やじうま日誌 2025年11月

【11月2日】
秋篠宮◆宮内庁が、秋篠宮が2027年に横浜市で開かれる国際園芸博覧会(花博)の名誉総裁に4日付で就任すると発表。期間は開催終了日の27年9月26日までと報道。
彬子◆エジプトの首都カイロ近郊ギザで、日本が建設を支援した「大エジプト博物館」が正式開館して祝賀式典が開かれ、三笠宮「家」の彬子が出席。
「満蒙開拓団」◆共同通信が、ミニ特集企画で「満蒙開拓団」を取り上げ「祖父通じ『加害』向き合う/分村移民送り込んだ村長」と題し「精神科医で劇作家の胡桃沢伸さん(59)=大阪府東大阪市=は祖父を通じ、『加害の歴史』に向き合っている。戦時中、若くして長野県河野村(現豊丘村)の村長となった祖父盛さんは『満蒙開拓団』として村民を送り出した。敗戦後、分村移民73人は『集団自決』(集団死)し、祖父もその後、自ら命を絶った。なぜ祖父は戦争にのみ込まれ、送り出しを止められなかったのか―。手がかりは、祖父が残した日記の数々だった」と配信。「『目の当たり拝する両陛下のお姿。聖代に生を受けし喜を高らかに唱う。我が民族のみの持つ誇りだ』。村長就任直後の40年11月、皇居で開かれた紀元2600年式典への参加をつづった日記からは、高揚した様子が読み取れる。」
インドネシア独立◆1949年の当日、オランダのハーグで開かれた円卓会議で、オランダが旧領インドネシアの独立を承認。締結されたハーグ協定では、ニューギニアを除く地域でオランダが主権を移譲することを決定し、17世紀から続いたオランダの植民地支配が終わったと報道。
【11月3日】
徳仁◆文化勲章の「親授式」が皇居・宮殿「松の間」で催され、スポーツ振興の王貞治や当年のノーベル化学賞に選ばれた錯体化学の北川進ら8人に勲章を手渡す。
「秋の叙勲」◆政府が2025年秋の叙勲受章者を発表。最高位の桐花大綬章は前参院議長の尾辻秀久と前最高裁長官の戸倉三郎に授与し、東京五輪・パラリンピックで組織委員会事務総長を務めた元財務事務次官の武藤敏郎に瑞宝大綬章、作家津村節子(本名・吉村節子)に旭日中綬章を贈るほか、旭日大綬章は前熊本県知事の蒲島郁夫、高市早苗首相の夫で元衆院議員の山本拓(本名・高市拓)、元総務相の竹中平蔵、元みずほフィナンシャルグループ社長で前NHK会長の前田晃伸ら6人に決まり、大綬章は徳仁、重光章は高市首相が11日に皇居で授けると報道。
「文化勲章親授式」◆高市早苗首相が、皇居で行われた「文化勲章親授式」に出席。
日本国憲法◆1946年の当日、日本国憲法が公布される。施行は47年5月3日で、戦前の大日本帝国憲法を全面的に改訂して国民主権、平和主義、基本的人権の尊重を掲げ、天皇を国民統合の「象徴」と位置づけたと報道。46年1月には昭和天皇が「人間宣言」をしていた。
【11月4日】
天皇、皇族◆徳仁、雅子が、文化勲章受章者と文化功労者らを皇居・宮殿に招き「懇談」。愛子と秋篠宮、紀子、佳子も同席。冒頭で徳仁「学術、文化、芸術、スポーツの分野で大きな成果を収められたことを誠に喜ばしく思います。今後ともそれぞれの分野の発展のために力を尽くされますよう願っています」。
徳仁◆宮内庁が、タイのシリキット王太后の死去を受け、ワチラロンコン国王に対し、弔意を伝える電報を送ったと発表。王太后はプミポン前国王の妻で、10月24日に死去したと報道。
「皇軍慰問使」◆浄土真宗本願寺派因乗寺(滋賀県長浜市)などが、日中戦争時に戦死者慰霊などのため「皇軍慰問使」の肩書で中国へ渡り活動した当時の住職の資料約70点を京都市内で記者団に公開。僧が慰問使として渡った経緯や実態ははっきりしておらず、今後専門家と調査する方針だとしていると報道。
「お手元金」◆東京地検が、天皇一家の「お手元金」計360万円を盗んだとして窃盗容疑で書類送検された20代の元侍従職職員=懲戒免職=を不起訴としていたことが分かる。7月10日付で、理由を明らかにしていないと報道。
【11月5日】
明仁、美智子◆神奈川県葉山町での静養を終え、帰京。10月30日から葉山御用邸に滞在し、側近によると、「小磯の鼻」と呼ばれる近くの海岸を散策し、地域住民と「交流」したと報道。
紀子◆東京都港区の恩賜財団母子愛育会を訪れ、シンポジウムに出席。母子愛育会の総裁を務めており、シンポジウム後、登壇者や参加者と「交流」。
飛鳥宮◆奈良県立橿原考古学研究所が、飛鳥時代に歴代天皇の宮殿があった同県明日香村の飛鳥宮跡で、政治や儀式の場とされる「正殿」の規模を発掘で確定したと発表。飛鳥宮跡は造営順に3時期に分かれるが、今回の正殿は7世紀後半の斉明・天智天皇の後飛鳥岡本宮や、天武・持統天皇の飛鳥浄御原宮の時期で、東京学芸大の木下正史・名誉教授(考古学)は「建て替えの痕跡が見られず、斉明天皇から持統天皇による藤原京遷都までの約40年間、宮殿の中心施設として使われたのではないか」と指摘したと報道。
【11月6日】
徳仁◆千葉市の幕張メッセを訪れ、国際会議「2025年フォトニクス・電磁波工学研究に関するシンポジウム」の開会式に出席。英語であいさつし「技術開発と社会への貢献に関して、世界各国から集まった多くの研究者や技術者による活発な議論が行われることは大変意義深い」。式典後、中央大の小林一哉・名誉教授ら関係者と「懇談」。シンポジウムは1989年に米国で初めて開催され、日本では7年ぶり4回目で、宮内庁によると、徳仁の出席は初めてと報道。
秋篠宮◆東京都千代田区のイイノホールを訪れ、林業の発展などに貢献した個人や団体の表彰式に出席。あいさつで「森林資源を循環的に活用し、産業を持続的に発展させることが重要な課題であり、林業の振興や情報発信は極めて大切なことだ」。式典は、秋篠宮が総裁を務める大日本山林会が主催したと報道
佳子◆東京都杉並区のホール「座・高円寺」を訪れ、「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」のオープニングセレモニーに出席。式典に先立ち、展示を視察。
ヨルダン国王◆政府が、ヨルダンのアブドラ国王が9~12日の日程で訪日すると発表。滞在中、高市早苗首相と会談するほか、徳仁が夕食会に招く予定と報道。
【11月7日】
紀子◆東京都杉並区のホールで開催中の「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」を視察。終了後、出演者と手話で「懇談」。
教育勅語◆高市早苗首相が戦前の教育勅語を「教育現場で活用を促す考えはない」と述べたことを受け、職員研修で使用している広島市の松井一実市長が定例記者会見で「私自身、活用は促していない」。「職員にいろんなことを学んでもらうための素材として利用している。総理の発言と矛盾するわけでもない」。
皇居・乾通り◆宮内庁が、秋の皇居・乾通りの一般公開を29日から12月7日までの9日間実施すると発表。乾通りの一般公開は、明仁の80歳を記念して2014年に始まったと報道。
「結婚式」◆共同通信が企画記事「学芸=戦後という時代」で「家同士から『自分たち』へ/時代の変化反映する結婚式/式場や衣装の選択肢多様に」と題し、「日本国憲法の施行で結婚は戦後、家同士のつながりから、両性の合意によるものとなった。結婚式の形も変化してきた」と配信。「戦前は多くの人が自宅で式を行っていた。女性が男性の『家』に嫁ぐものとされた。近隣の人々に披露し、花嫁が先祖の前で婿の家の一員になることを誓う意味合いもあった。/家の外での挙式が広がったのは、日本で初めて神前で結婚の儀式を行った大正天皇の婚礼(1900年)が契機とされる。神に誓う形式は西洋文化を模した面もあった。(略)戦後、式場での神前式が広まっていく。物不足の中で加入者が冠婚葬祭の費用を積み立てる『互助会』が各地にでき、60年代以降『平安閣』など互助会直営の結婚式場が続々と建設される。ベビーブーム世代が成人したことや、地方から都市部への人口流入を背景に式場で結婚するカップルが増加していた。/59年の上皇后美智子さまが結婚の際に着用した白のドレス『ローブ・デコルテ』への憧れから、披露宴でウエディングドレスを着る女性も増えた。」
【11月8日】
徳仁、雅子◆全国豊かな海づくり大会の式典出席などのため、1泊2日の日程で三重県を訪問。鳥羽市の鳥羽水族館を訪れ、国内で唯一飼育されているラッコやジュゴンを視察。志摩市のホテルで、大会の一環で行われた絵画や習字コンクールの作品を鑑賞し、関係者と「懇談」。
「靖国合祀」◆共同通信が連載企画「警鐘―戦後80年を歩んで」の第10回で「靖国合祀に反対する韓国人遺族」を取り上げ「紡ぐ思い『過去直視を』/四半世紀の闘い、孫世代に」と題し。「犠牲になった先人の名誉のため、そして自身の尊厳のために、いまだ闘いのさなかにいる人たちがいる。日本軍として戦地に立ち、その後、靖国神社(東京都千代田区)に祭られ続けている韓国籍軍人の遺族。『合祀は望まない』と裁判で訴えて四半世紀、その思いは孫世代にまで紡がれた。政治や経済など多くの面で深くつながる隣人だからこそ問い続ける。『過去を直視せずに、未来が開けるのか』」と配信。
【11月9日】
徳仁、雅子◆三重県志摩市の阿児アリーナで開かれた第44回全国豊かな海づくり大会の式典に出席。徳仁が「全国各地において日頃から豊かな海づくりに取り組んでいる皆さんの活動が、今後とも多くの人々によって支えられ、さらに発展していくことを希望する」とあいさつ。南伊勢町に移り、漁港でマダイの稚魚やイセエビを放流。歓迎行事に出席。県立水産高校の実習船「しろちどり」を視察。
佳子◆東京都大田区の日本工学院アリーナを訪れ、知的障害者やその親らでつくる「全国手をつなぐ育成会連合会」の全国大会に出席。知的障害者と「懇談」し、障害者らのアート展示を見て回る。創立70周年の記念式典で、過去の節目の大会には在位中の明仁、美智子や皇太子時代の徳仁も出席したと報道。
ナポレオン◆1799年の当日、フランスでナポレオン・ボナパルトがクーデターを起こす。革命で成立した政権の衰退に乗じ、軍隊を動員して「統領」として実権を掌握。政変は革命暦にちなんで「ブリュメール18日」と呼ばれ、1804年に皇帝に即位したと報道。
【11月10日】
徳仁◆訪日中のヨルダンのアブドラ国王とガーズィ王子を皇居・御所に招き、共に夕食。車寄せで出迎える。
愛子◆日本との外交関係樹立70周年に際したラオス「公式訪問」を前に、東京都八王子市にある昭和天皇の武蔵野陵と香淳皇后の武蔵野東陵を参拝。
【11月11日】
徳仁◆「秋の叙勲」のうち、大綬章の「親授式」が皇居・宮殿「松の間」で催され、桐花大綬章の前参院議長の尾辻秀久と前最高裁長官の戸倉三郎ら14人に、勲章を手渡す。
「大綬章親授式」◆高市早苗首相が、皇居で行われた「大綬章親授式」に出席。
ヨルダン国王◆高市早苗首相が、官邸でヨルダンのアブドラ国王を出迎え。儀仗隊による栄誉礼、儀仗を受ける。アブドラ国王とのワーキングディナーに出席。アブドラ国王を見送る。
「昭和100年」◆長崎市歴史民俗資料館が「昭和100年」に合わせ、旅と暮らしを切り口に、戦前を中心として観光都市長崎に関する資料を集めた企画展「昭和を旅する」を開催中と報道。昭和初期の「長崎市案内地図」や街並みを写した絵はがきなど152点を展示していると報道。
【11月12日】
秋篠宮◆東京都港区で開かれた農事功績者表彰式に出席。あいさつで「今年はコメ不足と価格の高騰が大きな社会問題となっている。気候変動の影響、生産資材価格の高騰、温室効果ガスの削減など、さまざまなことを考えて農業生産に取り組んでいくことが求められている」。総裁を務める公益社団法人「大日本農会」の主催と報道。
愛子◆初の「海外公式訪問」として、17日にラオスへ出発すると報道。「6日間の日程で、日本との外交関係樹立70周年に際して国家主席を表敬訪問し、晩さん会に臨む。視察先ではラオスの歴史や文化に触れ、現地の人々と交流する予定だ。国際親善は皇室の重要な役割の一つで、愛子さまの初舞台に期待が膨らむ。」
「衣紋」◆宮内庁京都事務所が26日から、京都御所(京都市上京区)の秋の特別公開イベントで、平安時代から宮中に伝わる装束の着付け技術「衣紋」を人形展示で紹介すると報道。30日までで、当年は現在の京都御所が1855年に造営されてから170年の節目だとして、造営時に制作されたふすま絵も特別展示するという。
「戦勝記念日」◆トランプ米大統領が祝日の「退役軍人の日」に、ワシントン近郊のアーリントン国立墓地で戦没者を追悼し、献花。演説で11日が第1次世界大戦終結の日であるとして「第1次大戦の勝利記念日と呼ぶ」と表明。「他国が戦勝記念日を祝う様子を見て、われわれにも必要だと考えた。全ての戦争の戦勝記念日を祝うつもりだ」。11月11日は1938年に第1次大戦の退役軍人をたたえる日として祝日になった後、第2次大戦や朝鮮戦争などを経て、54年に全ての戦争の退役軍人に敬意を表す日に改変されたと報道。トランプ大統領は5月、第2次大戦でナチス・ドイツが連合軍に無条件降伏し、欧州で戦争が終結した5月8日を「戦勝記念日」に制定すると布告している。
【11月13日】
徳仁、雅子◆東京都千代田区の東京国際フォーラムを訪れ、国際協力機構(JICA)の海外協力隊発足60周年記念式典に出席。徳仁があいさつで「現地での地道な歩みが各国の地域社会の発展に寄与するとともに、帰国した皆さんが、わが国の社会の中でも力を発揮していくことを願う」。隊員との懇談は明仁、美智子が皇太子時代に始め、徳仁、雅子が引き継いだと報道。/翌年春、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の3県を訪問する方向で宮内庁が検討していることが、関係者への取材で分かる。2011年3月の震災発生から15年の節目に当たり、復興状況の視察や被災者との面会などを見込んでいるといい、翌年は16年4月の熊本地震発生から10年となるとして、秋ごろに熊本県への訪問も検討していると報道。「天皇陛下は21年2月の誕生日記者会見で『被災地に永く心を寄せていきたい。機会があれば、10年を超す歳月を経た被災地を訪れてみたいと願っている』と述べた。23年6月、全国植樹祭の式典出席に併せて岩手県を訪れた際は陸前高田市の追悼施設に供花し、犠牲者を悼んだ。」
紀子◆総裁を務める結核予防会の活動を視察するため、能登半島地震で被災した石川県七尾市を訪問。結核予防会の県支部が実施したがん検診などの様子を見て回る。石川県七尾美術館に足を運び、学芸員から被災地の文化財保護活動の説明を受ける。地元の小学生と一緒に絵本の原画展を鑑賞したと報道。
佐渡金山追悼式◆韓国外務省が、新潟県佐渡市の世界文化遺産「佐渡島の金山」の労働者を追悼する韓国独自の式典を21日午前に同市で開催すると発表。式典は韓国政府主催で、李赫・駐日大使が政府代表として出席するほか遺族や韓国政府関係者も参列すると報道。
【11月14日】
明仁、美智子、愛子◆愛子が、17日からのラオス「公式訪問」を前に、東京・元赤坂の赤坂御用地にある仙洞御所を訪れ、明仁、美智子にあいさつ。正門から車で入る。
佳子◆日本初開催の聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」が15日に東京体育館で開会式が行われ、開幕するのを前に、東京都渋谷区の交流拠点「デフリンピックスクエア」で実施した結団式に出席。
「内奏」◆高市早苗首相が、皇居で「内奏」。
五重塔◆世界文化遺産「古都京都の文化財」を構成する寺社の一つ、醍醐寺(京都市伏見区)が、国宝・五重塔の1階部分に当たる「初層」の内部を15日から一般向けに公開するのを前に、報道陣に公開。五重塔は、醍醐天皇を追悼するため951年に建てられたと報道。
パリ同時多発「テロ」◆イスラム「過激派」による銃乱射などで130人が死亡したパリ同時多発「テロ」から10年となったとして、パリ中心部で犠牲者らの追悼式典が開かれる。フランスのマクロン大統領が演説で「テロとの闘いは今後も続く」。式典は同時多発「テロ」の犠牲者を追悼するため新たに造られた「2015年11月13日庭園」で行われ、マクロン「テロはより陰険で覚知が難しく予測不可能な形で復活している」。パリのシンボル、エッフェル塔が、犠牲者追悼のためフランス国旗の青白赤の3色にライトアップされたほか、ノートルダム大聖堂や他のいくつかの教会では数分間にわたり鐘が鳴らされ、レピュブリック(共和国)広場に、ろうそくと花束を手にした何千人もの人々が集まったと報道。
米サウジ関係◆米紙ニューヨーク・タイムズが、トランプ政権がサウジアラビアへのF35ステルス戦闘機売却に向けて最終調整を進める一方、中国に技術が漏えいする恐れがあるとの懸念が国防総省内で上がっていると報じる。サウジのムハンマド皇太子が18日にホワイトハウスでトランプ大統領と会談する予定で、F35売却は主要議題となると報道。
【11月15日】
天皇、皇族◆故三笠宮の妻百合子が死去して1年となったとして、東京都文京区の豊島岡墓地で「墓所一周年祭の儀」が営まれる。喪主で孫の三笠宮「家」の彬子や秋篠宮、紀子、佳子、悠仁ら皇族が出席し、親族や宮内庁職員ら合わせて約60人が参列。徳仁、雅子と明仁、美智子は慣例で参列せず、それぞれ使者を送ったと報道。
秋篠宮、紀子、佳子、悠仁◆東京都渋谷区の東京体育館を訪れ、聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」の開会式に出席。秋篠宮が「大会が互いの違いを認め、尊重し合い、誰もが個性を生かし、力を発揮できるインクルーシブ社会の実現に寄与することを祈念します」とあいさつ。
デフリンピック◆高市早苗首相が東京・千駄ケ谷の東京体育館で、秋篠宮、紀子、佳子、悠仁にあいさつ。聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」開会式に出席。
米サウジ関係◆トランプ米大統領が、サウジアラビアへのF35ステルス戦闘機売却について「検討している」。大統領専用機内で記者団に、18日にサウジのムハンマド皇太子とホワイトハウスで会談するのに先立ち、F35を含む多数の軍用品購入の要望を受けていると説明。皇太子との会談ではサウジとイスラエルの国交正常化交渉も議題に上るとの見通しを示す。
【11月16日】
佳子◆東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターを訪れ、第47回少年の主張全国大会を視察し「懇談」。
【11月17日】
愛子◆日本との外交関係樹立70周年に際してラオスを「公式訪問」。羽田空港から民間機で出発する際、見送りに来た宮内庁幹部に「精いっぱい頑張ってきます」。タイを経由し、夜にラオスの首都ビエンチャンの国際空港に到着。
エリザベス女王◆1558年の当日、イングランドで25歳のエリザベス1世が新女王に即位。宗教面で中道主義をとり、英国国教会を確立したほか、東インド会社を設立し、スペインの無敵艦隊を破るなど海外発展の基礎を築いて、国際紛争を避けたとされ、生涯独身を貫いたと報道。
歴史認識◆韓国の禹元植・国会議長が、自身のフェイスブックに独島(日本名・竹島)の「領有権」主張や歴史認識に強い懸念を示し、「領土・主権展示館」(東京都千代田区)の新施設に触れて「未来世代の学生に誤った認識を植え付ける試み」だと批判し、歴史認識について「反省のない無責任さ」と指摘したうえで、展示館そのものの即時閉鎖を求めたと報道。世界文化遺産「佐渡島の金山」を巡り、労働者を追悼する日韓共同の式典が2年連続で見送られたことも問題視し、式典で読み上げられる追悼の辞を巡り、日韓で強制性の表現に関し意見が折り合わなかったことを念頭に、日本側は強制労働との言及を避けていると批判。
高市「台湾有事」発言◆高市早苗首相の「台湾有事」に関する発言を巡り、中国の複数の大手旅行会社が日本旅行の販売を停止したことを受け、国内のホテルで既に予約のキャンセルが出始めたと報道。帝国ホテルによると、中国企業が主催する宴会や宿泊の一部予約には、延期や取り消しの連絡が入ったほか、全国規模で旅館やホテルなどさまざまな形態の宿泊施設を運営する企業でも、中国人客の予約キャンセルが出ているという。
【11月18日】
愛子◆ラオスの首都ビエンチャンでトンルン国家主席を表敬訪問。国家主席府で面会し「ラオスを訪問することができ、大変ありがたく思っています」。徳仁、雅子からのメッセージとして「両国の友好親善が一層深まることを願っています」と伝える。
国家主席「関係がさらに発展していくことを期待している」。日本との外交関係樹立70周年に合わせた「公式行事」で、パーニー国家副主席やソンサイ首相とも会見。ほかに、ビエンチャン市内を巡り、凱旋門(パトゥーサイ)や最も格式が高いとされる寺院「タートルアン大塔」を見て回る。夜、パーニー国家副主席主催の晩さん会に出席。晩さん会で初のスピーチに臨み「この機会に、お互いの国への理解や関心がより一層高まり、悠久のメコン川の流れのように、どこまでも発展していくよう願っています」。
愛子ラオス訪問◆共同通信が雑観記事で「緊張の中、笑顔忘れず /民族衣装で公式行事出席」と題し「海外で初めての公式行事に臨まれた天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは、国家主席らとの会見に緊張しながらも、終始笑顔を忘れなかった」と配信。
佳子◆宮内庁が、佳子が新型コロナウイルスに感染したと発表。21日までに予定していた行事への出席は取りやめると報道。
皇族◆前年11月に死去した故三笠宮の妻百合子を皇居の皇霊殿にまつる「霊代を皇霊殿に遷すの儀」が営まれ、喪主で孫の三笠宮「家」の彬子や妹瑶子ら皇族が参列。東京・元赤坂の赤坂御用地にある三笠宮邸に設けられた「権舎」での儀式後、霊代を納めた箱を車に載せて皇居へ移動し、宮中三殿に到着。
サウジ皇太子◆サウジアラビアの国営通信が、同国の実権を握るムハンマド皇太子がイランのペゼシュキアン大統領からの書簡を受け取ったと伝える。ムハンマド皇太子は18日に米ホワイトハウスでトランプ大統領と会談する予定で、米国へのメッセージが含まれている可能性があると報道。
米中東政策◆トランプ米大統領が、サウジアラビアにF35ステルス戦闘機を売却すると表明。ホワイトハウスで記者団に。イスラエルの軍事的優位性維持を重視してきた米国の中東政策を転換させるもので、サウジの実権を握るムハンマド皇太子とホワイトハウスで会談する予定で米サウジの防衛協力協定も話し合うと報道。
日中関係◆木原稔・官房長官が記者会見で、中国側が南アフリカで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議で日中首相会談の予定がないと明言したことについて「日中間のさまざまな対話を行うことに日本側はオープンだ」。在中国日本大使館が、外出の際に周囲の状況に留意するよう在留邦人に注意喚起したことに関して「最近の日中関係を巡る現地の報道などを踏まえ、改めて十分な安全対策を呼びかけた」。
【11月19日】
愛子◆ラオスの首都ビエンチャンで、ベトナム戦争中に投下された不発弾の問題に関する展示施設「COPEビジターセンター」を視察。視察後「ラオスから不発弾がなくなるよう願っています」。日本語教師を受け入れている中高一貫校で日本語の授業を視察。武道センターで柔道の演武を見学。訪問前の10月31日、徳仁、雅子と一緒に、東京外語大の菊池陽子教授(ラオス近現代史)からラオスの歴史やベトナム戦争下の状況などについて説明を受けており、菊池教授は、愛子が不発弾問題に関心を示したとし「戦争の爪痕が今もラオスの人を苦しめている現実に心を痛めているようだった」と話したと報道。
紀子◆聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」の交流拠点・デフリンピックスクエア(東京都渋谷区)を訪れ、デフスポーツの歴史に関するパネル展示などを見て回る。
米サウジ関係◆トランプ米大統領が、ホワイトハウスでサウジアラビアの実権を握るムハンマド皇太子と会談。F35ステルス戦闘機納入を含む大規模な防衛装備品の売却を承認。両者が米サウジの「戦略的防衛協定」に署名。米政府が発表。トランプ大統領が夜の夕食会でサウジを北大西洋条約機構(NATO)非加盟の主要同盟国に指定したと表明。中東では現在、イスラエルが唯一F35を保有しており、サウジが実際に購入すれば地域の軍事バランスに影響し、イスラエルの軍事的優位性維持を重視してきた米国の中東政策が転換すると報道。サウジとイスラエルの国交正常化も協議し、皇太子がパレスチナ国家樹立による「2国家共存」が条件だと語る。
スペイン王立美術館◆1819年の当日、スペインのマドリードに王立美術館が開館。68年に国有化され、プラド美術館に改称。ベラスケスやゴヤらのスペイン絵画のほか、イタリア絵画など膨大な美術作品を収蔵して世界屈指の美術館になり、ピカソが一時期館長に任命されたと報道。
【11月20日】
徳仁、雅子◆皇居・御所の大広間で、保健衛生に貢献したとして団体や個人に贈られる厚生労働相表彰の保健文化賞の受賞者15人と面会。
愛子◆ラオスの首都ビエンチャンから臨時列車で世界遺産の古都ルアンプラバンを訪問。王族の宮殿として建設された国立博物館や、16世紀に王家の菩提寺として建立されたシェントーン寺院を見て回る。ルアンプラバン県党書記と面会し、党書記主催の昼食会に出席。愛子が「日本とラオスの懸け橋の一端を担うことができれば幸いです」とあいさつ。日本のNPOが設立したラオ・フレンズ小児病院を訪れて患者らと「交流」。中心部から約30キロ離れた景勝地のクワンシーの滝を訪れる。
スーダン内戦◆トランプ米大統領が、アフリカ・スーダンで続く内戦の解決に意欲を示し、交流サイト(SNS)への投稿で、サウジアラビアのムハンマド皇太子と18日にホワイトハウスで会談した際、米国の介入を求められたと明かした上で「残虐行為を終わらせ、安定化を図る」と表明したと報道。トランプ大統領が、ムハンマド皇太子と共に参加した経済フォーラムで「スーダンで取り組みを始める」。
長生炭鉱◆戦時中の水没事故で朝鮮人を含む183人が犠牲になった山口県宇部市の海底炭鉱「長生炭鉱」を、韓国行政安全省の職員が視察。同省の「過去史関連業務支援団」の団長ら5人が訪問。
佐渡金山◆在日韓国大使館の李赫大使が新潟市の文化施設「ゆいぽーと」を訪れ、世界文化遺産「佐渡島の金山」の朝鮮人労働者を題材とした映像作品を鑑賞。
【11月21日】
愛子◆ラオスの首都ビエンチャンで特産のシルクを展示する「ラオスの織物の至宝展」を鑑賞。滞在先のホテルで、国際協力機構(JICA)の海外協力隊員ら在留邦人と「懇談」。日本に留学経験のあるラオス人とも「交流」。現地での日程を終え、夜、民間機で帰国の途に就く。
愛子ラオス訪問◆共同通信が企画記事「皇室ノート」で「異国の文化を尊重/愛子さま民族衣装で親善」と題し、愛子のラオス訪問を取り上げる。「天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは公式訪問したラオスでのさまざまな行事で、ラオス側から贈られた民族衣装を着用された。相手国の文化を尊重する姿は感銘を与え、歓迎の輪が広がった。愛子さま自身も『伝統を肌で感じ、ラオスの方々に近づいたように思う』と語り、喜んでいる。」
「明治の日」◆自民党が内閣第1部会で、明治天皇の誕生日に当たる11月3日の「文化の日」に「明治の日」を併記する祝日法「改正」案を了承。超党派の「明治の日を実現するための議員連盟」を通じて与野党に賛同を呼びかけ、翌年の通常国会で議員立法による法案提出を目指していると報道。会合後、議連事務局長の山田宏・参院議員「日本のあらゆる文化、制度は明治に作られた。近代化を乗り越え、今ここに来ていることを思い起こす」。
佐渡金山追悼式◆世界文化遺産「佐渡島の金山」の労働者を追悼する韓国政府主催の式典が新潟県佐渡市で開かれる。李赫・駐日大使や労働者遺族ら計約20人が参列。李大使が追悼辞で「自身の意思に反して動員され、強制的に労役をさせられた多くの韓国人労働者がいた。韓日両国が苦痛の歴史を共に記憶し、協力と連帯の明るい未来に進むことを期待する」。
「百年の短歌」◆共同通信が新刊紹介記事で三枝昂之著「百年の短歌」を取り上げ、「歌人・評論家の著者は、短歌は『日記代わりの暮らしの文芸』『遊びの詩型』で、その『奥行きと幅広さ』にかけがえのなさを見る」と配信。美智子、芥川龍之介、石牟礼道子、俵万智らの歌も収録したと報道。
高市「台湾有事」発言◆木原稔・官房長官が記者会見で、「台湾有事」を巡る高市早苗首相の国会答弁に関し「誤解を招くようなことがあれば、今後は極めて慎重に対応しなければいけない」。「台湾有事」の際に米軍が展開するとの想定で首相が説明したことが適切かどうかを問われて答える。/在フィリピンの中国大使館が、高市早苗首相が平和憲法を燃やし軍国主義を復活させるように描いた漫画を大使館のX(旧ツイッター)に投稿し、「台湾有事」に関し武力行使を伴えば存立危機事態になり得るとした首相答弁を非難したと報道。中国外務省の毛寧・報道局長が記者会見で「高市氏の誤った発言は中国国民の怒りを引き起こした。国際社会は日本がどういうつもりなのか関心を払うべきだ」。
【11月22日】
愛子◆民間機で成田空港に到着し、「公式訪問」先のラオスから帰国。宮内庁を通じて感想を文書で公表し「充実した心に残る訪問となりました。両国の豊かな交流が若い世代にもしっかりと根付いていることを心強く感じました」。
紀子、悠仁◆聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」の競技視察などのため、ジェット船で伊豆大島(東京)を訪問。島では2013年に起きた豪雨による土砂災害で36人が死亡、3人が行方不明になっているとして慰霊碑に供花。悠仁が「公務」で被災地を訪れたのは初めてと報道。高齢者福祉施設で利用者と玉入れをして「交流」したほか、特産のつばき油の製油所や、火山や地質の展示施設「伊豆大島ミュージアム」を見学。
サウジ人記者殺害◆2018年にサウジアラビア当局者に殺害された米国在住のサウジ人記者ジャマル・カショギの妻ハナンが、トランプ米大統領に真相解明に向けた外交努力を訴える。トランプ大統領が事件への関与が指摘されたムハンマド皇太子と18日に会談した際に皇太子を擁護したことを踏まえ、姿勢の転換を求めたと報道。首都ワシントンでの記者会見で「夫を拷問して殺害し、遺体を切断したことは決して正当化できない」。トランプ大統領が会談中、米情報機関の分析に反する形で皇太子が事件を「知らなかった」と擁護したことで「心がかき乱された」と語る。
【11月23日】
紀子、悠仁◆伊豆大島(東京)で、農産物直売所を訪問。聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」のオリエンテーリング競技を視察。午後、ジェット船で島を離れる。
皇族数確保◆衆参両院が皇族数確保に関する全体会議に関し、当国会中の開催を見送る方向で調整に入ったと、関係者が明らかに。主要2案のうち、自民党と日本維新の会は連立政権樹立時に「皇統に属する男系男子の養子縁組を認める案」を優先する方針で合意したが、「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案」を重視する立憲民主党との溝が深まり、会議を開いても歩み寄りは難しいと判断したと報道。
日中関係◆高市早苗首相が、南アフリカ・ヨハネスブルクで、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)閉幕後に記者団の取材に応じ、滞在中に中国の李強首相と会話する機会はなかったと明らかに。「さまざまな対話はオープンで、扉を閉ざすようなことはしていない。主張すべきことは主張するとの姿勢で適切に対応していく」。中国の王毅外相が、高市首相の国会答弁を念頭に「日本の現職指導者が台湾問題に武力介入しようとする誤ったシグナルを公然と発した」。中国外務省が発表。
【11月24日】
「昭和レトロ」◆共同通信が企画記事で「昭和レトロがエモい」と題し、栃木県那須塩原市の那須野が原博物館が、「昭和」期のアナログ製品を紹介する企画展「昭和レトロがエモい件」を開催中と報道。「昭和30年代の部屋をジオラマで再現したほか、黒電話やファミコンなどを展示。担当者は『昭和世代は「懐かしい」、若い世代は「エモい」を楽しんで』とアピールしている。」
【11月25日】
天皇、皇族◆徳仁、雅子、愛子が東京都江東区の東京アクアティクスセンターを訪れ、聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」の水泳競技を観戦。東京都内の各会場を皇族が訪れ、紀子はバレーボール、佳子はテニスを観戦。
「君が代」歌唱調査◆沖縄県石垣市の市議会が9月、市内の小中学生を対象に「君が代」を歌えるのかなどを尋ねる調査を行うよう市に求める決議を可決したことを巡り、市教育委員会が定例会で、児童らの内心の自由を侵害する恐れがあるなどとして、調査を実施しない方針を決める。市教委によると、崎山晃・教育長ら定例会のメンバー5人全員が実施に反対し、教育の中立性や独立性への影響を懸念する意見や、各学校で適切に指導されているといった指摘が出たというと報道。
「君が代」◆共同通信が、26日に閉幕する聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」では、日本の選手が手話で「君が代」を披露する姿が各会場で見られたと報道。「日本には正式な国歌の手話表現がなく、今大会で使われているのは2021年に全日本ろうあ連盟が発表した『国歌の手話言語試行版』だ。/従来はスポーツ大会などでの国歌斉唱の際、手話通訳によって異なる表現が用いられるなどし、混乱が生じていた。そこで同連盟は統一的な表現の策定を目指し、国歌の専門家や手話の研究者らで構成される検討部会で協議した。」
「熊野御幸記」◆共同通信が美術展の案内記事で三井記念美術館(中央区)の展示予定を配信。「三井記念美術館(中央区)は『国宝 熊野御幸記と藤原定家の書』(12・6~2026・2・1)。開館20年を記念し、藤原定家の書「国宝 熊野御幸記」を全巻展示。」
ルーブル美術館◆パリのルーブル美術館から被害総額8800万ユーロ(約158億円)相当の歴史的な宝飾品が盗まれた事件に絡み、パリ検察が、捜査当局が新たに4人を拘束したと明らかに。フランスメディアが伝える。ルーブル美術館では開館後の10月19日、犯人らが高所作業用のリフトを使って2階のバルコニーから窓を割って侵入し、かつての王室の宝飾品を所蔵する「アポロンのギャラリー」で、2千個近くのダイヤモンドをあしらったナポレオン3世妃(ウージェニー皇后)のティアラなど8点を奪ったと報道。
【11月26日】
秋篠宮◆東京都港区で、水産業の振興に貢献した漁業関係者を表彰する式典に出席。あいさつで「日本の水産業の維持と発展の一翼を担われつつ、これからも活躍されることを願っている」。
佳子◆聴覚障害者の国際スポーツ大会、第25回夏季デフリンピック東京大会の閉会式が東京体育館で行われ、閉幕。閉会式に佳子が出席。
明治天皇◆1868年の当日、明治天皇が江戸城西の丸に到着。江戸城の無血開城後、江戸は東京に改称され、江戸城を「皇居」と定めて「東京城」への改称が布告されたが、政府の布告など公式声明がないまま徐々に首都機能が移転され、事実上の遷都となったと報道。
【11月27日】
秋篠宮◆共同通信が特集企画「秋篠宮さま60歳」で「重責担い、多忙な日々/皇室の将来を見据えて」と題し、リードで「秋篠宮さまは30日、還暦となる60歳の誕生日を迎えられる。皇位継承順1位の『皇嗣』として重責を担い、兄の天皇陛下を支える。多くの公務を抱え、全国各地を巡る日々。皇室の将来を見据え、時に問題提起する発言もしてきた」。/「各地を訪ね、交流重ね/『実際に会うこと大切』」と題した本記で「『大きくなりましたね』。全国育樹祭で10月に宮城県の会場を訪れた秋篠宮さまは、28年前に上皇さまが植樹したブナを見上げられた。枝打ちをした後、作業を手伝った高校生と懇談し、学校生活について尋ねた。高校生は『話しやすく、笑顔で緊張がほぐれた』とうれしそうに語った。(略)秋篠宮家への関心が高まる一方、インターネットなどでバッシングと取れる情報が見られる。秋篠宮さまは過去の会見で『誹謗中傷は許容できない。反論する基準作りが必要』と言及し、宮内庁が皇室の情報発信を見直す契機となった。/皇室制度改革を巡り、女性皇族が結婚後も身分を保持する案が検討される中、『皇族は生身の人間』と述べ、将来を左右される女性皇族の考えを理解する必要があるとの認識を示した。」/「ニワトリ、ナマズの研究/海外でも評価」と題したサイド記事で「秋篠宮さまは公務の傍ら、ニワトリやナマズの研究に取り組んでこられた。魚類や家禽類の調査でタイを繰り返し訪れ、同国の多くの大学から名誉博士号を受けている。」
愛子◆東京都千代田区のイイノホールを訪れ、チャリティー上映会で映画「ペリリュー 楽園のゲルニカ」を鑑賞。会場で監督や原作者、声優を務めた俳優らの出迎えを受ける。上映会の売り上げの一部は日本戦没者遺骨収集推進協会や、愛子が勤務する日本赤十字社に寄付されると報道。
「帰国の記帳」◆高市早苗首相が、皇居で「帰国の記帳」。
藤原宮◆奈良文化財研究所(奈良市)が、奈良県橿原市の藤原宮(694~710年)跡の発掘で、天皇が政務や儀式を行った「大極殿」がある中心部「大極殿院」の東西幅が約117メートルと確認したと発表。南北幅はこれまでに約158メートルと判明しており、全体の規模が確定したと報道。
【11月28日】
常陸宮◆明仁の弟の常陸宮が、卒寿となる90歳の誕生日を迎えたと報道。「宮内庁によると、住まいの宮邸で健やかな生活を送り、定期的にストレッチなどのリハビリ体操をして健康維持に努めている。高齢のため、総裁などを務める各種団体の行事への出席は控えている。」
紀子◆東京都清瀬市のホールを訪れ、総裁を務める結核予防会や市が主催した「清瀬結核サミット」に出席。
「昭和100年式典」◆政府が閣議で、昭和100年記念式典を翌年4月29日に日本武道館(東京)で開催すると決定。木原稔・官房長官が記者会見で「激動と復興の昭和の時代を顧み、将来に思いを致す機会となるよう挙行するものだ」。
アイヌ遺骨◆黄川田仁志・アイヌ施策担当相が記者会見で、英国の自然史博物館で保管しているアイヌ民族の遺骨5体の返還を受けると発表。「ようやく慰霊できる。返還を早期実施できるよう調整を進める」。
日中関係◆中国上海市で29日に予定されていた歌手、浜崎のコンサートが急に中止となったと、運営企業が短文投稿サイト微博(ウェイボ)で発表。「不可抗力の要因」を理由としているが、「台湾有事」に関し武力行使を伴えば存立危機事態になり得るとした高市早苗首相の国会答弁を巡り日中関係が緊張する中、中国では日本人アーティストらによるイベントの中止が相次いでいると報道。
【11月29日】
皇居・乾通り◆秋の皇居・乾通りの一般公開が始まる。12月7日までの9日間実施すると報道。
「黄綬褒章」◆2025年秋の黄綬褒章を受章した横山典弘騎手の記念セレモニーが、東京競馬場で行われる。授章の際には徳仁の皇太子時代に開催された2014年の日本ダービーの話に花が咲いたというと報道。
【11月30日】
天皇、皇族◆秋篠宮が60歳の誕生日を迎え、徳仁、雅子にあいさつするため、皇居・御所を訪問。半蔵門から車で入る。明仁、美智子へのあいさつで、東京・元赤坂の赤坂御用地にある仙洞御所を訪れる。これに先立ち、愛子が赤坂御用地にある秋篠宮邸を訪れ、秋篠宮に「お祝い」のあいさつをする。
秋篠宮◆還暦となる60歳の誕生日を迎えたと報道。これに先立ち、東京・赤坂御用地の赤坂東邸で記者会見した内容が公表される。戦後80年の節目について「改めて先の大戦へ思いをはせ、平和な世の中が継続していることの大切さを考えるきっかけになった」。7月に訪問した広島で若い世代と交流したことを振り返り「戦争や核兵器について学び、国内外の同世代と共有し、活動している姿を大変頼もしく思った」。皇族数の減少と「公務」の在り方を巡り「高齢化も含めて、公的な活動の担い手が減ってきているのは間違いない。しかし、状況を変えるのは、今のシステムではできない。全体的な公的な活動の規模を縮小するしか、今はないのではないか」。
戸籍◆東京都東村山市の国立ハンセン病資料館が、戦争とハンセン病をテーマにした講座を開く。国立療養所沖縄愛楽園の一角にある資料館の学芸員鈴木陽子が、激しい地上戦により戸籍簿が焼失した沖縄で、ハンセン病患者による戸籍の再製を巡るさまざまな動きがあったことを解説したと報道。鈴木によると、沖縄では離島を除き戸籍簿が焼失し、1953年の戸籍整備法で戸籍申告が義務付けられたが、愛楽園では入所者数十人が申告せず無戸籍者となったという。

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