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JCA-NETからのお知らせ(2025年10月のセミナー予告)

JCA-NET
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2025/10/3

Table of Contents
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1. セミナー1:10月21日(火) 19時から 暗号化とフェミニズム――グローバル暗号化デー(1)
2. セミナー2:10月27日(月) 19時から 暗号化とパスワード管理――グローバル暗号化デー(2)
3. セミナー3:10月30日(木) 19時から フォローアップ
4. 参加方法
5. セミナー参加者を中心としてdigital-rightsというメーリングリストが設置されています

グローバル暗号化連合の呼びかけで、毎年10月21日はグローバル暗号化デーとし
て、プライバシーや人権の問題に取り組んでいる世界中のインターネットの団体
が一斉に、暗号化をテーマとした様々なアクションに取り組みます。JCA-NETも
グローバル暗号化連合のメンバーとして、毎年10月は暗号化をテーマにセミナー
を開催しています。今年は、21日と27日に開催します。

1 セミナー1:10月21日(火) 19時から 暗号化とフェミニズム――グローバル暗号化デー(1)
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開催方法:オンライン
参加費:無料
(申し込み方法は最後をごらんください)

21日のテーマは、「暗号化とフェミニズム」です。日本では、報道機関や警察
が「秘匿性の高いアプリ」(暗号化通信アプリ)をネット犯罪の温床であるかの
ように否定的に報じることをよく目にします。子どもの性的搾取の取り締まり
を口実に、暗号化サービスを規制する動きが世界的にも顕著になっています。
結果として、暗号化アプリの利用がためらわれたり、暗号の法的規制を容認す
る憂慮すべき世論形成につながりかねません。

親密なパートナーからの暴力、ストーカーやヘイト行為、国家による弾圧など
動機も加害者も様々であっても、被害者となる人たちは、常に、そのコミュニ
ケーションを監視され、動静を追跡され、自由に仲間や支援者たちとの連絡を
とることを阻止されたりする事態に直面します。こうした場合に、通信の秘密
を防御する手段として暗号化は欠かすことができません。暗号化は人権、特に
監視・虐待・弾圧のリスクにさらされる女性、未成年の若者、ジェンダー多様
性を持つ人々の人権を保護する必須の手段です。残念ながら、こうした暗号の
役割への理解が日本では十分に浸透していません。今回は、最近話題になって
いるフェミニズムと暗号化を議論の紹介を通じて、暗号化の重要性を議論しま
す。

参考(いずれも英語です。セミナー当日まで仮訳を準備します) Chayn
"Encryption is necessary for gender-based violence support"
https://blog.chayn.co/encryption-is-necessary-for-gender-based-violence…

Mallory Knodel "Why Feminists Must Defend Encryption"
https://internet.exchangepoint.tech/why-feminists-must-defend-encryptio…

Aya Contigo https://hola.ayacontigo.org/en

2 セミナー2:10月27日(月) 19時から 暗号化とパスワード管理――グローバル暗号化デー(2)
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開催方法:オンライン
参加費:無料
(申し込み方法は最後をごらんください)

これまでもセミナーで何度となく暗号や暗号化ソフトウェアを紹介してきまし
た。暗号化されたデータを復号(解読)するにはパスワードなどが必要になりま
す。暗号化ソフトの導入で安心してしまい、復号パスワードの設定や管理がお
ろそかになるケースがあります。いかに強力な暗号化ソフトを導入したとして
も、パスワードが「1234」とか生年月日など容易に推測できたり、パスワード
の使い回しをするなど脆弱な設定になっていれば、暗号化の効果はゼロに等し
いといってもよいでしょう。暗号化とパスワード管理は一体のものとして導入・
管理する必要があります。

今回のセミナーでは、パスワードの設定・管理も含めて暗号化をきちんと確保
する上で、最低限どのよな取り組みが必要かを紹介します。これまでのセミナー
でも、パスワードの管理方法や暗号化ソフトについて紹介してきました。これ
らを再度紹介しつつ、なるべく多くの皆さんにとって導入しやすい方法を紹介
します。パスワードの管理も暗号化もわかっていても実際に実行するハードル
が高いと感じて躊躇される場合も多いので、参加した皆さんと議論しながら、
なるべく簡単に導入できる方法を提案します。

参考パスワード
Bitwarden
https://bitwarden.com/ja-JP/download/
KeepassXC
https://keepassxc.org/
日本語KeePassXCのダウンロード・インストール方法
https://cooeil.com/install-keepassxc/

メールの暗号化
- Proton https://proton.me/mail
- tuta https://tuta.com/ja
デバイス(ファイル)の暗号化
- Veracrypt
https://www.veracrypt.fr/code/VeraCrypt/
https://www.gigafree.net/security/encrypt/VeraCrypt.html
- Cryptpad
https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/J6aRkHmRDfQG59i
PGPを使った暗号化
- LibreOfficeの文書の暗号化
https://help.libreoffice.org/latest/en-US/text/shared/guide/openpgp.html
- ThunderbirdでPGPを使う(メッセージのデジタル署名と暗号化)
https://support.mozilla.org/ja/kb/digitally-signing-and-encrypting-mess…

3 セミナー3:10月30日(木) 19時から フォローアップ
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開催方法:オンライン
参加費:無料
(申し込み方法は最後をごらんください)

毎月最後の回は、特にテーマを設けずに、参加者の皆さんが持ち寄った様々な
疑問や質問、あるいは意見などをとりあげながら進めています。毎回のセミナー
では十分に取り上げられなかった課題や消化不良になった話題について、補足
の説明などにあてる場合もあります。今月は、グローバル暗号化デーへの参加
として暗号化を特集しましたが、二回のセミナーで、わかりにくかった論点や
疑問点などについては、ぜひこのフォローアップに参加して質問などしてくだ
さい。

このセミナーではLinuxOSにも力を入れています。初心者の方でLinuxに関連す
る質問などができる場所が限られていますので、ぜひ疑問や質問を持ち寄って
ください。

そのほか技術的なテーマとして、これまでセミナーで取り上げてきたものの一
例。

- Wi-Fiの設定見直し
- アプリ内ブラウザの問題点
- Privacy BadgerやuBlock Originの使い方
- XやFacebookに代替するMastodonの使い方
- CryptPadの使い方
- Zoomに代替するJitsiを使ったオンライン会議
- 機械翻訳の活用(DeepL)
など。

最近の社会・政治的なテーマでセミナーやメーリングリストなどで話題になっ
た事柄の一例。
- 政府による暗号規制
- サイバースパイ・サイバー攻撃法案
- ガザ戦争とIT産業の戦争責任
- 生成AI
- 国連サイバー犯罪条約
- マイナンバーとデジタルID
- ジェンダーとインターネット
など。

4 参加方法
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JCA-NETの会員以外の方でセミナーに初めて参加される方は予約が必要です。

下記の申し込みフォームから申し込んでください。(アクセスに若干時間がか
かるかもしれません)

https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/apps/forms/s/Dm3zQdqGjdkA…

あるいはメールで申し込む場合は
jcanet-seminar@jca.apc.org
まで以下の各項目を記載して申し込んでください。

申し込み内容
- おなまえ
- メールアドレス
- 参加希望のセミナー番号(複数可)
- 今後もセミナーの案内を希望するばあいは「案内希望」とお書きください。
- セミナーのメーリングリストに参加希望のばあいは「メーリングリスト希望」
とお書きください。

参加費 無料(カンパ大歓迎)

オンラインはJitsi-meetを使用します
オンライン会議室 Jitsi-meetのマニュアル
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/93

JCA-NETの会員メーリングリスト、セミナーメーリングリストに登録されてい
る方は、当日30分前に、メーリングリストからの会議室案内をみてアクセスし
てください。

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余裕のある方は是非カンパを是非よろしくお願いします。
セミナーはJCA-NETの会員の会費で運営されています。
郵便振替口座
JCA-NET (シ゛ェイシーエイ-ネット )
記号番号:00190-3-417584
ゆうちょ銀行〇一九店 417584

5 セミナー参加者を中心としてdigital-rightsというメーリングリストが設置されています
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セミナーで取り上げたトピックなどを中心に、幅広くインターネットにおける
諸問題や、ネットのセキュリティやプライバシー、非営利のオープンソースの
ソフトウェアの導入、あるいは政府や企業の情報通信政策、国際情勢など技術
的なノウハウから社会問題まで様々なトピックの情報交換が行なえます。参加
を希望される方は、
toshi@jca.apc.org
まで、件名に「メーリングリスト参加希望」と書き、メール本文に
おなまえ
配信希望のメールアドレス
を記入して送信してください。登録作業をいたします。

問い合わせ先
としまる(JCA-NET理事)
toshi@jca.apc.org
070-5553-5495