子どもに関する事件・事故 2 

 【教師と生徒に関する事件】 

  



 いじめ・恐喝・リンチなど生徒間事件1 (1965-1999) 子どもに関する事件・事故 1
 いじめ・恐喝・リンチなど生徒間事件1-2 (2000-) 子どもに関する事件・事故 1-2
 教師と生徒に関する事件 子どもに関する事件・事故 2
 熱中症・プール事故など学校災害 子どもに関する事件・事故 3
 体育会系部活動における事件等 (事件1-3とダブリあり) 子どもに関する事件・事故 4
教師の事件
 年 代    1950年−   1970年−   1980年−   1990年−   2000年− 



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※ 事件・事故の分類はあくまでTakedaの主観によるものです。法学的分類ではありません 


No.
分 類

日 付

事        件

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1950年− 6件 ページTOP
  体罰死 1957/7/7 東京都港区の私立芝中学校で、体育担当の男性教師(25)が、教室をのぞき見したという理由で、糸井洋くん(中3・14)を殴ったり足払いをかけたりして死亡させる 2014/
590802 教師の
ワイセツ
行為
1959/8/2-3 大阪府岸和田市の臨海学校で、男性教師2人がそれぞれ就寝中の女子生徒(小6)3人の胸や下腹部に直接さわるなどのワイセツ行為を行った。懲戒免職。

1961/4/12 教師2人は一貫して犯行を否定したが、1審で強制ワイセツ罪で懲役6か月、執行猶予3年。
2002/2/21
610000 教師の
ワイセツ
行為
1959/夏−
1960/冬
栃木県市立小学校で、男性助教諭3人の女子児童を放課後の学校内で強姦。懲戒免職。

1961/5/9 1審で強姦致傷罪で懲役5年の実刑判決。
2002/2/25
  指導死 1963/2/13 大阪府大阪市城東区の区立すみれ小学校の教室で授業中、男子児童Aくん(小6・12)が教室の窓から飛び降り自殺。

理科の時間に約2割の生徒が宿題を忘れ、女性教師(37)が、「Aくんは前の日も忘れましたね。そんなに忘れるのなら一度、お家の人に学校に来てもらいます」と叱ったところ、真っ赤な顔をして頭をかかえ、すぐ横の窓から飛び降りた。
2007/6/6
630900 指導死 1963/9/26 福岡県田川市の県立田川東高校男子生徒(高3・17)が、担任教師(25)からの体罰の翌朝、自宅倉庫で首吊り自殺「先生の仕打ちをうらむ。死んでも忘れない」との手紙を6通、友人に出していた。

1977/10/25 1審〜高裁で「担任教師の懲戒行為は限界を超えて違法」としながら、そのことと自殺との間に因果関係はないとし、懲戒行為の慰謝料だけを認める。
2002/11/17
650900 体罰事件 1965/9/ 群馬県高崎市の市立小学校で、体育の授業中に教師が姿勢が悪いとして、男子児童(小4)の頭頂部を竹製の教鞭で強く1回殴った。この体罰をきっかけに先天性とみられる動静脈瘤奇形が破裂して、くも膜下出血を起こす。

責任を感じた教師は自殺。

裁判所は因果関係を認めて、市に108万円の支払い命令。
2002/12/23
1970年− 6件 ページTOP
731004 体罰事件 1973/10/4 千葉県の県立安房農業高校の体育の授業中、バスケットボール授業で教師の指示が守れなかった一種の罰として「必殺宙ぶらりん」をやらせた結果、女子生徒(高1)がバランスを崩して落下、腰椎捻挫の傷害を負った。

1980/3/31 千葉地裁で一部認容。県に対して、女子生徒に480万円、母親に39万円支払い命令。
1984/2/28
 東京高裁 控訴棄却。1審2審支持。県に対して、女子生徒に520万円、母親に49万円の支払い命令。
 最高裁 控訴棄却。1審2審支持。
2005/1/15
760512 体罰死 1976/5/12 茨城県水戸市第五中学校の体育館で、体力診断テスト実施中、補助要員として動員されていた佐藤浩くん(中2・13)が、体前屈テスト担当の女性教師(45)から叱責され、平手と手拳で頭部を数回殴打された。8日後、原因不明の脳内出血で死亡。

刑事裁判の1審で暴行罪で罰金3万円。東京高裁で逆転無罪。
民事裁判で棄却。
2005/10/16
761207 指導死 1976/12/7 福島県田村郡三春町組合立要田中学校で、公金と教師の貯金通帳と印鑑などが盗まれ、教師4人知的障がいのある男子生徒Aん(中3・14)に暴行を加えるなどして詰問。その後、犯人が見つかったのをきっかけに、Aくんは再び共犯を疑われ、「犯人の名前を書け」と責められた。Aくんは遺書に「学校がこわい」と19回も繰り返して、自宅近くの葉タバコ乾燥小屋の中で首吊り自殺。

1992/11 福島市在住の映画監督(39)が、同事件を題材に映画「ザザンボ」を製作。「家族による他殺」を示唆する内容になっていた。また、土葬の墓を掘り返していたことも判明。
2005/5/15
780228 指導
自殺未遂
1978/2/末 東京都の中福小学校で、いたずらで近所の窓ガラスをパチンコ玉で割った男子児童(小6)が、教師3人から厳しく詰問された直後、校舎3階の窓から飛び降り自殺をはかる。全治約8か月の重傷。

1982/2/16 東京地裁で棄却。児童の問題行動について事情聴取する際は人権侵害にならないように配慮すべきだが、本件事情聴取が違法な行為であるとまでは言えないとした。
2002/3/3
  指導死 1979/2/16 北海道苫小牧市の市立小学校男児(小6・12)が、自宅風呂場で首吊り自殺。

この日、学校で休み時間に、友人数人といたずらで火災報知器を鳴らし、教師から「いいか、悪いか、家に帰って考えろ」と叱られていた。
2007/6/6
791005 校内暴力 1979/10/5 東京都八王子市の市立四谷中学校で、教師に暴力を振るった男子生徒(中3)10人を職員室に呼んで説諭したことに生徒が反発、午後のテストをボイコットした。
「教室に戻ってテストを受けるよう」説得した校長に生徒が暴力をふるい、警察に通報。
2001/10/10
1980年− ページTOP
800528 校内暴力 1980/5/28 東京葛飾区の奥戸中学校で、禁止されているラジカセを教室に持ち込み、教師に注意されて取りあげられたコードの返還を求めて、男子生徒8人のグループが職員室になだれ込んだ。教師を殴った容疑で5人が現行犯逮捕。 2001/10/10
801027 校内暴力 1980/10/27 三重県の尾鷲中学校で、3年生の生徒23人が職員室に押し掛け、3年生の担当を中心とした12人の教師が生徒の前に立ち、暴力を受けた。
校内暴力鎮圧のために50人の制服警官隊が導入、24人の生徒を傷害などの容疑で書類送検した。
2001/10/10
820323 校内暴力
校長の自殺
1982/3/23 千葉県の県立流山中央高校福原憲司校長(57)が、校内暴力を苦に自宅で服毒自殺。在校生による学校放火や暴力事件が続いていた。 2001/10/10
820408 校内暴力 1982/4/8 神奈川県座間市の市立栗原中学校で、4人の男子生徒(中3)が大暴れ、便所を損壊させたとして、校長が座間警察署に告訴。 2001/10/10
830122 体罰事件 1983/1/22 埼玉県所沢市立向陽中学校で、サッカー部M顧問が、部活をさぼった男子生徒(中2)にたびたび暴行。サッカー部を破門の上、毎日反省文を書かせ、給食もクラスで食べさせず、鼻柱が変形するほど暴行。

家族の抗議に学年主任は「在学を希望するなら学校の方針に従え」と発言。2ヶ月半教室に入れてもらえず1人監禁学習。

1985/6/11 略式起訴で教諭に傷害罪で、罰金3万円
2005/1/15
830215 校内暴力・
教師の生徒傷害事件
1983/2/15 東京都町田市の市立忠生(ただお)中学校で、男性教師(38)が、「センコー」と叫んで泥落とし用の金属マットを振りかざして向かってきた男子生徒(中3・15)の右胸を、上着のポケットから取り出した果物ナイフで刺し、10日間の怪我を負わせた。 2003/2/23
841203 指導死 1984/12/3 長野県北安曇郡松川村立松川中学校尾山奈々さん(中3・15)が、自宅裏の物置の中で制服のまま首吊り自殺。

自殺する前に学校と所属している英語クラブの顧問にあての「抗議文」を書いて教室の机の中に入れていた。
2001/3/20
850216 指導死 1985/2/16 神奈川県横浜市金沢区の小学校の杉本治くん(小5・11)が、「学校を破産させれば、勉強をしなくてもいいし、テストもなくなる」と言ったことを担任の女性教師から「将来、精神病院にいくようになる」などと言われて厳しく責められ、反省文を書かされたことに抗議して、団地の踊り場から飛び降り自殺。 2003/8/1
850323 指導死 1985/3/23 岐阜県恵那市の岐阜県立中津商業高校竹内恵美さん(高2・17)が、陸上部顧問教師(46)の暴力的シゴキや体罰を苦に自室の洋服ダンスにひもをかけて首吊り自殺。

1993/9/6 岐阜地裁で一部認容。教師の体罰の違法性を認め、岐阜県に計300万円の慰謝料支払い命令。ただし、自殺と体罰は、遠因ではあるが、直接の因果関係とまでは言えないとした。また、教師個人への賠償請求は認めなかった。確定。
2003/7/21
850509 体罰死 1985/5/9 岐阜県立岐陽高校高橋利尚くん(高2)が、修学旅行先の宿で、持参を禁止されていたヘアドライヤーを持ってきたとして、数人の教師から殴るけるの体罰を受けショック死。

1985/7/15 岐阜県教育委員会は、M教師を懲戒免職処分F教師を停職2か月
1986/3/18 担任のM教師、傷害致死で懲役3年の実刑。F教師不起訴
2001/9/20
850920 体罰事件 1985/9/20 東京都江戸川区の清新第一小学校で、放送委員会顧問の教師(34)が、朝礼の時の委員会活動の報告がうまくできなかったのは「お前がしっかりしないからだ」などと言って、放送委員長のNくんの左右の頬をを両手ではさみつけるように2度たたいた。Nくんは、あごの骨を折り、前歯1本が抜け、大学病院に緊急入院。同教師の暴力は以前から問題になっていた。

1985/11/20 東京都教育委員会は、A教師を諭旨退職処分。
2005/1/15
860128 体罰事件 1986/1/28 神奈川県横浜市の市立下瀬谷中学校で、1983年4月に入学してから卒業までの3年間に、教師らから殴るけるの激しい体罰を受け続けたとして、同校3年生の生徒と保護者が人権侵害救済を求めて、横浜弁護士会人権擁護委員会に訴え出た。 2005/10/16
860702 体罰死 1986/7/2 石川県小松市の市立芦城中学校で、担任教師(24)が、遅刻や忘れ物をしたとして、北野章くん(中2・13)に体罰を加える。意識不明の重体となり、7/5朝、死亡。

1987/8/26 金沢地裁にて、S教師に懲役2年6月、執行猶予3年の判決。
2002/7/16
860700 体罰事件 1986/7/ 千葉県習志野市の市立第七中学校で、男子生徒(中2)が、食の時間に数分遅れたことを理由に、担任の男性教師(34)が、正座をさせたうえ足で顔をけった。
生徒は、前歯の神経1本がまひ、あごの骨がずれるなどで、全治5ヶ月の重傷を負った。

「事故報告書」には、事実とは異なる事項が記入されていた。
2001/10/28
870117 体罰死 1987/1/17 神奈川県川崎市立の市立桜本小学校で、特殊学級に通う本間達也くん(小2・8)が授業中、男性教師(32)に「集中力を欠く」と殴られ死亡。

両親は入学の際に、診断書を添えて、「子どもは頭を手術しているので、絶対に頭をたたかないでほしい」と申し入れていた。

教師を傷害致死容疑で逮捕
2005/10/16
880922 障がい児
体罰事件
1988/9/22 愛知県名古屋市の市立南養護学校で、知的障がいをもつ上村創さん(17)が、授業中落ち着きがないなどの理由で、男性教師(34)に個別指導と称して生徒訓練室に連れていかれて、指で右目を強く押さえられ、結膜下出血を起こし全治約3週間のけが。また、ズボンを下げられて、性器を強く握られた。教師は否定。

1993/6/21 名古屋地裁で、障がい児の供述の信用性を認めて、市に約30万円の支払い命令。
高裁で、証言が断片的で矛盾しているとして信用性を否定し、原告敗訴。最高裁に上告。
2005/10/16
  指導死 1989/3/13 香川県大野原町で、県立高校男子生徒(高1)が、自宅近くのビニールハウス内で首吊り自殺。

「反省日記」と題をつけたノートがあり、バイクの無免許運転で無期停学を受けたことを「とてもつらかった」と書いていた。
2007/6/6
890611 指導死 1989/6/11 群馬県赤堀町で、男子生徒(中3)が、生徒指導の教師に喫煙が知れてしまったことから、「殺されるかもしれない」と厳しい指導を恐れて自殺。 2002/1/6
890831 体罰事件 1989/8/31 兵庫県西宮市の市立段上町小学校で、4年生の担任の男性教師(54)が、自分が決めた規則を守れないと罰を与えていたことが、父母らが神戸地方法務局に人権救済を申し立てたことから発覚。

教師は、授業態度が悪いなどと言って、クラスのほぼ半数の20人を殴ったり、けったりしていた。毎日、15人が運動場を走らされていた。
2005/10/16
890912 体罰事件 1989/9/12 福岡県福岡市西区の市立壱岐中学校教師7人が、男子生徒2人(中2)に昨年9月に恐喝事件を起こしたとして問いただしたが否定され、尋問するために近くの海岸の波打ち際で首まで“生き埋め”の体罰。約30分で掘り起こした
(1990/7/12事件が明らかになる)


福岡地裁は、福岡市に50万円の支払い命令。原告勝訴。(確定)
2004/4/18
1990年− ページTOP
900127 体罰事件 1990/1/27 東京都文京区の区立第二中学校で、和田亮くん(中2・13)が学級活動の時間、無断で小説を読んでいて、担任教師から殴るなどの体罰を受けた。

体罰事件の「事故報告書」には事実とは異なる事項が記入されていた。
2001/10/28
900326 教師の
ワイセツ
行為・
生徒殺害
1990/3/26 広島県豊田郡安浦町安登の町立安登小学校男性教師(39)が、教え子の川畑宏美さん(小6・12)にワイセツ行為を繰り返し発覚後、宏美さんを連れ出して絞殺。

1991/4/10 広島地裁で懲役13年の実刑判決
1993/3/19 民事訴訟で、広島地裁呉支部は県の責任を認め、広島県と浦安市に計2304万円の支払い命令。
2005/10/16
900612 体罰事件 1990/6/12 大坂府大阪市の市立加賀屋中学校で、男性教師(41)が、8ヶ月間に16回の体罰を生徒に加え減給処分を受けた後も3回、計19回の体罰事件を起こしていた。

弁護士会からの警告書を受けて、市教委は1カ月間の停職処分にした。
大阪市で体罰による停職は初めて。
2003/5/5
900706 体罰死 1990/7/6 兵庫県神戸市西区の兵庫県立神戸高塚高校で、登校の門限時間がきたため、担当のA教師(39)が、内側から引き戸式の校門の鉄製門扉を手で押して閉めたところ、登校中の石田僚子さん(高1・15)が、門扉(230キロ)と門柱の間に頭を挟まれ、頭蓋骨骨折で死亡した。

1993/2 教師に禁固1年、執行猶予3年の判決。
2002/1/13
910100 体罰事件 1991/1/ 千葉県流山市の市立流山中学校で、男子生徒(中3)が、花壇を横切ったことを理由に、体育担当教師(32)に、砂利を敷いた通路に正座させられ、殴ったりけられたりして、顔面打撲、左足の神経障害で4週間のけがを負った。

1991/6 加害教師、松戸簡易裁判所で罰金刑
2002/1/13
910228 体罰事件 1991/2/28 東京都文京区の区立第三中学校で、生徒総会指導の男性教師(33)が、自分が予め準備した議題や進行、議長団指名に生徒らが従わなかったことに腹をたて、男子生徒5人(中3・15)を殴るなどした。
1人が10日間のけが。残り4人も顔面に打撲傷を負った。
2002/1/6
910614 体罰事件 1991/6/14 大阪府八尾市の市立中学校で、担任のO教師が、不登校気味だった男子生徒(中2)の自宅を連絡もなく突然家庭訪問。Kくんの言動に腹を立てて、殴る、ドアや床に体を打ち付ける、首を絞めるなどの暴力をふるった。

その後、Kくんは恐怖感からほとんど学校に行けなくなる。

1997/3/28 大阪地裁で一部認容。八尾市に20万円の慰謝料と弁護士費用2万円の支払い命令。
2004/4/18
910717 教師の
ワイセツ
行為
1991/4/ 島根県の私立高校で、バレーボール部監督で教師のN(43)女子バレーボール部員(17)監督室に呼び出し、ワイセツ行為をしていたことが判明。 2002/12/30
911100 体罰事件 1991/11/ 神奈川県横浜市の市立小学校で、女性教師(44)が、図工準備室でいたずらをした女子児童(小5・11)に体罰。
女児は尾てい骨骨折で3カ月のけが。その後も、心因性の頭痛などを訴えた。

1998/1/ 横浜市が女児側に示談金340万円、教師が見舞金などとして約100万円支払った。
2002/7/26 市民団体が起こした住民訴訟で、原告請求を棄却。
教師の故意・重過失により、市には教師への求償権が発生するとしたが、「教師の負担分は既に支払っており、教師個人に求償しないことは違法ではないとした。
2005/2/13
911210 体罰事件 1991/12/10 大阪府箕面市の市立萱野東小学校で、5年生の担任の女性教師(35)が、クラス内で見つかったラブレターの字が似ているとして、女子児童(小5・11)を詰問。
児童は「違うことは死んでも証明できる」と否定したが、「あんたに決まっている」と言って、頬と頭を十数回殴って頬に約1週間の打撲傷を負わせた。
2002/12/23
911200 体罰事件 1991/12/ 東京都品川区の区立小学校の空き教室で、女性教師(35)女子児童A子さん(小6)の髪の毛を引っ張る、平手打ちをするなどの体罰。
A子さんは鼻血を出して保健室で手当を受けた。

その後、学校に調査にきた区教委の指導主事が、A子さんから事情を聞きながら再現する際、実際にA子さんのことを4、5回殴ったり、髪をひっぱったりした。
2004/11/3
920222 指導死 1992/2/22 東京都東久留米市の市立中学校から、体罰が原因で別の中学校に転校した女子生徒(中2)が自殺。 2005/5/15
920616 体罰死 1992/6/16 長崎県壱岐の県立壱岐高校で、校内で開かれたセミナーハウスの合宿中に女子生徒の部屋にいた男子生徒(高1・15)が、担任(37)にこぶしで顔を殴られ、副担任(49)に平手で約10回殴られた。
同生徒はあごを3針縫い、歯を数本折るけが。
翌日から登校していたが、8日後、自宅風呂場で急性心不全を起こして死亡。

1993/6/15 刑事裁判で、副担任に暴行罪を適用、罰金15万円の判決。
1995/10/17 長崎地裁で一部認容。県に慰謝料など総額90万4300円の支払い命令。
2005/10/16
921003 体罰事件
PTSD
1992/10/3 埼玉県浦和市の市立大谷場小学校で運動会前日、同級生のハチマキがなくなったことを理由に、女性教師N(45)が、男子児童(小1・7)の背中をけり、「運動会にはこないで幼稚園に戻りなさい」などと叱った。

男子児童は入学以来、同教師に毎日のように殴られていたが、心身症になって登校を拒否
2005/5/4
921113 体罰事件 1992/11/13
(1993年を
訂正)
愛知県古屋市名東区の市立神丘中学校で、生徒指導担当の男性教師(31)が、前日に起きたけんかのことで、現場にいなかった男子生徒(中2・14)に、勘違いから体罰。全治10日間のけがを負わせた。
8日後になってようやく教師が謝罪をしたが、誠意のない対応に、男子生徒側は警察に被害届を提出。
2003/2/23
921121 教師の
ワイセツ
行為
1992/11/21 島根県の県立高校で、卓球部遠征試合中の宿泊先ホテルで、顧問で生活指導主任の男性教師(37)、酒に酔ってクラブ員の女子生徒(高1・16)に「マッサージをしてくれ」と自分の部屋に連れ込み、胸を触るなどのワイセツ行為をした。 2005/5/15
930523 体罰事件 1993/5/23 東京都豊島区の小学校で、担任教師男子児童(小5)が1日に2回、背中や尻を70回たたかれた。

事故報告書には「平手で臀部を10回くらいたたいた」と過少報告されていた
2005/10/16
931013 指導死 1993/10/13 栃木県芳賀郡茂木町の町立茂木中学校塩沢允孝くん(中3)が、担任教師(27)から体罰を受け続けたことに抗議して、同町城山公園の休憩所でビニールロープを使って、首吊り自殺。 2005/5/8
940100 教師の
ワイセツ
行為・体罰
1992/9−1993/末 岡山県倉敷市上東の市立庄中学校で、バレーボール部顧問の男性教師(32)が、女子部員(中3)の胸に触れるなどのワイセツ行為や、ミスをした別の女子部員のほおを平手で殴るなどの体罰を加えていた。 2005/5/15
940400 体罰事件 1994/4/ 佐賀県川副町の町立川副中学校で、野球部顧問の男性教師(29)が、3回にわたって体罰事件を起こし、内1人が左腕を骨折し、1カ月のけが。もう1人は鼓膜を破る2カ月のけがをしていた。

町教委は同教師による複数の体罰の報告を受けながら、県教委に一切、知らせていなかった。
2005/10/16
940600 障がい児
体罰事件
1994/6/ 福岡県築紫野市の県立福岡盲学校の小学部で、複数の教師視覚障がいと知的障がいのある男子児童(小6)を内出血するくらいたたいたり、失禁した男子児童(小4)を全裸にして怒鳴るなどしていた。 2005/10/16
940909 指導死 1994/9/9 兵庫県龍野市立揖西(いっさい)西小学校で、担任教師(46)にぶたれた1時間後、内海平くん(小6・11)が、自宅裏山で首吊り自殺。

2000/1/30 神戸地裁姫路支部1審で勝訴。3790万円の支払い命令。(確定)

2013/3/19 龍野市は19年たって、「担任の暴力による自殺」と認め、両親に謝罪。
2013/7/28
更新
940920 指導死? 1994/9/20 福岡県福岡市の中学校女子生徒(中3・14)が、学校で担任教師から盗みの指導を受けたあと、帰宅途中に「私が全部悪いんです。もう生きていく資格がないから死にます。」という内容の遺書を残して、高層団地から飛び降り自殺。

女子生徒は同級生の歓心をかうために、盗みをしてプレゼントを渡していた。
2009/5/15
  指導死 1994/10/24 阪府枚方市の私立女子高校生徒(高1・16)が電車に飛び込み自殺。

クラスで約1週間前に、カバンが紛失する騒ぎがおき、一部の同級生からこの生徒が盗ったのではないかと声があがった。
担任教師が母親を呼んで事情を話し、母親が本人に問いただしたが、生徒は担任に「私ではない」と答えていた。
2007/6/6
941113 指導死 1994/11/13 大阪府羽曳野市の市立河原城中学校で、ソフトボール部に所属していた青木亜也子さん(中2・13)が顧問の男性教師(35)らから叱責された翌朝、「あんなこもんと一緒やったら好きなソフトボールもきらいになるから。あんなクラブ入らんかったらよかった」と遺書を残して自殺。 2005/1/15
941114 体罰事件 1994/11/14 東京都東久留米市の市立中央中学校で、男性教師が女子生徒ら6人(中2)に文化発表会で行ったアンケートの集計を指示しことに、女子生徒らは「集計しなくていいって言った」と反論。教師は「もう一度言って見ろ」と言って平手で頬を殴った。にらみ返した女子生徒(中2)に、「なんだ、その顔は」「お前らクズだ」と言って、髪の毛をわし掴んで引っ張っり、さらに2度平手打ちした。

1945/12/26 略式起訴で教師に10万円の罰金。
1996/9/17 民事裁判で、市と都に50万円の支払い命令
2005/10/16
950717 体罰死 1995/7/17 福岡県飯塚市の近畿大学付属女子高等学校で、陣内知美(じんのうち・ともみ)さん(高2・16)が、男性教師(29)に殴られ、コンクリート壁に頭を打ち付け、翌日、急性脳腫脹のため死亡。

1995/12/25 懲役2年の実刑判決。
1996/6/25 福岡高裁 被告の控訴を棄却
2002/5/5
950804 指導死 1995/8/4 長崎県長崎市で、県立高校男子生徒(高3・18)が、両親あてに「何も悪いことはしていないのに、教師から怒鳴られ、目の前が真っ暗になった」「40分間怒鳴られた」「(ほかの生徒の前で)とんでもないやつだと言われた」と教師3人の名前を記して非難する遺書を郵送し、福岡市内のビル9階から飛び降り自殺。 2005/10/16
951011 教師の
ワイセツ
行為・体罰
1995/10/11 奈良県の県立西の京高校の演劇部顧問をつとめていた男性教師(32)が、1992年夏頃から約3年間にわたって、演劇部の生徒たちに演技指導といって、体罰や性暴力を加えていた。生徒が卒業後も自ら主催する劇団に所属させて性的暴力を繰り返していた。

1997/2/26 奈良地方裁判所で2年6か月の実刑判決。その後、控訴棄却。
1998/10 元演劇部員の女性4人に慰謝料1000万円を支払うことで民事和解。
1999/12/1 奈良地裁 県側に慰謝料1100万円の支払い命令
2005/10/16
951100 教師の
ワイセツ
行為
1995/11/ 大阪府南部の府立高校で、女子生徒(高2)男性教師に誘われてドライブに出かけた際、体を触られるなどのわいせつ行為をされた。同級生の女子生徒(高2)も、担当教科の質問に行くたびに、同教師から腰に手を回されたり、手を握られたりした。 2004/11/3
951201 体罰事件 1995/12/1 北海道石狩管内の道立高校で、男性教師(59)が、校則違反のセーターを着ているとして、女子生徒(高1)の側頭部をコンクリートの壁に押しつけ、頚椎捻挫のけがを負わせた。

母親が開示請求した体罰の顛末書には、体罰とは直接関係のない生徒の成績なども記入されていた。
2005/10/16
951220 体罰事件 1995/12/20 愛知県豊田市の市立若園中学校で、男性教師(32)が、宿題ができていなかったことなどを理由に、他の生徒の前で、男子生徒(中1)の顔や頭を40回ほど殴った。
男子生徒は、一時耳が聞こえなくなる内耳振とうと診断。

同教師は前任校でも体罰をし、同中でも日常的に多くの生徒に暴力をふるっていたと証言する生徒もいる
2005/10/16
960106 教師の
ワイセツ
行為
1996/1/6 奈川県相模原市の中学校男性教師(34)が、女子生徒(15)を自宅に呼んでセックスをし、その一部始終をビデオに撮っていたことが発覚して書類送検される。 2002/4/29
960306 体罰傷害 1996/3/6 沖縄県那覇市立小学校で、男児(小6)が、給食後の清掃の仕方が悪いとして、担任の男性教師から顔面を殴打するなどの体罰を受け、眼球震とう、左目瞼腫脹(しゅちょう)、眼窩(がんか)内側壁骨折(左眼球陥凹の症状固定)の傷害を負わされた。 2001/10/23
960500 体罰事件 1996/5/末 東京都品川区の区立中学校で、体育の授業中、男性教師(39)が、生徒2人の腹や顔をこぶしや平手で計60回殴ったほか、生徒同士で約5発ずつ殴り合いをさせた。さらに13mの距離からラケットで撃ったテニスボールを計約10球、2人の体にぶつけ、約18周、校庭を走らせた。 2005/2/13
961023 体罰事件 1996/10/23 長野県南安曇郡三郷村の三郷小学校で、担任の男性教師(36)が、授業で持久走の練習参加に遅れた女子児童(小6)が木の陰に隠れていたなどとして、左手の甲でたたく体罰で、女子児童の前歯2本の一部が欠けた。

同教師は日常的に体罰を繰り返していたことが判明。担任を変えたあとも、クラス児童のなかに幼児退行現象が出るなど、体罰の影響を残した。

同教師は辞表を提出。
2005/10/16
961104 体罰傷害 1996/11/4 千葉県県立野田北高校の女子バレー部で、顧問のN教師Hさん(高1)の髪の毛を引っ張って引き倒し、馬乗りになって往復ビンタを加えた。

同部では、日常的に体罰が行われており、部員で補聴器をつけているXさん(高1)も「怠慢プレーだ」と言われて髪の毛を掴まれ、Hさんの頭と何度も鉢合わせさせられた結果、全く聴力のない状態が3カ月続いた。
2002/5/5
970901 体罰事件 1997/9/1 愛知県春日井市の市立小学校5年生同じクラスの生徒6人が、体罰をふるう女性教師(44)を担任からはずすよう求めて学校に抗議。
二学期が始まった9月1日から6人の生徒が登校を拒否した。
2002/4/10
980128 教師殺害 1998/1/28 栃木県黒磯市立黒磯北中学校で、英語担当の腰塚佳代子教諭(26)が、授業に遅れて教室に入ってきた男子生徒(中1・13)に注意をしたところ、ナイフで胸など計10カ所刺されて死亡。

1998/2/24 宇都宮家裁で教護院(後の児童自立支援施設)送致の保護処分。
2002/3/27 宇都宮地裁(羽田弘裁判長)で市と和解。
2004/9/16 加害少年の両親に8200万円の支払い命令。
2005/10/16
  指導死 1998/3/1 群馬県の中学校男子生徒(中2・14)が自殺。「もう生きていく自信がない。みんなに迷惑をかけてマジごめん」「ゴメン、オレのせいでみんなヤベーことになっちまって……オレが死ぬ理由は、みんなに悪いから」などと書かれた遺書を残していた。

2/21 同生徒は、校内で友人ら8人でタバコを吸い、学校から反省文の提出を求められていた。教師に友人の名前を告げたことで責任を感じていたという。
2007/6/6
980618 体罰傷害 1998/6/18 千葉県南部の県立農業高校で、男性教師(33)が、宿題を提出しなかった男子生徒(高3・17)を3学年担任用の職員室に呼び出し、頬を平手で数回殴り、ひざで股間を蹴り、肩を突き飛ばすなどして、陰茎皮膚の裂傷で9針を縫うなど2週間のけがを負わせていた。
同教師は、受診させるために総合病院に付き添った際、「サッカーで競り合い、ひざがあたったことにしよう」と生徒にうそを話させた。
2002/5/5
980825 体罰傷害 1998/8/25 千葉県野田市花井の野田市立南部中学校で、野球部の練習中、顧問の男性教師(38)が、「ふだん練習をしている通りのプレ−をしていない」として、男子部員6人(中2)に殴る蹴るの暴行を加え、内1人(中2)に頭を3針縫うなど全治10日間のけがを負わせた。 2002/5/5
980828 体罰障害 1998/8/28 兵庫県高砂市の市立竜山中学校のバレーボール部合宿で、顧問の男性教師(41)がスパイクミスをしたことに腹を立て、小山勝平くん(中2・16)の顔面をバレーボールで殴った結果、脳内出血を起こし植物状態になる。

2001/9/23 神戸地裁姫路支部で、高砂市が損害賠償金1億6000万円を支払うこと、再発防止に努めることなどの条件で和解。
2004/8/23
990619 体罰事件 1999/6/19 東京都町田市の市立金井小学校で、6年生の児童が、「体罰をやめさせてほしい」と騒いだため、予定していた授業参観を中止。児童も同席して保護者会を開いた結果、担任の男性教師(48)が、男子児童を校舎3階の窓から逆さ吊りにしたり、火が消えたばかりのマッチ棒を顔にこすりつけるなどの事実を認めて謝罪。 2005/2/13
991127 指導死 1999/11/27 北海道名寄市の道立名寄農業高校で、酪農科の男子生徒(高2・17)が、男性教師(33)からの体罰の翌日、寄宿先の学校寮の洗濯室で首吊り自殺。 2002/12/23
   指導死 1999/12/4 長崎県長崎市の私立海星高校男子生徒(高2・18)が11階建てのマンション屋上から飛び降り自殺。

生徒は期末試験の1時限目テストでカンニングをしているのを教師に見つかり、「トイレに行きたい」と言って教室を出た。マンション屋上にいるのを通報で駆けつけた警察署員が約10分間説得したが制止を振り切って飛び降りた。
2007/6/6
2000年− ページTOP
   指導死 2000/1/16 長崎県五島の富江町の中学校男子生徒(中1・13)が町内の倉庫で首吊り自殺。

1/15 男子生徒は担任教師から服装などを注意され「なんで俺だけ注意されるんだ」などと反発。教諭ともみ合いになり、警察が駆けつけるなどの騒ぎになった。同日夜には、生徒は校長と担任教師に謝罪の電話をかけていたという。
2007/6/6
000930 指導死 2000/9/30 埼玉県新座市立第二中学校大貫陵平くん(中2)が、学校でお菓子を食べたことを指導された翌日の夜10時過ぎ、12階建てマンションの10階から飛び降りて自殺。
「たくさんバカなことをして もうたえきれません」「自爆だよ」などと書いた遺書を残していた。
2008/3/16
001030 教師の
ワイセツ
行為・体罰
2000/10/30 熊本県天水町小学校で、3年生担任の男性教師(33)、「授業を理解していない罰」として、女子児童(小3)7人に「動物の気持ちになりなさい」と言って、全裸にさせた。別の体罰事件も発覚。

2000/12/4 男性教師を懲戒免職、校長を減給10分の1(3カ月)、教頭を戒告の処分。
2005/1/23
001122 体罰障害 2000/11/22 千葉県の長生村立長生中学校で、体育教師(39)が、足のけがのため柔道の授業を見学していた男子生徒(中1・13)に暴力を振るい、視力の低下や腕の麻痺などの後遺症がのこるけがを負わせた 2005/2/13
010100 教師の
暴行・
不適切発言
2001/1/ 神奈川県横浜市の市立中学校で、女子生徒が部活動の顧問教師に腰をけられたり、授業中に国語教師から、書き初めで書いた作品を「ヤクザが書くような言葉だ」などと言われ、同級生らから「やくざ」などとからかわれるようになった。
卒業文集には同級生が書いた頬に切り傷のある似顔絵が掲載された。

2004/12/24 横浜地裁で「暴行の事実と軽率発言」を認め、横浜市に20万円の支払い命令。
2005/2/13
020323 指導死 2002/3/23 兵庫県伊丹市の県立伊丹高校で、校内での喫煙を咎められ、学校から謹慎処分を言い渡された直後に、西尾健司くん(高1・16)が自宅近く建物から飛び降り自殺。
3ヶ月前に友だちに答案を見せて停学処分になっていた。
2007/8/16
020325 指導死 2002/3/25 群馬県高崎市の東京農業大学第二高等学校(東京農大二高)ラグビー部員金沢昌輝くん(高2・17)が、部活動でたびたび過呼吸の発作を起こしていたが、合宿当日に自殺。

2005/9/1 前橋地裁で、和解成立。
2005/10/16
体罰 2002/8/ 北海道札幌市の市立中学校で、サッカー部顧問の男性教師(42)が、男子部員(中2)6人の腕や手にたばこの火を押し当て、軽いやけどを負わせた。

市教委への保護者からの訴えて発覚。
2003/3/末 教師に2週間の停職処分
2013/2/
020800 教師の
ワイセツ
行為
2002/8/ 大阪府の公立中学校の女子バレー部で、顧問の男性事務職員(48)が、複数の部員を1人ずつ体育教官室に呼び、部屋の鍵をしめて下着などを外させたうえ、マッサージと称して軟膏を塗りながら腰や足などを触っていた。

2003/1/28 事務職員を懲戒免職。
2004/8/ 7
021025 教師の
ワイセツ
行為
2002/10/25 大阪府堺市立中学校で、担任の男性教師(51)が、職員室に相談にきた女子生徒(中1・13)を別の教室に連れだし、胸を触るなどのワイセツ行為。一週間前にも同様のことがあった。

2003/2/25 大阪地裁堺支部で、強制わいせつ罪により、懲役2年6カ月執行猶予3年の判決。
2004/9/26
  体罰? 2002/11/26 熊本県の市立小学校の休み時間に、女子児童ら(小6)をけった男児(小2)男性の臨時教師が注意したところ、男児が職員室へ向かおうとする教師のおしり付近を2回けって逃げようとした。腹を立てた教師が、男児の洋服の胸元をつかんで壁に押し当て、大声で叱った。男児はその後、夜中に泣き叫ぶようになり、食欲も低下した。

1審の熊本地裁は、教員の行為を体罰とした上で、男児が心的外傷ストレス障害(PTSD)になったこととの因果関係を認めて、市に約65万円の賠償命令。

2審の福岡高裁は「教育的指導の範囲を逸脱した体罰はあったが、男児の症状はPTSDの診断基準を満たしていない」と判断、1審判決を破棄し、賠償額を約21万円に減額。

2009/4/28最高裁の近藤崇晴裁判長は、「行為は教育的指導の範囲を逸脱しておらず、体罰ではない」として、体罰を認定して市に賠償を命じた1、2審判決を破棄し、原告の男児側の請求を棄却。
2009/5/15
021210 体罰傷害 2002/12/10 東京都足立区の区立東伊興小学校で、男性教師(52)が、担当クラスの男子児童(小4)の顔を殴り、口や顔に7針縫うけがを負わせ、歯槽骨を折った。

被害届けを受けて警察が教師を逮捕。
2004/8/29
030122 教師の
ワイセツ
行為
2003/1/22 神奈川県横浜市の市立中学校の個別支援学級(養護学級)で、担任の男性教師知的障がいのある女子生徒(13)の体を服の上から触るなどわいせつ行為をした。

2004/10/25 横浜地裁で、県青少年保護育成条例違反(わいせつな行為)の罪で、男性元教師(61)に懲役1年の実刑判決。被告控訴。
2004/11/3
030512 教師の
いじめ
2003/5/12 福岡県福岡市西区の市立小学校男性教師(46)が担当するクラスの男子児童(小4・9)の母親の曽祖父が米国人だと知ったことをきっかけに、差別発言や暴力などを繰り返した。自殺を強要されてPTSDを発症。

2006/7/28 福岡地裁で、「体罰やいじめはあったが、心的外傷後ストレス障害(PTSD)は認められない」とし、市に220万円の損害賠償命令。
教師個人に対する損害賠償請求は、「国家賠償法」に基づき、棄却。
一審原告(児童側)は認定範囲が不十分として控訴。

2008/11/25 福岡高裁で、教師の行為を「体罰・いじめ」として不法行為と認定し、「教師のいじめ行為によって心因性の症状を発症して治療の必要があった」と被害を一審以上の広い範囲で認定し、賠償金を330万円に増額する判決。確定。
2006/10/17
030521 教師の
ワイセツ
行為
2003/5/21 千葉県浦安市の市立小学校の養護学級で、5/21、7/4、担任の男性教師が、知的障がいのある女子児童2人(小6・11)(小4・9)に、胸を触るなどのわいせつ行為をした疑い。

2005/4/28 刑事裁判の千葉地裁で、教師に無罪判決。
2006/2/16 刑事裁判の東京高裁で、教師に無罪判決。

2008/12/24 千葉地裁で一部認容。
2010/3/24 東京高裁で一部認容。
2009/1/16
030729 シゴキ死? 2003/7/29 東京都杉並区の専修大学付属高校のバレーボール部の新潟での合宿中、草野恵さん(高1)が意識不明で倒れる。
7/31、午前10時30分、外傷に基づく急性硬膜下血腫・脳腫脹により死亡。

2009/6/3 東京地裁で和解。
2009/7/11
031023 教師の
ワイセツ
行為
2003/10/23 東京都世田谷区の区立小学校で、部活顧問の男性教師(33)高学年の女子児童に繰り返しわいせつ行為をし、そのたびに口止めをしていた。
暴行目的で会議室に連れ込んだが、女子児童が泣き出したために未遂に終わった。
2004/9/26
031220 教師の
ワイセツ
行為
2003/12/20 宮崎県の県立高校男性教師(55)が、顧問を務める文化クラブの活動で、女子生徒一人を引率して上京した際、宿泊先のホテルの自室に女子生徒を呼びだして、体を触るなどのわいせつ行為をした。

2004//8 宮崎地裁で、強制わいせつ罪で、懲役1年6月の判決。
2004/11/3
040310 指導死 2004/3/10 長崎県長崎市の市立小島中学校で、安達雄大くん(中2・14)が、ライターとたばこをもっていたことを担任教師に見つかり、指導途中、トイレに行くと言って、校舎4階の手洗い場の窓から飛び降り自殺。
指導されていた部屋の机から遺書を書き付けたノートが出てきた。

2008/6/30、長崎地裁で、棄却判決。教師の指導と自殺との因果関係を認定したものの、予見可能性を否定。
2009/5/15
040412 教師の
ワイセツ
行為
2004/4/12 静岡県西部の公立中学校養護学級の男性教師(47)が、担任をしていた養護学級の女子生徒に対して、在学中2年以上にわたり、校内で体を触るなどのわいせつ行為を繰り返していた。
卒業後も、女子生徒を呼び出して車の中に誘ってわいせつな行為を繰り返していた。

免職処分。
県教委は刑事告発も検討したが、女子生徒の家族の意向で見合わせた。
2004/11/3
040514 教師の
いじめ
2004/5/14 神奈川県横浜市の市立小学校で、担任の男性教師(41)が、他の児童に男子児童Cくん(小5)を排斥するように強要。
「Cをバカと言え」などと言っていたことが発覚。
2005/2/13
040524 障がい児
体罰事件
2004/5/24 奈良県奈良市立左京小学校の校庭で休憩時間に、障がい児学級担任の男性教師(44)が、注意しても従わなかったとして障がいのある男児Aくん(小5・11)に体罰を加え、10日間のけがを負わせた。

Aくんは「先生が憎い。学校に行きたくない」と登校を拒否するようになった。
学校・教師の誠意のない対応に、両親が男性教師を刑事告訴。傷害容疑で書類送検。
2005/4/2
040526 指導死 2004/5/26 埼玉県所沢市の県立所沢高校井田将紀くん(高3・17)が、中間試験でカンニングを疑われ、母親の携帯電話に「迷惑をかけてごめん」とメールを送り、飛び降り自殺。

将紀くんは約2時間にわたって、教師5人に尋問されていた。その間、昼食や飲み物も与えられず、トイレ休憩もなかった。

2008/7/30 さいたま地裁で棄却判決。
2009/7/30 東京高裁で棄却。
2009/1/16
040609 障がい児
虐待
2004/6/9 神奈川県横浜市中区の市立北方小学校の個別支援学級で2002年度から2003年度にかけて、担任教師ら3人が、障がいのある児童ら4人に虐待をくり返していたことが発覚。

学校長は保護者などから指摘を受けながら指導を放置。
虐待のリーダー的男性教師(49)を副校長への昇任に推薦していた。
2004/6/10
040823 教師のワイセツ行為 2004/8/23 静岡県東部の公立中学校養護学級を受け持っていた男性教師(45)が、担任する女子生徒の体に触るなどわいせつ行為を1年間繰り返していた。

懲戒免職処分。
2004/11/3
040909 体罰事件 2004/9/9 神奈川県横浜市鶴見区の市立小学校で、男性教師(55)が、クラス担任をしている4年生の男児2人に暴行。
手当のために保健室に連れて行かれたのを連れだし、1人の男児の両頬を2回たたき、体を数回、壁にぶつけた。この行動については覚えていないという。
2005/2/13
陳述書
me080529
しっ責
転落事件
2004/11/26 東京都小金井市立第二小学校で、自閉症のNくん(小3・8)が、校舎2階の体育館倉庫への出入りを叱られ、倉庫内に閉じ込められたことにパニックを起こし、窓から約5メートル下に転落。
下あごに全治1か月のけがをしたほか、奥歯5本が欠けた。

2008/5/29 東京地裁八王子支部で、河合治夫裁判長は、小金井市に約397万円の損害賠償を命じる。
2008/9/20
041224 教師の
傷害事件
2004/12/24 神奈川県横浜市の市立奈良中学校で、柔道部の男性顧問(26)が練習中、男子部員(中3・15)に背負い投げや一本背負いなどの技を繰り返しかけ、急性硬膜下血腫や脳挫傷などのけがを負わせる。高次脳機能障がいなどの後遺症がのこる。

2007/12/14 両親が、男性教師と市、県ら慰謝料や介護費用など計1億8600万円を求めて提訴。
2011/12/27 横浜地裁で、被告横浜市及び被告神奈川県は、原告Kに対し、連帯して、8919万8958円を支払うよう命ずる判決。
2013/7/28
050822 体罰事件 2005/8/22 北海道苫小牧の駒大苫小牧高校野球部部長(27)が、部員に暴力を振るっていたことが発覚。学校は当初、暴力行為は2回、平手で3〜4回と、スリッパで1回たたいたと話していたが、その後、10回程度たたいたと訂正。 2013/3/1
   指導死 2005/10/4 長崎県対馬市の県立高校男子生徒(高1・15)が道路横のガードパイプにロープをかけ首吊り自殺。友人関係の悩みなどを記したノートが生徒の部屋にあった。
男子生徒は9月下旬から携帯電話のチェーンメールをめぐり、複数の生徒とトラブルになり、担任教師らが同日、男子生徒を指導。男子生徒は反省文を書いていていた。担任らは母親を呼んで説明し、午後8時頃、母子で帰宅した。その後、担任が教室の黒板に「今までサンキュー」という言葉と生徒のイニシャルが書かれているのを見つけ、9時頃、電話で母親に生徒の様子に気をつけるよう、注意していた。
2009/8/
   指導死 2006/3/16 福岡県北九州市若松区の市立小学校で、翌日の卒業式に向けた準備や掃除を行った際、永井匠(たくみ)くん(小5・11)の振り回した新聞紙をまるめた棒が同級生の女子児童の顔に当たった。担任の女性教師が「謝りなさい」と怒鳴ったが、「謝った」などと反抗的な態度をとったため、男児の上着の襟をつかんで持ち上げ、床に押し倒し、左腕をねじり上げるなどした。男児は泣きながらペットボトルを床に投げつけて、教室を出て行った。担任は男児を追いかけることもなく、保護者にも連絡をしなかった。男児は帰宅直後に自宅で首吊り自殺。
男児は昨年秋から担任教師と折り合いが悪く、集中的に体罰を受けていた。「学校をやめたい」と泣きながら帰宅したこともあった。

2009/10/1 福岡地裁小倉支部で、教師の体罰と自殺の因果関係を認め、市に約880万円の賠償を命じる判決。
同時に遺族が、「学校災害として申請をしたのに、センター側は北九州市からの報告を元に死亡見舞金を支給しなかった」として、独立行政法人日本スポーツ振興センターを提訴していたが、日本スポーツ振興センターに満額の2800万円の支給命令。
2010/5/21 市が責任を認めることで和解。ただし、市は教諭の行為を「総合的に見れば適切さを欠いており、自殺を防止できなかった」としたが、体罰とは認めなかった。
市が責任を認め、支払いの条件を満たしたため、日本スポーツ振興センターも2800万円を支払う。
2010/11/1
    教師の
ワイセツ
行為
2006/4/18 福島県福島市の市立中学校で、吹奏楽部顧問の男性教師(41)が、部活中に体調不良を訴えて保健室で休んでいた女子生徒(14)の下腹部を触ったり、キスをするなどのワイセツ行為をした。翌日(4/19)も、部室で休んでいた同女子生徒に同様のワイセツ行為をした。女子生徒は精神的ショックで20日間ほど学校を休んだ。
2006/6/女子生徒が警察に被害届けを提出。6/2学校が男性教師を懲戒免職処分。
8/20 男性教師を準強制わいせつ行為で逮捕。
2008/3/26 地裁郡山支部で、、「生徒が受けた精神的衝撃、不快感、屈辱感は計り知れない」として、懲役1年6月(求刑同2年)の実刑判決。
被告は無罪を主張して、即日、控訴。
2008/9/11 仙台高裁は被告の控訴を棄却。
2009/1/12
陳述書 指導死 2006/10/3 兵庫県高砂市の私立白陵中学校男子生徒(中3・15)が昼休み、学校を出て鉄道自殺。
男子生徒は入学して間もなく学校になじめず体調をくずし、「気分障害(うつ状態)」と診断されていた。保護者は診断書を学校に提出したうえ、体育の授業は見学させるなど体調に配慮するよう頼んでいたが、男子生徒は体育の時間に1500メートル走など体力テストを受けたあと、「誰も解ってくれない」などと遺書を書いていた。

両親が学園及び教師らが安全配慮義務を怠ったとして、損害賠償を求めて提訴。
2012/6/1 神戸地裁で、原告の訴えを棄却。
2013/11/21 大阪高裁で、原告の訴えを棄却。
2013/12/18
指導
自殺未遂
2006/10/18 鹿児島県奄美大島の公立中学校で、男性教師(37)が不登校になっていた女子生徒(中2・12)の自宅に上がり込み、かぶっていた布団をはがして「学校に行くのか、行かないのか」と迫った。直後に女子生徒は自殺未遂。
女子ライトは部活動を巡って、顧問の女性教師(25)から全員の前で叱責され、退部。2学期から学校に行かなくなっていた。
2013/6/6
  指導死 2006/11/1 兵庫県尼崎市の市立中学校男子生徒(中3・14)が、マンションから飛び降り自殺。
10/31午前、男子生徒は担任教師から呼び出され、友人関係などについて指導を受けていた。生徒指導の担当教師や母親も加わって、2、3時間話し合ったあと、教師らの指示で、授業を受けずに帰宅した。
11/1 同級生らによると、この日も元気がなく、午前の授業中に「遺書でも書こうかな」などと話していたという。
2009/1/12
  指導死 2007/1/15 群馬県高崎市の高崎経済大学経済学部の女子学生(大2・20)が、川で入水自殺。
女子学生はゼミに2006年9月から参加するはずだったが、自主的に早めて6月ごろから参加。指導教官だった男性准教授(38)は8月にゼミの学生に課題を出し、12月に提出していない女子学生ら3人に、「1月15日までに課題を出さないと即留年」というメールを送った。
自殺当日、未提出の2人のうち女子学生だけに催促のメールを送っていた。
准教授は、女子学生が「リポートを提出できない。ごめんなさい」「留年すると分かっています。人生もやめます」「出来損ないの面倒を見させてすみませんでした。お世話になりました。ゼミ楽しかったです」などと、自殺をほのめかす内容のメールを送った後も、しばらく学生を捜さなかった。
出された課題について、大学側は「大学院生並みの厳しい課題。ある課題がこなせなかったというだけで即留年というのもおかしい」とする。
准教授は、他の学生に対しても人格を否定するような暴言やセクハラ発言などがあったという。また、2005年まで勤務していた別の大学でも、指導していた学生の休学届に対応しなかったり、学生ともめて指導を放棄したり、勤務時間中に無届けでスポーツジムに通っていたことなどを理由に停職処分を受け、その後、依願退職していた。
2007/4/9 准教授を懲戒免職処分。管理責任者の学長を減給10%(2カ月)、経済学部長を同(1カ月)とした。
2013/6/6
  指導死 2007/2/1 千葉県松戸市の市立中学校男子生徒(中2・14)が、マンションから飛び降り自殺。
男子生徒は2年生の1学期頃から、所属する吹奏楽活内で「疎外感を感じる」と顧問に訴えていた。
1/20 男子生徒は、勉強との両立の難しさや体力的な理由を挙げて、「部活動をやめたい」と顧問に申し出ていた。
1/31 昼休みの教室で、1年生の頃からいじめの被害にあっていた同級生に対し、生徒数人が次々と肩をたたく「肩パン」をし、同級生は転倒して肩の骨を折った。被害生徒は担任に連絡した際、「暴行に加わったのは5人だ」と言い、男子生徒の名前をあげなかった。
4人の教師が、この5人を指導する中で、男子生徒を含む3人の名前が挙がり、加担したのは計8人であることが判明。男子生徒は呼び出されて指導を受け、最初に被害生徒に謝罪した。教師らは「もし私だったら耐えられない。最低のことをしたんだよ」「やったことは消しゴムで消せない。この後どうすればいいのか考えなさい」などと指導したという。
2/1 いじめられた生徒の母親の求めで、学校で暴行に加わった生徒らが母親に謝罪する予定になっていたが、男子生徒は体調不良を理由に学校を休んでいた。母親の留守中に、男子生徒は被害生徒の住んでいるマンションに行き、飛び降りた。
ノートには、いじめ被害者の生徒の名前と「ごめんね」の文字が残されていた。
男子生徒は、2年生前期までの1年間、生徒会の役員を務めていた。
2013/6/6
  指導死 2007/2/26 大阪府豊中市の私立大商学園高校の体育館内3階の放送室内で、岸祐太朗くん(高1・16)が柔道着の帯で首吊り自殺。
祐太朗くんは前日、教室で自分の首を柔道着の帯で絞めて同級生に制止され、担任教師から「そんなことしたらあかん」などと声をかけられていたが、遺体発見の午後にはじめて校長らに伝えられた。
祐太朗くんは学校の指導方針に不満をもらしていたほか、校内トイレであった不審火に絡んで犯人と疑われて疲れていたようだったと家族は話す。
学校側は「調査はしたが、放火を疑った事実はない」と否定。
2008/4/
  指導死 2007/10/27 青森県八戸市の八戸工業高校男子生徒(高1・16)が、自宅で自殺。
所属していたラグビー部でのいじめとそれに関連した同部顧問教諭の不適切指導により、睡眠障害や抑うつ症状を発症していた。
2004/4/ 男子生徒はラグビー部顧問の勧誘で同校に入学し、ラグビー部に入部。しかし入部直後から、部内でいじめを受けるようになり、5月には退部を決意。顧問教師に相談したが、「退部するなら退学しろ」と言って引き留めていた。

2011/4/ 両親は、校長やラグビー部の顧問の教師を相手に、慰謝料と逸失利益約7500万円の損害賠償を求めて提訴。
2013/10/4 青森地裁で、「いじめがあったとは認められない」として、原告の請求を棄却。顧問についても「違法な指導を行ったということはできない」として両親の主張を退けた。
2013/6/6
指導死 2008/3/15 秋田県潟上市の市立天王南中学校のトイレで、女子生徒(中1・13)が首吊り自殺。そばにあったスケッチブックには、自分を責めるような内容が書かれていた。
3/13 女子生徒は、部活動の入退部をめぐり、同じ学年で友人の女子生徒に対し、傷つける内容の携帯メールを送信していた。 メールを受け取った友人の保護者が学校に相談。男性担任教師が1時間目の授業中に呼び出し、別室で女子生徒を指導したうえ、両親を学校に呼ぶことなどを話したという。
女子生徒は指導後、体調不良を訴えて保健室で泣いていたという。午後にはいったん教室に戻ったが、両親が中学校を訪れた午後6時ごろには、すでに姿が見えなくなっていた。トイレ内で制服のスカーフを使い、首をつっているところを発見された。

亡くなった女子生徒は成績も優秀で生徒会役員も務めていた。まじめで、責任感も強かったという。同校の校長は「いじめもなく、指導も通常の範囲であり、自殺との因果関係はないと考えている」と話した。
2013/7/
指導死 2008/3/21 長野県塩尻市の県立田川高校の教室で、男子生徒(高2・17)が黒いネクタイで首吊り自殺。
学校は入試準備などで長期の休みに入っていたが、この日、男子児童は数学の補習を受ける必要があったが、欠席していた。2007年夏から、元気がなく、遅刻や欠席がやや多かったという。
3月18日付けの本人のブログに、「むちゃぶり 自分の課せた量を分かっているのか? 3日で片付く量じゃないだろう。何考えてやがるんだ。無茶苦茶だ・・・。」などと書いていた。
2013/6/6
  指導死 2008/4/3 北海道紋別郡遠軽町の町立丸瀬布小学校今野彩花さん(小6・11)が、女性担任の行き過ぎた指導を苦に、自宅トイレで首吊り自殺。
小学校5年生時の女性担任は、夏休みの図形の宿題を角度が少しずれているという理由で、同じ問題を2か月半書き直しをさせるなどした。また、忘れ物をした児童は20分間しっ責され続けるなどすることがあり、彩花さんは「忘れ物をするのがこわい」と話していた。
6年生でも同じ教師が担任をすることになった初登校の前日に自殺。

約2年後、学校の事故報告書で、彩花さんの自殺が、多臓器不全で死亡と報告されていたことが発覚。両親が教育委員会に何度もかけあい、ようやく自殺に訂正。しかし、文部科学省の数字は訂正されない。

2011/10/ 両親が、町と道に計約7790万円の損害賠償を求めて提訴。
2013/6/3 札幌地裁は、町と道に計110万円の支払いを命じる。
千葉和則裁判長は「(ドリルのやり直しを何度も命じるなど)やや厳しい指導だったことは否定できないが、教育的効果を期待でき、許容される」と違法性を否定。自殺と指導との因果関係も否定。一方、女児が死亡した後の学校や町教育委員会の対応については「自殺に結びつく可能性のある事情の調査を怠った」などと指摘。自殺原因に関し、学校が一度は「担任教諭の不適切指導にあった」と説明したのに、訴訟では「適切だった」と覆すなどし、両親の精神的苦痛を増大させたと認定。

2014/2/27 札幌高裁で、指導と自殺の因果関係を否定した一審の札幌地裁判決を支持し、両親の控訴を棄却。
2014/3/6
指導
自殺未遂
2008/7/14 北海道富良野市の道立高校で、校舎4階教室窓から女子生徒A子さん(高1)が飛び降り、手足の骨を折る重傷。ショックのためか、後にその日の記憶がないという。

A子さんが別の高校に通う中学時代の友人に送ったメールの内容をめぐって、双方の友人を巻き込んで対立。警察に相談する事態に発展。
午前8時45分から、生活指導担当教師らがA子さんを含む3人から事情を聴いていた。他の女子生徒2人には2時間ほどの事情聴取で終わったが、A子さんに対しては、休憩を挟みながら約3時間半、事情を聴いた。(同校は当初1時間程度の聴取と説明していた。)
途中、A子さんが泣きだし、過呼吸を起こしたため、保健室で休養を取らせた。A子さんは養護教諭が一時、部屋を離れた際に一人で教室に戻り、窓から飛び降りたという。(保健室にまで指導教諭が来たので、逃げ出して教室窓から飛び降りたという説もある)
女子生徒らへの事情聴取や指導には、計8人の教師が代わる代わる関わっていたという。A子さんへの聴取には2人1組で計4人の教師が関わっていた。

前日の7月13日、富良野警察署で署員が女子生徒に事情を聴取していた。
本来は学生などを担当する生活安全係が対応するが、当日は生活安全係の担当者が不在だったため、本来は放火や窃盗などの強行犯を扱う刑事課の刑事によって相当厳しい聴取が行われたという。

※「午前11時頃から事情聴取」というのは、「午前8時45分から」の間違いです。ご指摘をいただき、訂正いたします。
2013/7/
  指導死 2008/7/20 北海道の道立稚内商工高校今野匠(こんの たくみ)くん(高2・16)が、携帯電話の掲示板にほかの生徒の中傷を書き込んだとして、計6人の教師から約3時間にわたって事情を聞かれ、停学処分の連絡を受けた後、自殺を図る。8/4死亡。

生徒はノートに3ページにわたって、「償いについて自分は死ぬべきだと思う」「自分は殺す。死ね。と軽々しく書いたので(中略)ケジメをつけるために死のうと思う」「おれって先生たちにも信用なかったんだね」「お前の罪は重いと。死ねと。他の先生からは、お前はバカか?と言われました」「罪が重すぎて自分には耐えられない」「僕に停学は重すぎる」などと書いていた。
学校は、遺書に書かれていた「お前の罪は重い。死ね」「バカか」「アホか」の言葉を否定。「本校の職員がそんなことを言うはずがない。事実と違うことを書いている。指導は適切だった。事情聴取が本人を追いつめたとは考えられない」と会見で話した。

2013/2/15 札幌地裁で、石橋俊一裁判長は「指導はいささか妥当性を欠いた面もあるが、違法とは言えない」として両親の請求を棄却。
2013/12/24 さっぼろ高裁で、両親の訴えを棄却。
2014/3/6
  指導死 2009/1/19 福岡県福岡市の市立内浜中学校の男子生徒(中1・13)が、登校中に自宅近くのマンションから飛び降り自殺。

男子生徒は、昨年6月中旬に、所属する運動部の顧問でもある担任教師(37)から、「(同級生の)上履きを隠したのはお前だろう」と問い詰められたが、認めなかったため、ひざを4回けられ、げんこつで頭を1回たたかれた。
男子生徒は母親に、「否定したのに、何を言っても信じてもらえない。帰り道で車に飛び込んで死のうとしたけどできなかった」と泣きながら訴えた。2日後、担任と校長、母親で話し合い、体罰があったことを確認。担任は謝罪した。

1/16には、2回忘れ物をしたとして、クラスで担任教師に頭をげんこつでたたかれていた。
2009/1/15 男子生徒は初めて遅刻して登校。音楽の教材を忘れた。
1/16 別の教材を忘れた。担任はクラスで「2回忘れ物をするとげんこつ」というルールを設けていたため、「帰りの会」でほかの生徒の前で生徒の頭をげんこつでたたいた。
生徒の携帯電話には、1/17付けで友人にあてて、「部活さぼった 先生がまたなぐった 電話していい?」と書いた未送信メールが残っていた。

1/19 学校は記者会見で自殺の原因について「思い当たることはない」と繰り返していた。
1/20 通夜で、母親から「体罰と自殺の関係を調べてほしい」と要望されたことを受けて、初めて市教委に体罰の事実を報告。

市教委は、体罰と自殺との因果関係は考えにくいとしていたが、日本スポーツ振興センターは遺族に対し、死亡見舞金を支給。
2009/2/9
  生徒の
教師への
傷害
2009/2/ 愛知県半田市の半田市立中学校、男子生徒16人(中1)が、妊娠5か月の女性担任(30代)に対して、「先生を流産させる会」をつくり、いすのねじを緩めて転ぶよう仕組んだり、給食にミョウバンと塩などの異物を混入したり、砕いた赤チョークを歯磨き粉などと混ぜたものを車に投げつけるなどの行為をしていたことが発覚。
生徒らは、席替えの方法や部活動で注意されたことに不満を感じていたという。
2009/5/15
  指導死 2009/5/29 関東地方の私立高校の校舎から、男子生徒(高3)が飛び降り自殺。
この日、1学期の中間試験で、男子生徒のカンニングが発覚。試験終了後、試験監督の教師が男子生徒を職員室に連れて行く途中、生徒指導主任の教師に会い、事情を説明したところ、教室にひとりでカバンを取りに行くよう指示された。男子生徒はホームルーム中の教室には行かず、4階まで上がって、廊下の窓から飛び降りた。
同校では、カンニングをした場合、すべての試験科目が0点になることが決まっていた。

両親が学校に損害賠償を求めて提訴。同時に、高校生の自殺は故意として給付が認められないことに対して、日本スポーツ振興センターを提訴。
2013/12/18 東京地裁で、学校側と和解。学校側が遺憾の意を表する、指導を徹底し再発防止に努める、和解金を支払う、原告らが和解内容を第三者に提示するとき学校名や所在地を出さないなどの内容。
2014/5/30 東京地裁で、日本スポーツ振興センターに対する原告の訴えを棄却。
2014/7/19
指導
自殺未遂
2009/7/15 佐賀県小城市の市立中学校で、「女子トイレに落書きがあった」として、担任教師に事情を聞かれた女子生徒(中1)が、校舎2階から飛び降り、前歯を折るけがをする。3日間の入院。

7/14、女子トイレの壁に6つの相合傘にイニシャルのような文字や「LOVE」の文字が彫るように落書きが発見された。「帰りの会」の時間に、学校側はこのトイレを使っている1年生3クラスの女子全員を体育館に集め、教師が落書きをしたものは名乗り出るよう呼びかけたが、反応がなかった。学校は集会後、男子生徒を含めた1年生全員に匿名アンケートを実施し、目撃情報を記すように促した結果、女子生徒を含む13人程度の名前があがった。教師5名が手分けして事情を聴いた。7/15 対象を6人に絞り込んでさらに話を聴き、内2人がシャープペンシルで女子生徒が字を掘っていたのを見たと証言。名指しされた女子生徒は否定したが、 証言した生徒2人を伴って、トイレに連れて行った。担任は目撃者の2人をトイレから出し、一対一で女子生徒をただしたところ、落書きを認めた。その後、副担任が2階の学習室で一対一で事情を聞き、数分席をはずしたところ、部屋の真下に倒れているのが発見された。
事故報告書には、事故原因について一切書かれていなかった。
2013/6/6
  教師の
傷害致死
事件
2009/7/29 滋賀県愛荘町の町立秦荘中学校で、柔道部の練習中に、村川康嗣(こうじ)くん(中1・12)が、男性講師との乱取りで、2、3回投げられたあと、動かなくなり、「急性硬膜下血腫」で意識不明の重体になっていたが、8/24病院で死亡した。

康嗣くんにはぜんそくの病があり、母親は講師に激しい運動をさせないよう、再三にわたって訴えていたが、講師から「声が小さい」として、3人だけ残して練習を続けさせ、21本目からは康嗣くんだけを残して、講師自ら相手になったという。また、柔道部員が「落ちる(気絶する)まで絞め技を掛け続けるよう指示があった」と証言。
2009/8/26
指導
自殺未遂
2009/8/21 京都府亀岡市の市立南桑中学校で、男子生徒(中1)が、別の校舎とつながっている野外の渡り廊下から飛び降り、意識不明の重体。

同生徒は朝から部活動と補習授業に参加したあと、校内1階のカウンセリングルームで、生徒指導の男性教師から30分にわたり、夏休みの生活態度について一対一の生徒指導を受けていた。教師が部屋を離れた隙に、男子生徒は教室を抜け出し、捜していた教師や教頭の目の前で飛び降りた。
2013/6/6
指導死? 2010/5/14 東京都狛江市の市立狛江第一中学校で、女子生徒(中1・12)が校舎3階の渡り廊下から飛び降り自殺 (5/15未明死亡)。
女子生徒の机からは遺書らしき文章が書かれたノートが見つかった。
2010/11/13
指導死 2011/ 埼玉県さいたま市の市立小学校高学年の男子児童がクラブ活動後、別の児童が頭の上に掲げたソフトスポンジ素材のキッズ用バレーボールをパンチして3階の教室から校庭に落としたとして、目撃した男性教諭(20代)が廊下で約5分間、口頭で注意。男子児童は下校後、自宅で自殺。
約3カ月後、市教委は「指導は適切だった」と両親に調査結果を報告。
2013/9/ 当初、両親は病死扱いを望み公表されなかったが、「他にも指導を受けるべき児童がいたのでは」と訴え、再調査の手続き上必要な公表を承諾。

2014/11/26 さいたま市は、「さいたま市立小学校における教員の指導の事実等に関する第三者調査委員会条例を設置。
@児童に対する教員の指導の事実に関すること。A児童の自殺した原因に関すること。を調査する。
小学校教職員14人に9回、遺族に2回の聴取をはじめ、現地確認、市教委と遺族の提供資料検証分析など、計26回の会合を重ねた。周辺にいた当時の他の児童への聴取は「遺族の意向で行っていない」(市教委)とした。
2017/3/末  報告書を提出。
男性教諭の指導は一般的で、児童にも配慮したもので、「三階から物を落としてはいけない」と諭しただけだったと判断。
「指導は妥当」としたうえで、自殺の原因とも認定しなかった。
また、この時の指導以外の自殺の理由も確認できなかったという。

遺族は「他にも指導すべき児童がいたのでは」などと主張。
報告書は、ボールを頭の上に掲げた児童、校庭からベランダに入ってしまったボールを「落として」と求めた児童もいたが、“掲げた児童”は落とすか迷っていた状況で、その場で指導の必要なしと判断し、“求めた児童”は3階に上がるまで存在を知らなかったことから教諭の行為を「適切な指導だった」とした。
2018/9/20
指導死 2011/2/ 栃木県日光市の市立東中学校男子生徒(中2・14)が電車に飛び込み自殺。
清掃の際にタバコを持っていたとして、生徒指導主事、学年主任、学級担任らから指導を受けていた。教諭らは「保護者を呼ぶ」として生徒を残して一時退席。男子生徒は部屋を出て、6時半頃線路内に立ち入ってはねられた。

2/8 校長は記者会見で、「深い反省を促すため、問題があれば両親に来校させる。指導の行き過ぎや死亡との因果関係はない」と発表。
その後、午後3時からの「アイスホッケー部の優勝を祝う全校集会」に、男子生徒は出ていなかったという証言もあり、男子生徒への指導が長時間にわたった可能性もあるという。
2018/9/20
更新
指導死 2011/6/9 愛知県の県立刈谷工業高校山田恭平くん(高2・16)が、野球部顧問から呼び出された2日後に練炭自殺。

1年の秋頃から、顧問教師の暴力を嫌悪する話を家族にしていた。
2年になってすぐに退部を申し出たが、顧問に「逃げてるだけだろう」と言われ却下された。
5/末 部室で禁止されているトランプをしていた部員らが顧問から殴る蹴るの暴力を受けるのを見て強いショックを受けた。同日、恭平くんは練習試合で落球したため「ユニフォーム脱げ、消えろ」と怒鳴られグラウンド上でユニフォームを脱ぎ、翌日から部活へ行かなくなった。
6/7 部員からのメールを通じて、顧問からの教官室への呼び出しを伝えられた。「とりあえず、ビンタ、タイキック、グーパンチ覚悟。覚悟しておきます。明日顔が腫れあがってても気にしないで」と返信したが、翌8日には恭平くんは頭痛を訴え学校を欠席。
6/9 「今日は行ける」と家を出たが学校には向かわず隣町で自殺。

学校が県教委に提出した事故報告書には、部活で常態化していた顧問の体罰については全く書かれておらず、兄が高校野球を辞めたために野球に熱心な親からのプレッシャーで苦しんでいたと書かれていた(実際には、兄は吹奏楽部に所属。兄も保護者も野球に特別な関心はなかったという)

2012/2/ 県教委が調査委員会を設置。しかし、委員名は匿名。最初から部員や生徒への聞き取りはしないと明言したことから、遺族は設置要綱の見直しを要求し続けたが、状況は全く変わらなかった。
2013/1/ 遺族が調査委を拒否し、県知事に陳情。
2013/4/ 知事部局に事務局を置き、新たな調査委員会が設置された。
2014/2/ 調査委員会は報告書で、自殺の原因に関し「野球部顧問による別の部員への体罰や本人への叱責が大きな打撃を与えた」との見解を示したものの、成績の低下と肩を壊したことで自分を責めたことが要因であるとも記されていた。

2016/3/ 日本スポーツ振興センターが、「学校管理下において発生した事件に起因する死亡」と認め、死亡見舞金を支給。
2013/6/6
  指導死 2012/7/26 岡山県岡山市の県立岡山操山(そうざん)高校野球部のマネジャーの男子生徒(高2・16)が、自殺。
6/11 男子生徒は選手として入部していたが退部。7/23マネジャーとして復帰したが、監督に「マネジャーなら黒板くらい書け」「マネジャーらしい仕事をしろ」「声を出せ」と注意されており、自殺当日も練習後、本塁付近に一人呼ばれてしっ責されていた。帰宅途中、同級生に「俺はマネジャーじゃない。ただ存在するだけ」などと話していた。また、男子生徒は部員に対し、部を一度辞めた理由を「先生に怒られるのが嫌。野球がおもしろくない」と説明、復帰した時は「マネジャーなら叱られない」と話したという。監督は練習中に「殺す」などの言葉を使ったり、パイプ椅子をふりかざしたりすることがあったという。
2013/6/6
指導死 2012/7/30 長崎県佐世保市の県立高校男子生徒(高1・16)が、自宅で自殺。
男子生徒は所属する部活動の退部を顧問の教諭に慰留され、悩んでいたという。
県教委や学校がアンケートや聞き取り調査を実施した結果、男子生徒は亡くなる前、友人らに「部活動がきついので辞めたい」と漏らし、7/10頃には顧問に退部の意向を伝えたが、「途中で辞めずに最後まで頑張れ」などと強い口調で慰留されたという。また、2人の生徒が「(男子生徒が)顧問から学校をやめろと言われたと聞いた」という趣旨の回答をしたが、顧問は発言を否定。
男子生徒.は自殺前日まで練習に参加していたという。県教委は「部活動への悩みが自殺につながった可能性がある」としている。
2013/6/6
指導死 2012/8/1 新潟県上越市の県立高田高校男子生徒(高3・17)が自宅で自殺。「人の気持ちや考えを聞こうとしない」などと書いた遺書を残していた。

7月下旬、男子生徒は他の部員の部活動への取り組み方についてインターネットの交流サイトで批判。
7/26 顧問は「何で直接言えないんだ」と叱り、全部員の前で謝らせ、批判した部員に謝罪のメールを送信させたという。
7/31 再び顧問に呼び出されて2度目の指導を受けた。帰宅後、夕食を取らずに自室に閉じこもったまま深夜に自殺した。

高校側は、県教委に「生徒間でトラブルを起こして責任を感じたことも自殺の原因だった」と報告していた。
2013/6/6
指導死 2012/10/29

広島県東広島市の市立高美が丘中学校男子生徒(中2・14)が、市内の公園で首をつって自殺。
10/29朝、男子生徒は美術の授業で使うカボチャを隠すいたずらをしたとして、担任教諭らから指導を受けたあと、所属する野球部顧問から部活動への参加を認められずに下校した。
教委は「教諭の指導に、体罰や暴言などの行き過ぎた行為はなかったと考えている」としている。

2013/9/4 市教委が設置した第三者による調査委員会が報告書を提出。
教師たちが、カボチャを置いたことを否定した男子生徒に対し、「ウソをついた」などと一方的に指導、「学校生活がきちんとできないなら、部活をする資格はない」と言ったなどとして、指導には正当な理由があったとしたが、「生徒の納得を得られる指導になっておらず、心情に寄り添ったフォローアップ体制も不十分」と指摘。「自殺の決定的要因の特定は困難だが、一連の指導が関連性を有することは明らか」と結論。一方、「自殺の予見性は困難」とした。
生徒の父親は「息子は死を選んでいるのに『正当な指導』とするのはおかしい」として、再調査を求める方針。

2014/5/
121223 指導死 2012/12/23 大阪府大阪市の市立桜宮高校男子生徒(高2)が自殺。
男子生徒はバスケットボール部のキャプテンを務めていたが、顧問の体育教師にあてて「顧問の教師から顔を叩かれたなどの体罰を受けてつらい」などと書いた手紙と遺書が残されていた。
男子生徒は自殺する前日にも顧問教師から体罰を受けていた。
この教師については以前にも、市教育委員会に、体罰をしているのではないかという情報が寄せられたが、学校からは「体罰はなかった」との報告があったという。
顧問を懲戒免職にする。

2013/9/26 大阪地方裁判所で、元顧問教諭(47)に対し、傷害と暴行の罪で、懲役1年、執行猶予3年の有罪判決。
2013/ 遺族が大阪市を相手取り約1億6500万円の損害賠償を求めて提訴。
2014/3/6
指導
自殺未遂
2013/1/25 岐阜県多治見市の市立中学校の自習室で、男子生徒(中2・14)が首に電気コードが巻いて自殺を図り、意識不明の重体。

男子生徒は、午後1時45分ごろから、自分のクラスの5時間目の授業には出席せずに、自習室で1人、担任ら複数の教師から交代で生活面の指導を受けていた。担任教師は2時10分ごろに部屋を離れ、別の教師が2時35分ごろ、生徒の異変に気付いたという。 
市教育委員会は、担任教諭や生徒の両親への聞き取りの結果、生徒の周辺で、いじめや体罰はなかったとしている。
2013/6/6
(いじめ)
指導死
2013/3/3 北海道札幌市の道立高校男子生徒(高1・16)が、吹奏楽部の練習のために登校したが、鉄道自殺。
部活内の人間関係のトラブルなどをめぐって顧問の男性教諭から指導され、死の直前、友人に宛てたメールで「全く心当たりがない」と不信感をつづっていた。

生徒が自殺後、学校は在校生を対象にしたアンケートで、自殺の背景を探ったが、結果を遺族に知らせなかった。
遺族は2014年以降、3回にわたってアンケートの開示を道に請求。
2015年、道は遺族に結果の抜粋を提供しただけで「原本は廃棄した」と説明。抜粋のなかには、顧問の指導を疑問視する声や、部活や学級でいじめがあったとの記載があった。遺族は、「原本がなくてもコピーがあるはずだ」として、異議を申し立てている。

2016/3/1  遺族が道を相手に約8400万円の損害賠償を求め、札幌地裁に提訴。
訴状によると、男子生徒は25年1月、所属していた吹奏楽部の部員からメールで「消えろ」と書かれたり、無料通信アプリLINEで中傷されたりするいじめを受け、孤立。反発した生徒が部員とトラブルになった際、顧問は亡くなった生徒だけに非があり、部内を乱したとして部員全員の前で謝罪させた。自殺前日には上級生を同席させた場で退部の可能性に触れて叱責し、生徒の孤立感を深めたとしている。
2018/9/20
更新
指導
自殺未遂
2013/11/ 神奈川県川崎市の市立南河原小学校の校舎4階から、男子児童(小6・11)が飛び降り、全身を強く打ち意識不明の重体となる。その後、意識を回復。
男子児童が宿題を忘れたために担任が「中学校に行くともっと大変だよ。中学校をなめているの?」などとしっ責。男子児童は涙を流したまま無言だったという。
2016/1/19
自殺 2014/3/12 北海道札幌市の市立小学校男子児童(小5・11)が自宅で自殺。
3/12 午後、男子児童の担任教師が、学級内の問題行動などについて話し合おうと保護者を集めて懇談会を開催。 男子児童の親も参加し、帰宅して児童とこの件で話をしたという。その後、夜になって、児童が自室で自殺しているのが見つかった。
札幌市教育委員会は遺族の意向で、精神科医や弁護士の助言を受けながら調査した結果、学級は「5年生2学期後半から、複数の児童が表だって担任に反発するなど極めて落ち着かない状態」で、「物が隠されたり、悪口が書かれたメモが机に入れられるなど、いじめを疑わせる事案」も起きていたという。
2014/12/9 市教育委員会は、学級崩壊で教師と児童の信頼関係が損なわれていたと発表。
2018/9/20
指導死 2015/2/ 大分大学の経済学部の男子学生(20代)が自殺。

2014年4月頃から、講師(30代)がこの学生を指導。学生は授業の準備などを手伝っていた。元講師は同年夏ごろから、学生の研究発表内容などを再三叱責。LINEで未明にメッセージを送ることもあったという。学生は両親に「講師の指示に対応できなくなった」と話していたという。

父親がアカハラを同大に申し立てて大学が調べた結果、元講師がささいなミスを責めたり、人間性を否定するような発言をしたりしていたとして、アカハラと認定。
2016年3月に任期切れで講師は退職。「反省しないといけない」と話しているという。
大学は、弁護士や医師らによる委員会をもうけ、アカハラと自殺の関係を調べる。
2018/9/20
指導死 2015/5/15 大阪府の府立東住吉総合高校で、同級生とトラブルになり、指導を受けた男子生徒(高1・16)が下校途中に踏切自殺。

男子生徒は英語の授業中、席を立って雑談している同級生を注意。しかし同級生は応じず、威圧的に向かってきたため思わず平手打ちしたところ、胸ぐらをつかまれ押し倒されるなどトラブルになった。生徒を3畳ほどの別室で、教諭が入れ替わりで監視し、反省文を書くよう指導。生徒がなかなか反省文を書かなかったために、午前10時頃から午後6時頃まで約8時間にわたった。その間、学校は停学5日の処分を決定。男子生徒は「相手をうっとうしく感じた」と数行のみ書いていた。帰宅中に自殺。

2016/ 男子生徒の祖父と母親が、府に計約7700万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。
2018/9/20
指導死 2015/10/上旬 北海道札幌市内の道立高校男子生徒(高3)が、同級生の携帯電話をめぐるトラブルについて、同校の教師から事情を聴かれている途中に行方不明となり、 4日後に遺体で発見された。

同級生が紛失した携帯電話を持っているのではないかと校内で指摘を受けた。
男子生徒は、この同級生に対し「盗んでいない。信じてほしい」と語ったという。
翌朝、生徒指導担当の教師が男子生徒を呼び出し、個室で事情を聴いた。 教師は男子生徒から話を聞き始めた40分後、自習にしていた受け持ちのクラスの様子を見に教室に行き、15分後に戻ったが、男子生徒の姿はなかったという。

石狩教育局は、文部科学省の指針に基づいて第三者委員会を設置し、学校関係者らに聞き取り調査を行う。
2018/9/20
指導死 2015/11/ 山形県米沢市の山形大工学部男子学生(大4)が自殺。
同じ研究室だった40代の男性助教を「恨んでいる」とのメッセージが、スマートフォンに残されていた。 

両親の相談を受けた同大は、外部有識者4人からなる調査委員会「工学部キャンパス・ハラスメント防止対策委員会調査委員会」を設置。
2016/6/ 調査委は、
・助教に暴言を浴びせられる様子が目撃されていた
・家族に相談していた
などの事実があったとして、
(1)助教によるアカハラがあった
(2)自殺とアカハラには因果関係がある
(3)大学は学生の自殺前、両親の相談に対処しなかった
−との報告書を作成。

学長は「自殺に関しては個人情報保護の観点から非公表とした」と説明。報告書の指摘や大学側の責任の有無については「ノーコメント」とした。

2016/10/ 同大は、助教が研究室の複数の学生に長時間、説教をしたり、不機嫌な態度を示したりする行為を日常的に繰り返したとして停職1カ月の懲戒処分とした。
2018/9/20
(いじめ)
指導死
2015/11/10 茨城県取手市の市立中学校女子生徒(中3・15)が自宅で自殺。
当日、中学校で2人の女子生徒が音楽室出入り口のガラスを割り、女子生徒は関与していなかったにもかかわらず近くにいたことで、他の生徒ともに3人で弁償するようにと指導を受けた。なお、女子生徒は一緒に叱られた他の生徒のグループとかつては同じグループにいたが、9月頃からいじめを受けるようになり、距離をおいていた。女子生徒は「割っていない」「知らない」と保護者を通じて担任に電話で話したが、「泣いているということは反省していること」と言って、取り合ってもらえなかった。

2015/12/ 学校や市教委は全校生徒らにアンケート調査、3年生全員に面接したが、いじめはなかったと結論。
女子生徒の残した日記にはいじめの被害が書かれており、遺族が生徒16日に独自に聞き取りをしたところ、体が臭いとして、「くさや」と呼ばれていたなどの証言があった。
遺族の申し立てにより、5月に第三者委員会を設置。
2017/6/29 遺族が、いじめ防止対策推進法第28条にもつどき設置された委員会ではなく、中立性と公正さを欠くとして、調査の中止と委員会の解散を申し入れる。
2018/9/20
(いじめ)
指導死
2015/12/4 奈良県生駒市の上町の県立奈良北高校で、男子生徒(高1)が校舎4階から飛び降り自殺。
学校は期末テストの期間中で、男子生徒は「トイレに行く」と言って教室を出て、校舎の4階から飛び降りた。
学校によると、この男子生徒はテストの前にカンニングを疑われるトラブルがあったということだが、解答用紙の裏に「おれはカンニングやっていない」と書いてあったという。
学校では実際にカンニングはなかったとみている。

2015/12/15 県教委は常設の「県立学校いじめ問題調査委員会」に調査を依頼。
12/17 父親が、遺族への説明は30分だけで不十分として、調査に遺族の意見を反映するよう求める要望書を提出。遺族側が推薦する委員の選任などを求める。
2017/7/21 調査委員会が報告書提出。
男子生徒は入学後、級友に積極的に話し掛けていたが、次第に「浮いた」存在と見られるようになった。
委員会は、クラスのほぼ全員が参加する無料通話アプリ「LINE(ライン)」のグループから生徒が排除され、中傷するメッセージが書き込まれていたことなど6件をいじめ行為と認定。
他の生徒への暴力など問題行動もあり15年10月までに3回、教師から個別の「特別指導」も受けた。特別指導も男子生徒を十数日間、別室に隔離して反省文を書かせるなどしており、「教育的とはいえない」とした。
また、その際、校長から退学を勧めるような発言があったことなどで、生徒が苦痛を感じていたことに学校側が気づかず、多くの教員が「変わった子」と捉え、特性を理解し支援しようとしなかったなどの問題点を指摘。
学校から3回の特別指導を受けて心身の苦痛を深め、「退学を免れない」と校舎から飛び降りたと結論。
同年6月と11月に全校生徒を対象に実施されたアンケートで生徒へのいじめに関する記載があったにもかかわらず、学校が認識しなかったことを「大きな問題」と指摘。
2018/9/20
指導死 2015/12/8 広島県安芸郡府中町の町立中学校男子生徒(中3・15)が、過去の非行歴を理由に志望する私立高校への推薦が認められないと学校側から伝えられた後、自殺。
自殺後、1年生時に万引きしたのは別の生徒だったことが判明。1年当時、生徒指導の会議資料に記されており、その場でミスが判明し訂正された。しかし、資料の元データは訂正されず、そのまま引き継がれていたとみられる。

町教委と中学校は、「個人情報の管理がずさんだった」として、遺族に謝罪したが、学校推薦を受けられないことが自殺の原因になったかどうかについては「可能性はあるが断定できない」として、第三者委員会を設けて詳細な調査を進める。
2018/9/20
指導死 2016/5/12 東京都大田区の区立中学校男子生徒(中1・13)が自宅マンションのベランダから飛び降り自殺。男子生徒はこの日、学校で持ち込みが禁止されている菓子を隠し持っていたとして、複数の教員から注意を受けていた。

2017/1/ 遺族から文部科学省の「子供の自殺が起きたときの背景調査の指針」に基づく詳細調査の実施の要望があり、大田区教育委員会は、第三者で構成される委員会を設置して、詳細調査を実施。
2018/9/20
指導死 2017/2/6 愛知県一宮市の市立浅井中学校に通う男子生徒(中3・14)がJR大阪駅前の商業施設から飛び降り自殺。
男子生徒の携帯ゲーム機には遺書のようなメモがあり、「担任に学力や存在価値など私の人生全てを壊された」などと記されていた。また、男子生徒の保護者は担任との関係について、学校にたびたび相談していた。 
男子生徒は体育祭の組み体操で、バランスを崩し落下し骨折。痛みを訴えたが、担任はとりあわなかった。
係でもないのに、プリント配りを何回もやらされていた。

市の教育委員会は第三者委員会を設置し、調査。
2017/8/24  調査委員会は、「学校の対応が不十分だった」とする報告書を公表。
教員との関係悪化でストレスが蓄積したことなどが自殺につながったとする。
報告書によると、男子生徒は体育祭でけがをした際、担任の対応に不満を持って関係が悪化した。さらに、2月の三者面談で進路指導の教員から「全部落ちたらどうする」と言われたことなどでストレスを増大させたという。
第三者委は「(男子生徒は)物事を否定的に捉えやすく、白黒はっきりさせたがる性格だったこともあり、自ら命を絶つ方向に進んでいったと考えられる」と推定。支援が必要な生徒なのに、教員間で情報が共有されなかった点などを批判。
一方、遺族が主張した「プリントの配布」や、当時の校長が発言した「教員によるいじめ」は、いずれも「認められなかった」。学校の対応が不適切だったかどうかも言及しなかった。
2018/9/20
指導死 2017/3/14 福井県池田町の町立池田中学校男子生徒(中2・14)が、午前8時頃、登校後、校舎3階の窓から飛び降り自殺。遺書とみられるノートがあった。
生徒は2016年10月以降、宿題提出の遅れや生徒会活動の準備の遅れなどを理由に、担任の男性教諭(30代)や副担任の女性教諭(30代)から繰り返し叱責を受けていたという。
自殺直前の2017年3月6日以降には、役員を務めていた生徒会を辞めるよう担任から叱責され、副担任の執拗な指導も続いた。
2017/4/  町教委は有識者らによる第三者調査委員会を設置。
2017/10/15 報告書提出。調査委は「叱責を繰り返したことは指導の範囲を超えていた」「厳しい指導叱責が不適切であることには気づくことができた」と指摘。
担任と副担任から厳しい指導や叱責を繰り返され、精神的なストレスが高まったことが大きな要因だと結論。
2018/9/20
指導死 2017/12/22 兵庫県神戸市の市立六甲アイランド高校で夕方、男子生徒(高1・16)が校舎5階から転落し、意識不明の重体。
12月、ツイッターで、特定の生徒を対象にした書き込みからトラブルがあり、教員3人が複数の生徒を対象に、2日間にわたり指導。
12/21は7時間半、12/22は8時間半かけて、教員の面談による事実確認。
指導は各30分〜1時間で、残りの時間は反省文の作成や自習をさせた。
12/25、12/26は面談予定だった。
男子生徒が転落したのは、12/22の指導終了後、保護者の迎えを待つ間だった。
2018/9/20
指導死 2018/7/3 岩手県矢巾町の県立不来方(こずかた)高校のバレーボール部の男子生徒(高3)が、自宅で自殺。
自室に残されたメモには「ミスをしたら一番怒られ、必要ない、使えないと言われた」「高校でこれなら大学で生きていけるはずがない」などと書かれていた。

県教委は部員や教員に聞き取りなどをした結果、「通常の指導の範囲で教諭に落ち度はなかった」と主張。

遺族が「指導が原因」と訴えていることから、県教委は第三者委員会を設置し、自殺と指導の因果関係について調査する方向で検討。

同バレーボール部顧問は、2008年に顧問を務めていた別の県立高バレー部での暴言や暴力行為でPTSDを発症し不登校になったとして、元部員に提訴されていた。2017年11月10日、盛岡地裁は原告の訴えを一部認め、鍵を壁に投げつけて叱りつけるなどの行為は「指導として社会的正当性を欠いている」として、県に計20万円の支払いを命じた。現在、控訴審中。
2018/9/20
指導死 2018/9/3 鹿児島県鹿児島市内の公立中学校男子生徒(中3)が、始業式から帰宅した後、自宅で自殺。
放課後、夏休みの宿題の一部を提出していなかったため、職員室で40代女性担任からおよそ10分間にわたって宿題を提出するよう、個別に指導を受けた。進路に関しやりとりした際、夏休み中に体験入学した高校の環境に不安を抱いたと明かし、涙を流したという。男子生徒は担任から宿題を持ってくるよう指示を受けて帰宅。
母親は「宿題を忘れた複数の生徒のうち、息子だけが最後まで残され、指導は約40分に及んだと他の生徒らから聞いた」と話す。
2018/9/20
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※ 指導死事案のまとめは、オリジナル資料にあります。 
http://www.jca.apc.org/praca/takeda/takeda_data.html



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