『亜空間通信』2001.11.21:107号

テロ糾弾でないと「平和的解決を求める決議」を糾弾した唖然痴呆議会野党

送信日時:2001年 11月 21日 水曜日 9:47 PM

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『亜空間通信』107号(2001/11/21)
【テロ糾弾でないと「平和的解決を求める決議」を糾弾した唖然痴呆議会野党】

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 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 以下が、最早、注釈を加える気も起きない、唖然を通り越す日本の痴呆議会の実態である。

 特に、ついに自民党とつるんでしまった日本共産党の市議会議員たちの深層心理についてのみ記すと、今や議席数で同じ、得票数で追い抜かれた「新左翼」市民の党憎さしかないのである。

 以下の「賛成多数で採決された」略称「テロ事件を糾弾する決議」に関して、「自民党とつるんでしまった」連中が唯一「是正」と主張する部分は、漏れ聞くところでは、最後に再録する同決議の内、「各国が冷静な対応」の「冷静な」を加えただけの模様である。

 武蔵野市議会で「6会派」と称する [自民クラブ] 、[無会派(民主党)]、 [共産党]、 [社会民主党・市民会議(社会民主党)] 、[市民クラブ] 、[市議会公明党(公明党)]、 [21民主] が提案し、賛成多数で採決された略称「テロ事件を糾弾する決議」成立に引き続き、市民の党のみの提案で反対多数で否決された略称「平和的解決を求める決議」を巡る深夜2時頃の議事録は、以下の通りである。

○午前 1時
24分 開 議

1 : ◯議 長(井口良美君)[自民クラブ]

 これより本日の会議を開きます。 

 直ちに議事に入ります。 

 本日の議事は、日程第4号をもって進めます。 

 日程第1 議員提出議案第9号

 アメリカ合衆国における同時多発テロ事件を糾弾する決議を議題といたします。

 お諮りいたします。

 山本ひとみ君から議員提出議案第9号に対する討論について、既にお手元に配付している会議規則第39条の2の規定による発言取消申出書のとおり、その一部を取り消したい旨の申し出がありました。この取消申出を許可することに御異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

[中略]

[上記決議は市民の党3名を除く多数で可決]

[中略]

19 : ◯議 長(井口良美君))[自民クラブ]

 次に、日程第3

 議員提出議案第11号

 米国で発生したテロの犠牲者に哀悼の意を表し、事態の平和的解決を求める決議を議題といたします。

米国で発生したテロの犠牲者に哀悼の意を表し、事態の平和的解決を求める決議

註:[市民の党]の提案

 9月11日、米国において発生したテロは、犠牲者数がいまだ確定していないものの、きわめて多くの市民が犠牲となった。今回の事件で犠牲となった多くの方々に対し、心より哀悼の意を表するものである。

 一方、米国政府は、こうしたテロに対して、「戦争状態」を宣言し、軍事的報復行動の準備を開始した。米国が軍事的報復を実行すれば、新たに多数の犠牲者が生まれることは避けられず、けっして事態の根本的解決にはなり得ない。それ ばかりか、より深い憎しみと対立、更なる報復の連鎖へつながる可能性が高い。

 よって、武蔵野市議会は、米国政府並びに日本政府を含む世界各国の政府に対し、今回の事件の真相究明および根本的原因の解明と平和的解決のためのあらゆる努力を強く求めるものである。

 以上、決議する。

 平成13年9月 日

 武蔵野市議会

20 : ◯議 長(井口良美君)[自民クラブ]

 提出者の説明を求めます。

(12番 山本ひとみ君 [市民の党] 登壇)

21 : ◯12番(山本ひとみ君)[市民の党]

 それでは、ただいま議題となりました議員提出議 案第11号 米国で発生したテロの犠牲者に哀悼の意を表し、事態の平和的解決を求める決議、これについて提案の趣旨説明を行いたいと思います。

 案文につきましては、お手元にお配りしておりますので、御参照をいただきたいと思います。

 私どもがこの決議を提案する理由ということをお話しする前に、まず9月11日にアメリカで起きましたこの事件、旅客機がビルに突入するということで、5,000人以上とも言われる多くの犠牲者を出し、また多くの負傷者が出たということに対しまして、死傷した多くの皆様、その御家族の方々に対しては、心からの哀悼の意をあらわし、お見舞いを申し上げたいと思っております。

 そして、私どもがなぜこの決議を出したのかということに関しては、二点申し上げたいと思います。

 1点目は、アメリカがこの事件後、直ちに戦争状態ということを宣言して、特定の人を重要な容疑者であるということ、これはその人は反論しておりますが、証拠も十分にあるわけではないのに特定して、今まさにアフガニスタンへの軍事的な報復の準備をしております。

 このアフガニスタンに対する軍事的な報復に関しては、私たちとしてはアメリカを友人と思うのであれば、きちんと自制を求めるべきである。軍事的な報復はするべきでないということを言わなければならないと思います。報復戦争を行っても、何ら事態の根本的解決にはならない、この世論は今、大きくなってきていると思います。

 新聞などを見ましても、例えば国連難民高等弁務官事務所のカブール事務所長の話によると、アメリカがこのような報復攻撃を行って国境封鎖などで食糧援助が長期間ストップすると、最悪の場合、数百万人単位で餓死者が出る危険があるというふうにも述べています。

 また、今、日本政府の方は、きのうの新聞にもありましたけれども、今度、招集される臨時国会で自衛隊が米軍を支援するための新しい法案を提出するなど、7項目の方針を表明しています。小泉首相は、アメリカのことに関してはいち早く、その報復を支持するということを主張したわけですけれども、こういう問題について、今、議会で決議する際には、はっきり述べる必要があるというふうに考えたからです。

 もう一点は、今回のテロ事件に関しては、これはアメリカの側からは一方的な報道はありますけれども、だれが、どのような意図でこのような事件を起こしたのかということに関しては、まだ真相の究明は十分ではないというふうに考えております。ですから、事件の真相究明こそ、まず必要である、この立場に立っています。

 そして、もう一つは、このような事件が起きた根本的な原因や背景ということを解明するということを国際社会としては力を入れなければならないと思います。例えば、アラブの方たちやパレスチナから見れば、イスラエルこそテロ国家なんだというふうにも考えられるでしょう。

 また、アメリカは広島や長崎の原爆を投下するということを初め、20世紀の後半においてはベトナム戦争を初めとして、多くの国に侵略や介入支配を行って、世界の平和を大きく脅かし、自由や民主主義を踏みにじってきたというふうに言えるのではないでしょうか。ですから、アメリカの側を一方的に民主主義や国際的な正義の象徴とすることは決してできないと思います。

 今、そのようなアメリカの報復戦争の準備を批判しない、そしてそれに対して新規立法を含めて、日本政府が協力をどんどんしていこうとするときに、このことについてはっきりとした意見を表明するということこそ、日本がやるべきことだというふうに考えまして、日本政府がこのアメリカの行おうとする戦争に国民をこぞって巻き込もうとすることに大きな懸念を覚えておりますので、私たちとしてはこの決議を提案いたしました。

 日本政府に対しては、外交的な努力を初め、事態の平和的な解決を求めるという行動こそ行うべきだと思います。9月27日には臨時国会が招集されますので、平和的な解決を政府に求めていく必要性は、今、大変重要なものとなっています。ぜひ、多くの皆様の御賛同をお願いしたいと思います。

22 : ◯議 長(井口良美君)[自民クラブ]

 これより質疑に入ります。

23 : ◯24番(石井一徳君) [自民クラブ]

 時間も遅いので、簡単に一点だけ、どうしても聞いておきたいことがありますので、お聞きいたします。

 私たちは、決議書というものにつきましては、本当にこの種の決議書については、やはり全会派一致で決議書を何とかつくりたいなと、このように思っております。

 しかしながら、私たちが決議書をつくったときに、市民の党の方はまた新たな決議書をつくるということで、それに賛同されなかったんですけれども、決議書につきましてはいろいろな会派の方たちと相談し、そして一番いい文面をつくるということになります。

 それはなぜかというと、全会派に賛同してもらうためであります。

 ですから、市民の党に決議書を持っていったときは、一番先の決議書でございまして、その決議書をそのまま信じて、それをそのまま本会議場で、だから反対なんだというようなことを言ったということでございますので、これからは必ず本会議の決議書を見ていただきたい、このように思います。

 それから、今、山本議員の決議を読みますと、本当に哀悼の意を表するとか、戦争状態を宣言し、報復を実行すればということしかうたっておりません。お話を聞いていても。

 だから、私が聞きたいのは、テロに関しては一切言っていないわけです。テロというものがどういうものか。何せ6,000人以上の方が死んだ。まして、民間機で貿易センターにぶつかるというような史上最悪なテロに対して、何一つ、テロは悪いということは言っておりません。そこで、ぜひテロについて、あなたたちはテロを容認するのか、その辺のところについてしっかりとお聞きをしたい、このように思います。

24 : ◯12番(山本ひとみ君)[市民の党]

 テロに関してどう思っているのかという質問ですけれども、決議の文案を読んでいただければわかりますけれども、それについて私たちの考えはここに書いてあるとおりです。容認するというふうには書いていませんということは、見たらわかると思います。

 私たちの見解ということについては、先ほど言いましたように、この事件で多くの方が亡くなった、旅客機がビルに突入した、その事実はわかっておりますが、真相は解明されていないという立場をとっていて、真相の解明をきちんとやっていただきたいというふうに思っているわけです。

25 : ◯24番(石井一徳君)[自民クラブ]

 全く答えになっていないんですけれども、確かにテロが行われる、そのことについて、テロ自体に対していい悪いということは一言も載ってないんですよね。

 ただ、その後のことだけを言っている。テロが行われた犠牲者に対して哀悼の意ということは言っておりますけれども、テロ事態が悪いということは一言も言っていない。これについて、テロについてどう思うのかということを聞いているんですから、お答え願いたいと思います。

26 : ◯12番(山本ひとみ君)[市民の党]

 ですから、それに関しては先ほど言ったとおりですので、それ以上のお答えはありません。

27 : ◯8 番(河原しゅう君)[共産党]

 大変遺憾な御答弁なので、改めてお聞きしたいと思います。

 今回のこのアメリカの同時多発テロに関しては、都道府県レベル、市区町村レベル等々でもう既に大量の糾弾決議が発せられております。

 私、今、手元に三多摩27市の幾つかを持っておりますが、このことはこれらの決議の題名にあらわれております。

 例えば、八王子市議会、これはアメリカにおける同時多発テロ行為を糾弾する決議であります。

 それから、日野市議会、これはアメリカ合衆国における同時多発テロ行為を糾弾する決議であります。

 狛江市議会、同時多発テロ行為を糾弾する決議であります。

 立川市議会、アメリカ合衆国における同時多発テロ事件を糾弾する決議であります。

 清瀬市議会、テロ行為を糾弾する決議であります。

 東大和市議会、テロ行為を糾弾する決議であります。

 調布市議会、アメリカ合衆国で発生した同時多発テロを糾弾する決議であります。

 このように決議の題自体にこの同時多発テロを言語道断な国際平和と法秩序に対する挑戦であるということで糾弾するという言葉が入っており、なおかつそれぞれの決議文案の中にも糾弾ないしは糾弾と同等の非難をするという、同時多発テロ行為自体に対する評価が明確にされております。

 今、御答弁がありましたが、今回、市民の党が出された決議案文には、この表題の点からも、内容の中からも、糾弾ないしはテロの非難ということ、それに類る言葉は文言としては記されていないと思うんですが、そういう理解は間違いなんですかお聞きをしたい。

28 : ◯12番(山本ひとみ君)[市民の党]

 私たちが別の決議を出した、つまりアメリカ合衆国における同時多発テロを糾弾する決議ではなく、米国で発生したテロの犠牲者に哀悼の意を表し、事態の平和的解決を求める決議を出した理由については、先ほど申し述べたとおりです。それについて、意見、見解は違うということはわかりましたけれども、私としてはもう既に述べたことですので、それで御理解をいただきたいと思います。

29 : ◯8 番(河原しゅう君)[共産党]

 先ほど6会派提出の決議案に対する不まじめな態度について陳謝をしたということではありますが、私はその陳謝自体もまことに疑わしいと、これは断ぜざるを得ないと思います。今、この提案者に対して事実行為自体の認識、また事実の存否を聞いたことに対して、真っ当にまともに答えていない。

 まず、この糾弾という文言はないと思うんですが、どうでしょうか。

 それから、この同時多発テロ行為自体に対する評価がないと。これは、そういう理解をするのは間違いなんでしょうか。

 今、全然お答えに、私は先ほどの議員の質疑に対しても同じなんですが、されていないと思うんで、私はこれは提案者としては見解の相違とか意見の違いとか、そういう問題じゃなくて、聞かれたことに答えないということで、まことに不まじめな提案態度だと思うんですが、そのことも含めて何か釈明があったらお聞かせいただきたい。

30 : ◯12番(山本ひとみ君)[市民の党]

 私は、提案理由の説明でお話ししましたので、それをお聞きになっていただいたというふうに思いますから、同じことはあえて答えなかったわけですけれども、同じことになりますが、もう一度繰り返しますと、今回のテロ事件に関しては、これはだれがどのような意図でこういう事件を起こしたのか。

 アメリカの側からは一方的な報道はあります。しかし、それは情報公開が十分徹底されているとも言えませんし、さまざまなマスコミの質問に対しても、アメリカ当局がきちんとすべての質問に答えているわけではないという状況ですので、この事件の真相の究明が十分ではないというふうに考えているということです。

31 : ◯8 番(河原しゅう君)[共産党]

 今、問題になっているのは、テロ行為がだれによって行われたかなんていうことではないんですね。

 テロ行為が行われた事実、まずこれをお聞きしたいんですが、否定するということではないはずですね。

 そういう前提認識に立って、この市民の党の皆さんの決議案も出されたと思うんですが、この事実は認識されていると。その事実に対して、どういう評価をされているかということが書かれているのか、書かれていないのか。私どもは書かれていないと認識しているんですが、その認識は間違いなんですか、どうなんですか。

32 : ◯12番(山本ひとみ君)[市民の党]

 決議に関して、何を書いているかということは、読んでいただければ、短い文章ですからおわかりいただけると思います。あの事件によって多くの人命が失われたことに関しては、私は非常に悲しむべき出来事だと思っております。そして、事態の真相がどういうものであったのかにかかわらず、もちろん被害者の方に対してお見舞い申し上げるし、救援の必要があるというふうにも思っています。

33 : ◯1 番(松本清治君)[無会派(民主党)]

 どうしても我慢ができませんでしたので、質問させていただきます。

 今回のテロ行為というのは、あれだけの命が失われているんです。または、失われることが確認されそうなんです。

 何であの手法をしなければならなかったのか、何でああいう手法をしたのか。

 私は、もしアメリカに対して何か文句を言うんだったら、また平和的解決ということを言うんだったらば、大統領に対して、大統領1人に対してしっかりと政治的に物事を進めればいいじゃないですか、やればいいじゃないですか。

 手法は説明しませんけども、大統領に対してやればいいじゃないですか。あれだけの多くの方の命を失わせたという、こういう行為について、今回のこの書面にも、そしてじっくり先ほどの提案説明を聞かせていただきましたけども、そのことに触れておられなかった。こういう向こうの、今回テロを起こした手法についてどう思われるのか、これを御答弁お願いいたします。

34 : ◯12番(山本ひとみ君)[市民の党]

 手法をどう考えているかということについてですけれども、それは何をお聞きになりたいのかよくわからないんですが、私としては、もう同じことを三回くらい繰り返して申し述べました。

 何をお聞きになりたいのかということについて、今までお答えしたことで何か不足していることがあれば、そのように質問してください。

35 : ◯1 番(松本清治君)[無会派(民主党)]

 つまり、今回こういう事態を起こしたということをどうとらえているのかということですよ。

 いいですか。武蔵野市で言えば、市長が責任者です。そして、アメリカには大統領がいて、こういう政治的な解決ということを言うなら、まずそういうことをあれだけの方を殺したという行為について、それをどういうふうに考えておられるのか。わかりませんかね。

 単純に、この行為について、この事実について、どういうふうにとらえているのか。平和的解決という前に、平和的なそういうふうな手法をとればいいのに、こういう行為の中で、それに触れないというのは私は大問題だと思いますよ。

 順序が違いますよ。

36 : ◯12番(山本ひとみ君)[市民の党]

 今おっしゃった見解と私どもの見解が残念ながら違っておりますので、違った決議を出したわけです。この決議では、テロがすばらしいだとか、ああいう行為を称賛するということを一行も書いていないのは、皆さんお読みになったとおりだと思います。

 多くの人命が失われたということに関して、これを喜ぶ人はもちろんいないわけでございますので、これに関しては、私が答えたことに関して、見解が違うということはわかりますけれども、そのように御理解いただきたいと思います。

37 : ◯19番(本間まさよ君)[共産党]

 先ほど可決いたしました決議というのは、アメリカ合衆国における同時多発テロ事件を糾弾する決議で、中身もテロ事件に対しての糾弾をしているわけです。

 そのことに関して、今、提案された山本さんを初め、会派の皆さんは反対をされました。

 今回、市民の党の方々が提案されました決議の中身には、テロ事件に対する糾弾という言葉もなければ、それに類するものもないわけですね。

 このことについて、なぜここでないのかということをお伺いをしているわけです。

 このことは、糾弾する考え方はないということがあるから、この決議には書かなかったということに、普通であれば考えられるわけです。

 本来であれば、普通に考えれば、先ほどの決議について賛成はするけれども、中身が十分でないので、もう少し自分たちの考え方を言いたいということで討論をするとか、もう少し自分たちの考えを主張するという意味で、新しい決議が出るということはあるかもしれません。

 しかし、今回の二つの決議というのを見比べますと、ここに一番違いがあるというのは、テロ事件に対する糾弾がないということなんです。そのことに対して、山本ひとみ議員を初め、提案されている方は、糾弾については全然考えていらっしゃらないのかということを何度もほかの方も含めて伺っていますので、明らかにしていただきたいというように思っています。

38 : ◯12番(山本ひとみ君))[市民の党]

 私が何度もお答えしていることについて、多くのここにいらっしゃる議員の皆さんと見解や力点の違いというのがあるということは、私は理解をしております。

 糾弾をする決議に賛成できなかったということに関しては、これに賛成できない理由を申し述べました。

 ですから、私たちとしては、今、アメリカが起こそうとしている戦争に反対するということが非常に大事なことであって、それに日本政府が協力しないということを強く求めていくことが迫られた課題であるというふうに考えているわけで、テロ行為を糾弾をするということについて決議の形で述べるということについては、私たちとしてはこの決議の中で入れる必要がないと思ったから入れなかったわけです。そういうことです。

39 : ◯19番(本間まさよ君)[共産党]

 今、山本ひとみ議員から大変重要な発言が最後にあったというように思います。なぜテロ事件に対する糾弾決議に反対されたのかということが、結局、今の御答弁で決議の中で糾弾する必要がないということが、あなたの発言の中ではっきりいたしました。

 私は、先ほど糾弾決議に対する賛成討論をいたしましたけれど、その中で平和的解決、軍事力を行使せずに平和的に解決すべきだということで態度表明をさせていただきましたので、この山本ひとみさんを初めとした市民の党の皆さんが出された決議というのは、テロ事件に対する糾弾のない決議だということで、大変大きな問題のある決議だということを感想として述べさせていただいて、終わりにいたします。

 以上で引用終わり。

 この最後の「本間まさよ」[共産党]の媛の御言葉、「軍事力を行使せずに平和的に解決すべきだ」は、この媛が「賛成討論をいたしました」以下に再録の決議の文章の中には、その片鱗も転がっていないのである。むしろ、この媛が「テロ事件に対する糾弾がないということ」のみを根拠として言い掛かりを付けている市民の党提案の決議の方に、その表題として、「米国で発生したテロの犠牲者に哀悼の意を表し、事態の平和的解決を求める決議」と明記されてもいるし、本文も、「平和的解決のためのあらゆる努力を強く求めるものである」と結ばれているのである。

 以下、比較のために、河原しゅう[共産党]の彦が「6会派提出の決議案」と、いかにも「多数派」ぶって自民党そこ退けの勢いで騙る決議の方をも再録する。

議員提出議案第9号

アメリカ合衆国における同時多発テロ事件を糾弾する決議

上記の議案を提出する。

平成13年9月21日

提出者

14番 田中節男 [自民クラブ・議会運営委員会委員長]

1番 松本清治 [無会派(民主党)]

8番 河原しゆう [共産党]

17番 たき美世子 [社会民主党(社会民主党)・市民会議]

27番 寺山光一郎 [市民クラブ]

29番 赤松清 [市議会公明党(公明党)]

30香 水野学 [21民主]

武蔵野市議会議長 井口良美 [自民クラブ]

殿

アメリカ合衆国における同時多発テロ事件を糾弾する決議

 9月ll日、アメリカ合衆国ニューヨーク州にある世界貿易センタービルやワシントンにある国防総省が、民間旅客機を奪い乗員乗客ともども自爆するという史上最悪の大規模なテロに見舞われた。その死傷者は米国人はもとより、日本人を含む世界数十カ国の国民に及ぴ、その被害は数千人とも言われ、全世界に強い衝撃を与えた。

 これは人類史上まれにみる重大な犯罪行為である。人命を全く無視したこの非人道的行為は民主主義、国際社会への挑戦であり、断じて許すことはできない。

 武蔵野市議会はこの事件に巻き込まれた多数の犠牲者及びご家族の皆様に深甚なる哀悼の意を表すものである。同時にこのようなテロ行為の根絶を強く願うとともに、各国が冷静な対応と被害者救援のためのあらゆる支援を行うことを求めるものである。

 以上、決議する。

 平成13年9月 日

 武蔵野市議会


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