連載:シオニスト『ガス室』謀略の周辺事態(その58)

ベイルート会議妨害は逆効果にしても熾烈なりシオニスト七変化の攻撃

1.
件名 : ベイルート会議妨害しっぺ返し反論沸騰

送信日時 : 2001年3月12日月曜日 10:14 PM

 私が参加準備中の今月末からの、3.31~4.3.ベイルート「(ホロコースト)見直し論とシオニズム」会議への開催妨害の圧力を、撥ね除け、むしろ、逆襲に転ずるのインターネット情報が、世界を駆け巡っています。興味のある方は、私のホーム頁のリンク集から入って、探索して下さい。

 次の英文の電子手紙は、私のリンクにはまだ入れていないホーム頁の持ち主のアメリカ人から送られてきたものです。この人物とは、一昨年、ニューヨークで開かれた「NATOを裁く独立国際戦争法廷」(元司法長官のラムゼイ・クラークが代表の国際行動センター主催)に参加した際、会って名刺を渡したようなのです。「ようなのです」というのは、その時に会ったアメリカ人が大勢過ぎて、顔と名前が一致しないのですが、先方が、ラムゼイ・クラークの事務所で私と知り合ったと書いているのです。

 以下のやり取りを要約すると、上記の会議の妨害工作の先頭に立っているユダヤ教の法師、クーパー(日本の『マルコポーロ』廃刊、『週刊ポスト』謝罪など諸事件でも活躍)が、大手週刊誌、USA Todayに寄稿したのに対して、分かり易く説明的にいうと、概略、次のように「質問」しているのです。

 ナチが本当にユダヤ人を秘密裏に大量虐殺し、長期間にわたってその死体などの法医学的証拠の隠蔽に成功していたというのなら、なぜ、ナチを告発する目撃証人の方は、そんなに沢山、生かして置いたのか。犯罪者は通常、他の証拠よりも、むしろ、目撃証人を消すことに必死になるものだ。

 アメリカのユダヤ人年鑑によると、1942年には、ナチの占領地区に、330万人のユダヤ人がいた。エルサレムの政府資料に基づく「ホロコーストの生き残り」の研究によると、1997年に、83万4千から96万の間の数が、まだ生き続けている。

 統計学の外挿法を用いて計算すると、戦後の1945年には、「ホロコーストの生き残り」が、300万人いた勘定になる。

 なお、1995年発行の拙著、『アウシュヴィッッツの争点』でも、ほぼ同様の数字への疑問を記しました。こういう議論を公然とさせないためにこそ、ドイツなどで、ホロコーストを疑うこと自体を犯罪とする法規制が強化されたのです。


Question:

If the Nazis really wanted to keep their alleged crimes a secret, supposedly going to great lengths to successfully eliminate all physical forensic evidence, why did they allow so many eye witnesses to their supposed crimes to survive, to "bear witness" against them?

Criminals usually are more concerned with eliminating eye witnesses to their actions than with any other type of evidence against them.

The American Jewish Year Book, issue 43 (1942) page 666, informs us that in 1941 there were 3,300,000 Jews living in occupied Europe. On August 13, 1997, Adina Mishkoff, Administrative Assistant to the AMCHA in Jerusalem, in a study entitled "Holocaust Survivors," cited figures provided by the Office of the Prime Minister of Israel which gave the number of Holocaust survivors still living at somewhere between 834,000 and 9,600,000.

If you assume a rounded figure of about 900,000 Holocaust survivors alive in 1997 and then extrapolate backwards from 1997 to 1945, you may reasonably conclude that in 1945, after the Second World War ended, there were some 3,000,000 Jews who had managed to survive.

> USA TODAY | March 8, 2001 | FIRST EDITION | Pg. 15A
> > Holocaust deniers spread their lies in Middle East
> > Abraham Cooper and Harold Brackman

> > Haters are counting on society's collective lapsed memory to whitewash the
> crimes of the past and rehabilitate Hitler's legacy. Holocaust deniers,
> whatever their nationality or religion, are trying to complete the work of SS
> storm troopers who, according to Holocaust survivor Primo Levi, taunted
> death-camp inmates: "However this war may end, we have won the war againstv> you; none of you will be left to bear witness; but even if someone were to
> survive, the world will not believe him."


2.
件名 : 熾烈なりシオニスト七変化の攻撃

送信日時 : 2001年 3月 17日 土曜日 11:38 AM

 私が参加するベイルート「見直し論とシオニズム」会議に、またまた、顔なじみのフランスのシオニスト・ロビーの古顔が、介入を始めました。一応、熾烈なりシオニスト七変化の攻撃と呼んで置きましょう。昨晩取り込んだ記事の掲載誌と題名だけ紹介すると、以下の二つです。

「アラブの知識人が反対」と聞けば、事情を知らない人は、なぬ、となりかねませんが、この仕掛けは、実に簡単です。『ル・モンド』記事に出ているのですが、14人のアラブ人は、同じ時期(どちらの企画が先に発表されたかは不明)にベイルートで、フランスのユダヤ人の「歴史家」、ピエール・ヴィダル=ナケ(Pierre Vidal-Naquet)を呼ぶ集会を企画しているというのです。

 ヴィダル=ナケは、ユダヤ人でありながら、偽イスラエルのレバノン侵略には反対したので、私が「シオニスト七変化」と名付ける最近のトップバターの位置の確保に成功しました。その怪し気な奴が、アラブ人のフランス寄りを集めて、悪あがきを続けているのです。

 先回りして、次の「シオニスト七変化」候補の育成状況を探りたいところですが、さすがの自称名探偵にも、そこまでの極秘情報の発見は困難です。

 全文は、次のホーム頁の目次で、beirut 2001の項目に入っています。
 http://www.ihr.org/

 ヴィダル=ナケについては、取りあえず、以下の紹介をしておきます。


拙訳・解説『偽イスラエル政治神話』(p.151-152)

2章:20世紀の諸神話
2節:ニュルンベルグの正義の神話
書証

[中略]

 一九八二年一月には、“見直し論者”による批判的研究と戦うために、パリのソルボンヌ大学で討論会が開かれたが、そこでの対決の終了後に持たれた記者会見の中で、レイモンド・アロンとフランソワ・ヒュレは、こう宣言せざるを得なかった。

《最高級の詳しい探索にもかかわらず、ユダヤ人を絶滅せよというヒトラーの命令は、いまだに発見されていない

 一九八一年には、ラカー[72初版の大著『ユダヤ人問題とシオニズムの歴史』の著者]が、こう証言している。

《今日にいたるまで、ヨーロッパのユダヤ人社会の破壊を目的とするヒトラーの署名入り命令書は、発見されていないのだから、すべての可能性から見て、その命令は出されていない》(『恐ろしい秘密』81)

[再検証を禁止し議論を拒否する歴史家たちの論理]

 これだけのことが明らかになっても、ヴィダル=ナケとレオン・ポリアコフの煽動に乗って、つぎのような声明に署名した他の歴史家たちがいる。

《……どうしてあのような大量虐殺が技術的に可能だったかということを、「われわれは自分自身に問い掛けてはならない」。それは実際にあったことなのだから、技術的に可能だったのである。このようなことが、この問題の歴史的な探索に関しての「義務的な出発点」である。われわれには、この真実を単純に訴える義務がある。ガス室の存在に関しての議論は存在したことがないし、「議論をしてはならない」のである》[三四名の歴史家の連名発表『ル・モンド』79・2・21]

……われわれは自分自身に問い掛けてはならない
……義務的な出発点
……議論をしてはならない

[後略]


 ガロディは、この最後に要約した3項目に対して、強烈な皮肉を飛ばしています。これが、「歴史家」の原則だったら、歴史は最早、学問の名を語る、いや、騙るのを止めるべきです。

3.
件名 : ベイルート会議のロイター配信記事

送信日時 : 2001年 3月 18日 日曜日 11:52 AM

 私自身が出席する3.31~4.3.ベイルート「歴史[ホロコースト]見直し論とシオニズム」会議に関しては、現在までのところ、日本国内の報道例が手許には寄せられていませんが、日本の大手メディアが、まったく知らぬ存ぜぬとは、口が曲がっても言えない証拠を、これから突き付けます。

 こういう現象を、民衆のメディア連絡会の例会の講師にもなったことのあるアメリカ人、スティーヴ・ゼルツァーは、メディア封鎖(media blockade)と呼ぶと言いました。

 この記事には、注釈を加えたい箇所が、いくつかありますが、それは省略し、わがホーム頁を参照されたしと申し上げます。

ロイター・ニューズ配信
2001年2月22日
(木村愛二訳。[ ]内は木村愛二註。文字の鬚無視。一部誤植訂正)
Reuters News Release
February 22, 2001

-----------------------------------------------------------------

ニューヨーク、2月22日(ロイター)

 世界ユダヤ人会議[WJC]は木曜日[2月22日のこと]、レバノンに対して、彼らの集団の表現によれば、イランの資金援助を得てベイルートで来月予定されている反ユダヤ主義的ホロコースト会議の開催を、頓挫させるよう呼び掛けた。

NEW YORK, Feb 22 (Reuters) - The World Jewish Congress called on Thursday for Lebanon to block what the group said was an anti-Semitic Holocaust meeting funded by Iran that will be held in Beirut next month.

 WJC副議長のグレヴィル・ジャネル卿は金曜日の21日、スウェーデン首相ゴラン・ペルソンに向けて、「レバノン政府に対して、このような喧嘩腰の反ユダヤ主義で憎悪を煽る会議が、その首都において開かれるのを許可しないように、貴方の善良なる公職の権限を行使する」ように求める書簡を送った。

Lord Greville Janner, the WJC vice president, wrote to Swedish Prime Minister Goran Persson on Feb. 21, asking him to "use your good offices to call on the Lebanese government not to permit this polemic, anti-Semitic and hate-inspired conference to be held in their capital."

 このジャネル書簡をロイターに届けたWJC常任理事のエレン・シュタインベルグの言によると、ユダヤ人の唱道集団がペルソンに呼び掛けたのは、彼の国が現在、欧州連合の持ち回り議長の職責を担っているからである。

 Elan Steinberg, the WJC executive director who gave Janner's letter to Reuters, said the Jewish advocacy group appealed to Persson because his country currently holds the European Union's rotating presidency.

 彼は、ストックホルム[スウェーデンの首都]はまた、昨年、40ヵ国からの出席者を得たホロコースト教育に関する「非寛容との戦い」会議を主催したと語った。

  He said Stockholm also hosted a conference last year on Holocaust education called "Combating Intolerance" that was attended by 40 nations.

 カリフォルニアのニューポートに基地を置く歴史見直し研究所の編集長、マーク・ウィーバーは、彼らの集団が、この「見直し論とシオニズム」と題する会議の実現のために、スイスの「真実と正義」機構と協力していると語った。

  Mark Weber, director of the Newport Beach, California-based Institute for Historical Review, said his group was helping the Swiss organization Veite et Justice put on the conference, which is called "Revisionism and Zionism."

「レバノン国内の人々にも、合衆国内の他の人々が持つ権利と同様に、この会議に出席したり開催したりする権利が保障されなければならない」とウィーバーは語った。

  "People in Lebanon should have the same right to attend and host a conference, the same as other people have in the United States," Weber said.

 ウィーバーによれば、「真実と正義」の編集長、ユルゲン.グラフは、スイスの裁判所で1998年6月、ウィーバーが「ホロコースト否定論」と呼ぶ罪名で有罪を宣告された。ウィーバーによると、グラフは現在、テヘラン[イランの首都]で学者たちの客人として暮らしている。

  According to Weber, the Veite et Justice director Jurgen Graf was sentenced by a Swiss court in July 1998 for what Weber called "Holocaust denial." Graf now lives in Tehran as the guest of scholars, according to Weber.

 彼はイランがベイルート会議に資金を出しているかどうかは知らないと語った。

He said said he did not know whether Iran was paying for the Beirut conference.

 ウィーバーは、彼の集団は、ホロコーストが起きたことを否定はしないが、しかし、彼の集団が、ホロコーストに関しての「巨大、誇張、誤報と曲解に満ちた」と彼が表現する物語に対しては懐疑的な、数多い研究を発表してきたと語った。

  Weber said his group did not deny the Holocaust occurred, but he said it published many works that were skeptical of what he called "the huge, hyperbole, misreporting and distortion" about the Holocaust.

((Joan Gralla, U.S. Municipal Desk, +1 212 859 1654, joan.gralla@reuters.com))

Thursday, 22 February 2001 20:10:46  

以上で(その58)終り。(その59)に続く。