『亜空間通信』2001.09.12:4号

連載:シオニスト『ガス室』謀略の周辺事態(その65)

アメリカへの同時多発「ゲリラ攻撃」をどう見るか

送信日時 : 2001年 9月 12日 水曜日 11:34 PM
件名 : 『亜空間通信』4号(2001/09/12)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 本通信の開始と同時に、何と、わが主題の一つとしての「捕鯨禁止」問題と深く関わる狂牛病の日本上陸で、「参った参った」(しゃべり初めの頃のわが長男がすぐ真似たわが口癖)と思ったのも束の間、わが国際電網通信と電網宝庫構築の直接の動機 だったパレスチナ問題と深く関わる史上空前の事件までが勃発してしまった。

 まずは経過だが、昨夜、2001.9.12.23時頃、就寝前の散歩を終えて、汗を拭き拭き、風呂に温水を注ぎ入れながら夕刊を読んでいたら、わが電網宝庫読者から電話が掛かってきた。NHKで云々と言う。最初は簡単に、明日の新聞に載るだろうから見ないと答えたものの、かなり興奮気味だったから、一応、ケーブルテレビに入ってくるCNNを見てみたら、アメリカではまさに戦時さながら、これでは仕方ない、続けて見ないわけにはいかなくなってしまった。

 ただし、同じ映像の繰り返しばかりなので、当方は命あっての物種と心に決め、わが器具たちに3倍の6時間録画を命じて風呂に入った。

 なお、テロという用語に関しては、以下に引用する意見もある。もしもアメリカとは事実上の戦争中のアラブ系とか イスラム系とかによる攻撃なのだとすれば、それはゲリラ戦争なのだから、アメリカがしょっちゅうやっている違法攻撃とも勘案して、テロよりも「ゲリラ攻撃」と呼ぶのが妥当であろう。ただし私は非暴力抵抗を好み、武力行使には反対を表明しており、その件は別途、カール・マルクス徹底批判などの文章で明記している。

 本日は7時起床。いつも通りに米軍放送を受信しつつ録音をしたが、音楽も冗談もなしで事件報道と論評ばかりである。許さないとか報復とか、言葉は勇ましいが、声が曇っている。

 これも予定通りに武蔵野市役所に行き、いささか地元案件の取材をしながら雑談していると、この事件に関して「何か新しい情報が入ってますか」などと聞かれる。そんなに簡単に情報が入るくらいなら気楽な商売である。しかし、一応は「情報を分析」していたから簡略に意見を述べた。

 ここでもさらに簡単に言うと、極右「偽」イスラエル支持者による謀略の可能性をも疑え、である。その疑いの根拠については、まず、本日届いた以下の情報誌の「今日の一言」を参考に供したい。


■■■■□■□□■□■□□□
◆ 国連情報誌SUN
■□□□□■□□■□■■□□■
http://www.issue.net/~sun/
■■■■□■□□■□■□■□■
mailto:sun@issue.net
□□□■□■□□■□■□□■■
9月11日(火)の出来事
■■■■□□■■□□■□□□■
文責:井能
mailto:jo@issue.net
[中略]

■事務総長、米国で起ったテロ事件を強く非難

米国で同時多発テロ事件。アナン事務総長はきょう、声明を発表し、このテロ行為を強く非難した。


◆「今日の一言」  今回の事故について謹んでお悔やみ申し上げます。

[中略]  

今後、在米アラブ人に対する迫害や過剰な報復攻撃によるエスカレーションを恐れます。米国の理性的な対応に世界の平和はかかっているのだから。


[後略]


 以上で引用終わり。

 さて、犯罪捜査の基本は、事実関係の調査と同時並行する動機探しであり、その犯罪で得をするのは誰かを特定することである。アメリカを攻撃したい側にも、当然、動機がある。事実、イスラエルの違法不当な占領下にあるパレスチナ人の歓喜の踊りも声も表情も報道された。しかし、上記の「恐れ」から読み取れるように、「アラブ人に対する迫害や過剰な報復攻撃によるエスカレーション」を狙う勢力にとっても、これは願ってもない口実となる事件なのである。

 折しも、イスラエルとその最大の支持者アメリカは、南アフリカのダーバンで開かれた人種差別問題の会議から退席したばかり、つまり、国際世論の中での孤立に追い込まれていた。そういう時に、必ず起きているのが、すでに私が昨年の10月に紹介した以下のような事件の数々である。


連載:「シオニスト『ガス室』謀略周辺事態 (その41)

イスラエル軍本格攻撃と同時発生した米駆逐艦爆発に相似形の歴史などなど

随時追加「編集長日記風」木村愛二の生活と意見:2000年10月分から転載
2000.10.14(土) イスラエル軍本格攻撃と同時発生した米駆逐艦爆発に相似形の歴史などなど

 いささかどころか、手を広げ過ぎの昨今、Act-Locallyとしては、地元の武蔵野市の税金横領事件の背後に潜む政治犯罪、国鉄闘争の大揉め状況、Think-Globallyとしては、ユーゴ政変、パレスチナ内戦となると、とてもじゃないが、文章化する時間がない。早く光ファイバ-が全国に敷かれて、1時間ほど自宅キャスター番組のiMovie編集で速報できるようになることを切に念願しつつも、とりあえず、上記表題の問題および「パリ郊外でもユダヤ教寺院が放火される事件」(『日本経済新聞』2000.10.14)などについて、お定まり謀略の可能性への疑いを喚起し、拙訳『偽イスラエル政治神話』からの引用によって、しかし、決して「お茶濁し」ではない決定的な指摘を行う。

[イスラエル支持報道による事件の意味の逆転](p.286)

 著者のガロディは、様々な具体例に基づいて、「イスラエル支持報道による事件の意味の逆転」を指摘している。今の今、パレスチナ内戦を挑発し、挙国一致政権に加わることに成功する寸前の極右、アリエル・シャロンが総指揮官を務め、「サブラとシャティラのパレスチナ人キャンプで、史上空前の虐殺が繰り広げられた」レバノン侵略に関して、つぎの項目で『ル・モンド』(82・9・22)の寄稿記事を引用し、「われわれは歴史の前例から、教訓を引き出さなくてはならない」と記している。

[反ユダヤ主義の妖怪で世論を煽る常套手段](p.299-300)

 従来と同様に、シオニストは常に、反ユダヤ主義の妖怪を持ち出しては煽り立て、イスラエルに対する絶え間ない脅威が存在しているのだから、イスラエルには援助が必要なのだと、世間に信じ込ませ続けている。イスラエルの不当な請求に仮面を被せるためには、新しい挑発行為を重ねる努力も怠らない。手口は、いつも似たようなものである。[レバノン侵略で]サブラとシャティラの虐殺が起きた時、作家のタハル・ベン・ジェロームは、つぎのように記した。

《別の場所で同時に発生することが、何度も繰り返されると、ついには重要な兆候として理解されるようになる。現在、人々は、ヨーロッパにおける反ユダヤ主義的な暴行事件が何に奉仕し、その種の犯罪が誰の得になるのかを良く知っている。

 それは今、パレスチナやレバノンの民間人の住民に対する計画的な虐殺を、巧みに隠蔽する役割を果たしている。この種の暴行事件が、ベイルートでの流血の惨事に、あるいは先行し、あるいは続いて起き、あるいは同時に発生していることが確認できる。このテロリストの作戦は、彼らが追求している政治的な目的を、直接的または間接的に成し遂げる能力を見せており、現在までのところでは完璧に、その目的を果たしている。その目的とは、パレスチナ問題についての理解が、いささかでも高まり、同情を呼び始める度毎に、その関心を、そらすことである。

 この種の組織的な作戦によって、事件の意味が逆転し、犠牲者の方が逆に、残忍な殺人者やテロリストに仕立て上げられている。パレスチナ人を“テロリスト”に仕立て上げることによって、彼らから歴史を奪い、その結果として権利を奪っているのだ。

 八月九日のロジェル街での虐殺事件が起きたのは、ありとあらゆる種類の爆弾の豪雨が、ベイルートに降り注ぐ数時間前ではなかっただろうか?

 ベヒル・ゲマイエルの暗殺事件が起きたのは、イスラエル軍がベイルートの西部地区に侵攻してから、二時間後のことではなかっただろうか?

 しかも、この侵攻作戦は、その一方で、ヤセル・アラファトの法王訪問という画期的なニュースを、片隅に押しやってしまったのである。

 カルディネット街で爆弾を仕掛けられた車が爆発し、その翌日には、ブリュッセルのユダヤ教会堂の前で銃撃戦が始まったのは、サブラとシャティラのパレスチナ人キャンプで、史上空前の虐殺が繰り広げられたのと、時期が合致するのではないだろうか?》


 以上で引用終わり。

 最後の決め手は、果たして「アラブ系とかイスラム系とか」、または、この種の事件が起きると必ず名前が出る「ウサマ・ビン・ラディン」とかに、あれだけの大掛かりな攻撃をするだけの実力があったのだろうか、という疑問である。しかも、この疑問は、次の疑問と表裏一体の関係にある。

 次の疑問とは何か。「自爆」にしろ何にしろ、これだけの計画的で大掛かりな攻撃ができるのだったら、なぜ、「偽」イスラエルの中枢部分を攻撃しないのだろうか、である。「偽」イスラエルの方は、アラファト政権の事務所やパレスチナ側の警察の建物をミサイルで攻撃し、要人の暗殺までしているのである。即座に仕返しができないのは、それだけの実力がないからなのである。

 いずれにしても、この際、最も重要なのは、「『悪夢のシナリオ』現実に/米『力の論理』に死角」(『日本経済新聞』2001.9.12.夕「ワシントン=春原剛」)というような歴史的な視点である。武力による支配は武力による反抗を呼び、武力による反抗の結果としての政権(イギリスから独立したアメリカもその典型)は、またもや武力による支配に至るのである。だからこそ私は、「力の論理」を先に放棄する側に、真の平和の担い手の資格を認めるのである。

 ともかく私は、この事件に関しても大いに疑いを持ちつつ、事態を見守ることにする。

以上で(その65)終り。(その66)に続く。


(その66) フランスの歴史見直し論者からのマンハッタン・ワシントン攻撃に関する緊急通信1.

「イスラエル関与疑惑」関連記事総覧へ
アメリカ「ゲリラ攻撃」関連記事総覧

「ガス室」謀略
『憎まれ愚痴』70号の目次
『亜空間通信抜粋』2001年09月分の目次へ