奥山たえこ:東京都杉並区議会議員(無所属)

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お笑いで『成年後見制度」の説明@新宿区

  本日(2011/1/27)@新宿区立四谷センター。主催:新宿社会福祉協議会(「社協」)。
  吉本興業の芸人さんたちが出るというので、単なる説明会と異なり大変参考になると思い、足を運んできました。その通り、面白かったです。

  成年後見制度とは、
  高齢や障碍(がい)などのため、大きな買い物や重大な契約をすることに不安のある人(将来的な不安も含む)が、安心して暮らせるように、契約の代理(取消含む)をしたりして見守ってくれる人を定める制度です。昔の禁治産者制度から変更されました。
  ※インターネットで探すといろんな説明があります。法務省のは悪くないと思います。
  
  なぜ、コント方式に関心が引かれたかというと、
  通常こういったお役所の制度は、とにかく言葉がわかりにくい!  私たちが日常に使っている用語や、言葉回しからかけ離れている。異次元の、なじみのない言葉なのです。
  これでは、知っていただきたい方々に伝えることができません。それは、読む側の責任ではなくて、書く側の責任です。書く側は法的に正確に書こうとするからそうなるのですが、それではパンフレットの役を尽くしていません。
  以前、奥山は成年後見制度に関して、一番重要な費用のことが(杉並社協のホームページに)書かれていないのは、まったくもって不親切だと質疑しました。事例によってさまざまだから書けませんというのは、書く側の論理。「目安です。実際には事例によってかなり異なります」と書けばよいのです。

  さて、今日の流れは、
 【1】芸人さんたちのコント。
 【2】その後で、弁護士が登場して説明をする。その合間も芸人が質問をすることで、よりわかりやすくなった。
 【3】その後、ありがちなパターンの芝居が2本。
  @高齢の(一人暮らし?)女性が、親切な若い男性セールスマンにだまされて、200万円の羽毛布団を買わされる。→孫の女の子が気がつく。
  A知的障碍のある男性が、デートを装って近づいてきた女性に高額なプレゼントやねずみ講への加入を勧められる。→母親が気がつく。
  いずれも、成年後見人がすでに就いていたので、取消ができた(契約の後に就任しても、取消は出来ません)。めでたしという話。
 【4】さらに、説明。

  これで、制度の全体がわかるわけではないですが、必要とする概要は伝わったと思います。帰り際、参加者のおしゃべりで「まぁ、詳しいことは聞いてみないとね(分からないね)」との声も聞こえましたが、それでも、このテーマで400名くらい?の参加があったのは、すごい!!と思います。
  お笑いで寿命も延びたことでしょう。

  蛇足ながら、会場が9階で、終わっても3基のエレベーターでは人を運べず、あふれかえり。多くの人たち(高齢者です)が、1階まで階段を下りました。いやあ、元気です。
  

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