奥山たえこ:東京都杉並区議会議員(無所属)

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減税基金条例が可決されました。

この条例に関連して、・・(1)
 修正案1(与党会派の9名が提出)・・(2)
 修正案2(反対議員の4名が提出)・・(3)
 付帯決議案(条例に賛成した30名が提出)・・(4)
都合4本の議案が、提出されました。

私たちの会派、「社会民主党・みどり」はいずれにも反対。


議案への意見開陳は、
#意見開陳:議案に対して質疑して議案内容を理解した後、賛成/反対の意見表明とその論拠を示します。
前半の2本(1)、(2)については、会派の仲間であるすぐろ議員が、
後半の2本(3)、(4)にについては、奥山が担当しました。

 奥山の意見の趣旨は以下です。
(3)修正案2:条例の名称を変えるもの(「減税基金条例」→「大災害対策基金条例」)
 反対趣旨:名称を変える理由(本年度の積立額が、目標の150億ではなくて10億円に留まったことをみても減税は当分達成出来ない、杉並が減税することで、都区財政調整交付金の交付額に影響の出る可能性が高いなど)はよく分かったし、納得出来る。区民としても、他区への見え方としてこの方がよいかもと思える。しかし、減税そのものに反対なので、修正案には賛成出来ない。反対する。

(4)付帯決議案(条例に賛成した30名が提出):内容は、積立てに当たっては行政サービスの低下を招かないこと。基本計画の策定に当たっては、事前に区民や議会の意見を聴くこと。などの4点。
 反対趣旨:付帯決議の効力への質疑に対し「議会の議決の重みを考慮するであろう」との答弁だった。しかし30名もの賛成議員がいるのだから、条例そのものを変えることさえ出来たのである。そうせずに、このような決議を出すとは、区長に一体何を遠慮しているのか。何を恐れているのか。
 決議の内容そのものは、本条例の執行に必要なものではある。しかし、減税そのものに反対なので、こんな姑息な決議には反対する。

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 長かった「減税自治体構想」が、これで一段落しました。
いまの心境は、こんなくだらない条例に突き合わせられた徒労感(これのために奥山が費やした調査等の時間は相当なものがある。本来の政策研究に使いたかった)と怒りです。
 論理は当方にありと改めて確信しています。
 がしかし、結果として、いくらこんな条例を通してはだめだといくら質疑を重ねても、圧倒的な数の差の前に結論を変えることは出来なかった。その無力感で、脱力しています。
 すぐに復帰し、次に備えます。

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