【8月1日】
秋篠宮、紀子、悠仁◆岐阜県で全国高校総合文化祭の会場を巡り、美術・工芸部門や郷土研究部門などを「視察」。大垣市の「花いけバトル」部門の会場で、制限時間内に即興で花を生ける様子を見学。終了後に「懇談」。関ケ原町に移り、石川県立七尾高の郷土研究部の発表などを聞く。岐阜関ケ原古戦場記念館を訪れる。
元号◆山口県の県庁所在地・山口市の玄関口として山陽新幹線が停車するJR新山口駅がある同市小郡地区で、市の諮問機関が5月に地区の一部を「小郡昭和町」と変更するよう市に求め、市議会が可決したため、「明治」から「令和」まで近代の歴代元号が住所名として勢ぞろいすることになり、地元では全国的にも珍しい住所表記を町おこしにつなげたいと期待の声が上がると報道。「小郡地区は鉄道駅と共に交通拠点として栄えた旧小郡町で、2005年に山口市など周辺市町と合併した。駅周辺の地図を見ると、目に留まるのは『小郡明治』『小郡大正町』といった元号が付いた住所だ。他に通りや橋にも元号にまつわる通称が付けられ『元号が生活に密着している地域』と市の担当者は話す。/市によると、小郡地区には以前から明治や大正といった地名があった。地区の住所を整理する作業を進め07年にまず小郡平成町ができた。21年に小郡令和、22年に小郡明治と小郡大正町も追加。小郡昭和町については今後、市議会で区域の新設の議決などを経て、来年2月から正式な住所名になる予定だ」。
二条城◆京都市にある世界遺産・二条城の本丸御殿の保存修理工事が完了し、9月から18年ぶりに一般公開されるのを前に、関係者向け内覧会が行われる。「二条城は江戸時代初期に現在の規模に整備され、1884年に皇室の離宮となった。本丸御殿は大正天皇や昭和天皇が宿泊所として使用。カーペットやシャンデリアといった洋風設備を取り入れた近代の宮廷文化を見て取れる」。
【8月2日】
秋篠宮、紀子◆東京・元赤坂の赤坂御用地にある赤坂東邸で、沖縄県から訪れた小中学生30人の「豆記者」と「懇談」。
スイス大統領訪日◆政府が、スイスのアムヘルト大統領が4~8日の日程で訪日すると発表。滞在中に徳仁と会見し、岸田文雄首相と会談する予定と報道。
「国家追悼の日」◆トルコ政府が、インスタグラムへの接続を遮断すると発表。理由は明示していないが、大統領府高官が7月31日、インスタグラムが暗殺されたイスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者を追悼する投稿をブロックしていることが「検閲」に当たると非難していたと報道。トルコのエルドアン大統領が1日、ハニヤの葬儀がカタールで営まれる2日を「国家追悼の日」にすると宣言し、2日は各地で国旗が半旗掲揚される。
【8月4日】
皇位継承策◆自民党の石破茂・元幹事長がインターネット番組で、安定的な皇位継承策を巡り「男系の女性天皇、女系の男性天皇の可能性を全部排除して議論するのはどうなのか」。悠仁までの皇位継承の流れは「絶対に動かしてはいけない」と強調した上で、不測の事態に備えて考えるのが政治家の責任だとの認識を示したと報道。
「平和世論調査」◆共同通信社加盟の日本世論調査会がまとめた平和に関する全国郵送世論調査によると、創設70年となった自衛隊の今後の在り方について「憲法の平和主義の原則を踏まえ『専守防衛』を厳守するべきだ」と回答した人が68%に上ったと報道。「憲法9条を改正して『軍』と明記するべきだとした人は20%だった。『憲法違反なので、戦力を放棄し、災害派遣に特化した組織にするべきだ』は9%だった。(略)靖国神社について、首相が『参拝するべきだ』とした人は65%で、2015年の調査より10ポイント増。『参拝するべきではない』は32%だった。自衛隊幹部らの集団参拝を問題だとする人は『どちらかといえば』を含めても35%で、問題視しないとした計63%を下回った」。
公園入場規制◆原爆の日の8月6日に平和記念公園で開催する「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)で、広島市は公園全体の入場を規制すると報道。「昨年の式典は、原爆ドーム周辺で市職員に活動家の集団が腕を組んでぶつかるなどし、5人が逮捕・起訴された。市は安全な式典開催のためとするが、『表現の自由』の侵害だと反発の声もある」。
【8月5日】
御料牧場◆宮内庁が、栃木県にある御料牧場で10月10日と11日に実施する見学会の参加者を募集していると報道。
韓国人被爆者慰霊祭◆広島原爆の日を翌日に控え、広島市の平和記念公園にある「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」の前で55回目となる慰霊祭が営まれる。約100人が参加し、この1年で死亡が確認された被爆者4人を加えた2814人の死没者名簿を奉納。
【8月6日】
徳仁、雅子、愛子◆皇居・御所で広島原爆の日に合わせて黙とうしたと報道。
明仁、美智子◆宮内庁によると、広島原爆の日に合わせて東京・元赤坂の仙洞御所で黙とうしたと報道。
原爆犠牲者慰霊式◆広島への米軍による原爆投下から79年となり、韓国人被爆者が多く暮らす韓国南東部・陜川で犠牲者を追悼する慰霊式が行われる。約300人が参列。
【8月7日】
皇族数確保策◆額賀福志郎・衆院議長が、皇族数確保に関する各党派への意見聴取が一巡したことを受け記者会見を開き、政府の有識者会議の答申で示された「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案」は認める方向でおおむね共通認識が得られたと説明。女性皇族の配偶者と子を皇族とする案について「さまざまな意見があった」と述べ、今後も議論の対象になるとしたと報道。悠仁までの皇位継承の流れをゆるがせないことには賛同する意見が多かったと述べ、答申に含まれる「養子縁組による旧皇族男系男子の皇族復帰案」に関して「積極的な意見が多かったが反対論もあり、引き続き議論する」。/「皇族数確保策を巡る各党派の意見聴取が一巡した」と共同通信が報道。「額賀福志郎・衆院議長は一定の一致点が見られたと成果を強調するものの、自民党と立憲民主党の間にある個別論点での溝は埋まらず、議論の進展は乏しい。9月の自民総裁選を控えて様子見ムードも広がり、意見集約の動きが本格化するのは秋以降となる見通しだ。(略)9月には立民代表選も予定されており、国会関係者は『両党の結果が出るまでは、協議は動かしにくい。進展はしばらくないだろう』と見通す」。
【8月8日】
徳仁◆皇居・御所で、スイスのアムヘルト大統領と会見。宮内庁によると、日本とスイスの国交樹立160周年に際しての訪日で、徳仁「2国間の関係に大変意義深い」。大統領「自由や民主主義といった共通の価値に基づいて、関係が非常に強化されてきている」。/「来年の戦後80年を前に、天皇陛下が先の大戦にどう向き合われるか、模索が続いている」と書き出す企画記事を共同通信が配信。「平成の時代、上皇さまは『慰霊の旅』として戦禍の地を巡り、戦没者を追悼してきた。陛下を含め、戦争を直接知らない世代が8割を超えた日本社会。節目の年に平和への思いを示してきた『象徴』の在り方が問われている」。
靖国参拝◆高市早苗・経済安全保障担当相が記者会見で、15日の「終戦の日」に合わせ東京・九段北の靖国神社を参拝するかどうか問われ「プライベートな日程について大臣会見で申し上げることはない」。木原稔・防衛相「国のため尊い命を犠牲にされた皆さまに哀悼の誠をささげ、尊崇の念を表すのは当然だ」。松本剛明・総務相、斎藤健・経済産業相、新藤義孝・経済再生担当相、松村祥史・国家公安委員長は「適切に判断する」「コメントは控える」などと答えたと報道。武見敬三・厚生労働相、自見英子・沖縄北方担当相は参拝しない考えを明言。
【8月9日】
徳仁、雅子、愛子◆皇居・御所で長崎原爆の日に合わせて黙とうしたと報道。
明仁、美智子◆宮内庁によると、長崎原爆の日に合わせて東京・元赤坂の仙洞御所で黙とうしたと報道。
【8月10日】
紀子◆東京都墨田区の総合体育館で、第9回全国ボッチャ選抜甲子園決勝大会を観戦。観戦後、試合を終えた選手たちと「交流」。
佳子◆福島県猪苗代町を訪れ、障害のあるボーイスカウトらのキャンプ大会「第13回日本アグーナリー」を「視察」。国際交流イベントであいさつし「さまざまな取り組みを通じ、国や地域、言語、障害など自分とは異なる背景や状況に対する理解が深まることを願います」。これに先立ち、ドーム型のランタンに夢を書き込んだシートを貼り付ける活動を見学。
【8月11日】
佳子◆2011年の新潟・福島豪雨で被災し、22年に全線復旧した福島県のJR只見線を「視察」。郷土写真家から説明を受けたほか、山あいを走る「秘境路線」の利活用に向け取り組む「只見線こども会議」のメンバーと「懇談」。会津若松市の県立博物館で赤べこなど地元の民芸品が並ぶ常設展を見て回り、若松城を訪ねる。
陸海軍統合◆太平洋戦争末期に浮上した旧日本陸軍と海軍の統合問題に関し、米内光政・海軍大臣が昭和天皇から意見を聞かれた際に「戦局が良くないから陸海軍を合併するというのは利とするところはありません」と否定していたことが分かる。海軍の極秘資料が防衛省防衛研究所に保管されていて、昭和天皇の生涯をまとめた「昭和天皇実録」には接見概要が記されているが、発言内容の詳細は不明だったと報道。「資料は1945年3月4日付。昭和天皇との前日の会話を米内が海軍の担当者に説明し、まとめさせた。/天皇は陸海軍統合について『海軍大臣としての所見はどうか』と質問。陸軍省と海軍省にそれぞれあった航空本部などの統合が必要との議論もあったが、米内は『機構いじりは生産低下必至となる恐れがあります』と強調。日本が掲げた大東亜共栄圏の維持には『海上交通のため海軍は絶対必要』と訴え、統合を否定した。/一方、大本営下にありながら別々の建物で作戦を立案していた陸海軍の職場を一体化することは必要と認めた。『(個別に)状況を判断して作戦をやるのでは本当の判断はできません』と返答した」。
【8月14日】
戦没者追悼式◆林芳正・官房長官が、政府が15日に全国戦没者追悼式を主催する趣旨について「全国民が深く哀悼の誠をささげるとともに、恒久平和の確立への誓いを新たにしようとするものだ」とする談話を発表。15日正午に戦没者をしのび、黙とうするよう「国民」に切望するとし、追悼式に関し「今日のわが国の平和と繁栄の陰に、戦禍に倒れた戦没者の方々の尊い犠牲があったことに思いを致す」。
元号「朱鳥」◆686年の当日、天武天皇の末年に元号を「朱鳥」と定めたと報道。「途絶えていた元号の使用が32年ぶりに再開された。天武天皇が死去した後は、701年の「大宝」まで再び元号が制定されなかった。「大宝」以降は、継続して元号が定められている」。
靖国問題◆中国の国営通信新華社が配信記事で、海上自衛隊の幹部らが前年5月に靖国神社を集団で参拝したことに触れ「靖国神社の誤った歴史観は自衛隊に深く浸透しており、警戒に値する」との見方を伝える。
【8月15日】
徳仁◆全国戦没者追悼式の「お言葉」で、当年も「深い反省」に触れたと報道。
明仁、美智子◆宮内庁によると、東京・元赤坂の赤坂御用地にある仙洞御所で、全国戦没者追悼式をテレビで見ながら、会場に合わせて黙とうしたと報道。
愛子◆皇居・御所で黙とう。
「戦没者追悼式」◆「終戦」から79年の当日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で行われる。9月の自民党総裁選への不出馬を表明した岸田文雄首相は3回目の参列で、式辞で安倍晋三・元首相や菅義偉・前首相と同様にアジア諸国への加害責任に触れず、前年までの「積極的平和主義」の文言は使わず「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化を進め、世界が直面する課題の解決に全力で取り組む」。徳仁が「過去を顧み、深い反省の上に立ち、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願う」との「お言葉」を読み上げる。
戦死者追悼◆岸田文雄首相が、東京・三番町の千鳥ケ淵戦没者墓苑で献花。東京・北の丸公園の日本武道館で行われた全国戦没者追悼式に出席。
靖国問題◆木原稔・防衛相と高市早苗・経済安全保障担当相、新藤義孝・経済再生担当相が、東京・九段北の靖国神社をそれぞれ参拝。「終戦の日」に閣僚参拝が確認されたのは5年連続、現職防衛相の参拝が確認されたのは2021年8月13日の岸信夫以来で、木原防衛相は参拝後、記者団に「尊い命を犠牲にした方々に哀悼の誠をささげ、尊崇の念を表した」と述べ、高市、新藤も同様に語ったと報道。林芳正・官房長官が記者会見で、閣僚の参拝に関し「いずれも私人の立場だと理解している」。「今後も隣国である中国、韓国を含む国々との関係を強化していく方針に変わりはない」。9月の自民党総裁選への出馬が取り沙汰されている小林鷹之・前経済安全保障担当相、小泉進次郎・元環境相も参拝。岸田文雄首相は参拝せず、代理人を通じ党総裁として「玉串料」を私費で奉納した後、東京都内の千鳥ケ淵戦没者墓苑で献花。超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」が、議連として木原防衛相を含め自民、日本維新の会などの77議員が参拝したと発表。加藤勝信・元官房長官、武村展英・農林水産副大臣、尾崎正直・国土交通政務官らが参加。/韓国外務省が、木原稔・防衛相らが靖国神社を参拝したり、岸田文雄首相が「玉串料」を奉納したりしたことに対し「深い失望と遺憾を表明する」との報道官論評を出し、実生泰介・駐韓総括公使を呼び抗議。木原防衛相の参拝に対して国防省が「慨嘆を禁じ得ない」と表明し、日本大使館の防衛駐在官を呼び抗議。/中国外務省が、岸田文雄首相が靖国神社に「玉串料」を奉納し、閣僚や国会議員が参拝したことに関して談話を出し「日本側に既に厳しく申し入れをし、厳正な立場を表明した」として抗議したことを明らかに。国営通信新華社が岸田首相の「玉串料奉納」と国会議員らの参拝を報じ、靖国神社を「残忍な軍国主義の象徴」と指摘。
「対馬丸」◆政府が太平洋戦争中の80年前に沖縄を出港して米軍に撃沈され、多くの学童と共に沈んだ疎開船「対馬丸」の再調査を実施する構えと、共同通信が報道。「『疎開児の命いだきて沈みたる船深海に見出だされけり』―。1944年8月22日に海に消えた対馬丸が53年後に海底で見つかった際、上皇さまが詠んだ歌である。/発見は97年12月。報告を受けた橋本龍太郎首相(当時、以下同)は直ちに皇居に向かった。上皇さま(当時は天皇陛下)が犠牲になった学童らと同世代で疎開経験もあり、思い入れが深いと知っていたためだ。/水中写真は旧字体で「対馬丸」の文字がはっきり読み取れた。行方知れずだった船体の発見を陛下は大変喜ばれ、歌にされた」。
桂離宮◆宮内庁京都事務所が10月15日の夜、桂離宮(京都市西京区)で年に1度の観月会を開くと報道。「桂離宮は江戸時代初期の1615年ごろ、後陽成天皇の弟だった智仁親王が御殿を建てたのが始まり。かつては皇族や文化人が池に舟を浮かべて月見を楽しんだとされ、現在も月にちなんだ建物やちょうず鉢、額などが残っている」。
【8月16日】
「内奏」◆岸田文雄首相が、皇居で「内奏」。今崎幸彦・最高裁長官らの任命式、認証式に出席。
【8月17日】
徳仁◆東京都港区のサントリーホールで、作曲家ヘンデルのオペラ「リナルド」を鑑賞。
皇族内閣◆1945年の当日、東久邇宮稔彦を初の皇族首相とする内閣が発足。第2次世界大戦の戦後処理のために皇室の権威が必要とされたと報道。「降伏文書の調印、軍の解体などを実施。国民に「一億総ざんげ」を説き国体護持を目指した。同年10月に総辞職した」。
太宰府◆「東アジアの玄関口/九州支配の朝廷の拠点」とのタイトルで「大宰府―。外交、国防の最前線として国境を管理した東アジアへの玄関口であり古代最大の地方行政機関でもあった。菅原道真が左遷された役所であり、元号「令和」にもゆかりがある。令和は長官の大伴旅人が催した「梅花の宴」を描写した万葉集から生まれた」と書き出す共同通信の連載企画「歴史を旅する」の第17回が配信される。
紫香楽宮◆「ラベンダーで紫香楽宮彩る/滋賀・甲賀、新名所目指す」とのタイトルで、「奈良時代に聖武天皇が一時的に都を置いた紫香楽宮跡(滋賀県甲賀市)では5月、紫のラベンダーが満開になり、さわやかな香りが広がった。市や大学、地元住民らが連携し、雑草が生い茂っていた史跡に花を植える活動をスタート。花をめでながら、古都に思いをはせられる新しい観光スポットを目指している」と書き出す共同通信の企画記事「関西くろすろーど」が配信される。「紫香楽宮」について「平城京(奈良市)で即位した聖武天皇が740年に恭仁京(京都府木津川市)に遷都。離宮として現在の滋賀県甲賀市に紫香楽宮の造営を始め、大仏の建立も計画した。聖武天皇は744年に難波宮(大阪市)に都を移したが、1年足らずで紫香楽宮へ遷都を決めた。紫香楽宮では4カ月ほど政治が行われたが地震などが相次ぎ、平城京に都が戻された」と説明。
インドネシア◆1945年の当日、インドネシアで、国民党の指導者スカルノが独立を宣言。3世紀半にわたり、主にオランダの植民地支配下にあり、再植民地化をもくろむオランダとの戦いを経て、49年のハーグ協定でインドネシア連邦共和国として独立したと報道。
【8月18日】
佳子◆東京・有楽町のホールで開かれた「第41回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席。コンテストを主催する「全日本ろうあ連盟」に非常勤嘱託職員として勤務していると報道。
【8月19日】
馬車庫◆宮内庁が、皇居内にある車馬課が管理する馬車庫内の休憩所で、18日夜に火災があったと発表。車馬課は、皇室の人々が使用する車や、儀式で使う馬などを管理しており、火災があった馬車庫は宮内庁庁舎から約650メートル離れ、御所からは約1キロ離れていると報道。
靖国神社◆東京都千代田区の靖国神社入り口近くの石柱に、黒いフェルトペンのようなもので落書きされているのを神社職員が見つける。麹町署によると、落書きは主に漢字で一部アルファベットで、中国語で「トイレ」などを意味する文字が書かれていたと報道。
NHK中国語ニュース◆NHKがラジオ国際放送などの中国語ニュースで、中国籍の外部スタッフが釣魚島(日本名・尖閣諸島)について「中国の領土」などと、ニュース原稿にはない「不適切な発言」を行ったと発表。NHKによると、靖国神社で落書きが見つかったニュースを報じた後、原稿にはない発言を行ったとして「ニュースとは無関係の発言が放送されたことは不適切であり、深くおわび申し上げます」。このスタッフと業務委託契約を結ぶ国際放送の関連団体を通じて本人に抗議したと報道。
【8月20日】
靖国神社◆東京都千代田区の靖国神社の石柱に19日に落書きが見つかった事件で、防犯カメラの映像などから18日夕方以降に書かれた疑いがあることが、捜査関係者への取材で分かる。
【8月21日】
徳仁、雅子、愛子◆徳仁、雅子が、「静養」のため栃木県那須町の那須御用邸付属邸に入る。車で到着。邸内の休憩所「嚶鳴亭」周辺を散策。宮内庁関係者によると、愛子は、勤務する日本赤十字社の仕事の都合で同行を見合わせたと報道。
【8月22日】
明仁、美智子◆「静養」のため、新幹線で長野県軽井沢町に入る。29日に帰京すると報道。
悠仁◆共同通信がリードで「男性皇族が成人を迎えると『成年式』が執り行われる。成年皇族としての第一歩を踏み出す重要な儀式で、天皇から冠を授かる『加冠の儀』などに臨む。秋篠宮家の長男悠仁さまは9月に18歳となり、成人するが、大学進学に向けて学業を優先するため、式は高校卒業後の来春以降に催すことが決まっている」と書く企画記事「皇室ノート」を配信。
正倉院◆米田雄介(元正倉院事務所長)が20日、慢性心不全のため死去したと報道。宮内庁書陵部編修課長などを経て92年から97年まで正倉院事務所長を務めた。編著に「歴代天皇 年号事典」、著書に「正倉院と日本文化」など。
靖国神社落書き◆東京都千代田区の靖国神社で19日に石柱への落書きが見つかった事件で、関与したとみられる人物が同日に中国へ出国していたことが、捜査関係者への取材で分かる。数日前から日本に滞在していたといい、警視庁が器物損壊の疑いで詳しい経緯を調べると報道。
NHK中国語ニュース◆NHKのラジオ国際放送などの中国語ニュースで、中国籍の外部スタッフが釣魚島(日本名・尖閣諸島)は「中国の領土」と原稿にない発言をした問題を巡り、NHKが、このスタッフが英語で「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな」とも発言していたと発表。自民党の情報通信戦略調査会(野田聖子会長)に出席したNHKの稲葉延雄会長「国際番組基準に抵触するなど、放送法で定められた担うべき責務を適切に果たせなかった」。調査会終了後、報道陣に「極めて深刻に受け止めている。改めておわびする」。外部スタッフはNHKの関連会社と業務委託契約を結んでいたが、21日付で契約を解除していると報道。
【8月23日】
明仁、美智子◆「静養」先の長野県軽井沢町で、戦後に中国の旧満州から引き揚げてきた人たちが入植した大日向開拓地を訪れ、野菜畑を散策。
靖国神社落書き◆東京都千代田区の靖国神社で19日に石柱への落書きが見つかった事件で、関与したとみられ同日に中国に出国した人物は10代男性であることが、捜査関係者への取材で分かる。事件数日前に複数人で訪日し、落書きは1人でしたとみられ、警視庁が器物損壊の疑いで調べていると報道。
【8月25日】
秋篠宮、紀子、悠仁◆秋篠宮、紀子が京都市の国立京都国際会館を訪れ、第27回国際昆虫学会議の開会式に出席。昆虫に関心を持ち、トンボに関する論文を発表した悠仁も「私的」に参加したと報道。
NHK中国語ニュース◆NHKが、ラジオ国際放送などの中国語ニュースで中国籍の外部スタッフが釣魚島(日本名・尖閣諸島)は「中国の領土」などと原稿にない発言をした問題で、スタッフの発言内容を訂正。「NHKの歴史修正主義とプロフェッショナルではない業務に抗議します」と発表していたが、実際には「歴史修正主義宣伝」で「宣伝」が抜けていたという。靖国神社で落書きが見つかったニュースを19日に伝えた際の発言で、スタッフが原稿にはない「『軍国主義』『死ね』などの抗議の言葉が書かれていた」という文言を勝手に付け加えていたことも明らかにしたと報道。
【8月26日】
百合子◆宮内庁が、聖路加国際病院(東京都中央区)に入院中の故三笠宮の妻百合子が軽い肺炎と診断され、16日から集中治療室(ICU)に入っていると発表。宮内庁によると、16日に発熱し検査を受けたところ、軽い肺炎と診断され、大事を取ってICUに移ったが、既に回復し、近く一般病棟に戻る見込みというと報道。
NHK中国語ニュース◆NHKのラジオ国際放送などの中国語ニュースで中国籍の外部スタッフが、釣魚島(日本名・尖閣諸島)を「中国の領土」などと原稿にはない発言をした問題で、NHKが、発言を巡ってNHK総合で5分間にわたり経緯などを説明し、「極めて深刻な事態であり、深くおわび申し上げます」。NHKは国際番組基準で「わが国の重要な政策および国際問題に対する公的見解ならびにわが国の世論の動向を正しく伝える」と規定しているとして「国際番組基準に抵触するなど放送法で定められた責務を適切に果たせなかった」とした上で「尖閣諸島が日本固有の領土であることは歴史的にも国際法上も明らか」との日本政府の見解を説明。「慰安婦」問題を巡る発言について「日本政府は韓国政府との間で『両国間で解決済みである』という見解を公式に示している」。外部スタッフは関連団体「NHKグローバルメディアサービス」と業務委託契約を結んでいたが21日付で解除されたと報道。
兵士追悼◆バイデン米大統領が、2021年8月のアフガニスタン駐留米軍の撤退完了直前に米兵13人が死亡した「自爆テロ」から3年となったことを受け、追悼の声明を発表。「大義のため、自らを危険にさらした。最高の愛国者だった」。大統領選の民主党候補ハリス副大統領が声明を出し「米国と自由のために究極の犠牲を払った」。「米兵とその家族を大切にする神聖な義務を果たす」。共和党候補のトランプ前大統領がワシントン近郊のアーリントン国立墓地を訪れ、追悼行事に出席。
【8月27日】
靖国参拝◆木原稔・防衛相が記者会見で、15日の「終戦の日」に靖国神社を参拝した際に「防衛大臣 木原稔」と記帳したと明らかに。韓国政府が遺憾の意を表明したことに関し「極めて内政の問題で、私自身の考えを変えることはない」。「記帳に当たり現在の肩書を付すことは、その地位にある個人を表す場合にしばしば行われている」。「貴い命を犠牲にされた方に手を合わせ、哀悼の誠を尽くすのは当然だ」。
靖国神社落書き◆6月に靖国神社(東京都千代田区)の石柱に落書きが見つかった事件を巡って、中国メディアが、中国当局が「実行役」とみられる男性を別の恐喝事件に関わった疑いで拘束したと報じる。
NHK中国語ニュース◆松本剛明・総務相が閣議後記者会見で、NHKのラジオ国際放送などの中国語ニュースで中国籍の外部スタッフが、釣魚島(日本名・尖閣諸島)を「中国の領土」などと発言した問題を巡り「NHKには事実関係を正確に把握し、原因究明と再発防止策を着実に行うよう求めたい」。外部スタッフの発言について「わが国の立場と相いれないもの」。「今回の事案は国際放送を担う公共放送としての使命に反するものであり遺憾だ」。/NHKのラジオ国際放送などの中国語ニュースで中国籍の外部スタッフが、釣魚島(日本名・尖閣諸島)を「中国の領土」などと原稿にはない発言をした問題で、NHKの最高意思決定機関である経営委員会の古賀信行・委員長「(同様の事案が)また起こらないようにし、起こった時の対応を確立することが一番大事だ」。経営委員会で、NHK執行部から経緯などの報告を受けたと説明。経営委員会で「NHKの対応が遅かったのでは」「NHKグループ全体で再発防止を図るべきである」「外国籍のスタッフに、自国の主張とは異なることも発言しなければならないことなど、事前に仕事の内容をきちんと伝えるべきだ」などの意見が出たというと報道。
【8月28日】
皇位継承策◆自民党の石破茂・元幹事長が東京都内の講演会で、「安定的な皇位継承」を巡り女系天皇を容認しているのかと問われ「完全に排除して議論すべきではないと言っているだけだ。容認するとは言っていない」。悠仁までの皇位継承の流れは不変だと主張した上で「これから先、本当に日本国民の総意に基づく天皇家が続くために何がいいのか。最初から排除して考えるものではない」。
反天皇制デモ◆共同通信が「8月15日の『終戦の日』、天皇制反対などを訴えるデモが東京都であった」とルポを配信。「例年、沿道から保守系団体らによる激しい批判を浴びる。特に靖国神社や全国戦没者追悼式が開かれる日本武道館に近い九段下交差点には多くが集結。今年も騒然とした。世論調査では反皇室の人の割合は少ない。デモ隊はなぜこうした活動を続けるのか。許可を得て中から探った。(略)デモ隊に突っ込んでくる保守系団体メンバーとみられる男女を、体を張り何度も食い止めていた。警視庁による警備には『過剰』『デモの監視』との批判もあるが、『表現の自由』を守る側面も実感した。(略)共同通信の今年の世論調査では、天皇制は『どちらかといえばない方がよい』『ない方がよい』と答えた人は計10%。逆に支持側は計88%で、デモ隊に共感する国民は少なそうだ。(略)デモ隊の中に入り実感したのは、天皇制反対の声を上げる権利も、それに抗議する権利も、守られているということだ。(略)天皇の地位のよりどころは「国民の総意」。タブー視もせず、無関心にもならず、天皇制について考え続ける必要があると感じた」。
靖国神社落書き◆東京都千代田区の靖国神社の石柱に落書きが見つかった事件で、中国メディアが、警視庁公安部が指名手配した実行役とみられる男性が別の事件に絡んで拘束されたと報じる。浙江省杭州市の警察が、恐喝の疑いで男性を拘束して捜査中だと発表。/林芳正・官房長官が記者会見で、靖国神社の石柱で6月に落書きが見つかった事件で警視庁が指名手配した容疑者が中国で拘束されたことに関し「わが国の刑罰法令に触れる行為であり、国民感情からも受け入れられない。今後の対応は関連の法律などを踏まえ適切に対応する」。
【8月29日】
明仁、美智子◆長野県軽井沢町での「静養」を終え、新幹線で帰京。
【8月30日】
徳仁、雅子◆栃木県那須町の那須御用邸付属邸での「静養」を終え、帰京。
「秋の園遊会」◆宮内庁が、徳仁、雅子「主催」の秋の園遊会を10月30日に東京・元赤坂の赤坂御苑で開催すると発表。
「虹作戦」◆東アジア反日武装戦線の一グループ「狼」が1974年8月30日に起こした三菱重工ビル爆破事件について、別グループ「さそり」の受刑者の男性が共同通信の文書取材に応じ、8人が死亡、多数の負傷者が出た結果に関し「失敗だった。極めて詰めの甘いずさんな作戦だった」と指摘したと報道。文書回答によると、男性は三菱事件の直後に「狼」のメンバーから事件について、使用した爆弾は元々別の作戦用だった―と説明を受けたというが、別の作戦が74年8月14日に昭和天皇を暗殺しようとした「虹作戦」だったことは後に知ったとし、三菱事件の問題点として、他の作戦用の爆弾を流用したことや予告電話を過信したこと、爆弾の威力の認識不足などを挙げたという。
NHK中国語ニュース◆NHKのラジオ国際放送などの中国語ニュースで中国籍の外部スタッフが、釣魚島(日本名・尖閣諸島)を「中国の領土」などと原稿にはない発言をした問題で、このスタッフが待遇面の不満を漏らしていたことが、関係者への取材で分かり、NHK側は問題発生後、スタッフから聞き取りができておらず、動機は不明だが、発言の一因になった可能性はあると報道。スタッフはニュース原稿を中国語で読み上げる業務などをしていたが、「領有権」など日中間で見解が異なる事案について日本の立場を中国語で発信することに恐怖感があったといい、関係者は「ネットで身元を暴かれるかもしれないし、中国人が日本の国策宣伝を行うのは本当にリスクがある」と話したという。
【8月31日】
侍従◆侍従池田元一が依願退官する宮内庁人事が公表される。