JCA-NETは下記の要請文に賛同しました。この要請に対して日本政府は従来の拠出停止の態度を崩していません。JCA-NETとしてもコミュニケーションの権利を追求する団体として、今後ともUNRWAへの拠出再開と即時停戦を求める活動に関わっていきます。(理事・小倉利丸)

なお、下記の要請文への賛同は現在も募集中です。
日本政府によるUNRWAへの資金拠出一時停止の撤回を求めます
※賛同団体募集中
https://www.ngo-jvc.net/activity/advocacy/20240131_gazastatement.html


日本のNGOによる要請文
上川 陽子 外務大臣

 UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)現地職員の複数名がイスラエル側への攻撃に関与したとされる問題を受け、米国や欧米諸国の決定に追随する形で1月29日、日本政府がUNRWAへの3,500万ドルの追加拠出金を一時停止することが発表されました。私たちは、この決定の即時撤回を要請します。

 昨年10月7日以降、約4ヶ月にわたる前例のない規模の空爆および地上侵攻の結果、パレスチナ保健省によると1月29日現在、ガザ地区では26,000人以上が死亡し、65,000人以上が負傷、8千人以上が行方不明となっています。イスラエル軍の通告により、ガザの人口の約80%である170万人以上が強制的に移動させられ、過酷な状況での避難生活を強いられ、食料、水、医薬品などの確保が非常に困難になっており、不衛生な環境下での感染症、飢餓に晒されている現状はまぎれもない人道的大惨事です。

 この状況を受け、1月26日にオランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)がイスラエルにジェノサイドを防止するためのすべての措置を講じるよう暫定的措置を命じたことに対して、上川外務大臣がいち早くICJの役割に支持を表明し、暫定措置命令は「誠実に履行されるべきもの」と発表された談話(1月27日)を、私たちは強く支持します。一方、UNRWAへの拠出金停止という決定は、ガザの人びとの生活条件を破壊し、現在求められているジェノサイド防止のためのあらゆる措置に反するものであり、人道的な支援提供を確保するために迅速で効果的な措置をとるよう求めるICJの命令にも明らかに違反しています。

 UNRWAはパレスチナ難民支援の中核を担ってきた組織ですが、今回の空爆により、少なくとも152人の職員が亡くなり、145のUNRWAが運営する避難所が攻撃されました。そして現在も155の避難所を運営し、生きるために必要な支援を人々に届けています。UNRWAは、ガザの人々にとって最後の命の砦であり、資金提供を停止することは、すでに危機的状況に置かれたガザの人々の命を奪うことに等しい行為です。

 攻撃への関与に関する調査の実施については支持する一方、3万人の職員のうち一部の個人の関与を理由に、ガザの人々全体に対する人道支援継続を危機に陥れることは、国際法違反の集団的懲罰に該当する可能性があります。

 私たちは、ガザの一般市民がこれ以上犠牲にならないよう、恒久的な停戦を訴え続けてきました。しかし、4ヶ月が経つ現在も毎日数百人が命を奪われ、そして生存している人々にとっても環境は日に日に過酷になっています。これ以上ガザ地区の一般市民が追い詰められることがあってはなりません。一刻も早くUNRWAへの拠出金の一時停止を撤回してください。

2024年1月31日

特定非営利活動法人国境なき子どもたち
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター
特定非営利活動法人パルシック
特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーン
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン
中東研究者有志アピール呼びかけ人

この要請文に関する連絡先
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター(JVC)
〒110-8605 東京都台東区上野 5-22-1 東鈴ビル 4F
海外事業グループ パレスチナ事業担当 小林 麗子
Email: r-kobayashi@ngo-jvc.net

賛同団体一覧(順不同、2/6 11:00現在 139団体)
ピースボート/ 東京大学大学院 渡邉英徳研究室/ 特定非営利活動法人APLA/ 冤罪犠牲者の会/ リフレッシュサポート/ 株式会社ヨナタントロッツ/ 福岡社会医学研究会/ 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会/ 公益財団法人北海道YMCA/ 非戦ネット北海道有志の会/ 特定非営利活動法人ACE/ (一社)熱帯林行動ネットワーク (JATAN)/ 関西よつ葉連絡会/ しなやか&co./ 特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS/ 対話をすすめる市民有志/ 特定非営利活動法人うさぎ村/ ユナイテッドピープル株式会社/ 架け箸/ そらやまゲストハウス/ パレスチナ学生基金/ 高槻市議会議員/ パレスチナに平和を!緊急行動/ 公益財団法人ジョイセフ/ 公益財団法人日本YMCA同盟/ 一般社団法人シェア・ザ・プラネット/ BDS Tokyo/ 認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ/ 公益社団法人 日本キリスト教海外医療協力会/ 奈良YMCA/ Standing For Peace/ green stone/ パレスチナ・アマル/ NGO Amal for GAZA/ Islamic center Japan/ フツーのLGBTをクィアする/ 公益財団法人アジア保健研修所(AHI)/ NPO法人WE21ジャパンにのみや/ SLANG/ ホップ・ステップ・のせ/ カクワカ広島/ 特定非営利活動法人ARUN Seed/ リユースショップえまうす/ パレスチナの自由と平和を願う水戸駅南口アクション/ 一般社団法人協働舎/ 在留特別許可を求める子どもと歩む会 ぬくもり/ 日本政府によるUNRWAへの資金拠出一時停止の撤回を求める/ (有)三栄企業/ 日本政府によるUNRWAへの資金拠出一時停止の撤回を求める/ オンライン平和学習会/ HELPRRMY/ Dacco Rakko Photography/ ひろがれ!ピース・ミュージアムいたばし/ ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン/ パレスチナ刺繍帯プロジェクト/ 株式会社qaraq/ 特定非営利活動法人 横浜NGOネットワーク/ 北海道NGOネットワーク協議会/ ふぇみん婦人民主クラブ/ Free GAZA ・北杜/ JCA-NET/ 平和を学ぶ会・台東/ 日本平和委員会/ 平和と憲法をまもる信州大学人の会/ 武器取引反対ネットワーク(NAJAT)/ 平和をてくてく/ 市川市平和委員会/ 市民オンブズ西宮/ 特定非営利活動法人 WE21ジャパンみなみ/ TQC 東京給水クルー/ 市民研/ ピースサイクルおおいた/ 東京・地域ネットワーク/ 憲法骨抜きNO!ねりま/ ストップ秘密保護法かながわ/ 原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動/ 合同会社UPN/ アラブの会/ 大阪YWCA/ 人権平和・浜松/ 文化芸術団体ChalChal/ JAPAC(日本ーパレスチナ プロジェクトセンター)/ 福田村事件を記録する旧田中村・民の会/ 有限会社マサオ/ パレスチナ連帯・札幌/ 特定非営利活動法人 泉京・垂井/ 熊谷空襲を忘れない市民の会/ 自由と人権/ Peace up 9条可視化の会/ Workers for Peace/ 肉球新党「猫の生活が第一」/ 日本社会文学会 理事会/ 平和を求めるスタンディングデモの会/ アロハアーケードレーベル/ 抵抗と灯火 - Resistance And Lamplight -/ 日本と周辺諸国をむすぶ音楽会/ 安保関連法に反対するママの会@ちば/ 幕張メッセでの武器見本市に反対する会/ NPO法人 RAFIQ/ 特定非営利活動法人関西NGO協議会/ ジェンダーと多様性をつなぐ フェミニズム自主ゼミナール(ふぇみ・ゼミ)/ ゆる・ふぇみカフェ/ 日本基督教団大阪教区社会委員会/ 自由法曹団/ 特定非営利活動法人Piece of Syria/ 日本基督教団大阪教区社会委員会/ 特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク/ 特定非営利活動法人WE21ジャパン/ 特定非営利活動法人パレスチナの子どもの里親運動/ 一般社団法人平和村ユナイテッド/ 創価学会平和委員会/ 特定非営利活動法人国際協力NGOセンター/ NPO法人ほっかいどうピース・トレード/ 特定非営利活動法人エファジャパン/ 認定NPO法人 聖地のこどもを支える会/ 認定NPO法人 かものはしプロジェクト/ 研究所テオリア/ 宗教法人 日本ムスリム協会/ 特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会/ 戦争と医学医療研究会/ 下宿館/ 特定非営利活動団体 ANT-Hiroshima/ オリーブとローズマリー/ 特定非営利活動法人アジア・コミュニティ・センター21/ 日本YWCA/ 地球市民交流基金アーシアン/ Siurell Club/ 特定非営利活動法人ジェン/ 原発のない暮らし@ちょうふ/ 特定非営利活動法人 日本消費者連盟/ イラク戦争の検証を求めるネットワーク/ 特定非営利活動法人 JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)/ 鎌倉平和学習会/ 平和憲法を未来へつなぐ会・小樽/ 〈ノーモア南京〉名古屋の会/ 持続可能な開発のための教育推進会議(ESD-J)/ カトリック大阪高松大司教区社会活動センター シナピス/ 一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク/ Stop the Attacks Campaign-Japan