【6月1日】
徳仁、雅子◆高市早苗首相が、オランダのイェッテン首相と電話会談し、当月予定する徳仁、雅子のオランダ「国賓」訪問の成功に向け、緊密に協力していくことを確認したと、高市首相が会談後、官邸で記者団に明らかに。「両国の友好親善をさらに深める機会となる」。
徳仁◆東京都北区を訪れ、荒川と隅田川の分岐点に位置し、隅田川の氾濫を防ぐために設置されている岩淵水門を視察。国の災害対策支援船に乗り、ライフジャケットを着てデッキに上がる。そばにある「荒川知水資料館」で、流域の地形が分かる立体模型やパネル展示を見る。
美智子◆ウクライナ語に翻訳された日本の絵本5作品、計5千部を日本からウクライナの学校や小児病院などに寄贈する式典がキーウで開かれる。絵本出版の至光社とNPO法人ウクライナ文化センター(いずれも東京)が主導し、5作品の翻訳を千部ずつ、ウクライナで出版したもので、5作品は、美智子が一家で長野県の三方ケ峰に登られた時の思い出を基にした「はじめてのやまのぼり」や、いわさきちひろの「ゆきのひのたんじょうび」などと報道。
ノルウェー皇太子◆訪日中のノルウェーのホーコン皇太子が東京都内で記者団の取材に応じ、同国が前月に参加を表明したフランスの核抑止構想について、欧州安全保障への「目配りの一つに過ぎない」として、大幅な政策変更ではないと示唆し、北大西洋条約機構(NATO)が引き続き最重要であり続けると語る。3日まで滞在して被爆者らと面会し、宇宙スタートアップ企業を視察するほか、徳仁との夕食会に出席する予定と報道。
「嵐」◆アイドルグループ「嵐」が31日、東京都文京区の東京ドームでコンサートを行い、26年半の活動を終えたと報道。「1999年11月にCDデビューし、ヒット曲を連発。(略)2009年から12年連続出場したNHK紅白歌合戦では、史上初のグループとしての司会も務めた。15年に宮城県で東日本大震災の復興支援コンサートを4日間開き、19年は天皇陛下の即位を祝う「国民祭典」の祝賀式典で奉祝曲を歌った」
白浜温泉◆「温泉神社」として知られる和歌山県白浜町の山神社で、温泉の恵みに感謝する献湯祭が営まれる。白浜温泉は道後温泉(松山市)、有馬温泉(神戸市)とともに「日本三古湯」に挙げられ、日本書紀には有間皇子から白浜温泉の素晴らしさを聞いた斉明天皇が658年に訪れたと記されていると報道。
国旗損壊罪◆自民党が議員立法で当国会中の成立を目指す日本国旗の損壊行為を罰する法案の条文案全容が判明したと報道。「人に著しく不快、嫌悪の情を催させる方法で公然と損壊、除去、汚損した者は2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金に処する」と規定しており、自ら損壊している状況を撮影し、映像を不特定多数に提供、公開した場合も処罰するが、「表現の自由、憲法の保障する国民の自由と権利を不当に侵害しないよう留意しなければならない」と記していると、関係者が明らかに。自民が、国旗損壊罪に関するプロジェクトチーム(PT)などの合同会議を党本部で開催。以後の修正を含め、松野博一PT座長らに対応を一任。
【6月2日】
徳仁、雅子◆宮内庁が、13日から始まる徳仁、雅子のオランダとベルギー「公式訪問」について詳細な日程を発表。「国賓」として公式行事に臨むまでの数日間、両国で国王夫妻の招待により王室の離宮に宿泊すると報道。「宮内庁によると、皇室との長年の親交を踏まえた特別な配慮で『静かな環境の中で旧交を温める機会になる』としている。」
皇族数確保策◆衆参両院の正副議長が、衆院議長公邸で会談。調整中の皇族数確保策の取りまとめ案について協議したが、結論を持ち越したと、複数の関係者が明らかに。4者が合意すれば、衆参の全13党派による全体会議を開催し、「立法府の総意」案として提示する段取りと報道。/共同通信が「養子慎重、立民の対応焦点/参院副議長、説得に腐心」と題し、「衆参両院の正副議長による皇族数確保策の取りまとめに向け、参院野党第1党の立憲民主党の対応が焦点になっている」と報道。「主要2案のうち『旧11宮家の男系男子を養子に迎える案』への慎重論が根強い。立民出身の福山哲郎参院副議長は党内の説得に腐心している。(略)衆院野党第1党の中道改革連合が主要2案を基本的に容認する党見解をまとめたのに対し、立民は慎重姿勢を崩さない。その背景には、国会の議論への強い不満がある。(略)福山氏を含む4者が一致しなければ、次回全体会議での『立法府の総意』案提示という次のステップには進めない。中道重鎮は『立民のせいで今国会の皇室典範改正が見送られたとは言われたくないのではないか』と心境を代弁した。」
「平和の礎」◆沖縄県が、糸満市摩文仁の石碑「平和の礎」に、新たに判明した95人の名前を刻銘すると発表。二重になっていた3人を削除し、総数は24万2659人となると報道。
天安門事件◆中国共産党・政府が民主化運動を武力弾圧した天安門事件から37年となる4日に事件の犠牲者の墓参りを禁止すると北京市公安局が遺族に通告したと、米政府系のラジオ自由アジア(RFA)が報じる。
【6月3日】
徳仁、雅子◆ノルウェーのホーコン皇太子を皇居・御所に招き、共に夕食。徳仁が車寄せで出迎える。
徳仁◆ノルウェーのホーコン皇太子と共に東京都千代田区のホテルを訪れ、海洋環境の保全などを議論する「世界島しょ国海洋会議」の開会式に出席。英語であいさつし「海面上昇など、数々の困難に直面している現代にあって、私たちの連帯が世界に調和と希望をもたらすことを願う」。国連関係者の基調講演を聴く。/高市早苗首相が、東京・紀尾井町のホテルニューオータニの宴会場「AZALEA」で徳仁にあいさつ。宴会場「鶴の間」で「世界島しょ国海洋会議」開会式に出席。
秋篠宮、紀子◆東京・元赤坂の赤坂御用地にある宮邸でノルウェーのホーコン皇太子と懇談。
英王室◆1937年の当日、元英国王エドワード8世のウィンザー公が米国人のシンプソン夫人と結婚。エドワード8世は離婚歴のある民間人の同夫人との結婚を巡り国教会などと対立し、在位約11カ月で自ら退位して愛を貫いたとして、「王冠をかけた恋」として知られると報道。
タイ◆タイの首都バンコクの刑務所から5月に仮釈放されて保護観察中だったタクシン元首相について、ルタポン法相が、ワチラロンコン国王の恩赦で直ちに正式に釈放されると明らかに。2日発行の官報で受刑者の恩赦が発表され、タクシンが対象に含まれると説明したと報道。
沖ノ島◆福岡県などが、世界文化遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の祭祀跡から出土したとされる破片を調査した結果、5世紀中ごろの金銅装(金メッキ)の甲冑の一部だったと発表。宮内庁が仁徳天皇陵として管理する堺市の大山古墳にあった甲冑と類似しているといい、最上位の権力者しか持てない高級品をささげていたとみられ、ヤマト政権が沖ノ島での祭祀を重視していたことを裏付ける文化財だとしていると報道。
【6月4日】
紀子◆東京都新宿区のホテルを訪れ、結核予防会の活動に賛同し、寄付をした個人や団体に感謝状を贈る式典に出席。式後に「懇談」。
久子◆宮内庁が、故高円宮の妻久子が10~22日の日程でスウェーデン、米国、メキシコの3カ国を「非公式」に訪問すると発表。スウェーデンで現地時間13日に首都ストックホルムで開かれるカール16世グスタフ国王夫妻の結婚50周年祝賀式典に出席し、夜、国王夫妻主催の晩さん会に臨むほか、米国とメキシコで日本サッカー協会の名誉総裁として、ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会の日本代表戦を観戦すると報道。
【6月5日】
皇族数確保策◆衆参両院の正副議長が衆院議長公邸で会談し、皇族数確保策に関する「立法府の総意」案に合意。判明した総意案によると、「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案」と「皇籍離脱した旧11宮家の男系男子を養子に迎える案」の主要2案を「了とする」と明記し、総意に基づき法制化を政府に求めており、8日に衆参全13党派による全体会議を開いて総意案を提示し、10日に決定する見通しと報道。尾崎正直・官房副長官が記者会見で、立法府の総意が取りまとめられれば「国会の議論を踏まえ、直ちに法案作成に入ることになる」と語る。/衆参正副議長の「立法府の総意」案は「旧11宮家の男系男子を養子に迎える案」を巡り、養子自身は皇位継承資格を持たないなど慎重な制度設計を求め、必要があると認められれば一定年数ごとに見直すとしたほか、安定的な皇位継承策について、引き続き検討することを付帯決議で確認するよう各党派に要請したと報道。/共同通信が「調整難航、リミット間際/立民残るわだかまり」と題した企画記事を配信。「衆参両院の正副議長が皇族数確保策を取りまとめた。『立法府の総意』と呼ぶには、衆参の与野党第1党出身者である4者の合意は大前提だったが、調整は難航。今国会の皇室典範改正が危ぶまれるリミットは間際だった。とりわけ慎重論が強い立憲民主党出身の福山哲郎参院副議長は党内の説得に奔走したものの、わだかまりが残った。(略)福山氏は取りまとめ案の説明のため、党内の有力議員を回った。養子案には『一定年数ごとに見直す』と盛り込み、政府に対しては『各党派の確認を得た上で国会に法案を提出する』と注文を付けるなど、一定の歯止めをかけたことに力点を置いた。『これ以上、引き延ばせない』と理解を示す議員もいた。/ただ立民の慎重論が根強いのは、安定的な皇位継承策を先送りし、皇族数確保策に限定したことにある。党重鎮は『立民に歩み寄った案では全くない。皇位継承が大事だという立民の立場はどこにいったのか』と嘆いた。」
皇宮護衛官◆共同通信が人物紹介記事で、「国家公務員のMVP」に選ばれた皇宮護衛官藤本龍昌を取り上げる。「2019年11月に催された天皇陛下の即位祝賀パレードでサイドカーの先頭を走り、陛下と皇后さまの最も近くで護衛する大役を務めた。オープンカーの華々しい両陛下を一目見ようと約11万9千人が東京都心の沿道に詰めかけた。その笑顔は忘れられない光景だ。『護衛は両陛下を中心とした一枚の絵。失敗や乱れは許されない』との気持ちで臨んだ。/皇室の護衛と警備を担う皇宮警察のベテラン。20年以上にわたって車列を守ってきた実績が評価され、『国家公務員のMVP』と呼ばれる人事院総裁賞に輝いた。(略)受賞後、同僚だった妻と一緒に皇居で陛下と面会した。『お久しぶりですね』。声をかけられ、この上ない喜びを感じた。」
「天皇への敗北」◆共同通信が新刊紹介記事で「哲学者が問う戦後の矛盾」と題し、國分功一郎著「天皇への敗北」を取り上げる。「どきっとするタイトルだ。國分功一郎著『天皇への敗北』(新潮新書・990円)は、天皇論と憲法論、そして文学論を駆使し、戦後日本がやり過ごしてきた『矛盾』の存在に迫る。(略)タイトルが意味するのは、戦後の憲法学と天皇との関係性だ。著者がこのテーマに取り組んだのは2012年に誕生した第2次安倍政権がきっかけ。約8年に及んだ政権は、憲法改正のルールを変えようとしたり、集団的自衛権を巡る政府の憲法解釈を変更したりと、『立憲主義に対するあからさまな挑戦』を行った。/この時、注目を集めたのが天皇の護憲的態度だ。『憲法秩序の破壊者』の企てを止めるために日本国民は『天皇に頼らざるを得なかった』。立憲主義の精神を国民に根付かせようとしてきた憲法学の試みは天皇にかなわなかった、と指摘する。」
「承久の乱」◆1221年の当日、後鳥羽上皇が鎌倉幕府倒幕のため京都で挙兵、承久の乱が始まる。翌日、執権北条義時追討の宣旨を出したが、幕府の大軍に圧倒され約1カ月で敗北、隠岐へ流され、朝廷監視の六波羅探題が設置されて、幕府の政治的優位が確立したと報道。
「昭和100年」◆政府が、2026年版「環境・循環型社会・生物多様性白書(環境白書)」を閣議決定。世界で資源獲得競争が激しくなる中、金属やプラスチックを有効利用する「循環経済」への移行を急ぐべきだと強調し、過去最悪となった25年度のクマ被害を踏まえ、生息地にむやみに入らないといった国民向けの注意点を盛り込んだほか、「昭和」への改元から100年になるのを記念し、公害や自然保護、廃棄物対策の歴史を写真で振り返るページも設けたと報道。
「洋上慰霊」◆北海道が、「北方領土」の元島民らが周辺の海上から先祖を弔う「洋上慰霊」を7月25日~9月3日に計6回行うと発表。ロシアのウクライナ侵攻が始まった2022年以降、墓参を含むビザなし訪問のめどが立っておらず、北海道と北方領土問題対策協会、元島民らでつくる「千島歯舞諸島居住者連盟」が主催し、5年連続の実施となると報道。
【6月6日】
国旗損壊罪◆自民党が議員立法で当国会成立を目指す「日本国旗損壊罪法案」を巡り、処罰対象になる場合と、ならない場合の想定例をまとめたことが分かる。スポーツの日本代表チームを応援する「国旗」への寄せ書きや、実写映画での損壊場面の上映は対象外としたと、関係者が明らかに。
「飛鳥・藤原の宮都」◆国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が、飛鳥時代の天皇の宮殿跡や高松塚古墳など19遺跡で構成する「飛鳥・藤原の宮都」(奈良県)を世界文化遺産に登録するよう勧告したと、文化庁が発表。7月19~29日に韓国・釜山で開かれるユネスコ世界遺産委員会で登録可否が審査され、勧告通りに正式決定する見通しと報道。/共同通信が企画記事「発掘100年、国際舞台へ/地下に眠る遺産に光」と題し「高松塚古墳や石舞台古墳など歴史の教科書に登場する有名遺跡の宝庫『飛鳥・藤原の宮都』(奈良県)が世界文化遺産に登録される見通しとなった」と配信。「100年近くにわたる発掘調査で地下の遺跡に光を当て、古代日本の姿を次々と解き明かしてきた。考古遺跡特有の『分かりにくさ』という逆境もはね返し、候補入りから約19年かけて世界の晴れ舞台にたどり着いた。(略)世界で評価を受けるための戦略も練った。『「日本国誕生」では国内向けの表現だ。「日本」という言葉はなるべく使わないようにした』(関係者)。推薦時には『東アジアの古代国家形成期』と位置付けることで、世界史的な意義を強調する作戦が功を奏した。」
「梅の日」◆「梅の日」に、梅の名産地として知られる和歌山県田辺市にある熊野本宮大社で、豊作や産地の発展を祈る式典が開かれる。「梅の日」は、室町時代の1545年6月6日に京都の賀茂神社に後奈良天皇が梅を奉納し、五穀豊穣を祈ったところ雨が降り始めたという故事にちなんで、生産地の自治体や生産者組合などでつくる「紀州梅の会」が制定したと報道。
「斎王まつり」◆古代から中世にかけて天皇に代わって伊勢神宮に仕えた未婚の皇女「斎王」を顕彰する「斎王まつり」が、三重県明和町の国史跡「斎宮跡」周辺で開かれる。斎王一行が都から斎宮に向かった「群行」が再現される。
【6月8日】
愛子◆東京・池袋の東京芸術劇場を訪れ、ウィーン少年合唱団のコンサートを鑑賞。明仁が作った琉歌(沖縄の歌)に、美智子が曲をつけた「歌声の響」や、童謡「ふるさと」などが披露される。
皇族数確保策◆衆参両院が、皇族数確保策に関する全体会議を衆院議長公邸で開き、両院正副議長がまとめた「立法府の総意」案を衆参13党派に示す。自民、中道改革連合、日本維新の会、国民民主、参政、チームみらい、公明7党がおおむね賛同し、森英介・衆院議長が10日に再び全体会議を開催し、取りまとめる方針を表明。記者会見で「今国会中に皇室典範などの改正にこぎ着けたい」。/衆参両院の正副議長が、皇族数確保策の「旧11宮家を養子に迎える案」の見直し規定について、20~30年後を想定していることが分かったと報道。複数の関係者が明らかにしたもので、4者が取りまとめた「立法府の総意」案は「必要があると認めるときは、一定年数ごとに見直す」との表記にとどめ、年限は区切っていないが、20~30年後になれば皇室の構成や皇族数が変化し、見直しが必要かどうかの見極めが可能になると判断したとみられると報道。/共同通信が、「合意優先、目立つ玉虫色/認識にずれ、新たな火種」と題し、「衆参両院の正副議長が提示した皇族数確保策の『立法府の総意』案は幅広い合意を優先し、バランスを意識した内容となった」と報道。「半面、立場に隔たりのある個別論点では文言解釈に幅がある『玉虫色』の表現が目立ち、各党の受け取り方によっては認識のずれが生じかねない。政府が皇室典範改正案を具体化した際、新たな火種となる可能性もはらむ。」
養子案◆森英介・衆院議長が記者会見で、皇族数確保に向けた「立法府の総意」案に盛り込んだ「旧11宮家を養子に迎える案」に関し、「養子となった男子に男の子が生まれれば皇位継承権を持つことになる」。総意案は、養子自身については「皇位継承資格を持たないこととする」と記述し、慎重な制度設計を求めていると報道。
「国体護持」◆1945年の当日、裕仁が出席し、閣僚や軍首脳らが集まった御前会議で「今後採るべき戦争指導の基本大綱」を決定。沖縄戦の敗色が濃くなる中、陸軍の徹底抗戦論が反映され、本土決戦を前提に国体護持(天皇制の維持)を戦争目的とする方針を決めたと報道。
【6月9日】
皇族数確保策◆自民党が、「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」を開き、衆参両院の正副議長による皇族数確保策の「立法府の総意」案を全会一致で了承。会長を務める麻生太郎・副総裁「党として理解できるものだ。何としても今国会で皇室典範の改正を成し遂げたい」。自民の「保守団結の会」が「改正」案を作成する際、女性皇族の配偶者と子は皇族身分を持たせないように求める高市早苗首相宛ての提言書を木原稔・官房長官に渡す。旧11宮家の男系男子を養子に迎える案で、年齢を制限しないことを要請。「日本の尊厳と国益を護る会」が、養子案を高く評価するとの声明を近く発出する方針を決める。/中道改革連合、立憲民主、公明3党の幹事長らが会談で、皇族数確保策を巡る森英介・衆院議長(自民党)の「養子となった男子に男の子が生まれれば、皇位継承権を持つ」との発言は不適切との認識で一致。森ら衆参両院の正副議長4者がまとめた「立法府の総意」案には含まれず、自民の主張に沿った内容だったとして、野党から「皇位継承の問題は議題にしていなかったのに、非常に軽率な発言だ」との反発が広がったと報道。中道の野田佳彦・元首相が記者団に「何とか前に進めようとしている時に、流れを壊すような残念な発言だ」。国民民主党の玉木雄一郎代表が記者会見で「今回は皇族数の減少に歯止めをかけるのが目的だ。皇位継承に話を広げるとまとまらなくなる」。森が、自身の発言は現行の皇室典範の解釈を述べたもので「将来の検討を先取りし、縛るような趣旨ではない」と釈明するコメントを出す。自民の保守系グループ「日本の尊厳と国益を護る会」代表の青山繁晴・環境副大臣「旧宮家の男系男子の子が皇位継承権を持つのは当然だ。議長の権限を逸脱したものではない」。
ローマ皇帝ネロ◆68年の当日、ローマ皇帝ネロが自殺。在位初期は徴税の弊害是正や解放奴隷の重用など善政を敷いたが、母や妻を殺し、キリスト教徒を迫害するなど暴虐な性格が次第に表面化し、属州の反乱などで元老院や近衛兵が離反して皇帝の座を追われたと報道。
【6月10日】
皇族数確保策◆衆参両院が、各党派を集めた全体会議を衆院議長公邸で開き、皇族数確保策に関する「立法府の総意」を決定。「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案」と「旧11宮家の男系男子を養子に迎える案」を了とし、総意に基づく法制化を政府に要請する内容で、安定的な皇位継承策は先送りし、検討継続を付帯決議で確認するよう各党派に求めたと報道。森英介・衆院議長(自民党)が、養子案に関し「養子となった男子に男の子が生まれれば、皇位継承権を持つ」とした自身の発言を陳謝。衆院野党第1党の中道改革連合の笠浩史が、総意の内容が政府の法制化作業に十分反映されていない場合は「差し戻しもあり得るとの厳しい姿勢で臨んでほしい」と求める。森議長が全体会議後の記者会見で「政府の法案骨子や要綱に適切に反映されているのかどうかを確認するのは極めて重要だ」。石井啓一・衆院副議長(中道)「悠仁さままでの皇位継承の流れはゆるがせにしないというのが大前提だ。その上で、その先どうするかということは今後の検討課題だ」。養子縁組の見直し規定について「衆参正副議長の4者の間では20年ないし30年が想定される」。高市早苗首相が衆参正副議長から報告を受け「早急に法案策定に取りかかり、速やかに骨子案を示せるように取り組む」。/共同通信が「国民置き去りの『総意』」と題した解説記事を配信。「皇族数確保策の立法府の総意が決まった。先細りが懸念される皇室の『喫緊の課題』解決に向け、国会が議論5年目にしてようやく道筋を付けた。一方で、世論の注目が集まる女性天皇の是非を含む安定的な皇位継承策の検討は先送りにした。各党の合意を優先した結果、国民の関心事を置き去りにした総意になったと言わざるを得ない。」/共同通信が「総意と呼ぶに値するか」と題した論説記事を配信。「衆参両院の正副議長は全13党派の全体会議を開き、皇族数確保に向け『立法府の総意』を決定した。(略)当面の皇族数確保策として、一定の効果は期待できるだろう。ただし将来にわたり皇室制度、ひいては象徴天皇制を支える基盤になることを考えると、安定性に欠け、不十分と評価せざるを得ない。さらなる議論と見直しの継続が不可欠だ。(略)法案の国会審議などで政府は多くの課題や疑問点についてできる限り丁寧で分かりやすい説明を尽くす必要がある。併せて今回の議論から切り離した皇位継承策と正面から向き合い、女性・女系天皇を容認するかどうか、速やかに議論に入るべきだ。」/共同通信が「男系維持、色濃く反映/皇位継承、棚上げに不満」と題した企画記事を配信。「皇族数確保策の『立法府の総意』は、4年を超す議論を経てようやく形になった。平行線だった与野党協議は、衆院選の自民党圧勝が転機となり一気に決着。男系の伝統維持を重視する自民の主張が、国会のパワーバランスそのままに色濃く反映される形となった。一方、皇位継承策の本質的な内容は棚上げされたままで、議論を求めた参院野党第1党の立憲民主党は不満が収まらない。」/共同通信が「残る曖昧さ、運用に難路/対象は『生身の人間』」と題した企画記事を配信。「皇室制度改革を巡り、衆参両院の正副議長が『立法府の総意』を高市早苗首相に報告した。二つの案によって皇族数の確保を図る考えだが、細部は曖昧な点が多い。『生身の人間』である女性皇族や旧宮家の子孫の人生を翻弄しかねず、実際の運用には難しい課題が山積している。(略)『総意』は皇室に残るかどうかは『意向を尊重する』とした。ただ側近は『制度改革の趣旨から言って、「残らない」選択を表立ってできるだろうか』と案じる。(略)配偶者と子が対象外となれば、選挙権や政治活動の自由は保障される。交流サイト(SNS)を使った情報発信など『表現の自由』の解釈も整理が必要だ。/身の回りの世話をする宮内庁や警護をする皇宮警察など行政の対応は法的根拠が求められる。宮中行事や外国訪問といった公務への関わり方も定まっていない。/皇室経済法は、天皇の子孫の女性『内親王』が独立生計を営む場合、皇族費は定額(3050万円)の半額とし、男性『親王』は定額と定める。女性皇族の幅広い活動を想定していなかったためで、結婚後も公務を続けるとなれば、相応の見直しが必要となってくる。(略)宮内庁幹部は『養子縁組を受け入れるかどうか、当事者の思いは蚊帳の外に置かれている。制度の「外枠」ができたとしても双方の意思が合致する保証はない』と疑問符を付けた。」
皇位継承策◆石井衆院副議長が記者会見で、安定的な皇位継承策に関し、悠仁までの流れはゆるがせにしないのは大前提だとした上で「その先は今後の検討課題だ」。
皇位継承権◆森英介・衆院議長が皇族数確保策を巡る全体会議で、養子を容認する案に関し「養子となった男子に男の子が生まれれば、皇位継承権を持つ」とした自らの発言を陳謝。現行法に基づく解釈を述べたものだと改めて釈明し「真意が伝わらず、ご迷惑をおかけしたことをおわびする」。複数の出席者が明らかに。中道改革連合の笠浩史が全体会議で「将来の立法府が検討すべき課題にまで踏み込んだ発言をしたことは、不適切で遺憾だ」。公明党の西田実仁・幹事長「強い違和感を禁じ得ない。次世代以降の在り方は静かな環境で議論を深めるべき課題だ」。
王位継承制度◆共同通信が「『長子優先』欧州で主流に/男女同権へ法改正進む」と題したサイド記事で「世界には英連邦のほか約30の君主制国家があり、女性の王位継承権を巡る考え方は国ごとに異なる」と配信。「欧州では第2次大戦後、『男子のみ』または『男子優先』としてきた国の多くで男女平等や王室維持の観点から法改正が進み、性別を問わない『長子優先』が主流となった。一方、中東を中心に男性のみに継承権が認められている国もある。」
「漏刻祭」◆日本で初めて時刻制度を定めたとされる天智天皇を祭る大津市の近江神宮で、「時の記念日」に時計産業の発展を祈る「漏刻祭」が開かれる。王朝装束をまとった時計業界の関係者らが国内大手メーカーなどの壁かけ時計や腕時計を神前に供え、天智天皇に時計の歴史の進展を報告したと報道。
高麗郡◆716年の当日、大和朝廷が武蔵国(現在の埼玉県西部)に高麗郡を設置、駿河、甲斐、相模など東国7カ国に住んでいた高麗人1799人を移住させた(「続日本紀」)と報道。「朝鮮半島にあった高句麗が滅亡した後、多くの高麗人が渡来していた。」
サッカー天皇杯◆日本サッカー協会が、第106回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)の組み合わせを発表。大会は8月19日の1回戦で開幕し、東京・MUFGスタジアム(国立競技場)での決勝は6大会ぶりの元日開催となると報道。
【6月11日】
徳仁◆13日から始まるオランダとベルギー「公式訪問」を前に皇居・宮殿「石橋の間」で記者会見。「両国との間に培われてきた交流の歴史に思いを巡らせたい」。「両国の人々との友好関係がさらに深まる機会になればと思う」。皇族数確保の議論について問われ、制度への言及は控えると断った上で「国民の理解が得られるものとなることを望んでいる」。
皇族数確保策◆宮内庁の黒田武一郎長官が記者会見で、皇族数確保策に関する「立法府の総意」が10日に決定されたことを徳仁に報告したと明らかに。「国民の総意に基づくお立場から、国民の理解や納得を得られるものとなるように願われているのではないかと拝察している」。秋篠宮にも報告したと報道。/木原稔・官房長官が記者会見で、皇族数確保策に関する「立法府の総意」が決定したことを受け、皇室典範の「改正」作業を急ぐ考えを示し「直ちに法案作成に取り組む。骨子を作成の上、速やかに衆参両院の正副議長に説明する」。自民党の磯崎仁彦・参院国対委員長が記者団に「6月下旬にも提出と言われている。来週中には審議する委員会を決める必要がある」。自民は以後の国会審議を見据えた勉強会を開いて新人議員を含め認識の共有を図り、麻生太郎・副総裁「何としても今国会で皇室典範の改正を成し遂げたい」。
サグラダ・ファミリア教会◆スペイン北東部バルセロナの世界遺産で建築家アントニ・ガウディの代表作サグラダ・ファミリア教会で、高さ172・5メートルの主塔「イエス・キリストの塔」が完成し、ローマ教皇レオ14世が記念ミサを執り行う。現地時間10日はガウディ没後100年の命日に当たり、約4千人の招待客が参列。スペイン政府によると、スペイン国王夫妻やサンチェス首相が出席。
【6月12日】
徳仁、雅子オランダ訪問◆共同通信が「両陛下訪問『重要な機会』/オランダ大使、友好に期待」と題し、駐日オランダ大使のインタビュー記事を配信。「天皇、皇后両陛下のオランダとベルギーの公式訪問が13日から始まる。最初の訪問国オランダとは第2次大戦で交戦した歴史を乗り越え、皇室と王室が戦後の融和を図ってきた。ヒルス・ベスホー・プルッフ駐日大使(63)は12日までに東京都内で共同通信などのインタビューに応じ『両国の良好な関係を確認し、友好を示す重要な機会になる』と期待した。」
ヘルシンキ◆1550年の当日、スウェーデン国王グスタフ・バーサがヘルシンキを建設、商人らに移住を促す勅令を出す。ハンザ同盟勢力から脱却し、商業拠点を整備することが目的で、19世紀にロシアがフィンランド大公国として統治し、ヘルシンキを首都と定めたと報道。
タイ王女◆タイ王室庁によると、パチャラキティヤパー王女(ワチラロンコン国王の長女)が11日、死去したと報道。「47歳。国王後継者の有力候補だったが22年12月に心臓発作を起こし、意識不明のまま入院していた。(略)国王には王室での公式の肩書を持つ子が他に2人いる。後継者は定められていない。」
カタール◆カタール首長府が、タミム首長がトランプ米大統領と電話会談し、米国とイランの戦闘終結に向けた協議を巡り意見交換したと発表。首長府によると、タミム首長は平和的手段を通じた紛争解決への努力を歓迎するとし、事態の沈静化に取り組むトランプ大統領に感謝の意を示したとしていると報道。
バーレーン◆バーレーンのメディアが、ハマド国王とトランプ米大統領が電話会談し、米イラン情勢について協議したと報じる。
皇室制度◆共同通信が、企画「イチからQ」を配信。「皇室制度の行方は」と題した記事のリードで「国会で皇室典範改正に向けた議論が進んでいます。高市早苗首相は『国家の基本に関わる先送りできない課題』と位置付け、今国会で改正を目指しています。一方、議論のテーマは『喫緊の課題』として皇族数の確保策に限定し、世論調査で賛成が多い女性天皇は議題とされていません。憲法1条は、天皇の地位は『主権の存する日本国民の総意に基づく』と定めています。議論を整理し、皇室制度の在り方を考えたいと思います」。
皇族数確保策◆高市早苗首相が、日本維新の会の藤田文武・共同代表と官邸で会談し、皇族数確保に向けた皇室典範「改正」案について「自民党と維新の連立政権なので、まずは両党で細かい制度設計まで詰めて、表に出る時にはずれがないようにしてほしい」。藤田共同代表が記者団に明らかに。中道改革連合の野田佳彦・元首相が共同通信の取材に「立法府が総意をまとめた意味をなくすような驚くべき発言だ。皇室典範は他の法案とは次元が違う。皇室の課題の重要さを分かっていない」。国民民主党の玉木雄一郎代表がX(旧ツイッター)に「取りまとめた『立法府の総意』は無視ということか」。共産党の小池晃・書記局長がXに「全会派を集めた全体会議は、いったい何のためだったのか」。/共同通信が「養子見直し、夫子身分焦点/『総意』不十分なら混乱」と題した企画記事で「政府が皇族数確保に向けた皇室典範改正作業を本格化させている」と配信。「慎重論が根強い『旧11宮家の男系男子を養子に迎える案』の見直し規定の年限や、女性皇族の『配偶者と子への身分付与』は将来に検討の余地を残すような書きぶりになるかどうかも焦点だ。『立法府の総意』を十分反映させず、与党の意向がにじむ内容になれば、各党を巻き込んだ混乱を招きかねない」。
【6月13日】
徳仁、雅子、秋篠宮、紀子◆徳仁、雅子が、オランダとベルギーを「公式訪問」するため、政府専用機で羽田空港を出発。空港で秋篠宮、紀子や森英介・衆院議長らが見送る。訪問中、秋篠宮が天皇の国事行為の臨時代行をすると報道。
徳仁、雅子訪欧◆共同通信が企画「皇室ノート」の「皇室と王室、強い絆/両陛下、友好つなぐ旅」と題した記事で「天皇、皇后両陛下は24年ぶりの2カ国歴訪となるオランダ・ベルギー公式訪問に向かわれた」と配信。「皇室と両国の王室は公私にわたり、親密な関係を育んできた。この流れを受け継ぎ、絆を強めていく考えだ。国同士の友好親善の基礎として『両陛下は人と人とのつきあいを大切にされている』と側近は言う。滞在中は王室の離宮に特別に招かれ、国王夫妻と語らいのひとときを過ごす。」
紀子、佳子◆茨城県つくば市の筑波技術大を訪れ、聴覚障害のある中央アジア・キルギスの女性たちと「懇談」。女性たちは、キルギスで聴覚障害者を取り巻く環境改善や生活支援に携わり、国際協力機構(JICA)の事業の一環として訪日したと報道。これに先立ち紀子、佳子は、キルギスの聴覚障害者の現状を伝えるJICAの市民交流会に出席。
スペイン国王◆スペイン「領」カナリア諸島の訪問を終えたローマ教皇レオ14世が、バチカンに戻るため搭乗予定だった特別機に不具合があり、離陸できないトラブルに見舞われたが、見送りに訪れたスペイン国王フェリペ6世が自身の搭乗機を提供し、教皇は帰国の途についたと、バチカン公式メディアなどが報じる。特別機はスペインのイベリア航空が手配したが、離陸前に技術的な問題が起き、同行していた教皇庁の関係者や記者団には、イベリア航空が別の航空機を用意したというと報道。
政府専用機◆高市早苗首相が、政府専用機ではなく民間のチャーター機で欧州歴訪に出発。徳仁、雅子が13日からのオランダ、ベルギー「公式訪問」で政府専用機を使用されるための対応と報道。
硫黄島追悼式◆太平洋戦争の激戦地・硫黄島(東京都小笠原村)で戦没者追悼式を主催する都が、出席可能な遺族の範囲を当年度からひ孫までに拡大することが、都への取材で分かる。1983年から開催する中で初めてで、島は個人の渡航が制限されており、遺族は「歴史継承や全国の子孫のため、国の事業でも対象を拡大してほしい」と話すと報道。
【6月14日】
徳仁、雅子◆最初の「公式訪問」国オランダの首都アムステルダム郊外にあるスキポール空港に政府専用機で到着。儀仗隊が並ぶ中、国王夫妻の側近や政府関係者らの出迎えを受ける。車で移動し、宿泊先となる王室の離宮ヘット・アウデ・ロー城に入る。
「無名戦士の墓」◆高市早苗首相が、訪問先の英ロンドンでウェストミンスター寺院を訪れ、無名戦士の墓に献花。次の訪問国のイタリアでも15日に同様の施設を訪問する予定で、首相は外遊先で戦没者追悼施設での献花を続けており、高市内閣は4月、閣僚らが海外出張した際には、日本政府が建立した戦没者慰霊碑訪問に努めることを閣議了解したと報道。
【6月15日】
徳仁、雅子◆徳仁が、オランダ・アペルドールンで、宿泊先の王室の離宮ヘット・アウデ・ロー城に隣接するヘット・ロー宮殿を視察。正面玄関から前庭に出て、報道陣の撮影に応じる。雅子は体調を整えるためとして同行を控える。ヘット・アウデ・ロー城で、城を訪れたウィレムアレクサンダー国王夫妻と共に、サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会の日本対オランダ戦をテレビ観戦。オランダ王室がインスタグラムで写真を公開。宮内庁によると、観戦は国王夫妻側の提案というと報道。/共同通信が「家族ぐるみのつきあい/両陛下と国王夫妻」と題したサイド記事を配信。「天皇、皇后両陛下にとってオランダのウィレムアレクサンダー国王夫妻は、家族ぐるみで交流を続けるごく親しい関係だ。結婚式や即位儀式でお互いに往来を重ね、国王夫妻が来日した際は懇談の機会を持ってきた。」
ノルウェー◆ノルウェーのオスロ地裁が、強制性交などの罪に問われたホーコン皇太子の義理の息子マリウス・ボルグ・ホイビー被告に、禁錮4年の判決を言い渡す。欧州メディアが報じる。ホーコン皇太子は2001年、メッテ・マリット皇太子妃と結婚し、ホイビー被告は結婚前に別の男性との間に生まれた息子で、王位継承権はないと報道。
皇族数確保策◆共同通信が、「典範改正、首相発言に波紋/野党疑念『総意軽視では』」と題した企画記事で「政府が皇族数確保に向けた皇室典範改正作業を進める中、高市早苗首相が『与党で細かい制度設計を詰めてほしい』と要請した発言に波紋が広がっている」と報道。「衆参両院でまとめた『立法府の総意』で与党協議は触れられていないためだ。森英介衆院議長(自民党)も皇位継承資格に言及した後に陳謝したばかり。野党は『総意軽視ではないか』と疑念を抱く。」
サッカーW杯観戦◆小泉進次郎・防衛相が東京のオランダ大使館を訪れ、同国のイェジルゲス副首相兼国防相と共にサッカー・ワールドカップ(W杯)の日本対オランダ戦を観戦。自身のX(旧ツイッター)で、観戦中、イェジルゲス副首相からオランダ訪問中の徳仁、雅子が国王夫妻と共に観戦していると知らされたと明かす。
「無名戦士の墓」◆高市早苗首相が訪問先のイタリア・ローマで、無名戦士の墓に献花。
記念貨幣◆財務省が、日本のアニメやマンガのキャラクターや、国宝などの地域資源をあしらった記念貨幣の発行について検討を始めたと報道。「コンテンツを主眼にした記念貨幣は現状発行できないが、英国では映画『ハリー・ポッター』などを活用する例がある。自国文化の発信や新たな収益の創出につながるとみて、通貨法改正を視野に議論を進める。/政府発行の記念貨幣は、皇室の慶事や五輪といった国家的な事業に関わるものしか発行できない規定がある。1964年の東京五輪を第1号に、天皇陛下の即位やサッカーのワールドカップ日韓大会、大阪・関西万博などに合わせてつくられてきた。」
【6月16日】
徳仁、雅子◆オランダの首都アムステルダムに移る。
徳仁◆共同通信が「水問題がつないだ2人/陛下と国王、思い共鳴」と題したサイド記事を配信。「オランダ訪問中の天皇陛下は17日に、ウィレムアレクサンダー国王と治水研究施設を視察される。水問題をライフワークとする陛下だが、国王とは国連の水に関する諮問委員会で共に活動した間柄。取り組みを支える政策研究大学院大の広木謙三名誉教授は『水問題を通じて恵まれない人に寄り添う姿勢に、国王も共鳴している』と話した。」
香淳皇后◆2000年の当日、老衰のため97歳で死去。追号は「香淳皇后」で、1924年に皇太子だった昭和天皇と結婚、第2次大戦をはさむ激動の時代を過ごし、記録が残る奈良時代以降の歴代皇太后・皇后で最高齢だったと報道。
英王子◆英PA通信が、チャールズ英国王の孫のジョージ王子が9月に英ロンドン郊外にある私立イートン校に入学すると報じる。父親のウィリアム皇太子も同じ学校を卒業していると報道。
皇族数確保策◆自民党の萩生田光一・幹事長代行が記者会見で、皇族数確保に向けた皇室典範「改正」を巡り「政府から改正案が示されれば速やかに党内手続きを進め、今国会中の着実な成立を目指す」。中道改革連合、立憲民主、公明3党の幹事長が国会内で会談し、「改正」案提出後、特別委員会で審議すべきだとの認識を確認。中道の階猛・幹事長が会談後、高市早苗首相が与党で制度設計を詰めるよう言及したことに関し「国民の理解を得るには『立法府の総意』を踏まえたものでなければならない」。衆院議院運営委の山口俊一・委員長(自民)が記者団に、当国会の会期末が7月17日に迫る中で「余裕を持って出さないと会期が足りなくなる」。
国旗損壊罪◆共同通信が「市民社会を萎縮させる」と題した論説記事を配信。「自民党、日本維新の会、国民民主党、参政党の4党は、日本国旗の損壊行為を罰する法案を衆院に共同提出した。会期内成立を図る。高市早苗首相が長年こだわってきた政策課題の一つで、保守層へのアピールを狙う。(略)高市政権は一連のスパイ防止関連法制や、憲法改正による緊急事態条項創設など、人権尊重に比べ、戦前回帰的な国家主導の国造りを目指しているようにみえる。歴史の教訓を置き去りにする姿勢に憂慮を禁じ得ない。」
【6月17日】
徳仁、雅子◆オランダの首都アムステルダムの王宮前にあるダム広場で、「国賓」としての公式行事に出席。徳仁がウィレムアレクサンダー国王と広場を巡り、儀仗隊による栄誉礼を受ける。徳仁、雅子はいったん王宮に戻った後、イェッテン首相らと広場に立つ第2次大戦の戦没者記念碑へ向かい供花。夜、国王夫妻主催の晩さん会に参列、徳仁がスピーチ。徳仁が、オランダ西部デルフトの治水研究施設「デルタレス」をウィレムアレクサンダー国王と一緒に視察。宮内庁によると、雅子は夜の晩さん会に備え、首都のアムステルダム王宮で過ごしたと報道。
坂上田村麻呂◆811年の当日、平安時代初期の武将、坂上田村麻呂が死去。桓武天皇に仕え、蝦夷征討などで武勲を重ねて征夷大将軍に任ぜられ、模範的な武人として後世の尊崇を受けたとして、征夷大将軍の称号は武門最高の栄誉となったほか、京都の清水寺を創建したと伝わると報道。
アイスランド共和国◆1944年の当日、世界最北の島国アイスランドが共和国の樹立を宣言。1918年にデンマークから形式的に独立していたが、デンマーク王を君主とする連合関係を解消して名実ともに主権国家となり、スべイン・ビョルンソンが初代大統領に就任したと報道。
ドローン規制◆ドローンの性能向上と普及に伴い、「テロ」の脅威が高まっているとして、飛行禁止エリアを対象施設周辺の半径約300メートルから約1キロに拡大する「改正」小型無人機等飛行禁止法が、参院本会議で可決、成立。具体的な規制エリアは今後公表されるが、皇居や首相官邸、米国大使館など対象施設が集まる東京都千代田区から港区にかけての一帯は、広範囲が対象となる見込みで、対象施設を期間限定で指定可能とし、首相や天皇、外国首脳が出席する式典の会場などを想定していると報道。
【6月18日】
徳仁、雅子◆オランダの首都アムステルダムの王宮で開かれたウィレムアレクサンダー国王夫妻主催の晩さん会に出席。徳仁があいさつで、両国が交戦した第2次大戦の惨禍に触れた上で「将来に向けた平和への願いのもと、両国が共に歩みを続けていくことを心から願う」。晩さん会には、国王夫妻の長女で王位継承権1位のカタリナアマリア王女やベアトリックス前女王ら王族のほか、両国の政府関係者ら約200人が出席。徳仁、雅子は、晩さん会に招かれた戦争犠牲者団体の代表2人と「懇談」。
徳仁、雅子のオランダ訪問◆共同通信が「王室との親交、温かな笑み/晩さん会、エピソード披露」と題した雑観記事を配信。「アムステルダム王宮で17日に催された晩さん会で、天皇陛下は戦争に向き合い、語り継ぐ大切さをスピーチに込められた。ウィレムアレクサンダー国王も同じ思いを口にし、互いの深い信頼が浮かんだ。陛下は王室と長年育んできた親交をエピソードを交えて紹介し、出席者からは温かな笑みがこぼれた。」/共同通信が企画記事「皇室ノート」で「過去に学び、友好紡ぐ/陛下、戦争の傷を越えて」と題して「天皇陛下は公式訪問したオランダで、先の大戦の犠牲を悼まれた」と配信。「敵対した両国は戦後、相互理解のために努力を重ね、皇室と王室の交流も大きな役割を果たしてきた。陛下は『謙虚に過去の歴史から学び、平和への努力を続けていかなくてはならない』と語り、戦禍を越えて築かれた友好を次世代へつないでいく考えを示した。」
「平和の礎」◆沖縄県が、平和祈念公園(糸満市摩文仁)の石碑「平和の礎」に、新たに判明した95人の名前を記した刻銘板を、追加で取り付ける。取り付け後の総数は24万2659人と報道。
唐◆618年の当日、中国で長安を占領した武将の李淵が、隋に代わる唐の初代皇帝(高祖)に即位。隋は運河建設や外征の失敗、重税による内乱で崩壊して第2代皇帝である煬帝は殺され、唐は約300年存続し、日本から遣唐使が派遣されたと報道。
【6月19日】
徳仁、雅子◆オランダ・ユトレヒトにある小児がんセンターを視察。ウィレムアレクサンダー国王の妻マキシマが支援しているとして、2人の出迎えを受ける。オランダ滞在中に国王夫妻と会う最後の機会として、別れのあいさつをする。センターで働く日本人スタッフと「懇談」。視察後、国王夫妻の見送りを受ける。首都アムステルダム郊外にある日本ゆかりの公園を訪れ、東日本大震災の追悼記念碑の前で黙とう。オランダ在住の日本人女性らが寄贈した桜で桜を植樹。
徳仁◆オランダ・ハーグで開かれたイェッテン首相主催の昼食会にウィレムアレクサンダー国王と共に出席。「友好協力関係をより重層的なものとし、次世代を担う若者や子どもたちのために一層深めていくことを心から希望する」とあいさつ。これに先立ち、会場となったマウリッツハイス美術館で、オランダの画家フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を国王らと鑑賞。上院や、国際司法裁判所が入る平和宮を単独で訪れる。ライデンに移り、国王の母校ライデン大を訪問。植物園で学生と「懇談」。首都アムステルダムに戻り、マキシマ王妃と2人で国立美術館を視察。1921年に訪れた昭和天皇が「裕仁」と書いた記帳簿があると報道。
佳子◆さいたま市の彩の国さいたま芸術劇場を訪れ、ベルギーのダンスカンパニー「ローザス」の訪日公演を鑑賞。日本・ベルギー外交樹立160周年記念事業の一環として上演されたと報道。
天皇制◆岩手県の達増拓也知事が記者会見で、皇族数確保の議論に関し「今国会中の結論を急がない方がいい」。皇室典範の趣旨についてさらに検討すべきであり、法律に関する専門的な意見があまり出ていないと強調し、議論が不十分との認識を示す。皇位継承について、天皇本人により近い範囲での相続の可能性を議論する必要があると主張。民主主義国の王制・皇室制度の在り方も意見交換すれば「国民の納得感の高い形で皇室の将来を描ける」と語る。
皇族数確保策◆衆参両院の正副議長が、皇族数確保に向けた皇室典範「改正」案の骨子案を大筋で了承。木原稔・官房長官が衆参正副議長に骨子案を提示。森英介・衆院議長が記者団に「4者で確認した結果『立法府の総意』に沿った内容と判断し、おおむね了承した」。判明した概要によると、主要2案の「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案」と「皇籍離脱した旧11宮家の男系男子を養子に迎える案」をいずれも特例法ではなく典範「改正」で対応し、養子対象者の年齢を「15歳以上」として皇位継承資格は付与しないが、皇族数の確保の状況などを勘案し、必要がある場合は30年ごとに見直すと付則に盛り込むと報道。/自民党の保守系グループ「日本の尊厳と国益を護る会」が、皇族数確保に向けた皇室典範「改正」を巡り声明を発表。「旧11宮家の男系男子を養子に迎える案」に関し、養子自身の皇位継承資格を排除すべきではないと主張。「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案」は恒久的な制度にしないよう求め、配偶者と子への身分付与への反対を表明。
「帰国の記帳」◆高市早苗首相が、皇居で「帰国の記帳」。
【6月20日】
徳仁、雅子◆オランダの首都アムステルダムのホテルで、日本とゆかりのある現地の人々と「懇談」したと報道。「その中に元将軍の孫娘で、戦争被害者や家族の精神的ケアに携わり、記憶の継承を訴えるイネス・スヘルフハウトさん(42)がいた。(略)祖父ゴフェルト・ハウザーさん=故人=は子どもの頃、第2次大戦で旧日本軍が侵攻したインドネシアで収容所生活を経験した。2000年に上皇ご夫妻がオランダを訪問した際、戦没者記念碑への供花の場に立ち会った。」オランダを政府専用機で出発し、次の「公式訪問」国ベルギーに入る。首都ブリュッセル郊外のメルスブルク軍用空港に到着し、フィリップ国王夫妻の長女で王位継承順1位のエリザベート王女の出迎えを受ける。宮内庁によると、王女にとって初の「国賓接遇」というと報道。南部ウイエにある王室の離宮シエルニョン城へ車で向かい、国王夫妻の出迎えを受ける。
瑶子◆三笠宮「家」の瑶子が東京都江東区の芝浦工業大で、障害者らとの共生社会の実現を目指す特定非営利活動法人「インクルーシブデザインネットワーク」の総会に出席。名誉顧問を務めていると報道。
「皇室制度」◆共同通信が「皇室制度インタビュー企画」として、3回の連載企画「論点・典範改正」のリード記事「皇室制度、課題は何か」を配信。「皇族数確保策の『立法府の総意』決定を受け、政府は皇室典範の改正作業を進めている。各党が『最大公約数の合意』を目指した結果、女性天皇の是非を含む安定的な皇位継承策の検討は先送りされた。今後の国会論戦に向け、皇室制度の課題を識者に聞いた。」「識者」は所功・京都産業大名誉教授、八木秀次・麗沢大教授、本郷恵子・元東大史料編纂所教授の3人。
【6月21日】
徳仁、雅子◆ベルギー南部ウイエにある王室の離宮シエルニョン城で過ごす。シエルニョン城は王室の重要行事や夏の別荘として利用される施設で、国王夫妻から招待を受け、宮内庁によると、皇太子時代の1999年、当時のアルベール2世国王夫妻に昼食に招かれて訪れたことがあるほか、明仁、美智子も「公式訪問」した93年に長女黒田清子と一緒に滞在したと報道。
徳仁、雅子ベルギー訪問◆共同通信が企画記事「皇室ノート」で「国民に響く親善の姿/陛下、若い世代へ関心」を配信。「天皇、皇后両陛下はオランダに続いてベルギーを公式訪問された。皇室はベルギー王室とも長年親交を育んできた。政治から距離を置いた国際親善の姿は『それぞれの国民に訴えかける力があり、親近感をもたらす』と元外交官は指摘する。天皇陛下は訪問を通じて、若い世代の交流の広がりに関心を寄せていきたいと述べている。」
「典範改正」◆自民党の鈴木俊一・幹事長が札幌市の党会合で、7月17日までの当国会会期について延長しない意向を示す。皇族数確保に向けた皇室典範「改正」に関し「今国会でぜひ仕上げなければならない」。
皇族数確保策◆共同通信が世論調査で、皇族数確保策の主要2案の評価に差が出たと報道。「女性皇族が婚姻後も皇族身分を保持する案」は賛成72・3%、反対19・5%だったのに対し、「皇籍離脱した旧11宮家の男系男子を養子に迎える案」は賛成44・0%、反対45・4%と拮抗し、養子案は「国民」の理解が十分に進んでいない実態が明らかになった形だと報道。
【6月22日】
徳仁、雅子◆ベルギーの首都ブリュッセルのラーケン宮に移る。フィリップ国王夫妻の出迎えを受ける。滞在先の南部ウイエのシエルニョン城で、国王一家と共に夕食。これに先立ち、マチルド王妃と4人の子どもたちも一緒に記念撮影。
愛子◆東京都港区のサントリーホールを訪れ、日本フィルハーモニー交響楽団の創立70周年を記念した特別演奏会を鑑賞。2016年の創立60周年の演奏会は在位中の明仁、美智子が鑑賞したと報道。
「典範改正」◆木原稔・官房長官が、衆参両院の正副議長と衆院議長公邸で会談し、皇族数確保に関する皇室典範「改正」案の要綱案を提示。衆院の森英介・議長が記者団に「細部を詰める必要があり、修正案の提示を再度受ける」。/共同通信が「正副議長、政府と駆け引き/見直し規定、残る曖昧さ」と題した企画記事で、「衆参両院の正副議長は、皇族数確保に向けた政府案には『立法府の総意』が十分反映されていないとみて、政府との間で水面下の駆け引きを繰り広げた」と報道。「基本的に正副議長の意向に沿う形で具体化したものの、見直し規定の扱いは曖昧な記述となった。次の舞台となる全体会議で各党派がすんなりと受け入れるかどうかは見通せず、不安を残す。」
「旧宮家」◆共同通信が「80年前皇籍離脱の宮家/対象、男系男子複数か」と題したサイド記事を配信。「約80年前に皇室を離れた旧11宮家は男系でたどると、現在の皇室と祖先は同じで、約600年前の室町時代の伏見宮貞成親王までさかのぼる。現在、養子対象者になる男系男子が複数いるとの指摘もある。」
「旧宮家」養子案◆戦後に皇籍離脱した「久邇宮家」の三男久邇朝宏が共同通信の取材に応じ、皇族数確保策として旧宮家(旧皇族)の男系男子を養子に迎える案が議論されていることについて「皇族となった養子が、国民からすんなりと受け入れられるのは難しいと思う」と述べ、自身の生き方を振り返り「特別な教育を受けていない人が突然、皇族として振る舞うのは難しい。相当な覚悟が必要」とも語ったと報道。
沖縄「慰霊の日」◆太平洋戦争末期の沖縄戦で旧日本軍の組織的戦闘が終わったとされる日から81年の23日に「慰霊の日」を迎えるとして、最後の激戦地となった沖縄県糸満市で、日米の犠牲者計20万人超を悼む沖縄全戦没者追悼式の前夜祭が開かれる。
沖縄戦没者追悼式◆木原稔・官房長官が記者会見で、高市早苗首相が23日に沖縄県を訪れ、沖縄全戦没者追悼式に出席すると発表。「沖縄の歩んだ筆舌に尽くし難い苦難の歴史を深く心に刻み、平和への発信に取り組むことが重要だ」。
ハンセン病者追悼式◆国の不当な隔離政策に苦しめられて死去したハンセン病患者や元患者の追悼と名誉回復のための式典が、東京・霞が関の厚生労働省で開かれる。上野賢一郎・厚労相が式辞で「隔離政策で患者らが人権上の制限や差別を受け、平穏な暮らしが妨げられたことを深刻に受け止める」。
【6月23日】
徳仁、雅子◆ベルギーの首都ブリュッセルの王宮前広場で「国賓」として歓迎式典に臨む。車で到着した際、フィリップ国王夫妻の出迎えを受ける。式典で徳仁が国王と広場を巡り、儀仗隊の栄誉礼を受ける。演台に雅子と妻のマチルドも一緒に並ぶ。世界遺産の広場グランプラスに立つブリュッセル市庁舎に向かい、国王夫妻と共に2階バルコニーから手を振る。市庁舎の中庭で現地の日本人学校の子どもたちと「交流」。徳仁が午後、首相公邸を訪れ、デウェーフェル首相と面会。連邦議会を視察。夜、国王一家の住まいラーケン宮で国王夫妻主催の晩さん会に出席。/沖縄「慰霊の日」に当たるとして徳仁、雅子が、「公式訪問」中のベルギーで黙とう。
秋篠宮◆東京都江東区の日本科学未来館を訪れ、水循環の健全化に貢献した個人や団体をたたえる第28回日本水大賞の表彰式に出席。あいさつで「人々がそれぞれの地域で水を守り、水について考える活動を実践していくことを願う」。
明仁、美智子、愛子◆沖縄「慰霊の日」に当たるとして、宮内庁によると、愛子は皇居・御所で、明仁、美智子は赤坂御用地の仙洞御所でそれぞれ黙とう。
皇族数確保策◆衆参両院が、皇族数確保策に関する8、10両日の全体会議の議事録を公開。自民党の小林鷹之が8日の会議で、旧11宮家の男系男子を養子に迎える案を一定年数ごとに見直すとした立法府の総意に関し「法制的なものを意味しているものではない」と主張し、安定的な皇位継承については「悠仁さまのご年齢やご結婚を巡る状況を踏まえ、議論を深めていく事柄だ」と述べるにとどめたのに対し、中道改革連合の笠浩史は、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案とセットで議論されてきた「配偶者と子の身分」に関し、皇室典範改正案の付則に検討条項を設けるよう訴え、日本維新の会の藤田文武や国民民主党の玉木雄一郎は皇族にしないよう求めたほか、森英介・衆院議長は10日の会議の冒頭で「養子となった男子に男の子が生まれれば、皇位継承権を持つ」とした自身の記者会見の発言について「真意が伝わらず、無用の心配や迷惑をおかけした」と陳謝したと報道。/共同通信が「『総意』形成はこれからだ/皇族数確保策、熟議を」と題した評論記事を配信。「『国民の理解が得られるものとなることを望む』。天皇陛下は11日の訪欧前記者会見で『立法府の総意』が示された皇族数確保策の議論に対する考えを問われ、こう答えられた。まだ理解醸成に至っていないのではないかという懸念を示したと考えられる。/憲法で『天皇は国政に関する権能を有しない』と規定され、『制度に関わる事項については言及を控えたい』と前置きした上でのぎりぎりの表現だ。法制化に政府は説明責任を果たし、国会も熟議を尽くす必要がある。」
オマーン国王◆オマーンのメディアが、ハイサム国王が同国を訪問したイランのガリバフ国会議長やアラグチ外相と会談したと報じる。会談では、米イラン協議の状況やホルムズ海峡の航行などを巡り協議したというと報道。
沖縄「慰霊の日」◆太平洋戦争末期の沖縄戦で死去した日米の計20万人超を悼む「慰霊の日」を迎え、旧日本軍の組織的戦闘が終わった日とされ、最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園で、沖縄全戦没者追悼式が営まれる。玉城デニー知事が平和宣言で、平和教育を巡り「若い世代へ責任を持って正しく伝え、学び考える歩みを続ける」。高市早苗首相が「在日米軍施設・区域の整理・縮小に取り組む」とあいさつ。
沖縄戦没者追悼式◆高市早苗首相が沖縄全戦没者追悼式であいさつした際、会場から「戦争反対」や「憲法9条を守れ」などのやじが相次ぐ。首相が司会者に紹介されて演台へ向かうタイミングから「戦争反対」などのやじが飛び交い、複数の男女が「高市早苗は沖縄差別をやめろ」「戦争を起こすな」など大声を上げ、警察官らに腕を持たれるなどして、次々と退場させられる。首相が式典後、記者団から受け止めを聞かれ「閣僚も首相も憲法順守義務を負っている。今、日本は戦争をしていない。平和国家としての歩みを戦後ずっと続けてきたのは日本国の誇りだ」。
沖縄戦死者追悼◆高市早苗首相が、沖縄県糸満市の平和祈念公園内の国立沖縄戦没者墓苑で献花。同公園内の島守の塔で献花。同公園内の沖縄全戦没者追悼式会場で追悼式に出席し、献花。
スポーツ少年団◆1962年の当日、青少年の健全育成などを目的に「日本スポーツ少年団」が創立される。日本体育協会(現・日本スポーツ協会)の創立50周年記念事業で、当初の団員は数百人だったが、各地に団体が誕生、団員数50万人超の日本最大の青少年スポーツ団体になったと報道。
ムガール帝国◆1757年の当日、インド・ベンガル地方のプラッシーで、英国の東インド会社軍とフランスの援助を受けたムガール帝国のベンガル太守軍が戦う。英国への寝返りなどで太守軍は敗走し、英国がベンガル地方の支配権を確立、インドの植民地化の基礎を築いたと報道。
【6月24日】
徳仁、雅子◆ベルギーの首都ブリュッセルのラーケン宮で開かれたフィリップ国王夫妻主催の晩さん会に出席。徳仁があいさつで「古くからのかけがえのない友邦として、両国の末永い友好と国民の幸せを祈る」。国王夫妻の長女で王位継承順1位のエリザベート王女ら4人の子どもたちも出席し、宮内庁によると、4人が「国賓」接遇の晩さん会に出席するのは初めてというと報道。
徳仁◆フィリップ国王と共にベルギー南部ナミュールを訪れる。視察後、記者団の取材に応じ、オランダとベルギーでの滞在について「楽しく充実した日々を送ることができている。温かく迎えていただき、心から感謝している」。
紀子、佳子◆東京・丸の内の三井住友銀行東館を訪れ、障害のある作家の作品を集めた展覧会を鑑賞。
欧州王室◆共同通信が企画「皇室ノート」で「欧州王室は『長子優先』/次の女王、愛子さま同い年」を配信。「天皇、皇后両陛下が訪問されているベルギーは、フィリップ国王(66)の長女エリザベート王女(24)が王位継承順1位で、初めての国賓接遇に臨んだ。次代の女王に対する国民の関心は高い。男女同権を背景に欧州王室は『長子優先』の継承に移り、女王の時代を迎えようとしている。」
「皇室典範改正」◆衆参両院の正副議長が、皇族数確保に関する皇室典範「改正」案の要綱を了承。要綱は「旧11宮家の男系男子を養子として皇族に迎える案」について、皇族の養子を禁止する皇室典範9条の例外規定として、典範の末尾に新たな章を設けると明記したと報道。
【6月25日】
徳仁、雅子◆ベルギーの首都ブリュッセルのラーケン宮でフィリップ国王夫妻と会う。日本大使公邸で日本とゆかりがある人々や在留邦人と「懇談」。
徳仁◆フィリップ国王と共にベルギー中部ルーベンにあるルーベン大を視察。第1次大戦中に破壊された図書館は1921年の昭和天皇の訪問が後押しとなり、日本の支援で再建されたとして、日本寄贈の本を見て回り、学生らと「交流」。これに先立ち、半導体分野で世界的に有名な研究機関「imec」を訪れ、日本人研究者らと「懇談」。
愛子◆東京・六本木の国立新美術館を訪れ、企画展「生誕100年森英恵ヴァイタル・タイプ」を鑑賞。
秋篠宮、紀子、佳子◆東京・元赤坂の赤坂御用地にある宮邸で、能登半島地震の被災者らを支援する石川県の行政相談委員11人と面会。
「皇室典範改正」◆衆参両院が、皇族数確保策に関する全体会議を衆院議長公邸で開く。政府側から木原稔・官房長官らが出席し、皇室典範「改正」案要綱を説明。森英介・衆院議長が記者団に、付帯決議を前提に「了承することとした」。
皇族数確保策◆共同通信が「与野党、政府要綱に不満/『立法府の総意』と距離」と題し「政府が作成した皇室典範改正案の要綱には、野党だけでなく与党も不信感を募らせている」と配信。「衆参両院の正副議長4者で取りまとめた『立法府の総意』とは距離があるためで『旧11宮家の男系男子を養子として迎える案』を典範改正で対応することには、養子案に慎重な野党が反発。日本維新の会も養子の年齢制限に不満だ。30年ごとに見直すとした規定も対象範囲が曖昧だと指摘される。」
「聖武太上天皇」◆若手の日本史研究者を顕彰する第27回日本歴史学会賞(同学会主催)が、奈良女子大大学院に在籍する平山茉侑の論文「聖武太上天皇の御葬と蓮華蔵世界往生」(「日本歴史」第923号)に決まり、論文は、東大寺正倉院に伝わる文書などを用いて聖武天皇の葬列の様子を推定復元し、当時の仏教的な死生観に対応することを論じたと報道。
日本ペンクラブ◆日本ペンクラブ(桐野夏生会長)が東京都内で記者会見を開き、国会審議中の日本国旗損壊罪法案について「憲法が保障する表現や思想の自由に抵触する可能性が極めて高い」として「廃案を求める」と表明。国家安全保障や天皇制の在り方などを念頭にした宣言も発表し「政府は、異論を排し、自らの政治的主張を実現することに必死」だとして、「真に自由で平等、豊かで透明性の高い社会の構築を目指す」などと訴える。
【6月26日】
徳仁、雅子、秋篠宮、紀子◆徳仁、雅子がベルギーの首都ブリュッセル郊外のメルスブルク軍用空港を政府専用機で出発。羽田空港に到着し、オランダ・ベルギー「公式訪問」から帰国。宮内庁を通じて感想を公表し「両国との間で培われてきた友好親善の歩みについて理解を深めることができた。王室の若い世代の方々とも会い、次の世代への橋渡しができたのではないかと思っている」。雨のため、羽田空港の貴賓室で秋篠宮、紀子や高市早苗首相らの出迎えを受ける。
英王室◆英王室が、チャールズ国王が2022年9月に即位してから、3千万ポンド(約64億円)以上の税金を納めたと発表。英国の君主が納税額を公表するのは初めてで、チャールズ国王の弟アンドルー元王子が2月に逮捕されており、失墜した王室の信頼を回復する目的もあるとみられ、チャールズ国王の意向で公表したと報道。
「皇室外交」◆原稔・官房長官が、徳仁、雅子のオランダ・ベルギー「公式訪問」からの帰国を受け「両国国民と親しく接し、心を通わせる多くの機会をお持ちになった。親密な友好親善関係のさらなる増進に多大な成果を上げられた」との談話を発表。
「皇室典範改正」案◆皇族数確保に関する皇室典範「改正」案の全容が判明。「旧11宮家の男系男子を養子として皇族に迎える案」は、新たに第6章「養子皇族男子」を創設して対応し、養子の子孫が男性であれば、皇位継承順位を規定する現行典範2条を適用し、皇位継承資格を持つと定めたと、関係者が明らかに。木原稔・官房長官が記者会見で、皇室典範「改正」により「皇統に属する旧11宮家の男系男子」が養子として皇族になった場合、その子孫の男の子は皇位継承資格を持つとの認識を示す。「立法府の総意」には養子の子孫の皇位継承資格に関する記載がないとして「この部分の改正は予定していない。現行の皇室典範の規定が適用されることになる」。/自民党が、「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」などの合同部会で皇室典範「改正」案を了承。
皇族数確保策◆共同通信が企画「皇室ノート」で「『拙速な議論』に警鐘/側近がみる陛下発言の背景」を配信。「皇族数確保策を巡り、天皇陛下は『国民の理解が得られるものとなることを望む』との考えを示された。皇室典範改正への動きが進む中、天皇の政治的関与を禁じる憲法に抵触しかねない異例の発言に至るには、宮内庁との慎重なすり合わせがうかがえる。側近は『個別の政策の是非ではなく、拙速な議論への警鐘』と受け止めている。」
「国民の総意」◆共同通信が「国民の総意」と題した論説記事を配信。「今年11月3日、公布から80年になる日本国憲法。その第1条はこう記す。『天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く』(略)第1条に書かれた『象徴天皇』は、戦後の国のあり様を特徴付ける一丁目一番地とも言える。/今この瞬間、『象徴』の文言に加え、『国民の総意』という言葉にあえて光を当てたい。/7月17日に会期末を迎える国会を舞台にした皇室典範改正の動きがあまりに性急で、丁寧さを欠くように思えるからだ。(略)国会は一度立ち止まり、全国を回り国民の意見を聞く場を持ってみてはどうか。結論を急ぐ現下の状況は新たな政治不信を招くだろう。」
出迎え◆高市早苗首相が羽田空港で、オランダ、ベルギーから帰国した徳仁、雅子を出迎える。
【6月28日】
愛子天皇◆自民党の中曽根弘文・憲法改正実現本部長が富山県高岡市で講演し、皇族数確保の議論を巡り、愛子による皇位継承は「あり得ない」と述べる。独身の愛子が天皇になったら「結婚する人もいない。基本的には難しい」と話す。「男子を産まないといけないという、すごいプレッシャーがある」。世論調査などで女性天皇を容認する声が多いことに触れ「人気投票ではない。国家の天皇陛下を決める皇位継承をどうするかの議論であり、冷静に法律にのっとって論議しないといけない」。
【6月29日】
徳仁◆皇居を訪れた高市早苗首相と面会。「改正」案について報告を受けた可能性があると報道。
愛子天皇◆自民党の中曽根弘文・憲法改正実現本部長が、愛子による皇位継承はあり得ないとした自身の発言について党本部で記者団に「言葉が適切でなかった点があった。反省している」。「皇室典範を根本的に変えれば別だが、今の皇室典範や国会の議論において愛子さまが天皇陛下になることはないということを申し上げた」。愛子が天皇になったら結婚する人もいないとの発言について「世間の期待が高く、個人的な心配を述べた。もちろん愛子さまの幸せな人生を願っている」。日本維新の会の藤田文武・共同代表「女性が天皇になる仕組みになっていないことを説明したのだと思う」。中道改革連合の小川淳也代表が取材に「不用意な発言だ」。共産党の小池晃・書記局長「男でなければ皇位継承できないという今の仕組みを変えるべきだ」。国民民主党の川合孝典・参院幹事長「軽率のそしりは免れない」。
「皇室典範改正」◆日本維新の会が党会合で、皇族数確保に向けた皇室典範「改正」案などを審査。「旧11宮家の男系男子を養子として皇族に迎える案」の年齢制限に反対意見が出て、藤田文武・共同代表に一任すると決める。自民党が臨時総務会で了承し、党内手続きを終える。/立憲民主党の水岡俊一代表が記者会見で、皇族数確保に向けた皇室典範「改正」案を巡る政府の対応を批判。「旧11宮家の男系男子を養子として皇族に迎える案」について、養子の子孫が男性であれば皇位継承資格を持つとする内容を「これまで何ら議論していない。だまし討ちのようであり、立法府と政府の信頼は大きく損なわれた」と批判。/自民の鈴木俊一・幹事長が会見で「自民の立場で言えば、30日に閣議決定したい」。/高市早苗首相が皇居を訪れ、徳仁と面会。「改正」案を報告した可能性があると報道。
「内奏」◆高市早苗首相が、皇居で内奏。
朝鮮通信使◆1607年の当日、朝鮮国王が派遣した外交使節一行が江戸城で2代将軍徳川秀忠と会見。帰途、駿府で家康とも対面して豊臣秀吉の朝鮮出兵で断絶していた国交を回復し、この使節は後に朝鮮通信使と呼ばれ、約200年間に計12回派遣されたと報道。
【6月30日】
「皇室典範改正」◆政府が臨時閣議で、皇室典範などの「改正」案を決定し、衆院に提出。皇族数確保策の「女性皇族が婚姻後も皇族身分保持」と「旧11宮家の男系男子の養子縁組」をいずれも可能とし、養子の子孫が男性であれば皇位継承資格を持つとして、「男系男子」の継承を維持する方針を鮮明にしたと報道。/共同通信が「『成立ありき』許されず」と題した解説記事を配信。「政府が閣議決定した皇室典範改正案は衆参両院の合意の努力を踏みにじったと言わざるを得ない。先送りした皇位継承策が盛り込まれ『だまし討ち』との批判を浴びながら、高市政権は今国会成立を目指す姿勢を崩さない。憲法1条が『国民の総意に基づく』と定める象徴天皇制に関わるテーマだ。歴史的改正にふさわしい議論が求められる。『成立ありき』の審議は許されない。(略)政権が国会審議の参考にするのが、17年の天皇退位特例法だ。衆参各院1日ずつの委員会審議で成立したが、前提条件は大きく異なる。天皇だった上皇さまが退位の意向をにじませたビデオメッセージに多くの国民が共感し、全会一致に近い形で成立した。」/「熟議重ね再考すべきだ」と題した論説記事で「男系男子による皇位継承に固執し、女系天皇の芽を摘もうと腐心する自民の主張が半ば強引に埋め込まれた形だ。そもそも皇位継承は全体会議の議題ではない上、議論らしい議論はなかった。女性皇族の結婚に住民基本台帳法を適用することに至っては一度も話し合われたことがない。いずれも曖昧にしたまま、総意が取りまとめられた。/皇族数確保を見据えた総意との間に距離があるのは否定し難い。各党派から異論も相次いでいる。とりわけ養子案については、世論との乖離もある。このままでは、象徴天皇制に影を落とすことにもなりかねず、禍根を残す。法案審議で熟議を重ね、再考すべきだ。」/「『国民の理解』得られるか/論議ないまま男系堅持」と題した評論記事で「婚姻後も女性皇族が皇室に残り、旧宮家の男系男子の子孫を養子に迎えることを可能とする皇室典範改正案などを政府が閣議決定した。『立法府の総意』が触れていない『男系男子による皇位継承堅持』を意図する内容だ。政府は7月17日に会期末を迎える今国会中の成立を目指すが、期限が迫る中、強引な国会運営で押し切れば、皇室への国民の支持を損ないかねない。国民が納得できる丁寧な審議を求めたい。(略)『立法府の総意は得ている』のを盾に形骸化した短時間の国会審議で成立に持ち込めば、陛下の言う『国民の理解』を得た皇室制度とはほど遠いものとなる。」/「総意軽視、保守派と共鳴/『静謐な環境』ほど遠く」と題した企画記事で「政府の皇室典範改正案は『男系維持』にこだわる高市早苗首相をはじめ自民党保守派と共鳴する内容となった」と報道。「衆参両院が決定した『立法府の総意』では皇位継承策を先送りしたはずだったが、『旧11宮家の男系男子を養子として皇族に迎える案』の中に埋め込まれた。野党は総意の軽視が甚だしいと猛反発し、本来国会が目指した『静謐な環境』とはほど遠い。」/「『養子の子に皇位』焦点/女性・女系天皇、排除狙う」と題したサイド記事で「最大の焦点は、養子皇族に男子が生まれた場合、皇位継承資格があると明記した妥当性だ。政府有識者会議の報告書や衆参両院の正副議長がまとめた『立法府の総意』は、皇位継承と切り離して皇族数確保策を提言していた。結婚した女性皇族の夫と子の身分が一般人となる点も併せ、これまでの議論を逸脱した内容が含まれる。女性・女系天皇を排除する方向性は明らかで、国民が納得できる説明が求められる。改正案を詳しく分析する。」/「寝耳に水、困惑広がる/『いびつ制度』に懸念」と題し、宮内庁の反応について「皇族数確保に向けた皇室典範改正法案が閣議決定された30日、宮内庁内からは一定の評価をする声が上がる一方、戸惑いも広がった。改正法案の細部に関して政府から事前の擦り合わせはなく、側近らは『寝耳に水の事項もある』と驚く。意見を言うことすらままならない状況に、ある幹部はもどかしさを募らせた。/『分からないことが多すぎる』。報道で詳細な内容を知ったという側近は困惑を隠せなかった。(略)旧宮家から養子として迎えた男系男子の子孫が男性であれば皇位継承資格を持つことについて、宮内庁幹部は「想定内」と冷静に受け止めた。ただ、皇族を支える宮内庁と政府の間に綿密な調整があったとは言えず、「こちらの意見を政府に言えないのは歯がゆい」と表情を曇らせた。」
養子案◆内閣官房皇室典範改正準備室の担当者が、「改正」案の閣議決定を受け記者団に内容を説明。旧11宮家から養子に迎えられた「養子皇族男子」の地位は現行皇族に次ぐもので、養子が複数いる場合は1947年に皇籍離脱をした際の自身の実家の皇位継承順となるとし、養子の対象年齢は「立法府の総意」が「本人の意思を考慮した年齢」としたことを踏まえ、15歳以上としたと報道。/共同通信が「15歳以上、配偶者と子なし/共通の祖先600年前」と題したサイド記事を配信。「養子となる対象は、戦後の1947年に皇籍離脱した旧11宮家の男系男子の子孫だ。皇室典範改正案は『15歳以上の男子で配偶者と子がない人に限る』と条件を付けた。(略)旧11宮家は男系でたどると、現在の皇室と共通の祖先は約600年前の室町時代の伏見宮貞成親王までさかのぼる。宮内庁が管理する皇統譜などの史料を調べた限り、誕生時に皇族でなかった人が、養子として皇族となった例はない。対象を旧宮家に限定すること自体が『門地による差別に当たり、法の下の平等を定めた憲法14条に反する』との指摘もある。」
女性皇族◆共同通信が「女性皇族、夫と子は一般人/家族の証明『住民票』」と題したサイド記事で「女性皇族の身分について、皇室典範改正案は、『結婚によって皇室を離れる』と定めた12条を削除するなど必要最小限の手直しとする」と報道。「夫と子は現行規定が残るため、皇族とはならない。一つの家族の中に皇族と一般人がいる状況を証明する必要があり、女性皇族に住民基本台帳法を適用して住民票をつくれるようにする。(略)独立の生計を営むに際し、品位保持のために支給される皇族費は、男性皇族の半分から同額に引き上げる。ただ、女性皇族とその家族が使う金が、皇族費か夫の収入かの区別は難しく、中傷される恐れがある。」
「皇室典範改正」付帯決議案◆衆参両院の正副議長がまとめた皇室典範「改正」案に関する付帯決議案が判明。「改正」案の付則で「30年ごとに見直す」とした検討条項について、養子皇族男子を取り巻く環境などを勘案し、必要があると認められるときは所要の措置を講じるとし、安定的な皇位継承を確保する方策は「引き続き検討する」としたと、関係者が明らかに。
