【9月1日】
侍従◆日本生命保険株式部副部長の内藤大三を侍従に起用する宮内庁人事が公表される。
【9月2日】
アーリントン国立墓地◆米大統領選の共和党候補トランプ前大統領が、首都ワシントン近郊のアーリントン国立墓地を訪れた際の動画を公開し、同墓地で禁じられた政治活動に当たるとして物議を醸していると報道。トランプは8月26日、アフガニスタン駐留米軍の撤退完了直前に米兵13人が死亡した「テロ」から3年の節目に同墓地での追悼式典に出席して遺族らと墓地を訪れ、その様子を陣営が撮影し、TikTok(ティックトック)で公開したが、同墓地では政治活動が禁じられているとして職員が注意したところ、トランプ陣営側といさかいが発生し、管轄する陸軍が29日「職員が突き飛ばされた。遺憾だ」とする異例の声明を発表。民主党候補のハリス副大統領が31日、X(旧ツイッター)で「神聖な場所を政治利用した」と批判したという。
【9月3日】
徳仁、雅子、愛子◆東京都千代田区の紀尾井ホールを訪れ、日本音楽財団設立50周年を記念した「ストラディヴァリウス・コンサート2024」を鑑賞。
「昭和100年」◆岸田文雄首が官邸で、橋本泰宏・内閣官房昭和100年関連施策推進室長と話す。
【9月4日】
徳仁◆皇居内の生物学研究所の脇にある田んぼで稲刈りをする。
悠仁◆共同通信が特集企画「悠仁さま18歳成人」を配信。リードで「秋篠宮家の長男悠仁さまは6日に成人の節目を迎える。民法改正に伴い、18歳で成年皇族の仲間入りとなり、男子では1985年の秋篠宮さま以来約39年ぶりだ。現在、筑波大付属高3年に在籍し、幼少期から関心を寄せる昆虫の研究をするため、大学進学を目指している。皇位継承順2位の立場にあり、将来の天皇としての自覚を深めることも求められる。」/本記「ゆったりと関心深め 公務に同行、トンボ研究」で「2006年9月6日、悠仁さまは東京・愛育病院で生まれた。母紀子さまは当時39歳で帝王切開での出産だった。皇室にとって41年ぶりの男子誕生に国内は祝福に包まれた。『ゆったりとした気持ちで、長く久しく人生を歩んでほしい』。秋篠宮ご夫妻は願いを込めて「悠仁」と名付け、身の回りの品に付けるお印に「高野槙」を選ばれた。」/サイド記事で「悠仁さまは、天皇陛下(64)や秋篠宮さま(58)より若い世代で唯一の皇位継承資格者だ。安定的な継承に向け、約20年前に『女性天皇』を認める法改正に動いたが、悠仁さまの誕生で棚上げとなった経緯がある。皇族数の減少が進み、政府は確保策を検討する。一方、皇位継承を巡る抜本的な議論は先送りされた。」
アーリントン国立墓地◆米大統領選の共和党候補トランプ前大統領が、首都ワシントン近郊の国立墓地を訪れた際の動画を公開し、同墓地で禁じられた政治活動に当たると指摘された問題を巡り、共和党重鎮の故マケイン上院議員の息子で、情報将校のジミーがCNNテレビのインタビューで「違反行為だ」とトランプ陣営を批判。
【9月5日】
「皇室献上品」◆宮内庁関係者や東大大学院客員教授を名乗り、皇室への「献上」名目で福島、茨城両県の農家から作物をだまし取ったとして詐欺、偽造有印公文書行使などの罪に問われた被告に、福島地裁が、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)の判決を言い渡す。判決理由で島田環・裁判長「宮内庁職員の証言によれば、献上品を選定、推薦する権限が被告に付与されたことはない。被告の供述は不自然不合理で信用できない」。
【9月6日】
天皇、皇族◆悠仁が、18歳の誕生日を迎えて成年皇族となったとして、皇居・御所を訪れ、徳仁、雅子と愛子にあいさつ。明仁、美智子へのあいさつで東京・元赤坂の赤坂御用地にある仙洞御所を訪問。秋篠宮邸に戻り、宮内庁幹部らから「祝意」を伝えられた悠仁が「広い視野を持ちながら学びを深め、さまざまな出会いや関わりを通して経験を積み、自らの務めについて考え、成年の皇族としての役割を果たせるよう努力していきたい」と述べたというと報道。秋篠宮家の側近トップの吉田尚正・皇嗣職大夫が記者会見で「成年式後、就学に差し支えのない限りで単独での公的活動を増やすなど、少しずつ成年皇族としての務めを果たしていかれると思う」。
徳仁、雅子◆宮内庁が、徳仁、雅子が第78回国民スポーツ大会(旧国民体育大会)の総合開会式出席などのため、10月5日から1泊2日の日程で佐賀県を訪問すると発表。雅子の体調次第では徳仁単独となると報道。
悠仁◆18歳の誕生日を迎えて成人し、宮内庁を通じて感想を公表し「一つひとつ経験することを通して学びを深め、さまざまなことを吸収して、成長していきたい」と述べたと報道。「私的」経費「皇族費」の悠仁の分が年305万円から915万円に増額される。/悠仁の大学進学を巡り、秋篠宮家の側近トップで宮内庁の吉田尚正・皇嗣職大夫が「根拠のない情報が流れていると見受けられる。非常に不思議に思っており、心を痛めている」との考えを明らかにしたと報道。/共同通信が、悠仁誕生日の解説記事で「皇室の高齢化が進む中、次世代で唯一の皇位継承資格者であり、期待とともに皇室の存続に重い責任を負っている。危機感は国民に広く認識されつつも、抜本的な制度改革は将来に委ねているのが現状だ。時間は確実に経過している。皇位継承の在り方を改めて考える機会にしたい」。/サイド記事で「男性皇族の成人に際し、皇室では『成年式』を執り行う慣例があり、多くは誕生日当日に催されてきた。秋篠宮家の長男悠仁さまは18歳で大学受験を控えており、宮内庁は『進学に向けての勉学に励まれる大切な時期』として高校卒業後の来春以降に先送りした」と報道。/別のサイド記事で「秋篠宮家の長男悠仁さまは筑波大付属高3年となり、高校生活を締めくくる年を有意義に過ごされている。宮内庁によると、各教科で積極的に学び、グループワークで意見を交わして考えを深める。総合的な探究の時間は『トンボの産卵に適した植物』というテーマで課題研究を進めた」。
天皇杯、皇后杯◆日本ソフトボール協会が、宮内庁を通じて天皇杯、皇后杯がそれぞれ贈られたと発表。当月行われる男女の全日本総合選手権から優勝チームに授与すると報道。
「飛鳥・藤原の宮都」◆文化庁が、世界文化遺産の候補を議論する文化審議会の会合を9日、京都市で開くと発表。天皇の宮殿跡である藤原宮跡(橿原市)や、極彩色壁画が発見された高松塚古墳(明日香村)などで構成され、奈良県や地元自治体が2026年の登録を目指す「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」を推薦するかどうかを話し合うと報道。
【9月9日】
徳仁、雅子、愛子◆東京都千代田区の東京ステーションギャラリーを訪れ、「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」展を鑑賞。
百合子◆宮内庁が、聖路加国際病院(東京都中央区)に入院している故三笠宮の妻百合子が、集中治療室(ICU)から一般病室に移ったと発表。
英王室◆がん治療中のキャサリン英皇太子妃が、X(旧ツイッター)で、化学療法を終えたと公表。治療に伴い見送っていた「公務」をこの先の数カ月で増やすと意欲を示した一方で「全快への道のりは遠い」とも投稿したと報道。
靖国参拝◆高市早苗・経済安保相が会見で、首相に就任した場合でも靖国神社の参拝を続けるかどうかを問われ「国策に殉じられ、祖国を守ろうとした方に敬意を表し続けることは私が希望するところだ」と述べ、参拝を示唆したと報道。
禁中並公家中諸法度◆1615年の当日、江戸幕府が、天皇と公家の行動を規制する「禁中並公家中諸法度」を制定。全17カ条で、順徳天皇の「禁秘抄」から多く引用しており、第1条「天子諸芸能之事、第一御学問也」が特に有名で、徳川家康、将軍秀忠、前関白二条昭実が連署したと報道。
「飛鳥・藤原の宮都」◆国の文化審議会が、2026年の登録を目指す世界文化遺産の推薦候補に「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」(奈良)を選ぶ。天皇の宮殿跡である飛鳥宮跡(明日香村)や藤原宮跡(橿原市)、極彩色壁画が発見された高松塚古墳(同村)、古代の人々が神聖視した大和三山(香具山(かぐやま)、畝傍山(うねびやま)、耳成山(みみなしやま))など22の資産で構成され、文化審は、6世紀末期から8世紀初頭にかけ「東アジアの古代国家形成期において中央集権体制が誕生・成立した過程を、二つの宮都の変遷から示す唯一無二の資産」と評価。登録実現に向け、敷地の約2%が史跡に指定されていない藤原宮跡の保護を強化したり、推薦書で文化的価値を分かりやすく説明したりするよう求める。
神宮外苑再開発◆東京・明治神宮外苑の再開発を巡り、事業者代表の三井不動産が、3メートル以上の高木の伐採本数を743本から619本に124本減らすといった計画の見直し案を東京都に報告し、公表。シンボルのイチョウ並木を保全するため、新施設との距離を約8メートルから約18メートルに広げると報道。
【9月10日】
紀子、佳子◆東京都中央区の日本橋高島屋を訪れ、「草乃しずか日本刺繍展」を鑑賞。
高松宮記念世界文化賞◆日本美術協会が、第35回高松宮殿下記念世界文化賞に建築家の坂茂ら5人を選んだと発表。
「帰国の記帳」◆岸田文雄首相が、皇居で「帰国の記帳」。
NHK中国語ニュース◆NHKのラジオ国際放送などの中国語ニュースで中国籍の外部スタッフが、釣魚島(日本名・尖閣諸島)を「中国の領土」などと原稿にない発言をしたとして、NHKの稲葉延雄会長らが記者会見し、国際放送担当の傍田賢治理事が責任を取って当日付で辞任すると発表。稲葉会長や井上樹彦・副会長ら役員4人は月額報酬50%を1カ月、自主返納すると報道。稲葉会長「『放送の乗っ取り』ともいえる深刻な事態。改めておわび申し上げる」。激変する世界情勢の安全保障上の観点から「危機意識が高まってしかるべきだったが、ラジオ国際放送の現場では緊張感が欠けていた」と述べたという。
【9月11日】
天皇、皇族◆紀子が58歳の誕生日を迎え、徳仁、雅子にあいさつするため、皇居・御所を訪問。半蔵門から車で入る。明仁、美智子へのあいさつで、東京・元赤坂の赤坂御用地にある仙洞御所を訪問。これに先立ち愛子が、赤坂御用地にある秋篠宮邸を訪れ、紀子に「祝い」のあいさつ。
紀子◆58歳の誕生日。宮内記者会の質問に文書で回答し、悠仁が成人したことを「感慨深い」とつづったほか、インターネットなどで秋篠宮家への批判が続く状況に関し「私たち家族がこうした状況に直面したときには、心穏やかに過ごすことが難しく、思い悩むことがあります」と明かしたと報道。
佳子◆東京都中央区の日本橋三越本店を訪れ、第71回日本伝統工芸展を鑑賞。主催する日本工芸会の総裁を務めていると報道。鑑賞後、授賞式に出席し、総裁賞の受賞者に賞状を手渡す。
英国王◆英王室が、チャールズ国王夫妻が10月18〜26日にオーストラリアとサモアを訪問すると発表。王室によると、国王は元首としてオーストラリアを初訪問。サモアでは英連邦の首脳会議に出席すると報道。
反天皇制弾圧◆茨城県警公安課が、チラシを張るため県内の大学に入ったとして建造物侵入の疑いで、男性2人を逮捕。逮捕容疑は前年10月5日午後2時ごろ、大学構内に侵入した疑いで、同課は、前年11月に県内で開かれた全国育樹祭に反対するチラシ数枚を張る目的だったとみており、男性の1人が反天皇制を訴えるグループに所属しているとみていると報道。
靖国参拝◆自民党の加藤勝信・元官房長官が報道各社のインタビューで、首相就任後も靖国神社参拝を続ける考えを示す。「首相の参拝はいろいろな影響があることも事実だ。影響をできるだけ少なくする中で参拝の機会をつくっていきたい」。「尊崇の思いを持ちながら参拝させていただいてきた気持ちは何ら変わらない」。/ロシアのネベンジャ国連大使が、ウクライナ侵攻を巡る安全保障理事会の緊急会合で、ウクライナのコルスンスキー駐日大使が靖国神社を参拝したと指摘し、ウクライナは「戦争犯罪をなかったことにしようとしている」と批判。在日ウクライナ大使館が3日にX(旧ツイッター)で、コルスンスキーの参拝を公表したと指摘し、軍国主義者やナチスとの戦いがウクライナ侵攻の目的だと改めて主張。
NHK中国語ニュース◆総務省が、NHKのラジオ国際放送などの中国語ニュースで中国籍の外部スタッフが釣魚島(日本名・尖閣諸島)を「中国の領土」などと発言したとして、NHKに注意の行政指導を行う。「国際放送を担う公共放送としての使命に反するものであり誠に遺憾」と主張し、再発防止策の徹底とその順守状況の公表を求める。
【9月12日】
徳仁、雅子、愛子◆「静養」のため、栃木県那須町の那須御用邸付属邸に入る。邸内の休憩所「嚶鳴亭」付近を散策。徳仁が報道陣に「自然豊かなこの地で、ゆっくりと過ごすことができればと思います」。雅子「那須ならではの楽しみを見つけたい」。愛子「自然を満喫したい」。
徳仁◆共同通信が「陛下『懸命な姿に感銘』/障害者スポーツ自ら体験」と題した企画記事「皇室ノート」を配信。「天皇陛下は、皇后さまと長女愛子さまと一緒にパリ・パラリンピックを連日テレビで観戦し、選手たちを応援された。皇太子時代から障害者スポーツに関心を寄せ、自身で体験することによって選手の置かれた状況や努力を理解しようとしてきた。パラ大会での活躍に『これまで培ってきた力を尽くし、懸命に競技に臨む姿に感銘を受けている』(側近)という」。
サウジ皇太子◆中国の李強首相が10日から4日間の日程でサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)を歴訪し、サウジのムハンマド皇太子とリヤドで会談し、両国関係を発展させ、貿易を拡大する考えを表明。ムハンマド皇太子が国際問題で中国と密接に協力したいと述べる。中国外務省が発表。
フジモリ◆1990年にペルーで日系人として世界で初めて大統領に就任し、96年の日本大使公邸人質事件で武力「解決」を指揮したアルベルト・フジモリが死去。
【9月13日】
秋篠宮、紀子◆宮内庁が、秋篠宮、紀子が12月上旬にトルコを「公式訪問」すると発表。当年は日本とトルコの外交関係樹立100周年に当たるとして、「友好親善」が目的と報道。
皇族数確保策◆共同通信が、自民党総裁選候補による共同記者会見で皇族数確保策もテーマとなり、男系による皇位継承を維持すべきだとの主張が目立ったと報道。「立憲民主党が検討を求める『女性皇族の配偶者と子にも皇族身分を付与する案』への歩み寄りは見られず、立場の隔たりが改めて浮き彫りとなった」。加藤勝信・元官房長官「男系の皇室の歴史を踏まえながら説得していく」。小泉進次郎・元環境相「自民の考え方に基づいて検討する」。「高市早苗・経済安全保障担当相と小林鷹之・前経済安保相は、126代男系で続いた皇統を守る重要性を強調」。石破茂・元幹事長「意見の隔たりがある理由を明らかにしながら議論を進めなければならない」。林芳正・官房長官や上川陽子外相、河野太郎・デジタル相、茂木敏充・幹事長は、政府の有識者会議報告書や自民案を尊重する立場から議論を進める考えを示す。
NHK中国語ニュース◆松本剛明・総務相が閣議後記者会見で、NHKのラジオ国際放送などの中国語ニュースで中国籍の外部スタッフが釣魚島(日本名・尖閣諸島)を「中国の領土」などと発言した問題に関し「放送法に抵触すると認められ、看過できないという視点から行政指導を行った」。「国際放送を担う公共放送としての使命を認識し、再発防止に取り組んでほしい」。
【9月14日】
東アジア半日武装戦線◆共同通信が、特集企画「三菱重工ビル爆破事件50年」を配信。「植民地主義問い爆弾闘争/『正義』暴走、大企業標的/昭和天皇暗殺計画も」のタイトルで「東アジア反日武装戦線は、戦後日本のアジアにおける経済活動などを植民地主義と強く批判・反発し、爆弾闘争を展開した。標的は海外進出する大企業だけでなく、昭和天皇も。武装戦線の『正義』は暴走し、自作爆弾で多くの一般労働者が犠牲になった。『狼』による三菱重工ビル爆破事件は、1981年に始まった犯罪被害者等給付金制度創設の契機となった」。
【9月15日】
紀子◆総裁を務める結核予防会の活動を視察するため、能登半島地震で被災した石川県珠洲市を訪問。
女性天皇◆立憲民主党の野田佳彦・元首相、枝野幸男・前代表、吉田晴美・衆院議員の3人が、仙台市の党代表選討論会で女性天皇を容認する考えを示す。野田元首相は、推古、持統両天皇の例を挙げ「歴史と伝統を踏まえてもあってしかるべきで、各党間でまとめられるはずだ」。吉田議員「女性天皇は歓迎する立場だ」。枝野前代表「国民的合意はほぼできている。早期に認めるべきだ」。女系天皇について「時間をかける余地がある」。泉健太代表「衆参両院議長の下、超党派で議論している最中であり、党代表として最も答えにくい」。
英王室◆チャールズ英国王の次男で、王室「公務」を引退して米国に移住したヘンリー王子が40歳の誕生日を迎え、英紙タイムズによると、誕生日に合わせ、曽祖母の故エリザベス皇太后が残した巨額の資産を相続するというと報道。皇太后は故エリザベス女王の母親で、1994年、ひ孫に非課税で資産を残すために信託基金を設立し、推定1900万ポンド(約35億円)を預け入れたとされ、ヘンリー王子と兄のウィリアム皇太子らがそれぞれ、21歳と40歳の誕生日に分割して受け取れるようにしたという。
【9月16日】
パプアニューギニア◆1975年の当日、南太平洋のニューギニア島東半分とビスマルク諸島などから成るパプアニューギニアが英連邦の一員として独立。戦後、ニューギニアはオーストラリアの国連信託統治領となり、49年にパプアと統合、73年に自治政府を確立していた。
【9月17日】
徳仁、雅子◆宮内庁が、徳仁、雅子が第39回国民文化祭と第24回全国障害者芸術・文化祭の開会式出席などのため、10月14日から1泊2日の日程で、岐阜県を訪問すると発表。雅子の体調次第では、徳仁単独となると報道。
紀子◆東京都港区の明治記念館を訪れ、出産や育児で研究を中断した後、日本学術振興会の支援制度で復帰した特別研究員の交流会に出席。
皇位継承策◆立憲民主党代表選の候補への政策アンケートで、「安定的な皇位継承」に向け、枝野幸男・前代表と吉田晴美・衆院議員が「女系天皇の容認を含めて議論すべきだ」との回答を選択し、野田佳彦・元首相と泉健太代表は、与野党協議を重視する立場から具体的な言及は控えたと、共同通信が報道。枝野前代表「男系嫡子継承は明治政府が定めた制度に過ぎない」と主張し、女性・女系天皇を含めた議論を求め、野田元首相「皇室に関する事柄は超党派での合意を目指すべきだ」。泉代表「衆参正副議長の下で、丁寧な議論が行われている。具体的な言及は慎む」。
【9月18日】
園部逸夫◆行政法が専門で学者出身の元最高裁判事、園部逸夫が13日死去したと報道。1989年に最高裁判事に就任。嘱託尋問調書の証拠能力を否定したロッキード事件丸紅ルートや、愛媛玉串料訴訟などの大法廷判決に関わり、裁判官の表現の自由が争われた「寺西和史・判事補(当時)分限裁判」大法廷決定で、政治活動だけを理由に裁判官を懲戒処分にできないとの反対意見を表明。99年に退官後は弁護士登録し、皇室典範に関する有識者会議では座長代理を務める。女性宮家創設の議論には内閣官房参与として関わり、明仁の退位を巡る有識者会議で専門家の一人として意見を述べるなどした。
【9月19日】
徳仁、雅子、愛子◆栃木県那須町の那須御用邸付属邸での「静養」を終え、帰京。
徳仁、雅子◆7月の記録的大雨で被害を受けた山形県と、台風10号による被害を受けた宮崎県に「見舞金」を贈ったと報道。宮内庁によると、鈴木敏夫・総務課長がそれぞれの県の東京事務所長に伝達。
サウジ皇太子◆サウジアラビアの実権を握るムハンマド皇太子が、パレスチナ国家が樹立されなければ「イスラエルとの国交樹立はないと断言する」と述べる。国政助言機関、諮問評議会で演説。イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの攻撃に関して「パレスチナ人に対する犯罪行為を強く非難する」。パレスチナ国家樹立に向け「努力をやめない」と表明。
長岡京◆桓武天皇が造営した長岡京(784〜794年)跡のすぐ北にある溝路遺跡(京都市南区)で、東西と南北の道路が交わる交差点状の遺構が見つかり、京都市埋蔵文化財研究所が発表。
【9月20日】
愛子◆宮内庁が、愛子が能登半島地震の復興状況を視察するため、石川県志賀町と七尾市を訪問すると発表。28日から1泊2日の日程で、ボランティアの活動を見て回るほか、復興に向けて取り組む住民らと「交流」すると報道。
皇位継承策◆自民党総裁選に絡み、共同通信が「安定的な皇位継承」に向け「女性・女系天皇の容認を含めた議論」を選んだ人はいなかったと報道。「旧皇族の皇室復帰も含め、男系男子継承を維持すべきだ」と答えたのは、高市早苗、小林鷹之、林芳正、加藤勝信、河野太郎、茂木敏充の6人で、高市候補「男系男子の皇統を守ることが先人への責任、日本人の誇りだ」。小泉進次郎候補「先送りできない課題。早期に立法府の総意がまとめられることを期待」。石破茂候補「女系天皇の容認は考えていないが、国民の総意に基づく天皇家が続くため、さまざまな角度から検討する必要がある」。
「皇室献上品」◆宮内庁関係者を名乗り、皇室への「献上」名目で福島、茨城両県の農家から作物をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた被告を懲役3年、執行猶予5年とした福島地裁判決が確定。検察側、弁護側とも期限の19日までに控訴しなかったと報道。
死刑制度◆共同通信が「欧州からの視線」と題した佐藤大介記者による論説記事を配信。「日本と英国の関係が良好であることに、疑問を挟む人はいないだろう。6月に英国を訪問した天皇陛下は、チャールズ国王夫妻主催の晩さん会で『さまざまな分野で日英間の重層的な連携・交流が加速しており、日英関係はかつてなく強固に発展しています』と述べられた。その言葉どおり、日英関係は緊密さを増している。/だが、そこに影を落としている要素がある。日本の死刑制度だ。英国も加盟する欧州評議会は、世界中で死刑を廃止するとし、日本が死刑を続けていることに厳しい視線を送っている」。
【9月21日】
佳子◆第11回全国高校生手話パフォーマンス甲子園出席などのため、鳥取県を訪問。米子市の地域活動支援センターを訪れ、障害者で構成する「りっぷる音楽団」と“交流”。これに先立ち、伯耆町で、県出身の写真家植田正治の作品を展示する美術館を視察。夜、米子市のホテルで大会に出場する高校生との“交流会”に参加。
【9月22日】
佳子◆鳥取県米子市の米子コンベンションセンターで第11回全国高校生手話パフォーマンス甲子園の開会式に出席。「大会を通して、手話を含むさまざまな言語、聞こえないこと、聞こえにくいこと、自分とは異なる背景や状況に対する理解が深まることを願う」と手話であいさつ。客席から高校生の演劇やダンスなどを鑑賞。大会終了後、演劇などの部門で優勝した熊本県立熊本聾学校の生徒と手話で“懇談”。
皇族確保策◆衆院の額賀福志郎、参院の尾辻秀久・両議長が週内に岸田文雄首相と面会し、皇族数確保策に関する各党派協議の状況を中間報告として説明する方向で調整に入ったと、複数の関係者が明らかに。10月1日に「召集」される見込みの臨時国会で新首相が指名され、早期の衆院解散・総選挙も想定されることから、国会での議論の到達点を共有する必要があると判断したもので、女性皇族が婚姻した場合の身分付与の範囲などで集約に至らず「国会で各党派の合意を得られるよう引き続き取り組む」として、次期政権下でも政府に説明や資料提供の協力を要請すると報道。
皇位継承策◆自民党の総裁選候補が、党本部で開いた政策討論会で憲法改正などを巡り議論。「安定的な皇位継承」もテーマとなり、小泉進次郎・元環境相「皇室の伝統を踏まえれば、女系天皇には反対だ」。石破茂・元幹事長「どうすれば男系男子でつなげるのか。全身全霊、みんなで考える必要がある」。高市早苗経・済安全保障担当相は、養子縁組による旧皇族男系男子の皇族復帰案に賛成する立場だと述べる。
【9月23日】
「仁徳天皇陵」◆日本最大の前方後円墳で世界遺産の仁徳天皇陵古墳(堺市、大山古墳)と、明治時代以降の地元住民の関わりを紹介する企画展「仁徳天皇陵と近代の堺」が同市博物館で開催されていると報道。宮内庁宮内公文書館、関西大との共催で、公文書が多く仁徳陵を描いた初の測量図など約90点のほとんどが初展示という。
【9月24日】
愛子◆宮内庁が、愛子が28日から予定していた石川県訪問を取りやめると発表。能登半島地震の復興状況を視察する目的だったが、記録的豪雨により、能登半島で大きな被害が発生していることを考慮したもので、宮内庁によると、県と対応を検討して決め、徳仁、雅子と愛子にも相談したというと報道。
【9月25日】
靖国参拝◆自民党総裁選に出馬している高市早苗・経済安全保障担当相がBSフジ番組で、首相に就任した場合の靖国神社参拝について「適切な時期に普段通り、淡々とお参りしたい」。「靖国神社は戦争を美化する施設でなく、外交問題にされるべきではない。自分の気持ちに正直でありたい」。小泉進次郎・元環境相は「終戦の日」に参拝してきたと語る。首相に就いた際は「適切な判断が必要だ」と述べる。石破茂・元幹事長は自身の参拝に関して明言を避け、天皇が参拝できる環境整備が必要だと主張。
「帰国の記帳」◆岸田文雄首相が、皇居で「帰国の記帳」。
NHK中国語ニュース◆中国紙、北京日報(電子版)が、NHKラジオ国際放送などの中国語ニュースで原稿にはない発言をした中国人の元外部スタッフがインタビューで「日本政府とメディアが侵略の歴史を否定し、軍国主義を美化していることが許せなかった」ことを発言の理由として主張したと報じたと報道。
【9月26日】
徳仁、雅子◆キルギスやパラオなどの派遣先から帰国した青年海外協力隊の隊員ら8人と皇居・御所で“懇談”。/宮内庁が、徳仁、雅子が石川県能登半島の記録的豪雨による犠牲者を悼み、被災者への「見舞い」の気持ちを県側に伝えたと明らかに。侍従長を通じて25日に馳浩知事へ伝達したと報道。
秋篠宮、紀子◆アジア文化の保存と創造に業績を上げた個人や団体を表彰する「第34回福岡アジア文化賞」の授賞式が福岡国際会議場で開かれ、秋篠宮、紀子が出席。
佳子◆東京・元赤坂の赤坂御用地にある宮邸で、ギリシャのケファロヤニ観光相と面会。
皇族確保策◆衆院の額賀福志郎、参院の尾辻秀久・両議長が、岸田文雄首相と国会内で面会し、皇族数確保策に関する各党派協議の状況を中間報告。首相「国家の基本に関わる先送りできない重要課題だ。立法府の総意を早期に取りまとめる議論をさらに進めてほしい」。額賀議長「議論の現状を政府と共有し、今後の議論に役立てたい。国会で合意が得られるよう引き続き努力する」。次期政権下でも政府に説明や資料提供の協力を要請し、首相「国会の議論の状況を踏まえ、政府も必要な対応をしたい」。額賀議長が面会後の記者会見で、今後の協議の進め方を問われ「各党の状況や政治情勢を踏まえながら、両院の正副議長で協議していく」。
園部逸夫◆共同通信が配信した企画記事「皇室ノート」で、「元最高裁判事で9月13日に95歳で亡くなった園部逸夫さんは皇室制度に造詣が深く、政府の有識者会議に参画し、皇位継承問題の議論の中核を担ってきた。約20年前にまとめた女性天皇容認の改革案は幻に終わり、今も皇位継承の安定化には至っていない。議論の基礎として天皇や天皇制の意味を根本から考える必要性を説いたが、結末を見ることはできなかった」。
【9月27日】
「飛鳥・藤原の宮都」◆文化庁が、2026年の世界文化遺産登録を目指す奈良県の「飛鳥・藤原の宮都」の暫定版推薦書を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出したと明らかに。飛鳥・藤原は、天皇の宮殿跡である藤原宮跡(橿原市)や、極彩色壁画が発見された高松塚古墳(明日香村)など22の資産で構成され、6世紀末期から8世紀初頭にかけ、東アジアの古代国家形成期において中央集権体制が誕生・成立した過程を示すとされると報道。
「最強神社」◆共同通信が「新刊紹介」記事で「京都の最強神社」(島田裕巳著)について「作家で宗教学者の著者が、古事記と日本書紀に登場する神々を祭る神社を『最強神社』と定義し、貴船神社や伏見稲荷大社、松尾大社など京都に鎮座する12社の来歴を解説する」。
【9月28日】
徳仁、雅子◆東京都港区のホテルを訪れ、「全国重症心身障害児(者)を守る会」の創立60周年を記念した式典に出席。徳仁があいさつで「重い障害のある人たちが、かけがえのない人生を豊かに生きていくことのできる社会が続いていくことを望む」。
神宮外苑再開発◆東京・明治神宮外苑の再開発を巡り、事業者代表の三井不動産などが、立地する新宿区の住民らを対象にした説明会を同区のホテルで開く。樹木の伐採本数を減らすといった計画の見直し案を都に報告しており、資料や動画を交えて説明し、約80人の参加者から「自然環境を軽視している」との指摘が出たと報道。
【9月29日】
「7条解散」◆自民党の石破茂総裁と立憲民主党の野田佳彦・代表がフジテレビ番組で、衆院を早期解散する場合の憲法条項を巡り応酬。石破総裁が、内閣不信任決議案が可決された際の衆院解散を定める69条に触れ「国民に新政権ができたことの判断を求めるのは69条に該当しないが、趣旨には合致する」。野田代表は、解散を内閣の助言と承認を受けた天皇の国事行為と定めつつ、事実上首相が判断する「7条解散」に当たると主張。
【9月30日】
上皇侍医◆上皇侍医の原田有三が依願退官する宮内庁人事が公表される。