奥山たえこ:東京都杉並区議会議員(無所属)

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国策に反対する与党国会議員:河野太郎さん

  11/14(水)夜、ネイキッドロフトでのトークライブを見に行った。
  再処理工場を知る会主催で、テーマは、六ヶ所再処理工場本格操業を止めよう! というもの(青森県六ヶ所村で、使用済み燃料の再処理工場の本格操業が来年2月に予定されている)。出席した国会議員は、川田龍平さん、河野太郎さん、田中康夫さん。
  河野さんは自民党衆議院議員であるにも関わらず、原発という国策事業に反対を表明している。

  「原発」と言えば、、たんぽぽ舎原子力資料情報室など、市民運動の一番の力点は安全性の点から反・脱原発を訴えている。奥山もこの立場から、特に浜岡原発は即時停止すべきと考える。
  河野さんの力点は(もちろん安全性を二の次にするのではないが)、エネルギー政策上から財政的に考えた場合、原発は引き合わない、自然エネルギーに代えて行くべきだという。議員らしい視点だと言える。再処理工場の本格操業は少なくとも急ぐ必要はないことの、図示しての説明も判りやすかった。
  そういった発言を国会でも続けていたので、原発所管の経済産業委員会のメンバーからはずされてしまったそうだ。同僚議員にも説明するのだけれど、それを聞いた議員が今度は国の役人に河野議員の説明内容を確認すると「河野先生は変わってますから」の一言で終わり。それを更に追及する同僚もいないということらしい。国会的に反・脱原発が進まない背景は、自民党には東京電力からの多額の献金が提供され、他の政党には選挙協力があるからだとも説明。総じて、ざっくばらん正直な印象だった。本格操業を止めるには、署名運動だけではだめだ。原発についてはタブーがあって(東京電力は大口のスポンサーなので)、新聞もテレビも、ほとんどどこも扱えない。だからほとんどの人は、「プルサーマル、原発」の語を知っていても、その違いも判らない。だからさまざまなメディアツールを使って、自分たちで知らせていくしかないよと奮起を促した。
  自民党という政党がどのようなものか知らないけれど、党の政策とも言える国策にはっきりノーを言うのは、なかなか容認されることではないと推測する。その点ではがんばってほしい。

  田中康夫さんは、築地市場の豊洲移転に関して、食品への危険性について語り、原稿の入校で印刷所を待たしているのでと早々に引上げた。

  川田龍平さんは、薬害エイズにおける自分の運動を振返り、駅でマイクを握るなり、インターネットを使うなりして必死にやるしかないと訴えた。

  仕事柄、必要もあって新聞は読むが、新聞の報道量や内容は社会の情勢を正しく縮尺して伝えるものではない。報道されない事実を如何に収集し理解し消化するかが重要なのだと痛感している。もちろんそれは容易ではないのだけれど。
  
  ところで、ライブハウスというとお酒を出す場だからタバコが煙いだろうなあと覚悟していたら、室内禁煙だった。おお、時代は変わってきている!

コメント

原子力の平和利用は人類が乗り越えなければならないハードルだと思う。今この世の中で、電気がなくて死んでいく人や貧困にあえいでいる人たちをぼくは見捨てることはできない。
今、できること。
それは原子力や火力発電。
風力、太陽光、水力だけでは多くの人が生きていけない。
100年先と今を混同してはいけない。
・・・と思う。

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