カール・マルクスとその亜流の暴力革命思想への徹底批判序説

千年紀に寄す

2001年元旦に開始。「序説1」「編集長日記風」木村愛二の生活と意見(2000.5~2004.12)と電子手紙の再録他「序説2」は亜空間通信抜粋。

徹底批判序説1.

(その01) 今年が21世紀の耶蘇教暦に妥協し画期的な発想転換を図るマルクス批判の序説 2001.1.1

 マルクスの業績として評価すべきなのは『資本論』を中心とする経済学である。『資本論』によって資本主義の理論的または科学的な分析が実現した。エンゲルスはこの分析に確信を得て『空想から科学への社会主義の発展』を著す。
 資本主義の分析が科学的であることへの「信頼」がマルクスの仕事のすべてを科学的とする「妄想」に発展するとなると、これは「狂信」でしかない。この狂信に取り付かれた人は実に多い。
 『資本論』自体にも「労働者」を全面的に未来の担い手として手放しで礼讃する誤りが含まれている。「労働者」も条件さえ変われば直ちに独裁者に成り上がり兼ねない。➡ 全文を読む

(その02) 自由の王国の夢が独裁に転じ失敗しても「ユートピアの消滅」断言は許さず 2001.1.21

 マルクス主義に基づくとされる革命運動では、成功したか否かは別として権力奪取に重きが置かれ、その他の点での具体性を欠いていた。革命を実行するには、現体制の問題点を全面的に分析すること、きたるべき希望の社会制度のあり方を考案すること、革命の方法を決定すること、などなどの具体的な準備が必要である。これらの具体的な準備が、実は、非常に不明確だった。
 現実の世界における社会改革の闘争または革命は、社会主義思想の発生以前にも古代から何度も起きている。民主主義、共和主義、ピュリタン革命、一向一揆、百姓一揆、大塩平八郎の乱、明治維新、などなど何度失敗しても「人類」は懲りずに社会改革または革命を繰り返す。➡ 全文を読む

(その03) 世論調査で極右シャロン51%の2.6.首相公選は20世紀の暴力後遺症の象徴か 2001.1.27

 現在の力関係を変えずに和解交渉を進めるのであれば、アラブ側が公式に譲歩することによって領土分割の屈服を承認する以外の解決法はあり得ない。アメリカは「和解案」と称して「難民の帰還権」の放棄をも迫っている。この行為を歴史に照らせば、欧米の後押しを受けた偽イスラエルの侵略と占領を承認すること以外の何物でもない。表面はどうあれ、力づくの押さえ込み以外の何物でもない。そう考えると、イスラエルの世論調査の結果が非常に判りやすくなる。➡ 全文を読む

(その04)「目には目」の悪循環を断つ徹底的な唯物論の思想構築を成し遂げる「希望」 2001.2.1

 支持率は高いとしても、「インティファーダ」に実際に参加し生命の危険に身を晒す者は、ごく少数なのである。パレスチナ人口の70%の一斉蜂起にはなっていない。
 「インティファーダ」や「自殺爆弾」に至る闘争を熱烈に呼び掛ける宗教的な指導者もいるようだが、それらの宗教的な指導者たち自身は、最前線に立っているのだろうか。状況が違うと言われるかもしれないが、私自身は、1960年安保闘争で国会に突入した。そこで同じ学年の文学部の女子学生、樺美智子が死んだ。この危険な闘争戦術を決定した「ブント」指導下の全学連主流派のデモ隊を、当時は学習院大学の教授だった清水幾太郎が、煽りに煽った。➡ 全文を読む

(その05) 小説や記事でもユートピア消滅を云々するが金融資本主義批判も強烈化時代 2001.3.8

 「社会主義」にも批判的だよという姿勢を先に示しておけば、「財界紙」とも言われる日経の読者も安心して読める。しかし、主人公または作者は「金融資本主義」を「文明的、哲学的人間観からすれば、人間のカス、クズのやることだ」と言い切る。ここが面白い。実は日経の連載小説には、今までにも政財界または権力構造の暗部を、これでもかこれでもかと切り刻んでみせるのが多かった。➡ 全文を読む

(その06) カール・マルクスの鬼っ子の典型・赤軍派批判から社会主義とは何ぞやの問い直しへ 2001.3.29

 いわゆる赤軍派は、私が学生時代1960年安保闘争に参加した時期に、日本共産党の中央委員会と対立し共産主義者同盟ブントを結成し、安保闘争を敗北と総括した直後四分五裂した学生集団に由来しています。実に無責任な連中でした。
 私は、マルクスの基本的な誤りは階級闘争の教条化にあり、彼自身は労働の経験なき知識人であるにも関わらず「労働者階級」を革命の主体として位置付け、自らの権力意識を満足させるために階級間の憎悪を煽ったことにあると考えています。同様に職場の労働の経験も無く労働組合運動とは完全に無縁だった赤軍派は、その典型的な鬼っ子です。➡ 全文を読む

(その07) わがマルクス徹底批判の開始も遅かりし由良之介か偽の友の変態注意「日本赤軍解散を表明」 2001.4.15

 彼らの元祖「共産同」こと「日本共産主義者同盟」とはいっても、第一次は1960年安保闘争の冒険主義的挑発活動以後「敗北」を宣言して四分五裂したので、以後は南北朝の某家の正統争いにも負けず劣らずの醜さ、しかも「反帝・反スタ」を掲げた挙げ句の果てに、スターリンの血の粛正の真似事をしてしまったのでした。
 スターリンとの中間の日本共産党の官僚支配に反発して結成された初代「日本共産主義者同盟」の連中とは学生時代に接触していますから、どれほどいい加減だったかを「騙された」立場から証言できます。➡ 全文を読む

(その08)「組合は左翼?」議論からアナルコ・サンディカリズムとプルードン『貧困の哲学』再評価へ 2001.6.5

 左翼という薄っぺらな用語自体が好きではありません。日本で今、 左翼と肩を聳やかす馬鹿どもも、ほとんどが金魚の糞族です。この用語の起源のフランス国民公会で、左の議席に座った連中の中には、現在の日本の半気違いの赤軍派の祖先のようなギロチンによる仲間殺しの虐殺魔、ジャコバンなどもいました。体制の腐敗云々をする前に「己を知る」基本を踏まなければ、またぞろ同じ愚行を繰り返すぞと、私は、自称左翼の皆様に、あえて警告しているのです。➡ 全文を読む

(その09) 拙著『電波メディアの神話』からの抜粋によりトマス・ペインの平和主義紹介 1994年発行 2001.6引用

 『市民トム・ペイン』は第二次世界大戦中の一九四三年に発表され、英語圏でベストセラーになった。同書では『理性の時代』の思想について「理神論」という表現をさけているが、その理由はおそらく理神論が当時もいまも非公然を建前とする組織、フリーメイソンとふかくかかわっているからだろう。フリーメイソンとアメリカ独立革命との関係は、いまではだれも否定しない。となれば、その仲間だったはずのペインがフランスで獄中にあるのを知ったフリーメイソンの組織のメンバーたちは、いかなる活動をしたのだろうか。➡ 全文を読む

(その10)『貧困の哲学/経済的諸矛盾の体系』の邦訳がないのにマルクスの批判本を鵜呑みの怪談 2001.6.7

 まずは問題のプルードンの本の日本語訳を探そうと、電網宝庫検索したところ、ここでも、唖然、呆然、愕然、寒心の至り、と言う他無い事態が判明した。
「1846年の著作『貧困の哲学――経済の矛盾の体系』は、邦訳がない」……➡ 全文を読む

上へ戻る

徹底批判序説2.

1094号(2005/09/09)
【『政権握ったら大変『日本共産党に強制収容所』で『カール・マルクスの大罪』完成への決意新た】

844号(2004/08/01)
【敗戦記念8月の1日を期して『カール・マルクスの大罪』単行本発行急ぐ決意表明し自らを追い込む】

2002.03.27:211号
【社民も共産もピンハネを下々が熟知なのに叩かぬ保守も大手メディアもグル犯罪】

2002.03.27:210号
【王様は裸と言うのは子供なので悪餓鬼辻元が与野党を翻弄は裸の猿の歴史の必然】

2002.03.25:207号
【911問題「偽の友」批判の裏付け悪餓鬼辻元「反撃に与野党困惑」政界内幕暴露】

2002.03.18:199号
【ハイエナ暴力と罵倒された共産党も中核も花粉欺瞞税金横流しで都知事の手先?】

2002.03.03:178号
【米謀略鍵言葉「テロ」合唱し報復反対遠吠幼稚肩書人種が群れメディア規制反対】

2002.02.25:170号
【共産党が米アフガン攻撃は周辺石油資源と無関係ではなさそうと5ヶ月後見の迷】

2002.02.23:169号
【9.11.謀略逃げ腰偽善系"偽の友"組織群への正面攻撃「沈黙は共犯」ビラ撒き宣言】

2002.01.31:151号
【「偽善左翼」質問に答え『人間とは何か』を推奨し軍事暴力革命史の迷妄を糺す】

2002.01.02:138号
【禁我慢信念の挨拶:真相暴かぬ戦争屋の手先「増すゴミ」ペンペン草御一同様へ】

2001.12.15:126号
【戦争屋の謀略を見破る努力を放棄し平和を騙る偽善系左翼小児病患者の深層心理】

2001.11.26:111号
【共産党員運営「さざ波通信」が海上保安庁法「改正」案賛成の中央を噴飯と批判】

2001.11.21:107号
【テロ糾弾でないと「平和的解決を求める決議」を糾弾した唖然痴呆議会野党】

2001.11.15:98号
【アフガン攻撃の今こそ人類史全体を見渡し本質的抜本的政治改革への決起の訴え】