「原発に死を!」 調査意見報道シリーズ

4. 絶好の情勢分析記事が出た!

1999.11.1.mail再録・増補。

 足元も顧みずに、「原発に死を!」シリーズを計画しながら、資料収集と言っても、精々のところ、新聞記事を切り抜くのがやっとの状況で、少し焦っていたのですが、本日、絶妙の記事が現れました。

 以下、2面の解説を省略する他は、全文再録します。


『日本経済新聞』(1999.11.1.夕刊)

[1面トップ記事!]

[縦5段、横9行分、縦黒縞地紋に白抜きゴシック見出し]

原子力計画、遅れ広がる

臨界事故・余波
プルサーマル相次ぎ延期
島根・北海道の原発
増設先送りも

 茨城県東海村で起きた臨界事故の影響が原発の増設計画など原子力事業全体に広がってきた。今月中旬にも開く電源開発調整審議会(電調審、首相の諮問機関)で、島根県、北海道内の原発増設計画の上程が見送られる見通しとなった。地元の同意取り付けの不備が原因。原発でプルトニウム燃料を燃やすプルサーマルや核燃料サイクル関連施設でも計画延期が相次いでおり、現在進められている国の原子力長期計画の策定作業の見直しは避けられない状況だ。

 島根県では、中国電力島根原発3号機増設について、周辺自治体と国との振興計画づくりが暗礁に乗り上げ、上程に必要な知事判断を示せない情勢。当初県は臨界事故と3号機増設を切り離す考えだったが「原発の信頼回復が焦眉(しょうび)の急。安全確立を急がねばならない」と方向転換した。

 北海道も、北海道電力の泊原発3号機増設に関する道民意見の聴取会を延期した。堀知事は住民感情に配慮し、新たな意見聴取方法を検討中。これを踏まえ、北電は年内の電調審上程をあきらめ、来春の上程を目指す構えだ。

 プルサーマル計画では、9月に東京電力福島第1原発と関西電力高浜原発へ燃料を搬入する直前に、英国の工場で次回搬入分の燃料データねつ造が発覚。これに臨界事故が追い打ちをかけた形で、福井県では、関西電力が高浜3号機で来春にも予定しでいたプルサーマルの実施時期が2001年にずれ込む見通しだ。

 新潟県柏崎市の西川正純市長は、東京電力柏崎刈羽原発3号機のプルサーマル計画を1年延期し、2001年に先送りすると表明。「計画を早く進めるという選択には無理がある」と慎重な姿勢を打ち出している。九州電力などでも実施表明が遅れる見通しだ。

 原子力施設が集中する福井県では、プルサーマル計画が延びると、日本原子力発電の敦賀原発(敦賀市)2号機の1次冷却水漏れ事故の対策の丁承、同敦賀原発3,4号機増設計画の事前了解、さらには核燃機構の高速増殖炉「もんじゆ」(敦賀市)安全審査の事前了解などの課題が玉突き状態で遅れる。

 核燃料サイクル開発機構は放射性廃棄物アスファルト個化施設で爆発火災事故を起こした東海再処理施設(東海村)の運転を再開し使用済み燃料を運び込む計画だったが、今回の事故で予定が狂った。再処理工場が動かなければ新型転換炉「ふげん」(敦賀市)の使用済み燃料が運び出せず、来年1月の燃料交換ができずに炉が止まるのは必至だ。

(2面に「温暖化ガス削減達成」困難の解説あり。省略)

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 さてさて、その前に、Web週刊誌『憎まれ愚痴』の読者が切抜いて、拙宅に届けてくれた『朝日新聞』(1999.10.29)「主張・解説」欄記事がありました。「北海道電力」が話題の主で、上記の記事と重ねて読むと、実に面白いのですが、これは以下のように分かりやすい見出しのみの紹介とします。

「風力発電、急伸に逆風/北海道電力、買い取り枠に上限/コスト低下、原発と競う/有力な選択肢、支える仕組み必要」

 北海道は広い平野が沢山あって、日本列島の中では「風力」発電に最も有利。そこで、電力会社が「増え過ぎは困る」と抵抗するので、「逆風」という見出しになるのですが、上記の日経記事を見れば、むしろ「追い風」が、猛然と吹き始めたことになります。

 その一方、ド阿呆と言おうか、ド馬鹿と言おうか、それとも馬鹿正直と言おうか、核兵器を作りたいと、のたまわった上に、「レイプ」などと二重の禁句迄付け加えて下さった実に有り難い防衛政務次官※、様、様、までが登場してくれました。きっと、原発の周辺に核兵器製造の材料が、ゴロゴロ転がっていると思って、「追い風」を加える積もりの発言だったでしょうが、こと志と相反して、とても恐ろしい「逆風」を呼び込んだことになります。これでは、核兵器とレイプに反対の人々は、所属政党の方針に反してでも、原発にも反対しないと、筋が通らなくなります。

 そこで、今こそ、総攻撃のチャンス、

 ああ、懐かしき、わが武蔵野よ、ここも空っ風の名所なのです。

 では、武蔵野物連載のテーマソング、パチンコ屋狂想曲、ワープロ一発変換!

 取り急ぎ以上。