上田慶司(長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会)
11月16日日韓・韓日議員連盟ソウル合同総会にて長生炭鉱の解決を求める共同声明が採択された。坑口開口からご遺骨収容、そしてその後に繰り返した政府交渉・韓国ロビー活動など展開したひとつの大きな到達点と言ってよい。しかし、これは両国の友好をめざす国会議員達の声明であり、これですぐに、動かない日本政府が高市総理の元で簡単に動くというものでもない。以下2項目にわたり長生炭鉱に触れられている。
🔳第45回日韓・韓日議員連盟合同総会(11月16日)共同声明(一部抜粋)
・日韓両国議員連盟は、本年10月の石破茂首相の戦後80年所感が1998年の小渕・金大中パートナーシップ宣言の精神を引き継ぎ、未来の日韓関係を拓く礎となるものであることを評価した。そして、佐渡金山、長生炭鉱などなお両国間に存在する懸案事項については、被害当事者の名誉と尊厳が回復されるように引き続き真摯な姿勢でその解決に向け対話を重ねていくことを求めることとした。
・長生炭鉱遺骨発掘に関連し、DNA情報を両国が共有し、身元確認を進められるよう、両国の国会が積極的に乗り出す。
久しぶりの投稿なので、遺骨収容からの動きを振り返る。8月25日26日長生炭鉱からご遺骨が2人の韓国人ダイバーによって収容された。大腿骨など3本と頭蓋骨だ。当日に山口県警にご遺骨は鑑定のために渡された。27日には人骨と確認された。
ご遺骨が収容されて3週間後の9月9日に政府交渉が行われた。会場は250人を超える満員、報道陣も100名を超える。しかし期待したDNA鑑定は行われていない。警察庁は韓国の鑑定の方式が不明で「外務省を通じて確認してもらっている」と答弁。外務省も「急ぐ」と回答した「警察庁は鑑定するかどうかもいろいろ情報を集め・・」といい加減な話に終始した。
さらに、ご遺骨が収容されて2日月後の10月21日政府交渉が再び行われた。刻む会は警察庁に要請された31件、日本人4人の犠牲者、韓国人25人の犠牲者のご遺族のDNAデーターを提出した。しかし、交渉が始まるとご遺骨のDNA鑑定は行われていない。それどころか警察庁は「韓国政府がするか、日本政府がするかも決まっていない。それで日本での鑑定する部署も決まっていない。韓国の方式の確認が韓国政府から取れていないからだ。」と言う。今回はもう我慢ならず「韓国の方式とはSTR法(塩基の配列の繰り返しを確認する世界基準の方法)とかそういう事か?」と聞くと認めた。「韓国はSTR法に決まっている。タラワの共同鑑定でも知っているはずだし、我々は韓国政府からすでに確認している。ネットでも調べられる」とつい追及するが、「まだ韓国政府から確認できていない」の一点張り。韓国政府も、刻む会もご遺骨を遺族に確実に返すために合理的でタラワ島で経験のある共同鑑定を求めているがそのことに返事もない。提出した31件の刻む会保有の遺族のDNAデーターについてもどう使うのかも明らかにされない。
1時間近いやり取りに、確認できたのは「どの政府も含め、どの部署がするかも決まっていないがDNA鑑定は最終的にはすることにはなる」と言う事だけ。「こんな状況なら、ご遺族が生きている間にご遺骨を返すことはできない。ダイバーも命がけでご遺骨を収容している、市民のご遺骨を遺族に返したい思いで、幾度もの募金でこの収容を行っている。私たちがやりますよ。12月19日東京に軍人軍属の遺骨返還交渉で来るからその日をご遺骨鑑定と遺族との照合の期限にします。」と宣言することになった。日本でも韓国でも12月19日のタイムリミット宣言は各紙に報道された。12月19日の設定はただの圧迫ではない、法的、技術的準備に刻む会はすでに取り掛かっている。鑑定は刑法の犯罪の形式的要件を構成するが、長生炭鉱の遺骨収容と政府の対応の具体的状況の中で目的を明確に必要最小限の鑑定ならば違法性はない、違法性は阻却されるという法解釈が成立する。12月19日政府が何の鑑定も行わず、韓国政府の遺骨鑑定参加も認めていないならば、刻む会がご遺骨を遺族に返すため遺骨鑑定を行うことを社会に宣言し社会に問うていく決意である。
安全面では厚労省は相変わらず一般的な危険性を指摘するのみで、専門家に確認すると宿題で持ち帰っていた2つはどの専門家に相談するかも決まっていない。一つは「亀裂が全体に走ったとしているが現在遺骨のある場所はどうなのか?ボーリング調査をしてほしい。」もう一つは、「安全性を言いうのなら現在収容された遺骨の本坑道の30mの空間をつくっている崩壊地点の沖側と海側にご遺骨の存在が推定される。そこを水中ドローンを上から穴を掘って入れてほしい。」と言う要求だ。このことも12月19日までに実行期限が切られた。タイムリミット政府交渉は12月23日(火曜日)午後1時だ。
2026年2月1日から、坑内で確認された4体のご遺骨を世界のダイバーが長生炭鉱に集結し遺骨収容プロジェクトを実施する。サイバー伊左治佳孝さんの呼びかけでタイで洪水で水に浸かる洞窟から13人のサッカー少年を救出したミッコパーシーはじめ6人が海外から参加する。2月5日記者会見、2月6日から11日まで連続して潜水収容が行われる。2月7日には84周年追悼会が行われる。全国から追悼、潜水見守り、ご支援に宇部市床波海岸に集まっていただきたい。募金は来年2月の遺骨収容プロジェクトまで続きます。クラファン・ゆうちょ募金で行動を支えていただきたい。
🔳長生炭鉱遺骨収容プロジェクト2026クラウドファンデング・ゆうちょ募金などは、長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会ホームページから
🔳12月23日(火)午後1時~「遺骨鑑定は実施したのか!長生炭鉱政府タイムリ
ミット交渉」 入館証12時30分~主催:長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会
衆議院第1議員会館多目的ホール マスコミ頭撮り撮影可能、交渉参加可能
3時20分~記者会見(ズーム参加可能、刻む会ホームページから申し込み)
