【おすすめ本】 小林美穂子・小松田健一『桐生市事件 生活保護が歪められた街で 』―「命の砦」を守る闘いの記録=白井康彦(フリージャーナリスト)
暴かれた「強者の闇」 を単行本にまとめて歴史的資料にする。ものの見事に実現した労作だ。生活保護制度は紛れもなく「命の砦」。ところが世 間には「なまけて生活保護を利用している人が多い」といった誤解が広がっている。 誤解をさらに強めたのが、2012年に民放テレビや週刊誌などが展開した「生活保護バッシング報道」。これによって「生活保護を利用しようとしている人には厳しく接して、なるべく利用させないようにすべきだ」と考える自治体担当者は一段と増えた。 その考え方の「行きついた先」に思..