マリ共和国にてクーデター発生
6月以降、政権の腐敗や政策への不満から、大統領の辞任を求める大規模なデモが続き、ついに8月18日にクーデターが発生し、ケイタ大統領は辞任、議会・政府は解散されました。
西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は、民政移行と憲法秩序の回復を求め、マリの資格停止、国境封鎖、経済制裁を行い、数回にわたり、クーデターの首脳部と交渉を行いました。10月初め、18ヵ月の民政移行期間を設定した、文民の元外務大臣を大統領に据える暫定政府が発足しました。これにより、ECOWASによる経済制裁は解除され、暫定政府は政治社会情勢の安定化や治安回復、民政移行など多くの課題に取り組んでいくことになります。
マリの政情は混乱し、一時の経済制裁で物流がストップしていましたが、人々の生活は変わらず平穏に続いているとも伝えられています。サヘルの森のバマコのマリ人スタッフや村で暮らす里山再生実践者や協力者たちも無事でいることが確認できています。
サヘルの森の活動については、今年度初めからコロナ禍で日本人が現地に派遣できない状態が続いています。しかし、マリ人スタッフを現場に派遣し、里山再生を行う実践者を始め、多くの住民のもとを訪れ、活動を継続しています。
大変厳しい状況が続いていますが、実践者を中心に広がりつつある里山再生運動の火を消さないためにも、皆さまのご支援・ご協力を頂けますよう、お願いいたします。
最新の情報は、外務省のホームページをご参照ください。
8月の定例活動
8月は熱中症予防の観点から定例活動はお休みです。