やじうま日誌 2025年5月

【5月1日】
「お手元金」◆宮内庁が、天皇一家の側近部局の侍従職職員が、一家の「お手元金」計360万円を盗んだとして、懲戒免職処分に。20代の係員級で、2023年11月~当年3月、宿直勤務中に皇居内にある事務室で保管していた現金を繰り返し盗んでいたといい、宮内庁が4月28日付で皇宮警察本部に窃盗の疑いで告発したほか、内廷費を管理していた侍従職の40代の課長補佐級職員について「適切な管理を怠った」とし、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分としたと報道。西村泰彦長官が「皇室のご活動をお支えする宮内庁職員として、あるまじき行為で誠に遺憾。天皇、皇后両陛下や皇室の皆さま方に対して大変申し訳なく思っております」とのコメントを出す。
宮内庁ユーチューブ◆宮内庁が、ユーチューブの公式チャンネルの登録者数が10万人を超えた記念として、ユーチューブを運営する米グーグルから「銀の盾」が贈られたと明らかに。
「帰国の記帳」◆石破茂首相が、皇居で「帰国の記帳」。
大山古墳観覧気球◆堺市が、世界文化遺産の仁徳天皇陵古墳(大山古墳)を上空から一望できるガス気球の運航開始について、大阪・関西万博開会中の10月上旬を目指すと発表。準備期間だった2023年にヘリウムガスが抜けてしぼんだため、延期していたと報道。
マクドナルド昭子◆共同通信が国際通年企画「橋を渡す」で「眺望の丘、和解へ誓い/退役軍人と対話の日本人/消えた父へのわだかまり」と題してマクドナルド昭子を取り上げ「英国人と結婚し、英南東部エセックスで暮らす昭子は、戦後和解に取り組む『ビルマ作戦協会』の会長を務める。遺恨がある両国に、対話を通じて橋を架けたいと願う」と報道。「在位中の上皇さまが即位後初めて訪英した98年5月、昭子はテレビから目が離せなくなった。ロンドンの宮殿に向かう上皇さまの馬車列に、旧日本軍の捕虜になった元英兵が抗議し、日の丸を燃やしたのだ。/『拷問』『斬首刑』。抗議を契機にテレビや新聞は戦時下の日本人の残虐性を強調した報道であふれた。膨れ上がっていく反日感情を何とかしたいと思ったが、当時は意見できるだけの戦争知識がなかった。」
【5月2日】
明仁◆皇居・御所で、サンマリノ元首のブロンゼッティ執政とリーギ執政の2人と会見。大阪・関西万博で催される「ナショナルデー」の式典に参加するために訪日しており、宮内庁によると、明仁が「今回の訪問をきっかけに、両国の友好協力関係が進展することを期待する」と述べ、2人の執政が元首として国を統治する仕組みについて尋ねたと報道。
愛子◆能登半島地震の復興状況を視察するため、当月中旬に石川県志賀町と七尾市を訪問することが、宮内庁関係者への取材で分かる。前年9月、志賀町と七尾市を訪れ、仮設商店街や和倉温泉を視察する予定だったが、豪雨災害が発生し、取りやめとなっていたと報道。
伊勢神宮◆伊勢神宮(三重県伊勢市)の「式年遷宮」を2033年に控え、一連の祭事の幕開けとなる「山口祭」と「木本祭」が、伊勢神宮で行われる。式年遷宮は690年に始まったとされ、今回で63回目で、当日の二つの祭事に始まり、新しい正殿に「ご神体」を移す「遷御の儀」など33年までに33に及ぶ祭典や行事が催されると報道。
近衛元首相旧邸◆日中戦争から太平洋戦争の直前まで首相を3度務めた近衛文麿の旧邸宅「荻外荘」が、東京都杉並区で復元、公開されていると報道。「1940年の日独伊三国同盟締結につながる『荻窪会談』が開かれた客間を再現。戦後に連合国軍総司令部(GHQ)から戦犯容疑で出頭命令を受け、45年12月に自決した書斎は当時のまま残るなど、昭和前期の政治史の舞台を体感できる。」
【5月3日】
愛子◆東京都新宿区のホテルで、災害医療の専門家らが参加する国際会議「第23回世界災害救急医学会」の開会式に出席し、式典では初めてとなるあいさつで「この会議が、さらなる国際協力を促進し、これからの時代を担う若い世代に、経験や知識を継承する機会として意義深いものとなることと思います」。宮内庁によると、4月に皇居・御所で、会議の関係者から災害医療の現状について説明を受けたと報道。
皇族数確保◆共同通信が「額賀福志郎:衆院議長ら衆参両院の正副議長は、大型連休明けから皇族数確保策の論点整理に入る。各党派の代表者を集めた全体会議の議論は平行線が続いたため、与野党第1党の水面下協議で打開の道を探る。自民党の麻生太郎・最高顧問と立憲民主党の野田佳彦代表は互いに修正案を示すなど歩み寄りを見せ始めている。なおハードルは高いものの、今国会中の合意へ向けた調整を続ける」と報道。「麻生、野田両氏の非公式会談は、額賀氏と玄葉光一郎・衆院副議長を交え3月から複数回行われている。結婚した女性皇族の配偶者の身分を巡り、麻生氏は旧11宮家の男系男子に限り、皇族とすることを認める案を提示。野田氏は皇室会議で決める案を示した。/双方の見解にはいまも開きがあるとされるが、今国会中の意見集約を目指す方針は確認しているという。国会関係者は『麻生、野田両氏の重鎮同士が知恵を出し合い、党内を納得させられる一致点を見いだせるかどうかだ』と見立てた。」
応神天皇陵◆宮内庁が応神天皇陵として管理する大阪府羽曳野市の前方後円墳・誉田御廟山古墳(5世紀前半、全長425メートル)で室戸台風(1934年)の翌年、前方部から巨大な竪穴式石室が見つかり、旧宮内省が調査していたことが、同省の未公開報告書などで分かる。宮内庁関係者によると、古墳時代の天皇陵で埋葬施設が公式に調査された唯一の事例で、ヤマト政権の象徴である前方後円墳の埋葬施設は後円部に造られ、前方部は祭祀の場などと考えられていたが、前方部にも血縁者や政権を支えた有力者らを葬った可能性が浮上し、大型の前方後円墳が王1人のための墓ではないことを示しており、謎の多い天皇陵の実態を知る貴重な手がかりになると報道。/共同通信が「政権支えたサポーター/『倭の五王』の激動期」と題したサイド記事を配信。「中国の歴史書に残る『倭(日本)の五王』が活躍した約1600年前、大阪平野で次々と築かれた巨大古墳。築造に大量の人員を動員できる『大王』は圧倒的な権力者のイメージを反映するとされてきた。しかし、誉田御廟山古墳(5世紀前半)の前方部からも石室が見つかり、その被葬者には東アジアの激動期にヤマト政権を支えたサポーターとしての性格が浮上している。(略)ある宮内庁OBは『90年前に石室が見つかったこと自体、初めて聞いた。情報が完全に途切れていた』と話す。/石室が発見された1935年当時、陵墓を管理する旧宮内省諸陵寮は御陵が決まっていない唯一の天皇、長慶天皇陵の探索に追われていた。南北朝時代の天皇で史料が乏しく、作業は難航。埋葬の伝承地は100カ所以上あり、京都市内でようやく決着したのは44年だ。/OBは『最後の天皇陵を決めなければならず、石室は「きちんと保存されていればよし」程度の認識だったのではないか。戦争などによる混乱があったとはいえ、報告書が見つかって本当に良かった』と話した。」
【5月4日】
応神陵◆大阪府羽曳野市の前方後円墳、誉田御廟山古墳(応神天皇陵、5世紀前半)の前方部頂上で発見された石室は、巨大な土盛りの中にあることが分かる。宮内庁が天皇陵などに指定している別の前方後円墳でも、航空レーザー測量などで前方部に同様の土盛りが確認されており、埋葬施設が存在する可能性が高くなったと報道。
競馬「天皇賞・春」◆第171回天皇賞・春(4日・京都11R3200メートル芝15頭、GⅠ)で、1番人気のヘデントール(ダミアン・レーン騎乗)が3分14秒0で優勝し、GⅠ初制覇で重賞2勝目を挙げる。
【5月5日】
明仁、美智子◆宮内庁が、明仁が定期検診などの結果、心筋虚血の可能性が高いと診断されたとして、6日から東大病院(東京都文京区)に入院し、精密な検査を受けると発表。明仁は美智子と8日から葉山御用邸(神奈川県葉山町)で静養する予定だったが、延期となったと報道。
【5月6日】
明仁、美智子◆明仁が、心臓の精密な検査を受けるため、東大病院(東京都文京区)に入院。美智子に付き添われ、車で東大病院に入る。4月中旬の定期検診などから、心筋虚血の可能性が高いと診断されていたと報道。
「神楽」◆人口減や少子高齢化を背景に、各地に伝わる民俗芸能「神楽」の維持継承が課題になっていると、共同通信が報道。「200以上の神楽が残る宮崎県では、継承活動を支援する企業や団体を『神楽サポーター』に認定する制度を創設。練習に参加するための休暇取得の奨励や、観光客への魅力発信など、さまざまな角度で担い手を支える仕組みが広がりつつある。」
【5月7日】
徳仁、雅子、愛子◆宮内庁が、戦後80年に際して戦没者を慰霊するため、徳仁、雅子が沖縄県を6月4~5日に訪問すると発表。愛子も同行する予定で、愛子の沖縄訪問は初めてと報道。宮内庁によると、3人は4日、羽田空港からの特別機で沖縄入りした後、糸満市の国立沖縄戦没者墓苑に供花し、「平和の礎」を視察するほか、平和祈念資料館で戦争体験者との「懇談」も予定しており、5日は那覇市で、戦中に学童疎開船「対馬丸」が米潜水艦に撃沈された事件の慰霊碑「小桜の塔」に供花し、隣接する対馬丸記念館を視察後、生存者や遺族と「懇談」するという。
ヨルダン皇太子◆大阪・関西万博で行われたヨルダンのナショナルデーのイベントに訪れ、会場内を視察。特産の藍染めを通じてヨルダンの子どもたちと交流がある徳島県上板町の児童が、パビリオンの前でヨルダン国歌を歌い出迎えたと報道。
皇族数確保◆立憲民主党の野田佳彦代表が自民党の麻生太郎・最高顧問に対し、皇族数確保策の主要論点である「皇統に属する男系男子の養子縁組」の修正案を提示していたことが分かる。自民が主張する旧11宮家の子孫を養子に迎える案に対し、一定の期間を区切ることで容認すると、関係者が明らかに。立民はこれまで養子案に慎重な立場だったが、自民との合意に向け歩み寄った形で、麻生最高顧問は持ち帰ったと報道。
歴史認識◆沖縄戦で「ひめゆり学徒隊」として動員された学生や教員を慰霊する「ひめゆりの塔」(沖縄県糸満市)について、自民党の西田昌司・参院議員が、3日に那覇市で開かれたシンポジウムで「説明のしぶり」が歴史を書き換えていると主張したことが、自民党沖縄県連への取材で分かる。シンポジウムは、神道政治連盟県本部などが主催し、自民党沖縄県連が共催したもので、「日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆりの隊が死ぬことになった。そしてアメリカが入ってきて、沖縄が解放されたと、そういう文脈で書いてるじゃないですか。亡くなった方々は、本当に救われませんよ」と発言したと報道。自民県連の座波一・幹事長が記者会見を開き「沖縄県民の感情を逆なでするものだ」とし、党本部に抗議すると主張。玉城デニー知事「沖縄戦の実相をゆがめる由々しき発言だ。認識錯誤も甚だしい」。
【5月8日】
愛子◆大阪・関西万博を視察するため、大阪府を訪問。会場がある大阪市の人工島・夢洲で、シンボル「大屋根リング」や日本館などのパビリオンを見て回る。
スウェーデン国王◆外務省が、スウェーデンのカール16世グスタフ国王が、13~16日の日程で訪日すると発表。滞在中、徳仁と夕食を共にする予定と報道。
ヨルダン皇太子◆石破茂首相が、ヨルダンのフセイン皇太子と官邸で会談。イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、地域の平和と安定に向け、連携していく方針を確認。イスラエルとパレスチナが共存する「2国家解決」を目指す日本の立場を改めて伝える。
7条解散◆衆院憲法審査会が、憲法7条で内閣の助言と承認を受けた天皇の国事行為と規定する衆院解散権の制限をテーマに自由討議を実施。自民党は、有権者が政治判断する機会を縛ることには慎重であるべきだと主張し、立憲民主党は、恣意的解散を抑制するための法制化の必要性を唱えたと報道。
【5月9日】
徳仁◆「春の叙勲」のうち、大綬章の親授式が皇居・宮殿「松の間」で催され、桐花大綬章の大島理森・元衆院議長や菅直人・元首相、旭日大綬章の甘利明・元経済再生担当相ら計19人に勲章を手渡す。
愛子◆大阪・関西万博の会場で外国のパビリオンを視察。シンガポール館で、駐日大使から都市緑化について説明を受け、徳仁、雅子の結婚を記念して雅子の名前が付けられたランを観賞。29カ国が共同出展する「コモンズ―A」を回り、ケニアのブースで伝統的な布を使った衣装を見たほか、紅茶を楽しみ、トリニダード・トバゴのブースで同国発祥の楽器スチールパンを演奏したと報道。食をテーマにした「EARTH MART」で、出展した放送作家小山薫堂の案内を受ける。大阪府内から集まっただんじりややぐらを見学。
佳子◆6月4~17日の日程でブラジルを「公式訪問」することが、閣議で了解される。当年は日本とブラジルの外交関係樹立130周年に当たり「日本ブラジル友好交流年」になっているとして、宮内庁によると、成田空港から民間機で4日に出発し、米国を経由して訪問するブラジルでは滞在中、首都ブラジリアやサンパウロ、リオデジャネイロなどを巡り、ルラ大統領への表敬訪問や外交樹立130周年関連行事への出席のほか、日系人と面会する予定と報道。
「春の叙勲」◆石破茂首相が、皇居での「大綬章親授式」に出席。午後、皇居での「重光章伝達式」に出席。
正倉院◆奈良市の正倉院に「象牙」として伝わる宝物が、宮内庁正倉院事務所の調査で、大型クジラの肋骨だったことが分かり、研究成果が正倉院紀要第47号に掲載されたと報道。
【5月10日】
明仁、美智子◆宮内庁が、明仁が東大病院(東京都文京区)で心臓の精密な検査を受けた結果、無症候性心筋虚血と診断されたと明らかに。6日から入院していたが、美智子に付き添われて退院し、車で東京・赤坂御用地にある仙洞御所に戻る。宮内庁によると、明仁は冠動脈の動脈硬化が進んでいることが分かり、進行を抑える薬物治療を受け、過度な運動負荷を避けながら日常生活を過ごすようにすると報道。
佳子◆東京都千代田区のイイノホールで第34回森と花の祭典「みどりの感謝祭」の式典に出席。これに先立ち、全国の中高校生から募集した山火事予防ポスター用原画の入賞者と「懇談」。
【5月12日】
パラグアイ大統領◆政府が、パラグアイのペニャ大統領夫妻が19~23日の日程で訪日すると発表。滞在中、秋篠宮、紀子との面会や石破茂首相との会談を予定していると報道。
ラトビア大統領◆外務省が、ラトビアのリンケービッチ大統領が大阪・関西万博視察のため、18~20日の日程で訪日すると発表。滞在中、徳仁と会見し、石破茂首相と会談すると報道。
西田妄言◆石破茂首相が、「ひめゆりの塔」の展示説明を「歴史の書き換え」とした自民党の西田昌司・参議院議員の発言について「認識を異にする」。衆院予算委員会で立憲民主党の長妻昭議員に対する答弁。これまでひめゆり平和祈念資料館を訪れたり、関連書籍を読んだりしてきたと断ったうえで「いかに民間人を戦場に置かないかということは、沖縄戦が原点だとの思いを強く持っている」。自民の森山裕・幹事長が会見で「西田氏が訂正、謝罪したと承知しているが、沖縄県民の心を傷つける配慮を欠いた発言だった」。/参政党の神谷宗幣代表が、沖縄戦の「ひめゆりの塔」の展示説明を「歴史の書き換え」とした自民党の西田昌司・参議院議員の発言に関し「表現の違いがあったにしても、本質的に間違っていない」と述べていたことが、関係者への取材で分かる。10日の青森市での街頭演説で「日本軍が沖縄の人を殺したわけじゃない。日本軍にやられたみたいな記述はおかしい」と強調したうえで、日本軍が自決用の手りゅう弾を渡すなどの例があったとした上で「そういうところだけを切り取って『日本軍が悪かった』と。そんなわけない」と述べ、街頭演説の内容判明を受けた取材に対し「日本軍による島民殺害があったことは承知している。ただし例外的な事例であり、多くの軍人は沖縄県民を守るために戦った」とコメントしたと報道。
「米よこせデモ」◆1946年の当日、戦後の食糧難の中、東京都世田谷区で「米よこせ区民大会」が開かれ、食糧危機を天皇に訴えるデモ隊が赤旗を掲げて皇居に向かう。1週間後、皇居前で「飯米獲得人民大会」(食糧メーデー)が開かれ、約25万人が集まったと報道。
米大陸最古大学◆1551年の当日、米大陸で最も古いサンマルコス大学がペルーに設立される。スペイン国王カルロス1世の「勅許状」を得てリマに開学、大学名は伝道者「聖マルコ」にちなみ、ノーベル文学賞を受賞したマリオ・バルガス・リョサらを輩出したと報道。
【5月13日】
雅子、紀子、華子、信子、久子◆雅子が東京都渋谷区の明治神宮会館を訪れ、名誉総裁を務める日本赤十字社の全国赤十字大会に出席。名誉副総裁の紀子や常陸宮の妻華子、故寛仁の妻信子、故高円宮の妻久子も出席。雅子が、日赤の活動に尽力したとして、個人や団体の代表計13人に賞状などを手渡す。
皇族確保策◆衆参両院が、皇族数確保に関する4月17日の全体会議の議事録を公開。旧11宮家の男系男子を皇族の養子に迎える場合、自民党は恒久化を主張して「秋篠宮家の長男悠仁さまに将来、男子のお子さまが生まれないときのために制度をつくる」と言及し、立憲民主党は「事実上の世襲貴族をつくることになる」として、一定の期間を区切るべきだと反論したと報道。「『女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案』も議題となり、自民と立民は対象を内親王に限らず、女王も含めることで一致。現在の女性皇族が婚姻後も身分を保持するか、離れるのかを選択できる制度にすることにも異論はなかった。」
【5月14日】
徳仁◆皇居内の生物学研究所近くにある水田で田植えをする。
カタール王室◆トランプ米大統領が、サウジアラビアの首都リヤドで、ペルシャ湾岸6カ国でつくる湾岸協力会議(GCC)加盟国首脳らとの会議に参加。サウジからカタールの首都ドーハに移動し、「国賓」としてタミム首長と会談、米旅客機の売却や防衛協力を含む2国間関係強化の合意文書に署名。カタール王室から大型航空機を無償で譲り受ける計画も話し合った可能性があると報道。
サウジ皇太子◆トランプ米大統領が、「国賓」として訪問したサウジアラビアの首都リヤドでムハンマド皇太子と会談し、対米投資など経済協力に向けた総額6千億ドル(約88兆円)規模の合意文書に署名。このうち武器売却は米サウジ間で史上最大の1420億ドル(約21兆円)規模で、エネルギー協力や重要鉱物の安定供給に関しても合意。
オーストリア大統領◆政府が、オーストリアのファンデアベレン大統領が21~25日の日程で訪日すると発表。滞在中、徳仁との会見や石破茂首相との会談を予定していると報道。
ブルガリア大統領◆政府が、ブルガリアのラデフ大統領夫妻が17~21日の日程で訪日すると発表。滞在中、徳仁との会見や石破茂首相との会談を予定していると報道。
海づくり大会◆大分県で前年11月に開かれた全国豊かな海づくり大会への警備業務の応援派遣中に部下を殴ったとして、大阪府警が、黒山署の男性巡査を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分に。
台湾植民地支配◆中国で台湾政策を主管する国務院(政府)台湾事務弁公室の陳斌華・報道官が記者会見で、台湾の頼清徳総統が日本と台湾に「家族のような感情」があると発言したことに反発し「日本の植民地統治を美化している。民族への裏切りだ」。「日本は台湾を半世紀占領し、甚大な災難をもたらした。抗日闘争を弾圧し、皇民化政策を強制的に推進した」。頼総統は8日、日本統治時代に台湾南部・台南市の水利施設建設を主導した金沢市出身の日本人技師、八田與一の慰霊祭で発言したと報道。
英国人入植地◆1607年の当日、104人の英国人入植者を乗せた3隻の船が現在の米バージニア州チェサピーク湾に到着。入植地は、英国王にちなんでジェームズタウンと命名されたと報道。
【5月15日】
徳仁、雅子◆スウェーデンのカール16グスタフ国王を皇居・御所に招き、共に夕食。国王は大阪・関西万博のナショナルデーのイベントに出席するため訪日しており、御所の車寄せで徳仁が出迎える。徳仁と国王は16日に東京都内で開かれる水に関するセミナーを聴講する予定と報道。
「葵祭」◆京都三大祭りの一つ「葵祭」が京都市で開かれ、彩り豊かな平安装束姿のヒロイン「斎王代」ら約500人が、王朝絵巻さながらの行列で新緑の古都を歩いたと報道。「京都御所を出発し、下鴨神社を経て上賀茂神社への約8キロを進行。(略)葵祭は両神社の例祭。欽明天皇時代の6世紀に飢餓や疫病が流行し、五穀豊穣を祈ったのが始まりとされる。」
ハンガリー大統領◆政府が、ハンガリーのシュヨク大統領夫妻が20~27日の日程で訪日すると発表。滞在中、徳仁と会見し石破茂首相と会談する予定と報道。
ブラジル移民史料館◆ブラジル最大都市サンパウロのブラジル日本移民史料館が、第2次大戦期に「敵性外国人」とみなされ強制退去などの迫害に遭った日本人移民の歴史を伝える特別展を開催し、関心を集めていると報道。「戦後80年の今年は日本とブラジルの外交関係樹立130年でもある節目の年。関係者は日系人社会を築いた先人の苦労に目を向けてほしいと訴える」。6月上旬には佳子が史料館を訪問する予定という。
【5月16日】
明仁◆宮内庁が、心筋への血流が不十分となる「無症候性心筋虚血」と診断された明仁が、東京・赤坂御用地にある住まいの仙洞御所で軽い運動を再開したと明らかに。宮内庁によると、10日に東大病院(東京都文京区)を退院して11日から運動を始め、午前に仙洞御所内で階段の上り下りや歩行などを30分ほどし、午後は赤坂御用地を散策していると報道。
徳仁◆東京都渋谷区の国連大学を訪れ、気候変動対策における水の重要性をテーマにしたセミナーを聴講。セミナーはストックホルム国際水研究所や在日スウェーデン大使館、国連大学が主催したもので、訪日中のスウェーデンのカール16世グスタフ国王と並んで座り、水循環を研究する沖大幹・東大教授の基調講演やパネルディスカッションなどを約2時間にわたって聞く。終了後、国王や沖教授と「懇談」。
佳子◆6月のブラジル公式訪問を前に、東京都八王子市にある昭和天皇の武蔵野陵と香淳皇后の武蔵野東陵を参拝。佳子は6月4~17日の日程でサンパウロなど8都市を巡り、日本とブラジルの外交関係樹立130周年の記念式典に出席するほか、ルラ大統領を表敬訪問すると報道。
ノルウェー王室◆世界的に優れた業績を上げた数学者に贈られる「アーベル賞」で、日本人初となる受賞が決まった柏原正樹・京都大特任教授が20日、ノルウェーで晴れの舞台となる授賞式に出席すると報道。「19日から始まる『アーベル賞ウイーク』ではノルウェー王室も出席する晩さん会や柏原さんの講義などイベントがめじろ押しだ」。
皇族数確保策◆衆院の額賀福志郎、参院の関口昌一両議長が、皇族数確保策を巡り衆院議長公邸で会談。衆院の玄葉光一郎、参院の長浜博行・両副議長も同席。国会として取りまとめる案の作成に関し意見交換した他、自民、立憲民主両党幹部による非公式会談について現状認識を共有したとみられると報道。自民が総裁直轄の「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」(会長・麻生太郎・最高顧問)の会合を21日に開く調整に入ったと、関係者が明らかに。
西田妄言◆沖縄県議会の本会議で、自民党の西田昌司・参院議員が「歴史の書き換え」とした「ひめゆりの塔」の展示説明を巡る一連の発言への抗議決議を賛成多数で可決。自民、公明両党の会派も賛成。西田議員に議員辞職を求める日本維新の会会派は反対。
【5月17日】
「鴨場」◆宮内庁が、埼玉県と千葉県にある「鴨場」で6月に開く見学会の参加者を募集していると報道。埼玉県越谷市の「埼玉鴨場」は6月17日と25日、千葉県市川市の「新浜鴨場」は6月19日と27日に実施するという。
【5月18日】
愛子◆能登半島地震の復興状況を視察するため、石川県を訪問。七尾市の仮設住宅団地を訪れ、入居する高齢者が健康体操に取り組む様子を集会所で見学。観光施設「和倉温泉お祭り会館」で、休業を余儀なくされている宿泊施設の経営者らと「懇談」。被災家屋の撤去などを手伝っている金沢大の学生と「交流」。1泊2日の日程で、19日は志賀町にある道の駅で仮設店舗などを視察すると報道。
皇族数確保◆衆参両院の皇族数確保策に関する全体会議では「皇統に属する男系男子を養子に迎える案」の対象者が存在するのかどうかが議論となったと報道。「政府側は、1947年に皇籍離脱した旧11宮家のうち、久邇宮、賀陽宮、東久邇宮、竹田宮の旧4宮家に未婚の男系男子がいるとの有識者の提出資料や発言を踏まえながら、議論を進めてきたと説明した。/政府が13日付で公開した4月の全体会議の議事録によると、自民党の衛藤晟一氏は『正確にはよく分からないが、今、関係の男性の方々が11、12人ぐらいいるようだ』と言及。玄葉光一郎衆院副議長は『私たち正副議長も気になっている。養子の対象者の有無があまりにも漠然としており、その程度で本当にいいのか』と述べ、政府側に法整備の根拠となる立法事実の確認を求めた。/山崎重孝内閣官房参与は、2021年の有識者会議のヒアリング内容を引用する形で答弁した。」
【5月19日】
徳仁、雅子◆宮内庁が、徳仁、雅子が戦後80年に際して戦没者を慰霊するため、6月19~20日の日程で広島県を訪問すると発表。宮内庁によると、19日に羽田空港から特別機で広島県に入った後、広島市の平和記念公園にある原爆慰霊碑に花を手向け、拝礼するほか、原爆の被害を伝える住居跡などを展示する「被爆遺構展示館」を視察し、原爆資料館で被爆者らから話を聞く予定で、20日は、原爆養護ホーム「矢野おりづる園」で入居する被爆者と面会するほか、2014年8月の土砂災害からの復興状況を視察すると報道。
徳仁◆皇居・御所で、ラトビアのリンケービッチ大統領とブルガリアのラデフ大統領と、それぞれ会見。両大統領は大阪・関西万博のナショナルデーに合わせて訪日したと報道。
愛子◆石川県志賀町にある道の駅「とぎ海街道」を訪れ、仮設店舗を視察。富来行政センターで、ボランティアの受付や被災住民の相談に応じる「町地域支え合いセンター」の活動について説明を受ける。
ノルウェー王室◆「数学のノーベル賞」ともいわれる「アーベル賞」の授賞式を20日に控え、ノルウェーの首都オスロで、数日間にわたり祝賀行事が開催される「アーベル賞ウイーク」が始まる。ノルウェー王室が出席する政府公式晩さん会や受賞者による数学講義などの行事がオスロ大や港近くにある古城など各地で開かれると報道。
アイスランド大統領◆政府が、アイスランドのトーマスドッティル大統領が大阪・関西万博を視察するため、26日~6月1日の日程で訪日すると発表。滞在中、徳仁との会見や石破茂首相との会談を予定していると報道。
【5月20日】
佳子◆全国都市緑化祭の式典出席などのため、岐阜県を訪問。岐阜市の「ぎふ木遊館」で子どもたちが木のおもちゃで遊ぶ様子を視察。これに先立ち、各務原市の世界淡水魚園水族館を視察。1泊2日の日程で、21日は可児市で開かれる全国都市緑化祭の式典に出席すると報道。
ノルウェー国王◆優れた業績を上げた数学者に贈られる「アーベル賞」の授賞式がノルウェーの首都オスロで開かれ、ノルウェー国王ハラルド5世が京都大数理解析研究所の柏原正樹・特任教授にガラス製の盾を授与。
ルクセンブルク大公◆政府が、ルクセンブルクのアンリ大公が大阪・関西万博を視察するため、27日~6月2日の日程で訪日すると発表。滞在中、徳仁と夕食を共にし、石破茂首相と会談する予定と報道。
「翼賛政治会」◆1942年の当日、太平洋戦争下の挙国一致体制を強化するため「翼賛政治会」が結成される。政府が認める唯一の政治結社で、東条英機首相の主導で結成が進められ、衆議院、貴族院のほとんどの議員、財界の代表らが参加。
西田妄言◆石破茂首相が、沖縄県の玉城デニー知事と官邸で会い「先般沖縄の皆さまに大変申し訳ない発言があった。自民党総裁として深くおわびする」。「ひめゆりの塔」の展示説明を「歴史の書き換え」とした自民の西田昌司・参院議員の発言が念頭にあるとみられると報道。
【5月21日】
徳仁◆皇居・御所で、ハンガリーのシュヨク大統領と会見。御所の車寄せで出迎える。大統領は大阪・関西万博のナショナルデーに合わせて訪日したと報道。
佳子◆岐阜県可児市の「ぎふワールド・ローズガーデン」で、全国都市緑化祭の記念式典に出席。あいさつで「花や緑は、地球温暖化の緩和、防災に大切な役割を果たし、多様な生き物を育む場となっています。皆さまが慈しみ、守り育てていることは誠に意義深いと思います」。
皇族数確保◆自民党が、安定的な皇位継承の確保に関する懇談会(会長・麻生太郎・最高顧問)の会合を党本部で開く。森山裕・幹事長や小野寺五典・政調会長ら党執行部に加え、保守派の衛藤晟一・参院議員らが出席。主要論点の「女性皇族の配偶者と子の扱い」について、皇族身分を付与しないとする従来の方針を確認。出席者から「自民の考え方を堅持すべきだ」との意見が出て、当国会中に結論を得ることを含め、今後の対応を麻生最高顧問に一任したと報道。
「内奏」、閣僚認証式◆石破茂首相が皇居で「内奏」、宮殿でで行われた小泉進次郎・自民党前選対委員長の農相就任の閣僚認証式に出席。
【5月22日】
徳仁、雅子◆オランダのウィレムアレクサンダー国王を皇居・御所に招き、共に夕食。御所の車寄せで出迎える。国王は大阪・関西万博のナショナルデーに合わせて訪日したと報道。
徳仁◆皇居・御所で、オーストリアのファンデアベレン大統領と会見。大阪・関西万博のナショナルデーに合わせて訪日したと報道。
紀子◆千葉県市川市にある筑波大付属聴覚特別支援学校を訪れ、創立150周年記念式典に出席。式典に先立ち、油絵の授業を見学。/大阪入りし、東日本大震災からの復興に関する展示を視察。福島県の農業、漁業関係者と「懇談」。
彬子◆大阪・関西万博で、英国のナショナルデーを迎えて開かれた軍楽隊によるパレードや人気キャラクターの撮影会に出席。
信子◆宮内庁が、故寛仁の妻信子が国際柔道連盟(IJF)が主催する柔道の世界選手権を観戦するため、6月12~22日の日程でハンガリーを「非公式訪問」すると発表。信子はIJFのアンバサダーを務めており、首都ブダペストで試合観戦するほか、大会関係者との夕食会に出席すると報道。
「久松家」◆旧松山藩主久松家の子孫らで構成される一般財団法人「久松常盤会」と愛媛県が、同家に伝わる歴史資料の調査がおおむね終了し、松山城三の丸を立体的に表現した絵図や徳川家康らの書状など約1万6千点が発見されたと発表。資料は久松家から県に寄贈されると報道。
【5月23日】
愛子◆宮内庁が、愛子が11月にラオスを「公式訪問」すると発表。海外「公式訪問」は初めてで、当年は日本とラオスの外交関係樹立70周年に当たり、宮内庁によると、5月にラオス政府から招待があったと報道。
紀子◆大阪・関西万博の会場を訪れ、オーストリアのナショナルデーの式典に出席。式典後、大統領夫妻らとの昼食会に臨む。
クウェート皇太子◆政府が、クウェートのサバハ皇太子が大阪・関西万博を視察するため、28~31日の日程で訪日すると発表。滞在中、徳仁と会見する予定と報道。
【5月24日】
徳仁、雅子◆徳仁が、全国植樹祭の式典出席などのため、埼玉県を訪問。入間市の県茶業研究所で特産の狭山茶の品種育成について説明を受ける。県立入間わかくさ高等特別支援学校を訪れ、食品の生産や接客を学ぶ生徒と「懇談」。雅子は体調に支障があるとして取りやめる。1泊2日の日程で、25日は植樹祭の式典に出席すると報道。
盧泰愚訪日◆1990年の当日、韓国の盧泰愚大統領が「国賓」として訪日。夜の宮中晩さん会で明仁が、日本の植民地統治など過去の関係について「痛惜の念を禁じ得ない」と述べ、大統領が記者会見で「(過去に)一応の決着がついたと思う」と語る。
古墳◆共同通信が、関西の街だね企画「関西くろすろーど」で「古墳の麓に宿オープン/古民家改装、推し活需要も」と題した記事を配信。「奈良県天理市。『日本書紀』などにも記録がある古代の道路『山の辺の道』に面した前方後円墳の麓に、古民家を改装した宿泊施設「cofunia(コフニア)」がオープンした。〝古墳推し〟の人たちが泊まる『推し活』スポットとしても利用が広がっており、共同代表の前田知里さん(43)は『宿泊者や地域住民が交流する場にしたい』と意気込む。/コフニアは全長約114メートルの西山塚古墳の東側に位置する。この古墳は継体天皇皇后の手白香皇女陵との説もある。」
サッカー天皇杯◆サッカーの第105回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)が開幕し、ケーズデンキスタジアム水戸などで1回戦10試合が行われる。
【5月25日】
徳仁◆埼玉県秩父市と小鹿野町にまたがるテーマパーク「秩父ミューズパーク」を訪れ、第75回全国植樹祭の式典に出席。「気候変動の影響がより顕在化する中で、木の循環利用を進めながら健全な森林を育み、未来へと引き継いでいくことは私たちの果たすべき使命」とあいさつし、ケヤキや花粉が少ないスギなどを植樹。式典前に、秩父市の秩父神社にも赴き「小鹿野子ども歌舞伎」を鑑賞。秩父夜祭で使われる「屋台」と「笠鉾」も見学。
「楠公武者行列」◆南北朝時代を再現したとするよろいかぶとや着物姿で神戸市中心部を練り歩く「楠公武者行列」が、7年ぶりに開催される。隠岐から京都へ向かう後醍醐天皇を先導した楠木正成をたたえた行列で、近年は5年ごとに開催されていたが、新型コロナウイルス禍で見送られていたと報道。
【5月26日】
秋篠宮、紀子◆東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で開かれた身元不明の戦没者を慰霊する厚生労働省主催の拝礼式に参列。
ラオス国家主席◆政府が、ラオスのトンルン国家主席が29~31日の日程で、バングラデシュ暫定政権のユヌス首席顧問は28~31日の日程でそれぞれ訪日すると発表。トンルン国家主席は滞在中、徳仁との会見や石破茂首相との会談を予定していると報道。
戦死者慰霊◆戦死者の遺族らが激戦地を訪ねて弔う「慰霊友好親善事業」(日本遺族会主催)が、遺族の高齢化を理由に、戦後80年を迎える2025年度で終了すると報道。「事業の一環として船上で行う『洋上慰霊』も今年が最後に。6月1日に神戸港を出発し、11日間の船旅で戦地となった台湾海峡やフィリピン沖などを巡り、海で亡くなった戦没者らに遺族らが祈りをささげる。」
「平和の礎」◆沖縄県が、太平洋戦争末期の沖縄戦犠牲者らの名前を記した平和祈念公園(糸満市)の石碑「平和の礎」に、追加で342人の名前を刻んだ刻銘板を取り付ける。
【5月27日】
徳仁◆東京・上野の東京国立博物館を訪れ、特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を鑑賞。
アイスランド大統領◆徳仁が、アイスランドのトーマスドッティル大統領と皇居・御所で会見。大阪・関西万博のナショナルデーに合わせて訪日したと報道。宮内庁によると、徳仁が「アイスランドはジェンダー平等の分野で世界一と聞きますが、どうして実現されているんですか」と尋ね、大統領は50年前に全国規模で女性のストライキがあり、ジェンダー平等が広がっていったと説明し「長年積み重ねた努力の結果で、国民は経済や社会、教育が良くなり、いいことが実現できたと感じている」。
戦死者追悼◆トランプ米大統領が戦没将兵記念日(メモリアルデー)に、南部バージニア州アーリントン国立墓地を訪れ、戦没者を追悼。演説で「自由と平和は最も高い代償を払って得たものであることを一瞬たりとも忘れてはならない」。
「日本海海戦」◆1905年5月に長崎県・対馬沖で日本とロシアの艦隊が戦った日本海海戦の慰霊祭が、対馬市で開かれる。地元有志らが主催して島北端の公園で実施され、住民や自衛官ら約230人が慰霊碑に黙とう、献花。
【5月28日】
徳仁、雅子◆ルクセンブルクのアンリ大公を皇居・御所に招き、共に夕食。御所の車寄せで徳仁が1人で出迎える。大公は大阪・関西万博のナショナルデーに合わせて訪日したと報道。
【5月29日】
徳仁、雅子◆東京都新宿区の東京オペラシティコンサートホールを訪れ、ウィーン少年合唱団の公演を鑑賞。
徳仁◆皇居・御所で、大阪・関西万博視察のため訪日したクウェートのサバハ皇太子と30分ほど会見。
愛子ラオス訪問◆石破茂首相が、ラオスのトンルン国家主席と官邸で会談し、外交関係樹立70周年の節目を迎えた両国の関係を強化していく方針で一致。トンルン国家主席が、愛子による11月のラオス公式訪問に触れ「歓迎できることに感謝したい」。
クウェート皇太子◆石破茂首相が官邸で、クウェートのサバハ皇太子を出迎え、儀仗隊による栄誉礼、儀仗を受ける。会談で、電力やクリーンエネルギーなどの分野で協力する方針を確認。首相が防衛庁長官時代にイラク戦争の復興支援で自衛隊を派遣した際、クウェートが活動拠点を提供してくれたと述べ「両国は法の支配や多国間主義を重視し、関係を強化したい」。サバハ皇太子が、イラクの侵攻を受けた湾岸戦争時の日本の財政支援について「忘れることはない」。
琉球王族遺骨◆「昭和」初期に旧京都帝国大(現・京都大)の研究者が、琉球王族らをまつるとされる沖縄県今帰仁村の古墳「百按司墓」から研究目的で持ち出した遺骨について、京大が同村教育委員会に管理を移す形で「返還」したことが分かる。同村教委が明らかに。琉球王家の子孫という沖縄県民らが返還を求めて提訴したが、請求を棄却した大阪高裁の確定判決で、関係者の話し合いによる解決を促していたもので、京大博物館で保管されていた遺骨が当月21日、教委に引き渡されたと報道。
「皇道政治」◆1932年の当日、社会民衆党を脱退した赤松克麿らが日本国家社会党を結成。皇道政治の徹底、国家統制経済の実現などを掲げたが、党名や人事を巡り結成式当日に分裂、別の一派は新日本国民同盟を立ち上げる。いずれも党内対立が続き衰退したと報道。
ボロブドゥール◆インドネシア・ジャワ島にある世界遺産の仏教遺跡ボロブドゥールで、石造りの階段上に昇降機が設置されたと報道。「同国訪問中のフランスのマクロン大統領(47)とインドネシアのプラボウォ大統領(73)の視察に合わせた一時的措置だが、考古学会は『遺跡を傷つける』と批判している。(略)天皇陛下も2023年、ジョコ前大統領と同遺跡を視察したが、昇降機は設置されなかった。」
西田妄言◆沖縄県議会の代表団が、自民党本部で森山裕幹事長と面会し、沖縄戦の慰霊碑「ひめゆりの塔」の展示説明を「歴史の書き換え」とした西田昌司・参院議員の発言について「満身の怒りをもって抗議する」との決議文を手渡す。森山幹事長が一連の発言に関し謝罪し「決して県民の苦労を軽んじることはない。党としてしっかり教育を頑張る」。県議団は国会内の西田議員の事務所を訪れたが、日程の都合を理由に西田議員本人とは面会できなかったと報道。
【5月30日】
徳仁◆皇居・御所でラオスのトンルン国家主席と会見。11月に愛子がラオスを「公式訪問」する予定で、国家主席「大変光栄」とし、徳仁は、愛子も大変楽しみにしていると伝えたと報道。
彬子◆お菓子の祭典「全国菓子大博覧会」(菓子博)が北海道旭川市で始まり、菓子博名誉総裁の三笠宮「家」の彬子が開会式で「北の大地からお菓子の魅力が伝わり、お菓子を通した平和のひとときを世界の人たちが共有してくださることを祈る」とあいさつ。
小室眞子◆宮内庁が、小室眞子が第1子を出産したと発表。秋篠宮家の側近トップの吉田尚正・皇嗣職大夫が記者会見で、一家が「喜び、家族の幸せな日々を願われている」と述べたと報道。「皇室を離れた人の事柄であり、静かな環境で過ごしていただきたいと思っている」。
ダイアナ◆英中部ノーサンプトンシャーで、故ダイアナ元皇太子「妃」の実家が所有する敷地で28日、火災があり、無人の家屋が焼け落ち、英警察が放火の疑いもあるとみて捜査していると、英メディアが報じたと報道。元「妃」の弟、スペンサー伯がX(旧ツイッター)に「これを面白がる人がいるならとても悲しい」と投稿。
リトアニア大統領◆政府が、リトアニアのナウセーダ大統領が6月8~11日の日程で訪日すると発表。徳仁との会見や石破茂首相との会談のほか、大阪・関西万博の視察を予定していると報道。
【5月31日】
天皇訪沖◆共同通信が、徳仁、雅子の沖縄訪問を前に特集「天皇と沖縄」を配信。「戦争の歴史と向き合い/天皇ご一家、沖縄訪問へ」と題し「戦後80年の戦没者慰霊として、天皇ご一家は6月4日から沖縄県を訪問される。太平洋戦争末期の地上戦で県民の4人に1人が犠牲となったとされる地は、戦後も米統治下に置かれ、苦難の歴史をたどった。昭和の戦争と向き合い、心を寄せ続けた上皇さまの思いを継ぎ、天皇陛下は平和への願いを改めて示す」と報道。「陛下は22年の誕生日記者会見で、上皇ご夫妻から『沖縄についていろいろなことを伺ってきた』と明かしている。/この年は沖縄の日本復帰50年の節目に当たった。陛下は、沖縄戦と米施政権下に触れ『沖縄の人々は本当に多くの苦難を乗り越えてきた。このことを決して忘れてはならない』と述べた。/6月の訪問は、天皇、皇后両陛下の強い意向で長女愛子さまが同行する。戦争の記憶を次世代へつないでいく思いが込められている。」
侍従◆侍従伊藤温秀が依願退官する宮内庁人事が公表される。
近江神宮◆共同通信が、関西の街だね企画「関西くろすろーど」で「次世代につなげ、時計文化/時の神様のそばで技術学ぶ」と題した記事を配信。「日本で初めて水時計を用いて人々に時刻を知らせたとされ、『時の神様』として名高い天智天皇を祭る近江神宮(大津市)。近江神宮に付属する『近江時計眼鏡宝飾専門学校』では、機械式を中心に時計の組み立てや修理技術などを教えている。アナログ時計の文化を次世代に伝えたいと願う先生の下、学生たちは時の神様に見守られながら腕を磨く。」
西田妄言◆自民党の西田昌司・参院議員が5月30日発売の月刊誌「正論」に寄稿し、沖縄戦の慰霊碑「ひめゆりの塔」の展示説明を「歴史の書き換え」とした自身の発言を巡り「事実は事実」と正当性を主張したと報道。「戦後の日本の歴史観に疑問を投げかけ『政治家として修正を試みることが責務だ』とも言及した。党は発言を『不正確な認識』としており、再び物議を醸しそうだ。」

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