【10月1日】
秋篠宮、紀子◆東京都渋谷区の新国立劇場を訪れ、第80回文化庁芸術祭オープニング公演のオペラを鑑賞。
【10月2日】
愛子◆宮内庁が、愛子が新型コロナウイルスに感染したと発表。国民スポーツ大会の競技観戦のため、5〜6日の日程で滋賀県を訪問する予定だったが取りやめると報道。
紀子、佳子◆瀬戸内国際芸術祭出席のため、香川県を訪問。「アートの島」として知られる直島の「ベネッセハウス ミュージアム」を視察。高松市の高松港で、約2千冊の本を積んで瀬戸内の島々を巡っている「こども図書館船ほんのもり号」や、芸術祭の出品作品を見て回る。1泊2日の日程で、3日は高松市の大島にある国立ハンセン病療養所「大島青松園」を訪れて納骨堂に供花し、入所者と「懇談」すると報道。
「昭和100年」◆政府が、「昭和改元100年」となる2026年に向け、関係府省庁の連絡会議を官邸で開く。「昭和」の体験や記憶を継承するためとして、府省庁や自治体、民間が実施する関連事業の検討状況を報告。議長の橘慶一郎・官房副長官が機運醸成に向け「平成や令和生まれの世代にも関心を持ってもらえるよう、力を入れてほしい」。
正倉院◆聖武天皇の遺品や、シルクロードを経て伝わったとされる多くの宝物を集めた奈良市の正倉院で、宝庫の扉を年に1度開ける「開封の儀」が行われる。勅使の松永賢誕侍従や宮内庁正倉院事務所の職員ら15人が、宝物を納めた六つの部屋の扉にかかる麻縄をはさみで切る。扉を閉める「閉封の儀」の11月28日まで、宮内庁職員や専門家が宝物の点検や調査をすると報道。
【10月3日】
紀子、佳子◆瀬戸内海の島にある国立ハンセン病療養所「大島青松園」(高松市)を訪れ、入所中に死亡した元患者らの納骨堂に供花した後、石碑に拝礼。入所者ら約20人と「懇談」。小豆島に移り、紀子が総裁を務める母子愛育会の活動を見学。
皇統譜◆宮内庁が、天皇と皇族の戸籍に当たる「皇統譜」に、悠仁の成年式を9月6日に執り行ったと登録。第125代天皇だった明仁の皇族譜に記載され、宮内庁書陵部で、西村泰彦長官らが正本と副本に筆で署名したと報道。
「帰国の記帳」◆石破茂首相が、皇居で「帰国の記帳」。
大山古墳◆国内最大の前方後円墳で、世界文化遺産の仁徳天皇陵古墳(大山古墳、堺市)を上空から一望できるガス気球の運航が4日から始まるのを前に、運航会社が同市で記念式典を開く。吉村洋文・大阪府知事や永藤英機・堺市長らが、古墳近くの大仙公園内から気球に乗り、観覧。
戦争賠償◆2010年の当日、ドイツ政府が第1次世界大戦の敗戦で負った賠償金の支払いを完了したと発表。大戦終結から約92年後。ナチス政権の支払い拒否や、東西ドイツ統一まで支払いが猶予されていたことなどから、最後の国債利子分の返済が遅れていたと報道。
【10月4日】
徳仁、雅子◆科学技術に関する国際フォーラム出席などのため、京都府を訪問。府立植物園を視察。2泊3日の日程で、5日にフォーラムの開会式に出席し、6日は大阪市の大阪・関西万博会場を訪れると報道。
秋篠宮、紀子◆全国育樹祭の式典出席などのため、宮城県を訪問。白石市の「国立花山青少年自然の家」の南蔵王野営場で関連行事に臨み、明仁、美智子が在位中の1997年に全国植樹祭で植えた樹木の手入れをする。白石市の施設に移り、地域の緑化活動に取り組む小中学生の発表を聞く。宿泊先の仙台市のホテルで、大会関係者と「懇談」。1泊2日の日程で、5日は利府町で育樹祭の式典に出席すると報道。
靖国問題◆公明党の斉藤鉄夫代表が、自民党の高市早苗・新総裁と東京都内で会談し、閣僚による靖国神社参拝が外交問題に発展しているとして懸念を示す。会談後、斉藤代表が記者団に明らかに。斉藤代表によると、高市総裁は靖国参拝を巡って「総裁選での私の発言を聞いていただければ分かるのではないか」と応じたという。
自民総裁◆自民党総裁選が党本部で投開票され、高市早苗・前経済安全保障担当相が5候補の争いを制して第29代総裁に選出される。記者会見で、首相就任後も靖国神社参拝を続けるかどうかは「適時適切に判断する。絶対、外交問題にされるべきことではない」と述べるにとどめ、明言を避けたと報道。/自民党新総裁に高市早苗・前経済安全保障担当相が選出されたことを受け、韓国の聯合ニュースが「協力基調を続けた韓日関係が変化する可能性がある」と報じる。/中国外務省が、自民党の高市早苗・新総裁の選出について、台湾を「自国領」とする中国の立場を「十分理解して尊重」するとした日中共同声明など四つの政治文書を堅持し、歴史や台湾問題で約束を履行するよう日本側に求める。共同通信にコメント。中国政府筋が、高市総裁が台湾の関係者とたびたび面会していることや、8月15日の「終戦の日」に合わせ靖国神社を参拝していることに警戒感を示したと報道。
【10月5日】
徳仁、雅子◆京都市の国立京都国際会館で「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム」の開会式に出席。主要議題の人工知能(AI)を巡り、徳仁があいさつで「社会のあらゆる側面に革新をもたらしつつある一方、倫理的課題やプライバシーの保護など慎重に検討すべき課題も数多く存在する」。「さまざまな分野の有識者が議論することが求められている」。徳仁、雅子がオープニングセッションを聴講し、登壇者と「懇談」。桂離宮を視察。桂離宮は1615年ごろ、後陽成天皇の弟で八条宮家の初代智仁親王が御殿の一つ「古書院」を建てたのが始まりとされると報道。
秋篠宮、紀子◆宮城県利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで開かれた第48回全国育樹祭の式典に出席。秋篠宮があいさつで、東日本大震災の津波被害を受けた海岸防災林を再生させる取り組みについて「将来に向けた意義深いもの」。「かけがえのない豊かな森林を維持し、次の世代へと引き継いでいくことは私たちに課せられた大切な務めでしょう」。式典後、大衡村の県林業技術総合センターに移り、海岸防災林の復旧状況について、関係者からパネルで説明を受ける。
【10月6日】
徳仁、雅子◆大阪市の大阪・関西万博の会場を訪れ、国連パビリオンや国際機関館などを視察。
トランプ訪日◆日米両政府が当月下旬に予定するトランプ米大統領の訪日に合わせ、28日に首脳会談を実施する方向で調整に入ったと、複数の日本政府関係者が明らかに。トランプ大統領は滞在中、徳仁と会見し、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を視察する予定で、徳仁との会見は27日を軸に調整しているという。
ハイチ議長◆政府が、カリブ海の島国ハイチのサンシル暫定大統領評議会議長が大阪・関西万博のナショナルデー行事に参加するため、8日に訪日すると発表。12日までの滞在中、徳仁と会見し、石破茂首相と会談する予定と報道。
「昭和100年」◆「昭和100年」に合わせ、仙台市歴史民俗資料館が、戦前戦後の街と生活を写真や日用品で紹介する特別展を開いていると報道。
【10月7日】
佳子◆滋賀県大津市で国民スポーツ大会のバスケットボール少年男子の決勝戦を観戦。米原市の聴覚障害者が通う就労支援施設「湖北みみの里」を訪れ、内職作業などを視察。
靖国問題◆自民党の高市早苗総裁が当月17〜19日に東京・九段北の靖国神社で執り行われる秋季例大祭中の参拝を見送る方向で調整に入ったと、複数の関係者が明らかに。公明党の斉藤鉄夫代表が高市総裁との会談で、中国、ロシア、北朝鮮が連携を強めるなど日本を取り巻く安全保障環境が厳しくなる中「靖国参拝が外交問題になるべきではない」と伝える。
スウェーデン王立アカデミー◆スウェーデンの王立科学アカデミーが、2025年のノーベル物理学賞を、いずれも米国のカリフォルニア大バークリー校のジョン・クラーク名誉教授、エール大のミシェル・デボレ名誉教授、カリフォルニア大サンタバーバラ校のジョン・マルティニス名誉教授の3氏に授与すると発表。
右翼議員◆正式決定された自民党役員人事では、高市早苗総裁と政治信条が近く気脈を通じたタカ派議員の登用が目立ったと報道。「総務会長の有村治子氏は参院比例代表選出で神道政治連盟の支持を受けてきた。男系男子による皇位継承の維持を主張し、選択的夫婦別姓制度に反対の立場だ。(略)選対委員長の古屋圭司氏は、保守系議員らでつくる超党派議員連盟『日本会議国会議員懇談会』の会長を務める。幹事長代行には安倍晋三元首相の最側近で、官房副長官として首相だった安倍氏を支えた萩生田光一氏が就いた。(略)組織運動本部長の新藤義孝氏は太平洋戦争末期の激戦地・硫黄島で日本軍を率い、戦死した栗林忠道中将を祖父に持つ。日本の領土を守るため行動する超党派議員連盟の会長だ。」
自公連立協議◆自民党が、高市早苗総裁の下、党役員を正式決定し、新執行部を発足させる。高市総裁が公明党の斉藤鉄夫代表と国会内で会談。斉藤代表が自民の「政治とカネ」問題や、靖国神社参拝を含む歴史認識、外国人政策に対する公明内の懸念を伝えたが、政治とカネ問題で結論は出ず、連立合意は持ち越したと報道。/公明の斉藤代表が、自民の高市総裁との会談で、靖国神社参拝を含む歴史認識や外国人政策を巡り、認識を共有した点が多数あったと記者団に明らかに。
国スポ◆国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ」第10日が滋賀県平和堂HATOスタジアムなどで行われ、滋賀が44年ぶり2度目の男女総合優勝(天皇杯獲得)を決める。女子総合優勝(皇后杯獲得)も手にしたと報道。
天皇杯バスケ◆日本バスケットボール協会(JBA)が、第101回天皇杯・第92回皇后杯全日本選手権(JBA主催、共同通信社共催)ファイナルラウンドの組み合わせを発表。
【10月8日】
徳仁、雅子◆宮内庁が、徳仁、雅子が第44回全国豊かな海づくり大会の式典出席などのため、11月8日から1泊2日の日程で三重県を訪問すると発表。8日に東海道新幹線と近鉄を乗り継いで三重県に入り、鳥羽市の鳥羽水族館で、国内で唯一飼育しているラッコを見学した後、夜は志摩市のホテルで、大会関係者と「懇談」。9日は、志摩市阿児アリーナで、海づくり大会の式典に臨み、徳仁があいさつした後、南伊勢町で県立水産高校の「実習船しろちどり」を視察し、同町の漁港で催される歓迎行事で徳仁、雅子がマダイやイセエビを放流して、夜に帰京すると報道。
雅子教育◆雅子の「妃教育」の一環で、93年から書道の「ご進講」を担当した楢崎華祥(書家、本名弥生)が9月29日午後、老衰のため死去したと報道。
佳子◆滋賀県彦根市の平和堂HATOスタジアムで第79回国民スポーツ大会(旧国民体育大会)の総合閉会式に出席。男女総合優勝と女子総合優勝を果たした滋賀県の代表にそれぞれ天皇杯と皇后杯を手渡す。米原市の県立伊吹高校を訪れ、書道部のパフォーマンスを鑑賞。
牛島満◆太平洋戦争末期の沖縄戦で、防衛に当たった日本陸軍第32軍の牛島満・司令官が自決前に打電した辞世の句が、戦意高揚を図る内容に書き換えられた上で、当時の新聞各紙に掲載されていたことが分かったと報道。国立公文書館アジア歴史資料センターが公開している電報の資料や、沖縄県が編さんした県史の資料編によると、1945年6月18日に送信された句は元々「秋ヲモ待タデ 枯レ行ク島ノ田草ハ 帰ル御国ノ春ヲ念ジツツ」と記されていたが、沖縄での日本軍の組織的戦闘が終わった後、26日以降の新聞には「秋を待たで 枯れゆく島の青草は 皇国の春に甦らなむ」との句が掲載されており、確認した沖縄国際大の吉川由紀・非常勤講師(沖縄戦研究)によると、元の句は「田草のような私は死んでいくが、日本が戦争に勝ち、安泰となることを願う」との意味だったが、新聞の句は臣民(青草)が「再び立ち上がってほしい」(皇国の春に甦らなむ)という内容で、吉川は「句を受け取った軍中央部が改変した可能性がある」との見方を示しているという。
国スポ◆滋賀県平和堂HATOスタジアムで国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ」の総合閉会式が行われ、閉幕。開催地の滋賀が44年ぶり2度目の男女総合優勝(天皇杯獲得)を果たし、女子総合優勝(皇后杯獲得)も手にしたと報道。
【10月9日】
徳仁◆皇居・御所で、ハイチのサンシル暫定大統領評議会議長と会見。車寄せで出迎える。議長は大阪・関西万博のナショナルデー行事に出席するため訪日したと報道。
佳子◆京都市にあるパナソニックホールディングスの迎賓施設「松下真々庵」を訪れ、花瓶や蒔絵箱などの工芸品を鑑賞。日本工芸会の総裁を務めている。
香淳皇后実録◆宮内庁が、昭和天皇の后、香淳皇后の97年の生涯を記した「香淳皇后実録」を公開。戦中、日本軍の将官クラスの出征・帰還に際して頻繁に面会し、軍病院に傷病者を慰問するなど「戦時下の皇后」を詳細に記述しており、敗戦を境に、側近による進講の内容は「新憲法概説」などに一変し、戦後民主主義への適応を迫られる姿が浮かんだと報道。
香淳皇后実録「解説」◆共同通信が「昭和史を考える基礎に/香淳皇后実録公開」と題した解説記事を配信。「香淳皇后実録は、軍幹部と面会を重ねた記録を網羅し、戦時体制下における『皇后』の役割を浮かび上がらせた。だが、香淳皇后自身の心情を知る直接的な描写はなく、認識や関与の度合いについて評価が定まるのはこれからだ。既に完成した昭和天皇実録とあわせて、戦争を経験した昭和史を考える基礎としたい。(略)『天皇と戦争』を考える上で、皇后の存在は重要な要素の一つとなる。実録を糸口として実像に迫るには、一次資料を含めた幅広い情報の開示が不可欠だ。」
香淳皇后実録「サイド」◆共同通信が、「時代が転換、揺れた役目/国民との関係、戦後再構築」と題したサイド記事で「宮内庁が9日公開した香淳皇后実録は、戦中・戦後の転換期に揺れた『皇后』の行動を克明に記録した。『銃後の守り』の模範となった戦時下から一転、民主主義の価値観を学び、昭和天皇と共に国民との関係性を再構築していく姿を実録の記述を基にたどった」と配信。「実録には、戦地で司令官を務める陸海軍大将らの名前が次々登場する。皇后の『お言葉』も記載され、帰還した際は『皇軍の武威を発揚したことはご苦労』とねぎらった。(略)名古屋大大学院の河西秀哉・准教授(日本近現代史)は『国威発揚の象徴的な存在だった。政府の意向や先例の踏襲もあっただろうが、面会を重ねる中で戦況を把握し、主体的に協力していたのではないか』と分析する。/『銃後』の女性像を体現する活動も散見される。包帯巻きを日課とし、終戦までに5万本以上を戦傷者らに贈り、義眼、義肢などの寄贈は160回以上に及んだ。/『戦傷病者の救護が主な公務となっていたことが分かる』と日本大の古川隆久教授(日本近現代史)は指摘する。一方で『傷ついた軍人の姿から戦況が苦しいとは認識していたが、戦争遂行に重要な役割を果たしたわけではない』との見方を示す。(略)日本赤十字社の総会でのあいさつを比較すると、心境の変化がうかがえる。「銃後」の国家奉仕を強調する言葉は消え、戦後の46年は、国民が苦しみのうちにあるとし『どうしたら心の傷を少しでも軽くすることができるだろうかと、日々心を痛めている』と寄り添った。古川教授は『皇后なりに責任を感じ「心が痛む」と表現したのだろう』と指摘する。」/共同通信が「疎開児童に皇太子重ね/2男5女出産、子育て関与」と題したサイド記事で「香淳皇后は、昭和天皇と20歳で結婚し、皇太子(上皇さま)をはじめ2男5女をもうけた。実録では、側近から教育方針に関する報告を受けて子育てに意見を述べ、戦時中の疎開児童に、同じ境遇にある皇太子を重ねた様子が描かれた。生後間もない次女を亡くし、悲しみに暮れる姿もある」と配信。/共同通信が「絵画、音楽通じて国際親善/欧州、米国を訪問」と題したサイド記事で「香淳皇后は、天皇初の外国訪問となった1971年9月27日〜10月14日の欧州歴訪や75年9月30日〜10月14日の訪米に同行している。戦争の傷痕が残る中、友好親善に努め、実録には、造詣が深い絵画や音楽を通じて交流する姿が描かれた」と配信。「英国では71年10月5日、歓迎式典と馬車パレードの後、ウェストミンスター寺院を訪れ、昭和天皇が無名戦士の墓に供花した。香淳皇后は同行を特に希望し『堂内の無名戦士の墓のうへに花環そなへてふかくいのりぬ』との和歌を寄せた。(略)欧州歴訪中、デンマークでブロンズ像『人魚像』を見学し、フランス・パリのルーブル美術館では、皇后の希望でミレー作『晩鐘』などが特別展示された。10月13日、ドイツでベートーベンの生家を訪れ、ピアノ演奏を聴いた。『大好きな作曲家の演奏に接してうれしく思う』と話した。」/共同通信が「『銃後』視察、傷病者慰問/国内・海外に皇族妃派遣」と題したサイド記事で「1937年に始まった日中戦争や続く太平洋戦争では、香淳皇后は戦傷病者の慰問や『銃後』の視察として皇族妃らを各地に派遣している。時には自ら赴くこともあるなど、実録からは戦争との接点が読み取れる。ニュース映画や戦争の絵画を鑑賞する機会もあった」と配信。/共同通信が「首都空襲、宮殿ほぼ全焼/防空施設で過ごす」と題したサイド記事で「太平洋戦争末期、首都・東京は空襲が激しさを増す。皇居や皇族邸で被害が生じ、宮殿はほぼ焼失した。警報発令が相次ぐ緊迫した日々を、香淳皇后は昭和天皇と共に『御文庫』と呼ばれた防空施設で過ごした」と配信。/共同通信が、「天皇と共に地方訪問/戦後定着、交流重ね」と題したサイド記事で「天皇、皇后そろっての地方訪問は戦後になってから定着し、行く先々で国民と交流を重ねた。1947年9月、栃木県への戦災復興状況視察に『新例』として香淳皇后が同行し、戦災者や海外引き揚げ者を見舞ったと実録は記述している」と配信。/共同通信が、「結婚決定は14歳、妃教育へ/『重大事件』心境分からず」と題したサイド記事で「香淳皇后は1903年3月6日、久邇宮邦彦王の長女として誕生し良子と命名された。14歳で昭和天皇との結婚の予定が決まり、実録はお妃教育を詳しく紹介している。色覚障害の遺伝子がある可能性を理由に元老の山県有朋らが婚約辞退を迫った『宮中某重大事件』では、本人の心境はうかがえない」と配信。/共同通信が、「関東大震災、支援の慰問袋/家族で新潟滞在、厳重警備」と題したサイド記事で「1923年9月1日の関東大震災では、香淳皇后は久邇宮家の両親らと新潟県の赤倉に滞在中だった。実録には被災者支援の慰問袋を連日作る様子が記されている。さまざまなルートから被害情報が届き、社会の混乱で厳重な警備が敷かれた」と配信。/共同通信が、「74歳で腰骨折、公務減り/晩年、老いの症状進む」と題したサイド記事で「1977年7月、香淳皇后は74歳の時、栃木県の那須御用邸で静養中に腰を骨折した。この頃から次第に老いが進み、公の場から離れていく状況が実録から見てとれる」と配信。/共同通信が、「趣味の絵、著名画家が指導/バイニング夫人に英語学ぶ」と題したサイド記事で「香淳皇后は画集を出版するなど絵を趣味としていた。著名な日本画家から頻繁に指導を受ける姿が実録から分かる。皇太子(上皇さま)の家庭教師として知られる米国人のバイニング夫人からは自身も英語を学び、親密な交流があったようだ」と配信。/共同通信が、「64年東京五輪、聖火見守る/経済成長期は大阪万博へ」と題したサイド記事で「日本が戦後復興を成し遂げて国際社会への復帰をアピールした1964年東京五輪、『人類の進歩と調和』をテーマに経済成長を象徴するイベントとなった70年大阪万博。香淳皇后は、昭和天皇と共に開会式を含め何度も会場に足を運んだ」と配信。/共同通信が、「美智子 さまと結婚準備/伝来の指輪、着物選び」と題したサイド記事で「1959年4月10日、皇太子だった上皇さまと上皇后美智子さまが結婚された。実録は、香淳皇后が美智子さまと共に準備を進める様子を記述している」と配信。「初の民間出身の皇太子妃に対する批判があったとされる。侍従だった入江相政の日記に『平民からとはけしからんというようなことで、皇后さまが勢津君さま(秩父宮妃)と喜久君さま(高松宮妃)を呼んでお訴えになった』との記述があるが、実録には掲載されなかった。」
香淳皇后実録「識者談話」◆共同通信が、「『強い母親』像加わる」と題し、桜花学園大の石月静恵・客員教授(近現代女性史)の談話を配信。「傷痍軍人を見舞うなど軍と香淳皇后の関係が最も注目される。明治憲法下の天皇制で『大日本帝国の優しい母』という皇后像が形づくられ、香淳皇后もその流れにあった。ただ日中戦争、太平洋戦争へと進むにつれ、皇后が頻繁に軍幹部と会って激励するなど『強い母親』像が加わった。結果として女性の国民に『子を天皇にささげ、戦死しても悲しんではいけない』と意識付けることになった。この間の香淳皇后の心情に関する記述があれば、さらに研究が進んだだろう」。/共同通信が、「幅広い教養、興味深い」と題し、立正大の真辺美佐教授(日本近現代史)の談話を配信。「多彩な進講を受け、国際的な教養を身に付けようとした姿が興味深い。天皇を支える立場として『女性だから』と学びを制限する考えはなく、広い視野から研さんを積んでいたことがうかがえる。先代の貞明皇后から引き継いだ『皇后』の務めを重んじ、高齢で体が不自由になってからも御養蚕所に出かけた。入院中の長女を気遣い、見舞う姿に母としての細やかな情愛がにじむ。昭和天皇実録とあわせて読むことで両者の関係が立体的に見えるだろう」。/共同通信が「銃後の女性に影響」と題し、明治大の山田朗教授(日本近現代史)の談話を配信。「戦争を命令するハードな天皇と、戦争で生じる苦痛や困難をいたわり心遣うソフトな皇后という両者が、システムとして機能していたことが実録を読むと分かる。香淳皇后は時代が求める『女性ならでは』の役割を果たしていたと言える。女性皇族を取りまとめ、戦傷者に贈る包帯を自ら巻いて『皇室の慈しみ』を示した。7人の子を産み、真空管の部品作りという銃後の細かい手作業にもいそしんだ。こうした存在は、戦争動員の面で多くの女性に影響しただろう。」/共同通信が「編さん資料公開を」と題し日本大の古川隆久教授(日本近現代史)の談話を配信。「香淳皇后の全体像を知る最初の手がかりとなる。ただ、表面的な記述に終始している印象で、昭和天皇実録と比べて発言が極めて少なく、思想や人柄が捉えにくい。個性がうかがえる数少ない例は、ピアノやバイオリンを習うなどクラシック音楽を好んだことだ。公的刊行物として内容の制約はやむを得ないが、皇室は公的な存在であり、宮内庁は側近の『女官日誌』など編さんに用いた資料を公開すべきだ。国民に知る機会を提供し、多角的な研究につなげることが今後の皇室を考える上でも有益だろう。」/共同通信が「戦時体制補完の過程分かる/昭和天皇と役割果たす」と題し、ノンフィクション作家・保阪正康の談話記事を配信。「公開された実録には、香淳皇后が大戦下で体制に組み込まれていく過程が描かれている。皇后という立場で軍人に接するとともに、戦傷病者などに慈しみを施すことで、昭和天皇を補完する役割を果たしていたのが分かる。/共同通信が、「初めて見えた戦勝祈願の姿/従来像変える終戦期記述」と題し、明治学院大名誉教授・原武史の談話記事を配信。「今回の実録で、私には大きな発見があった。一つは、終戦の日の前日になってもなお、香淳皇后も貞明皇后(昭和天皇の母、当時皇太后)も、昭和天皇の『終戦の聖断』を知らなかったことだ。/実録の1945年8月14日の条には『夜、翌十五日に御参内予定の皇太后へ御贈進になる菓子をお作り』との記述がある。15日に予定された貞明皇后の訪問は、本土決戦に備え長野県軽井沢へ疎開する前のあいさつと考えられる。香淳皇后もそのつもりで菓子を作っている。ところが15日になって事態が急変し、貞明皇后の皇居訪問は中止されている。/さらに興味深いことがある。14日の条には続いて『昨年来御希望の鹿島神宮・香取神宮御参拝』について、側近に代拝を命じたとある。鹿島・香取は軍神を祭る神社だ。香淳皇后が44年からずっと自らこの両神宮に戦勝を祈願したいと考えていたことは知られていなかった。(略)これまでの香淳皇后のイメージは、天皇が担う政治や軍事には関わらず、もっぱら病院への慰問など『銃後の守り』に努めるというものだった。それを修正せざるを得ない出来事があったことが終戦から80年を経て初めて分かった。」
【10月10日】
佳子◆京都市の百貨店を訪れ、第72回日本伝統工芸展京都展を視察。主催する日本工芸会の総裁を務める。市内にある漆芸作家の四代三木表悦の工房を訪問。
「戦後80年所感」◆石破茂首相の戦後80年所感発表を受け、野党から「戦争に至った体制の問題が洞察されたのは新しい。一定の意義がある」(国民民主党の玉木雄一郎代表)と評価する声が上がる一方で「侵略戦争と植民地支配に対する反省が全く述べられていない」(共産党の田村智子・委員長)との批判も出たと報道。玉木代表が記者団に「首相は極端な方向に行きがちな民意や、それを受けた政治の在り方に戒めを促したいのだと感じた」。田村委員長「天皇の絶対的な権力による専制政治を不問にしていると、何の教訓も引き出すことはできない」。
【10月11日】
自衛隊員追悼式◆石破茂首相が、防衛省で自衛隊殉職隊員追悼式に参列し「自衛隊員は防衛力の最大の基盤だ。殉職された隊員の遺志を受け継ぎ、国民の命と平和な暮らしを守るため全力を尽くす」。「隊員にふさわしい名誉と処遇を実現することは国家としての責務だ」。
【10月12日】
佳子◆東京都江東区の有明コロシアムを訪れ、テニスの全日本選手権決勝を観戦。表彰式で、優勝した選手に天皇杯を手渡す。佳子は日本テニス協会の名誉総裁を務めている。
【10月13日】
秋篠宮、紀子◆大阪・関西万博の会場(人工島・夢洲)で開かれた閉会式に出席。
秋篠宮、紀子◆大阪・関西万博の「迎賓館」で、日本国際博覧会協会主催の昼食会に出席。
スウェーデン王室◆当年のノーベル賞に選ばれた坂口志文・大阪大特任教授と北川進・京都大特別教授が、スウェーデンのビクトリア皇太子の訪日を記念したレセプションに招待される。東京都内で開かれたスウェーデン大使館主催の行事で、ビクトリア皇太子「2人も受賞されることについて、日本におめでとうと言いたい。12月にストックホルムにお迎えするのを楽しみにしています」。
大阪・関西万博◆大阪・関西万博が閉幕。閉会式で、石破茂首相「分断より連帯、対立より寛容を大切に、皆の心を一つにして、多くの方々に満足いただけた素晴らしい博覧会をつくり上げることができた」。秋篠宮が出席し「人類が直面する共通の課題への解決策について、共に考える機会を得たのは意義深い」。/石破茂首相が「迎賓館」で秋篠宮、紀子らと共に日本国際博覧会協会主催の昼食会に出席。EXPOホール「シャインハット」で秋篠宮、紀子を出迎える。万博閉会式に出席。秋篠宮、紀子を見送る。
テンプル騎士団事件◆1307年の当日、フランス王フィリップ4世がフランス全土のテンプル騎士団(騎士修道会)の団員を一斉に逮捕。フィリップ4世が騎士団所有の財産を奪おうとしたとみられ、団員は背教などの疑いで拷問されて、騎士団は解散、総長らは処刑されたと報道。
【10月14日】
徳仁、雅子◆スウェーデンのビクトリア皇太子と夫を皇居・御所に招き、共に夕食。御所の車寄せで迎える。ビクトリア皇太子は2019年10月の即位礼正殿の儀に参列していると報道。
東久邇宮◆1945年の当日、連合国軍総司令部(GHQ)が、人権や言論の自由を侵害する法律の廃止などを指示する「人権指令」を発する。治安維持法の廃止や政治犯の釈放などを命じたが、東久邇宮内閣は実行不可能として総辞職。後継の幣原喜重郎内閣が実行したと報道。
「秋の園遊会」◆宮内庁が、徳仁、雅子「主催」で28日に東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれる秋の園遊会の招待者を発表。騎手の武豊ら計約1770人が招かれ、徳仁、雅子のほか、秋篠宮、紀子ら皇族が出席し、招待者と「歓談」するが、宮内庁によると、9月に成年式を終えた悠仁は学業優先のため出席しないと報道。
オリビア・コールマン◆共同通信が芸能分野の企画記事で「庶民から女王まで演じきる」と題し、オリビア・コールマンを取り上げる。「現代の英国を代表する実力派俳優のオリビア・コールマン。庶民的な女性から女王陛下まで、さまざまな役を生き生きと演じきる売れっ子だ。(略)映画『女王陛下のお気に入り』で主演し、2019年の米アカデミー賞主演女優賞など数々の映画賞に輝いた」。
三井物産爆破◆1974年の当日、東京・西新橋の三井物産本社が爆破される。8人が死亡した三菱重工爆破など、東アジア反日武装戦線による連続企業爆破事件の一つで、予告電話で駆け付けた警察官を含め21人が重軽傷を負い、翌年、犯行グループが逮捕されたと報道。
【10月15日】
臨時国会◆林芳正・官房長官が、衆参両院の議院運営委員会理事会で、臨時国会の「召集」を21日とする日程を伝達。徳仁を迎える開会式は24日に開くと報道。
【10月16日】
徳仁、雅子、愛子◆宮内庁が、徳仁、雅子が戦後80年の戦没者慰霊として、東京大空襲の犠牲者らをまつる東京都慰霊堂(墨田区)を23日に訪問すると発表。愛子も同行し、宮内庁によると、3人が慰霊堂を訪れるのは初めてで、戦後80年の節目に戦禍の地を巡った一連の訪問は、今回で終了となると報道。
天皇用歩道◆愛媛県が、大阪・関西万博の会場シンボル、大屋根リングに使われている木材を無償で譲り受け、翌年開催の第76回全国植樹祭で再利用すると発表。植樹祭に出席する徳仁、雅子の歩道や、出演者の登壇ステージに活用する方針と報道。
ナポレオン◆1813年の当日、ドイツ東部のライプチヒで、皇帝ナポレオン率いるフランス軍とプロイセンやロシアなどの連合軍が激突し、フランス側に参戦したザクセン軍の寝返りなどで、フランス軍が敗北。「諸国民戦争」ともいい、翌年、連合軍がパリを占領したと報道。
【10月17日】
秋篠宮、紀子◆犯罪被害者らへの支援について議論するとして、東京都千代田区で開かれた「全国犯罪被害者支援フォーラム2025」に出席。フォーラムは全国被害者支援ネットワークや警察庁などが主催。
愛子◆11月17〜22日の日程で、ラオスを「公式訪問」することが閣議で了解される。「海外公式訪問」は初めてで、当年は日本とラオスの外交関係樹立70周年に当たるとして、トンルン国家主席を表敬訪問するほか、記念行事などに出席して友好親善に努めると報道。
香淳皇后実録◆共同通信が「皇后の知見広げた法学者/実録で全講義テーマ判明」と題した記事を配信、穂積重遠を取り上げる。「昭和天皇の后、香淳皇后の生涯を記録した『香淳皇后実録』には『日本家族法の父』とされる法学者穂積重遠(1883〜1951年)が皇后の講師役として頻繁に登場する。講義は大正末期から戦後間もない時期まで約250回続き、実録で全テーマが初めて明らかになった。国内外の情勢や法律、文化など多岐にわたり、時代に即して皇后の知見、教養を広めていった。」
彬子◆共同通信が「日常を面白がり『事件』に」と題し、同社記者・辻将による彬子著「飼い犬に腹を噛まれる」の紹介記事を配信。「同じものを見ているはずなのに、著者独特の視点や表現の巧みさに驚き、感心させられる。そうやって世界の豊かさに改めて気づくのが『何げない日常をつづったエッセー』を読む醍醐味だ。では、その『日常』がまったく『何げなくない』ものだったら。/三笠宮家の彬子さまによる『飼い犬に腹を噛まれる』(PHP研究所・1485円)が、10月刊行ですでに3刷8万部と好調だ。版元によると、さらに2万部の増刷が決まっているという。」
靖国問題◆石破茂首相が、東京・九段北の靖国神社で始まった秋季例大祭に合わせて「内閣総理大臣 石破茂」名で「真榊」と呼ばれる供物を奉納。林芳正・官房長官が会見で、首相は「私人」の立場で真榊を奉納したと説明。政府として中国、韓国など隣国との関係強化の方針に変わりはないと表明。福岡資麿・厚生労働相や城内実・経済安全保障担当相らも真榊を納める。関係者によると、19日までの期間中、首相は参拝せず、自民党の高市早苗総裁も参拝を見送る方向と報道。高市総裁は「私費」で玉串料を納めたと、関係者が明らかに。有村治子・総務会長ら自民幹部が参拝。有村会長が参拝後、玉串料を「私費」で納めたと記者団に明らかに。高市総裁の参拝の有無を巡り「総裁の気持ちを預かり、お参りさせてもらった」。新藤義孝・組織運動本部長も個別に参拝。超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーも集団参拝。自民や日本維新の会、国民民主党の議員ら約60人が参拝。自民の古屋圭司・選対委員長や参政党の神谷宗幣代表らが参加。議連の逢沢一郎会長(自民)が参拝後の記者会見で「戦後80年」の節目に触れ「日本の繁栄の礎となった英霊に尊崇の念を持って心静かに参拝した」。/中国外務省の林剣・副報道局長が記者会見で、石破茂首相が靖国神社の秋季例大祭に合わせて供物を奉納し、自民党の高市早苗総裁が玉串料を納めたことを巡り、日本側に厳正な申し入れをして抗議したと明らかに。「靖国神社に関する後ろ向きな動きに断固反対する」。/韓国外務省報道官が、石破茂首相が靖国神社に「真榊」と呼ばれる供物を奉納したことを受け「深い失望と遺憾を表する」との論評を発表。「日本の責任ある指導者らが歴史を直視し、謙虚な省察と真の反省を行動で示すよう」求める。
「内奏」◆石破茂首相が、皇居「内奏」。
村山富市◆1994年に発足した自社さ連立政権の首相を務めた村山富市が、老衰のため大分市の病院で死去。94年6月、自民、社会、新党さきがけ3党の連立政権樹立合意を受けて第81代首相に就き、日米安全保障体制の堅持や自衛隊合憲、「日の丸・君が代」の容認などを表明して、社会党の基本政策を転換したと報道。
【10月18日】
彬子◆全国の高齢者がスポーツや文化活動で交流する「第37回全国健康福祉祭ぎふ大会(ねんりんピック岐阜2025)」が、岐阜市の岐阜メモリアルセンター長良川競技場で開幕。彬子が出席して開会式が行われる。
靖国参拝◆自民党の西村康稔・元経済産業相が、東京・九段北の靖国神社を秋季例大祭に合わせて参拝。参拝後、記者団に「戦地で亡くなられた英霊が安らかに眠られんことを祈った。日本の平和と繁栄、世界の平和と安定のために力を尽くすと誓った」。玉串料を「私費」で奉納したと説明。/日本維新の会の石平・参院議員が、東京・九段北の靖国神社を秋季例大祭に合わせて参拝。参拝後、共同通信の取材に応じ「英霊の遺志を受け継ぎ、日本を守り抜く誓いを立てるため参拝した」。前日17日に超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーと参拝していたことを明らかに。
「殉職」警察官追悼◆東京・隼町のホテルグランドアーク半蔵門の宴会場「富士の間」で行われた全国殉職警察職員・警察協力殉難者慰霊祭に、遺族や石破茂首相、楠芳伸・警察庁長官ら約100人が参列。石破首相「職務に対する強い誇りと使命感、他者への思いやりと献身に深甚なる敬意と感謝の念をささげる」。
佐渡金山追悼式◆韓国の李赫・駐日大使が、新潟県佐渡市の世界文化遺産「佐渡島の金山」の労働者を追悼する韓国独自の式典を前年同様、11月下旬に開くとの見通しを示す。聯合ニュースが伝える。東京の大使館で開かれた韓国国会の国政監査で「時期は11月下旬ごろと考えている」と述べ、自身が出席のため佐渡市を訪れる意向を示す。
文化勲章◆政府が、2025年度の文化勲章を、スポーツ振興の王貞治、歌舞伎の片岡仁左衛門、心臓血管外科学の川島康生、ノーベル化学賞に選ばれた錯体化学の北川進、民俗学の小松和彦、デザインのコシノジュンコ、美術評論の辻惟雄、有機合成化学の山本尚の8人に贈ることを決める。文化功労者に、落語の柳家さん喬、声優の野沢雅子、建築の坂茂の3人らと、同時選出の北川を含む21人を選ぶ。文化勲章の「親授式」は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は同4日に東京都内のホテルで開かれると報道。
目白署◆共同通信が「皇族守り、唯一無二の紋章/警視庁目白署創立100年」と題した記事を配信。「創立100年を迎えた警視庁目白署(東京都豊島区)の正面玄関には、特別な紋章がきらめく。他の警察署と同じ旭日章の周りを、桜の葉が囲む図柄。管内にある学習院に通学する皇族の身辺を守ってきたことから、天皇を警護した旧陸軍近衛師団の紋章にならった唯一無二のデザインだ。(略)現在、学習院に通学している皇族はいないが、今年4月には学習院創立百周年記念会館を卒業生の天皇陛下や三笠宮家の彬子さまが訪れられ、署員らが警備に当たった。」
南方熊楠◆共同通信が、連載企画「歴史を旅する」で南方熊楠を取り上げ、「『知の巨人』は何を?/昭和天皇に進講も」と題し「『知の巨人』とも称される彼の膨大で異形の業績に触れることで、博識の楽しさを体験できる。人の可能性が感じられる。でも、彼に対しては、一つの問いが最後まで残る。『何をなしたのか』」と配信。「政府の神社合祀に反対し、民俗学者の柳田国男との交流も。62歳のとき、南紀訪問の昭和天皇に変形菌(粘菌)などについて進講した。」
【10月19日】
佳子◆東京都渋谷区で開かれた「ガールズメッセ2025」の式典に出席。あいさつでガールスカウト活動に触れ「努力が実を結び、ジェンダー平等を含むより良い社会が実現することを願う」。受賞者と「懇談」。
靖国問題◆東京・九段北の靖国神社で開かれていた秋季例大祭が終了。17日からの期間中、自民党の高市早苗総裁は参拝を見送り、石破茂首相や閣僚も参拝しなかったと報道。
【10月20日】
天皇、皇族◆徳仁、雅子が、91歳の誕生日を迎えた美智子にあいさつするため、東京・元赤坂の赤坂御用地にある仙洞御所を訪問。これに先立ち愛子が「お祝い」に訪れる。
明仁、美智子◆美智子の誕生日で、側近部局の上皇職職員や宮内庁の西村泰彦長官ら幹部から「祝賀」を受けたと報道。
美智子◆91歳の誕生日。共同通信が「戦後80年の戦没者慰霊として硫黄島、沖縄、広島、長崎を訪問した天皇、皇后両陛下を見守り、戦後50年に際して同じ場所を巡った『慰霊の旅』のことを上皇さまと語り合った。上皇さまの日常を細かく支えつつ、自身の体調とも向き合う日々が多くなっているという」と報道。
【10月21日】
昭憲皇太后◆愛知県犬山市の「博物館明治村」が、開村60周年を記念した特別展「時代の扉をひらいた装い(ドレス)」を開催し、昭憲皇太后をはじめとする女性たちが儀式や行事で着用したドレスを、当時の家具や写真と組み合わせて展示していると報道。
高松宮記念世界文化賞◆第36回高松宮殿下記念世界文化賞(日本美術協会主催)に決まったハンガリー生まれのピアニスト、アンドラーシュ・シフらが21日、東京都内で記者会見を開く。
競輪・寛仁親王牌◆競輪の第34回寛仁親王牌(G㈵)が23日から4日間、前橋市の前橋競輪場で行われると報道。
高市新内閣◆自民党の高市早苗総裁が、衆参両院本会議の首相指名選挙で第104代首相に選出される。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て自民、日本維新の会による連立政権が正式に発足。閣僚人事では、故安倍晋三・元首相が会長を務めた保守系議員連盟「創生日本」から多く起用し、保守色を鮮明にしたと報道。
首相任命式、閣僚認証式◆高市早苗首相が、皇居で「内奏」、首相任命式、閣僚認証式に出席。
城内実◆共同通信が、高市新内閣で経済財政担当相に就任した城内実の紹介記事を配信。「幼少期をドイツで過ごし、外交官時代に上皇さま(当時は天皇陛下)のドイツ語通訳官を務めたこともある。2003年衆院選で初当選。外務政務官や外務副大臣を歴任し、石破内閣では経済安全保障担当相を担った。」
トランプ訪日◆トランプ米大統領が、ホワイトハウスで記者団に近く「日本に行く」と述べる。日米関係筋によると、27日に徳仁と皇居で会見すると報道。
サウジ皇太子◆米CBSテレビが、サウジアラビアのムハンマド皇太子が訪米し、11月18日にトランプ大統領とホワイトハウスで会談すると報じる。軍事面での協力などについて協議する見通しと報道。
スウェーデン皇太子夫妻◆共同通信が「島と王女と現代アート」と題し、ベネッセコーポレーション社長の岩瀬大輔に取材した企画記事を配信。「スウェーデンのカール16世グスタフ国王の長女であるビクトリア皇太子夫妻を香川県のベネッセアートサイト直島(BASN)にお迎えした。前週には秋篠宮妃紀子さま、佳子さまも訪れている。(略)晩さん会の後、皇太子夫妻や大使館の方々と語り合った。スウェーデンでは9月に政府が発表した「文化規範」が話題だ。同国文化を象徴する100の文学、映画、音楽、社会現象が選ばれた。イケアと育児休暇は含まれたが、ABBAやミートボールは『スウェーデンらしさ』に含まれないことが物議を醸した。/国家が『国民文化』を定義することは戦時下の思想統制をほうふつさせる恐れもある。一方で文化とは何か、自国らしさとは何かが国民的議論を呼んでいることは興味深い。日本で同じ100選をつくるとしたら、何が選ばれるだろう。/翌朝、豊島にてジーンズ姿でさっそうと自転車をこぐ皇太子の笑顔が実に『スウェーデンらしい』と、感銘を受けた。」
【10月22日】
皇位継承策◆政府が、安倍政権で首相秘書官や首相補佐官を務めた今井尚哉を21日付で内閣官房参与に起用する人事を発表。小泉純一郎・元首相の政務担当秘書官だった飯島勲、「安定的な皇位継承策」を担当する山崎重孝・元内閣府事務次官、日本人拉致問題を担う河内隆・元内閣府事務次官を再任。
「就任の記帳」◆高市早苗首相が、東京・元赤坂の赤坂御用地を訪れ、仙洞御所、秋篠宮邸、三笠宮東邸、高円宮邸で「就任の記帳」。東京・東の常陸宮邸で「就任の記帳」。
副大臣認証式◆高市早苗首相が、皇居で「内奏」、副大臣認証式に出席。
「新左翼と天皇」◆共同通信が、新刊紹介の記事で井上亮著「新左翼と天皇」を取り上げ、「成田空港の建設反対を訴えた『三里塚闘争』や、昭和から平成の天皇の代替わりを狙って過激派が引き起こしたゲリラ闘争を中心に、戦後の新左翼の歴史をたどった」と配信。「大衆的な支持を得るために『反天皇制』の主張を控えていた新左翼が、いかにその『封印』を解いたのか。警視庁警備・公安担当として同時代の空気を肌で感じた元新聞記者が解き明かす。」
高松宮記念世界文化賞◆第36回高松宮殿下記念世界文化賞(日本美術協会主催)の授賞式が東京・元赤坂の明治記念館で行われ、音楽部門で受賞したピアニストのアンドラーシュ・シフら5人にメダルと賞金各1500万円が贈られる。
トランプ訪日◆政府が、トランプ米大統領が27〜29日の日程で訪日すると発表。徳仁との会見や高市早苗首相との初会談を予定しており、徳仁との会見は27日、首脳会談は28日で調整していると報道。
「時代祭」◆京都三大祭りの一つ「時代祭」が京都市内で行われる。「平安神宮では午前9時ごろ、桓武、孝明両天皇を祭ったみこし2基を中心とする約400人の『神幸列』が、京都御苑へ出発。正午ごろには小雨が降る中、御苑に集まった各行列が長さ約2キロ、2千人に及ぶ大行列を成し、時代名が記された旗を掲げて平安神宮へと進んだ。」時代祭は平安遷都1100年を記念し、1895年に始まったと報道。
ラオス◆1953年の当日、フランス連合の枠内で独立していたラオス王国が、完全独立。1899年にフランスのインドシナ連邦に編入されて以降、長く植民地となっていたが、完全独立後は内戦が繰り返され、75年に現在のラオス人民民主共和国が成立したと報道。
【10月23日】
徳仁、雅子、愛子◆戦後80年の戦没者慰霊として、東京大空襲の犠牲者らをまつる東京都慰霊堂(墨田区)に供花。参列した遺族4人と「懇談」。「側近によると、戦中にあった全国各地の空襲被害を代表する形で平和への思いを示した。記憶継承を願い、節目の年に戦禍の地を巡った一連の訪問は、今回で終了した」と報道。
悠仁◆宮内庁が、悠仁がインフルエンザに感染したと明らかに。
靖国参拝◆青山繁晴・環境副大臣が就任記者会見で、在任中に東京・九段北の靖国神社を参拝する意向を示す。「参拝しないという政府方針はない」。「私たちは英霊のおかげで生きているので、崇敬の念をどうささげるかは私が判断する」。
【10月24日】
臨時国会◆第219臨時国会の開会式が、徳仁を迎えて参院本会議場で行われたと報道。
秋篠宮、紀子◆全国障害者スポーツ大会の開会式出席などのため、1泊2日の日程で滋賀県を訪問。多賀町の公民館で地元の小学生と北欧発祥のスポーツ「モルック」を体験。盲養護老人ホーム星光の里で高齢者と一緒にリハビリ体操をする。長浜市のホテルで大会関係者と「懇談」。25日は彦根市で開会式に出席する予定と報道。
彬子◆宮内庁が、「三笠宮家」の彬子が大エジプト博物館の正式開館式典出席などのため、31日から11月5日の日程でエジプトを「非公式訪問」すると発表。彬子は中近東文化センターの総裁を務めていると報道。日本の資金協力で首都カイロ近郊のギザに建設された大エジプト博物館の開館式典が、11月1日にシシ大統領主催で開かれ、滞在中、ギザの三大ピラミッドの視察や在留邦人との懇談が予定されているという。
改憲・皇位継承策◆高市早苗首相が所信表明演説で、在任中の憲法「改正」に向けた国会発議を訴える。石破茂・前首相は就任直後の所信表明演説で同様の表現を使っていたが、衆院選大敗後の前年11月の演説では目標時期の記述が消えており、保守層を意識した高市首相は、石破前首相が触れなかった安定的な皇位継承にも言及したと報道。「自民党が日本維新の会と結んだ連立政権合意書には、9条改正や緊急事態条項の創設に向けた『条文起草協議会』を設置すると明示。緊急事態条項については2026年度中に条文案の国会提出を目指すとした。/皇位継承を巡り、首相は男系男子による皇統維持を掲げている。維新とは『皇族には認められていない養子縁組を可能とし、皇統に属する男系男子を皇族とする』案を第一優先に、来年1月召集の通常国会で皇室典範改正を目指すことで合意している。/演説では『安定的な皇位継承の在り方に関する各党各会派の議論が深まり、皇室典範の改正につながることを期待する』と維新との合意内容に沿った主張を展開した。」
高市演説◆共同通信が、高市早苗首相の所信表明演説に関するサイド記事で「『議論重視』聖徳太子引用/維新、安倍氏意識か松陰も」と題し、「高市早苗首相は24日の所信表明演説で、地元・奈良ゆかりの聖徳太子の『十七条の憲法』から『事独り断む可からず。必ず衆と与に宜しく論ふ可し』を引用し、少数与党下での議論の必要性を説いた」と配信。
トランプ訪日◆レビット米大統領報道官が記者会見で、トランプ大統領が27〜29日に東京を訪問し、高市早苗首相と28日午前に会談すると正式に発表。日米政府関係者によると、トランプは27日の到着後に徳仁と会見すると報道。
「日の丸」◆プロ野球のドラフトで、楽天1位の藤原(花園大)が三木監督からの「球界を代表する投手になってほしい」という言葉に感銘を受け、「日の丸のユニホームを背負える投手になりたい」と日本代表入りを将来の目標に掲げたと報道。
正倉院展◆奈良国立博物館(奈良市)が、「第77回正倉院展」で展示される宝物67件(初公開6件)を報道陣に公開。実際の展示は25日から11月10日までで、展示宝物は、紺色のコップ形ガラス容器「瑠璃坏」や、織田信長らが一部を切り取ったとされる香木「黄熟香」(蘭奢待)などのほか、象牙や鹿角などを使った寄せ木細工が美しいすごろく盤「木画紫檀双六局」や、ヤコウガイの貝殻片やトルコ石などで飾られた「平螺鈿背円鏡」など聖武天皇ゆかりの品も展示されると報道。
【10月25日】
秋篠宮、紀子◆滋賀県彦根市の平和堂HATOスタジアムを訪れ、第24回全国障害者スポーツ大会の開会式に出席。秋篠宮があいさつで「大会を一つの契機として、障害のある人々に対する理解がさらに広がり、障害者の社会参加が一層促進されることを祈念する」。長浜市の県立長浜ドームで、大会のフットソフトボールを観戦。
【10月26日】
徳仁、愛子◆皇居で開かれた宮内庁楽部による秋季雅楽演奏会を鑑賞。
【10月27日】
徳仁◆訪日したトランプ米大統領と皇居・御所で会見。宮内庁によると、会見は約30分間で、トランプが冒頭「お会いする機会を与えてもらい、大変光栄だ」とあいさつし「高市新首相の下で日米関係をさらに強化していきたい」。28日に予定される高市早苗首相との会談について「大変良い会談になることを期待する」。徳仁「今回の訪日が日米の友好関係をさらに強化することを期待している」。トランプが、タイとカンボジアの和平合意などを挙げ、紛争解決に尽力してきたと話し、徳仁「世界の各地で紛争が続いていることに心を痛めている。平和が訪れることを願う」。米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手ら日本人選手の活躍が話題に上り、徳仁「米国社会に温かく受け入れられて感謝している」。トランプが「ぜひともホワイトハウスに来てください」と招待し、徳仁が謝意を示したと報道。
トランプ訪日◆トランプ米大統領が、2期目初の訪日に向け、アジア歴訪最初の訪問地マレーシアを出発。夕に羽田空港に到着後、皇居で徳仁と会見する予定で、日本政府は、元首としては「国賓」に次ぐ「公式実務訪問賓客」として迎えると報道。
トランプ◆共同通信が「トランプ氏、皇室に憧れ/強い権威欲、懐柔利用も」と題し、「トランプ米大統領は、多くの人から敬愛を受ける各国の皇室や王室に対する憧れを隠さない」と配信。「不動産王として名をはせ、大統領に上り詰めたが、ロイヤルファミリーが持つ権威や名誉は財力や権力を使っても手に入らない。各国は王室を通じて歓待することでトランプ氏の自尊心を満たし、懐柔を図っている。(略)日本では2017年11月、在位中だった上皇ご夫妻と面会した。19年5月には令和初の国賓として天皇、皇后両陛下と会見し、宮中晩さん会でのあいさつで『丁重なるご招待を決して忘れることはない』と発言。殊勝な態度に終始した。」
「帰国の記帳」◆高市早苗首相が、皇居で「帰国の記帳」。
「秋の園遊会」◆宮内庁が、秋の園遊会の招待者として発表した名簿のうち、福岡県の参加者の肩書を「元全国納税貯蓄組合連合会副会長」から「全国納税貯蓄組合連合会副会長」に訂正。
「昭和100年」◆「昭和100年」に合わせ、戦争や憲法制定、東海道新幹線開通、人類の月面着陸などの歴史的出来事が教科書でどう伝えられたかを紹介する企画展が、福井県坂井市の県教育博物館で開かれていると報道。
「大正」「昭和」アート作品◆岐阜県美術館が、和洋折衷スタイルの暮らしが進んだ「大正」や「昭和」初期の流行を捉えた工芸品や絵画の展覧会を11月15日〜翌年2月15日に開くと報道。
競馬・天皇賞◆中距離の最強馬決定戦、第172回天皇賞・秋(G㈵)が11月2日、東京競馬場の芝2000メートルで行われると報道。
【10月28日】
天皇、皇族◆徳仁、雅子「主催」の秋の園遊会が東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれ、騎手の武豊ら各界の「功労者」、自治体関係者ら約1470人が出席。徳仁、雅子や愛子、秋篠宮、紀子らが会場を巡る。天皇と皇族が苑内を歩くルートについて、宮内庁は春の園遊会で三つに見直したが、今回さらに2ルートに変更し、徳仁、雅子と、その他の皇族に分かれて招待者と「懇談」。悠仁は「学業優先」のため欠席したと報道。
佳子◆東京・日本橋のホテルを訪れ、日本中近東アフリカ婦人会が主催する第22回チャリティーバザーを視察。
【10月29日】
秋篠宮、紀子◆東京都千代田区の東京会館を訪れ、地球環境問題の解決に貢献した人に贈る第34回ブループラネット賞の表彰式に出席。秋篠宮があいさつで「環境問題に真摯に取り組む方々の尽力により、持続可能な社会がもたらされることを心から願う」。式典後、祝賀パーティーに出席し受賞者と「懇談」。
「就任の記帳」◆高市早苗首相が、東京・高輪の高輪皇族邸で故寛仁の妻信子への「就任の記帳」。
【10月30日】
明仁、美智子◆「静養」のため神奈川県葉山町の葉山御用邸に入る。葉山を訪れるのは、代替わりに伴う転居の際に一時滞在した2022年4月以来で3年半ぶりで、11月5日まで滞在すると報道。
「戦争の痛苦」◆立命館大などを運営する学校法人立命館(京都市)が、学園の在り方を定めた立命館憲章の「改正」案で削除を検討していた「戦争の痛苦の体験を踏まえ」などの平和に関する文言を同様の表現で残す修正案をまとめたことが、関係者への取材で分かる。前年7月に「将来志向の価値観の再構築」を目的に法人の理事会が「改正検討委員会」を設置し、当年4月に戦争に関する文言を削除した「改正」案を学内に示したが、一部の学生や教職員らから文言の削除について「歴史的経緯や反省をうやむやにしている」などと反対の声が噴出したため、法人側は10月の創立記念行事に予定していた新憲章の公表を見送っていた。
【10月31日】
佳子◆東京都台東区の上野の森美術館を訪れ、特別展「正倉院 THE SHOW」を鑑賞。特別展は、読売新聞などでつくる実行委員会が主催。
参与◆宮内庁が、皇室の重要事項について徳仁の相談役となる参与に、元宮内庁長官の山本信一郎が就任したと発表。山本の前の長官で2020年6月から参与を務めていた風岡典之は退任し、参与は山本のほか、元最高裁長官の寺田逸郎が務めると報道。
正倉院◆宮内庁正倉院事務所が、正倉院正倉(奈良市)が11月1〜3日に特別公開されるのを前に、報道陣に公開。
秋篠宮、紀子◆東京・池袋のサンシャインシティで、第64回農林水産祭「実りのフェスティバル」を視察。
首里城◆首里城(那覇市)の火災から6年となり、早朝から消火訓練が行われる。再建工事が進む正殿では、風雨から守る仮設の建物「素屋根」の撤去が30日に終わり、鮮やかな赤色の外観を見られると報道。
「戦後人文学の終焉と復興」◆共同通信が、出版界をめぐる企画記事で「人文知刷新へ史料集刊行/日文研協力、占領政策など」と題し、「戦後人文学の終焉と復興」シリーズを取り上げる。「国際日本文化研究センター(日文研)の全面的な協力のもと、人文学の刷新を目指す史料集『戦後人文学の終焉と復興』シリーズ(クレス出版)の刊行が始まった。電子書籍を軸とし、国際的な日本研究の現場での活用が期待される。/第1弾は『GHQ民間情報教育局と〈信教の自由〉政策』をテーマに、2026年2月まで全6巻を刊行。国家神道の解体や天皇の人間宣言など、米国など連合国の占領政策が、戦後日本の象徴天皇制や宗教をいかに規定したのかを探った。(略)1945年にGHQが神道の国家からの分離を指示した『神道指令』の草案からは、天皇中心の国家を意味する『国体』が、日本側の働きかけで、最終的に禁止用語とならなかったことが判明。」
韓国国旗◆10月30日に韓国慶州で行われた日韓首脳会談で、高市早苗首相が韓国国旗(太極旗)に向かって一礼する姿が韓国で大きな話題となっていると報道。「靖国神社参拝などを巡り高市氏は韓国で『極右』と見なされることが多いが、複数の韓国メディアは『異例の所作』『韓国を尊重する意思の表れ』と好意的に報じた。/首相は会談冒頭、李在明大統領と握手して写真撮影を終えた後、会場に掲げられた太極旗の前で立ち止まり一礼。その後、日本国旗にも同様に頭を下げた。」
