冤罪被害者のための再審法改正を!(なにわユニオン・機関紙アーカイブ)

Official Newsletter No.170, Archive. Issued: June 1, 2026

5月15日(金)、内閣と野党3党(中道・共産・みらい)からそれぞれ「刑事訴訟法の一部を改正する法律案」(=再審法改正案)が衆議院に提出された。26日(火)に本会議で趣旨説明と質疑が行われ、法務委員会でも同日から両案の並行審議がスタートした。

24年3月、清水こがね味噌事件で袴田巖死刑囚の再審が開始された流れの中で「えん罪被害者のための再審法改正を早期に実現する議員連盟」が超党派で結成され、国会議員の過半数が参加、25年には議員立法のため法案を論議しだした。すると突如法相が法制審に再審法の検討を諮問、冤罪被害者も再審専門の学者も入れず検察庁寄りの人間がほとんどの部会を立ち上げ、例のないスピードで開会、議連案と真向から対立する答申を強行したのだ。

再審議連参加の多数の自民議員が猛反発し、法務省案を3度も訂正させて、再審請求審における検察の抗告原則禁止まで追い込んだ。しかし、「抗告禁止に例外を残す」「証拠開示に制限を加える」「開示証拠の支援者やマスコミへの提供を罰則をつけて禁止する」等の改悪点が残っている。

5月22日(金)に開かれた「狭山事件の再審を求める市民集会」でも鴨志田さん(日弁連再審法改正推進室長)が『野党提出の議連案を可決出来る可能性は極めて少ない。自民党を含む超党派の議連メンバーで政府案の修正をどこまで勝ち取れるかがこれからの闘いだ』と強く訴えた。

国会での議論を注視し、国会外での声を大きくして突きつけて行かねばならない。大阪でも近く大きなイベントが持たれる。組合員の皆さんに参加を呼びかける。

【取り組みの日程】※編集部追加
6月13日(土)
★ノーモア!えん罪 プロジェクト第3弾 6.13 ウメダアクション
11:30 ~ 12:30頃、梅田ヨドバシカメラ前、街頭啓発・トークイベント
出演・内容:ミュージシャンのSUN-DYUによるパフォーマンス、国会議員やプロジェクトメンバーによる再審法改正の訴え

★「えん罪救済のための再審法をめざして」
13:30〜17:00、大阪弁護士会館10階
【プログラム】
⓪「ウメダアクション」速報報告
①「再審法改正のゆくえと現状報告」 鴨志田祐美
②「シリウスの反証」一部上映
③「シリウスの反証」製作にあたって(インタビュー) IPJ学生ボランティア×松本優作(監督)
④「イノセンス・プロジェクト・ジャパンの現在の活動」 IPJ学生ボランティア
⑤「イノセンス・プロジェクト・ジャパンのこれまでの活動と、これからのえん罪救済について」笹倉香奈(甲南大学教授/IPJ事務局長)
⑥トークセッション松本優作×大門剛明(「シリウスの反証」原作者)×鴨志田祐美×笹倉香奈、コーディネーター:秋田真志(元日弁連刑事弁護センター委員長)