【9月1日】
愛子◆「静養」先の栃木県那須町の那須御用邸付属邸から帰京。8月29日に徳仁、雅子に合流したと報道。
「御料牧場」◆宮内庁が、栃木県の御料牧場で10月29日と30日に開く見学会の参加者を募集していると報道。
「ナーダム」◆共同通信が、「新聞配達で鍛えた心と共に/最高位横綱、挑んだ大一番/モンゴル、陛下出席の祭典」と題し「ナーダム」を取り上げた企画記事を配信。「天皇、皇后両陛下がモンゴルで7月、同国最大の祭典『ナーダム』に出席された。最も盛り上がりを見せたモンゴル相撲に今年初めて最高位横綱として挑んだ力士がいる。日本への2年間の留学経験を糧に『新聞配達で鍛えた心が一番の強みだ』と力強く言い切り、優勝目指して突き進んだ」。
「国スポ」◆日本スポーツ協会が、新たに設けた国民スポーツ大会の「改革タスクフォース」の第1回会合を東京都内で開き、焦点の一つとなっている都道府県対抗方式の在り方について議論。方式自体は維持する方向だが、座長を務める山本浩・国スポ委員長が「時代に合わない部分もあるかもしれない。幅広く意見を聞いていきたい」と内容を見直す考えを示す。
【9月2日】
秋篠宮◆神奈川県を訪れ、農業の振興に貢献したとして表彰された農家を視察。伊勢原市の酪農家の牧場や川崎市の果樹農家を訪ねる。秋篠宮は公益社団法人「大日本農会」の総裁を務めていると報道。
「戦後80年」◆石破茂首相が、戦後80年を踏まえた「先の大戦」への見解に関し、日本が降伏文書に調印した2日の表明を見送ったと報道。林芳正・官房長官が記者会見で、見解を巡り「メッセージの在り方は現時点で決まっていない。今までの談話の積み重ねも踏まえ、適切に判断する」。歴代内閣の歴史認識を引き継ぐとし「戦争の記憶を風化させず、二度と戦争を起こさせないとの観点が大事だ」。
【9月3日】
徳仁、雅子、愛子◆徳仁、雅子が栃木県那須町の那須御用邸付属邸での「静養」を終え、帰京。8月26日から滞在し、戦時中に硫黄島(東京都小笠原村)から疎開して那須町で暮らしている元島民と「懇談」したと報道。
徳仁、雅子◆宮内庁が、徳仁、雅子が科学技術に関する国際フォーラム出席や大阪・関西万博視察のため、10月4日から2泊3日の日程で京都府と大阪府を訪問すると発表。10月4日に東京駅から新幹線で京都市に入って府立植物園を視察し、5日は国立京都国際会館で開かれる「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム」の開会式に出席して徳仁があいさつすると報道。その後、桂離宮を視察し、6日は大阪市の大阪・関西万博の会場に足を運んで国連パビリオンなどを見て回り、日本館で関係者と懇談した後、夜に伊丹空港から特別機で帰京する。
サウジ皇太子◆フランスのマクロン大統領が、米政府がニューヨークの国連本部で当月開かれる国連総会を前にパレスチナ自治政府関係者らへのビザ発給拒否を発表したことについて「受け入れられない」と非難、撤回するよう要求。22日に国連本部で開かれるパレスチナ問題解決に向けた国際会議でサウジアラビアのムハンマド皇太子と共同議長を務めるマクロン大統領はX(旧ツイッター)で「いかなる攻撃や併合の試み、住民の強制移住も皇太子と築いた勢いを阻害することはない」。イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃拡大やヨルダン川西岸の一部併合がパレスチナ国家承認の動きを止めることはできないと訴える。
【9月4日】
佳子◆東京都中央区の日本橋三越本店を訪れ、第72回日本伝統工芸展を鑑賞。主催する日本工芸会の総裁を務めていると報道。
【9月5日】
悠仁◆6日に19歳の誕生日を迎えると報道。「4月に筑波大(茨城県つくば市)に入学し、多くの新しい友人に恵まれ、学業やスポーツなどに充実した大学生活を送る。誕生日当日は、男性皇族が成年に際して臨む皇室の重要儀式『成年式』が執り行われ、悠仁さまは入念に準備を進めている。/宮内庁は例年、誕生日に合わせて近況や写真を公表しているが、今回は成年式と重なるため5日に前倒しした」。
悠仁「成年式」◆悠仁の「成年式」が19歳の誕生日に当たる6日に執り行われると報道。「男性皇族が成人した際に臨む皇室の重要儀式で、開催は秋篠宮さま以来40年ぶり。天皇陛下から授かった冠を着ける『加冠の儀』や、天皇、皇后両陛下に感謝を述べる『朝見の儀』などが催される。これに合わせ、大勲位菊花大綬章が授与される」。
サッカー天皇杯◆日本サッカー協会が、東京・国立競技場で11月22日に行われる天皇杯全日本選手権決勝のキックオフが午後2時に決まったと発表。
「国民追悼日」◆ポルトガルの首都リスボンで観光客に人気のケーブルカーが脱線した事故で、司法当局が、亡くなった16人のうち、2人が韓国人、1人がスイス人、5人がポルトガル人だったと発表したと、地元メディアが報じる。ポルトガル政府が4日を「国民追悼の日」とし、街の至るところで半旗が掲げられたと報道。
【9月6日】
天皇、皇族◆悠仁の「成年式」が執り行われる。悠仁が皇居・宮殿で、天皇から受け取る成年の冠を着ける中心儀式「加冠の儀」に臨み、「朝見の儀」で徳仁、雅子を前に「成年皇族としての責務の重さを自覚し、さらに勉学にいそしむとともに経験を積む」。男性皇族の成人を示す成年式は皇室の重要儀式で、悠仁は前年18歳で成人を迎えたが、大学受験のため、19歳の誕生日での開催となり、1985年の秋篠宮以来40年ぶりと報道。朝、東京・元赤坂の秋篠宮「邸」に徳仁の使者が訪れ、「冠を賜うの儀」で冠が入った木箱を悠仁に渡す。「加冠の儀」は宮殿「春秋の間」で開かれ、徳仁、雅子や秋篠宮、紀子ら皇族のほか、石破茂首相ら三権の長らが参列。悠仁が宮中三殿での「賢所皇霊殿神殿に謁するの儀」で、加冠の儀を終えた報告として拝礼。午後、宮殿「松の間」での朝見の儀で、徳仁「皇族としての務めを立派に果たされるよう願っています」。雅子「さまざまな経験を積まれますよう祈ります」。「成年式」に合わせ、悠仁に「大勲位菊花大綬章」が贈られる。悠仁が夕、仙洞御所を訪問し、明仁、美智子にあいさつ。夜、東京都千代田区の帝国ホテルで徳仁、雅子や皇族、親族計約30人を招いた「私的」な祝宴が催され、明仁、美智子も出席。
愛子◆悠仁の「成年式」に出席した後、夜、新潟市入り。
秋篠宮、紀子、悠仁◆悠仁が東京・元赤坂の秋篠宮「邸」前で、報道陣の声かけに「成年式を滞りなく終えることができ、安堵しています。これまで見守ってきてくれた家族をはじめとするお世話になった方々に深く感謝申し上げます」。「皇室の一員としての役割をしっかりと果たしていきたい」。秋篠宮、紀子が宮内庁を通じて文書で感想を公表。「悠仁が一つひとつの事柄を大切に思い、務めを果たしていくことを願っています」。
悠仁「成年式」◆石破茂首相が、東京・丸の内のパレスホテル東京にある理容室「ヒロ銀座パレスホテル東京店」で散髪した後、皇居で行われた悠仁の「加冠の儀」に参列。/共同通信が、悠仁の「成年式」のサイド記事で「古式装束」を解説。「平安ゆかりの古式装束/浅黄色から成年の黒へ」と題し「成年式で着用する古式装束は、律令制度下の男性官吏の制服が原型とされ、平安時代に宮中で元服の際に用いられた記録が残る。『加冠の儀』で成年の冠を身に着け、その後、皇室の祖先らをまつる宮中三殿へ参拝する際は、成年用の黒の装いとなる」。加冠の儀では、天皇から受け取った成年の冠をかぶせるが、冠の付け根から垂れる2種類の付属の「纓」を含めて、冠は257万円で新調したと報道。/共同通信が、悠仁の「成年式」を伝える雑観記事で「まっすぐな視線、儀式厳か/秋篠宮ご夫妻ら見守る」と題し「成年の冠を授かった秋篠宮家の長男悠仁さまは表情を引き締め、まっすぐに前を見据えられた。皇居・宮殿で6日に執り行われた成年式のハイライト『加冠の儀』。平安絵巻さながらの古式ゆかしい儀式は、厳粛さの中にも温かな祝意に包まれた」。/共同通信が、悠仁の「成年式」の写真特集で「成年の姿、内外に/歴史と伝統つなぐ儀式」と題したリード記事を配信。「男性皇族が成年した姿を内外に示す重要儀式『成年式』が6日、皇居・宮殿で執り行われた。19歳になった秋篠宮家の長男悠仁さまは『加冠の儀』で成年の証しとなる冠を授かり、『朝見の儀』のあいさつで、成年皇族としての責務を果たす決意を示された。厳かな雰囲気の中、伝統と歴史の重みを伝える儀式が終日続いた」/共同通信が、企画記事「皇室ノート」で「慶事が映す次代の『空白』/皇室制度、改革は急務」と題し「秋篠宮家の長男悠仁さまは19歳の誕生日に『成年式』を終え、成年皇族としての一歩を踏み出された。大学在学中は学業を優先させつつ、徐々に宮中行事や公務への出席を増やしていく方針だ。悠仁さまが活動に加わる一方、皇室は未成年がいなくなり、次の世代の『空白』が改めて浮かび上がる。皇室制度改革の議論は滞ったままで、将来への懸念がぬぐえない状況が続く」と配信。
「御前会議」◆1941年の当日、近衛文麿内閣が天皇出席の御前会議で「帝国国策遂行要領」を決定。日米交渉で日本の要求が通らなければ、米国、英国、オランダと開戦に踏み切ることを決めたが、交渉は妥結に至らず、近衛内閣は総辞職し、東条英機首相の下で開戦に至ったと報道。
ダイアナ◆1997年の当日、英国皇太子の元妻ダイアナの「国民葬」がロンドンのウェストミンスター寺院で営まれる。沿道で数百万人が見送り、テレビやラジオを通じて世界中で25億人が別れを告げたと報道。チャールズ皇太子と離婚後、パリで交通事故に遭い、36歳で死去。
【9月7日】
愛子◆新潟市の朱鷺メッセで開かれた防災イベント「ぼうさいこくたい2025」に出席し、能登半島地震での支援活動に関するセッションを聴講。新潟市歴史博物館を視察。8日に長岡市を訪れ、2004年の新潟県中越地震で甚大な被害が出た旧山古志村の被災当時と復興に関する展示を見学すると報道。
悠仁◆伊勢神宮を参拝するため、三重県伊勢市に入る。
「台湾人日本兵」◆日本統治下の台湾で「日本兵」として動員され戦死した台湾人を追悼する戦後80年の式典が、台湾南部・高雄市で開かれる。台湾籍日本兵の歴史の記録などに取り組む「高雄市関懐台湾籍老兵文化協会」が主催。
【9月8日】
愛子◆新潟県長岡市の「やまこし復興交流館おらたる」で、2004年の新潟県中越地震で甚大な被害が出た旧山古志村の被災当時の状況などを伝える展示を視察。中越地震で被災し、地元の語り部活動をするボランティアらと「懇談」。ニシキゴイ発祥の地として知られる小千谷市の展示施設「錦鯉の里」を訪れ、コイを放流。
悠仁◆「成年式」を終えたことを報告するため、伊勢神宮(三重県伊勢市)と、初代天皇とされる神武天皇陵(奈良県橿原市)を参拝。午前、伊勢神宮を訪れ、職員や近くの幼稚園に通う園児らが参道に並んで出迎える中、衣食住の神とされる豊受大神をまつる外宮と、皇室の祖神とされる天照大神をまつる内宮を順に参拝。午後、電車で奈良県橿原市に移り、神武天皇陵で玉串をささげ、拝礼。9日は昭和天皇陵(東京都八王子市)に参拝し、10日に東京都港区の明治記念館で昼食会が催されると報道。
靖国問題◆韓国大統領府関係者が、石破茂首相の退陣表明に絡み、日韓両国は「未来志向的かつ安定的に関係を発展させる方向で共感が広がっている」とし、退陣後も「前向きな関係を続けられるよう期待する」と表明。韓国の朝鮮日報が「ポスト石破」候補の一人、高市早苗・前経済安全保障担当相を、故安倍晋三元首相に近い保守強硬派の「女安倍」と紹介し、小泉進次郎農相も8月に靖国神社を参拝したとして、「(首相に)誰がなっても韓日関係は後退する」と見通したと報道。
佐渡金山追悼式◆新潟県などが、世界文化遺産「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)の朝鮮半島出身者を含む全ての労働者の追悼式を9月13日に開くと明らかに。県と市、民間団体で構成する実行委員会が主催し、2回目で、韓国政府は追悼の辞の内容に関し、労働の強制性の表現を巡って意見が折り合わなかったとして、前年に続き欠席すると報道。
【9月9日】
徳仁◆皇居内の生物学研究所の脇にある田んぼで稲刈りをする。
悠仁◆「成年式」を終えた報告のため、東京都八王子市の武蔵陵墓地を訪れ、昭和天皇の武蔵野陵を参拝。墓地内にある大正天皇陵と貞明皇后陵、昭和天皇のきさき香淳皇后の武蔵野東陵も。10日は東京都港区の明治記念館で、首相ら三権の長や悠仁が在籍する筑波大の学長らを招き、昼食会が開かれる予定と報道。
マッカーサー◆1945年の当日、マッカーサー連合国軍最高司令官が、戦後の日本管理方針に関する声明を発表。「天皇または政府に対し必要なあらゆる指示を発する」と述べ、天皇を超える最高権力者として間接統治する方針を示すとともに「軍国主義の根絶」も掲げたと報道。
「日の丸」◆中国湖北省の武漢大大学院の入学式で使用した白い椅子と背もたれの赤い円形ラベルが「日の丸」に似ているとして、中国の交流サイト(SNS)で「日本の愛国主義教育の会場かと思った」などと批判が相次ぎ、大学側が謝罪する事態となったと、中国メディアなどが報じたと報道。入学式は5日に開催され、短文投稿サイト微博(ウェイボ)には「一流大学でこんな不注意なことがあるのか」といった投稿が相次いだため、大学側は学生らが正確に着席するためのもので、黄色など他の色も使ったと説明したが、白い座席に赤色の円形ラベルを貼ったことは誤解を招いたとして「深くおわびする」とのコメントを出したという。
【9月10日】
秋篠宮、紀子、佳子、悠仁◆悠仁の成年を祝う昼食会が、秋篠宮、紀子の「主催」で東京都港区の明治記念館で開かれる。悠仁と佳子が出席し、石破茂首相ら三権の長や宮内庁幹部のほか、悠仁が在籍する筑波大の永田恭介学長、付属の小中学校に通ったお茶の水女子大の元学長らが招かれたと報道。昼食会に先立ち、秋篠宮「一家」が三権の長らと「懇談」し、石破首相が祝辞を述べる。秋篠宮が「成年の皇族の一員として、公的な場所に出席することが増えてくると思います。一つ一つを大切に考え、務めを果たしてくれることを願っています。引き続き見守っていただければ、ありがたく存じます」とあいさつ。
悠仁成年「祝宴」◆石破茂首相が妻と共に、東京・元赤坂の明治記念館で行われた悠仁の成年に伴う「祝宴」に出席。同館内の宴会場「若竹の間」で祝詞を述べ、宴会場「金鶏の間」での昼食会に出席。
カタール空爆◆イスラエル軍がカタールの首都ドーハでイスラム組織ハマス幹部を標的に空爆したことを、アラブなど中東諸国が「明白な主権侵害」「犯罪行為だ」などと一斉に非難したと報道。イスラエルとの関係改善が一時取りざたされた地域大国サウジアラビアのムハンマド皇太子がカタールのタミム首長と電話会談し「明白な国際法違反だ」。
セルビア大統領◆政府が、セルビアのブチッチ大統領が大阪・関西万博のナショナルデー行事に参加するため14~17日に訪日すると発表。滞在中、徳仁との会見や石破茂首相との会談を予定していると報道。
9・11追悼◆レビット米大統領報道官が記者会見で、トランプ大統領が2001年9月の「米中枢同時テロ」から24年となる11日夜、大リーグ・ヤンキースの試合があるニューヨークのヤンキースタジアムに足を運ぶと発表。11日午前には首都ワシントン近郊の国防総省での追悼式に出席すると報道。
【9月11日】
天皇、皇族◆紀子が、59歳の誕生日を迎えたとして、徳仁にあいさつするため、皇居・御所を訪問。半蔵門から車で入る。明仁、美智子へのあいさつで、東京・元赤坂の赤坂御用地にある仙洞御所を訪れる。これに先立ち、愛子が赤坂御用地にある秋篠宮「邸」を訪れ、紀子に「祝い」のあいさつ。
徳仁、雅子、愛子◆「戦後80」年に際し、12日から長崎県を訪問すると報道。「戦争の記憶を次世代へ継承していくとの思いが込められ、4月の硫黄島、6月の沖縄、広島と続いた一連の訪問は締めくくりを迎える。」
紀子◆59歳の誕生日。宮内記者会の質問に対する文書回答が公表され、「成年式」を終えた悠仁について「成年皇族として一つ一つの務めを大切にし、役割をしっかり担って自分の道を歩んでほしい」。悠仁が今後、宮中行事や「公務」に携わっていく方針だとして「多様な経験をしながら視野を広げる機会を積極的に持ってほしい」。
「皇族数減少」◆宮内庁の西村泰彦長官が記者会見で、悠仁の「成年式」に関し「全ての諸行事を滞りなく終えることができ、安堵している。成年皇族として大変頼もしい姿を拝見した」。皇室に未成年がいなくなり、皇族数が減っている状況について「大変危機感を持っている。国会における議論が進展することを望んでいる」。
皇族確保策◆自民党の麻生太郎・最高顧問が、国会内で開かれた悠仁の「成年式」を祝う集いで、衆参両院で協議を続ける皇族数確保策の取りまとめに意欲を示し「悠仁親王殿下が皇位を継承されるときにも、お支えする皇族がいるようにしていかなければならない。全力を尽くす」。立憲民主党の重徳和彦・前政調会長が「皇室の伝統を重んじる立場から方策を検討すべきだ」とあいさつ。日本維新の会の藤田文武・共同代表が「旧宮家の男系男子を皇族の養子として迎える方策については進めていかなければならない」とのメッセージを寄せる。国民民主党の玉木雄一郎代表「男系男子で継承されてきた流れを決してゆるがせにしてはならない」。自民保守系議員らでつくる超党派議員連盟「日本会議国会議員懇談会」の古屋圭司会長「男系男子の伝統を守ることが今の世代の大きな責任だ」。
クロアチア首相◆政府が、クロアチアのプレンコビッチ首相が18~23日の日程で訪日すると発表。滞在中、秋篠宮、紀子との面会や石破茂首相との会談を予定していると報道。
強制連行◆鳥取県岩美町の旧岩美鉱山で太平洋戦争中の1943年、朝鮮人労働者らが犠牲となった事故を巡り、事故を説明した石碑に書かれた「被強制連行者」の文字に黒い塗料が付着し、判別できない状態になっていることが分かる。事故の慰霊祭を営んでいる在日本大韓民国民団(民団)鳥取県地方本部が今後の対応を検討していると報道。
日韓関係◆韓国の李在明・大統領が、就任から100日に際して国政運営について説明する記者会見をソウルで開き、石破茂首相の退陣で日韓関係は現在より難しくなるとの認識を示しつつ、次期政権とも経済分野などで協力を深めていく基調は維持する考えを明らかに。「対日関係は対北朝鮮ぐらい難しい」と指摘し、歴史や「領土」の問題で対立しても、協力できる分野は切り離して対応する「ツートラック」の方針を続けると述べる。世界文化遺産「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)の追悼式に、韓国政府側が前年と同じく欠席することに関して「意見の合致が難しかった」とする一方、対立激化は避けて今後も協議を行っていく考えを示したと報道。
「消防殉職者慰霊祭」◆石破茂首相が、東京・虎ノ門のニッショーホールで開かれた全国消防殉職者慰霊祭に出席。
栄誉礼◆石破茂首相が官邸で、ポルトガルのモンテネグロ首相を出迎え、儀仗隊による栄誉礼、儀仗を受ける。
9・11◆2001年9月の「米中枢同時テロ」から24年となったとして、トランプ大統領がワシントン郊外の国防総省で開かれた追悼式典で演説し「米国を攻撃すれば相手を追い詰め、容赦なく粉砕して勝利する」。国防総省の呼称として「戦争省」の使用を認めたことに触れ「米国はこれまでとは違う。敵は必ず失敗する」。夜、犠牲者追悼の一環で大リーグ・ヤンキースの試合があるニューヨークのヤンキースタジアムに足を運ぶ予定と報道。
カーク銃撃◆米西部ユタ州オレムのユタバレー大で、著名な保守系の政治活動家チャーリー・カークがイベントで討論中に撃たれ死亡。カークはトランプ大統領の熱烈な支持層「MAGA」の若者の代表格として知られ、前年の大統領選ではトランプの勝利に貢献したとされており、7日には東京都内であった参政党のイベントで講演していたと報道。トランプ大統領が交流サイト(SNS)で「米国で彼ほど若者の心を理解した人はいなかった」。動画声明で「過激な左派による政治的暴力があまりにも多くの命を奪ってきた」。14日の日没まで全米の政府施設や在外公館などで米国旗の半旗掲揚を命じる布告に署名。11日の演説で、文民最高の勲章である「大統領自由勲章」を授与すると発表。
【9月12日】
徳仁、雅子、愛子◆羽田空港から特別機で長崎県入り。長崎市を訪れ、平和公園にある原爆落下中心地碑に供花して犠牲者を追悼。長崎原爆資料館を視察した後、ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)代表委員の田中重光ら被爆者や、被爆体験を語り継ぐ若者と「懇談」。徳仁、雅子が夜、宮内庁を通じて感想を公表。「これまでの長崎の人々の苦難を思い、平和への思いを新たにした」。戦後80年に際した戦没者慰霊の一環で、4月の硫黄島(東京)に始まり、6月に沖縄と広島を巡った一連の訪問は締めくくりを迎えたと報道。13日は「恵の丘長崎原爆ホーム」で被爆者と面会した後、愛子は帰京するが、徳仁、雅子は佐世保市に移り、14日に国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭の開会式に出席する。/徳仁、雅子が宮内庁を通じ、長崎での慰霊を終えた感想を公表。「原爆投下により、犠牲となられた方々に哀悼の意を表するとともに、これまでの長崎の人々の苦難を思い、平和への思いを新たにした」。同行した愛子は「被害の実相を肌で感じ、苦難を乗り越えてきた人々の強い平和希求の思いを深く心に刻んでいる」というと報道。/共同通信が、長崎訪問の雑観記事で「被爆者に寄り添い耳傾け/『大変でございました』」と題し「原爆投下80年の祈りに包まれた夏から1カ月。天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは被爆地・長崎に足を運び、犠牲者を追悼された。被爆者との懇談では惨禍の言葉に耳を傾け、陛下は寄り添うように『大変でございました』『お体にお気を付けて』と語りかけていた」と配信。/共同通信が、企画「皇室ノート」で「天皇一家」の長崎訪問を取り上げ、「記憶継承『象徴』の務め/陛下、平和への願い」と題し「天皇陛下は被爆地・長崎での戦没者慰霊を終えられ、戦後80年に際して戦禍の地を巡った一連の訪問が区切りを迎えた」と報道。「戦争の記憶が薄れゆく中、次世代へ継承していくことを『象徴』の責務と位置付け、若者たちが語り継ごうとする姿に期待を寄せた。側近は『平和への願いを新たにし、深めていかれようとしている』と語る」。
「秋篠宮一家」◆東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂を訪れ、琉球舞踊の公演を鑑賞。宮内庁によると、悠仁が「公務」に臨むのは6日に執り行われた成年式と一連の行事後は初めてで、学業を優先しつつ、今後、宮中行事や「公務」に出席する機会を増やしていくというと報道。
秋篠宮「家」◆1989年の当日、礼宮文仁と川嶋紀子の婚約が皇室会議で正式に決まる。会議には議長の海部俊樹首相ら9人が出席し、採決では全員が起立して承認して約30分で終わり、90年6月の結婚に伴い秋篠宮「家」が創設されたと報道。
世界陸上警備◆陸上の世界選手権東京大会(13~21日、国立競技場)成功に向け、警視庁がテロへの警戒を強化していると報道。「東京開催は1991年以来34年ぶりで、競技場外も舞台に。選手や観客だけでなく、天皇陛下や皇族も来場される。同庁幹部は『主催者と緊密に連携し、大会の安全開催のため、警備を徹底する』と意気込む。/13日の開会式では、秋篠宮さまが開会宣言をし、小池百合子都知事があいさつする予定」。
バーレーン皇太子◆政府が、バーレーンのサルマン皇太子が17~20日に訪日すると発表。滞在中、大阪・関西万博のナショナルデー行事に参加する他、徳仁との会見や石破茂首相との会談を予定していると報道。
佐渡金山追悼式◆岩屋毅外相が記者会見で、13日に開催される世界文化遺産「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)の労働者追悼式に、政府代表として外務省の岡野結城子・国際文化交流審議官が出席すると明らかに。前年初めて開催した追悼式には生稲晃子・外務政務官が出席したが、当年は政務三役の派遣を見送ると報道。韓国側が前年に続き追悼式を欠席すると決定したことに岩屋「韓国側も参加して式典が行われるのが望ましいとの考えで調整してきた。そうならず残念だ」。
9・11◆2001年9月の「米中枢同時テロ」から24年がたったとして、標的になったニューヨークの世界貿易センタービル跡地で追悼式典が開かれる。旅客機の突入や2棟のビルが崩壊したそれぞれの時刻に合わせて鎮魂の鐘が鳴らされ、参加者が黙とう。トランプ大統領が現場の一つ、ワシントン郊外の国防総省での式典で演説し、「テロ」後の戦いで「米国を攻撃すれば見つけ出し、たたきのめすとのメッセージを世界中の敵に送った」と述べる。夜、ニューヨークのヤンキースタジアムを訪れ、大リーグ・ヤンキースの試合前に開催される追悼イベントに立ち会う。
【9月13日】
徳仁、雅子、愛子◆長崎市の「恵の丘長崎原爆ホーム」で、入所する高齢の被爆者と「懇談」。愛子が先に帰京。徳仁、雅子は県美術館で「全国障がい者作品展」を鑑賞し、14日に開かれる国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭の開会式に出席するため、佐世保市に移動。
秋篠宮、紀子◆東京・国立競技場で開かれた陸上の世界選手権東京大会の開会式に出席。
「飛鳥・藤原の宮」◆日本が世界文化遺産登録を目指す「飛鳥・藤原の宮都」(奈良)で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)の現地調査があり、文化庁などが奈良県橿原市で記者会見。文化庁文化遺産国際協力室の則本浩佑室長「しっかり説明をして一定の理解が得られた」。
佐渡金山追悼式◆世界文化遺産「佐渡島の金山」の追悼式が新潟県佐渡市で開かれる。韓国政府は追悼の辞の内容で、労働の強制性の表現を巡り意見が折り合わなかったとして、前年に続いて欠席。日本政府代表として外務省の岡野結城子・国際文化交流審議官が追悼の辞で「朝鮮半島から来た労働者は、戦争という特殊な社会状況下とはいえ危険で過酷な環境で困難な労働に従事した。先人が紡いできた歴史に思いを致し、未来に継承していくと改めて誓う」。
【9月14日】
徳仁、雅子◆長崎県佐世保市の文化ホール「アルカスSASEBO」で、第40回国民文化祭と第25回全国障害者芸術・文化祭の開会式に出席。徳仁があいさつで「文化芸術のさらなる発展と平和への願いの高まりにつながる大きな成果を収めることを希望する」。舞台を見学した後、出演者と「懇談」。
佳子◆鳥取県倉吉市で開かれた第12回全国高校生手話パフォーマンス甲子園を視察。開会式で「この大会をきっかけに、誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることを強く願う」と手話であいさつ。
空自隊員追悼◆5月に航空自衛隊のT4練習機が墜落し隊員2人が死亡した愛知県犬山市のため池「入鹿池」で、地元の貸しボート組合が10月1日からの営業再開を前に、安全祈願祭を開く。組合員や防衛省、市の関係者ら20人が参列。
【9月15日】
崇徳上皇◆共同通信が連載企画の1回で「上皇のみやびな交流に由来/白みそとあんの取り合わせ」と題し「香川県の郷土料理といえば、讃岐うどんが真っ先に思い浮かぶが、あずきあん入りの餅を用いた白みそ仕立ての雑煮はまさしく当地の正月のソウルフードだ」と配信。「米こうじの白みそが当地で愛されているのは理由がある。1156年、皇位継承を巡る『保元の乱』の末、敗れた崇徳上皇が讃岐(現在の香川県)に配流されたことに由来するとされる。京都のみやびな人々との交流が続く中で、上皇の口に合う京都の白みそ文化が瀬戸内海を渡り、もたらされたという由緒の正しさだ。」
【9月16日】
徳仁◆セルビアのブチッチ大統領と皇居・御所で会見。大統領は大阪・関西万博のナショナルデー行事に合わせて訪日しており、徳仁が車寄せで出迎える。宮内庁によると、会見で大統領が、国内の問題として「良質な水の供給が大きな課題となっている」と話し、徳仁は関心を持って聞いていたというと報道。
秋篠宮、紀子◆アジア文化の保存と創造に業績を上げた個人や団体を表彰するとして、福岡市で開かれた「第35回福岡アジア文化賞」の授賞式に出席。
佳子、悠仁◆東京・国立競技場を訪れ、陸上の世界選手権東京大会を観戦。
日ベルギー関係◆ベルギーのプレボ外相が東京都内で記者団の取材に応じ、日本と防衛分野で連携を強化するために「来夏に在日大使館へ駐在武官を派遣する」と明らかに。両国が翌年、国交樹立160年を迎えることに触れ「ベルギーの王室と日本の皇室との深い関係性や両国の友情を象徴する節目だ」。
【9月17日】
秋篠宮、紀子◆東京都千代田区の海運クラブを訪れ、第65回海外日系人大会の歓迎交流会に出席。
秋篠宮◆宮内庁が、秋篠宮が2026年に開催される第20回アジア大会と第5回アジアパラ大会の名誉総裁に就任すると発表。19日付で、就任期間は開催終了日の26年10月24日までと報道。
悠仁「成年式」◆共同通信が「悠仁さま、成年式/天皇陛下から冠、40年ぶり」と題した企画記事を配信。「秋篠宮家の長男悠仁さまが6日、19歳の誕生日をむかえられました。この日、男性皇族が成人した際の重要な儀式である成年式が、1985年の秋篠宮さま以来40年ぶりに執り行われました」。
英王室◆英国を「国賓」訪問中のトランプ米大統領が、ロンドン郊外のウィンザー城でチャールズ国王夫妻と面会。ウィリアム皇太子夫妻が出迎える。トランプは、ウィンザー城内にある聖ジョージ礼拝堂で故エリザベス女王の墓に献花し、夜、国王主催の晩さん会に出席。英側は、異例となる2度目の「国賓」招待に加え、大規模な歓迎式典を開催し、英王室好きのトランプに対する「切り札」として国王らとの面会の機会も設け、米英関係の深化につなげる狙いと報道。「英政府は王室メンバーのもてなしに期待している。環境保護活動に熱心な国王は、地下資源を『掘りまくれ』と訴えるトランプ氏と対極的な価値観を持つが、英メディアは国王がトランプ氏の機嫌を損ねないよう政府が用意したシナリオを『細心の注意を払ってなぞる』とみている」。
戦死者追悼◆共同通信が「もう一つの戦後80年」と題した論説記事を配信。「9月2日、横浜市の英連邦戦死者墓地。『もう一つの戦後80年』を悼む式典が営まれた。/英国のエリザベス女王やダイアナ元妃も生前、訪れたこの墓地には、第2次大戦中に日本の捕虜となり、命を落とした連合国軍兵士ら約1800人が眠っている。/式典に出席したのは20人ほど。元捕虜の家族や在京大使館関係者、キリスト教の慈善団体『救世軍』のメンバーたちが集い、異郷で亡くなった兵士らを追悼した。(略)80回目の終戦の日、日本人戦没者が追悼される一方で、語られなかった捕虜たちの物語。多くの墓石の下に眠る無名の人々は、どんな思いでこの言葉を聞いただろう。/10日後の12日、東京都内で記者会見した元外務事務次官の小和田恆さん(93)は、戦後80年に『日本国民の受難』を語るだけでいいのかと問いかけた。横浜での記憶がよみがえり、ハッとした」。
「平成レトロ」◆共同通信が企画「経済ウイークリー」で「平成、もはやレトロに/青春過ごした時代懐かしむ/Y2Kファッション流行」と題し、「平成時代」のカルチャーを懐かしむ「平成レトロ」という言葉がはやっていると報道。「最近だと思う人が多い平成も元年は1989年で日本はバブル経済の絶頂期だった。それ以降に青春を過ごした世代が流行のけん引役だ。当時少女だった女性が親しんだアイテムが再流行する平成女児ブーム、2000年前後のトレンドを採り入れたY2Kファッションも注目を集める。」
【9月18日】
徳仁、雅子◆東京都渋谷区の国連大学を訪れ、創立50周年の記念式典に出席。徳仁が英語であいさつし「今後とも全ての人々のために、安心で公正かつ持続可能な未来を切り開くべく、世界を変革する知識の創出を重ねていくことを願う」。水に関する特別対談を聴講。徳仁、雅子がインドやデンマークなど14カ国の大学院生16人と「懇談」。
香淳皇后実録◆昭和天皇の「后」で2000年に97歳で死去した香淳皇后の生涯を記した「香淳皇后実録」が完成したとして、宮内庁の西村泰彦長官が徳仁、雅子に「奉呈」。「奉呈本」はB5判で目次・凡例1冊を含め計13冊で、主な動静として宮中儀式や地方訪問、外国との交流、皇族との対面などを記述しており、徳仁、雅子が皇居・御所の小広間で「奉呈本」に目を通したと報道。
サウジ皇太子◆パキスタンのシャリフ首相が、サウジアラビアの首都リヤドを訪問し、事実上の最高権力者ムハンマド皇太子と会談。両者が「共同戦略防衛協定」に署名。サウジメディアが報じる。
【9月19日】
徳仁、雅子、愛子◆徳仁、雅子が大阪・関西万博などのために訪日したチャールズ英国王の弟エドワード王子夫妻を皇居・御所に招く。車寄せで出迎える。愛子が同席して、飲食を共にして「懇談」。
徳仁◆バーレーンのサルマン皇太子や王族と皇居・御所で会見。大阪・関西万博のナショナルデー行事に合わせて訪日しており、宮内庁によると、皇太子から万博の成功を祈る発言があり、徳仁が謝意を示したと報道。
秋篠宮、紀子、悠仁◆秋篠宮、紀子が赤坂御用地にある宮邸でエドワード王子夫妻と「懇談」。悠仁の「成年式」が話題になり、悠仁があいさつ。
香淳皇后実録◆昭和天皇の「后」で2000年に97歳で死去した香淳皇后の生涯を記した「香淳皇后実録」が完成し、宮内庁が発表。内容は10月9日にホームページで公開する予定で、宮内庁の西村泰彦長官が徳仁、雅子に9月18日に「奉呈」し、19日午前、明仁、美智子へ提出したと報道。西村長官が「激動の時代を昭和天皇のおそばにあって全国民と共に歩まれた香淳皇后の生涯について理解が深まることを期待している」との談話を出す。
実録◆共同通信が、「天皇、皇后の歩みを後世へ/近代国家確立目指す歴史も」と題したサイド記事「実録の歴史と編さん過程」を配信。「天皇や皇后の生涯を記録した実録は、その歩みを後世に伝えることを目的とし、歴史研究の重要資料としても活用されている。王政復古を経た明治時代に、天皇を中心とした近代国家体制の確立を目指す中、政府主導で編さんされた歴史がある。/もともとは古代に天皇の動静を中心とした国史が編さんされた。奈良時代完成の『日本書紀』(神話の時代~持統天皇)など6部が存在し『六国史』と呼ばれるが、平安時代の『日本三代実録』(清和、陽成、光孝天皇)を最後に途絶えた。/明治期、明治天皇の父の実録『孝明天皇紀』が完成して以降、歴代天皇が亡くなった後に『明治天皇紀』や『大正天皇実録』が編まれた。『昭和天皇実録』は全61冊、計1万2137ページに及んだ。明治天皇の后に関する『昭憲皇太后実録』と、大正天皇の后の『貞明皇后実録』も作られた」。
皇室典範「改正」◆自民党の高市早苗・前経済安全保障担当相が、国会内で記者会見し、総裁選に立候補すると正式に表明。憲法「改正」や男系の皇統を守るための皇室典範「改正」を唱えたと報道。
英王室◆共同通信が、トランプ米大統領の訪英を取り上げたサイド記事で、「大歓迎、問題置き去り/英、対立回避に躍起」と題し、「トランプ米大統領が3日間の国賓待遇の英国訪問を終えた。幼少期から憧れた英王室の大歓迎を受け『歴史に名を刻んだ』と上機嫌。英側は目立った混乱も起きず安堵するものの、対立回避を優先するあまりロシアのウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザ情勢といった喫緊の国際問題は置き去りになった」と配信。「トランプ氏にとって英王室は『上流社会の頂点』。国王が皇太子時代に故ダイアナ妃と共にニューヨークのトランプタワーの部屋を購入しようとしているとのうわさを自ら流して宣伝に使った。/不動産業で成功し、大統領に上り詰めたトランプ氏は権威や名誉への欲を隠さない。1回目の国賓訪英時に比べ、今回は『ふさわしい振る舞い』に気を使ったようで、交流サイト(SNS)への投稿も少なく、物議を醸す言動もなかった」。
日・バーレーン関係◆石破茂首相が官邸で、バーレーンのサルマン皇太子を出迎え、共に儀仗隊による栄誉礼、儀仗を受ける。サルマン皇太子と会談し両国関係を「戦略的パートナーシップ」へと格上げすることで一致。署名式に臨む。公邸で、石破首相主催の夕食会が行われた後、石破首相がサルマン皇太子を見送る。
靖国参拝◆自民党の高市早苗・前経済安全保障担当相が、国会内で記者会見し、総裁選に立候補すると正式に表明。首相に就任した後も靖国神社への参拝を続けるのかどうか問われ明言を避けたと報道。
備中国分尼寺跡◆岡山県古代吉備文化財センターが、同県総社市の国史跡・備中国分尼寺跡の発掘調査で、塔の遺構を確認したと発表。センターによると、国分尼寺は聖武天皇の命で全国約60カ所に建てられたが、既存寺院を転用した土佐国分尼寺(高知県南国市)などを除いて新設の寺院で塔は確認されておらず、今回が初の事例というと報道。
儀仗◆石破茂首相が、官邸でクロアチアのプレンコビッチ首相を出迎え、共に儀仗隊による栄誉礼、儀仗を受ける。
【9月20日】
靖国参拝◆自民党の小泉進次郎農相が東京都内で記者会見し、総裁選(22日告示、10月4日投開票)への出馬を正式に表明し、公約を発表。首相就任後も靖国神社参拝を続けるかどうかは「適切に判断する」として明言を避けたと報道。
活動家追悼決議◆米下院(定数435)が、大学での討論中に射殺された保守系政治活動家チャーリー・カークを追悼し、政治暴力を非難する決議案を賛成310票、反対58票の賛成多数で採択。保守的価値観を広める若者らの政治団体を創設したカークについて「勇敢な愛国者」と称賛したと報道。
【9月21日】
徳仁、雅子、愛子◆東京・国立競技場を訪れ、陸上の世界選手権東京大会を観戦。
【9月22日】
英王子夫妻◆チャールズ英国王の弟エドワード王子と妻ソフィが、大阪・関西万博の会場を初めて訪問。エドワード王子夫妻は18日に訪日していたと報道。
スリランカ大統領◆政府が、スリランカのディサナヤカ大統領が大阪・関西万博のナショナルデー行事に合わせ27日~10月1日に訪日すると発表。滞在中、徳仁との会見や石破茂首相との会談を予定していると報道。
神社参拝◆自民党総裁選に立候補した5人が、神社での必勝祈願や支援議員らとの出陣式に臨み「これまでの経験を生かす」「強い経済をつくる」と主張したと報道。小林鷹之・元経済安全保障担当相が国会近くの日枝神社を参拝後、記者団に「党内のコップの中の争いに終わらせたくない。強い経済をつくり、現役世代の思いを代弁したい」。茂木敏充・前幹事長が日枝神社を参拝し、記者団に「いざ出陣だ。日本と党の再生へ道筋をしっかり付ける。党や政府でさまざまな役職を経験し、その全てを国のためにささげたい」。
活動家追悼式◆当月10日射殺された米保守系活動家チャーリー・カークの追悼式典が、西部アリゾナ州グレンデールのスタジアムで開かれる。トランプ大統領が演説でカークを「偉大な愛国者として永遠に記録されるだろう」と称賛。「暴力の大半は左派がもたらす」。「政治的暴力をあおる過激な左派のネットワークを司法省が捜査している」。バンス副大統領、ルビオ国務長官、ヘグセス国防長官らが登壇。
【9月23日】
天皇、皇族◆悠仁が、皇居・宮中三殿で宮中祭祀に初めて参列。「秋季皇霊祭の儀」と「秋季神殿祭の儀」で、徳仁や秋篠宮、紀子らほかの皇族と共に出席。
愛子◆東京都世田谷区の馬事公苑を訪れ、第50回愛馬の日のイベントを視察。
サウジアラビア◆1932年の当日、サウド家がアラビア半島を統一し、サウジアラビア王国の建国を宣言してアブドルアジズ2世(イブン・サウド)が初代国王に就任。サウド家は内紛などで一時、国を追われたが02年にリヤドを奪還し、徐々に勢力を拡大していたと報道。
「戦後80年見解」◆石破茂首相が戦後80年に当たり検討を続けてきた「先の大戦」を巡る見解について、10月4日の自民党総裁選終了後の同月中に表明する方向で調整に入ったと、関係者が明らかに。
【9月24日】
徳仁、雅子◆インドネシアやウズベキスタン、チュニジアなど派遣先から帰国した青年海外協力隊員らと皇居・御所で「懇談」。
紀子◆札幌市を訪れ、北海道結核予防会の活動を視察。結核予防会の総裁を務めていると報道。
悠仁◆大阪市の大阪・関西万博の会場を初めて訪れ、日本館などのパビリオンを視察。6日の成年式と関連行事を終えて、初の「地方公務」となったと報道。
靖国参拝◆自民党総裁選に立候補した小林鷹之・元経済安全保障担当相、茂木敏充・前幹事長、林芳正・官房長官、高市早苗・前経済安保相、小泉進次郎農相が、日本記者クラブ主催討論会に臨む。高市前経済安保相が、首相に就任した場合の靖国神社参拝について「適時適切に判断する。外交問題に絶対されてはならない」。
「海ゆかば」◆宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)が、宝塚大劇場の宙組公演「BAYSIDE STAR」で、「海ゆかば」の歌唱を取りやめると発表。太平洋戦争中に戦意高揚のために歌われたことなどから、批判的な意見が上がっていたためで、11月22日からの東京宝塚劇場の公演では楽曲を差し替えると報道。
悠仁◆大阪・関西万博を訪問するため大阪入り。
【9月25日】
秋篠宮、悠仁◆大阪市の大阪・関西万博の会場を訪れ、オランダ館やタイ館などのパビリオンを視察。午前は単独で万博シンボルの「大屋根リング」などを見学し、午後から秋篠宮が合流。
「君が代」歌唱調査◆沖縄県石垣市の市議会で、市内の小中学生を対象に「君が代」に関する調査を行うよう市に求める24日付の決議を賛成多数で可決したと報道。学習指導要領に基づき「しっかり歌えるようになるため」とし、児童らに「国歌を歌えるか」などと尋ねる内容という。
【9月26日】
久子◆宮内庁が、故高円宮の妻久子が北極圏の課題を協議する国際会議「北極サークル」の総会出席のため、10月13~19日の日程でアイスランドを「非公式訪問」すると発表。総会は首都レイキャビクで開かれ、16日の開会セッションで久子があいさつするほか、滞在中、国立公園やアイスランド大を視察し、日本大使公邸で在留邦人らと「懇談」すると報道。
「君が代」歌唱調査◆阿部俊子・文部科学相が閣議後会見で、沖縄県石垣市の市議会が市内の小中学生を対象に「君が代」に関する調査を行うよう市に求める決議を賛成多数で可決したことに関し、学校での国歌指導は「児童生徒の内心にまで立ち入って強制しようとする趣旨ではない。あくまで教育指導として進めていくことが重要だ」との見解を示す。決議を受けた教育委員会の対応について「教育の政治的中立性、継続性や安定性を担保しているかの観点も踏まえた上で、適切に判断していただくべきものだ」。
泉涌寺◆天皇家の「御寺」として知られる泉涌寺(京都市東山区)が、境内の「開山堂」の解体修理に伴う発掘調査で人骨が見つかったと発表。中国の宋風仏教を導入したとされる鎌倉時代の僧侶で、寺の開祖・俊芿の遺骨の可能性が高いというと報道。
【9月28日】
徳仁、雅子◆新幹線で滋賀県入り。彦根市の平和堂HATOスタジアムで第79回国民スポーツ大会(旧国民体育大会)の総合開会式に出席。徳仁があいさつで「選手の皆さんが、日頃の練習や努力の成果を十分に発揮するとともに、お互いの友情を育み、交流を深めることを願う」。夜、宿泊先のホテルで陸上の桐生祥秀選手ら大会関係者と「懇談」。1泊2日の日程で、29日は大津市でバドミントン競技を観戦するほか、彦根市の県立盲学校を視察し、夜に帰京する予定と報道。
靖国問題◆自民党総裁選候補の高市早苗・前経済安全保障担当相が東京都内で記者団に、靖国神社に合祀されている極東国際軍事裁判(東京裁判)のA級戦犯の扱いを巡り「分祀は考えていない」。A級戦犯が合祀されている現状について「靖国神社が意図的に何かをしたということではない。立法府の手続きを経て、厚生労働省から送られた名簿に基づいている」。フジテレビ番組で、首相に就任した場合に靖国神社参拝を続けるかどうかを問われ「裁かれた戦犯は刑が執行された段階で、もう罪人ではない。どこからでも手を合わせたい」。林芳正・官房長官が、中曽根康弘・元首相がA級戦犯の分祀に取り組んだ経緯を紹介し「皇室を含めて、わだかまりなく手を合わせることができる環境をつくるのが政治の責任だ」。茂木敏充・前幹事長が林官房長官に同調。
【9月29日】
徳仁、雅子◆滋賀県彦根市の県立盲学校を訪れ、中高生らの授業を見学。生徒のほか、盲導犬の使用者と「交流」。これに先立ち、大津市の滋賀ダイハツアリーナで、国民スポーツ大会のバドミントン競技を観戦。
裕仁・マッカーサー会談◆1945年の当日、正装のモーニング姿の昭和天皇と軍装の開襟シャツ姿のマッカーサー連合国軍最高司令官が並んだ写真が新聞各紙に掲載される。米大使館で会見した際の写真で、日本政府は発売禁止を命じたが、連合国軍総司令部は発禁取り消しを指示した。
「英国」◆共同通信が「大阪・関西万博参加国連載企画」で英国を取り上げ、「日本と共通点多い島国/音楽、サッカー、お茶人気」と題した記事で「島国、左側通行、議院内閣制…。日本とは実は共通点が多い。ビートルズをはじめとするUKロック、発祥の地であるサッカーの名門クラブやキャラクター『ピーターラビット』などの文化も人気だ。2020年に欧州連合(EU)を離脱し、現在は各国との連携を強める『グローバル・ブリテン(世界的な英国)』戦略を推進する」と報道。「日本の皇室との縁も深いが、太平洋戦争中に旧日本軍が英国人捕虜を虐待したことが禍根となり天皇、皇后両陛下(現上皇ご夫妻)が英国を公式訪問した際に元捕虜が車列に背を向ける抗議を行ったこともある」。
【9月30日】
徳仁◆皇居・御所で、スリランカのディサナヤカ大統領と会見。車寄せで出迎える。大阪・関西万博のナショナルデーに合わせて訪日しており、宮内庁によると、徳仁が「ナショナルデーはいかがでしたか」と尋ね、大統領「大変うまくいって良かった」。
信子、彬子、瑶子◆前年11月に故三笠宮の妻百合子が死去した三笠宮「家」を巡り、皇室経済会議が宮内庁特別会議室で開かれ、三笠宮の長男故寛仁の妻信子、長女彬子がそれぞれ独立の生計を営むことを認定。認定理由はそれぞれの「公務」の状況などを挙げ、出席した石破茂首相ら8人全員一致で可決。宮内庁によると、これに伴い、彬子が三笠宮「家」の当主となり、信子は新たに「三笠宮寛仁親王妃家」として独立することが決まる。皇室経済法などに基づき、皇族としての「品位保持」のための皇族費は、信子が年間1525万円から3050万円、彬子は640万5千円から1067万5千円に増額され、「明治時代」の旧皇室典範制定以降、未婚の女性皇族が当主となるのは彬子が初めて、結婚で皇室に入り、夫を亡くした女性皇族が新たな宮家を設けるのは信子が初めてで、彬子の妹の瑶子は引き続き、三笠宮「家」として活動すると報道。
皇室会議◆石破茂首相が、皇居で行われた皇室経済会議に出席。
「烈士記念日」◆中国の習近平・国家主席が、北京市中心部の天安門広場で開かれた革命や抗日戦争の英雄を追悼する「烈士記念日」の式典に出席し、人民英雄記念碑に献花。最高指導部のメンバー7人全員が参列。習主席が夜、北京の人民大会堂で開かれた建国76年を祝う行事で演説し「台湾独立分裂活動と外部勢力の干渉に断固として反対する」。「抗日戦勝80周年を盛大に記念し、民族精神を大いに鼓舞し、愛国の情熱を呼び起こした」。