組合員による、分会結成と職場環境改善の取り組み

「表現の自由」と職場
「このままでは働き続けられない」と、個人の尊厳をかけて分会を結成

なにわユニオン、組合員より労働者の権利の遂行の『生みの苦しみ』を、『表現の自由と職場』と題して、寄稿をいただきました。ルールも基準もなく、給与さえも恣意的に決まる不条理な教育関係の職場。職場環境を改善するため、大阪外語分会を結成し、就業規則を開示させる勝利を掴み取ります。

しかし。学園側はビラ配布を禁じる言論統制で応じました。職場を覆う息苦しい沈黙。それでも組合員のジャスティスが折れることはありません。レジティマシーの基、「表現の自由」と声を上げる権利を勝ち取るため、闘いの舞台は36協定の職員代表選挙へと引き継がれていきます。

組合員による職場環境改善の取り組みの詳細についてご覧ください。

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「表現の自由」と職場

2026.07.31

大阪外語分会:加藤憲司

給与は「好き嫌い」で決まる? 職場への違和感
34歳で大阪外語に転職した後、大阪外語分会を立ち上げるまでは8年のブランクがあった。最初の5年間は会社の小商店的な雰囲気の中で自分の仕事ができていたが、段々と内部が見えてくると人間関係の複雑さに驚き、給料や制度なども何も決まっていないことに気づいた。決定的だったのは給料の話だ。給料は能力によって違うというのが一般的な意識だが、実際は何らかの基準によって決まっている。大阪外語もやはり、好き嫌いやどのグループに入っているか、言うことをよく聞くかなどの人間関係的な要素で決まっていた。この基準がないことが一番いやだった。給料を支払う以上、一定の基準が必要なはずだ。このままではずっと働き続けられないという思いが心の中にくすぶっており、それは一人ではなかった。

沈黙を破る分会結成! 隠されたルールを開示せよ
大阪外語分会を結成して一番初めにやったことは、「就業規則の開示と周知徹底」という要求だった。その結果、就業規則が開示され、管理職の机の上に置かれていつでも閲覧できる状態となった。しかし、組合員以外の誰もそれを知らないし、やはり見に行くことは難しい。その就業規則には、給料のことも退職金のことも、休暇のことも全部書かれているというのに。

狙われたビラ配り! 庁舎管理規則という武器
分会を結成して始めの頃は、ビラを職場の内部で自由に配布できた。分会は就業規則の内容を組合ニュースで配布した。ところが就業規則の改定により、庁舎管理規則の中に「許可なくビラの配布を禁止する」という項目が付け加えられ、配布ができなくなる。会社の前でビラをまいても監視され、誰も受け取らない。よく映画で見た光景であり、職制が管理する会社のイメージそのものだった。

奪われた「表現の自由」を賭けた、次なる戦い
「表現の自由」は「庁舎管理規則」によって制限された。内部で自由に意見を言う権利を求める闘いは、36協定職員代表選挙へとつながっていくのである。