【おすすめ本】平野雄吾『ルポ入管 絶望の外国人収容施設』─人権の「無法地帯」の不条理を暴く=菅原正伯

22 hours 3 minutes ago
 成田空港など送迎客でにぎわう国の玄関口に、こんな深い闇が潜んでいようとは思いもよらなかった。「絶望の外国人収容施設」という副題は、誇張 でも何でもない。まさにその通りである。 2014年、カメルーン人男性が医師の診察を受けられず、東日本入管センター内で死亡。2018年、同センターでインド人男性が自殺。翌年には、大村入管でハンスト中のナイジェリア男性が餓死した。背筋の凍る事件が続発している。 本書は、在留資格のない外国人(非正規滞在者)を収容する入国管理施設の非人道的な実態を..
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【今週の風考計】3.7─福島原発にたまる核ゴミ880トン、どう処理するの?

1 day 17 hours ago
◆10年目の「3・11フクシマ」を迎える。筆者は東日本大地震が起きた2011年3月11日(金)14時46分、奈良の寺社を回る旅のなか、東大寺二月堂で行われる、<修二会>の「お水取り」を見るため、鹿のいる奈良公園のそばにいた。 早めの夕食を取ろうと、町中に戻って蕎麦屋に入ったところ、店のテレビ画面に津波の襲来が大写しにされている。何事が起きたのか、携帯電話で東京の息子に連絡してみるがつながらない。◆東北地方に大地震が起きたのは分かった。ともかく「お水取り」法要のハイライト、火の..
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【お知らせ】 JCJのホームページをリニューアルしました

4 days 22 hours ago
            ぜひ、ご覧ください。URLは以下の通りです。              http://www.jcj.sakura.ne.jp/                      上記の写真はJCJと東海大の東海ジャーナリズムプロジェクト(JPOT)が共同で制作した2019年度JCJ賞贈..
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市民の声が権力の不正糺す 検察審で黒川元検事長を起訴相当 法務省内部資料が証拠に=岩田薫

6 days 22 hours ago
 黒川元東京高検検事長の賭けマージャン問題に関して、検察審査会が昨年12月8日に起訴相当の議決を下した。 検察審はくじで選挙権を有する市民から選ばれた11人が、検察官の判断した不起訴処分に関して、その是非を審査する制度である。昭和23年7月に検察審査会法が成立してから、告訴人や告発人による申し立てで審査した事件は、法務省の資料によれば最近までに155557件、職権で審査した事件は13671件の総数169228件にのぼる。うち起訴相当の議決が下されたのは2407件。起訴..
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五輪開催の是非問えぬメディア スポンサーゆえ腰砕け 使命忘れおざなり報道=後藤逸郎

1 week ago
 新型コロナウイルス感染拡大が、東京オリンピック・パラリンピック大会と日本の報道機関の存在意義を揺るがせている。 開催予定日まで半年を切っても世界で感染収束しないのに、国際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会、政府が推進一点張りに対し、日本の世論は..
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【今週の風考計】2.28─真鯛とサンマ漁と「常磐もの」にエールを送りたい!

1 week 1 day ago
◆年とともに肉より魚を好むようになった。住まいから約1キロのところに、新潟・寺泊より鮮魚を直送してくるチェーン店がある。行くたびに生きのいい真鯛やサワラ、サヨリ、メバルなど、旬の魚を買う。◆なかでも3月から6月頃にかけて産卵を控えた真鯛は、もっとも脂がのって美味しい。まさに色といい「桜鯛」の名がふさわしい。 「春告魚」の名があるメバルは、刺身・塩焼きもいいが、煮付けが一番。身が反り返り、美しい白身がホロホロと骨離れも良く、非常に食べやすい。正岡子規も病床で綴った日記随筆「墨汁..
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【おすすめ本】田中優子『苦海・浄土・日本 石牟礼道子もだえ神の精神』─声なき声を聴きとって書く、苦界にある命の代弁者=米本浩二(作家・石牟礼道子資料保存会研究員)

1 week 2 days ago
 1952年生まれの著者は、大学一年のとき、 石牟礼道子『苦海浄土』(講談社)と出会い、「この世にこういう文学があったのか」と震撼したという。 以来、半世紀にも及ぶ〝道子への旅〟を言語化したのが本書である。 他人の辛苦を、わがものとする「もだえ神」たる道子の人物論、作品論を中心に展開している。 狂気の祖母おもかさまとの日々や、「もうひとつのこの世」を求めた水俣病闘争などをたどりつつ、経済原理優先の社会と対峙した道子の生涯を浮き彫りにする。 島原・天草一揆を描く『春の城』で、道..
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【おすすめ本】宇野重規『民主主義とは何か』─改めて確認すべき大事な「参加と責任のシステム」=常世田 智(編集者)

1 week 5 days ago
本書の刊行は昨年10月、まさに日本学術会議会員の任命拒否問題が騒ぎになった時期である。 著者が渦中の会員候補6人のひとりと知って、本書を手に取った方も多いのではなかろうか。出版のタイミングは偶然とはいえ、本書の内容は、はからずも安倍・菅両政権への批判となっている。 現代は民主主義がさまざまな危機に直面している時代、と著者はいう。ポピュリズムの台頭、独裁的指導者の増加、第四次産業革命とも呼ばれる技術革新、そしてコロナ危機などだ。 「民主主義の国」アメ リカにおける大統領..
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【フォトアングル】 官邸前で菅内閣を痛烈に批判=酒井憲太郎

2 weeks ago
                                                2回目の緊急事態宣言が出た二日後、首相官邸に向けて、「PCR検査と生きるための給付金を! とどめをさそうスガ安倍自民党全国アクション」の横断幕を掲げて行動は始まった。官邸に向けて菅内閣批判のギター演奏、リレートーク、演舞を繰り広げた。スピーチでは「Go toキャンペーンでコロナ被害最悪になっている」「消費税減税」「オリンピック中止」「規制するなら補償せよ」と訴えた。参加は20人。=..
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【今週の風考計】2.21─<小林多喜二と伊藤千代子>2人の生涯に思いをはせる

2 weeks 1 day ago
■昨日20日は、“多喜二祭”─今から88年前、1933年2月20日、都内の路上にいたプロレタリア文学の旗手・小林多喜二が、スパイの通報によって特高警察により逮捕。同日夕方、東京・豊多摩刑務所で殴る蹴る、歯や指を折るなどなど、凄惨な拷問により虐殺。29歳の短い生涯が閉じられた。■この虐殺に至る背景には、1925年制定の治安維持法と特高警察による、人民弾圧の暴虐の歩みがある。 制定3年後の1928年3月15日未明、特高は全国で数千人の反戦主義者を逮捕する大弾圧をおこなった。多喜二..
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【スポーツ】 理念すら否定の五輪、開催は無理=大野晃

2 weeks 3 days ago
 森喜朗・東京五輪パラリンピック組織委員会長の女性蔑視発言は、五輪パラリンピックの理念を無視し、強引に大会開催を目指す組織委員会や東京都、国、さらには日本オリンピック委員会(JOC)の実態を露呈した。  森会長の暴言に、抗議も辞任要求もしなかったことで、海外マスメディアなどによる国際的な批判を浴びている。 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は黙認したが、開催関係者による五輪理念の尊重がおざなりだったことを実証し、開催資格に大きな疑義が生まれ、3月のIOC..
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【おすすめ本】春名幹男『ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス』─米国の軍産複合体が仕掛けた恐るべき細工の全貌を明かす=萩山 拓(ライター)

2 weeks 4 days ago
今から45年前、明るみに出たロッキード疑獄。全日空の新型旅客機トライスター購入を巡り、米国ロッキード社が、巨額のカネを日本の政治家や商社役員、「政商」小佐野 賢治らにバラまいた贈収賄事件である。 これまで米国側の秘密文書が公開されず、日米の根幹に絡む「巨悪」の 闇は放置されてきた。その結果、数多くの陰謀説が流されてきた。 その経緯を巡り、国際ジャーナリストである著者が、米国立公文書館などの記録や資料を精読、15年に及ぶ調査と取材によって、真の「巨悪」の 正体を..
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2 hours 51 minutes ago
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