2026.05.03 憲法集会(なにわユニオン・機関紙アーカイブ)

Official News Letter #170, Archive, issued:1st June, 2026

アメリカ・トランプ政権の出現と前後しながら、国際法遵守という建前がかなぐり捨てられ、「力こそ正義」という剥き出しの暴力が前面に出てきています。ロシアによるウクライナ侵略、イスラエルによるガザ住民のジェノサイド、アメリカとイスラエルによるイランとレバノン侵略など世界各地に戦火が広がっているのです。高市政権はトランプに媚びを売りつつ、この流れに乗り遅れまいと、憲法改悪に突き進んでおり、今年4月の自民党大会では「憲法改正の時期はきた」として来年の党大会までに憲法改悪の発議にめどをつける方針を明確にしました。

こうした中、去る5月3日、扇町公園において「輝け憲法!平和といのちと人権をおおさか総がかり集会」が開催されました。当日は、雨がぱらつく天気にもかかわらず、4,500人が結集し、近年にない盛り上がりを見せました。集会では、元文部科学省事務次官の前川喜平氏によるメインスピーチをはじめ、各地の市民団体、労働組合、各政党等が憲法9条の堅持や生存権の保障、監視社会への警鐘なについて訴えが行われました。

前川氏は、現在の改憲論議が「新しい時代のため」と称しながら、実際には戦前の価値観や大日本帝国の理想に戻ろうとする「改悪」であると指摘しました。特に、公務員の憲法尊重擁護義務を定めた憲法99条に言及し、権力を持つ側が憲法を軽視している現状に強い懸念を示したうえで、9条こそが世界の戦争をなくすための「先頭に立っている人類の宝」であり、これを変えるのではなく、いかに生かしていくかが問われていると結びました。

続いて、各団体から、京都府祝園の陸上自衛隊弾薬庫へのミサイル配備問題とその危険性、国家情報会議設置法案やスパイ防止法の制定に向けた動きとその危険性、「健康で文化的な最低限度の生活」を確保するための最低賃金の大幅引き上げと労働条件の改善の必要性などが訴えられました。

各政党からは、令れいわ新選組の大石あきこ共同代表、立憲民主党の野村いくよ枚方市議、日本共産党の辰巳孝太郎衆議院議員、社会民主党のラサール石井幹事長と大椿ゆうこ前参議院議員が登壇し、憲法9条を守り抜く決意を語られました。

集会終了後は、裁判所前方面および中崎町方面と二手に分かれてデモが行われました。右翼の妨害が例年以上に行われましたが、意に介せず、市民に対して憲法9条を守る必要をアピールしました。なにわユニオンからも約10名が参加し、裁判所前方面へのデモに参加し、憲法改悪反対の声を響かせました。