「ラテンアメリカ・カリブ地域における暗号化のための同盟」発足のお知らせ

ラテンアメリカ・カリブ地域における暗号化のための同盟」発足のお知らせ
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AC-LAC

発行日:2021年10月26日
ページ最終更新日:2021年10月27日
民主主義の行使と人権の尊重とともに、インターネットのエコシステムの発展を保証することを目的とした、地域の暗号化推進アジェンダです。

ラテンアメリカ・カリブ地域における暗号化同盟(AC-LAC)は、10月21日に正式に発足しました。この日は、初めての「Global Encryption Day(世界暗号化の日)」にあたります。この発表会では、「#ACLAClive」というオンラインのライブイベントが行われ、アライアンスを構成する15の組織の代表者が積極的に参加しました。

参加者は、AC-LACが暗号化に関して合意した基本的な事項を共同で確認しました。その中には、人権、特にプライバシーと表現の自由の権利を守る必要性、共通の協定の枠組みを作る必要性、暗号化の権利を効果的に守ることができる最高レベルの政策や規制にこれらの協定を転換する可能性が含まれています。

このオンラインイベントでは、2つのパートに分かれて活発な議論が展開されました。第1部では、メンバー企業によるプレゼンテーションが行われ、今回のようなマルチステークホルダー連合の意味合いや課題に焦点が当てられました。第2部では、質疑応答が行われ、国によって異なる現実にもかかわらず、地域共通のアジェンダの重要性や、ラテンアメリカ・カリブ地域における強力な暗号化の利点に関する能力や情報源を構築することの重要性などの問題が取り上げられました。

また、メディアやジャーナリズムと暗号化に関するアジェンダとの連携を構築する方法や、そうした連携を通じて最も弱い立場にある人々にアプローチする方法についても議論されました。また、暗号化に関する効果的なメッセージを作成しないことによる悪影響や、特に「フェイクニュース」や「偽情報」との関連で、このテーマがメディアでどのように扱われてきたかについても検討されました。最後に、パンデミックの際に起こった「超デジタル化」の影響や、暗号化の問題を地域の課題として取り上げる方法についても議論されました。

参加者の間で最も強く共感され、繰り返し強調されたのは、特定のケースで暗号化を弱めることは、例外なくすべてのケースで暗号化を弱めることになるという事実でした。

今回のイベントに参加したアライアンス加盟団体の代表者は、登場順に以下の通りです。

  • Flavio Reich Wagner, president of the Brazilian Chapter of the Internet Society
  • Fernando Rojas, senior assistant for Economic Affairs at the Economic Commission for Latin America and the Caribbean (ECLAC)
  • Luiza Brandão, director and founder of the IRIS Institute
  • Gaspar Pisanu, Latin America policy manager at Access Now
  • Veridiana Alimonti, associate director for Latin America Policy at the Electronic Frontier Foundation (EFF)
  • Paulo Rená, representative of the Coalizão Direitos na Rede
  • Raquel Saraiva, president and founder of IPrec
  • Vladimir Cortés, Digital Rights Programme officer at ARTICLE 19
  • Andrés Velázquez, representative of the K+LAB: Privacy and digital security lab at Fundación Karisma
  • Valeria Betancourt, manager of the Communications and Information Policy Programme at APC
  • Luis Fernando García, executive director of R3D
  • Juan Carlos Lara, executive co-director of Derechos Digitales
  • Raúl Echeberría, executive director of ALAI
  • Andrés Piazza, co-director of the Institute for Digital Development in Latin America and the Caribbean (IDD LAC).

また、ジャーナリストのフアン・パブロ・カランサがモデレーターを務め、ダイナミックでバランスのとれた参加者とのディスカッションが行われました。

このイベントは、世界的な暗号化の日に合わせて開催されました。この日は、すべてのユーザーとそのサービスにとって、より安全で信頼性の高い強力なインターネットを守るために、強力な暗号化が世界中で注目されました。

イベントの様子はこちらでご覧いただけます(スペイン語とポルトガル語で行われました)。

https://www.apc.org/en/news/launch-alliance-encryption-latin-america-and-caribbean