やじうま日誌 2026年7月

【7月1日】
典範「改正」◆衆参両院の正副議長が、皇室典範などの「改正」案に関する付帯決議案を各党派に提示。2017年の天皇退位特例法の付帯決議に含まれた「女性宮家の創設」は明記せず、安定的な皇位継承を確保する方策は「引き続き検討する」とし、付帯決議案にも「男系維持」の姿勢がにじむ形となったと報道。衆参正副議長が付帯決議を前提に、「改正」案の要綱を了承。中道改革連合幹部「付帯決議案は方向性が出過ぎている。女性宮家の検討はしないということになってしまう。議論するきっかけがなくなる」。立憲民主党の閣僚経験者「女性宮家の必要性を引き続き訴えていく」。/森英介・衆院議長が、国会の「正常化」に向け、与野党幹部と国会内で会談。皇室典範「改正」案の国会提出に触れ「静謐な環境で速やかに成立するため最優先で取り組んでほしい」。日本維新の会の中司宏・幹事長が記者団に明らかに。/自民党の鈴木俊一、中道改革連合の階猛・両幹事長が国会内で会談し、皇室典範「改正」案の審議を最優先で進める方針を確認。同席した自民の梶山弘志・国対委員長が記者団に明らかに。/自民党の松山政司・参院議員会長が、皇室典範などの「改正」案を審議する場として、参院正副議長が同席する議院運営委員会が望ましいとの認識を示す。国会内の会合で「議運委で与野党がきちんと出席し、静謐な環境で成立させなければならない」。/中道改革連合幹部が、皇室典範「改正」案に関する付帯決議案に「女性宮家」が含まれなかったことについて「女性宮家の検討はしないということになってしまう。議論するきっかけがなくなる」。/共同通信が「女系天皇、可能性排除か/政府与党と重なる方針」と題したサイド記事を配信。「衆参両院の正副議長が示した皇室典範などの改正案に関する付帯決議案に『女性宮家の創設』の文言は入らなかった。女性皇族が当主として配偶者と子を含め宮家を創設すれば、歴史上前例がない『女系天皇』につながりかねないというのが自民党保守派の立場だ。その可能性を排除し、男系による皇位継承に固執する政府、与党の方針と付帯決議案は重なった。(略)自民の保守系グループ『日本の尊厳と国益を護る会』の青山繁晴代表は『女性宮家をつくらないと皇統が絶え、次の天皇陛下になられる方がいなくなる時に考えることだ』と説明。今回の典範改正案が成立すれば『皇族数の減少や、次の次の世代の天皇陛下まで維持できる。付帯決議に女性宮家を入れる必要はない』と述べた。」
「歌会始」◆宮内庁が翌年1月の歌会始の儀(題は「旅」)の選者5人を発表。
【7月2日】
徳仁、雅子、愛子◆宮内庁が、徳仁、雅子と愛子が皇居・御所でサッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会の日本対ブラジル戦をテレビ観戦したと明らかに。
典範「改正」◆宮内庁の黒田武一郎長官が定例記者会見で、皇室典範「改正」案が閣議決定されたことについて「結論は国会に委ねられているが、何らかの方向性が出てくれば良いなと思う」。「長きにわたってさまざまな議論が積み重ねられた結果として、閣議決定に至ったことを重く受け止めている」。徳仁に、6月30日の閣議決定前に「改正」案の見通しについて報告したと明らかに。/自民党が、中道改革連合との国対委員長会談で、皇室典範などの「改正」案の早期審議入りを提案。中道は、衆院議員定数削減と「副首都」構想関連の2法案の当国会成立を与党が断念しない限り難しいとの認識を示す。/立憲民主党が、政府から皇室典範などの「改正」案のヒアリングを行う。出席者によると、婚姻後の女性皇族が住民基本台帳に記録される規定について「皇統譜や戸籍との関係が極めて曖昧だ」と批判が出たほか、女性皇族の「配偶者と子」は一般国民のままで、子は男性でも皇位継承資格を持たないことに疑問が集中し、「衆参の全体会議で議論しなかった内容を政府が法案に書き込んだ時点で、立法府の総意に反している」との意見もあったと報道。/共同通信が、「自維、優先法案に温度差/連立拡大論絡み、すれ違い」と題し、終盤国会の情勢記事を配信。「終盤国会で法案審議の優先順位を巡り、与党内で温度差が露呈した。自民党が皇室典範改正案の今国会成立を重視するのに対し、日本維新の会は衆院議員定数削減法案などの先行を要求。皇室典範改正案を最優先とするよう求めた森英介衆院議長に対し、不満がくすぶる。自民内に根強い国民民主党との連立拡大論も絡み、与党内のすれ違いは尾を引きそうだ。/『森氏や鈴木俊一幹事長らが環境整備へ努力している。何としても成し遂げたい』。自民の麻生太郎副総裁は2日の麻生派会合で、皇族数確保のための皇室典範改正実現に意欲を示した。/森氏は麻生氏の側近として知られ、皇室典範改正に向けた『立法府の総意』の取りまとめを主導した経緯がある。定数削減法案に野党が猛反発し、皇室典範改正案の審議入りが不透明となる中、1日に異例の与野党あっせんに乗り出した。自民ベテランは『麻生氏の意向が働いた』とみる。」/共同通信が論説記事で「了とする」と題し、「問いの立て方がおかしいと、答えが『あさって』の方へ行くことって、よくある。誤解に基づくミスならまだいい。罪深いのは、何らかの底意が働いている場合だ。皇族数確保に関する皇室典範改正案のことである」と主張。「そもそも、衆参両院の正副議長案で『了とする』という古風な表現が現れた頃から気になっていた。『立法府の総意』というのも、異論を許さない威圧感がある。だいたい、野党が反対しているのに『総意』というのは日本語として変だ。/おそらく、この問題を誰よりも気にかけているであろう天皇、皇后両陛下がオランダとベルギーを訪問された。両国とも王室を持ち、王位継承順の筆頭は女性である。(略)2005年の有識者会議が出した『女性・女系天皇容認』『長子優先』は分かりやすかった。解決を急ぐことは理解するが、誤った結論を出すよりはましだ。今からでも原点に戻ってはどうか。そうした潔さは『了としたい』。」
女性皇族◆宮内庁の黒田武一郎長官が定例記者会見で、女性皇族が結婚後も身分を保持した場合の住まいを問われ「少なくとも皇族の方々が一般的な所に住むのは、通常の警備を考えると不可能だと思う」。
【7月3日】
徳仁、雅子、明仁、美智子◆徳仁、雅子が、オランダ・ベルギー「公式訪問」を終えた報告のため、東京・元赤坂の赤坂御用地にある仙洞御所を訪れ、明仁、美智子にあいさつ。
佳子◆横浜市にある盲学校「横浜訓盲学院」を訪れる。宮内庁によると、佳子は同校に通う生徒の保護者と知り合う機会があり、「私的」に訪問することを希望し、5月にも足を運んだというと報道。
典範「改正」◆衆院議院運営委員会で与党筆頭理事を務める自民党の村井英樹が、与党が求める皇室典範「改正」案の審議入りに応じない野党の姿勢について記者団に「時代遅れの手法だ」。/中道改革連合が党会合で、衆参両院の正副議長が示した皇室典範などの「改正」案に関する付帯決議案の修正を求める方針を確認。旧11宮家の養子皇族男子の子孫が男性なら皇位継承資格を持つことに関し、今後の見直し対象だと明確化すべきだとの意見が出たほか、2017年の天皇退位特例法の付帯決議に含まれた「女性宮家」の明記を求める声も上がったと報道。会合後、笠浩史・検討本部長が記者団に「国会審議の中で今回の改正案は、将来の皇位継承議論を縛るものではないと政府から言質を取る質疑も必要だ」。小川淳也代表が記者会見で「政府の対応は不誠実だ」。養子の子の皇位継承資格について「立法府の結論の枠外だ。当分の間は現行の皇位継承規定を適用しないとするのが誠実な態度だ」。
「藤原レジーム」◆共同通信が、「典範改正は正面突破か/『国論二分』の打開図る」と題した特別論説委員・永井利治の論説記事を配信。「皇室典範の改正案を巡る与野党協議が大詰めを迎えた頃、永田町で『藤原レジーム』という言葉を耳にした。/旧宮家の男系男子が養子として皇族になる場合、本人は皇位継承権を持たないが、養子に男子が生まれた場合は皇位継承の資格を持つ。もし母親の実家が政財界の有力者なら、平安時代の藤原氏のように『外戚』として権勢を振るうのではないか―こんなストーリーがささやかれていた。/現代の皇室に娘を嫁がせた人たちの振る舞いを見れば、直ちに現実の問題になるとは考えにくい。にもかかわらず、こうした懸念が語られるのは、養子やその子孫の皇位継承権を巡る議論が唐突に出てきたためだろう。(略)象徴天皇制は国民の信頼によって支えられている。2月の衆院選で『高市1強』の政治状況が生まれて、まだ5カ月。皇室典範改正は性急な決断より、思慮深い判断がふさわしい問題だ。」
国旗損壊罪◆共同通信が「必要な法案か徹底審議を」と題した論説記事を配信。「国旗を傷つける行為に刑罰を科す日本国旗損壊罪法案が衆院を通過した。審議を通じ、法制化の根拠となる『立法事実』や処罰対象の行為が曖昧で、憲法が保障する表現や思想の自由に抵触する懸念が一段と強まった。/このまま成立すれば、市民生活は窮屈になり、戦後培った自由な社会に深刻な影を落とす。本当に今必要な法案なのか。廃案も含め参院で徹底した審議を貫くべきだ。」
【7月4日】
典範「改正」◆共同通信が「典範改正案、批判やまず/『総意逸脱』」論戦焦点」と題したまとめ記事を配信。「政府、自民党は皇族数確保に関する皇室典範などの改正案の今国会成立に向け、早期審議入りを目指す。政府案は旧11宮家男系男子の養子の子が男性なら皇位継承資格を持つと明確にした一方、婚姻後の女性皇族は住民基本台帳に記録される。『男系』継承方針を色濃く反映し、野党からは『立法府の総意』を逸脱したとの批判がやまない。激しい論戦が予想され、国会審議の焦点となる。」
「建武の新政」◆1333年の当日、新田義貞の軍勢が鎌倉へ攻め込み、北条高時ら一族が自害して鎌倉幕府は滅亡。元寇による窮乏や専制への不満から、各地の武士が後醍醐天皇の討幕運動に呼応し、武家政治はいったん終わり、同天皇による建武の新政に移り変わったと報道。
【7月5日】
皇位継承策◆共同通信が「政府案に潜む『男系男子』/皇位継承、理解得られるか」と題したサイド記事を配信。「政府の皇室典範改正案は、皇族数確保に絞った検討の枠を超えて皇位継承策を紛れ込ませた。旧宮家から入る養子に男子が生まれた場合、皇位継承資格を認めるとし『男系男子』への固執がにじむ。旧宮家の皇族復帰自体が約20年前の政府有識者会議で『国民の理解が得られない』と否定されていた。方針転換に明確な説明はなく、立法過程の不合理さが浮かぶ。」
典範「改正」◆自民党の小林鷹之・政調会長が、青森市で記者団の質問に答え、皇族数確保のための皇室典範「改正」案を巡り、森英介・衆院議長が与野党幹部に最優先で取り組んでほしいと言及したことに触れ「この国会で確実に仕上げていかなければいけない」。
「旧宮家」男性◆共同通信が「80年前に離脱の傍流/旧宮家男性『難しい』」と題したサイド記事を配信。「養子対象となる男系男子は、戦後まもなく皇籍離脱した旧11宮家の子孫だ。現在の天皇家とは別の傍系で、共通の祖先は男系でたどると、室町時代の伏見宮貞成親王となり、約600年の隔たりがある。旧宮家出身の男性は『皇族となった養子が、国民にすんなりと受け入れられるのは難しいと思う』と述べている。」
【7月6日】
徳仁、雅子、愛子、秋篠宮、紀子、佳子◆徳仁が東京・上野の日本芸術院会館を訪れ、第82回日本芸術院賞の授賞式に出席。歌舞伎を題材とした映画「国宝」の監督を務めた李相日ら11組12人が受賞。式典後、徳仁、雅子が皇居・宮殿に受賞者らを招き「懇談」。徳仁が「それぞれの分野の発展のため、力を尽くされるよう願っています」とあいさつ。愛子と、秋篠宮、紀子、佳子が同席。
典範「改正」◆高市早苗首相が参院決算委員会で、皇族の養子縁組を可能とする皇室典範「改正」案について、旧11宮家男系男子の養子の子が男性なら「天皇になり得る可能性がある」と述べる。皇位継承に関し「立法府における将来の検討を先取りしたり、縛ったりするような趣旨ではない」。衆参両院の正副議長がまとめた「立法府の総意」を逸脱しているとの野党の批判に対し、立法府の総意を基に「典範改正案を忠実に作成した」と強調。婚姻後も皇室に残る女性皇族の配偶者と子の身分に関しては総意に記載がないため、「改正」案に盛り込んでおらず「皇族にはならない」と説明。養子の子と、配偶者らの身分の扱いについて「現行法に基づく結果だ」。立憲民主党の吉田忠智委員「全党で合意していないものが盛り込まれている。立法作業をやり直すべきだ」。共産党の小池晃委員「国民の理解を得ているとは到底言えない」。首相「有識者による検討を含め長い時間をかけてきた。静謐な環境で結論を得ることを期待する」。/中道改革連合の野田佳彦・元首相が、政府の皇室典範「改正」案に含まれる旧11宮家の男系男子の養子縁組について、自身のホームページで「国民として持っている権利や自由を失い、キャリアを捨ててまで養子になろうという人がいるのかどうか」と主張し、慎重な意思確認を求める。養親の範囲に自民党の麻生太郎・副総裁の妹である故寛仁の妻信子が入ったことに言及。平安時代に娘を皇后にして外戚政治で権力をふるった藤原道長になぞらえ「令和は麻生家が『この世をばわが世とぞ思ふ』時代になるのか」。立憲民主党の水岡俊一代表が記者会見で、政府案は国会で議論していない内容が入ったとして「だまし討ちと思える姑息な小細工をするのは立法府に極めて失礼で、皇室をおとしめるものだ」。養子縁組は世論調査で賛否が拮抗しているとして「天皇制に関わることで国論を二分するのは適切ではない」。
「立法府の総意」◆高市早苗首相が参議院決算委員会で、皇族数確保に向けた皇室典範「改正」案について、衆参両院の正副議長がまとめた「立法府の総意」に基づいて作成したと述べる。
【7月7日】
典範「改正」◆衆参両院が、政府が皇室典範「改正」案の要綱を各党派に説明した6月25日の全体会議の議事録を公開。野党が旧11宮家の養子の子は皇位継承権を持つのかと質問したのに対し、政府の担当者は「現在の皇室典範の解釈通りになる」と述べ、明言しなかったと報道。「森英介衆院議長が養子の子の継承権に言及して批判を浴びた経緯があり、議論の紛糾を避けたかったとの見方が出ている。」/衆参両院が、皇室典範「改正」案要綱を議論した6月25日の全体会議の議事録を公開。旧11宮家の養子の子は皇位継承権を持つのかとの野党側の質問に対し、政府の担当者「現在の皇室典範の解釈通りになる」。/国民民主党の榛葉賀津也・幹事長が、自民、日本維新の会両党の幹部との会談後、可及的速やかに皇室典範「改正」の実現を目指す方針で一致したと記者団に明らかに。/日本ペンクラブ女性作家委員会が、皇室典範「改正」案について「性差別を助長する改正に断固反対します」との声明を発表。
「帰国の記帳」◆高市早苗首相が、皇居で「帰国の記帳」。
【7月8日】
典範「改正」◆衆院議院運営委員会が理事会で、皇室典範「改正」案の10日の委員会採決を前提に、同日中に本会議を開くと決める。山口俊一・議運委員長が記者団に明らかに。/衆院議院運営委員会の山口俊一・委員長が、皇室典範「改正」案を巡り、10日の委員会審議を公開すると記者団に明らかに。テレビ中継は希望があれば認め、インターネット中継も実施するとしたと報道。/自民党の船田元・元経済企画庁長官がメールマガジンで、政府の皇室典範「改正」案に関し「国会の総意を逸脱したと言わざるを得ない」。女性皇族が民間人と婚姻した場合は住民基本台帳に記録されることに触れ「結婚したら皇室から出なさいと言わんばかりの手続きだ」。徳仁が記者会見で「国民の理解が得られるものとなることを望んでいる」と述べたことについて「陛下として精いっぱいの懸念を表明されたと言っても良いのではないか」。政府案が養子皇族男子の子の皇位継承資格に踏み込んだことに関し「皇族数確保という本来のテーマから逸脱した」。与野党対立が激しい国会の現状を踏まえ「混乱の中で法案を議論することは、皇室に対して極めて失礼ではないだろうか」と懸念したと報道。/中道改革連合が、皇室典範「改正」案について、衆参両院の正副議長が示した付帯決議案の修正を条件に賛成する方針を決める。修正されない場合は笠浩史・検討本部長らに対応を一任することを了承。/立憲民主党が党会合で、政府提出の皇室典範「改正」案に反対する方針を決定。皇族数確保策の2案のうち「旧11宮家の男系男子の養子縁組」を認めず、「女性皇族が婚姻後も身分保持」のみを求める修正案を提出する方向で調整する方針で、田名部匡・代幹事長が記者会見で、養子皇族男子の子孫の皇位継承資格に加え、女性皇族を住民基本台帳に記録する政府案に関し「何ら議論されておらず意見が一致していない。賛同できない」。「女性皇族の身分保持だけが立法府の総意だ」。中道改革連合が会合を開き、衆参両院の正副議長が示した付帯決議案の修正を条件に賛成すると決める。付帯決議案が修正されない場合は笠浩史・検討本部長らに対応を一任すると報道。/宮城県の村井嘉浩・知事が記者会見で、皇室典範「改正」案を巡り「広く国民の声を吸い上げた上で皇室の皆さんの声も聞くべきだ」。養子皇族男子の子孫が男性なら皇位継承資格を持つとの規定に関し「突然旧宮家の人が入ってきてどういう思いになるか。皇室に間接的にでも話を聞いた上で考えていただきたい」。皇室は象徴的な存在で、「国民」の理解と総意が必要だと強調し、国会だけで決めるのは適当ではないとの考えを示したと報道。
「女性宮家」◆中道改革連合が、皇室典範「改正」案に関する付帯決議の修正案に2017年の天皇退位特例法の付帯決議に含まれた「女性宮家」を明記。
【7月9日】
雅子◆皇居の紅葉山御養蚕所で、蚕の繭を収穫する「収繭」の作業をする。
紀子◆献血運動推進全国大会の式典出席などのため、鳥取県を訪問。伯耆町で障害者を支援する特定非営利活動法人「伯耆みらい」を訪れ、レクリエーションに参加して「交流」。日野町の県立日野高を訪れ、北欧発祥のスポーツ「モルック」の簡易版として生徒が考案した「モルペー」を体験。
典範「改正」◆国民民主党が党会合で、皇族数確保のための皇室典範「改正」案について、賛成する方向で浜口誠・政調会長に一任すると決める。衆参両院の正副議長が示した付帯決議案を基本的に了承するとしたと報道。/中道改革連合の階猛・幹事長が記者会見で、皇室典範「改正」案への賛否を保留し、10日の委員会質疑を見た上で判断すると述べる。/2012年まで約7年間、宮内庁長官を務めた羽毛田信吾が共同通信の取材に応じ、現行の皇室典範は「二つの構造的な欠陥がある」との認識を述べたと報道。「皇位継承を男系男子に限る1条と、女性皇族が結婚により皇室を離れるとする12条の規定を指し、1条については『これだけでは将来、皇室が絶える危険性が高い』と指摘した。12条は『皇族数が減り、皇室活動に支障をきたす』とした。/政府の典範改正案は1条を維持し、12条は削除する一方、旧宮家の男系男子を養子に迎える規定を新たに盛り込んだ。羽毛田さんは現行典範が養子を禁じていることは『構造的欠陥とは認識していない』と述べた。欠陥はあくまで1条と12条であり、養子案はそれに対応する選択肢の一つに過ぎず『次元が違う』と話した。」/佐藤啓・官房副長官が参院議院運営委員会理事会で、6月30日に提出した皇室典範「改正」案の概要を説明。法案提出前に政府側が衆参各院の議運委理事会に出席し、概要を伝えるのが通例だが、今回は国会が空転した影響を受け、参院側では理事会が開かれず「異例の事後報告」(参院関係者)となったと報道。衆院議運委理事会が開かれ、尾崎正直・官房副長官が出席して、皇室典範「改正」案について与野党の理事に説明。/与野党が衆院議院運営委員会理事会で、皇族数確保のための皇室典範「改正」案を審議する10日の委員会で各党の質疑を計3時間実施すると決める。10日中に本会議も開催する日程で正式合意。国民民主が党会合で、皇室典範「改正」案を賛成する方向で浜口誠・政調会長に一任すると決める。衆参両院の正副議長が示した付帯決議案を基本的に了承するとし、玉木雄一郎代表が記者団に「確認すべきことは(審議する委員会での)質疑の中で確認したい。皇位継承策は今後の検討課題だと明確にしたい」。/共同通信が「異論止まらず、遠のく総意/政府、自民成立急ぐ」と題し「政府の皇室典範改正案への異論が止まらない」と報道。「参院野党第1党の立憲民主党が反対方針を決定。自民党内からも異論が飛び出し、本来の目標だった『立法府の総意』からは遠のくばかりだ。政府、自民は参考にしてきた2017年の天皇退位特例法成立時を上回るペースで成立を急ぐ。」/共同通信が「三つの『無視』が問題だ/皇室典範、憲法に合わせよ」と題した保阪正康の評論記事を配信。「高市早苗政権の政策立案、国会審議などの流れを見ていて、奇妙な幼児性を感じることがある。幼児性などというのは非礼ではあるのだが、言い換えれば自民党先達への礼儀や、戦後の日本社会を支えた戦争体験世代に対する礼節の欠如という意味になろうか。/例えば4月29日の『昭和100年記念式典』である。歌手に昭和の歌を歌わせても、天皇陛下には、お言葉を述べさせない。5月には国家情報局の設置が決まり、6月には国旗損壊罪法案が衆議院を通過している。/深い思索や分析もなく、あれよあれよという間に国家主義的政策のオンパレードである。戦時の教訓が瓦解していく感がするほどだ。(略)この改正の動きに一貫してうかがえるのは、三つの『無視』である。一つ目は天皇家の意見を聞かない、二つ目は旧宮家の意見を聞かない、三つ目は国民の意見を聞かない、である。」
国旗損壊罪◆参院内閣委員会で実質審議入りした日本国旗損壊罪法案について、刑事法学者ら148人が「乱用の危険のある法律は決して制定してはならない」とし、制定に反対する声明を公表。
ドローン規制◆ドローンの飛行禁止エリア拡大を柱とする「改正」小型無人機等飛行禁止法の成立を受け、警察庁が、首相や天皇が出席する行事の屋外施設や、3時間以上滞在する屋内施設の周辺を規制対象にすると明らかに。「改正」法では、首相官邸や皇居などに加え、首相や天皇が出席する行事の施設を期間限定で規制できるようにしており、首相は、広島市の平和記念式典や長崎市の平和祈念式典、沖縄全戦没者追悼式が対象に、天皇は全国植樹祭や国民スポーツ大会、全国豊かな海づくり大会。他の行事も対象となる可能性があり、屋内施設としては、首相や天皇の宿泊施設も想定されると報道。
【7月10日】
愛子◆宮内庁が、愛子が11月にシンガポールを「公式訪問」すると発表。当年は日本との外交関係樹立60周年に当たり、シャンムガラトナム大統領への表敬訪問や記念行事出席などが検討されていると報道。
悠仁◆宮内庁が、悠仁がボーイスカウトの大会出席などのため、8月7日から1泊2日の日程で広島県を訪問すると発表。7日に広島市の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に供花すると報道。
紀子◆鳥取県米子市の県立米子コンベンションセンターを訪れ、第62回献血運動推進全国大会の式典に出席。献血推進に尽力した「功労者」に表彰状を手渡す。終了後に「懇談」。市内の高校で献血の普及に関する授業を視察したほか、重症心身障害児らが利用するクリニックを訪問。
典範「改正」◆皇室典範などの「改正」案が衆院本会議で賛成多数により可決され、衆院を通過。与党に加え、中道改革連合、国民民主、参政各党が賛成。中道の一部議員は退席し、共産党とれいわ新選組が反対。チームみらいは党議拘束をかけず対応が割れ、自民党からも欠席者が出たと報道。これに先立つ衆院議院運営委員会で審議入りし、木原稔・官房長官が、男系男子に限定する皇位継承資格の現行規定に関し「古来例外なく維持されてきた重みを踏まえたものだ」。/参院本会議で、皇室典範「改正」案を審議する特別委員会の設置を議決。その後の委員会で、委員長に互選された自民党の松山政司・参院議員会長「公正かつ円滑な運営に努めたい」。/木原稔・官房長官が衆院議院運営委員会で、旧11宮家の養子の子が男性なら皇位継承資格を持つなどとした皇室典範「改正」案に関し「現行法に基づく結果だ。立法府における将来の検討を先取りしたり、縛ったりするような趣旨ではない」。「30年ごとに見直す」とした付則の規定について「女性皇族の身分保持案と養子制度案の双方にかかると認識している」。/「内閣官房皇室典範改正準備室」の末永洋之・内閣審議官が衆院議院運営委員会で、婚姻後も女性皇族が皇室に残るとした皇室典範「改正」案を巡り、配偶者と子も「共に家族として御用地に居住することは可能だ」と説明。木原稔・官房長官が衆院内閣委員会で、配偶者は「公務」に同行できると述べる。「改正」案には、配偶者と子の身分の扱いが明記されず、「一般国民」のままで、木原長官は、「一般国民」としての基本的人権は制限されず、政治活動への制約はないとする一方、女性皇族は特殊な地位にあるため「選挙権や被選挙権を有していない」と述べる。警察庁の石川泰三・警備運用部長が議運委で、配偶者と子は皇宮警察による護衛の対象とならないとした上で「その時々の情勢に応じ、必要な措置を講ずる」。宮内庁の緒方禎己次長が、旧11宮家の男系男子が皇族の養子になる場合に「当事者の自由な意思が重要だ」と主張。意思確認の際には「情報管理、プライバシー保護に十分配慮して当たりたい」と述べた上で「皇室の一員として活動を担い、役割を果たせるようしっかり支えたい」。/皇室典範などの「改正」案が衆院で可決されたことを受け、自民党の小林鷹之・政調会長「安定的な皇位継承の確保はわが国の根幹であり、国柄そのものだ。大きな意義がある」。衆院本会議の後、記者団に「参院でも有意義な議論が展開されることを望む。必ず今国会で改正を実現する」。日本維新の会の藤田文武・共同代表「皇統の存続、安定継承を強く願う思いで賛成した。今日の日を迎えたことは大変喜ばしい」。共産の山添拓・政策委員長が会見で「女性天皇を認めるべきだというのが世論調査でも多数だ。国民の総意と言えないものを進めていこうとしている」。国民民主党の榛葉賀津也・幹事長「世論が分断されるのは本末転倒だ。皇位の継承に関してはおいおい、落ち着いた環境で議論していけば良い」。/自民党の船田元・元経済企画庁長官や村上誠一郎・前総務相らが、皇室典範などの「改正」案採決が行われた衆院本会議を欠席。船田元長官は7日付のメールマガジンで、政府の典範「改正」案を「国会の総意を逸脱したと言わざるを得ない」と指摘しており、事務所は欠席理由を「公用の海外出張中」と取材に説明。村上前総務相の事務所は「風邪のため」とし、他に欠席した自民議員は、海外出張や参院での国会答弁などを理由に挙げたと報道。/中道改革連合が、衆院本会議で皇室典範「改正」案に賛成。小川淳也代表が記者会見で、皇室典範「改正」案に賛成すると表明。付帯決議で養子皇族男子の子孫の皇位継承資格を見直し対象とするよう求めていたが「国会答弁で一定の担保が取れた」と説明したと報道。野田佳彦・元首相が採決後、記者団に「本来なら反対すべきだが、党の決定通りに行動した。長い間、議論に関わってきたが、私にとっては敗北だ」。/立憲民主党の水岡俊一代表が党会合で、皇室典範「改正」案を巡る与党の対応を批判。「改正」案が衆院で審議入りした10日中に衆院を通過する見通しであることに関し「丁寧な法案の取り扱いと言えるのか。横柄極まりない」。/中国の主要紙は、日本の皇室典範「改正」案について目立った報道をしなかったと報道。「共産党機関紙、人民日報系の環球時報は2日付紙面で日本メディアの報道を引用し『与野党が激しく対立している』と報じたが、皇室典範を独自に論評することはなかった。皇室の問題に踏み込まないようにしているとみられる。」/共同通信が「衆院審議わずか3時間半/『政府裁量』で押し返す」と題し「皇室典範改正案の衆院審議では、養子皇族男子の子孫の皇位継承資格をはじめ『立法府の総意』を踏み越えたことへの質問が相次いだ」と報道。「木原稔・官房長官は『政府の裁量の範囲内』との理屈で押し返し、男系継承を堅持する姿勢を崩さなかった。国会で4年以上結論を出せなかった長年の課題にもかかわらず、わずか約3時間半の審議で終局。一気に衆院を通過した。」/共同通信が「参院で議論尽くせ」と題した解説記事を配信。「皇室典範改正案が衆院を通過した。皇族数確保は皇室制度の根幹に関わるテーマで論点も多いが、わずか約3時間半の審議で採決された。政府は各党派が議論してまとめた『立法府の総意』に記述がない課題は、現行典範に基づき判断すると繰り返し答弁した。十分理解が得られたとは言えず、参院では議論を尽くすべきだ。」/共同通信が「統合の象徴、ゆがむ懸念/直系継承の道ふさぐな」と題した評論記事を配信。「皇族数確保を巡る皇室典範改正案は衆院を通過し、今国会で成立する公算が大きくなった。改正案は、女性皇族が婚姻後も皇室に残り夫や子は一般国民とする一方、旧11宮家(旧皇族)の男系男子の子孫を養子とし、その子の男子に皇位継承資格を与える。『皇位は男系継承が伝統』と訴える保守派への配慮が強くにじみ、実現性に課題も抱える。『国と国民統合の象徴』である天皇像がゆがむ懸念がある。(略)将来の女性・女系天皇を模索する道を遮断し、一部野党の批判に耳を貸さずに結論を出す政権の手法は、『国民の総意に基づく』と憲法に規定される象徴天皇制にとって大きな禍根となった。」
皇位継承策◆衆院議院運営委員会で、皇室典範「改正」案の可決を受け「安定的な皇位継承策を引き続き検討する」とした付帯決議を採択。
男系継承◆木原稔・官房長官が衆院議院運営委員会で、現行の皇室典範1条に関し「男系継承が古来例外なく維持されてきたことの重みなどを踏まえ、皇位は皇統に属する男系の男子がこれを継承すると規定されている」。
女性皇族◆木原稔・官房長官が衆院議院運営委員会で、「一般国民」と婚姻後の女性皇族が住民基本台帳に記録される対象となる点に関し「配偶者と子が一つの世帯として円滑に生活を送ってもらう必要がある」。/内閣官房の担当者が衆院議院運営委員会で、女性皇族と婚姻した配偶者とその子は「共に家族として御用地に居住することは可能だ」と述べる。
皇族◆木原・官房長官が衆院議員塗ん営委員会で「女性皇族の配偶者と子が皇族となった例は確認できない」。
皇籍離脱◆木原稔・官房長官が衆院議運委で、現行の皇室典範が自らの意思に基づき皇籍を離脱できる年齢を15歳以上とする規定に触れ「養子の対象年齢もこれと整合を取る形で15歳以上とした」。
旧宮家◆宮内庁の緒方次長が衆院議院運営委員会で、1947年に皇籍離脱した旧11宮家の男系男子と徳仁は「36親等から38親等の隔たりがある」と語ったと報道。
養子◆宮内庁の緒方禎己次長が衆院議院運営委員会で、皇族の養子となる本人の意思確認に関し「情報の管理、プライバシーの保護に十分配慮して当たりたい」。
養子案◆木原稔・官房長官が衆院内閣委員会で、皇室典範「改正」案に盛り込まれた旧11宮家の男系男子の養子縁組を可能とする案が「国民」の理解を得られているかどうかを問われ「今、理解を得ている途中だ。しっかり説明すれば必ず得られる」。中道改革連合の後藤祐一委員が、報道機関の世論調査では養子縁組案への理解が進んでいないと主張。木原長官は、衆参両院が取りまとめた総意を踏まえているとして「国民の総意は得られた上での法案作成と理解している」。
ジェンダー意識◆第1子が娘の父親は、第1子が息子の父親と比べ選択的夫婦別姓に賛同的になりやすいなど、男女平等意識が高まる傾向があるとの研究結果を、早稲田大教授らのチームが米学術雑誌に発表し、子どもから受ける影響で、ジェンダーに関する考え方が変わる可能性が明らかになったとしていると報道。「チームは、大阪商業大による2000~18年の大規模社会調査のデータを使い、質問項目で対象者数は異なるものの、子どものいる約760人~1万人の父親を分析した。/男女平等に関連する『伝統的な性別役割分業の否定』『選択的夫婦別姓への支持』『女性天皇の容認』『女系天皇の容認』『所得再分配政策への支持』『犯罪対策政策への支持』のうち、女性天皇容認を除く5項目で、第1子が娘の父親が、より支持する傾向が強いと確認された。/一方で『移民』や『外交』、『安全保障』など男女平等とは直接関係ない分野については両者に明確な差は確認されなかった。/研究チームの尾野嘉邦・早稲田大教授(政治行動論)は、第1子が娘だった場合『父親の政治的態度が全般的にリベラルになるわけではなく、影響はあくまでジェンダー分野にとどまる』と解説する。」
国旗損壊罪◆美術評論家連盟(東京都)の会員有志48人が9日付で、国会審議中の日本国旗損壊罪法案について「『表現の自由』の制約につながる」として反対する声明を出したと報道。
【7月11日】
英王室◆チャールズ英国王が、次男ヘンリー王子一家と面会。英メディアが報じる。PA通信などによると、国王と妻カミラは南西部グロスターシャー州の「私邸」で、ヘンリー王子と妻メーガン、長男アーチー王子、長女リリベット王女と会ったが、不仲とされる兄ウィリアム皇太子との面会は伝えられていないと報道。
典範「改正」◆共同通信が「男系固執、総意ないがしろ/皇室典範改正案の課題」と題した特集記事のリードで「高市政権が最優先とする皇室典範改正案は衆院を通過した。参院での審議を経て今国会中に成立する公算が大きいが、男系男子の皇位継承に固執するあまり『立法府の総意』をないがしろにしたとの批判は収まらない。課題を整理した」と報道。/共同通信が「女性天皇排除は明治の遺物/同権浸透、現代とあつれき」と題した企画記事で「『皇位は男系男子が継承する』と定めた皇室典範の規定は、137年前に制定された旧典範をそのまま引き継いでいる」と配信。「『男尊女卑』の価値観が色濃くあった明治時代の産物は、男女同権が浸透した現代の国民意識との間にあつれきを生んでいる。政府が男系維持の改正案を示す中、専門家は『国民一人一人が継承の在り方を考える機会にしたい』と呼びかける。」/共同通信が、ミニ特集「皇室典範改正案の課題」で「現在16人、40代以下は6人/減少続く皇室」と題し「現在、皇室は16人(男性5人、女性11人)で構成され、次世代を担う40代以下は6人にとどまる」と報道。「秋篠宮家の次女佳子さまが誕生した1994年の26人をピークに減少傾向が続く。高齢化に加え、女性皇族は男性皇族と違い、一般国民と婚姻後に皇室を離れる現行制度が影響した。(略)天皇陛下は翌11日、オランダとベルギー公式訪問を前に記者会見された。皇族数確保の議論を問われ、制度への言及は控えると断った上で『国民の理解が得られるものとなることを望んでいる』と表明した。自民党ベテランの船田元・元経済企画庁長官は『陛下として精いっぱいの懸念を表されたと言ってもよいのではないか』との見方を示した。」/共同通信が、ミニ特集「皇室典範改正案の課題」で「養子の子、天皇の可能性/野党『だまし討ち』と批判」と題し「政府案は旧11宮家の男系男子に限り、皇族の養子となることを認める。養子の子孫が男性なら皇位継承資格を持ち、男系男子の継承を色濃く反映した内容だ。旧11宮家は現在の天皇家とは別の傍系で、共通の祖先は男系でたどると約600年の隔たりがある。国会の議論は皇族数確保に絞り、皇位継承策を切り離していたため、野党は『だまし討ちだ』と反発する。」/共同通信が、ミニ特集「皇室典範改正案の課題」で「女性皇族、住基台帳に記録/配偶者と子は一般国民」と題し「政府案は、女性皇族が天皇や皇族以外と婚姻した場合に皇族の身分を離れるとした現行の皇室典範の規定を削除した。配偶者と子は皇族にならず、一般国民として扱われる。婚姻後の女性皇族は住民基本台帳に記録されるが、衆参両院の『立法府の総意』の議論のテーマにはなかったものだ。」/自民党の鈴木俊一・幹事長が、新潟市の党会合で、衆院を通過した皇室典範「改正」案について「参院でも速やかに可決するよう望む」。/中道改革連合の小川淳也代表が、皇室典範「改正」案の衆院本会議採決で党内から退席者が出たことについて「党議はあるにせよこれだけの重要課題でさまざまな経緯があったから、決してそれぞれの政治信条は一様ではない」。
神兵隊事件◆1933年の当日、斎藤実内閣打倒と皇族内閣成立を目指すクーデターを企てた愛国勤労党の天野辰夫らが逮捕される。首謀者は決起者を「神兵隊」と呼び、50人以上が内乱予備罪で起訴され、初めて内乱の罪で審理されたが、免訴とする判決が下されたと報道。
【7月12日】
典範「改正」◆与野党の参院幹部らがNHK番組で、終盤国会の法案審議を巡り討論。立憲民主党の斎藤嘉隆・国対委員長が皇室典範「改正」案について「国民の関心が高い問題だ。参院で可能な限り多くの時間を取り、充実した審議をする必要がある」。自民党の磯崎仁彦・参院国対委員長が、衆院審議が約3時間半にとどまった点に触れ「参院は衆院より会派が多く、配慮は必要ではないか」。日本維新の会の浅田均・参院会長が、旧11宮家の男系男子の養子縁組を可能とする内容について「合理的な選択だ」。公明党の石川博崇・参院幹事長「皇位継承と切り離して皇族数確保を図ることが喫緊の課題だ」。参政党の安藤裕・幹事長「男系男子の皇位継承を守るのが現代に生きるわれわれの責務だ」。共産党の仁比聡平・参院国対委員長が、典範「改正」案の撤回を求める。
カタール前首長◆ペルシャ湾岸カタールのハマド・ビン・ハリファ・サーニ前首長が死去。カタール首長府が発表。1995年に無血宮廷クーデターで首長に就任、2013年に四男のタミム皇太子に首長位を継承し、自らは退位していたと報道。/カタール首長府によると、ハマド・ビン・ハリファ・サーニ・前首長が死去。1995年に無血宮廷クーデターで首長に就任、2013年6月、国民向けにテレビ演説し、自らは退位して四男のタミム皇太子に首長位を継承したと発表したと報道。
【7月13日】
天皇、皇族◆徳仁が東京・上野の日本学士院会館を訪れ、学術上の優れた業績を顕彰する日本学士院賞の第116回授賞式に出席。午後、宮殿「春秋の間」で受賞者からそれぞれの研究内容について説明を受ける。小食堂「連翠」で受賞者らと共に飲食。雅子や愛子、秋篠宮、紀子と佳子が同席。
典範「改正」◆中道改革連合の野田佳彦・元首相が、自身のホームページで政府の皇室典範「改正」案を批判。旧11宮家の養子皇族男子の子孫が男性なら皇位継承資格を与えることに関し「立法府の総意では全く触れられていない。政府が一定の予断を持って決めるべきではない」。「いつの日か同志を増やした上で、本格的な典範改正の議員立法を提出したい」と再「改正」に意欲を示したと報道。/立憲民主党の水岡俊一代表が記者会見で、中道改革連合が皇室典範「改正」案の衆院採決で賛成したことについて「非常に残念だが、中道の考えなので、やむを得ない」。/自民党の磯崎仁彦・参院国対委員長と立憲民主党の斎藤嘉隆・国対委員長が国会内で会談し、皇室典範「改正」案を15日の参院特別委員会で審議入りする日程で合意。
【7月14日】
典範「改正」◆中道改革連合の小川淳也代表が記者会見で、皇室典範「改正」案の衆院本会議採決の際に退席した所属議員への対応を巡り、重徳和彦・国対委員長による口頭注意にとどめることを決めたと明らかに。「党内のさまざまな政治信条に深く思いを致した。硬直的な党議拘束にも懐疑的だ」。
中東情勢◆イエメンの暫定政権が、親イラン武装組織フーシ派が支配する首都サヌアの空港にイランの航空機が着陸するのを阻止するため、滑走路を攻撃したと発表したと、イエメンメディアが報じる。暫定政権を支援するサウジアラビア主導の連合軍の報道官が、フーシ派がサウジ南部地域に向けて発射した弾道ミサイルの脅威に対処したと表明。米ニュースサイトのアクシオスが、サウジのムハンマド皇太子が10日にトランプ米大統領と電話会談した際、フーシ派に対し軍事行動を取ると説明し、トランプが支持したと報じる。
正倉院展◆奈良国立博物館(奈良市)が、「第78回正倉院展」を10月24日~11月9日に開催すると発表。正倉院は奈良時代に建立された東大寺の倉庫で、聖武天皇の愛用品を中心に、楽器や織物、文書など約9千件の宝物が伝わり、正倉院展では毎年60件ほどを選んで公開していると報道。
【7月15日】
徳仁、雅子、愛子◆「静養」のため、栃木県那須町の那須御用邸付属邸に入る。御用邸内の休憩所「嚶鳴亭」付近を散策し、徳仁が報道陣に「自然豊かな場所で過ごすことができることを大変うれしく思っています」。宮内庁によると、10日程度滞在すると報道。
典範「改正」◆高市早苗首相が党首討論で、政府の皇室典範「改正」案に盛り込まれた「旧11宮家の男系男子の養子縁組」を巡り、子孫が男性なら皇位継承資格を与えることに問題はないとの認識を示す。「将来検討するとの書き方では制度として完結しない。現行の皇室典範に従った形だ」。立憲民主党の水岡俊一代表「皇族数確保策として始まったはずの議論が、新しい皇位継承資格者を生み出す制度にすり替わった」。女性天皇や女系天皇は憲法上排除されていないと主張。首相「皇位継承の問題は引き続き検討するとされている。国会の議論を尊重した上で、政府はまた作業することになるだろう」。衆参両院がまとめた「立法府の総意」が全会一致ではなかったと指摘され「ただ一人の議員が反対したから『総意ではない』と言われたら、ほとんどのことが立ち行かなくなる」。/木原稔・官房長官が参院特別委員会で、養子の対象年齢を15歳以上とした理由について「皇室を支えるという主体的な意思を持つ方を養子に迎えることができる。皇族数確保の目的がより確実に果たされる」。大西洋平・外務政務官が、男系男子に皇位継承を限る皇室典範と国連の女性差別撤廃条約との整合性を問われ「皇位につく資格は基本的人権に含まれない。条約の女性に対する差別には該当しない」。/立憲民主党の長浜博行委員が参院特別委で、政府の皇室典範「改正」案について「時代遅れで民意からかけ離れている。安定的な皇位継承はたなざらし状態で、立法府の不作為が続いている」。/与野党が、皇室典範「改正」案を審議する参院特別委員会の理事会で、16日に委員会を開き、「改正」案を採決する日程で合意。/自民、立憲民主両党が、参院側の国対委員長会談を国会内で開き、参院特別委員会で審議している皇室典範「改正」案の当日の採決を見送る方針で合意。/共同通信が「『時代遅れ』『民意と差』/参院審議、追及の場に」と題し「皇室典範改正案の審議の舞台は、反対派の多い参院へと移った。参院野党第1党の立憲民主党を筆頭に、女性天皇の是非を含め安定的な皇位継承策を先送りした政府案を『時代遅れ』『民意からかけ離れている』と激しく追及。高市政権の未熟な国会運営の余波で委員会採決は先送りされ、目標とした『静謐な環境』からは遠ざかる一方だ。」
養子案◆木原稔・官房長官が参院特別委員会で、皇室典範「改正」案に含まれる「旧11宮家の男系男子の養子縁組」の正当性を強調。1947年5月施行の現行憲法と皇室典範の下、同年10月の皇籍離脱までの5カ月間は皇位継承資格を持っていたと言及。「天皇や皇族と全く血縁関係がない民間人を養子にするものではない」。立憲民主党の長浜博行委員「今回の改正が皇統の乱れにつながり、真に安定的な皇位継承には寄与しないと危惧している」。現行典範が養子を禁じてきたことを踏まえ「恣意的要素や政治的思惑はどのように排除できるのか」。木原長官「養子と養親双方の自由な意思に基づき行われる。恣意的要素には当たらないと想定している」。岩尾信行・内閣法制局長官が、養子の対象者が現憲法施行後も皇族身分を有していた旧11宮家の子孫であることから「門地による差別を禁止した憲法14条に反する問題ではない」と説明。/共同通信が「『個人の尊重欠く』/養子案、男系男子固執」と題したサイド記事を配信。「15日に参院特別委員会で審議入りした皇室典範改正案は、旧11宮家の男系男子に限って皇族の養子を認めた。保守系団体からは早期改正を求める声が出る一方、市民団体などから本人の意思に基づかない養子縁組を懸念し『個人の尊重』を欠くと問題視する声も。女性皇族に皇位継承資格がない現状は変わらないなど、ジェンダー平等の潮流に背くとの見方も根強い。」
「女性宮家」◆木原稔・官房長官が参院特別委員会で、2017年成立の天皇退位特例法の付帯決議に盛り込まれた「女性宮家創設」の検討に関し「女性宮家という言葉のはっきりした定義は存在しない。女性皇族が婚姻後も皇族身分を保持することと受け止めて検討し、今回の改正案で対応した」。
皇位継承策◆高市早苗首相が党首討論で、女性天皇や女系天皇は憲法上排除されていないとの指摘を受け「皇位継承の問題は引き続き検討するとされている。国会の議論を尊重した上で、政府は作業する」。
「家族の一体性」◆木原稔・官房長官が参院特別委員会で、女性皇族の家族内で身分が異なっても一体性は維持できるとの認識を示す。国際結婚した夫婦を例に挙げ「国籍や参政権、戸籍の有無などの違いはあるが、家族の一体性に不整合は生じていない」。生活環境の整備に関し「当事者の気持ちを踏まえながら、家族との生活を始めるまでには整うように努める」。
【7月16日】
典範「改正」◆皇室典範「改正」案が参院特別委員会で、与党と国民民主、公明、参政各党の賛成多数で可決される。参院野党第1党の立憲民主党や共産党、れいわ新選組が反対。立民が養子縁組の規定を削除する独自の修正案を提出したが、否決される。安定的な皇位継承策を引き続き検討するとの付帯決議が採択される。採決に先立ち、各党が意見表明。立民の長浜博行委員が、旧11宮家の男系男子の養子縁組を「禁じ手」と批判。衆参各院の委員会質疑が1日ずつだったことを踏まえ「充実した審議どころか、消化試合のごとく追い立てられた」。共産の小池晃委員「はるか遠い血筋の養子まで持ち出して女性、女系天皇の道を閉ざし、男系男子に固執する。政府の姿勢は時代錯誤の男尊女卑そのものだ」。国民民主の川合孝典委員「皇位継承の在り方を含む将来的な課題について、建設的な議論を続ける必要がある」。公明の谷合正明委員「窮屈な審議日程により政局の渦中に置いた。政権与党に反省を求める」。/皇室典範「改正」案が参院特別委員会で、与党と国民民主、公明、参政各党の賛成多数により可決される。立憲民主党や共産党、れいわ新選組は反対。立民の「修正」案は否決される。/参院特別委員会で、皇室典範「改正」案の可決を受け、安定的な皇位継承策を引き続き検討するとした付帯決議を採択。/参院議院運営委員会の理事会で、皇室典範「改正」案を採決する本会議を17日午前に開く日程を決める。/共同通信が「安定的皇位継承はこれから/『直系長子』検討を」と題した評論記事を配信。「賛否が渦巻く中、皇室典範の改正案が参院特別委員会で可決された。17日の参院本会議で可決、成立する見通しだ。衆参両院の委員会審議はわずか計約8時間。『男系男子』による皇位継承に固執し、終盤国会で慌ただしく進んだ審議に、納得した国民がどれほどいただろうか。国会は『国民の総意』に沿い、上皇さまの退位特例法の付帯決議が求めた『安定的な皇位継承策』に取りかかるべきだ。(略)安定的な皇位継承を考えるとき、男女を分けず『直系長子による継承』を中心に検討するのが、自然な流れではないだろうか。」/共同通信が、「識者」のオピニオン企画で「評価と批判、交錯」と題したリード記事を配信。「皇族数確保を巡る皇室典範改正案が16日、参院特別委員会で可決された。17日の参院本会議で可決、成立する見通しだ。『旧宮家からの養子は画期的』との評価がある一方、『皇室の将来が危うくなった』との批判も根強い。識者が語った。」/共同通信が、「識者」のオピニオン企画で「大日本帝国への憧憬にじむ/正統性の根拠は憲法」と題し、日本大教授・古川隆久の主張を配信。「皇室の在り方や皇位継承の正統性の根拠は何か。それは『天皇は国と国民統合の象徴』『皇位は世襲』と定める憲法だ。皇室典範改正案を巡る国会の議論を見聞きして、この原則がないがしろにされていると案じた。一部保守派が『男系男子による皇位継承が皇室の伝統だ』と主張していたが、議論の前提がずれ、説得力に欠けていた。(略)に明確になったのは、今回棚上げされた皇位継承問題に決着をつけなければ、皇室の将来は危ういということだ。男女の区別なく、皇位を継承できるようにする典範改正が必要だ。国民の総意に基づく象徴天皇制、男女同権をうたった憲法の理念に沿う。/ただし愛子さまら現在の女性皇族に適用するのは酷だ。急な人生設計の変更は非人道的だからだ。将来誕生する女性皇族から適用するのが理にかなう。」/共同通信が、「識者」のオピニオン企画で「旧宮家からの養子、画期的/皇族数確保『賢明な方法』」と題し、国士舘大名誉教授・百地章の主張を配信。「旧宮家から男系男子の子孫を養子として皇室に迎えることが可能になる。画期的なことで評価したい。男系の皇統を守るために、先人たちは努力を重ねてきた。現在与えられた条件の中で男系を守るしかない。/上皇さまの退位を認めた特例法の付帯決議が『安定的な皇位継承の方策』を求めながら、今回は『喫緊の課題』として皇族数の確保を目的に議論が進み、結果として男系男子を維持するものとなった。大変賢明な方法だったと思う。当初から男系維持のために旧宮家から養子を迎える案だけにしていたら女性・女系天皇派は反発して、とても意見をまとめることはできなかっただろう。」
養子案◆宮内庁の黒田武一郎長官が記者会見で、皇室典範「改正」案に盛り込まれた旧11宮家の男系男子の養子縁組について、養子の対象者は「承知していない」と従来の見解を述べた上で、「改正」典範成立後は「何らかの形で確認していくことが大事になる」と述べる。具体的な手続きは今後検討するとし「個人のプライバシーに関わることであり、極めて慎重な対応が必要だ」。
女性皇族◆宮内庁の黒田武一郎長官が記者会見で、女性皇族が結婚後も皇室に残るようにし、現在いる未婚の5人は本人の意思で選択できるとする皇室典範「改正」案に関し「成立した場合、直ちにご意思を確認することは考えていない。婚姻までのしかるべきタイミングで確認する必要は当然出てくる」。/自民党の小林鷹之・政調会長が記者会見で、政府が提出した皇室典範「改正」案に関し「女性皇族をおとしめるようには全くなっていない。先人が紡いだ長年の歴史や伝統に謙虚であるべきで、自民党はジェンダー(平等)の視点のみで見ていない」。
「公務」◆宮内庁の黒田武一郎長官が記者会見で、皇室典範「改正」案に関し、女性皇族の配偶者は「一般人」となるが、「公務」への同行は可能だとし、該当する「公務」について「活動の趣旨や具体的内容に応じて、その都度適切に判断する」。
楠木正成◆共同通信が子ども向けの企画記事で「幕府と戦い、『新政』実現/『忠臣』とされた武将」と題し、神戸市兵庫区の楠木正成の銅像を取り上げる。「楠木正成は、鎌倉幕府をたおそうと立ち上がった後醍醐天皇に協力し、天皇中心の政治「建武の新政」を実現させた武将の一人。近畿地方で力を持ち、幕府に逆らって「悪党」と呼ばれました。(略)正成は戦国時代のころから見直され、天皇に従った『忠臣』として、天皇を敬った幕末の志士らが支持しました。/天皇中心の国づくりを進めた明治政府も正成をたたえ、『大楠公』と呼んで、小学校の教科書に登場。太平洋戦争の終戦まで、天皇のために死んだ『最も正しい日本人』などと教えられました。/早くも明治期に、今の皇居外苑(東京都千代田区)に銅像がお目見え。1935(昭和10)年には、神戸市で『大楠公六百年祭』が開かれ、湊川公園(兵庫区)に銅像が建てられました。各地の小学校にも小型の正成像が置かれました。」
【7月17日】
徳仁、秋篠宮◆宮内庁が、「改正」皇室典範の成立を徳仁に報告。秋篠宮にも報告。
典範「改正」◆「改正」皇室典範が参院本会議で賛成多数により可決、成立。1947年の施行以来、実質的な内容を伴う初めての本則「改正」で、現行の皇室典範が認めていない「女性皇族が婚姻後も皇族身分保持」と「旧11宮家の男系男子の養子縁組」を可能とすると報道。高市早苗首相が参院予算委員会で「今後も丁寧に説明し、理解をいただけるように努める」。/高市早苗首相が、「改正」皇室典範の成立を受け「長年の検討に結論を出し、改正の実現に至ったことは感慨深い」。「公布から3カ月後の施行に向けて万全の準備を進める」。官邸で記者団の質問に答え。/木原稔・官房長官が記者会見で、「改正」皇室典範成立を巡り、2017年の天皇退位特例法の付帯決議を受けて検討が進められた経緯を踏まえ「約9年を経て皇室典範改正に携わることができたことは感慨深い」。/宮内庁が、徳仁に「改正」皇室典範の成立を報告。徳仁は栃木県の那須御用邸付属邸で「静養」しているとして、側近を通じて伝える。皇嗣秋篠宮にも報告したと報道。黒田武一郎長官が「宮内庁としては、その内容に即して皇室の方々の円滑なご活動をお支えするために、お気持ちを十分に踏まえながら、適宜適切に、できる限りの対処をしていく」とのコメントを出す。/共同通信が「当事者の意向確認手探り/宮内庁、施行まで3カ月」と題したサイド記事で「「改正皇室典範は近く公布され、3カ月後に施行される。女性皇族の結婚と、旧宮家の男系男子の養子受け入れという機微に触れる事柄に対し、宮内庁は難しい対応を迫られる。新たな制度が動く前提となる皇族や養子対象への意向確認は手探りの状態だ」。/共同通信が「中道と立民、賛否割れる/典範採決、3党合流影響も」と題し「改正皇室典範を巡り、中道改革連合と立憲民主党の賛否が分かれた」と報道。「中道は党内に慎重意見を残しつつ、衆院採決で賛成。与党時代に賛同していた公明党出身者に配慮した。立民は従来方針を堅持し、参院採決で反対。国の在り方に関わる重要法案の対応が割れた結果は、3党合流協議にも影響しかねない。」/「ものすごい違和感、性差別/改正典範に平等目指す人ら」と題したサイド記事を配信。「旧宮家の男系男子の養子縁組を可能とする改正皇室典範が17日成立した。男系男子の皇位継承が色濃く反映された内容に、各分野でジェンダー平等の向上に取り組む人たちは『ものすごい違和感』『性差別だ』と声を上げた。国際社会への影響や時代の流れに逆行するとの懸念も聞かれた。」/共同通信が「『女性の皇位継承閉ざす』/日本社会を象徴と報道」と題し、「『男系男子』維持を重視する高市政権の意向が反映された改正皇室典範について、海外メディアは『男尊女卑』『「女系天皇」誕生を封じる』などと伝えている」と報道。「米CNNテレビは改正皇室典範成立に先立ち、初の女性宰相が率いる政権が『女性が皇位を継承する可能性を失わせている』と指摘。極めて家父長的な日本社会を象徴する仕組みと解説した。」/共同通信が「評価と批判、交錯」と題し、「皇族数確保を巡る改正皇室典範が17日、参院本会議で可決、成立した。『旧宮家からの養子は画期的』との評価がある一方、『皇室の将来が危うくなった』との批判も根強い。識者が語った」。/共同通信が「大日本帝国への憧憬にじむ/正統性の根拠は憲法」と題し、日本大教授・古川隆久の談話記事を配信。「皇室の在り方や皇位継承の正統性の根拠は何か。それは『天皇は国と国民統合の象徴』『皇位は世襲』と定める憲法だ。改正皇室典範を巡る国会の議論を見聞きして、この原則がないがしろにされていると案じた。一部保守派が『男系男子による皇位継承が皇室の伝統だ』と主張していたが、議論の前提がずれ、説得力に欠けていた。(略)明確になったのは、今回棚上げされた皇位継承問題に決着をつけなければ、皇室の将来は危ういということだ。男女の区別なく、皇位を継承できるようにする典範改正が必要だ。国民の総意に基づく象徴天皇制、男女同権をうたった憲法の理念に沿う。/ただし愛子さまら現在の女性皇族に適用するのは酷だ。急な人生設計の変更は非人道的だからだ。将来誕生する女性皇族から適用するのが理にかなう。」/共同通信が「差別的で子に説明できず」と題し、作家・鈴木涼美のインタビュー記事を配信。「『私自身1人の子の親として、将来を担う世代にこの皇室典範改正の差別的な価値観を説明することができません』。作家の鈴木涼美さんは憤るとともに『多くの親も同じではないでしょうか』と投げかける。(略)天皇は戦後、象徴と規定され、国民に寄り添い親しまれる存在になってきた。新聞やテレビを通じ、そうした姿に触れてきた鈴木さんにとって、今の天皇と36~38親等も離れた旧宮家の男系男子が養子として突然皇室の一員となっても、親しみを感じることは難しいのではないかと想像する。『「あなた誰」って感じですよね?』」/共同通信が「国民の感覚とずれ」と題した「識者」の談話記事のリードで「成立した改正皇室典範は世論の支持を得られるのか―。識者2人に評価を聞いたところ、国民の感覚とずれているとして、いずれも否定的な見方を示した」。/共同通信が「長子相続、欧州では常識」と題し、駒沢大教授・君塚直隆の談話記事を配信。「そもそも皇室典範は1947年の施行以来、80年近くほったらかしにされたのが問題だ。当時は男性皇族も多かったが、90年代には既に状況が変わっており、もっと早く改正すべきだった。典範といえども一つの法律に過ぎず、不磨の大典ではない。前例ができたのだから、時代に合わせて何度でも改正したらいい。(略)今回の典範改正は国民の意識と乖離している。1条の男系男子のみの継承規定を見直し、女性天皇、女系天皇を含む改正に取り組むべきだ。国民の意見はもちろん、皇族の方々からも話を聞く必要があるのではないか。」/共同通信が「男系男子に合理性ない」と題し、上智大教授・三浦まりの談話記事を配信。「なぜ男系男子でなければ天皇になれないのか。政府の説明には全く合理性がない。現在の皇室とは極めて遠い旧11宮家から養子を迎えるのは国民の感覚とずれる。身分制の復活につながり、憲法違反とのそしりは免れない。政府は理解が得られないと考えたから短時間の審議とし、だまし討ちのようだった。乱暴なプロセスは戦後の象徴天皇制を瓦解させる動きだ。(略)今の若者にとってジェンダー平等は当たり前だ。政治がこんなにも露骨な男尊女卑の発想を持つのかと驚いているに違いない。影響は天皇制の在り方にとどまらない。子を産む存在として女性を利用するような感覚を持つ国に進歩はない。」/共同通信が、「旧宮家からの養子、画期的/皇族数確保『賢明な方法』」と題し、国士舘大名誉教授・百地章の談話記事を配信。「旧宮家から男系男子の子孫を養子として皇室に迎えることが可能になる。画期的なことで評価したい。男系の皇統を守るために、先人たちは努力を重ねてきた。現在与えられた条件の中で男系を守るしかない。/上皇さまの退位を認めた特例法の付帯決議が『安定的な皇位継承の方策』を求めながら、今回は『喫緊の課題』として皇族数の確保を目的に議論が進み、結果として男系男子を維持する法律となった。大変賢明な方法だったと思う。当初から男系維持のために旧宮家から養子を迎える案だけにしていたら女性・女系天皇派は反発して、とても意見をまとめることはできなかっただろう。」/共同通信が「『国民の総意』遠く/疑念強めた政府対応」と題し、「旧宮家の養子縁組や女性皇族が結婚後も皇室に残ることを盛り込んだ改正皇室典範が17日、成立した。戦後、長らく続いた制度が変わる歴史的節目となったが、世論の受け止めはさまざまだ。賛意を示す人がいる一方、内容を疑問視する人も。『国民の総意は反映されていない』『情報発信が少ない』と、政府対応に憤る声も相次いだ」。/共同通信が「皇族数確保へ意義―与党/短時間で審議乱暴―野党」と題し、「改正皇室典範の成立を受け、与党は17日『皇族数の確保について結論を得られ、非常に意義深い』(自民党の小林鷹之政調会長)と評価した。野党は衆参両院の審議がそれぞれ数時間だったとして『進め方が極めて乱暴だ』(立憲民主党の水岡俊一代表)と批判した」。/共同通信が「統合の象徴、ゆがむ懸念/直系継承の道ふさぐな」と題した評論記事を配信。「皇族数確保を巡る改正皇室典範が国会で成立した。改正は、女性皇族が婚姻後も皇室に残り夫や子は一般国民とする一方、旧11宮家(旧皇族)の男系男子の子孫を養子とし、その子の男子に皇位継承資格を与える。『皇位は男系継承が伝統』と訴える保守派への配慮が強くにじみ、実現性に課題も抱える。『国と国民統合の象徴』である天皇像がゆがむ懸念がある。(略)将来の女性・女系天皇を模索する道を遮断し、一部野党の批判に耳を貸さずに結論を出す政権の手法は、『国民の総意に基づく』と憲法に規定される象徴天皇制にとって大きな禍根となった。」/共同通信が、「象徴天皇制に禍根/国民支持揺らぐ懸念」と題した評論記事を配信。「改正皇室典範の成立は、戦後の象徴天皇制と、議会政治の在り方に禍根を残した。天皇制の根幹に関わる歴史的な改正にもかかわらず、衆参両院の審議は『成立ありき』で終了。内容も国民の『総意』とかけ離れ、重大な問題をはらんでいる。皇室がよりどころとしてきた国民の支持が揺らぐ懸念が拭えない。(略)皇室と国民の間に溝を生みかねない今回の改正。後世は厳しい評価を下すだろう。」/共同通信が「議論を一からやり直せ」と題した論説記事を配信。「改正皇室典範が成立した。一般男性と結婚した女性皇族は皇族の身分を離れるとする規定を削除し、身分を保持できるようにした。加えて新たに規定を設け、1947年に皇籍を離れた旧11宮家から15歳以上で配偶者と子のいない男系男子を養子として皇族に迎え、養子の子が男性なら皇位継承資格を持つと定めた。だが問題が多すぎる。(略)女系天皇の可能性を閉ざすためなら、なりふり構わない自民によって議論が随所でゆがめられたことを忘れてはならないだろう。拭い難い不信を残した。宮内庁によれば、旧宮家の男系男子と天皇陛下との間には『36~38親等』の隔たりがある。限りなく遠い血縁に頼るしかないのか、女性・女系天皇は選択肢にならないのか。改めて議論を尽くす必要があろう。」/共同通信が「『立法府の総意』瓦解/女性・女系天皇封じ込め」と題し、「改正皇室典範は、参院野党第1党の立憲民主党をはじめ5党派が反対する中での成立となった」と報道。「高市政権が『数の力』を背景に、男系男子の皇位継承を堅持する改正を一気に仕上げ、国民の多くが関心を寄せる女性・女系天皇への道を事実上封じ込めた。『立法府の総意』は瓦解し、歴史的な典範改正にはそぐわない幕切れとなった。」/共同通信が「一定評価も消えぬ不安/割れる世論、宮内庁」と題し、「改正皇室典範の成立を受け、宮内庁関係者から皇族数確保に一定のめどが立ったことを評価する声が上がった。しかし、旧11宮家の男系男子の養子縁組などに対する世論は割れており、『国民の理解を得るのは容易ではない』との不安が広がる。実際に養子を迎えた際の影響や、制度運用上の懸念も根強い」。/共同通信が、「人間の尊厳認める方策を/皇室典範論議の公的いじめ」と題し、京都大人文科学研究所教授・藤原辰史のコラムを配信。「全ての女性の尊厳を、公然と踏みにじってやむことがない。今回の皇室典範『改正』を巡る話だ。踏みにじっているのは高市早苗首相であり、『立法府の総意』をまとめた衆参両院議長であり、閣議で改正を『了』とした閣僚たちである。/今回の改正の文言に横たわっているのは、男の女に対する性としての価値の優位の声高な宣言だ。さらにいえば、皇室の成員を、皇室を存続させるための『装置』と見なしてさえいる。この社会に漂う、人間の存在を都合のよい機械と捉える見方を強化するものだ。(略)憲法上は人間が人間として認められる私たちの世界で、公然と人間の尊厳が踏みにじられている。今の時代のこうした実相は、憲法が皇室という基本的人権の例外的存在を認めていることとも関係していると思う。例外があれば、そこに毎日の暮らしの苦しみを暴力的にぶつけやすく、実態としての例外はさらに拡張していく。」
女性皇族◆共同通信が、「女性皇族、人生の選択/結婚、公務に思い」と題した女性皇族の横顔記事のリードで「現在皇室にいる未婚の女性皇族5人は皇室典範改正で人生を大きく左右される。これまで結婚して皇室を離れる前提で過ごされてきたが、今後は皇室に残るかどうかの選択を迫られる。国民に寄り添い、公務に取り組んでいる姿を紹介する」。
愛子◆共同通信が、情勢皇族の横顔記事で「災害支援に関心」と題し、愛子を取り上げる。「天皇、皇后両陛下の長女愛子さま(24)は2024年に学習院大を卒業し、日本赤十字社の常勤嘱託職員として勤務されている。就職に際し『社会に直接的に貢献できる活動に魅力を感じた』とつづった。災害ボランティアに関心を寄せる。/戦後80年の戦没者慰霊など両陛下の公務に同行する機会が多く、その姿勢をじかに見てきた。昨年は初の海外公式訪問でラオスを訪れた。」
佳子◆共同通信が、情勢皇族の横顔記事で「手話で交流、国際親善も」と題し、佳子を取り上げる。「秋篠宮家の次女佳子さま(31)は得意の手話を使い、多彩な公務に携わられている。式典などのあいさつで『誰もが安心して暮らすことのできる社会になることを願っています』と思いを語る。行事の際に弟悠仁さま(19)をサポートする場面も多い。/国際親善で活躍し、2023年にペルー、24年にギリシャ、昨年はブラジルを公式訪問した。日系人との交流を通じ、直面してきた困難の歴史に思いを寄せている。」
彬子◆共同通信が、情勢皇族の横顔記事で「留学記がベストセラー」と題し、彬子を取り上げる。「三笠宮家の彬子さま(44)は、三笠宮の長男故寛仁親王の長女で、昨年9月に三笠宮家の当主となられた。英オックスフォード大の留学生活をつづった著書『赤と青のガウン』はベストセラーとなり、ラジオ番組『オールナイトニッポン』でパーソナリティーを務めたこともある。/大英博物館の日本美術コレクションの研究で女性皇族として初の博士号を取得した。日本の伝統文化を伝える団体『心游舎』を設立し、京都産業大など多くの大学で教壇に立つ。/2010年に共同通信のインタビューに応じ、05年にあった皇室典範改正の議論を巡り『自分の人生がかかっていることに意見を言えないことには、もどかしさを感じます』と語った。」
瑶子◆宮内庁が、三笠宮「家」の瑶子が8月3~18日の日程で米国を「私的旅行」すると発表。カリフォルニア州で開催される日本の芸術文化を紹介するイベントなどに出席すると報道。/共同通信が、情勢皇族の横顔記事で「障害者福祉に尽力」と題し、瑶子を取り上げる。「三笠宮家の瑶子さま(42)は彬子さまの妹で、父の故寛仁親王の思いを継いで障害者福祉に力を入れられている。自身も感音性難聴と公表した。2022年に宮内記者会に寄せた直筆の手紙には福祉活動について『心でぶつかっていかないと、納得や理解は得られないところだと経験上思っています』と記した。/高齢者や障害者を支える友愛十字会の総裁や、難聴者を支援するNPO法人『日本ユニバーサル・サウンドデザイン協会』の名誉総裁を務める。モータースポーツへの関わりも深く、各地の自動車レースに足を運んできた。」
承子◆共同通信が、情勢皇族の横顔記事で「ユニセフで子ども支援」と題し、承子を取り上げる。「高円宮家の長女承子さま(40)は早稲田大国際教養学部を卒業した2013年から日本ユニセフ協会に勤務されている。英エディンバラ大に留学経験があり、世界の子どもたちを支援する協会の業務でベトナム、東ティモールやスイスを訪れるなど、国際的な活動を重ねている。日本スカッシュ協会と全日本アーチェリー連盟の名誉総裁を務めている。/16歳だった02年に父高円宮がスカッシュの練習中に倒れ、47歳で死去した。以来、母久子さまの活動をそばで支える。23年には2人でヨルダンの皇太子夫妻の結婚式に参列し、昨年は能登半島地震の被災地を訪れた。」
皇室◆共同通信が「皇室16人で構成/継承資格者3人」と題し、皇室の構成を報道。「現在の皇室は天皇、皇后両陛下や上皇ご夫妻らで構成され、計16人いる。男性5人、女性11人で、皇位継承資格があるのは継承順1位の秋篠宮さま(60)、2位の秋篠宮家の長男悠仁さま(19)、3位の常陸宮さま(90)の3人となっている。」
旧宮家◆共同通信が、「養子対象、旧宮家の男子/陛下と36~38親等隔たり」と題し、「改正皇室典範で養子となる対象は、約80年前に皇籍離脱した旧11宮家の男系男子の子孫だ」と報道。「15歳以上で配偶者と子がいないことを要件とする。男系でたどると、現在の皇室と共通の祖先は約600年前の室町時代の伏見宮貞成親王にさかのぼり、宮内庁によると、天皇陛下とは36~38親等の隔たりがある。/旧11宮家は伏見宮、東伏見宮、久邇宮、東久邇宮、竹田宮、山階宮、賀陽宮、梨本宮、北白川宮、朝香宮、閑院宮。」
男系継承◆戦後に皇籍離脱した旧11宮家の一つ、久邇宮「家」の三男久邇朝宏が共同通信の取材に応じ、旧宮家の男系男子の養子縁組を可能とする「改正」皇室典範について「養子になると手を挙げる人がいるのか。現実味が湧かない」。養子として皇室に入るには「自分を殺して奉公する感覚を持つ必要があると思う」とし「どうなっていくか分からないが、法律で決めた以上、良い方向に向かってほしい」。
「女王」◆共同通信が「欧州で「女王」続々誕生へ/長子優先、伝統見直し進む」と題し、「欧州に七つある王国ではかつて王位継承を男子に『限定』または『優先』するとしてきたが、20世紀後半以降は性別を問わず第1子が継ぐ『長子優先』への転換が進んだ」と報道。「伝統見直しの背景には男女平等や安定的な王位継承という観点がある。ベルギー、スウェーデンなど4カ国の継承順1位は女性で、将来続々と女王が誕生する見込みだ。」
皇族費◆共同通信が「養子の皇族費年640万円/未成年は213万円」と題した解説記事を配信。「皇族の品位保持を目的として国は『皇族費』を支出している。養子に入った旧宮家の男系男子の子孫は『王』の身位に当たり、皇室経済法に基づき、18歳以上の成年は年額640万5千円、未成年は213万5千円となる。将来、結婚などで独立した生計を営むようになると、2135万円が支払われる。(略)改正皇室典範で、女性皇族は結婚後も皇室に残ることになる。独立の生計を営む場合、これまで男性皇族の半分だった皇族費は同額に引き上げられる。一方、夫と子は一般人で、家族として使う金が皇族費かどうかの区別は難しい」。
「夫婦別姓」◆高市早苗首相が参院予算委員会で、女性皇族と配偶者、子の身分が異なる「改正」皇室典範を巡り、選択的夫婦別姓制度とは「全然別の問題だ」と述べる。家族の一体感を理由に別姓に反対する立場と矛盾するのではないかと立憲民主党の蓮舫委員がただしたのに対し「一般国民と、皇族やご一家を同列に論じることには賛同できない」。
麻生太郎◆立憲民主党の蓮舫委員が参院予算委員会で、皇室典範の「改正」問題で、旧11宮家の男系男子の養子縁組について、養親の対象となった故三笠宮寛仁の妻信子が、麻生太郎・自民党副総裁の妹である点に言及。「改正」を議論した衆参両院の全体会議で麻生が自民代表だったとして「妹が養親になれる仕組みを導入、決定する場に出席するのは適切だったのか」。高市早苗首相「党で適切に選ばれたのだろう。信子さまとの関係をことさらに取り上げるのはいかがなものか」。
「大化」◆645年の当日、孝徳天皇の即位に伴い、日本で初めての元号を「大化」と定める。中大兄皇子らが蘇我入鹿を暗殺して実権を握り、都を飛鳥から難波に移して「大化の改新」と呼ばれる改革を進め、戸籍や税制の整備などにより、中央集権国家の基礎を築いたと報道。
靖国合祀◆太平洋戦争で旧日本軍の軍人や軍属として戦死した韓国人の靖国神社への合祀取り消しを神社や日本政府に求める訴訟を進めてきた市民団体が、30代の在日韓国人女性が近く、東京地裁に提訴すると発表。
【7月18日】
典範「改正」◆国連のハク事務総長副報道官が記者会見で、男系男子の皇位継承を堅持した「改正」皇室典範に関し「事務総長はあらゆる分野で女性を力づける包摂的な政策を全ての国が採用するよう促している」。
伊勢神宮◆共同通信が、企画記事「先人からつなぐ民俗行事/心打つ地元民のもてなし」で伊勢神宮の式年遷宮の「お木曳」を取り上げる。「伊勢神宮(三重県伊勢市)で20年に1度、社殿を建て替えてご神体を移す式年遷宮。2033(令和15)年の第63回に向けた準備が進む。造営の『御用材』を運ぶのが「お木曳」だ。旧神領民と呼ばれる地元の人々が奉仕するが、他地域から参加できる制度もある。特別神領民として、この民俗行事の一端に触れた。(略)かつて神都と称された伊勢に住む人々は神領民とされ、式年遷宮に際しての労役奉仕を担った。現在は民俗行事の位置づけであるお木曳もその一つで、550年以上前から営々と続けられている。」
戦死者慰霊碑◆厚生労働省の「戦後80年記憶の継承作文コンクール」で入賞した高校生らが、太平洋戦争の激戦地・硫黄島(東京都小笠原村)を訪問。日本人「戦没者」をまつる「天山慰霊碑」(硫黄島戦没者の碑)に献花し、日本軍の拠点で複数の遺骨が見つかった壕などを見て回る。
【7月19日】
典範「改正」◆共同通信が「旧宮家『赤の他人も同然』/皇室典範改正に憤り」と題し、作家・林真理子の主張をまとめた記事を配信。「『皇族にとって赤の他人同然と言える人を連れてきて、その子どもが天皇になる可能性がある。改正は国民の理解が得られるとは到底思えません』。皇族を題材にした小説を手がけ、皇室ファンでもある作家の林真理子さんは、旧宮家からの養子縁組を盛り込んだ今回の皇室典範改正に憤る。」
【7月20日】
紀子◆東京都文京区のホールを訪れ、指定難病の視神経脊髄炎患者とその家族を支援するチャリティーコンサートを鑑賞。終了後に出演者らと「懇談」。
英国王◆英与党労働党の党首となったアンディ・バーナム下院議員が、チャールズ国王の任命を受けて新首相に就任。/英与党労働党のアンディ・バーナム党首が、チャールズ国王の任命を受けて首相に就任。
典範「改正」◆共同通信が、「憲法と矛盾する皇族の人権/典範改正議論に欠けた自覚」と題した学芸記事で「天皇制の大きな転換点となる可能性がある改正皇室典範が成立した。旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎え、その子が男子であれば皇位継承資格を認める。女性天皇誕生の芽を摘む内容に、成立前から疑問の声が多く上がった」と報道。「名古屋大教授の河西秀哉は『安定的な皇位継承のために熟議を尽くせ』(『潮』8月号)で、男系継承は明治時代に確立された制度であって、それ以前は『天皇について「男系」とか「女系」という概念そのものが存在しなかった』と指摘する。(略)議論の進め方には昭和史研究家の保阪正康も苦言を呈する。『皇室典範改正は象徴天皇制を揺るがす』(『文芸春秋』8月号)では、皇族の暮らしを左右する改正であるのに『彼ら自身の意見にまともに耳を傾け』なかったと、皇族の人権に言及。『生身の存在である皇族への敬意が感じられない』と断じる。(略)職業選択や思想・良心の自由などが厳しく制限される皇族の人権については、より深刻な問題が潜む。『わたしが女性天皇を歓迎しないこれだけの理由』(『世界』8月号)で、東京大名誉教授の上野千鶴子は『天皇制は皇族の人権を無視することで成り立っている』と指摘。『「人権」概念には本来、「例外」はないし、あってはならない』。」
【7月21日】
秋篠宮、紀子◆8月18~26日の日程でパラグアイを「公式訪問」することが閣議で了解される。当年は日本人の移住90周年に当たるとしてパラグアイ政府から招待があり、記念式典出席やペニャ大統領への表敬訪問などに臨むと報道。
スペイン国王◆サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会で優勝したスペイン代表が、首都マドリードの中心部をバスで凱旋パレード。帰国早々、スペイン国王フェリペ6世とサンチェス首相の歓待を受けたと報道。
典範「改正」◆政府が閣議で、皇族数の確保に向けた「改正」皇室典範の公布を決定。24日にも正式に公布される見込みで、3カ月後に施行されると報道。/自民党の石破茂・前首相がフジテレビのインターネット番組で、「改正」皇室典範の成立に関し「国民の総意にかなうか、謙虚に耳を傾ける姿勢は当然持つべきだ」。女性皇族の婚姻後の身分保持を巡り「一つの家庭で、奥さまは皇族だが配偶者と子はそうではない。そういう家庭を法律でつくることが本当にあるべき姿なのか」。
【7月22日】
典範「改正」◆高市早苗首相が、宮内庁の黒田武一郎長官と官邸で面会。「改正」皇室典範の成立を受け「これから法執行の段階に入る」。面会後、黒田長官が記者団に明らかに。
皇位継承策◆中道改革連合が党会合で、安定的な皇位継承に関し、秋の臨時国会で党内議論を本格的に始める方針を確認。
【7月23日】
紀子◆能登半島地震で被災した石川県輪島市を訪れ、自身が総裁を務める結核予防会などが公民館で実施した集団検診の会場を視察。5月に開館した輪島市内の地域交流拠点「らいか堂」に移動し、乳児を育てる母親らと「懇談」。
典範「改正」◆共同通信が「女性天皇へ政治運動起きず/皇室、時代に合わせ変化」と題し、米ポートランド州立大教授・ケネス・ルオフのインタビュー記事を配信。「日本の皇室を長年研究する米ポートランド州立大のケネス・ルオフ教授は、世論調査では女性天皇容認が多数派である一方、実現に向けた組織的な政治運動が起きなかったと指摘した。今回の皇室典範改正では男系男子の継承にこだわる少数派の意見が通ったと分析。皇室が時代とともに変化することで存続してきた歴史を保守派は見過ごしていると言及した。」
壬午軍乱◆1882年の当日、朝鮮の首都、漢城(現ソウル)で兵士が反乱を起こす。「壬午軍乱」と呼ばれ、政府要人を殺害して日本公使館を襲撃し、失脚していた国王の父、大院君の政権復帰で暴動は収まったが、清と日本が派兵し、両国の朝鮮での利権が拡大したと報道。
【7月24日】
愛子◆「静養」先の栃木県那須町の那須御用邸付属邸から帰京。
佳子◆静岡県御殿場市にある馬術・スポーツセンターを訪れ、第60回全日本高校馬術競技大会の開会式に出席。
彬子◆宮内庁が、三笠宮「家」の彬子が8月7~14日の日程でブータンを「非公式」に訪問すると発表。当年は日本とブータンの外交関係樹立40周年に当たるとしてブータン王室側から招待があり、首都ティンプーの王室所有地に茶室が完成したことを記念する王室主催の茶会に出席する予定で、ワンチュク国王夫妻が日本の茶文化に関心があり、整備されたというと報道。
典範「改正」◆政府が、皇族数の確保に向けた「改正」皇室典範を公布。10月24日に施行されると報道。
ビョルケ密約◆1905年の当日、ロシアとドイツの両国皇帝が会談し、秘密条約「ビョルケ密約」を結ぶ。一方が欧州の他国から攻撃された場合に援助するとした軍事同盟で、フランスも勧誘すると定めたが、皇帝同士が独断で締結したため両国で反対され、発効しなかったと報道。
【7月25日】
「洋上慰霊」◆「北方領土」の元島民らが四島周辺の海域で船上から先祖を弔う「洋上慰霊」を実施。ロシアによるウクライナ侵攻の影響により、墓参を含むビザなし訪問再開のめどが立たず、北海道などが主催し5度目と報道。
ムソリーニ◆1943年の当日、イタリア国王が首相のムソリーニを罷免し、逮捕させる。ファシズム政権が崩壊して新首相に任命されたバドリオが9月、連合国に無条件降伏し、ムソリーニはドイツ軍に救出されて北イタリアで共和国樹立を宣言したが、45年に銃殺されたと報道。
【7月26日】
秋篠宮、紀子◆秋田県を訪れ、秋田市のあきた芸術劇場ミルハスで、第50回全国高校総合文化祭(総文祭)の総合開会式に出席。秋篠宮が「節目の大会となる。半世紀にわたり、次世代を担う高校生によって、毎年開催されてきたことは、未来に向けた文化創造の土壌を豊かにする上で、誠に意義深い」とあいさつ。
典範「改正」◆共同通信社が25、26両日、全国電話世論調査を実施し、皇族数確保に向けた「改正」皇室典範に関して、国民の「理解を得られない」が半数近くの49・6%で、「理解を得られる」は44・3%だったほか、女性皇族の身分保持は賛成75・0%、反対18・4%で、養子縁組に賛成は51・3%、反対39・3%となり、女性天皇を認めることに賛成は81・0%で、反対16・1%を大きく上回ったと報道。
「飛鳥・藤原の宮都」◆韓国で開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)第48回世界遺産委員会が、飛鳥時代の天皇の宮殿跡や高松塚古墳、石舞台古墳など19遺跡で構成する「飛鳥・藤原の宮都」(奈良県)を世界文化遺産に登録すると決める。/共同通信が「律令国家誕生までの足跡/女性天皇が活躍、繁栄彩る」と題したサイド記事で「『飛鳥・藤原の宮都』は6世紀末から8世紀初頭の宮殿跡や寺院跡、古墳など19遺跡からなる」と報道。「有力豪族による連合政権的な状態から天皇を中心とした中央集権体制に移行し、律令国家が成立した足跡を示す貴重な遺跡群だ。複数の女性天皇が登場して国を率い、繁栄の時代を印象付けた。」/共同通信が「最古の水時計台跡を発掘/飛鳥と半世紀歩む考古学者」と題したサイド記事で、東京学芸大名誉教授・木下正史を取り上げる。「遺跡発掘調査などで『飛鳥・藤原の宮都』の地に半世紀以上携わってきた東京学芸大名誉教授木下正史さん(85)は、世界文化遺産登録に向けて地元自治体の協議会で専門委員会の委員長を務めるキーパーソンだ。『評価されたのは発掘調査と研究の蓄積だけではない。住民が歴史的風土を守り伝えてきた意義は大きい』。多くの人の努力をねぎらった。」
【7月27日】
徳仁、雅子◆栃木県那須町の那須御用邸付属邸での「静養」を終え、帰京。
秋篠宮、紀子◆秋田市で全国高校総合文化祭の会場を巡り、写真部門や書道部門を視察して高校生と「交流」。秋田県立秋田工業高を訪れ、8月の「秋田竿灯まつり」に参加する生徒たちが披露する竿灯演技を見る。
皇位継承策◆高市早苗首相が衆院予算委員会集中審議で、皇位継承策に関する政府の有識者会議設置に否定的な見解を示す。中道改革連合の階猛委員が、女性・女系天皇の是非を含む皇位継承策を議論する有識者会議を早急に設けるよう要求。首相は、悠仁の年齢や結婚を踏まえた上で議論を深めるべきだとした2021年の有識者会議の報告書に触れ「状況は変化していない。直ちに新たな会議を設置する考えはない」。
【7月28日】
徳仁◆東京都江東区の日本科学未来館を訪れ、「水の未来を考える国際シンポジウム」に出席。
紀子◆東京都港区の明治記念館を訪れ、出産や育児で研究を中断した後、日本学術振興会の支援制度で復帰した特別研究員の交流会に出席。紀子は名誉特別研究員を務めていると報道。
ブルネイ国王◆中国の董軍・国防相が、訪問先のブルネイでボルキア国王と会談。董国防相がフィリピンと対立が続く南シナ海の平和は「地域各国の共通利益に関わる」とし、海上安全保障での実務協力の強化を呼びかけたと、新華社が伝える。ボルキア国王は防衛協力は両国関係の柱だとした上で「中国の艦艇のさらなる寄港を歓迎する」。
典範「改正」◆共同通信が連載企画「検証・皇室典範改正」の「(上)与党」で「本命の養子案、時超え結実/安倍氏、女系天皇を警戒」を配信。「『これはいい』。5月下旬、自民党の麻生太郎副総裁は3枚の紙に記された『立法府の総意』の原案を1行ずつ指でなぞりながら確認した。第一優先の『旧11宮家の男系男子の養子縁組』を認める内容だった。126代続く天皇制の男系維持に執念を見せる安倍晋三元首相ら保守派が本命視した養子案は、時を超えて今月17日の改正皇室典範の成立で結実した。(略)今月23日、改正典範成立を受け、麻生氏は麻生派会合で長い道のりを振り返った。『ようやく、本当にようやく改正を成し遂げることができた』」
【7月29日】
徳仁、雅子、愛子◆宮内庁が、徳仁、雅子と愛子が8月3日から予定していた静岡県下田市の須崎御用邸での「静養」を取りやめると発表。熊本県の地震で甚大な被害が生じていることに心を痛めているというと報道。
女性宮家◆共同通信が連載企画「検証・皇室典範改正」で「女性宮家、狭まる道筋/野田氏、苦渋の賛成判断」と題し「(下)野党」を配信。「7月10日、衆院本会議。中道改革連合の野田佳彦元首相は皇室典範改正案に賛成した。『敗北だ。本来ならば反対すべきだが、私がつくった党だ』。党決定に従う苦渋の判断だった。民主党政権の首相在任中から追求し続けた『女性宮家』は衆参各院で採択した付帯決議にすら残らず、実現への道筋は狭まる一方だ。」
【7月30日】
徳仁、雅子、愛子◆宮内庁が、徳仁、雅子が、熊本県の最大震度7の地震による犠牲者や被災者に「お見舞い」の気持ちを持っていると明らかにし、愛子も同様に被災者を案じているとしたと報道。
【7月31日】
雅子◆皇居内の紅葉山御養蚕所で、当年の養蚕作業の締めくくりとなる「御養蚕納の儀」に臨む。宮内庁によると、日本純産種の蚕「小石丸」などの繭からできた生糸の束が神前に供えられ、雅子が拝礼。
孝謙・称徳天皇◆共同通信が「孝謙・称徳天皇の思い」と題し、里中満智子著の漫画「女帝の手記」を紹介。「奈良時代、2度にわたり天皇に即位した女性がいた。新たな世の中をつくった女帝の事績を、彼女の手記という形でたどる。(略)女帝に導かれた時代が確かにあった。著者の漫画だからこそ描ける歴史がある。」
皇嗣職宮務官◆皇嗣職宮務官・安藤鷹乙の依願退官と、農林水産省大臣官房秘書課付の兼松伸之助を皇嗣職宮務官に起用する宮内庁人事が公表される。

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