「原発に死を!」 調査意見報道シリーズ

3. 欧州線運休。原発はもっと危険なのに?

1999.10.27.mail再録。

 東京電力の場合、昨年大みそかのピークは3,145万キロワット。元旦は2,792万キロワット。水力発電のフル操業で766万キロワット。火力は3,178万万キロワット。水力と火力を合わせて3,944万キロワット。

 つまり、ご破算で願いましては、水力と火力の8割稼働で、十分に年を越せます。なのに、なぜ、「原発は止めません!」と絶叫するのでしょうか

 飛行機も危ないものの代表格ですが、昨日、『日本経済新聞』(1999.10.26)にて、

大みそか、欧州線を運休/日航、全日空/2000年問題で予約低迷

 の記事を拝見。

 本文の理由説明に、「日航では10月7日段階で、大みそかの欧州線18便の予約が前年比1割以下の101人、全日空も同8便の予約が46人」とあります。しかし、これでは、全日空の方の「前年比」が分かりせん。電話で聞くと「25%」と言うので、「おや、日航よりも比率が高いですね」と言うと、「いえ、うちは全体が少ないですから」と謙遜します。似たり寄ったりの数字と言えそうです。

 やはり、本文の理由説明には、「(1)ミレニアム(千年紀)でホテルが満杯のため、旅行会社が欧州へのツアーを組んでいない。(2)2000年問題を懸念して旅行を控える人が増えた」とありますが、全日空の広報によれば、この(1)の方については、すでに8月にJTBがツアーを組まないと発表しており、その時点では「ホテルが満杯」ではないのですから、こちらも「2000年問題を懸念して」の理由の方が先なのです。

 そして、本日、『日本経済新聞』(1999.10.27)1面にて、

金融・航空など終了/2000問題対応/政府「医療に遅れ」

を拝見。首相官邸で行われ、首相も参加した「西暦2000年問題」の顧問会議の報告です。

 本文には、「電力分野では、発電所などの運転を制御するシステムの99.5%が対応済み」とありますが、逆に読むと、「0.5%は対応が済んでいない」のです。

 これを、またまた、何箇所も盥回しされて、やっと辿り着いた通産省資源エネルギー庁公益事業部原子力安全管理課の運転管理室の、そのまた、その人でなければ事情が分からないとされる「コンドウ」さんから、やっと電話がきました。「チップまで調べている」とは言うものの、経過を確かめると、現場を見たのは柏崎だけ。もっとも、「見た」だけで2000年バッグを発見できるわけもありません。現場視察は儀式に過ぎません。すべて電力会社の「報告」で「安全を確認」しているのでした。しかも、全国51基の内、確認は50基、つまり、1基は未確認。東京電力に聞くと、「10月末までに報告完了」。えっとなりますね。まだ、安全確認の報告は公式的にも終了していないのです。

 電力会社の「報告」は、そのまた発注先の「報告」によるものであり、その発注先の大手は、さらに下請け、孫請け、曾孫請け、などなどから、「報告」を受けているの相違ないのです。

 私は、「もしも無事に年を越せたとしても、日本人は皆、心臓が止まる思いで正月を過ごすことになる。これだけ取材に手間取ったのは、原発を止めても電力を供給できるかどうか、という視点で研究していない証拠だ。この私の判断をインターネットに流す。至急、検討されたい」と関係各所に通告しました。皆さんにも、関係各所への要請を、お願いします。本当に怖いのです。心臓発作で死んだら、どうしてくれるのでしょうか。

 あまりに怖いと、ついつい、実力行使以外に道はない、などと思い詰めてしまうかもしれません。でも、日本の裁判所では、下記のような粋な判断は出ないでしょうね。


『日本経済新聞』(1999.10.22.夕刊)

「核兵器/違法だから」原潜施設破壊に無罪

【ロンドン=加藤秀央】「国際法の上で核兵器は違法であり、原子力潜水艦の関連施設を破壊しても無罪」……。英スコットランドの裁判所が21日、このような司法判断を示し、英海軍基地に侵入した反核団体メンバー3人に無罪判決を出した。

 3人は今年6月、スコットランドのゴイル湖の基地に侵入、パソコンなどを破壊した後、逮捕された。裁判長は判決で、3人の行為を「核兵器の使用という違法な行為を防ぐための行為」とする被告側の訴えをほぼ受け入れた。その上で「たとえ違法であっても、別の違法行為を予防するためなら無罪となる場合がある」とするスコットランドの法律にてらして無罪とした。


 以上。