「読書案内」カテゴリーアーカイブ
「歴史否定」を市民力で克服を——竹内康人『朝鮮人強制労働の歴史否定を問う 軍艦島・佐渡・追悼碑・徴用工』
志水博子 はじめに 2025年を迎えた。本年は1945年アジア太平洋戦争敗戦から … 続きを読む
象徴天皇制を批判するとはどういうことか --子安宣邦著『天皇論』について
伊藤晃 一 著者子安宣邦氏は、天皇制の安定的な持続が自分たちの社会の安定的統合的 … 続きを読む
北村小夜著『新装増補版 慈愛による差別 象徴天皇制・教育勅語・パラリンピック』
志水博子 タイトル「慈愛による差別」にハッとさせられた。わかる人にはわかるタイト … 続きを読む
天野恵一著『大衆映画の戦後史――あの時代の風景と人びとの気分を観直す』
平井玄(文筆家) 不屈の大衆文化主義者 二度目と三度目の肝臓がん手術の間だったと … 続きを読む
根津公子著『自分で考え判断する教育を求めて「日の丸・君が代」をめぐる私の現場闘争史』
志水博子 自分の生き方に真面目であること、自分の仕事に真摯に向き合うこと--本書 … 続きを読む
相可文代『ヒロポンと特攻 太平洋戦争の日本軍』
志水博子 著者と私は、ほぼ同世代である。私たちの親の世代は、あの「戦争」を体験し … 続きを読む
栗原俊雄『勲章 知られざる素顔 』
辻子実 2023年11月3日(金・休)アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平 … 続きを読む
彦坂諦『天皇のはなしをしましょう 「あたりまえ」だとおもっていることは、ほんとうにあたりまえなのかしら?』
天野恵一 彦坂諦の本書『天皇のはなしをしましょう』を手にして、彼の戦後憲法と九条 … 続きを読む
小野雅章『教育勅語と御真影 近代天皇制と教育』(講談社現代新書)
志水博子 「『君が代』の歌詞を暗記している児童・生徒の数を回答して … 続きを読む
T. フジタニ『共振する帝国 朝鮮人皇軍兵士と日系人米軍兵士』
ぼたもちお 天皇制に関心を持つ日本語読者は、T. フジタニといえば『天皇のページ … 続きを読む
『マコクライシス』『秋篠宮家と小室家』『秋篠宮』を読む ──〈たった一人の叛乱〉の軌跡と総括
ここで紹介する3冊の本、その中の最新刊である奥野修司(ルポライター)の『マコクラ … 続きを読む
清水雅彦『9条改憲:48の論点』
今年(2022年)7月の参議院選挙の結果、参議院では改憲勢力(自民・公明・維新・ … 続きを読む
森達也『千代田区一番一号のラビリンス』
これはファンタジー仕立てのフィクションである。時代設定は2019年の明仁「退位」 … 続きを読む
ホセ・カサノヴァ著、津城寛文訳『近代世界の公共宗教』
近年、本書を基に日本でも「公共宗教」概念を使っての研究が存在する。本書の原題は … 続きを読む
堀 新『13歳からの天皇制─憲法の仕組みに照らして考えよう』
ずいぶん長いあいだ「憲法」から遠ざかってきた気がする。ほんとに久しぶりの「憲法」 … 続きを読む
尾高朝雄『国民主権と天皇制』
宮澤俊義との論争の発端となったこの書において、尾高は「国民の総意」(一般意志)と … 続きを読む
河西秀哉『皇居の近現代史』
ムツヒトの東京移転により江戸城が「皇居」とされてから、空襲により焼失した宮殿を戦 … 続きを読む
遠藤正敬『天皇と戸籍:「日本」を映す鏡』
著者は政治学者で戸籍に関する著書が数冊ある。本書はその最新のもので、「日本人であ … 続きを読む
『天皇と神道の政治利用:明治以降の天皇制の根源的問題』(思索者 、2019)
本書は「思索者」というグループによる共同研究の成果ということだが、これは法学者で … 続きを読む
古川隆久著『建国神話の社会史──史実と虚偽の境界』(中央公論社・2020年)
まず著者は、『日本書紀』や『古事記』に描かれた「天照大神を中心とする天皇の祖先と … 続きを読む