【月刊マスコミ評・新聞】沖縄の選挙 報道をていねいに=六光寺 弦

4 hours 47 minutes ago
  沖縄の過重な基地負担は日本復帰から50年たっても変わらない。負担を強いている日本政府は、選挙を通じて合法的に成り立っている。だから沖縄の基地負担は国民全体の選択であり、だれもが当事者だ。基地を巡り沖縄で起きていること、沖縄の民意は、日本本土でも広く知られなければならない。本土メディアの責任は大きい。 10月23日の那覇市長選で、自民、公明両党推薦の前副市長の知念覚氏が、玉城デニー知事らの「オール沖縄」が支持する元県議で、故翁長雄志元知事の次男の雄治氏を破り初当選した..
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【おすすめ本】白井 聡『長期腐敗体制』―アベノミクス 対外外交  破綻した一強腐敗体制の罪=鈴木耕(編集者)<br />

1 day 4 hours ago
 前著『国体論』(集英社新書)で、天皇とアメリカという「国体の正体」を見事に腑分けしてみせた著者が、本書では現在の「体制」を考察する。タイトルが内容をズバリと表している。意味するところは安倍長期政権がこの国にもたらしたもの、である。著者はそれを「二〇一二年体制」と名づけ、安倍政権下でいかに政治が捻じ曲げられていったかを丁寧に検証する。いわゆる「安倍一強腐敗体制」が出来上がっていく過程を、細部にわたって読み解いていくのだ。 例えば安倍の経済政策としてのアベノミクスという虚構。「..
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【映画の鏡】対立を対話に変えた住民参加 『下北沢で生きる』 SHIMOKITA 2013to2017 改訂版 これからの街づくり示す記録=鈴木賀津彦

2 days 4 hours ago
     NOBUYOSHI ARAKI ライカで下北沢  シモキタが今、これからの街づくりの成功モデルとして注目を集めている。今年5月、2013年に地下化された小田急線下北沢駅(東京都世田谷区)周辺の線路跡地1・7㌔で進められた「下北線路街」の整備が完成。都心の再開発と言えば、どこも同じようなビルが建ち個性が失われがちだが、劇場やライブハウス、古着屋などの個性的な店舗が路地にひしめく「シモキタらしさ」を生かした形で魅力を発信し、コロナ禍にもかかわらず、にぎわいを一段と増し、..
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【今週の風考計】12.4─「敵基地攻撃」へ突っ走る岸田政権の悲劇的末路

3 days 4 hours ago
<12・8真珠湾攻撃>の悲劇▼やっぱり公明党は、<下駄の雪>よろしく自民党につき従い、ミサイル発射拠点などをたたく「敵基地攻撃能力の保有」を容認した。これを受けて政府は年内に改定の「安保3文書」に保有を明記する。国会での論議も経ずに、戦争放棄を謳う「憲法9条」をズタズタにする暴挙の恐ろしさは極まりない。▼いかに公明党が、「敵基地攻撃能力」を自衛権行使の「反撃能力」と言い換え、「先制攻撃」はしないと弁明しても、「相手国が攻撃に出る前に敵基地をたたく」自衛隊の軍事的行為を、どうや..
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【おすすめ本】菊池真理子『「神様」のいる家で育ちました 宗教2世な私たち』─親の信仰で苦しむ子供、助長する宗教タブーの怖さ=永江 朗(ライター)

4 days 4 hours ago
 本書は、宗教2世の苦悩をテーマにした漫画である。信仰を持つ親による深刻な人権侵害が描かれている。親に宗教行事への参加を強制され、恋愛はおろか友達をつくることすら禁じられ、適切な医療も受けられないことがある。周囲からは特異な目で見られ、孤立している。 扱われている宗教団体はさまざまだ。教団名は明示されていないが、描写からは統一教会、エホバの証人、真光系諸教団、福音派プロテスタント等だと推測される。それぞれ教義は違うが、親が強制して子供が苦しむという点は共通している。 ..
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【映画の鏡】転んでも立ち上がる復元力 『百姓の百の声』 お百姓さんが素晴らしいことがわかります=伊東良平

5 days 4 hours ago
                                 百姓という言葉は放送禁止用語だそうだ。このことについて、映画の柴田昌平監督は「農業に対して近代の日本人が抱いてきた、ぬぐいがたい差別意識のようなものが横たわっていると感じる」と語っている。 2007年に映画「ひめゆり」でJCJ特別賞を受賞した柴田監督が4年をかけて全国の農家を訪ねて作り上げたのがこの作品である。私たちは毎日農家が作った食物を食べているのに、あまりその背景を考えないでいるのではないか..
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【22年度受賞者スピーチ】特別賞 沖縄タイムス社 「ちむわさわさ」もある 東京支社報道部長・照屋剛志さん

6 days 4 hours ago
                  沖縄タイムスなどが行った世論調査によると、沖縄県民の86%が日本に復帰して良かった回答しました。日本に復帰したおかげでインフラが整備されたり、所得が向上したり、安全のなり暮らし向きが良くなったことが反映しているという分析もあります。 考えてみたら、復帰前の方が悪いに決まっています。米軍に支配されていたのですから。婦女暴行や、殺人やひき逃げがあったりしても、それを裁く軍法会議では米軍は無罪になったり、住民が選んだ那覇市長が事実上追..
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【22年度JCJ賞受賞スピーチ】特別賞 琉球新報社 「民意の矮小化」に抗う 編集局長・島洋子さん

1 week ago
                                  戦後77年の報道で、JCJから特別賞を頂くのは大変光栄で身の引き締まる思いです。 来年、琉球新報は創刊130年ですが、戦時中沖縄3紙の新聞統合で「琉球新報」の題字は途絶え、戦後「うるま新報」として再出発。サンフランシスコ条約の1951年「琉球新報」に戻りました。 住民の4人に1人が亡くなった沖縄戦の間、新聞は戦意を煽り、大本営発表を垂れ流しました。私たちの報道の基盤は、このことへの深い..
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【22年度JCJ賞受賞者スピーチ】リニアの現場から 工事の足元 見つめ直す 信濃毎日新聞社 島田誠さん

1 week 1 day ago
                                リニア中央新幹線は東京と名古屋を約40分、東京と大阪は60分余りで結ぶ計画です。中間駅の設置が計画されている長野県の飯田市は大都市圏との交通が非常に不便で、高速バスで東京まで4時間余り、名古屋まで2時間余りかかります。2007年にJR東海が首都圏と中京圏の営業運転を目指す方針を発表した時は、行政も経済界もこぞって計画推進に賛同し、駅の誘致の声が上がりました。 6年前に長野県内で工..
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【22年度JCJ賞受賞者スピーチ】消えた「四島返還」安倍「2島返還」を検証 北海道新聞社 渡辺玲男さん

1 week 2 days ago
                                 北方領土問題は北海道新聞にとって大きなテーマです。賞をいただいた本を書いたのは現在、モスクワ支局長の記者と会場に来ている小林記者、私の3人ですが、50人以上の記者の情報の積み重ねで完成しました。この7年8カ月間にかかわってきた取材班一同喜んでいます。安倍政権は18年11月のシンガポール会談で、北方領土4島返還から2島返還に転換する非常に大きな歴史的カードを切りました。 安倍政権が歴代で、対ロ..
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【今週の風考計】11.27─「日本の海」で伊勢エビ・アワビが泣いている

1 week 3 days ago
伊勢エビが激減◆地球温暖化の大波は日本の海にも押し寄せ、魚介類や海藻など60種以上の生物が危機にさらされている。水温上昇で進出してきた南方系の魚による食害で藻場が減少し、魚が棲めない深刻な事態が進んでいる。◆三重県志摩市の和具漁港では、伊勢エビの水揚げが6年前には年間40トン、今や7トン。水温が上昇したための「磯焼け」が原因という。 アラメやミルなどの海藻が全滅し、見るも無残な<海の砂漠>を見るにつけ、潜ってもアワビやサザエが獲れない海女さんの嘆きが痛いほど分かる。海藻を食べ..
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【22年度JCJ賞受賞者スピーチ】核のゴミ  民主主義 機能しない国 北海道放送報道部デスク 山﨑裕侍さん

1 week 4 days ago
                                  JCJ賞は2年前にも「ヤジと民主主義」で受賞させていただきました。今回の番組にもサブタイトルに民主主義とつけました。地方で  起きている問題が、この国の問題に凝縮されていて、そこをずっと見て取材していくと、この国の民主主義が機能していない課題というのがすごくわかります。この問題の発端は2年前の8月の北海道新聞のスクープでした。「寿都町が核のごみの最終処分場の調査を検討」と。もうびっくりしてですね、..
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【おすすめ本】日野行介『調査報道記者 国策の闇を暴く仕事』―権力を監視し理不尽を伝えるノウハウ=栗原俊雄(毎日新聞編集委員)<br />

1 week 5 days ago
 権力を監視すること。そして権力に理不尽に苦しめられている人たちの存在を世に伝えること。評者はそれがジャーナリズム・ジャーナリストの存在価値だと思っている。新聞記者ら表現者は世の中にたくさんいるが、この役割を果たせる者は多くない。著者はこの点、まさにジャーナリストだ。 報道に「調査」はつきもの。しかし筆者がしているそれは独特で、<捜査当局が個人の刑事責任を追及するには複雑難解すぎる問題で、役所や企業による自浄作用が望めない場合に独自の調査で切り込むもの>だ。誰も逮捕さ..
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【22年度JCJ賞受賞者スピーチ】大賞 映画『教育と愛国』教育に政治介入の津波が=監督・斉加尚代さん

1 week 6 days ago
日本は今、教育と学問が政治介入によって大きな危機を迎えています。5年前に放送したテレビドキュメンタリー『教育と愛国』に追加取材し、映画にしたのは、その危機感からです。公教育が戦前の状態に近づいているのではないか。映画は、教育現場から見えた小さな変化を珠数つなぎにして完成させた。..
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【22年度JCJ賞受賞者スピーチ】『ルポ・収容所列島』人権無視の実態に衝撃 東洋経済新報社 風間直樹さん

2 weeks 1 day ago
                                       写真左から風間直樹、井艸恵美、辻麻梨子の3氏   週刊東洋経済は経済メディの中で、社会性のある幅広いテーマを取り上げてきました。医療に関する問題では2000年代初頭に、全国各地の大学当局から若い医師が離れていく医療崩壊を報じました。同時に経済にとらわれない週刊誌の問題意識と、多いときは月間3億ページビュー(PV)を記録したウェブメディア『東洋経済オ..
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【23年度JCJ賞記念講演】法政大・上西充子教授 信頼される報道とは 政治は「津波」とは違う 事態は行動で変えられる 時機をとらえ問題提起を 言葉づかいにも疑問=須貝道雄

2 weeks 2 days ago
 報道は「事実」を伝えるのだとメディアの人は言います。でも伝える事実を選択しています。たとえば2015年、安保法制が国会で議論されていた時、SEALDs(シールズ)の学生デモを初めのうちはあまり注目せず、大きく盛り上がってから報じていました。 伝える際の言葉遣いも疑問です。ニュースの見..
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【今週の風考計】11.20─いま目が離せない永田町とドーハで起きていること

2 weeks 3 days ago
補正予算29兆円に膨張■今週から12月初めにかけて、永田町とドーハに釘付けになる。一つは日本の国会の動きだ。二つはカタールでのサッカーW杯である。 まず日本では、10月の消費者物価が3.6%上昇、40年半ぶりの歴史的な上昇幅となった。国民の悲鳴は日増しに高まるばかり。東南アジア歴訪を終えた岸田首相は、支持率30%台が続くなか、寺田稔総務相の「政治とカネ」疑惑が深まり更迭の決断が迫られる。■さらに国会では21日から第2次補正予算案の審議に入る。その歳出総額29兆円。その財源は約..
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【おすすめ本】永田豊隆「妻はサバイバー」―「底つき体験」は死を招く 精神科医療の無力告発=松本俊彦(精神科医師)

2 weeks 4 days ago
 これを書く前にAmazonの書評に目を通したら気になるコメントが目に入った。曰く、「著者は振り回されている。イネイブリング(尻拭い行動)をやめて離婚し、奥さんに底つき体験をさせるべきだった……云々」。  アホか、と思った。本書でも、「精神科に最も偏見が強いのは精神科以外の医療者」とあったが、このコメントもその類いだ。ハンパな知識に知ったかぶりは有害だ。  確かに一昔前まで、「底つき体験」は依存症支援のキーワードだった。本人を突き放して痛い目に遭わせるのが断酒の第一歩..
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【寄稿】無理に無理を重ねた国葬 広がる反対 〝はりぼて〟儀式 メディアは検証続けて=永田浩三さん 

2 weeks 5 days ago
 どの世論調査でも6割以上の人々が「反対」だったにもかかわらず、儀式は強行された。だが6000人の招待者の4割は欠席した。 9月27日の同じ時刻、国会議事堂前に抗議のために結集した市民は15000人に上った。 反対の声が顕著になったのは、8月16日の新宿西口での集会の頃からだろうか。鎌田慧さん、落合恵子さん、前川喜平さん、わたしもいた。新宿の街をデモする私たちを見つめる表情は共感にあふれていた。それから1か月半、人々の怒りは各地で膨れ上がった。 安倍氏が殺害されたのは..
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Checked
2 hours 18 minutes ago
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