『亜空間通信』844号(2004/08/01) 阿修羅投稿を再録

敗戦記念8月の1日を期して『カール・マルクスの大罪』単行本発行急ぐ決意表明し自らを追い込む

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『亜空間通信』844号(2004/08/01)
【敗戦記念8月の1日を期して『カール・マルクスの大罪』単行本発行急ぐ決意表明し自らを追い込む】

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転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日(2004/08/01)は、偶々でもあるが、真夏の月の最初の日、1日である。この夏の盛りに、イラクのファルージャでは、連日、米軍の空爆、大量虐殺が続いている

 抵抗の側の手段も暴力が主流だから、やりきれない想いである。私自身は、湾岸戦争以後、アメリカとイスラエル神話ホロコーストの嘘を暴く言論活動が、最も重要と、想い定めてきた。2001年の秋からは、911自作自演を暴くことを重視してきた。

 暴力は暴力を呼ぶ。暴力の連鎖を断ち切る思想の決定的な変革こそが、今の今、最も重要なのである。

 かく宣言する近著、『カール・マルクスの大罪』(右肩に副題:~社会主義に暴力を導入した~)は、かなり以前からのわが日本共産党批判、コミンテルン批判、「カール・マルクス徹底批判序説」の総仕上げになるのだが、もう一つ、つい最近の契機もある。

 それは、以下の『亜空間通信』837号で、草の根通信での転送を望む関係者に応えたイラクの死者「小川功太郎さん最後のイラク通信」の一節である。以下が、その部分の抜粋である。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/2003aku/aku837.html
http://www.asyura2.com/0406/war57/msg/1105.html
『亜空間通信』837号(2004/07/27)
【イラクの死者「小川功太郎さん最後のイラク通信」草の根通信転送を望む関係者に応える盆の痛憤】

[中略]

★★★ 小川功太郎さん 最後のイラク通信 ★★★
[中略]
 アラブ人は千年前は自分たちが世界の中心だったという強烈な自負と誇りがあり、決して抵抗を諦めないでしょう。

 それがデモなどの政治運動に繋がればいいのだけど、彼らはそれよりも武力を信頼しています。

 身の回りに武器があふれていて、政治活動という回りくどくて勝ち目のない戦いよりも、操作さえ覚えれば敵を殺せる「武力闘争」のほうがはるかに説得力があって、どうしても惹かれてしまうのです。

 日本で言えば戦国時代の思想なんだけど、武器だけは近代的だというのが問題です(それも結局アメリカ製だったりするんだけど)。ここでは「兵器」という名の「思想」がはびこっています。

 それでも結局彼らに勝ち目はないでしょう。兵力に差がありすぎます。
[後略]

 一番区切りが良いのは1月1日、元旦であり、私は、この件で、2001年の元旦を区切りにしていたのだが、その年に、911事件が発生したために、わが人生も激動し、大いに予定が狂ってしまった。

 2001年の元旦から数えると、すでに、丸々3年と半年以上の経過である。

 そこで再び、本日を区切りにして、長年の懸案、「千年紀に寄す・カール・マルクスとその亜流の暴力革命思想への徹底批判序説」を、より分かり易く、『カール・マルクスの大罪』とし、わが木村書店からの単行本の発行を急ぐ決意を表明し、自らを追い込むことにしたのである。

 8月という暦の上での月は、これも偶々、私自身が、オギャーオギャーの生まれたばかりの頃、何の同意もしていなかったのに、両親の出自により、勝手に国籍を定められ、面倒臭いので、そのままにしている日本国の敗戦記念、8月15日を中心とし、その前の6日と9日、地球上で最も残虐な裸の猿属の歴史上初の原爆投下の記念日をも含むので、戦後一貫として、わが呼称、「平和売人」どもの商売の掻き入れ時となってきた。

 本日(2004/08/01)早朝に受信した電子手紙には、私が、その偽善に呆れ果てて決別した日本ジャーナリスト会議が、8月14日に、敗戦記念の集会を開くとある。

 私は、その電子手紙を寄越したTUP速報の主宰者、菅原秀に、「おめでとうございます。しかし、あの偽善的な連中には、会いたくありません。今、季刊『真相の深層』執筆、編集陣を中心にして、新しい陣形を作っています。木村書店でも小人数の会議ができます」、と返信した。

 TUP速報が市民の反戦情報として、受賞したのである。それはそれで結構なことだが、日本ジャーナリスト会議の「賞」は、実に手軽な平和売人のショーの商売である。

 日本ジャーナリスト会議の主流は、日本共産党系である。組織加盟の「赤旗支部」があり、個人加盟の原則に反するとの議論が、長年、放置されたままの怪しい組織である。目玉の受賞作品も、ごちゃまぜである。ホロコースト大好きさえある。911自作自演説は、まったくない

 本日の宅配の日刊紙に折り込まれていた『市報むさしの』8月1日号の裏面の「市民伝言板」には、8月13日の「第10回むさしの市民平和のつどい」の案内がある。「主宰者名」は「実行委員会」で、連絡先は、先の選挙で落選した某市議会議員である。この元・市議会議員は、全共闘世代の学生上がりの市民運動家である。日本共産党系とは仲が良くないから、ブント系と判断するが、思想的な素養があるとは、ほとんど感じない。周囲に集まる「市民」も、似たような怪しい連中である。

 彼らの「平和」は、「平和省」(ミニピース)が、戦争を司るジョージ・オーウェル著、『1984年』の最大の皮肉、今だに有効な権力支配の暗喩が、最も相応しい商売の道具なのである。

 この連中、今の日本の代表的な平和売人組織、日本共産党系も、反日共のブント系も、実は、その思想的根源を、カール・マルクスが自己中心の権力思想の最大の武器とした「階級闘争」の狂信に発している。「階級闘争」という概念は、決して、カール・マルクスの発案ではない。それ以前からの武装闘争派の思想的武器であった。この概念に基づく闘争は、カール・マルクスの登場以前にも、フランス革命として展開され、ヨーロッパを血の海にしたのである。

 この暴力思想の根源を断つことなしには、平和の実現は不可能である。

 そんなこんなで、ともかく、自分を追い込む決意を、かく発表するが、材料は、以下のように、すでにたっぷり蓄えてある。これを整理し直し、適宜、増訂すれば、単行本ができるのである。

http://www.jca.apc.org/~altmedka/marx-hihan.html
千年紀に寄す カール・マルクスとその亜流の暴力革命思想への徹底批判序説

2002.03.27:211号
【社民も共産もピンハネを下々が熟知なのに叩かぬ保守も大手メディアもグル犯罪】
2002.03.27:210号
【王様は裸と言うのは子供なので悪餓鬼辻元が与野党を翻弄は裸の猿の歴史の必然】
2002.03.25:207号
【911問題「偽の友」批判の裏付け悪餓鬼辻元「反撃に与野党困惑」政界内幕暴露】
2002.03.18:199号
【ハイエナ暴力と罵倒された共産党も中核も花粉欺瞞税金横流しで都知事の手先?】
2002.03.03:178号
【米謀略鍵言葉「テロ」合唱し報復反対遠吠幼稚肩書人種が群れメディア規制反対】
2002.02.25:170号
【共産党が米アフガン攻撃は周辺石油資源と無関係ではなさそうと5ヶ月後見の迷】
2002.02.23:169号
【9.11.謀略逃げ腰偽善系"偽の友"組織群への正面攻撃「沈黙は共犯」ビラ撒き宣言】
2002.01.31:151号
【「偽善左翼」質問に答え『人間とは何か』を推奨し軍事暴力革命史の迷妄を糺す】
2002.01.02:138号
【禁我慢信念の挨拶:真相暴かぬ戦争屋の手先「増すゴミ」ペンペン草御一同様へ】
2001.12.15:126号
【戦争屋の謀略を見破る努力を放棄し平和を騙る偽善系左翼小児病患者の深層心理】
2001.11.26:111号
【共産党員運営「さざ波通信」が海上保安庁法「改正」案賛成の中央を噴飯と批判】
2001.11.21:107号
【テロ糾弾でないと「平和的解決を求める決議」を糾弾した唖然痴呆議会野党】
2001.11.15:98号
【アフガン攻撃の今こそ人類史全体を見渡し本質的抜本的政治改革への決起の訴え】

2001.11.以後は、順序を逆にし、政党批判をも含む『亜空間通信』記事を収録。このシリーズは「日記風」で2001年元旦に開始したもので、「日記風」と電子手紙の再録があります。

(その01)今年が21世紀の耶蘇教暦に妥協し画期的な発想転換を図るマルクス批判の序説
(その02)自由の王国の夢が独裁に転じ失敗しても「ユートピアの消滅」断言は許さず
(その03)世論調査で極右シャロン51%の2.6.首相公選は20世紀の暴力後遺症の象徴か
(その04)「目には目」の悪循環を断つ徹底的な唯物論の思想構築を成し遂げる「希望」
(その05)小説や記事でもユートピア消滅を云々するが金融資本主義批判も強烈化時代
(その06)カール・マルクスの鬼っ子の典型・赤軍派批判から社会主義とは何ぞやの問い直しへ
(その07)わがマルクス徹底批判の開始も遅かりし由良之介か偽の友の変態注意「日本赤軍解散を表明」
(その08)「組合は左翼?」議論からアナルコ・サンディカリズムとプルードン『貧困の哲学』再評価へ
(その09)拙著『電波メディアの神話』からの抜粋によりトマス・ペインの平和主義紹介
(その10)『貧困の哲学/経済的諸矛盾の体系』の邦訳がないのにマルクスの批判本を鵜呑みの怪談
[中略]


随時追加「編集長日記風」 木村愛二の生活と意見 2001年1月分
2001.1.1(月) 今年が21世紀の耶蘇教暦に妥協し画期的な発想転換を図るマルクス批判の序説

[中略]
 科学的な理論そのものの周辺に、誤った幻想が漂っている場合には、悪と化す程度が高まるのである。自然科学の製品と対比してみれば、不純物を含んでいたり、危険な副作用の可能性を秘めていたりもするのである。

 私は、すでに、わがホームページのどこかに記した記憶があるのだが、1998年1月にパリで、拙訳『偽イスラエル政治神話』の著者、ガロディの裁判取材の折に、書店で、「歴史見直し論の父」ことポール・ラッシニエの著書、『第二次世界大戦の責任者たち』を発見して買い求めた。

 その序文を読んだだけで、実に重大なことに気付いた。

 ラッシニエは、戦前に共産党から社会党に移り、戦時中にはレジスタンス運動でナチに逮捕された経歴の持ち主なのだが、収容所の経験について「人間(ドイツ人)への怨恨の念を抱かずに戻ってきた」と断言し、暴力に反対し、「階級闘争の概念によってマルクスは社会主義に暴力を導入した」と記していたのである。

 これはまさに、ウヌッであった。私の長年の疑問が一挙に解けた感があったのである。

 マルクスの革命思想の対極には、ガンジーの非暴力抵抗の思想があった。私は、パリへ行くよりも4年前、1993年のカンプチアPKO出兵反対運動を経た後、1994.7.8.の日付けで、ガンジーの主義と同主旨の「熟年・非武装・無抵抗・平和行動隊」の提唱をしていたのであった。


http://www.jca.apc.org/~altmedka/hibusou.html
緊急提言 平和のために血を流す覚悟
NGO(非政府組織)・熟年・非武装・無抵抗・平和行動隊結成

初出:『フリージャーナル』23号(1994.7.8) 一部改訂:1998.9.17. 追記:2001.10.18.
「自分は何をするのか」/実践なき理論は無力

 以上。


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