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JCA-NETからのお知らせ(2025年8月のセミナー予告)
JCA-NET
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2025/8/3
Table of Contents
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1. セミナー1:8月20日(水) 19時から アプリ内ブラウザのリスク対策
2. セミナー2:8月25日(月) 19時から AIナショナリズム――国益によるデータ支配
3. セミナー3:8月28日(木) 19時から フォローアップ
4. 参加方法
5. セミナー参加者を中心としてdigital-rightsというメーリングリストが設置されています
1 セミナー1:8月20日(水) 19時から アプリ内ブラウザのリスク対策
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開催方法:オンライン
(申し込み方法は最後をごらんください)
7月に続いてブラウザをめぐる課題を取り上げます。今回は、スマホでSNSなど
を利用したときに、メッセージに記載されているURLをクリックすると自動的
に立ち上げられる「アプリ内ブラウザ」の仕組みとその問題点に焦点を当てま
す。
このッセミナーではこれまで、よりプライバシーを重視したブラウザへの切り
替えの必要などについても紹介してきました。また、ブラウザのプライバシー
やセキュリティの設定変更、トラッキングや広告ブロックの拡張機能などの導
入方法を紹介し、意図せざる個人データの「窃取」を自分たちで防ぐ方法など
について取り上げてきました。
これらはいずれもパソコンでの利用を念頭に置いた取り組みでした。今回は、
スマートフォンを利用した場合の課題として、アプリから自動的に起動される
ブラウザを「アプリ内ブラウザ」の問題を取り上げます。SNSなどのアプリで
は、リンクをクリックすると、アプリ内ブラウザが立ち上がってしまいます。
スマホでプライバシー重視のブラウザを既定のブラウザにしていても、これが
用いられないことが多いのです。しかも、アプリ内ブラウザのプライバシー機
能は十分とはいえないことが知られています。
今回のセミナーでは、アプリ内ブラウザとはどのようなもので、その問題は何
か、また、SNSなどを利用する際にアプリ内ブラウザを使わない方法など、課
題と解決策について説明します。
参考資料
(日本スマートフォンセキュリティ協会)スマホアプリ内ブラウザでのコンテン
ツ表示に関する注意喚起
https://www.jssec.org/column/20220824-2.html
(BIGLOBE)アプリからWebページに飛ぶときに開くブラウザの正体
https://join.biglobe.ne.jp/mobile/sim/gurashi/tips_0294/
(Google アド マネージャー ヘルプ)アプリ内ブラウザのトラフィックを確認
して最適化する
https://support.google.com/admanager/answer/14137220?hl=ja
(Social plus)LINE(リンクやリッチメニュー)から外部ブラウザを開かせる3
つの方法
https://blog.socialplus.jp/knowledge/line-external-browser/
(Open Web Advocacy)アプリ内ブラウザ: ユーザーの選択肢を奪う最悪の事態
(機械翻訳)
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/l-KWi3viGXhlPNxA0kybLkLY4ExC7hv4bT…
(Open Web Advocacy)デジタル市場法 - アプリ内ブラウザへの介入(機械翻訳)
https://cryptpad.fr/file/#/2/file/t9QGDljadtvtaR5sWOXQMgVJ/
(the register.com)アプリ内ブラウザは依然としてプライバシー、セキュリ
ティ、選択の問題である(機械翻訳)
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/59EgCn69BYa9L-WqMZzszFr-vMTrBjIDeM…
2 セミナー2:8月25日(月) 19時から AIナショナリズム――国益によるデータ支配
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開催方法:オンライン
(申し込み方法は最後をごらんください)
先の国会で「人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律
(AI法)」が成立し、6月には施行されました。このAI法の基本的な観点は、
AIを中心とする技術革新、官民の組織効率化、国際競争力の強化など国策とし
てのAIの積極的な活用にあります。しかもAI法8条には「国民の責務」として
人工知能関連技術に対する理解と関心を深めるとともに、国、自治体の「実施
する施策に協力するよう努める」という努力義務まで盛り込まれました。AI法
は、これまでも疑問の声が上がってきた大規模な情報収集による監視・プライ
バシー問題やデータセンターの過剰なエネルギー消費などの問題への配慮すら
なく、国策・安全保障や企業の利益のためのAI推進の基本的な枠組となりかね
ないものです。
日本に限らずAIは各国とも自国の基幹技術として、その開発に力を入れはじめ
ています。米国トランプ政権は7月に「AIアクションプラン」を公表し「世界
におけるテクノロジーの優位性を揺るぎないものとし維持することは、米国に
とっての国家安全保障上の最優先課題だ」としました。このような自国第一主
義によるAI戦略は、世界を席巻する極右政権の台頭のなかで顕著になりつつあ
ります。
今回のセミナーでは、最近活発に議論されるようになった「AIナショナリズム」
について、その批判も含めて紹介しながら、AI開発の問題点を探ります。
参考資料
人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律(AI法)
https://laws.e-gov.go.jp/law/507AC0000000053
(Business Layers)日本版AI法の概要と企業への影響
https://www.businesslawyers.jp/articles/1475
(NTT 西日本)国内初の「AI法案」が閣議決定~罰則はなく自主性重視、イノベー
ション促進の方向
https://business.ntt-west.co.jp/bizclip/articles/bcl00071-160.html
The EU Artificial Intelligence Act(英文)
https://artificialintelligenceact.eu/
(EU MAG)EUのAI法について教えてください
https://eumag.jp/article/qa1224b/
(米国ホワイトハウス)Winning the Race AMERICA'S AI ACTION PLAN(英文)
https://www.whitehouse.gov/wp-content/uploads/2025/07/Americas-AI-Actio…
(ロイター)米、AI政策計画発表 規制緩和や同盟国への輸出拡大へ
https://jp.reuters.com/world/us/PGXGHR6G5BIFRB3WCV6NZ3PCPI-2025-07-23/
イアン・ホーガス「AIナショナリズム」(2018)(機械翻訳)
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/raRgH8Hz0L2iCrhIeCSDX0jGm+wTkWkTdB…
(ainowinstitute.org)要旨:AIナショナリズム(機械翻訳)
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/JTyVlcdNhxL4MRSgpnB6BR+Z+v9VBbeSNQ…
(ainowinstitute.org)ケリー・マッケレス「新しいAIの語彙 AIナショナリズ
ム」(機械翻訳)
https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/orkFI-ZuckwfLKqPT6+MZBYI2WQyc22l80…
3 セミナー3:8月28日(木) 19時から フォローアップ
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開催方法:オンライン
(申し込み方法は最後をごらんください)
毎月最後の回は、特にテーマを設けずに、参加者の皆さんが持ち寄った様々な
疑問や質問、あるいは意見などをとりあげながら進めています。毎回のセミナー
では十分に取り上げられなかった課題や消化不良になった話題について、補足
の説明などにあてる場合もあります。今月は、あまり注目されてこなかっスマ
ホのアプリ内ブラウザやAIナショナリズムの問題などに焦点をあてました。わ
かりにくかった論点や疑問点などについては、ぜひこのフォローアップに参加
してみてください。
このセミナーではLinuxOSにも力を入れています。初心者の方でLinuxに関連す
る質問などができる場所が限られていますので、ぜひ疑問や質問を持ち寄って
ください。
そのほか技術的なテーマとして、これまでセミナーで取り上げてきたものの一
例。
- Privacy BadgerやuBlock Originの使い方
- XやFacebookに代替するMastodonの使い方
- CryptPadの使い方
- パスワード管理
- Zoomに代替するJitsiを使ったオンライン会議
- 暗号化サービスProtonやTutaのメールサービス
- 機械翻訳の活用(DeepL)
など。
最近の社会・政治的なテーマでセミナーやメーリングリストなどで話題になっ
た事柄の一例。
- 政府による暗号規制
- サイバースパイ・サイバー攻撃法案
- ガザ戦争とIT産業の戦争責任
- 生成AI
- 国連サイバー犯罪条約
- マイナンバーとデジタルID
- ジェンダーとインターネット
など。
4 参加方法
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JCA-NETの会員以外の方でセミナーに初めて参加される方は予約が必要です。
下記の申し込みフォームから申し込んでください。(アクセスに若干時間がか
かるかもしれません)
https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/apps/forms/s/gcFPEbjwL7Bp…
あるいはメールで申し込む場合は
jcanet-seminar@jca.apc.org
まで以下の各項目を記載して申し込んでください。
申し込み内容
- おなまえ
- メールアドレス
- 参加希望のセミナー番号(複数可)
- 今後もセミナーの案内を希望するばあいは「案内希望」とお書きください。
- セミナーのメーリングリストに参加希望のばあいは「メーリングリスト希望」
とお書きください。
参加費 無料(カンパ大歓迎)
オンラインはJitsi-meetを使用します
オンライン会議室 Jitsi-meetのマニュアル
https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/93
JCA-NETの会員メーリングリスト、セミナーメーリングリストに登録されてい
る方は、当日30分前に、メーリングリストからの会議室案内をみてアクセスし
てください。
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余裕のある方は是非カンパを是非よろしくお願いします。
セミナーはJCA-NETの会員の会費で運営されています。
郵便振替口座
JCA-NET (シ゛ェイシーエイ-ネット )
記号番号:00190-3-417584
ゆうちょ銀行〇一九店 417584
5 セミナー参加者を中心としてdigital-rightsというメーリングリストが設置されています
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セミナーで取り上げたトピックなどを中心に、幅広くインターネットにおける
諸問題や、ネットのセキュリティやプライバシー、非営利のオープンソースの
ソフトウェアの導入、あるいは政府や企業の情報通信政策、国際情勢など技術
的なノウハウから社会問題まで様々なトピックの情報交換が行なえます。参加
を希望される方は、
toshi@jca.apc.org
まで、件名に「メーリングリスト参加希望」と書き、メール本文に
おなまえ
配信希望のメールアドレス
を記入して送信してください。登録作業をいたします。
問い合わせ先
としまる(JCA-NET理事)
toshi@jca.apc.org
070-5553-5495