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イラク攻撃、テロ特措法成立以後の動き 2003年3月    ()(戻る


2003年3月

2003年3月1日

■トルコ国会、米軍約6万2千人の駐留を受け入れる法案を拒否。

アラブ連盟(22カ国・機構)首脳会議は「アラブ全体の安全に対する脅威となるイラク攻撃に反対する」との共同声明を採択。

2003年3月2日

■イラク政府、国連監視検証査察委員会の査察官が監視する中、短距離弾道ミサイル「アッサムード2」6機の廃棄作業を開始。

2003年3月4日

アナン国連事務総長は「決議なしの行動は安保理の信用を傷つけることになる」と新決議なしの攻撃も視野に入れる米英を批判。

■ブッシュ米政権がグァム島への爆撃機増派を決め北朝鮮への軍事的圧力を強める。

2003年3月5日

■フィリピン・ミンダナオ島のダバオ空港で爆弾が爆発、19人が死亡、100人以上がけが。警察は爆弾テロと見ている。

■政府は北朝鮮が弾道ミサイルの試射や使用済み核燃料棒の再処理に踏み切った場合、経済制裁に踏み切る方針。

2003年3月6日

■ブッシュ米大統領は6日の会談で対イラク戦について「私の使命は米国民を守ることだ」と述べ、フセイン政権が大量破壊兵器を即時完全に廃棄しない限り国連安保理が武力行使容認決議を採択するかどうかに関わらず、武力行使に踏み切る決意を表した。

■中国の唐外相は対イラク武力行使の容認を求める新決議案を阻止するフランス、ドイツ、ロシアの共同宣言について「中国の立場は宣言と一致しており、三カ国の宣言内容に賛成し、これを支持する」と明言。

2003年3月7日

■国連安全保障理事会は7日、外相級会議を開催し、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長と国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長がイラクでの査察状況を追加報告。

■フランス、ロシア、ドイツの外相がパリで緊急会談、米英などが安保理に提出した対イラク武力行使決議にたいし「決議は採択させない。常任理事国のフランスとロシアは安保理ですべての責任をはたす」との共同宣言を発表。

2003年3月8日

■イラク状勢が緊迫化する中非政府組織や市民団体が平和解決を求めた統一行動を全国30カ所以上の都市で展開。東京・日比谷公園4万人。

2003年3月9日

■米空母カールビンソンを中心とする米機動部隊と海上自衛隊のイージス護衛艦「こんごう」など護衛艦4隻が沖縄周辺の東シナ海で急遽共同訓練を開始。北朝鮮への示威行動と見られる。

2003年3月10日

■フランスのシラク大統領がイラクへの武力行使を認める米英などの国連安保理決議案に拒否権行使を言明。

2003年3月13日

■フランスのドビルパン外相は英国が国連安保理に提出した対イラク武力行使を容認する新決議の修正案を拒否する声明を発表。外相は「いま問題となっているのは、武力行使前にイラクに追加的な日数を与えることではなく、イラクの武装解除を平和的に実現することだ」と反対の考えを強調。

■小泉首相、野党4党首との会談でイラク攻撃容認の国連決議がないまま米国がイラク攻撃に踏み切った場合の対応について「理由を見てみないと分からない。その場の雰囲気だ」と述べた。

2003年3月14日

■名古屋刑務所での受刑者死亡事件をきっかけに、衆院法務委員会が名古屋、府中、横須賀、大阪の4刑務所の死亡帳を調べたところ、昨年までの10年間に260人の受刑者が死亡、そのうち死因がはっきりしない「変死」が100人に上っていたことが明らかになった。

2003年3月19日

米英軍、イラク攻撃を開始。

2003年3月20日

■世界各地で抗議デモが続発。サンフランシスコ、ワシントン、ニューヨーク、ボストン、インドネシア、イエメン、エジプト、東京5万人、ドイツでは教室を飛び出した生徒ら25万人、パリ6万人ギリシャ・アテネ15万人、イタリア10万人、シリア、ポーランド、オーストラリアなど、世界300カ所以上で抗議デモ。

■米英軍、地上軍がクウェート国境からイラク南部に侵攻、本格的な地上戦に突入。

■イラク攻撃、開戦直後の記者会見で小泉首相はブッシュ政権の「武力行使を理解し、支持する」と発言。

2003年3月21日

■イラク政府は開戦以来の死傷者が210人に上ることを明らかにした。

■小泉首相はブッシュ大統領との電話会談で「支持するのは当然だ」と表現を強めて全面支持を打ち出した。

2003年3月22日

■イラク戦争が始まって初の週末。世界各地で米英両国の攻撃中止を求め反戦デモに多くの市民が参加。ニューヨーク10万から20万人、ワシントン3000人、フランス・パリ9万人、ドイツ各地15万人、スペイン・マドリード20万人、アフガニスタン・メタルラム数千人、米英両国旗の他「日の丸」とオーストラリア国旗が燃やされた。日本各地でも反戦デモ、集会が行われた。

2003年3月23日

イラクのサハフ情報相は23日の南部バスラの攻防で市民ら77人が死亡、約400人が負傷したと発表。

米軍がバスを空対地ミサイルで誤爆、5人が死亡少なくとも10人がけが。

2003年3月24日

■ブッシュ大統領はイラク戦争の戦費調達のため約750億ドル(9兆円)規模の補正予算案を議会に提出。

■アラブ連名外相会議はイラク攻撃を非難し、米英軍などが異国軍隊の即時撤退を求める決議を採択。

■小泉首相、(イラクのせいで)「無謀な戦争だと思っている。早く終わるために徹底抗戦はよくない」と発言。

イラクのサハフ情報相は23日の戦闘でバスラで市民14人が死亡、負傷者が122人、首都バグダットでは負傷194人、2都市を含めた全域で計62人が死亡、400人以上が不詳と発表。

2003年3月26日

米英軍、バグダットの住宅街を爆撃。一般市民少なくとも15人が死亡。

■小泉首相、「日本として、できる限りのことはやる。自衛隊でできることは何か、自衛隊でなくてできることは何か。そういう考えで日本として判断すればいい」と発言。

2003年3月27日

■防衛庁は緊迫する国際情勢に便乗する形で朝鮮民主主義人民共和国の弾道ミサイルに対抗するため、巡航ミサイルなど敵地攻撃装備保有の検討に入った。すでに、石破防衛庁長官は敵国がミサイルへの燃料注入を行った段階で日本への攻撃着手と見なし、基地攻撃は可能との見解を示している。

2003年3月28日

米英軍、イラク各地でイラク軍と衝突、首都への空爆は連日続き27日から28日にかけては地下貫通爆弾(バンカーバスター)使用を含め、開戦以来最大の爆撃が加えられた。バグダットでは市民ら8人が死亡。

日本、初の情報収集衛星打ち上げに成功。北朝鮮の動向を監視。

■米英軍の空爆に反対する数万人規模の抗議デモがカイロで行われる。

2003年3月29日

イラクのサハフ情報相は記者会見で前日からの米英軍の空爆などで市民の死者が全土で140人、負傷者約300人と発表。



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