『亜空間通信』199号(2002/03/18) 阿修羅投稿を02.12再録

ハイエナ暴力と罵倒された共産党も中核も花粉欺瞞税金横流しで都知事の手先

送信日時 : 2002 年 3 月 18 日

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

『亜空間通信』199号(2002/03/18)
【ハイエナ暴力と罵倒された共産党も中核も花粉欺瞞税金横流しで都知事の手先?】

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 すでに本通信では何度も、杉花粉症の従犯、ディーゼル排ガスを主犯扱いする向きを批判してきた。この件の「右と左の旦那様」の迷走の構造は、実のところ珍しいものではない。よくあることとなのである。「上には上がある」である。

「左」の典型は、このところ凋落を続ける日本共産党だが、石原都知事から「ハイエナに似ている」(昨年の予算特別委員会で「体質」に関して)とか「暴力的な新聞」(今年の同委員会で『しんぶん赤旗』記事の内容と都庁幹部への購読強制との批判意見を巡り3月14 日:朝日2002.3.15)とまで罵倒されながらも、花粉症対策を口実とするディーゼル排ガス「規制」、実は、排出ガス除去PDF装置への税金横流しに関しては、騙されていれば「阿呆」、気付いていれば「沈黙は共犯なり」の関係にある。

 構造を分解すると、まず、この「向き」には、いわゆる「右」、体制側の某都知事の直接の提灯持ちがいるのは当然のことなのだが、その件はすでに以下で記した。

『亜空間通信』191号(2002/03/13)【科学を騙るエセ紳士『朝日』杉花粉より排出ガス規制優先の石原提灯筆者の正体】

[中略]

『朝日新聞』『科学をよむ』欄」、「大気汚染も花粉症の一因」(2000.4.11)「狂牛病と花粉症の教訓」(2002.03.12)の筆者、「石原慎太郎東京都知事が最近決断した」「ディーゼル排ガスの厳しい規制」の意義を強調した「曲学阿世を超える暴言都知事の提灯持ち」、欺瞞の肩書き「研究員」、黒田洋一郎の正体は、何と、100%「東京都職員」だった。

[後略]

 以上で引用終わり。

 ところが、上記の今年の方の朝日記事出現の直後、やはり、わがホームペ-ジの読者が、わが命懸けの「杉花粉症」キャンペーンを知って届けてくれた『しんぶん赤旗』(2002.03.15)切り抜きは、「おはようニュース問答/ディーゼル粉じん発がん性、環境省が認めたね」であった。

 細部を紹介して批判するのは時間の無駄である。簡略に言うと、「スギ花粉症が増え」(小見出し)たのは、いかにも「近年になって」(本文)「ディーゼル粉じん」(同)が増えたからであるかのような文脈になっていて、肝心要の主犯、「スギ花粉が増えた」とは、まったく書かない呆れた不勉強思い込み記事なのである。

 日本共産党だけ批判すると「反党分子」だの「トロッキスト」だのと五月蝿いから、1960年安保闘争に先立って分派を形成したブント系の流れの末端に暴力主義集団として登場し、現在も活動中の「中核派」の元執行委員が社長の出版社のことにも触れておく。

 以下に紹介する『ディーゼル車公害』の版元、【緑風出版】で私は2冊の拙著、『国際利権を狙うPKO』と『電波メディアの神話』を出したから、よく知っている。社長が早田の全共闘時代の中核派だったということは、当時も薄々知っていて、その後、おいおい、執行委員だたことも知ったのだが、ここから拙著を出した切っ掛けは、私が当時参加していた湾岸平和訴訟の中心人物、今は故人の剣持克己が元中核派だったからであり、【緑風出版】拙著に先行して剣持の著書を発行し、同時並行で平和訴訟の論文集の発行も依頼していたからであった。

 ところが、その後、私が「ホロコーストの嘘」を追及し出すと、社長の思い込みの強い体質が表れてきた。私の意見も聞かずに勢い込んで、「ジャーナリストとしての自殺行為」と決めつけたり、杉花粉症に関しても「ウチはディーゼル排気ガス説」と問答無用で力んだり、とても付き合い切れない状態になった。だから、こちらも「返す刀で斬り捨てる」のである。

 以下が、問題の「ウチはディーゼル排気ガス説」の本の電網情報である。

http://www.ryokufu.com/books/ISBN4-8461-0021-9.html
【緑風出版】
●現代産業を考える
ディーゼル車公害
川名英之 著

[中略]

 肺がん、呼吸器疾患、花粉症、地球温暖化の元凶であるディーゼル排ガス。先進国が軽油の値上げやディーゼル車の生産規制に乗り出しているのに、日本は野放しで、ディーゼル車の販売台数はうなぎのぼり。地球温暖化防止の国際条約にも違反する始末。問題点と緊急対策を提起。(2001.1)

はしがき
第一章 ディーゼル微粒子と肺がんの増加 /死因のトップに躍り出た肺がん/ディーゼル微粒子とは何か/幹線道路沿い肺がんの増加/肺がんとディーゼル微粒子の因果関係
第二章 ぜん息・花粉症とディーゼル微粒子 /ディーゼル車の急増と花粉症・ぜん息
ぜん息とディーゼル微粒子の関係/花粉症とディーゼル微粒子の関係究明/生殖機能を損なうディーゼル微粒子
第三章 汚染拡大を放置した行政/ディーゼル車増加を誘導した安い軽油/立ち遅れたディーゼル車公害対策/遅かった硫黄分低減・フィルター装着/深刻なフィリピンのディーゼル車公害
第四章 大気汚染公害訴訟の動向/差し止め請求認めた尼崎訴訟判決/差し止め判決への公害裁判の流れ/「尼崎判決」の国、自治体への影響/公害病補償制度を求める自治体・患者
第五章 東京都のディーゼル公害対策/ 窒素酸化物からディーゼル車対策へ/開始されたディーゼル車閉め出し作戦/微粒子除去装置・流入規制・低公害車
第六章 転換迫られた自動車公害対策 /遂に重い腰を上げた環境庁/審議会報告に見る現時点の技術/軽油中の硫黄分低減と低公害車/参考にすべき米国の微小粒子規制
自動車排出ガス公害をどう防ぐか

参考文献/ディーゼル車公害問題年表/あとがき

 以上で引用終わり。

 以下、この問題に関して、今回はとりあえず、オンブズマンジャパンの電子広場での私の議論展開の一端だけを紹介する。

 そこでは私の投稿、「30代スギ花粉アレルギー喘息患者の応答に胸塞がる想いで政治犯罪追及継続誓う」に対して、以下に個人情報を削除して一部を引用する投稿があった。

Reply-To: ombudsmanjapan@egroups.co.jp
Date: Thu, 28 Feb 2002 21:51:31 +0900
Subject: Re: [Ombuds] 30代スギ花粉アレルギー喘息患者の応答に胸塞がる想いで政治犯罪追及継続誓う

 花粉について。花粉だけではアレルギーにならないそうです。花粉+化学物質や大気汚染=アレルギーだそうです。環境汚染を放置している政治は犯罪だ!と私は思います。

 以上で引用終わり。

 この投稿には、まったく悪気はないのだが、これまでにも各所で遭遇した経験のある重要な問題を含んでいるので、私は、以下のように、少し厳しく答えた。 

 応答感謝。

 しかし、「花粉だけではアレルギーにならないそうです」というのは間違いです。次に、この「花粉+化学物質や大気汚染=アレルギー」説には、留意すべき点が多々あります。

 第1に、アレルギー体質は当然の下地ですが、今や、日本人の3分の1にまで至った杉花粉症は、従来のアレルギー体質の理論を超えています。アレルギーの専門書を読んで下さい。聞き齧りの生半可な議論で、主犯の杉花粉の激増という最大の核心的争点をぼかす意図的な風潮を助長しては困ります。

 第2に、アレルギーによる病状はギリシャの昔から観察されており、最近の話題の的のディーゼル・エンジンどころか石油工業以前から各種の花粉症が確認されています。花粉だけでもアレルギー反応を起こすのです。

 第3に、大部分の重症の杉花粉症患者にとっては、「化学物質や大気汚染」の「従犯」で馬鹿騒ぎするのは、実の所、本末転倒の議論なのです。私もその典型ですが、杉花粉の時期以外には症状が出ません。

「化学物質や大気汚染」退治に熱を上げるのは結構ですが、それは独自にやって下さい。そのためにアレルギー患者を利用するのは止めて、それ以前にまずは杉を始末すべきなのです。

 いわゆる左翼の中でも論理性を欠く「なまくらよつ」の日本共産党と旧知の某元中核派幹部の出版者などは、その典型で、私の観察によれば、お粗末な資本主義への批判に花粉症患者の存在を利用する無自覚な衝動に駆られており、いかにもディーゼル・エンジンが主犯であるかのような論を展開し、実は私が2年前に次の電網宝庫で論じたように、

http://www.jca.apc.org/~altmedka/kahun-11.html
http://www.jca.apc.org/~altmedka/kahun-13.html

 自動車工業界への補助金狙いの某薄汚い都知事の興業に利用されてしまっているのです。困ったことなのです。

 以上で引用終わり。

 以上。


『亜空間通信』2002年03月分へ