今年も例年どおり4.28−29連続行動が行われた。私も実行委のメンバーとして参加した。無事終わってホッとしている。
4月28日は文京区シビックセンターにて、「『昭和100年』に対峙する歴史認識を」と題する講演集会。山田朗さんを講師に迎えた。沖縄デーのこの日は「沖縄・安保・天皇制」を問う集会としてあるのだが、今年は政府・マスコミによる「戦後80年・昭和100年」大キャンペーンのなかでこの日を迎えることとなり、これに抗する反天皇制視点の「戦後80年・昭和100年」を問う集会となった。
山田さんの話は、この課題をわかりやすく丁寧に伝えてくれるものだった。「戦後」が語る戦争とはどの戦争であるのか、「戦後」はいつ始まるのか。「昭和」とは実際はどういう時代であったのか、「昭和」で時代を区切ることによってどのような問題が生じるのか。日本国が行った侵略戦争と植民地支の実際、そしてその後始末の問題、等々。具体的な例も豊富に説明がなされていった。
*講演録全文は本サイトに掲載予定。内容の詳細についてはしばらくお待ちください。
講演の後、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックから「5.17(5.15)集会」と、米兵による性暴力に対する4.30緊急抗議行動への呼びかけ、日韓条約60年を問う6月集会実行委からのアピール、もうやめよう!「植樹祭」埼玉実行委員会から5月に埼玉・秩父で開催される植樹祭に反対する現地行動への呼びかけがなされた。
29日の反「昭和の日」デモは日比谷公園から出発。公園には、大声で暴言をはく妨害者が介入してきたり、街宣車が大音響で威嚇しながら公園脇を行きかったり、大量動員された警察が居並んでいたりと、いつもと変わらない状況だった。街頭においても、常に歩道からデモ参加者に威嚇・暴言を繰り返し、デモの中に飛び込んでこようとする妨害者も少なくなかったし、警察はうるさくデモ参加者を規制してきた。
見慣れた光景であるが、決して慣れることはない。これが天皇制社会なのだと、つくづく怖い社会であると、繰り返し認識しなおすのだった。
とはいえ、このような状況に抗する意思表示のために、集会にもこんな酷いデモにも参加者は集まってくれる。意思表示の場はやはり必要なのだ。28日の集会参加者90名、デモ参加者は85名だった。(大子)