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JCA-NETセミナー2024年3月のお知らせ

JCA-NET (2024/3/5)
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Table of Contents
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1. 特別編:3月16日(土)15時から:ティーチイン(オンライン):イスラエル・パレスチナ戦争と私たち
2. セミナー1:3月19 日(火)19 時から スマホのセキュリティ―最初の一歩
3. セミナー2:3月23 日(土)15 時から 監視社会化する学校―脱ギガスクールへ
4. セミナー3:3月27日(水)19時 フォローアップ
5. 参加方法
6. オンライン会議のマニュアル、参加費、問い合わせ先など

1 特別編:3月16日(土)15時から:ティーチイン(オンライン):イスラエル・パレスチナ戦争と私たち
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開催方法:オンライン(申し込み方法は最後をごらんください)

参加費:無料

JCA-NETは、月例セミナーで何度かイスラエル・パレスチナ戦争をとりあげて
きましたが、今回は「増刊号」として、パレスチナ戦争について、自由に意見
交換する場を設けることにしました。

ガザにおけるイスラエルのジェノサイドは昨年10月7日に始まったわけではあ
りません。長年にわたってイスラエルによるパレスチナに対するジェノサイド
とアパルトヘイトへの批判がパレスチナの人々によって主張されながら、日本
を含む先進国政府も主要メディアもこうした主張を真剣にとりあげてはきませ
んでした。10月7日以降のイスラエルによるガザへの軍事攻撃によって多くの
民間人が犠牲になるなかで、昨年暮に南アフリカがイスラエルに対するジェノ
サイドの罪についての国際司法裁判所(ICJ)への申立てが提出されました。そ
して今年1月末にICJによるイスラエルへのジェノサイドの罪に該当する行為へ
の禁止命令が出され、また、国連の場でも繰り返し停戦の決議案が出されなが
ら、イスラエルは一向に武力行使の手を緩めていません。他方で世界各国の市
民たちによる即時停戦とイスラエルへの厳しい批判、イスラエルの戦争に加担
あるいは容認する先進国をはじめとする諸国政府や軍事関連企業への批判は、
これまでになく大きな拡がりをみせてもいます。日本に住む私たちにとっても、
日本の政治・軍事や経済、文化の状況が、これまで世界各地で起きてきた戦争
ともイスラエル・パレスチナ戦争をはじめとする現在進行中の様々な戦争とも
深く関わりあっていることは言うまでもないでしょう。

特にメインの報告者や講演者は置きませんが、議論の問題提起をしていただく
方として、三輪隆さん(元埼玉大学教員、憲法研究者)、中野真紀子さん(エド
ワード・サイードなどの翻訳者、Democracy Now Japan)、村田はるせさん(ル
ワンダのジェノサイドなどフランス語圏のアフリカ研究者)の三人の方に各々
10分から15分ほどの短かい時間ですが、お話をいただき、その後自由な質疑、
討論を予定しています。

JCA-NETはICJの裁判記録翻訳作業に強力し以下に特設サイトを設置しています。
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/icj-southafrika-v-islael-document-jp

2 セミナー1:3月19 日(火)19 時から スマホのセキュリティ―最初の一歩
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スマホの普及と利用の割合は、パソコンを大きく引き離し、どの世代、性別で
もスマホによるネットの利用がパソコンを引き離しています。また、インター
ネット利用時に何らかの不安を感じている人の割合は8割を越え、なかでも個
人情報やインターネット利用履歴の漏洩、コンピュータウィルスへの感染、架
空請求などの詐欺への不安が上位を占めています。不安を感じたときの相談相
手も家族や友人と回答する人達が多くを占めています。スマホなどの個人情報
やウィルス対策は、結果として、不安を抱きながら必ずしも的確なノウハウを
もっているとは限らない人達の間で相談しあうということになっています。

スマホは利便性のためにセキュリティやプライバシー防御のための設定がわか
りにくくなっている側面があります。通信におけるセキュリティやプライバシー
は基本的人権に関わる権利であるにも関わらず、こうした設定を使いこなすこ
とが簡単ではありません。結果として、購入したままの状態で使い続けてしま
うことで思わぬリスクに晒されることにもなりえます。今回のセミナーでは、
スマホを対象に、セキュリティやプライバシーの機能を見直すための最初の一
歩となる事項を取り上げながら、参加者の皆さんの経験やノウハウを共有する
場になるようにします。

開催方法:オンライン(申し込み方法は最後をごらんください)

参加費:無料

参考資料
総務省 2022年通信利用動向調査の結果
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/230529_1.pdf
総務省 情報通信白書2023年版データ集
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nf308000…
モバイル社会研究所 モバイル社会白書2023年版 シニアの生活実態とICT利用
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/wp23/chap8.html
Androidの安全性
https://www.android.com/intl/ja_jp/safety/
Android のセキュリティとプライバシーの設定について
https://support.google.com/android/answer/13985942?hl=ja
iPhoneに組み込まれているプライバシーおよびセキュリティの保護を使用する
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph6e7d349d1/ios
(カスペルスキー)アンドロイドとiPhoneの安全性比較
https://www.kaspersky.co.jp/resource-center/threats/android-vs-iphone-m…

3 セミナー2:3月23 日(土)15 時から 監視社会化する学校―脱ギガスクールへ
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文科省は、2019年に学校教育における児童・生徒一人1台の端末と教育クラウ
ドの整備としてGIGAスクール構想を開始し今年からその第二期に入ります。未
成年の子どもたちもネットに繋ることが日常必需品となっています。学校教育
も紙の教科書と黒板の世界からデジタルの教材とタブレットやノートパソコン
を用いた教育へと様変わりしているなかで、急速な教育のデジタル化が抱える
課題も様々指摘されるようになってきました。

今回のセミナーでは、JCA-NETセミナーが一貫して取り組んできたユーザーの
プライバシーや個人情報の管理、Googleなどのビッグテックと政府による監視
社会化という問題を、教育現場を通じて検証します。これまでセミナーでは、
利便性やブランドにとらわれることなく、プライバシーやセキュリティを重視
したオルタナティブな選択肢を多く紹介してきました。検索エンジンやブラウ
ザの選択、メールアカウントをどこに開設するのか、パスワードの管理をどう
すべきなのか、AIとどう向きあうのか、オープンソースの意義などについて繰
り返し取り上げてきました。どのようなコンピュータをどのように使うのかは、
子どもたちのコミュニケーションの権利そのものであり、学校教育を理由にこ
の権利を脆弱にするような制度の導入があってはならないでしょう。GIGAスクー
ルなど学校教育に関して関心をもって取り組んでこられた皆さんからの問題提
起を受けながら、議論していきます。

開催方法:オンライン(申し込み方法は最後をごらんください)

参加費:無料

参考資料
(文科省)GIGAスクール構想について
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_0001111.htm
(文科省)StuDXStyle
https://www.mext.go.jp/studxstyle/index.html
(文科省)教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン (2024年1月)
https://www.mext.go.jp/content/20240202-mxt_jogai01-100003157_1.pdf
Google
https://giga.withgoogle.com/it/
Apple
https://www.apple.com/jp/education/giga/
Microsoft
https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/education/gigaschool-make-good-use
(Trendmicro)GIGAスクールにおけるセキュリティ実態調査2021~子どもの約2
割がGIGAスクール構想で配備された端末の利用でトラブルを経験~
https://www.trendmicro.com/ja_jp/about/press-release/2021/pr-20210729-0…
GIGA端末、8割の先生が「児童・生徒の情報漏えい」不安視
https://reseed.resemom.jp/article/2022/01/31/3239.html
(東洋経済)学校配布のGIGA端末、トラブルは「すべて学校の責任」解決のカギ
https://toyokeizai.net/articles/-/514695

4 セミナー3:3月27日(水)19時 フォローアップ
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開催方法:オンライン(申し込み方法は最後をごらんください)

毎月最後の回は、これまでのセミナーで取り上げたテーマの積み残しや、うま
く解決できなかった課題、あるいは皆さんが抱えている疑問や問題を出し合っ
て解決していく回になります。

今回も様々な質問などを自由に出していただいて構いません。今月は、スマホ
のセキュリティやGIGAスクールの問題をとりあげました。質問や疑問があれば
ぜひこのフォローアップの回を活用してください。またセミナーに参加できな
かった皆さんも遠慮なく気軽に参加してみてください。

セミナーでは、LinuxOSの紹介にも力を入れてきました。Linuxを新規に使いた
いという皆さんや、すでにLinuxを使っている方たちとの情報交換の場として
も活用してください。

技術的なテーマとして、これまでセミナーで取り上げてきたものの一例。

- スマホのセキュリティとプライバシー
- パスワード管理
- ブラウザのプライバシー、セキュリティ設定
- Jitsiを使ったオンライン会議
- 暗号化サービスProtonやTutanotaのメールサービス
- CryptPadの使い方
- 機械翻訳の活用(DeepL)
- LinuxOSの導入と活用
- Internet Archiveの使い方
- Open Street Mapの使い方
など。

最近の社会・政治的なテーマでセミナーやメーリングリストなどで話題になっ
た事柄の一例。

- イスラエル・パレスチナ戦争
- 国連サイバー犯罪条約
- 「能動的サイバー防御」の問題点
- 監視社会とジェンダー
- 生成AI(ChatGPT)
- スマートシティ
- マイナンバーとデジタルID
- 政府によるインターネット遮断
- 政府による暗号規制
など。

5 参加方法
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参加方法:当日30分前に、登録されているメールに会議室情報を送信します。
また、JCA-NETの会員メーリングリスト、セミナーメーリングリストに登録さ
れている方は、メーリングリストから会議室案内をみてアクセスしてください。

JCA-NETの会員以外の方でセミナーに初めて参加される方は予約が必要です。

下記の申し込みフォーム(cryptpadのサイト)から申し込むことができます。
https://cryptpad.fr/form/#/2/form/view/2Vplw-YDPXtItZKrQllP0jP2aF9aKEDD…

あるいはメールで申し込む場合は
jcanet-seminar@jca.apc.org
まで以下の各項目を記載して申し込んでください。

申し込み内容
・おなまえ
・メールアドレス
・参加希望のセミナー番号(複数可)
・今後もセミナーの案内を希望するばあいは「案内希望」とお書きください。
・セミナーのメーリングリストに参加希望のばあいは「メーリングリスト希望」
とお書きください。

6 オンライン会議のマニュアル、参加費、問い合わせ先など
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オンラインはJitsi-meetを使用します
オンライン会議室 Jitsi-meetのマニュアル
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/93

参加費 無料(カンパ大歓迎)
余裕のある方は是非カンパをお願いします。
セミナーはJCA-NETの会員の会費で運営されています。
郵便振替口座
JCA-NET (シ゛ェイシーエイ-ネット )
記号番号:00190-3-417584
ゆうちょ銀行〇一九店 417584
通信欄に「セミナーカンパ」とお書きください。

問い合わせ先
小倉利丸(JCA-NET理事)
toshi@jca.apc.org
070-5553-5495