チェチェン総合情報

更新情報 2005

最新情報はトップページをご覧下さい。

2005.12.25 政治警察が経済に手を出すと

 「旧東ドイツ駐在時代に、自らが「スパイ」として活動した大統領を筆頭に、大統領府や軍、治安機関はもとより、経済問題の中核を成す経済貿易発展省の全次官四人など、経済関連省庁にまで旧KGB人脈の登用が集中しているという」(プーチン政権支える旧KGB人脈 強国復活へ経済介入強化:[産経])

 指導層の三割はKGB出身だそうです。その結果・・・

 「ロシアがウクライナ向けの輸出天然ガスの価格を来年1月から3倍以上に引き上げると通告し、両国の対立が激化している。一方的な価格引き上げは、民衆革命でロシア離れの動きを強め、親欧米へと傾いたウクライナに対する「懲罰的措置」とも受け取られている」(ウクライナ向けガス価格を大幅値上げと通告:[毎日])

 ウクライナやグルジアがロシア離れしたいのは、早い話、チェチェン侵攻みたいなことをしでかすロシアに愛想をつかしているからなのに、屋上屋を重ねるような嫌がらせ。長期的には、友達減らすだけだと思います。[MI]

2005.12.30 Stricken Chechen children to be examined outside Chechnya

Interfax, December 30, 2005 Friday 5:20 PM MSK

Stricken Chechen children to be examined outside Chechnya

GROZNY Dec 30,

Some of the Chechen children stricken by a mysterious disease
combining symptoms of poisoning and mental disorders in the
Shelkovskoi district, will be taken outside Chechnya for a more
thorough examination and treatment.

"A council of physicians decided following consultations that some of
the children should be taken out of Chechnya for examination and
treatment.

This was decided because a final diagnosis has still not been made,
and therefore no treatment is possible now," chief of the Chechen
presidential human rights department Nurdi Nukhazhiyev told Interfax.

"There are doctors who are crying from their powerlessness. They are
giving [the children] tranquilizers and restoratives, but they don't
know what disease the children are suffering from and how they should
be treated," Nukhazhiyev said.

The parents of the 93 sick children have sent an appeal to the Chechen
president, in which they said they are "absolutely displeased with how
the children are being examined and treated. They have asked the
president of Chechnya to order this problem examined substantively and
that the children be taken somewhere else for examination."

"The children's parents absolutely disagree with what they've heard
from numerous commissions, each of which has made its own diagnosis,"
he said.

2005.12.23 ストレスで78人が同時入院?

 無理のある仮説だと思いますが、次のような報道が。何らかの不都合があって、隠蔽を図っているような気がします。[MI]

原因不明の症状、児童ら78人入院 チェチェン:[朝日]
「当初は向精神薬などによる中毒症状が疑われたが、診察した医師らによると、薬・毒物やガスなどの形跡は認められないという。ロシア主任保健医のオニシェンコ氏は22日、「チェチェンの住民が置かれている極度の心理的なストレスが原因となっている可能性がある」と指摘した。」

2005.12.23 放射能漏れも気になる

 子どもたちの病気も大変なのですが、放射能もれについては、めずらしく外務省サイトに関連情報が載りました。チェチェン(ロシア):化学コンビナートにおける放射能漏れ:[外務省]とりあえず。

2005.12.23 ロシア版ダイ・ハード

「露製ダイ・ハード」で洋画市場参入:[スポニチ]「レコード業界大手のエイベックスが、洋画配給第1弾としてロシア映画史上最高の製作費700万ドル(約8億4000万円)を投じたアクション大作「大統領のカウントダウン」(監督エヴゲーニー・ラヴレンチェフ)を、来年3月に公開する」

 悪役はチェチェン独立派、だそうです。

2005.12.23 ロシアNGOへの弾圧

 NGO規制法案を可決 ロ、民主化封じ込めへ[共同]「法案では、ロシアで活動しているNGOは監督官庁への通知、収入額や資金の使用目的、実際の使い道などの報告を義務付けるなど、政権による監視強化が特徴となっている」

・・・ということで、ロシア国内でチェチェン戦争の反対運動をしている「メモリアル」「ロシア・チェチェン友好協会」「ロシア兵士の母親委員会」などの活動が困難になると思われます。まさに民主化の後退。[MI]

2005.12.22 神経ガス?チェチェンの子どもの病気広がる

 チェチェンでは神経症の発作で入院する子どもたちが急増している。今日の報道では、すでに70人が入院している。現地のロシア非常事態省の職員、セルゲイ・コゼミャカは、行政当局の通達が出されるまでの間、被害の出ている地域の学校は閉鎖されるという。モスクワからも医療関係者が派遣され、罹患している子どもたちの血液を採取して原因を究明しようとしている。AP通信によると、今のところ神経ガスの作用である可能性が高い。頭痛や呼吸困難を訴える患者の中には教師や学校の職員も含まれている。現在入院中の70人うち、53人が子どもだ。チェチェン親ロシア政府保健省のアヒヤドフ医師によると、患者の人数はさらに増える見通し。とても心配です。[MI]

チェチェンで奇病、少女ら78人入院=ロシア[時事]

2005.12.22 「グローカル」にバビーツキ関連記事

 ミニコミ誌「グローカル」に載りました。ありがとうございます。[MI]

2005.12.18 人物情報

 ポリトコフスカヤバイーエフバビーツキを追加しました。[MI]

2005.12.15 ロシア国会がイラクでの米軍の白燐弾使用を非難する声明を採択!

 少し古いですが、はなゆーさんのサイトにあり。なにをアンタたちがというのはもちろんあり。燐兵器の法的位置付けについては益岡さんのページをどうぞ。[MI]

2005.12.13 ビデオ『ファルージャ2004年4月』を見よう

 国会の審議もなしに、再びイラク駐留の延長が決められました。ジャーナリストの土井敏邦さんが制作したビデオ『ファルージャ2004年4月』は必見。

 イラクにおける米軍占領への抵抗のシンボルとなったファルージャ。 2004年4月、米軍は数千の兵力でファルージャに侵攻した。 1ヵ月近い米軍の包囲と攻撃によって住民側の死者はおよそ730人、負傷者2800人に達した。 なぜファルージャが占領への抵抗の拠点となったのか。 米軍はどのように攻撃したのか。 だれが米軍と戦ったのか。 そして住民はどのような被害を被ったのか。

 米軍の包囲解除から10日後、ジャーナリスト・土井敏邦がファルージャ市内に入り、現地を取材した。 このドキュメンタリーは、イラク終結後から4ヵ月後の2003年8月と、 2004年5月、ファルージャで撮影した住民の証言を元に、ファルージャ侵攻に至るまでの経緯、 攻撃と抵抗の実態、侵攻の被害を追った記録映像である。

 ビデオは通販あれこれで購入できます。

 チェチェン総合情報では、イラク問題への切り口として、益岡賢・いけだよしこ共訳の 「ファルージャ2004年4月」を紹介してきました。関連情報は下記のリンクをご参照ください:
いけだよしこさんによる文章
益岡賢さんによる文章
書籍「ファルージャ 2004年4月」
書評子kanti

2005.12.10 「チェチェンで何が?」京都講演

 (12月5日、同志社大学にて、林克明・大富亮講演会が開かれました)

 チェチェンというあまり注目されないテーマのため参加者の入りが心配されたが、当日は多くの人に集まっていただき、講演会としては十分成功だといえる。講演会の後半に実行委員会の方で参加者を数えた際は62名であった。しかし途中参加や途中退出もわずかながら見られ、当日資料の配布部数が75部だったことを考えると、だいたい65〜70名の参加者があったと見ることができるだろう。

 ほとんどの人がチェチェンについて事前に知っていたわけではなく、「こんなことが起こっていたのか」という気持ちが非常に強かったようである。質疑応答の際は、「このようなひどいことが起こっているのにもかかわらず、なぜマスコミは伝えないのか」、「国際機関は何も動いていないのか」、「解決するためにどのような手段が考えられるか」、「私たちにできることは何か」など、チェチェン戦争の解決に向けて何らかの有効な働きかけがなされていないことに対するもどかしさと、自分で少しでもできることがあればしたいという強い気持ちの表れとも言えるような質問、意見が多くなされた。

1.アンケート結果

米国に偏ったマスコミに報道されない今回のような生の情報を伝える機会をもっとつくってほしい。

お二人の問題へのスタンスがもう少し違えばより多角的な見方を伺えたかと思う。

人が集まりそうにないような、しかしながら中身の濃い企画であれば逆説的に今回のように人が集まるのではないか。

チェチェンについての知識がなかった私にも理解できる内容であった。

もっと大規模に宣伝してもよかった。同志社大学の思想は「国際友愛精神」。もっと積極的なバックアップ、広報活動を求める。

時間がもっと長くてもよかった。もっと聞きたかった。

世界地図が欲しかった。

 以上のような内容である。その他、「教室の室温(が高い)。地球温暖化対策にご協力を」という意見があり反省したのだが、「足元の暖房。下の方が寒かった」という意見も寄せられており、難しいところである。[主催者]

2005.12.01 全人類必見!(!)「子どもの物語にあらず」

 チェチェンのビデオ、「子どもの物語にあらず」を、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬さんが「シネマは自由をめざす!」で取り上げてくださっていたのを発見。ありがとうございます。一部を抜粋:

 「・・・しかしそれでも、これ以上、人為による子供達の受難があって良い訳はない。悲劇に暗澹として無気力に黙殺して良い訳がないのだ。我々一人一人に出来ること。それは、「世界は見てるぞ」とメッセージすることに他ならない。いかなる人々をも絶望の淵に孤立させない、という思いを繋げること。

 家庭用ビデオカメラで記録された、四歳から十二歳までの十五人の子供達の証言は、壮絶な爆撃、家族の死、苦しい避難、恐怖、残虐非道なロシア軍の所業を否応なく浮き上がらせ、子供達の純粋な表情が語る平和への願いや夢は、観る者の胸に激しく迫る。

 ・・・映画の冒頭とラストに挿入された、証言者の少女ハシミスちゃん(七歳)の歌う唄は圧倒的だ」  ここで売ってます:通販あれこれ [MI]

2005.11.30 プーチンの汚い戦争[Guardian]

英紙ガーディアン。読みでのある記事のようです。nofrillsさんより。

 いただいたメールから、ちょー強引にわたくしがまとめてしまうと、「まずはチェチェンでの2度のbitterな戦争。それからベスランでの無常な殺戮。今やロシアの悪夢は現実のものとなりつつある:地域全体でイスラミック・ミリタンシーが爆発(的に拡大)している」というのがタイトル。この異常に長い記事タイトルは、本文とはあんまり合ってないかも。前半では「テロリスト」の死体の山の1つの死体になっていたある青年が、組織(ジャマアト)に入るまでのこととかが書かれています。文体的には「解説」と「ストーリーテリング(読ませる文)」のミックス、のようです。ジョナサン・フリードランドによる付属の(?)論説記事は、ロシアと英国の関係を考える、って感じ?そしてお約束の「ロシアはいかがなものか」が基調。 [MI]

2005.11.30 プーチン訪日結果概要

2005.11.30 チェチェン「議会選挙」クリップボード

ネット系

クレムリンの舞台上で行われるチェチェン議会選挙 [バイナフ自由通信]

国際オブザーヴァー、チェチェンの選挙に疑問 [プチソ連]

11月27日議会選挙のお寒い実態 [ChechenWatch]

Much Ado about Nothing(から騒ぎ) [Prague Watchdog]

マスコミ系
[産経]プーチン派圧勝へ 欧州監視団「民主的と言えず」
でもグロスの二枚舌に注意すべきかもしれません。 [MI]

チェチェン議会選、与党が第1党確保…安定化ほど遠く
読売新聞 -
【モスクワ=古本朗】ロシア・チェチェン共和国の親連邦派政府の中央選管は28日、前日投票の共和国議会選で、与党「統一ロシア」が得票率61・45%で第1党の座をほぼ確保した ...

プーチン与党の圧勝確実 チェチェン議会選、61%得票
中日新聞 - 2005年11月28日
【モスクワ=常盤伸】ロシア南部チェチェン共和国の議会選は二十八日、開票作業が進み、プーチン大統領の与党「統一ロシア」の圧勝が確実となった。プーチン大統領は同日 ...

チェチェン議会選が成立・投票率6割超す
日本経済新聞 - 2005年11月28日
【モスクワ=古川英治】独立派武装勢力との紛争が続くロシア南部チェチェン共和国で行われた議会選で、共和国選挙管理委員会は28日、投票率が6割を超え、選挙が成立したと宣言した ...

チェチェン議会選、プーチン与党が勝利
産経新聞 - 2005年11月28日
独立派武装勢力の抵抗が続くロシア南部チェチェン共和国の議会選で、バイハノフ選管委員長が28日記者会見し、ロシアのプーチン大統領の与党「統一ロシア」が2 ...

2005.11.29 「不信」

 1999年のモスクワ連続アパート爆破事件とは何だったのか? 真相を追うドキュメンタリー「Недоверие」が、ウェブで少し見られます。こちら。写真は弁護士のトレパシュキン。事件を調査していたためにロシア警察に逮捕され、今も収監中。 [MI]

2005.11.29 チェチェン「議会選挙」

 ロシア傀儡政権によるチェチェンで選挙について。
・日経:チェチェンで27日に議会選・プーチン政権、正常化アピール
・産経:チェチェンあす議会選 紛争終結の演出図る露

過去の似た選挙の記事をとりあえずリンクします。

権利の剥奪 「チェチェン大統領選挙」の問題点
チェチェン「大統領選挙」の諸相

 今回の選挙は、ラムザン・カディロフを大統領にするための布石ではないかという指摘もあります。伝え聞く限り、ラムザンは今までの親ロシア派チェチェン人の中でも最悪の人間だと思います。プロフィール [MI]

11.24.00:40 写真:プーチンはチェチェン戦争をやめろ!デモ

 70人の参加を得て、無事に集会とデモは終了しました。ご参加くださった方々、ありがとうございました。林さんの報告も。(撮影:織田朝日)

11.23.00:30 プーチン来て帰る

 プチソ連さびぬきさんのカバーです。チェチェン問題はどこでも話しに出なかった模様。オランダ以下。

11.20.01:00 デモに行きますよ

 多くの人に会えると思うと心ははやる。今日、路上には来ない人々もいる。来ないことに決めた人、行きたくても、事情が許さない人。見えないところで助けてくれている人びと。日本庭園に頭を出している石のように、実際に路上に出る人の数倍、数十倍の人々が、このデモを見守っていかも知れない。

 結論めいたものは浮かばないのだけれど、ただ、地球の反対側にあるごく小さな国の人びとの苦しみに気がついた人たちが、今日は極東の街で集まり、思い思いのカードを手にして、その街を歩く。ちょっとした事件だと思う。つづきを読む

11.18.00:50 というわけで、20日にプーチン卿が来るよ。

 最近こんなのが流行っているとか。遊んでいる場合ではないぞ?

11.14.23:30 「日本政府はチェチェンの人権問題に重大な関心を持っている」外務省当局者見解

 本日午後、チェチェン・デモ実行委員会は外務省ロシア課に対してプーチン訪日に向けた要請文を手渡しました。外務省側は、実行委員会との面談の場で、次の見解を口頭で伝えました。以下に、デモ実行委メンバーからの質問と、外務省ロシア課のやり取りをまとめます。

デモ実行委から質問:日本政府は、チェチェン戦争についてこれまで「ロシアへの内政干渉になるので関与しない」という姿勢だったが、現在はどのような見解なのか?

答:人権問題については解決されてほしい。

質問2:日本政府は「ロシアへの内政干渉であるから」として、20万〜25万人ものチェチェン民間人の虐殺について目をつぶるのか?

答:政府は、チェチェン戦争はロシア内政問題と認識しているが、人権問題には重大な関心がある。国際的な中で日本として何ができるのか、何をしていくべきなのか考えている。 つづきを読む

11.14.02:00 バビーツキ、チェチェンを語る−講演記録

 チェチェン現地に潜入して取材を続けるジャーナリスト、アンドレイ・バビーツキ記者が、私たちの招きに応じて日本を訪問し、3回の講演と記者会見をして帰国しました。今回のチェチェンニュースでは、少し長いのですが、講演の内容と、写真をお送りします。雰囲気が伝わるといいのですが。

 次の日曜日に、いよいよロシアのプーチン大統領が来日します。プーチンと、その政権への抗議デモを予定していますので、ぜひご参加ください。チェチェン戦争反対の目的で組織された、日本初のデモでないかと思います。くわしくは、こちらから

11.18.02:00 アイヌと、もうひとつの市民グループ

 14日の申し入れ行動のフォローアップを一つ。先住民「クリルの領有権主張できるのは日本でもロシアでもない」という記事が、ロシア紙に報道され、「プチソ連さびぬき」さんで紹介されていました。ある面で、ロシア側にも利用価値のある内容だったのでしょうか。

 「北海道の4島について両国が交渉を行う際には、アイヌの意見も取り入れられねばならない」と述べる声明を日本の外務省とロシア大使館に届けたのは『11・20プーチン来日—アイヌ民族を無視した「日ロ領土交渉」を許さない集会・実行委員会』です。

 ちなみに、記事文中にある「北海道の先住民・アイヌのグループと市民グループ」の市民グループというのは、私たちの『プーチンはチェチェン戦争をやめろ!11.20デモ実行委員会』です。状況はこんなかんじだったそうです。

 日曜のデモは、アイヌとチェチェンが合同で行います。

11.11.10:00 死に魅入られた人びと

アンナ・ポリトコフスカヤをユリシーズ賞に推し、世界に紹介した人の一人、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ。チェルノブイリ以来、その活動が日本でも知られて来ていますが、このたび群像社から新しい訳書「死に魅入られた人びと」が出ました。ソ連という国家の崩壊のあとに新しい社会に放り出された寄る辺なき人たちの記録。ここでも購入できます。

11.04.12:37 「残酷な連中」はどっち?

11月2日に、プーチンくんは、「我々が戦っている相手は残酷な連中、人間に化けた獣だ」と語ったようです。たしかにチェチェンのゲリラたちは手製の爆弾やカラシニコフや待ち伏せ攻撃で戦っているので、少し獣に近づいているような感じを、プーチンくんとしては受けるのかなと思います。一方でロシア軍は爆撃機やミサイルや榴弾砲や、場合によっては化学兵器をつかって20万人にのぼる人々を殺してきたわけですから、技術の進歩を感じてもおられるかと。目の前でそれを聞いたオランダの首相は「人権状況への懸念を伝えたが、チェチェン問題は非常に微妙な問題だ」と答えたらしく、チェチェン戦争に反対してきたオランダにしてこれかと、悲しくなる読売:露大統領、チェチェン政策の正当性を強調という記事。

11.10.23:20 宇都宮にてチェチェン戦争についての学習会

11月12日に、宇都宮にてチェチェン学習会が行われます。主催はアムネスティ・インターナショナル・宇都宮グループ。ザーラ・イマーエワのビデオ「子どもの物語にあらず」の上映のあと、チェチェン戦争についての概略を、大富がお話する予定です。お近くの方はどうぞご参加ください。

 ところで、バビーツキの講演内容を、バイナフ自由通信にちょっとずつ上げております。

10.28.01:50 バビーツキ氏報告会、125人が参加

 報告はあとでまとめてしますが、125人が参加して盛会でした。ご参加くださった皆様、カンパに協力してくださった方々、ありがとうございました。 当日の配布資料(PDF500KB)アンケート結果(PDF150KB)

10.27.00:00 アンドレイ・バビーツキ氏報告会

 あまりの忙しさでサイトも更新できずにいましたが、バビーツキ氏は無事来日して、 記者会見、取材などを着々と実行中。しかし手ごたえがあまりないような・・・。 チェチェン問題に対する無関心ってことかなあと思います。27日はもう今日ですが、 ぜひ報告会にご参加を。資料充実しています。よろしければカンパもお願いします。

10.15.15:20 チェチェン紛争とは何か?を更新

 情報が古くなってきたので、チェチェン紛争とは何か?を 更新しました。見落としなどもあるかもしれませんが、一応全般的に押さえたと思います。 ご意見・ご感想はメールでください。

11.01.10:30 参加しよう!チェチェン/アイヌ・上映&トーク集会チェチェン難民支援コンサート「タノシイウツワ」

 チェチェンイベント、次々に開かれております。以下ご紹介。

 11月2日にチェチェン戦争の真実を知り、アイヌ弾圧に関する知識を深めようという会(チェチェン・アイヌ民族の歴史を知る、上映&トーク集会)を開きます。上映会とトークのあと、同じ場所で参加者の交流会も予定しています。多くの方の参加をお待ちしています。

 さらに!千葉では3日に、チェチェン難民支援&世界平和コンサート「タノシイウツワvol4」。平和を願うミュージシャンたちが大集結。ロシア、チェチェンに1日も早く安寧の日が訪れるように、折鶴キャンペーンを行います。

10.14.00:40 カバルジノ・バルカリア武力衝突

 また事件。毎日新聞によると、「武装グループが同時攻撃 住民含め約70人死亡」。この件をチェチェン独立派のサイトの一つ、カフカス・センターには、「ムジャヒディーンによる攻撃」との見出し。

 事件そのものは、昨年のイングーシでの武装蜂起の延長線上にあってもおかしくはない、と思います。チェチェンに対する戦争が始まって、もう11年近く。チェチェンを力で押さえつけている以上は、戦火がチェチェン以外のところに及んだとしても、不思議はありません。しかしなぜ多くのメディアは、こういう事件の根本的な原因に、ロシアのチェチェン侵攻があるということを、はっきり書かないのでしょう。自明だと思いますが

 ロシア側にも、チェチェン側にも存在する戦争を好む勢力を無力化するためには、まずロシアの政治が、戦争を停止することしか考えられません。今から考えるとエリツィンは1996年にそういう努力をしたのかもしれません。

 イベントの仕込みが忙しくて、こんなところで。何人ものチェチェンの野戦司令官にインタビューをしてきた、バビーツキ記者の講演会には、今回の事件を理解するカギがあるとおもいます。ぜひご参加を。(と)

10.14.00:40 カバルジノ・バルカリア武力衝突

 また事件。毎日新聞によると、「武装グループが同時攻撃 住民含め約70人死亡」。この件をチェチェン独立派のサイトの一つ、カフカス・センターには、「ムジャヒディーンによる攻撃」との見出し。

 事件そのものは、昨年のイングーシでの武装蜂起の延長線上にあってもおかしくはない、と思います。チェチェンに対する戦争が始まって、もう11年近く。チェチェンを力で押さえつけている以上は、戦火がチェチェン以外のところに及んだとしても、不思議はありません。しかしなぜ多くのメディアは、こういう事件の根本的な原因に、ロシアのチェチェン侵攻があるということを、はっきり書かないのでしょう。自明だと思いますが

 ロシア側にも、チェチェン側にも存在する戦争を好む勢力を無力化するためには、まずロシアの政治が、戦争を停止することしか考えられません。今から考えるとエリツィンは1996年にそういう努力をしたのかもしれません。

 イベントの仕込みが忙しくて、こんなところで。何人ものチェチェンの野戦司令官にインタビューをしてきた、バビーツキ記者の講演会には、今回の事件を理解するカギがあるとおもいます。ぜひご参加を。(と)

10.11.09:40 ベスラン事件関連の情報

昨日のテレビ朝日の番組は、事実誤認のかなり多いものだったと聞いています。 そこで、過去に書いたいくつかの文書をふたたびアップ。チェチェン問題を本格的に知りたい方は、 ぜひ27日のバビーツキ氏の講演会に来てみてください。

 ベスラン学校占拠事件に関する共同声明
 http://chechennews.org/activity/ap20040918.htm
 ベスラン学校人質事件に感じる疑問
 http://chechennews.org/chn/0429.htm
 イングーシ共和国前大統領・ルスラン・アウシェフへのインタビュー
 http://chechennews.org/chn/0431.htm
 ホメオスタシス対立としてのチェチェン戦争
 http://groups.msn.com/ChechenWatch/page76.msnw
 北オセチア学校占拠事件、真実はどこに?
 http://chechennews.org/chn/0522b.htm
 ロシアとチェチェンを汚染するもの−−−マスハードフの死のあとに
 http://chechennews.org/chn/0523.htm

10.09.12:00 しんぶん赤旗にて報道:北カフカスにおける終わりのない甚大な人権侵害(アムネスティ)

10.05.21:30 EU−ロシア首脳会談とチェチェン、北カフカスにおける終わりのない甚大な人権侵害(アムネスティ)

 9月29日にお送りした、モスクワでの記者会見の話題の続きです。

 10月4日に、ロンドンでEU議長国のイギリス・ブレア首相と、ロシアのプーチン大統領の首脳会談がひらかれました。報道によると、この会談で議題に上ったのは、経済・安全保障・治安・文化など。21世紀のエネルギーの供給元をロシアに頼るヨーロッパは、経済と「テロ対策」の分野でのロシアとの協力関係を強化しようとしています。

 またも、無視されるのはチェチェンの人々。ロシアは石油・天然ガスを西側に安く売る代わりに、チェチェン戦争に口を出さないように「テロ対策」での協力の重要性を持ち出します。繰り返し確認しなければなりませんが、ここ10年間にチェチェンで殺戮された20万人の人々のほとんどは独立派ゲリラにも参加しておらず、うち4〜5万人は子どもだったとされています。 続きを読む

10.03.00:10 ミニ講演会「チェチェンの呪縛」

05年7月に「チェチェンの呪縛」(岩波書店)を出版された横村出さんの講演会です。

講師:横村 出 氏(朝日新聞・元モスクワ特派員)
日時:11月5日(土)14:00〜16:00  参加費:無料

最新情報はこちらをご覧ください:http://www.jic-web.co.jp/study/event/index.html

09.20.20:50 チェチェン連絡会議のサイトを作りましたよ

09.23.14:20 明日の集会に向けて

 わたしたち実行委員が提示したいのは、「チェチェン問題」が、それ単体で存在するのではなく、より大きな「ロシア問題」の結果として起こっているという見方です。その背景のなかで、チェチェン戦争が続いています。状況は1995年に比べて良くなっていません。むしろ取材が制限されているために隠されていますが、悪くなる一方のようです。11月にプーチン訪日を報じる新聞、テレビは、この問題をどう捉えるのでしょうか。チェチェン戦争を考えるとき、プーチン大統領は、決して「歓迎すべき人物」ではありません。市民運動、メディア、政治、それぞれに関わっている方々の参加をお待ちしています。

 お知らせの文中にあげた文献の執筆者名が中村哲男氏となっていますが、正しくは中村逸郎氏です。 お詫びして訂正します。

09.12.03:30 集会のお知らせ:
学校占拠事件から1年・今、ロシアとチェチェンはどうなっているのか?

 来週、渋谷にて集会を開きます。読みやすいチラシはこちら。(PDF210KB)

 北オセチア共和国、ベスランを舞台に発生した学校占拠人質事件から、早くも1年が経過しました。いまだにロシア政府が事件についての報告を発表しない一方、チェチェンの野戦司令官はロシア当局の関与を暴露する声明を発表し、ベスランの裁判所での多数の証言もこれを裏付けようとしています。

 この学校占拠事件には、深刻な背景として、1994年から続くチェチェン戦争が存在します。チェチェン戦争は、あるいはロシアは、今どのような状況なのでしょうか。今回の報告会では、ロシアとチェチェンをウォッチする二人の識者、林克明さんと稲垣收さんから、現在の状況と展望を聞きます。

 今年11月、プーチン・ロシア大統領が訪日します。わたしたちチェチェン連絡会議では、この訪日に向けて、ロシアからチェチェン報道の第一人者であるアンドレイ・バビツキー記者を招待してスピーキングツアーを行います。また、訪日のさいには各種の抗議行動を行い、チェチェン戦争に反対する声を高めていきたいと考えています。

 ぜひお誘いあわせの上、ご参加ください。

09.04.10:27 ロシアとチェチェンを汚染するもの

 チェチェン戦争を必要としているロシア。国内のさまざまな不満の矛先をテロの恐怖にすりかえて、そこに醸成された社会不安をてこに集権化を進め、政権を安定させようとするプーチン。彼を祭り上げている、連邦保安局をはじめとする治安組織。そしてバサーエフ。侵攻する側と抵抗する側の過激派の利害は、一致しつづけている。

09.02.09:11 北オセチア学校占拠事件、真実はどこに?

 (再掲)7月28日のアメリカ・ABC放送の「ナイトライン」は、アンドレイ・バビツキー記者による、チェチェンの野戦司令官シャミーリ・バサーエフへのインタビューを放送した。今回は、アメリカの保守派シンクタンク、ジェームズタウン財団の発行する「チェチニャ・ウィークリーの記事を掲載。北オセチア学校占拠人質事件の裁判で明らかになりつつあるのは、私たちが知っているものとはなにか違ったベスラン事件の様相だ。今後、この裁判については、ロシアのノーヴァヤ・ガゼータ紙が追及すると思う。

09.01.23:40 チェチェン独立派の今を読み取る

 アスラン・マスハードフ大統領が殺害されてまもなく半年が経つ。独立派の新人事で目立つのは、数々のテロ事件を引き起こしてきた野戦司令官シャミル・バサーエフを敢えて第一副首相としたことだ。今後の独立派政府の軍事ブロック=軍事・治安活動の実施責任は、バサーエフが負うこととなる。バサーエフに首相・第一副首相の地位をあてがって責任を持たすことは、戦間期のマスハードフ政権も行ってきたことで、特に新味はないが、現時点で敢えて行ったと言うことは大きな意味を持つ。コントリビューター・岡田一男氏による分析。

08.27.23:40 チェチェン問題の基礎を知ろうの会

 副題:サルでもわかるチェチェン戦争。9月4日(日)午後3時より5時。会場:市民平和基金事務所(東京都文京区白山)。大富亮(チェチェンニュース発行人)が話します。定員10名ですので先着順に受け付けします。こちらのアドレスへ、お名前をお知らせください。参加費300円。

 11月のプーチン訪日をめざして、運動を活発にしていきたいので企画しました。これから何らかの形でチェチェンに関わりたいけど、ちんぷんかんぷんだよーという人はぜひご参加ください。できるだけわかりやすくします。ウエダ女史の新作チェチェンビデオ、公開なるか?

 詳細はhttp://chechennews.org/event/index.htm#20050904

08.23.00:20 書店へGO! チェチェン関連本の第二波

 去年の5冊連続刊行に続いて、今年もチェチェン関連の本が順調に刊行されています。 文庫クセジュ「チェチェン」(P.ブリュノー/V.アヴュツキー著・白水社)は、コンパクトにチェチェン問題全般をまとめているだけでなく、フランス人の著者独特の視点からチェチェン問題を解説。特にドゥダーエフ時代(独立初期)についての言及が細かく貴重です。

 「チェチェンの呪縛」(横村出著・岩波書店)は、進行中のチェチェン戦争の取材を続ける朝日新聞記者によるジャーナリスティックな一冊。

 「プーチニズム 報道されないロシアの現実」(A.ポリトコフスカヤ著・NHK出版)は、 「チェチェンやめられない戦争」のロシア人ジャーナリストが、 チェチェンとロシア全体で何が起こっているかを、「民衆の一人」の視点から世界に伝える一冊です。後半部はチェチェン戦争について詳しくカバー。 ブダーノフ大佐事件や、モスクワ劇場占拠事件について詳しく知りたい人はぜひどうぞ。

08.20.14:45 ソビエト映画展で「金色の雲は宿った」上映

 プリスターフキンの小説「コーカサスの金色の雲」の映画版、「金色の雲は宿った」が、三百人劇場で上映されます。ゆっくりと進む後半の劇中、チェチェンの男が、ロシアの少年コーリカを射殺しようとするそのとき、遠い緑の山から聞こえてくる、祈りの声・・・。チェチェン問題はなぜあるのか、そして、解決はありえるのか。文学にしか提示できない何かが、懐かしい昔の天然色のフィルムで展開します。

 子どもの瞳に映るもの「金色の雲は宿った」を巡って
 われらの心に宿る「無関心の闇」をめぐって
 レギーナ・ペトローヴナを思う(書きかけ)

08.25.22:30 独立派:バサーエフとザカーエフが副首相に

 ChechenWatchに、チェチェン独立派の新しい政府の陣容が決まったという報道がありました。 これによると、モスクワ劇場占拠事件などに犯行声明を出しているシャミーリ・バサーエフが、 副首相に任命されたとのことです。 もう一人の副首相となったアフメド・ザカーエフは、これまで外交担当者として「バサーエフはわれわれと関係ない」という見解を発表してきましたから、 今回の人事が事実なら、相当な問題です。

08.10.10:45 北オセチア学校占拠事件、真実はどこに?

 7月28日のアメリカ・ABC放送の「ナイトライン」は、アンドレイ・バビツキー記者による、チェチェンの野戦司令官シャミーリ・バサーエフへのインタビューを放送した。今回は、アメリカの保守派シンクタンク、ジェームズタウン財団の発行する「チェチニャ・ウィークリーの記事を掲載。北オセチア学校占拠人質事件の裁判で明らかになりつつあるのは、私たちが知っているものとはなにか違ったベスラン事件の様相だ。今後、この裁判については、ロシアのノーヴァヤ・ガゼータ紙が追及すると思う。

08.10.10:10 トルコのカフカス人とチェチェン戦争

 チェチェン周辺地域におけるチェチェン難民やディアスポラを扱ってきた最近の報告会に続いて、トルコからの留学生を招いた集会が7月30日、東京で開催された。テーマはトルコにおけるチェチェン難民とカフカスディアスポラ。チェチェンを含むコーカサスの諸問題に取り組む「カフカスヤ・フォルム」のメンバーで、カフカスディアスポラの末裔でもあるゼキエ・トスンさんが報告した。配布資料はこちらから(PDF760KB)

08.09.00:50 広島・長崎−今こそ、東アジアに平和の枠組みを!

 カフカス・中央ユーラシア・アジアを行脚して平和活動を続ける日本山妙法寺の寺沢潤世上人からの新しい便りが届きました。題して、「朝鮮半島核対立に関する六カ国協議国家首脳たちへ寄する公開書簡」。日本語版(PDF330KB)英語版(PDF154KB)があります。少し前のものですが、ワルシャワからの便り(PDF231KB)も。欧州評議会サミットでの、ユーシェンコ・ウクライナ大統領への直訴の顛末は手に汗握るものがあります。

07.29.12:10 いくつか更新状況

 [独立派][国際][トルコ関係]「カフカスの悲劇、過去と現在」
 [林克明・チェチェン日記]閉ざされた声=チェチェン(7)
 [平和活動]NGOへの海外資金規制 ロシアが政変防止策?
 [林克明・チェチェン日記]閉ざされた声=チェチェン(6)
 [寺沢さん]ユーシェンコ大統領あての公開書簡
 書評:今日の視角 女性が伝えるロシア(野田正彰)/信濃毎日新聞
 チェチェン北部ズナメンスコエ村で武装抵抗勢力が特殊作戦
 バビツキー記者、チェチェンでウマーロフ副大統領インタビューを実行
 ロシア、イワノフ国防相 チェチェンには契約志願兵のみ投入と強調

07.08.11:30 プーチン訪日、11月20〜22日に確定

 毎日新聞によると、プーチン大統領の訪日は「11月20〜22日の3日間の日程を確定、最大の懸案である北方領土問題を含め、最大限の成果があがるよう外交当局間で緊密に連携して準備を進める」と決まったそうです。11月に向けた活動を開始しましょう。

07.20.00:20 イベント:私たちはどこから来たのか? トルコのカフカス人とチェチェン戦争

 7月30日に、トルコのカフカス人による報告会を開きます。ぜひご参加ください。トルコでコーカサスのために活動している若者のNGOの取り組みを知るとともに、トルコのカフカス人社会がどのようにして成り立ったか、そのルーツを探ります。これからの日本−トルコの国際的なチェチェン支援ネットワーク作りの第一歩になることを期待しています。参加費は学生さんにリーズナブルな500円。チラシができました(PDF形式413KB) 。

07.22.10:20 NGOへの海外資金規制について

07.03.22:40 松本: 講演会・チェチェンで何が

 7月23日には、おなじみ林克明さんと大富が長野に行き、講演会・チェチェンで何が起こっているのかという講演をします。さらに7月30日に、東京で報告会:私たちはどこから来たのか? トルコのカフカス人とチェチェン戦争を行います。これはトルコでコーカサスのために活動している若者のNGOの取り組みを知るとともに、トルコのカフカス人社会がどのようにして成り立ったか、そのルーツを探るものです。ぜひお誘い合わせのうえ、ご参加ください。

07.20.00:40 車爆破、警官ら14人死亡 チェチェンでテロ

 イラクで武装抵抗運動が続いているのと同様、チェチェンでもロシア軍に対する抵抗が続いています。 これが民間人を標的としたものなら別ですが、軍や警察の車両に対して銃撃をしたなら、それは「テロ」とは言わないでしょう。 チェチェンのレジスタンスならば「テロ」、おなじことをロシア軍がすれば「掃討作戦」と表記するのは、 なにかおかしいと思います。事件の起こったズナーメンスコエはチェチェンの北端にあり、比較的ロシア側の支配の強い 地域ですが、そこでもこういう事件が起こると、チェチェン戦争が終わっていないことがよくわかります。

07.17.22:00 「上演されなかった『三人姉妹』」、その後

 ここは、アチェや東ティモールの人々を抑圧してきた人々の首都、ジャカルタかもしれない。イラクを不法占領するワシントンなのかもしれない。ウイグルの人々の東トルキスタンの独立を許そうとしない北京で、あるいは、クルド人への過酷な同化政策を貫くアンカラの劇場で、パレスチナ領土への侵攻を続けるイスラエルの首都エルサレムで、これは起こりうるのかもしれない。あるいは、いつか、東京か、大阪で。チェチェンニュース20号。

07.10.22:30 録画した方いませんか?

 フジテレビで7月5日に放送された番組 「貧困に翻弄される女たち」〜チェチェン・自爆テロリストの告白〜のビデオ(またはDVD)をお持ちの方はご一報ください。こちらまで。

07.14.11:15 上演されなかった『三人姉妹』

劇場という名の、戦場。
新たな「戦争の世紀」。
「はざま」に寄生するかのようなこの国で、いつ終わるともしれぬ<籠城>が始まった。
私たちは守らなきゃならない。
私たちの舞台。
私たちのチェーホフ。
私たちの、夢……。

 ある国の、ある街の劇場を、ゲリラたちが占拠した。紀伊国屋ホールで17日まで。21・22日は尼崎市のピッコロシアター。 くわしくはこちら

07.10.16:30 ロンドンテロの背後にいるのは誰か?

チェチェンプレス:アレクサンドル、あなたはテロの背後には誰がいると考えますか?

リトビネンコ: 以前から私はそう言ってきたし、今も言っているのですが、政治的課題のためにこう したテロ行為をやり続けてきている組織というのは、世界中に一つしか存在していないと 言うことです。それはロシアの特務機関なのです。ソ連のKGB(国家保安委員会)は、一般 市民を対象とするテロ活動に従事してきました。そしてKGBは、1教程が半年にもわたる、 特別訓練を、ほとんど全世界にわたるテロリストに対して行ってきました。そしてKGBに 養成されたこのようなエージェントたちが、世界中で殺人、爆破、タンカーの爆破、航空機 のハイジャック、外交、国家、経済機関への襲撃を実行してきました。

 解説記事はロンドンテロで誰が得をしたのか?

07.10.11:20 急報!NHK−FMでカフカス音楽

 今日のNHK−FMの番組「ワールド・ミュージック・タイム」にカフカス音楽がかかります。より広い視野で世界の音楽状況を紹介する番組。大相撲の黒海関などで、日本でも少しずつおなじみになってきたグルジアやアルメニア、アゼルバイジャンなど、カフカス山脈周辺の音楽を紹介するとのこと。要チェック!

07.07.23:00 バイナフ自由通信に連載します

林克明です。このサイトで、チェチェン取材に関する連載を始めると書いて以来、 数ヶ月も経ってしまいました。遅ればせながら7月1日より、『バイナフ自由通 信』で「チェチェン日記」を始めました。ぜひ読んでみてください。続きを読む

07.04.23:10 7月3日の会場風景

 このくらいの人が来てくれました。報告記事は少々お待ちください。

07.02.00:25 中露「台湾」「チェチェン」相互支援で合意

 読売新聞より。「胡主席は会談後の記者会見で、「台湾」は中国の、「チェチェン」はロシアの「死活的利害にかかわる問題である」として、両問題で中露が外交的に支え合うことの重要さを指摘」すごくわかりやすい記事。そこに住んでる人なんかどうでもいいって本音が丸見えじゃないですか。台湾武力解放を想定か=合同演習で協定−中ロという記事も。チェチェン戦争を黙認してきたことが、こんな危険につながっていようとは・・・。

06.28.21:00 チェチェンニュース/民族の共生は可能か

 『私はチェチェン人です。ですからチェチニアは、私の想いであり、哀しみであり、夢でもあります。希望と言っても良い。でも、カザフスタンもまた、祖国なのです。強制移住を経験した諸民族は二つの祖国を持つことになったのです。よくわれわれはこういうことを口にします。「われわれには二つの祖国がある。カザフスタンとチェチニアだ」と』(アフメード・ムラードフ、カザフスタンのチェチェン人)

いよいよ今日! チェチェン離散民とカザフスタン

ウシトベ近郊の野良に向かうサツィータ母子。野良は1937年に強制移住させられた高麗人達が切り開いた。多くの高麗人が村を出た空白をチェチェン人が埋めている。チェチェン人は1944年から10数年間高麗人と暮らした者がかなりいるのだ。彼らは農業技術を高麗人から学んだ。

 7月3日には、東京でチェチェン離散民とカザフスタンがあります。スターリン時代、チェチェンの人々はカザフに強制移住させられました。チェチェン人だけでなく、朝鮮系、ドイツ系の人々も同じ憂き目に遭いました。彼らは流刑の土地で、どのように共生していったのでしょうか。現代の戦争の解決にもつながる何かがあると思います。同じ3日に、千葉ではタノシイウツワ BLUES FESが行われます。世界平和とチェチェン支援を訴える、ありそうでなかったイベント。海だぜ!夏だぜ!ということで! 7月9日には、大富が東京でいまチェチェン問題をどう考えるか〜という講演をします。

06.21.21:14 ポリトコフスカヤの新刊「プーチニズム 報道されないロシアの現実」刊行!

 「政治の冬、再来———」人権よりも国家イデオロギー、対話よりも絶対服従。プーチン主義がロシアを覆いつくす。『チェチェンやめられない戦争』の著者が、ロシア国内の現状を世界に訴える。日本で2冊目のアンナ・ポリトコフスカヤの著書。劇場占拠事件の被害者たちは、なぜモスクワ市を相手取って訴訟を起こしたのか、プーチン再選の裏では何が起きていたのか。本の後半部では、ブダーノフ事件など、チェチェン戦争が詳しくフォローされています。6月25日発売、NHK出版、2100円+税

06.28.00:10 ロシア部隊が民家攻撃か千人以上隣国に

 朝日新聞:ロシア・北カフカス地方のチェチェン共和国で、武装勢力の掃討を担当するロシア特殊部隊が一般民家を攻撃、住民多数が行方不明になったとして、住民1000人以上が隣接するダゲスタン共和国に避難している。

06.20.00:50 チェチェンの子どもを支援する会報告会

 6月11日、チェチェンの子どもを支援する会の報告会が、東京の文京シビックセンターで開かれた。世界から取り残されたチェチェン戦争で、難民たちはいったい今どうしているのか、チェチェンの子どもを支援する会代表、鍋元さんからの報告。

06.19.15:00 中央ユーラシアを知る事典にチェチェン詳説

 平凡社から4月に刊行された「中央ユーラシアを知る事典」には、チェチェンと北コーカサスについての 詳しい解説項目があります。現在のチェチェン戦争の経緯を簡潔にまとめた上、この地域への侵攻が数百年前までさかのぼるという歴史的背景も押さえ、マイノリティの立場を尊重しています。参考文献でもチェチェン関連の本を多数紹介。特別項目「カフカース」にも要注目。意義深い文献を作ってくださった執筆陣に、敬意を表します。購入はこちらなどで。

06.21.09:25 イベント案内

 ちょっと紹介しきれないほどイベントが。まず、6月26日、東京でトルストイにとってカフカースとは何だったかがあります。コーカサスはロシア文学の揺りかご。プーシキン、トルストイを初めとして、ここで沢山の文学が生まれています。また、コーカサスには武器を取ることを禁止する教義を持ったドゥホボールという人々がいたことも思い出しますね。迫害された彼らの移住を助けたのがトルストイでした。7月3日には、東京でチェチェン離散民とカザフスタンがあります。スターリン時代、チェチェンの人々はカザフに強制移住させられました。チェチェン人だけでなく、朝鮮系、ドイツ系の人々も同じ憂き目に遭いました。彼らは流刑の土地で、どのように共生していったのでしょうか。現代の戦争の解決にもつながる何かがあると思います。同じ3日に、千葉ではタノシイウツワ BLUES FESが行われます。世界平和とチェチェン支援を訴える、ありそうでなかったイベント。海だぜ!夏だぜ!ということで! 7月9日には、不肖大富が東京でいまチェチェン問題をどう考えるか〜という講演をします。地理を教える先生方の前でチェチェンを講じ、花と散る所存です。7月23日には、おなじみ林克明さんと大富のタッグで長野に行き、講演会・チェチェンで何が起こっているのかという講演をします。さらに7月30日ごろに、東京で報告会:「カフカスヤ・フォルム」の取り組みを行います。これはトルコでコーカサスのために活動している若者のNGOの取り組みを知るとともに、トルコのカフカス人社会がどのようにして成り立ったか、そのルーツを探るものです。会場などはまだ未定。ぜひお誘い合わせのうえ、ご参加ください。

06.17.15:20 ビデオ『ファルージャ2004年4月』を見よう

 イラクにおける米軍占領への抵抗のシンボルとなったファルージャ。 2004年4月、米軍は数千の兵力でファルージャに侵攻した。 1ヵ月近い米軍の包囲と攻撃によって住民側の死者はおよそ730人、負傷者2800人に達した。 なぜファルージャが占領への抵抗の拠点となったのか。 米軍はどのように攻撃したのか。 だれが米軍と戦ったのか。 そして住民はどのような被害を被ったのか。

 米軍の包囲解除から10日後、ジャーナリスト・土井敏邦がファルージャ市内に入り、現地を取材した。 このドキュメンタリーは、イラク終結後から4ヵ月後の2003年8月と、 2004年5月、ファルージャで撮影した住民の証言を元に、ファルージャ侵攻に至るまでの経緯、 攻撃と抵抗の実態、侵攻の被害を追った記録映像である。

 チェチェン総合情報では、イラク問題への切り口として、益岡賢・いけだよしこ共訳の 「ファルージャ2004年4月」を紹介してきました。関連情報は下記のリンクをご参照ください:
益岡賢さんによる文章
いけだよしこさんによる文章
書籍「ファルージャ 2004年4月」
書評子kanti

 ビデオは通販あれこれで購入できます。

06.17.14:40 「チェチェン共和国文化の日」に思う

 私は6月3日に行われた、「サムクッニェ スッイレ」(チェチェン語で「Funny Night!!」)に行くことにした。会場は、モスクワ南部の古い公民館のようなところだった。(在モスクワの留学生、YKさんが、最近のモスクワでの文化イベントを報告してくれました。とはいえ、ちょっと複雑な感想になってしまった模様・・・)

06.17.10:15 国際社会から見放された人々キャンペーンに賛同します

 国際NGO、メドゥサン・デュ・モンドの声明。「...国同士の政治経済上、利害関係が絡み合う国で危機が起こった場合には、必要に応じた人道支援活動を展開することが難しいものです。チェチェンがその典型です。ここでは政治的な問題が大きく影響しています。ヨーロッパにとっては、重要な資源供給国であるロシアとの利害関係があるからです。現地では、政治的軍事的な危機が続いていますが、人道面での惨状の実態は明らかになっていません。チェチェンでの危機の特徴は、まさに現地の証言が公にされないところにあります。この血なまぐさい紛争の当事者であるロシア人は沈黙を守っており、ジャーナリストの取材は制限されています。これらの国の人々が必要としている支援を行い、証言活動を続けていくためにも、現地での人道支援活動は不可欠なものなのです」注目を受けない紛争地をいつもフォローしようとし、政治的問題に踏み込むことをいとわないMDMの姿勢は貴重です。

06.16.23:20 チェチェンに50箇所以上の大量遺体遺棄現場がある  親ロシア派政府当局者が認める

 チェチェンでは、大規模な空襲や砲撃ではなく、静かな戦争が続いている。 モスクワ劇場占拠事件を報じ、ベスランを報じ、列車転覆事故を報じる日本の報道が、 ただチェチェンの惨事だけを、伝えようとしない。

06.15.08:10 タノシイウツワの会

 世界平和とチェチェン難民支援を訴えるかもねぎさんのブログができているのを 発見したので、勝手にリンク。7月3日のイベントには 諸人来たりて見てござれ。

06.12.13:00 雑誌風の旅人にカザフのチェチェン人たち

 美々しい写真雑誌「風の旅人」14号(ユーラシア旅行社刊1,200円)に、 カザフスタンのチェチェン人に訪ねた作家姜信子さんと、写真家本橋成一さんによる 18ページにわたる記事「終わらない旅〜死の旅路の果て、生の旅路の始まり〜」が掲載されています。 20世紀の半ば、ソビエト各地の少数民族が流刑にされたカザフスタンには、 まだその人々や、末裔が生きつづけているとのことです。今、書店で販売中。 バックナンバーですが、11号(2004年12月号)には、「旅するパンドラ」と題して、 姜さんとザーラ・イマーエワの物語が語られています。 7月には、同じテーマの集会 「チェチェン離散民とカザフスタン」があります。鋭意準備中です。

06.11.22:20 チェチェン出会い系サイト計画

 子どもを支援する会報告会が終わりました。盛況でした。ところで懇親会での 「前付き合っていた彼氏がチェチェン問題を理解しようとしてくれなかった。次はなんとかしたい」という声に応え、
応えるにはどうしたらいいんですか。

06.08.22:50 人名ノートを更新

 「新キャラが増えてわからなくなってきた」という声に応え、
サドゥラーエフ(チェチェン共和国大統領・独立派)
ハンビエフ(チェチェン外交官、保健大臣・独立派)
アルハノフ(チェチェン共和国大統領・親ロシア派)
カディロフ(チェチェン共和国第一副首相・ならずもの・親ロシア派)
ウェブログ・バイナフ自由通信もよく更新してますのでご覧下さい。

06.04.16:00 横浜市大での講演

 金沢八景にある横浜市大の学生組織の招きで、ビデオ上映と講演会をしてきました。「チェチェンといっても何がなんだがわからない、チェチェン人ってテロリストでしょ、というような私たちの安易な先入観がまず存在する中でチェチェン人が制作した映像作品は、私たちに大きな衝撃を与えました。子どもが語る戦争の悲惨さに言葉を失い皆、画面に釘付けになっていました」くわしくはNOBのページでどうぞ。アンケートも掲載されています。

06.02.01:00 Good News!「マスハードフの家族解放」

 マスハードフ大統領の家族が解放されたという報道がありました。これについての声明文と関連情報

05.28.22:00 バサーエフ声明/ウルマン事件について

 チェチェンニュースVol.05 No.16。停電はバサーエフの仕業かもしれないが、現実味の薄い声明文より、現実に起こった人権侵害も抗議行動も報道されないのはどういうこと? 日本ではほとんど知られていない、「ウルマン事件」について伝えます。後半にはアンナ・ポリトコフスカヤの論評も。

05.24.20:45 ユーラシア研究にチェチェン関係記事4本!

 「ユーラシア研究」32号(最新号)にはチェチェンの記事が載っていると聞いて、取り寄せました。阿曽正浩「プーチン政権下のマスメディア」/竹森正孝「新たな集権化とプーチンの<革命>」/堀江則雄「チェチェン戦争とプーチン政権」/佐藤和之「労働組合の国際交流」ロシアとアゼルバイジャン、グルジアの労組の代表がチェチェン問題について語る。そこに現れる国柄の違いは? 注文はユーラシア研究所まで。1300円。

05.28.09:00 モスクワ大停電はバサーエフの犯行?

 最近のモスクワ停電についてバサーエフが犯行声明。本当かなあ。ただ、モスクワ劇場占拠事件(2002年)>航空機2機墜落事件(2004年)>ベスラン事件(同年)と、だいたいにおいてロシア政府は犯行声明を追認してきたので、当初「事故」としていた当局が、この声明を受けてどうリアクションするかは要注目です。

05.24.20:45 ユーラシア研究にチェチェン関係記事4本!

 「ユーラシア研究」32号(最新号)にはチェチェンの記事が載っていると聞いて、取り寄せました。阿曽正浩「プーチン政権下のマスメディア」/竹森正孝「新たな集権化とプーチンの<革命>」/堀江則雄「チェチェン戦争とプーチン政権」/佐藤和之「労働組合の国際交流」ロシアとアゼルバイジャン、グルジアの労組の代表がチェチェン問題について語る。そこに現れる国柄の違いは? 注文はユーラシア研究所まで。1300円。

05.22.11:30 新ウェブログGO GO ! CHECHEN いつかチェチェンで大切なあの人たちと会うために……

 ごあいさつ: お待たせしました!5月7日のイベントの成果を出発点に、新生「いつかチェチェンで会いましょう」実行委員会ブログが立ち上がりました!チェチェンに春が訪れるまで、このブログ上でおおいに語り合いましょう。

05.22.10:20 読売:露軍「ペテンまがい」の募集、高給は空手形…兵士告発

 なぜチェチェンで、ロシア軍が身代金を狙った誘拐事件や、財産の略奪を続けるかというと、要はこういうことのようです。この記事はぜひご一読を!「「戦場勤務での高給」は空手形、兵器の部品購入は兵士の自腹——。ロシア紙トルードは、好待遇の誘い文句につられ志願したチェチェン戦線の露軍精鋭部隊で、全く逆の非人間的待遇を受けた、と告発する兵士たちの証言を伝えた。事実なら、“ペテンまがい”の手法の志願兵集めが横行していることになる」・・・だからって、やっていいことといけないことがあるわけですが。問題の第42師団以外にも、規律の低い部隊は多く駐留しているようです。くわしくは「イングーシの辺境から」をどうぞ。

05.21.21:16 マスハードフ死後2ヶ月を検討する(2)

 親ロシア派(傀儡政権)の思惑と、チェチェンを見捨て、沈黙を守る国際社会。「ロシアは、マスハードフを殺害することで独立派の息の根を止められると思ったが、これによってチェチニアの解放と真の独立は、決定的に早められてしまった」と、チェチェンの歴史家は語る———。岡田一男氏のレポート。

05.19.21:30 マスハードフ死後2ヶ月を検討する(1)

 マスハードフ殺害については、様々な説が流された。カディロフ部隊による殺害説、側近の銃器取り扱いの不手際による銃器暴発、降伏を拒んで部下に射殺されたなどなど。独立派内部の状況と指導体制を考察する。岡田一男氏のレポート。

05.17.22:10 バイナフ自由通信

 ニュース投稿用にウェブログを開始しました。

05.16.08:40 アルサノフ殺害(暗殺?)について

05.13.00:00 集会報告:トルコのチェチェン難民

 5月7日に東京・青山で行われた集会では、日本における難民サポーターの周さんとチェチェン問題の取材を続ける常岡さんから、日本とチェチェンをつなぐ難民問題についてお話を伺った。参加者は53名。

05.12.23:00 忘れられてはならないこと
———ロシア・チェチェン平和条約8周年の記念日に

 1997年の5月、チェチェンのマスハードフ大統領のイニシアチブにより、 チェチェンとロシアの永久の平和を謳った条約が交わされました。 両国のいかなる紛争も、平和的な手段によって解決されることを確認した、重要な条約です。 ロシア連邦大統領が署名した外交文書として、現在も有効です。

05.08.13:37 いつかチェチェンで会いましょう(テレビ熊本)

 チェチェンとロシアの紛争を知ってもらおうというイベントが熊本市で開かれた。これは熊本在住の作家、姜 信子さんたちが開いたもので、7日は約300人が参加した。東京の写真家本橋誠一さんが撮影したチェチェンでの人々の暮らしぶりをスライドで見たあと高校生も参加しての座談会が開かれた... リアルプレイヤーで再生

05.08.00:50 渋谷にて報告会

 参加者53名。詳しい報告は、しばしお待ちを。集会資料はこちら

05.07.10:50 ウクライナ、仏教僧侶の入国を拒否

 チェチェン平和運動の創始者、日本山妙法寺の寺沢潤世師を、ウクライナ当局が 国境で追い返してしまいました。これについてはChechenwatchの記事をどうぞ。今、声明文を用意しています。

05.06.21:55 なにが起こっても

 もうすぐ5月9日、ロシアの対独戦勝記念日です。各国の首脳がモスクワに集まる中、 祝賀の空気に浸るより、何かが起こってしまうことへの不安を抱く人の方が多いのではないかと思います。 ことに、このサイトを見に来るような人々なら。 去年のこの日は、親ロシア派のカディロフ「大統領」が爆殺されました。 不吉な記念日のクロニクルは、 モスクワ劇場占拠事件はロシアの挑発だったをご一読ください。 名もなく、政府の高官とは縁遠い人であるほど危険だと思います。 ちょうど、カスピスクの人々や、ベスランの子どもたちが命を失ったように。 誰もが、それぞれの思惑で、 事前の周知に余念がありません。

05.01.00:00 チェチェンの若者が見た日本

 日本に来て1年がたちました。しばらくみなさんにおたよりできなかったので、この1年をふりかえって自分が考えてきたことをお話ししたいとおもいます。この1年で、私の日本の生活のイメージは何回も変わりました。最初は楽だった。よくみんなで遊んだり、バーベキューに行ったりしましたから。...日本ではいろいろな大きい問題があります。たとえば毎年自分を殺す人が3万人いるとききました。それも日本の生活の問題だと思います。それはほんとうにとても大切な問題なので、自分でもそうする人が少なくなるためにどうしたらいいか考えましたが、やはりreligion(宗教)が日本でも必要だと思います。

04.28.00:00 怒れる写真家スタンリー・グリーン

 何人かの友人から「やってるよ」と聞いていた、 イギリスの写真家グリーンの展覧会はとっくに終わってしまいましたが、今後紹介していきたいので、 とりあえず各種情報をリンクします。まず「ことしゃんのページ」ではこのように紹介 しています。BBCが記事にしていたのですね。「チェチェンは汚い小さな紛争でとても浅ましくて残虐行為が原始的で、ジャーナリストやエイドワーカー達はひとたび足を踏み入れると永久にその汚れに染まってしまう」・・・ほんとうにそうだと思う。nofrillsさんのところでも紹介している。 チェチェン戦争を追いつづけるグリーンは、 ファッション写真を専門に撮影していただけあって、 フレーミングやテクスチュアへのこだわりがあるのだろう。垢抜けた写真を撮る。 こういう作り手を、もっと紹介していきたい。 写真はBBCのサイトで見ることができる。 上の写真は、子どもを失ったチェチェンの女性、ゼリナ。

04.25.00:10 チェチェンニュース編集室の会計報告

 いつもご支援いただきありがとうございます。昨年度の報告をします。

04.22.08:00 ロシア大使への公開書簡

 大使、和平提案への答えがマスハードフ大統領の殺害だったことを、私は翌日の夜明け前に、ラジオのニュースで知りました。その時の驚き、そして憤りは、今でも私の中に響いて止みません。・・・心から忠告します。チェチェンへの攻撃と、マスハードフ大統領の殺害をめぐって、世界がロシア政府への批判を止めることはないでしょう。しかし今、その遺体を遺族に返還するならば、世界はこの行為を、歴史への洞察に裏打ちされた決断と理解するに違いありません。

04.22.21:40 3.24共同声明その後

 3月29日、148名の方々からご賛同いただいた声明文を、ロシア大使館へ送付しました。ロシア語版も、チェチェン側各通信社にあてて送付され、インターネット通信社カフカス・センターでは『日本人たちがマスハードフ殺害を厳しく糾弾している』とのタイトルで掲載されました。その後、西側寄りのチェチェンタイムス、チェチェンプレスなどには英語版が掲載され、主なチェチェン側サイトのすべてが声明を紹介したことになります・・・

04.22.21:10 ダゲスタン問答を追加修正

 『なぜチェチェン軍はダゲスタン共和国へ侵攻したのでしょうか? 私にはチェチェンの侵略に対して、ロシアが防衛戦を行ったように感じます』

 99年のダゲスタン侵攻について、質問を受けました。 まだ不十分ではありますが、問答を公開します。

04.14.23:50 お詫びと訂正

 下記のNHKの番組ですが、BS2ではなくBS1でした。 お詫びして訂正します。手遅れなのですが。ご迷惑をおかけしました。

04.14.09:30 大惨劇の三日間〜ロシア学校占拠テロ

 チェチェンニュースです。まだ見ていないので、内容と質については何とも言えないのですが、 ご覧になって、良い番組だと思われた場合は「すばらしい」という声を、 そうでなかった場合はご意見や批判を、電話やメールでNHKに送ってください。 いずれにしても参考になるかと思います。

4月14日(木) BS2 番組表

後 06:10 BSドキュメンタリー
▲「大惨劇の三日間〜ロシア学校占拠テロ」

後 07:10 世界潮流2005
▲「ロシアはどう動く〜プーチン大統領の世界戦略」
法政大学教授…下斗米伸夫/ 日本政策投資銀行上席主任研究員…河東 哲夫/ 【司会】石川 一洋

意見の送付先

メールを送る: https://www.nhk.or.jp/plaza/mail/form_program.html
(番組名をかならず入力してください)
コールセンター:0570-066066
なお、editor@chechennews.orgあてにおなじ内容をお送りいただければ、チェチェン総合情報でご紹介します。

04.12.23:00 アムネスティ:
民間人に対する罪で、ロシアの警察官が有罪

 民警特別部隊(OMON)警官のセルゲイ・ ラピンは、26歳のゼリムカン・ムルダロフがグロズヌイで2001年1月2日に拘禁され、「失踪」 し、拷問された事件に関与していた。2005年3月29日の判決で、 ラピンは厳戒刑務所での11年の禁固刑となった。ロシア連邦軍の治安要員が、チェ チェンの民間人に対する人権侵害の罪で裁かれるのは、今回が初めて。

04.05.12:45 賛同者140名!
マスハードフ殺害・共同声明についてのメッセージ

 3月24日の共同声明は、29日にロシア大使館に送付しました。 140名の方から賛同をいただきました。ありがとうございます。 寄せられたメッセージを公開します。追加あり。4/8

03.28.22:00 対話集会の報告

 ロシア側によってマスハードフが殺害されてから2週間。 24日に開催された対話集会では4人の報告者がマスハードフの人物像やチェチェンの情勢を解説し、参加者と語り合った。 ロシアとの和平交渉を一貫して訴え続けてきた一人のチェチェン人の死が何を意味するのか、ここでもう一度考えてみたい。

03.26.12:40 「今こそ、無関心を乗り越えて」
マスハードフ大統領殺害に関する共同声明にご賛同を

 ・・・私たちはこの殺害による情勢の悪化を憂慮するとともに、アスラン・マスハードフの遺族、未亡人となったクサーマ、息子のアンゾル、娘のファティマに対して、そしてアスランを大統領として選び、彼とともに生きたすべてのチェチェン人に対し深甚な哀悼の意を表します。

 今こそ、チェチェン問題を、私たちの問題として捉え、無関心を乗り越えましょう。そして、国際社会の介入による、チェチェン戦争の解決を訴え、行動していきましょう。

03.26.21:00 資料いろいろ

 24日の集会での配布資料を公開します。

 HTML版: アスラン・マスハードフの親しき者たちと、その死を悼む(エレーナ・ボンネル)/ プーチン大統領へのメッセージ(ロシア知識人たちから)/ 共同声明「今こそ、無関心を乗り越えて」ロシア連邦とイチケリア・チェチェン共和国の平和と相互関係に関する条約チェチェンにおける平和への道(ロンドンメモランダム)

 それらを一括したPDF版(331KB) これが手取早いかと。

03.16.00:42 チェチェン共和国の6事件に関するヨーロッパ人権裁判所の判決

 アムネスティ・インターナショナルは、本日発表されたチェチェン共和国の6つ の事件に関するヨーロッパ人権裁判所の判決を歓迎する。同裁判所は、これ らの事件で、ロシア連邦が、チェチェンの武力紛争下において民間人の生命 に対する基本的権利を侵害したと判決した。

03.13.10:40 誰がマスハードフを殺したか?

 マスハードフの死因については、今のところ連邦側の発表しかなく、 その情報は不十分だ。ノーバヤ・ガゼータ紙には同士討ち説が掲載された。

03.10.23:40 チェチェンニュース Vol.05 No.08

 マスハードフはどうして殺されたのか? 紛争を平和的に解決するつもりならマスハードフを殺すべきではなかったし、 武力で解決するならバサーエフを殺すべきだった。 マスハードフの殺害より、バサーエフの生存のほうが興味深い事実かもしれない。

03.06.19:00 映画上映会とライブ(12日)

 新潟での映画上映会のお知らせ。 チェチェンの青年ティムールが作ったアニメ「春になったら」と、 プリスターフキンの小説「コーカサスの金色の雲」の映画版、 「金色の雲は宿った」が、同時上映されます。 当日はティムールも交え、ロシア・チェチェン問題の解説もつきます。

 東京・木場のUSA LIVE PUB IFにて、チェチェン難民支援のためのチャリティーライブも行われます。 「タノシイウツワの会VOL.2」。 こんなイメージではないかと。

 ぜひ足をお運びください。

03.09.07:10 チェチェン大統領を治安機関が暗殺

 モスクワニュースなどの報道によると、 3月8日、チェチェン独立派の大統領アスラン・マスハードフがロシア連邦保安局(FSB)の掃討作戦により殺害されました (人物情報)。在欧のスポークスマン、ザカーエフ文化相もこれを確認。 暗殺は以前から憂慮されていたことですが、とうとうこの日がきたという感想です。

 このことの背景には、マスハードフが2月にチェチェン側からの一方的停戦をおこなったこと、 つい数日前にもプーチン大統領に対する 和平交渉のシグナルを送ったことが挙げられます。

 マスハードフが和平を提案しつづけ、一方的停戦によって一定のの指導力を示したことで、 戦争の継続をのぞむロシア治安機関にとって、マスハードフの「脅威」は高まりました。 その結果このような事態になったものと思われます。

 民主的に選挙されたチェチェンの指導者との、交渉による平和の可能性が消えました。 この死は、チェチェン紛争をさらに混乱させることでしょう。まがりなりにも存在した、一つの時代の終わりを感じます。(富)

02.28.23:10 チェチェンニュース Vol.05 No.06

■いきなりまとめ:

 チェチェン関連の動き。まず、先月来のチェチェン側からの一方的停戦期間が22日に終了しました。 結局、ロシア政府側は何の行動にも出ませんでしたが、ロシアの市民社会からは、和平への行動が出始めています。 ロンドンでは、ザカーエフ・チェチェン独立派文化相とロシアのNGO、「兵士の母親委員会」の協議が持たれました。

 米露首脳会談が2月24日にスロバキアのブラチスラバで開かれましたが、チェチェン問題についての進展はないようです。 うかつにチェチェン問題を出すと、イラクのアルグレイブでの拷問問題を切り返されそうだからでしょうか。

 ロシア連邦も加盟する欧州人権裁判所で、チェチェン戦争によるチェチェンの民間人の被害が、 ロシア軍の攻撃によるものだとして、賠償を命じる判決が下りました。これは5年前の第二次チェチェン戦争開戦当時の 民間人殺害に関する数件の訴訟でしたが、今後同様の訴えが人権裁判所に殺到すると思われます。 今回の判決にロシア側が控訴するかどうかはまだわかりません。(写真は田川実(在モスクワ記者)撮影)

 昨年2月にカタールで、チェチェン独立派の政治家ゼレムハ・ヤンダルビエフが、ロシア人工作員に暗殺されました。 このロシア人工作員2名はカタールで有罪を宣告されましたが、カタールとロシアの取引の結果、 有罪のまま刑期をロシアの刑務所で送るために、ロシア大統領専用機で帰国しましたが、 ロシア刑務所庁の長官が「いまどこにいるかわかりません」とコメントし、行方はようとして知れません。 ヤンダルビエフは、ドゥダーエフと並び、チェチェンの大統領(独立派)経験者で二人目の暗殺犠牲者となりました。 2003年に暗殺された親ロシア派のカディロフも合わせると三人目です。(CN編集)

02.23.21:20 最近の記事

 『部落解放』3月号の巻頭コラム「水平線」に、 「チェチェンで何が起きているか−学校占拠事件の背景」を書きました。

02.23.03:30 停戦期限の終結と赤軍記念日

 いまさら何を、と自分でも思いますが、 マスハードフのコメルサント紙でのインタビュー(2月7日)を訳しました。停戦期限は昨日で終結したわけですが、 プーチン大統領はあいかわらず 「ロシアは北コーカサス地方のイスラム革新派との戦いにおいて、より強硬な姿勢をとる必要がある」(ロイター、22日) と言っています。停戦と和平の提案を断っておいて? 誰かはわかりませんが「独立派は休戦を順守していない」という発言も。 誰にそんなことを言う資格があるのか・・・。

 総括すると、チェチェンは 平和のための努力をし、ロシアはまたも拒絶したという理解をしてよいと思います。 「チェチェンが平和の努力をしている?テロじゃなくて?」そういう感想を持つ人も多いかもしれません。 報道がなにもないというのは怖いことです。

 2月23日は、チェチェン・イングーシ民族の強制移住の61年目の記念日。 ロシア側からすると、赤軍記念日です。またしてもひどい事件が起こらないことを、祈ります。 強制移住については、 「貨車の中でのインタビュー」1、 という記事があります。

02.21.04:00 ザカエフ:プーチンとの宥和政策はやめてくれ

 ザカーエフ(チェチェン共和国文化相・独立派、写真)は、プーチンとブッシュを呼び捨てにし、 やや檄文調の原稿をインターナショナル・ヘラルド・トリビューンへ寄稿した。 停戦期間が刻一刻と過ぎていく中、世界はまだチェチェンの平和アピールを無視しつづけている。 原文はIHT。 停戦に関する情報はチェチェンニュースを。

02.20.12:10 チェチェン集会についてのまとめ

12日の渋谷での集会は大盛況だったが、反省点も多い。 今後もっとよい集会にするには・・・

02.19.21:00 林克明:報告会への参加への御礼とお詫び

12日の夜は、東京渋谷の東京ウィメンズプラザで行なわれた 「チェチェンで何が起こっているのか」にご参加いただいた方々に御礼申し上げます。 連休の真中の日で、しかも夜。加えて「チェチェン」というマ地味なテーマにもかかわらず。 めずらしく私は反省しています。かなり誤解を生む報告内容になってしまったからです・・・

02.18.02:20 渋谷での集会報告:満員御礼

 ニュースで宣伝を繰り返した結果、 「よっぽど人が集まってないのかと思ってさ」と気を使って来場してくれた方あり。 結果は資料が足りなくなるほどの盛況。みなさんありがとう。 劣悪な映像条件、後ろの席からは見えない報告者、 いつもどおり混乱してました。今後のための、 反省材料を集めています。 ご意見は こちらまで。

02.12.05:40 チェチェン停戦のインパクト

 マスハードフの一方的停戦に対して、 プーチン政権が、その微妙な立場も含めて「沈黙」を守らざるを得ないとすれば、 今、チェチェン独立派側は「平和攻勢」をかけるべきタイミングにいる。 断言してみるが、自信はない。チェチェンニュース最新号。

02.11.11:00 なぜ女性はすぐに行動できるのだろうか?

 朝からたてつづけに9人の女性から電話が入った。声を聞く限り、その全員が20代のようだ。 9日付けの東京新聞に載った、「チェチェンで何が起こっているのか」の講演会の記事への問い合わせである。 妊娠9ヶ月の妻がロシア軍人に強姦されたチェチェン人のことを記者に話したら、彼はそのチェチェン人男性のことを記事にしてくれたのだ。 そういえば、チェチェン難民のビデオ 『春になったら』を購入してくれた女性からメールがあった。 「こんなことが現実に起きているのに驚きました。地元で上映会を開きたいのですが、 よろしいですか。よければビデオのチラシも送ってください」と・・・ (林克明)続きを読む

02.06.22:25 マスハードフの停戦命令、実行される

 マスハードフの停戦命令は、バサーエフ指揮下の部隊も含めて実行されたものの、 2月3日のチャンネル4でのバサーエフのインタビュー内容が、 「今後もテロを続ける」というものだったために、 平和的なメッセージの意味が混乱ないし半減する結果になった。 しかも、停戦期限の2月22日の翌日は、チェチェン民族強制移住記念日。 このことは何を意味するのか。 参考: 「情報錯綜から何を読み取るか」 x

02.04.21:00 バサーエフが英テレビに

 イギリスのチャンネル4にバサーエフのビデオが放送されたそうです。 日本語の記事は毎日新聞で簡単に。 もともとの番組はチャンネル4へ どうぞ。記事で読む限り、ありがちな内容だと思います。情報の読み方としては、 バサーエフの人物情報と、 最近の ベスラン事件にロシア高官関与の記事の行間を読んでいただければと。

02.05.16:45 チェチェンニュース Vol.05 No.03

 Channel4の採録。訳を手直し。ウィルトシャーからのヘルプに感謝。

02.02.01:15 「カフカスの小さな国」電子出版開始

 絶版になっていた第一次チェチェン戦争の体験ルポ「カフカスの小さな国 チェ チェン独立運動始末」が、PCで読めるようになりました(有料)。これを機に近い将来通常の かたちの出版で復刊できるように努力したいと思います。 興味のある方はこちらをクリックしてください。(林克明)

02.02.01:15 チェチェンニュース Vol.05 No.02

01.29.15:50 北オセチヤ、露治安機関将官らに共犯疑惑

 あぜん。

01.28.12:30 林克明氏、日記をしてみむとて、

01.23.13:45 イングーシのNGO事務所に対する強制捜索

 1月12日午後2時、イングーシ共和国ナズラン市にある 「非政府組織評議会」の情報センターオフィスに、 自動小銃と機関銃を手にした、覆面に戦闘服の数名が押し入ってきた。 取調官はイングーシ共和国担当のロシア連邦保安局職員のキリール・シュヴェドフだった。 センター長のタイーサ・イサーエヴァが説明を求めると、シュヴェードフは以下のように答えた。 「この住居にならず者集団がいるという情報が入ったのだ」と。

01.19.02:25 チェチェン国家主権についての大統領令

 基礎資料の一つとして。

01.12.00:20 チェチェンニュース

 常岡浩介さん釈放、スマトラ地震津波災害救援カンパなど。

01.09.00:00 立ち上がる女たち

 テロには必ず原因があり、テロをなくすためには、その原因を取り除かなければならない。 ロシア・チェチェンの関係では、ロシアによるチェチェン人への大規模な国家テロが根源にある。 もし仮に、岩手県くらいの範囲内で、北オセチアで起きたようなテロが10年間に400回も500回も発生したら、 そしてあなたがそこに住んでいるとしたら、どう感じるだろう。 条件が揃ってしまえば、誰もがテロリストになりうる。 一方で、報道を武器に立ち上がる女たちもいる。(写真と文:林克明)

01.03.00:30 アゼルバイジャンからのメールを巡って

 「カノ、お伝えしたいことがあります。アゼルバイジャンに住むチェチェン人難民が数人、 正月明けにも、ハンガーストライキをする予定です。できれば、この情報を広めてください。私達には支援が必要なのです。 日本からの支援を喜んでお受けします」 ・・・名もないチェチェンの難民たちは、何を思って新年を迎えるのか。 ジャーナリストのもとに届いた切ないメール。(写真と文:山口花能)

01.03.23:20 ワームにご注意

 チェチェンニュースのアドレスをかたってメール(添付ファイルつき)が届いたという報告がありました。前ぶれなく添付ファイルを送ったり、攻撃的な文面をお送りすることはありません。あやしいメールは即、削除してください。

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