やじうま日誌 2022年2月

【2月1日】
徳仁、雅子◆皇居・御所で、新型コロナウイルス感染が急拡大している状況やオミクロン株の特徴などについて、厚生労働省の福島靖正・医務技監から説明を受ける。
【2月2日】
明仁、美智子◆東京・高輪にある仙洞仮御所で1日に新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を受けたことが、関係者への取材で分かる。
皇族◆明仁の弟、常陸宮らが皇居内の宮内庁病院で新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を受ける。他に常陸宮の妻華子と故高円宮の妻久子、故寛仁の妻信子も。
皇位継承策◆公明党が、安定的な皇位継承策を検討する「皇室典範改正検討委員会」(委員長・北側一雄・党中央幹事会長)の初会合を国会内で開く。政府が国会に報告した皇族数確保策を軸とした検討結果に関し、政府側から説明を受ける。
共産党◆共産党の小池晃・書記局長が記者会見で、党が推進する野党共闘や綱領を解説するリーフレットを新たに作成したと発表。自衛隊や天皇制など計10テーマを列挙。「共産党は、今すぐ自衛隊をなくそうなどと考えていません」、「与党になったら天皇制は廃止?そんなことは絶対にしません」との主張を盛り込んだ。
【2月3日】
サウジ皇太子◆岸田文雄首相が官邸で、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と電話会談し、産油国サウジによる原油の安定供給に謝意を示した上で、国際原油市場の安定化へ連携を呼び掛ける。ムハンマド皇太子が市場安定に貢献する考えを表明。両国関係を強化する方針を確認。
【2月4日】
紀子◆東京・元赤坂の赤坂御用地にある宮邸で、第67回青少年読書感想文全国コンクールの表彰式をオンラインで視聴。
信子◆故寛仁の妻信子が、2019年に骨折した腰椎など全身の検査のために入院していた慶応大病院(東京都新宿区)を退院。宮内庁が発表。
豊田市・稲武地区◆愛知県豊田市の稲武地区は1882年から毎年、三重県伊勢市の伊勢神宮に生糸の献納(献糸)を続けていると報道。献糸しているのは、市民団体「まゆっこクラブ」と一般財団法人「古橋会」。稲武地区は「大嘗祭」に供えられる絹織物「繪服」の調進にも、大正の時から関わってきた。クラブは、「平成」に続き「令和」の大嘗祭でも繪服を納めた。
【2月6日】
英女王◆英国のエリザベス女王が即位から70年を迎える。前日に声明を出し「人生を皆さんへの奉仕にささげるという誓いを新たにし、うれしく思う」。「この記念日は国や世界中の全ての国籍や信仰、年齢の人々が私に示してくれた好意をよく考える時間を与えてくれる」。
英王室◆エリザベス英女王が、即位70年を前に発表した「国民」向けの声明で「その時には王妃として公務を続けてくれることを切に願う」と述べ、チャールズ皇太子が将来、国王に即位する際、カミラ夫人に「王妃」の称号を与えたいとの意向を示す。カミラ夫人は現在、皇太子妃を意味する「プリンセス・オブ・ウェールズ」ではなく、皇太子が持つ称号の一つの妻を意味する「コーンウォール公爵夫人」を使用している。
【2月7日】
天皇誕生日行事◆宮内庁が、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、23日の天皇誕生日に皇居での祝賀行事を縮小すると発表。前年と同様に徳仁が宮殿「松の間」で、三権の長らからお祝いを受ける「祝賀の儀」だけを実施する。三権の長や国会議員らが集う宴会と、駐日外国大使らを招く茶会は取りやめる。
皇位継承策◆岸田文雄首相が衆院予算委員会で、安定的な皇位継承策などを巡って国会に報告した政府有識者会議の答申について「バランスの取れた報告書になっている」。
「菊栄親睦会」◆日本維新の会の藤田文武議員が、政府有識者会議の答申の中に「皇族の養子縁組を可能とし、皇統に属する男系男子を皇族とする案」が含まれたことに関し、皇族や旧皇族らでつくる親睦団体「菊栄親睦会」の現状や現皇室との交流について質問。宮内庁の池田憲治・次長「菊栄親睦会大会は5年に1度程度開かれており、直近は2014年5月18日に赤坂御用地内の赤坂東邸で開催された」。宮内庁と親睦会の関係について「宮内庁は皇族方の公私にわたるお世話を申し上げていて、その立場から皇族方が会員となっている親睦会のお手伝いをしている」。
【2月8日】
徳仁◆宮内庁が、6日に即位70年を迎えた英国のエリザベス女王に対し、徳仁が、徳仁、雅子からの祝意として電報を送ったと発表。
瑤子◆宮内庁が、故寛仁の次女瑶子が新型コロナウイルスに感染し、皇居内の宮内庁病院に入院したと発表。皇室での感染確認は初めて。
渡辺允◆渡辺允(元宮内庁侍従長)が、誤えん性肺炎のため東京都の高齢者医療施設で死去。1959年外務省に入り、中近東アフリカ局長、儀典長などを歴任。95年に宮内庁に移り、96年から2007年まで10年半にわたって側近の侍従長を務め、当時、天皇、皇后だった明仁、美智子を担当する。戦後60年の05年に明仁、美智子のサイパン訪問を実現させ、海外での初の戦没者慰霊に同行した。侍従長退任後は12年から20年、宮内庁参与を務めた。曽祖父は宮内大臣を務め、父は昭和天皇の学友。
英王制◆英国のエリザベス女王が国民に向けた声明で、長男のチャールズ皇太子が将来国王となった際にカミラ夫人を「王妃」としたいとの意向を示し、物議を醸していると報道。女王の意向を尊重する声がある一方、皇太子とカミラ夫人の不倫がダイアナ元妃との離婚を招いたとの記憶が今なお残り、「国民」の多くは複雑な思いを抱いているようだ。女王は6日の在位70年に合わせて5日に発表した声明で、カミラ夫人の肩書について「王妃と呼ばれるようになることを切に願っている」と表明した。
【2月9日】
瑶子◆宮内庁が、新型コロナウイルスに感染し、皇居内の宮内庁病院に入院していた故寛仁の次女瑶子が、肺炎が認められたため、東京都文京区の東大病院に転院したと発表。
カンボジア◆カンボジアの王党派政党「民族統一戦線」が党大会を開き、前年11月に死去したラナリット「殿下」(元第1首相)の後任党首に長男のチャクラブット「王子」を選出。党関係者が明らかに。
【2月10日】
徳仁、雅子◆皇居・御所で、障害者支援施設「亀の子」(島根県大田市)とオンラインでつなぎ、施設を利用する障害者と「交流」。毎年12月の障害者週間にちなんだ視察。宮内庁によると、施設側との日程調整でこの時期にずれ込んだという。
明仁、雅子◆故寛仁の次女瑶子が新型コロナウイルスに感染して入院したことについて、徳仁、雅子の側近が、徳仁、雅子が心配している様子だと明らかに。
瑶子感染◆故寛仁の次女瑶子が新型コロナウイルスに感染して入院したことについて、宮内庁の西村泰彦長官が定例記者会見で「一日も早いご回復をお祈り申し上げる。感染対策を引き続き徹底していく」。瑶子の住まいの宮邸に「私的」に雇用されている家事担当者1人の陽性が判明。
英王室◆英王室が、チャールズ皇太子が新型コロナウイルスの検査で陽性と判明し、自主隔離中だとツイッターで明らかに。
2・11◆岸田文雄首相が、「建国記念の日」を迎えるに当たりメッセージを発表。新型コロナウイルス禍に触れ「国民皆で助け合い、一歩一歩前進してきた。協力して新型コロナに打ち勝ち、世界に誇れる日本の未来を切り開いていこう」。「先人たちは明治維新や戦後高度経済成長など、幾多の奇跡を実現してきた」。
【2月11日】
英王室◆英王室が、エリザベス女王の長男、チャールズ皇太子が新型コロナウイルスに再感染したことを明らかに。英PA通信などが、皇太子が2日前の8日に女王と面会していたと報道。女王に症状は出ていないとされるが、ウイルス検査を受けたかどうかを王室が公開しないため「健康状態を懸念する声が出ている」と伝える。
【2月14日】
英王室◆英王室が、チャールズ皇太子の妻カミラ夫人が新型コロナウイルスの検査で陽性が判明したと明らかに。自主隔離中だと英メディアが報じる。
【2月15日】
「献上ガニ」◆福井県坂井市の魚問屋で、県特産の冬の味覚「越前ガニ」を徳仁、雅子や皇族に贈るため、釜ゆでにする作業が行われる。三国港で13日に水揚げされた雄のズワイガニの中から、重さ1・2~1・3キロ、全長約80センチの身が詰まった15匹を厳選した。
バーレーン◆イスラエルのベネット首相が、バーレーンの首都マナマを訪問。首相府が発表。ハマド国王やサルマン皇太子と会談する見通し。
アブダビ首長国◆トルコのエルドアン大統領が、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビを訪問。UAEの実権を握るアブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザイド皇太子と会談し、経済分野を中心に連携を強化することで合意。
【2月16日】
悠仁◆宮内庁が、お茶の水女子大付属中3年の悠仁が筑波大付属高(東京都文京区)に合格し、4月に入学すると明らかに。両校の間の「提携校進学制度」を利用。皇族が学習院以外の高校へ進むのは戦後初めて。
悠仁盗作◆宮内庁が、北九州市主催の文学賞で前年、佳作に選ばれた悠仁の作文について、参考文献の記載が不十分だったと発表。外部から「作文の記述に、参考文献として挙げられていない文献と酷似している部分がある」との指摘があり、悠仁が確認して、不備があったと判断したというと報道。作文は、お茶の水女子大付属中2年の時に書いた「小笠原諸島を訪ねて」で、小学5年だった2017年に紀子と旅行したことをつづった。
瑶子◆新型コロナウイルスに感染して入院していた故寛仁の次女瑶子が、東大病院(東京都文京区)を退院。宮内庁が発表。
宮内庁職員◆滋賀県警高島署が、走行中の電車内で高校2年の女子生徒の下半身などを触ったとして、強制わいせつの疑いで、宮内庁京都事務所職員を逮捕。
英女王◆エリザベス英女王が、ロンドン郊外のウィンザー城で軍高官と面会。対面での「公務」が公表されたのは、チャールズ皇太子の新型コロナウイルス感染が10日に判明してから初めてで、英PA通信が報じる。
英皇室◆英国のロンドン警視庁が、チャールズ皇太子の慈善財団がサウジアラビアの富豪からの寄付の見返りに勲章授与などの便宜を図ったとして、叙勲の悪用を防止する法律に違反した疑いで捜査を始めたと発表。王室は皇太子の疑惑への関与を一貫して否定していると報道。警視庁が声明で、財団とも連絡を取っていることを明らかに。サンデー・タイムズ紙などによると、財団幹部だった皇太子の元従者がサウジの富豪に対し、勲章の授与や英市民権の取得に向けて便宜を図ると持ちかけて寄付を要請したとされ、富豪は財団側に約150万ポンド(約2億3千万円)を提供し、2016年に皇太子から名誉勲章を授与された。
バーレーン◆イスラエルのベネット首相が、訪問先のバーレーンでハマド国王やサルマン皇太子と会談。サルマン皇太子「中東を紛争から解放するためには、互いを知らなければならない」。
【2月17日】
悠仁進学◆松野博一・官房長官が記者会見で、悠仁の筑波大付属高合格に関し「健やかに充実した高校生活を送られることを願っている」。「政府としては今後の学校生活をはじめとする生活を静かに見守りたい」。筑波大付属高での悠仁の警備態勢について「引き続き関係機関で学校側との緊密な連携を維持し、身辺の安全確保に万全を期したい」。
英王室◆エリザベス英女王の子息2人が相次いで醜聞にまみれていると報道。性的虐待疑惑に揺れる次男のアンドルー王子に続き、長男のチャールズ皇太子も、勲章授与への便宜供与を巡る疑惑で自身の財団に警察の捜査が及ぶ事態に直面。女王は6日に即位70年の節目を迎えたばかりで、5、6月には盛大な記念行事が控えており、「祝賀ムード」に暗い影を落とす形となっている、と。アンドルー王子を巡っては、約20年前に性的暴行を受けたと訴える女性が米裁判所に提訴。15日になって、和解が成立したことを双方の代理人が明らかに。
【2月18日】
男系男子継承◆自民党の高市早苗・政調会長がインターネット番組で、皇統に属する旧宮家(旧皇族)の男系男子子孫を養子縁組で皇室に迎え入れるのが望ましいとの考えを示す。「幼少のうちに養子になれば、宮家の子どもとして育つ。一番良い」。政府有識者会議の報告書は皇族数を増やす方法に特化していると主張。「男系の血統で続いたのが、天皇陛下の権威と正統性の源だ」。
【2月19日】
靖国参拝◆自民党の高市早苗・政調会長が東京都内で講演し、自身が首相に就いた場合も靖国神社参拝を継続する意向を改めて示す。「日本国のトップになるようなことがあったら、ずっと参拝を続けたい。強い思いだ」。首相参拝により想定される中韓両国などの反発を巡り「途中で参拝をやめるといった中途半端なことをするから、相手がつけ上がる」。「淡々と続ければ、だんだん周りもあほらしくなり、文句を言わないのではないか」。
【2月20日】
英女王◆英王室が、エリザベス女王が新型コロナウイルスの検査で陽性が判明したと発表。「軽い風邪のような症状」があるが、滞在するロンドン郊外のウィンザー城で軽い公務を続けると、英メディアが報じる。王室が声明で「女王は引き続き医療処置を受け、適切な指針に従う」。
【2月21日】
皇宮警察官◆皇宮警察本部が、天皇一家を担当する護衛1課の男性課長が新型コロナウイルスに感染したと発表。1月中旬に護衛に従事して以降、一家との接触はないとして皇宮警察「感染が疑われる期間に接触はない」。
英女王◆エリザベス女王が、北京冬季五輪カーリング女子決勝で日本を破って金メダルを獲得した英国チームに祝いのメッセージを送ったと、王室が発表。
英女王感染◆英紙デーリー・テレグラフなどが、新型コロナウイルスに感染したエリザベス女王が滞在するロンドン郊外のウィンザー城で複数の感染者が出ていたとみられると報じる。執事らの感染が女王に及んだ可能性があると報道。
【2月22日】
天皇誕生日祝賀行事◆参院が、山東昭子議長が23日の天皇誕生日に皇居で催される「祝賀の儀」を欠席すると発表。秘書の新型コロナウイルス感染が22日に確認され、念のため出席を見送る。関係者によると山東議長は検査し陰性だった。
【2月23日】
徳仁◆62歳の誕生日。これに先立ち皇居・宮殿「石橋の間」で記者会見し、長引く新型コロナウイルス禍に対し「支え合う努力を続けることにより、この厳しい現状を忍耐強く乗り越えていくことができる」。インターネット上の中傷などを念頭に「異なる立場にあったり、異なる考えを持つ人々にも配慮し、尊重し合える寛容な社会が築かれていくことを願う」。皇室の在り方について「国民の幸せを常に願って、国民と苦楽を共にすること」。沖縄が5月に「日本復帰」50年を迎えることについて「今日に至るまで、沖縄の人々は本当に多くの苦難を乗り越えてきた。このことを決して忘れてはならない」。
天皇、皇族◆徳仁が62歳の誕生日を迎え、秋篠宮、紀子や三権の長らから祝いのあいさつを受ける「祝賀の儀」が皇居・宮殿で催される。皇族を代表して、秋篠宮、紀子が宮殿「松の間」で徳仁にあいさつ。その後、雅子が同席し、岸田文雄首相ら三権の長や外交団長などが祝意を伝える。
天皇誕生日「祝賀の儀」◆岸田文雄首相が皇居で行われた「天皇誕生日祝賀の儀」に出席。
【2月24日】
秋篠宮、紀子◆東京・元赤坂の赤坂御用地にある宮邸で、北京冬季パラリンピックの日本選手団の結団式をオンラインで視聴。
悠仁進学◆悠仁=お茶の水女子大付属中3年=が4月に筑波大付属高(東京都文京区)に進学することについて、筑波大の永田恭介学長が定例記者会見で「『自主・自律・自由』の教育方針を気に入られたとすれば、大変光栄だ」。警備面などの受け入れ態勢について、宮内庁やお茶の水女子大と連携し「できる限りの方策を立てる。安心、安全を確保したい」。悠仁が使った両大学の付属校間の「提携校進学制度」は2017年に導入され、5年間に限った制度だが、27年まで延長する考えを明らかに。
【2月25日】
徳仁◆宮内庁が、黄檗宗大本山・万福寺(京都府宇治市)の宗祖隠元に対し、徳仁が大師号「厳統」を贈ったと発表。同庁によると、大師号は「有徳」の僧に贈る称号で、清和天皇が866年に天台宗の宗祖最澄に「伝教大師」、天台宗の円仁に「慈覚大師」を贈ったのが始まりと報道。隠元は江戸時代に中国から訪日してインゲン豆などを伝えたされ、これまで1917年に大正天皇から「真空大師」、1972年に昭和天皇から「華光大師」が贈られている。今回は、隠元が1673年に死去してから当年が350回忌に当たるため、万福寺から願い出があったという。
【2月27日】
秋篠宮◆東京都港区の明治記念館を訪れ、総裁を務める社会福祉法人「恩賜財団済生会」の創立110周年記念式典に出席。あいさつで、新型コロナウイルス感染者を受け入れる複数の病院の取り組みに触れ「職員が常に感染の危険にありながらも使命感を持ち、献身的に医療に従事していることに深い感銘を覚えました」。済生会は、明治天皇が「下賜」した「お手元金」を基に設立された。
サッカー皇后杯◆サッカーの皇后杯全日本女子選手権最終日が、京都府亀岡市のサンガスタジアムbyKYOCERAで行われ、WEリーグ勢による決勝で、三菱重工浦和が千葉に1―0で勝ち、初優勝した。
【2月28日】
徳仁、雅子◆新型コロナウイルス禍を踏まえ、皇居・御所で長崎大熱帯医学研究所の山本太郎教授から感染症の歴史などについて説明を受ける。

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