子どもに関する事件・事故【事例】



注 :
被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
040526 叱責自殺 2006.10.9
2004/5/26 埼玉県所沢市の県立所沢高校の井田将紀くん(高3・17)が、中間試験でカンニングを疑われ、飛び降り自殺。
遺書・ほか  将紀くんは帰宅後、母親の携帯電話に「迷惑をかけてごめん」とメールを送っていた
経緯 男子生徒は中間試験2時間目の物理の試験中に、1時間目の日本史の試験に関するメモを机の上に出していたため、試験監督の教師に注意を受けた。

試験終了後、正午ごろから約2時間、個室で担任ら5人の教師が、約2時間にわたって「なぜ物理の試験中に日本史のまとめを読む必要があるのか」などと問い詰め、代わる代わる事情を聴いた。

将紀くんは日本史のメモを提出。「(メモは)日本史の試験中には見ていない。物理の残り時間に勉強していた」と説明した。
しかし、試験監督の教師は物理の記号が見えたと主張。
教師らは「疑われるような行為はよくない」と指導したという。

この間、昼食や飲み物も与えられず、トイレ休憩もなかった。

将紀くんは帰宅後、母親の携帯電話に「迷惑をかけてごめん」とメールを送り、直後の午後5時50分ごろ、自宅近くの立体駐車場から飛び降り、病院で死亡。
学校・ほかの対応 学校は当初、事情聴取したのは教師4人と伝えていたが、テレビ局からの情報で、5人であったことが判明。

5/27 学校は朝、全校集会を開き、校長が生徒の自殺や命の大切さなどについて話した。
県の対応 2005/11/ 母親は、県教育局に「長時間にわたる多人数での取り調べは不適切」と学校側の責任について回答を求める文書を送った。

12/ 県は「事故原因は不明。学校側に過失は認められず、賠償の責任はない」と回答。
裁 判 母親は「同じようなことが二度と起きないようにしたい」と埼玉県に8000万円の損害賠償を求め提訴。
サイト内リンク 陳述書 040526 me061009 me061214  me070327 me070518
参考資料 2004/5/27共同通信・時事通信、2005/5/28朝日新聞、2006/6/15毎日新聞



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