やじうま日誌 2024年2月

【2月1日】
ブルネイ王室◆東南アジアで最も人気がある独身王族とされたブルネイのマティン王子が1月、結婚したと、共同通信が報道。「爽やかな容姿で、マレーシアやシンガポールなど国境を超えてイスラム教徒の女性の心をつかんできた。結婚の知らせにソーシャルメディア上ではショックの悲鳴が広がった。」
【2月2日】
紀子◆東京都千代田区の経団連会館を訪れ、第69回青少年読書感想文全国コンクールの表彰式に出席。
塚穴古墳◆宮内庁が、聖徳太子の弟・来目皇子(603年没)の墓として管理する塚穴古墳(大阪府羽曳野市、方墳)の発掘現場を考古学研究者と報道陣に公開。来目皇子は、602年に征新羅大将軍として軍を率いて九州に進軍したが、翌年に死去し、日本書紀は、塚穴古墳周辺の地名に当たる「河内の埴生山の岡の上に葬る」と記しており、被葬者は来目皇子の可能性が高いとされていると報道。
【2月3日】
「大教宣布の詔」◆1870年の当日、明治政府が「大教宣布の詔」を出し、天皇を神格化して神道を国教と定める祭政一致の方針を示す。全国で「宣教使」を任命、思想統一により国家意識の高揚を図ったが、仏教界の抵抗やキリスト教弾圧に対する欧米諸国の反発で挫折したと報道。
【2月4日】
秋篠宮、悠仁◆東京・上野の東京国立博物館平成館を訪れ、全国学校・園庭ビオトープコンクールの発表大会に出席。あいさつで「意義深い取り組みが広く紹介されることは、持続可能な社会の実現に向けた地域づくりに大きく貢献すると考える」。大会に先立ち、別の受賞者らとの懇談の場に出席。
【2月5日】
英王室◆英王室が、チャールズ国王が、がんと診断され、治療を始めたと公表。医師の助言を受け、公の場に姿を見せる「公務」を控える一方、国事関連や書類での執務を続け、元首としての役割を引き続き果たしていく方針で、英メディアによると、外来患者として通院すると報道。英王室が声明で「国王は、臆測を避け、世界中のがん患者に対する理解の一助となることを願って診断を公表した」。
皇居・吹上御苑◆宮内庁が、皇居・吹上御苑で4月14日と5月4日に開催する自然観察会の参加者を募集していると報道。
【2月6日】
徳仁、雅子、愛子◆皇居・御所で気象庁の森隆志長官と内閣府の防災担当政策統括官から、能登半島地震の被害やインフラの復旧状況、生活再建に向けた取り組みなどについて説明を受ける。
天皇誕生日一般参賀◆宮内庁が、23日の天皇誕生日の一般参賀を例年通り実施すると発表。開催を決めた理由について「天皇陛下が国民から祝賀を受けられる大切な行事で、総合的に判断した」。
京極桃子◆京極桃子(故三笠宮の妻百合子の妹)が4日死去、父は元貴族院議員の故高木正得子爵と報道。
英王室◆英王室が、チャールズ国王ががんと診断され、治療を始めたと公表。スナク首相が英BBC放送のラジオで「早期に発見された」。医師の助言を受けて、公の場に姿を見せる「公務」を控え、英メディアによると、外来患者として通院すると報道。王室が声明で「国王は、臆測を避け、世界中のがん患者に対する理解の一助となることを願って診断を公表した」。
【2月7日】
紀子◆東京都千代田区のホテルを訪れ、結核予防関係婦人団体中央講習会の開講式に出席。あいさつで「感染症や呼吸器疾患などについて学べる講演や、情報交換会の場が、今後の皆さまの活動に少しでも役に立つ機会となることを願う」。総裁を務める結核予防会などが主催。
大正天皇◆1927年の当日、前年12月に死去した大正天皇の「大喪儀」が営まれる。東京・新宿御苑で葬場殿の儀を行い、ひつぎは仮設駅から鉄道で現在の東京都八王子市へ。翌8日、多摩陵に埋葬された。13万7千人余りに大赦令、4万6千人余りに減刑令が出た。
英王室◆英国のチャールズ国王ががんと診断され、米国在住の次男ヘンリー王子が一時帰国し国王と再会。王子は「公務」引退後、王室批判を展開し、国王や兄ウィリアム皇太子との不仲が伝えられるが、国王の健康問題を機に和解への期待が高まっていると報道。王室はがんの種類や進行度を明らかにしていないが、スナク首相がBBC放送のラジオで「早期に発見された」。
サウジ皇太子◆サウジアラビア外務省が、イスラエルとの国交正常化に関し、東エルサレムを首都とし、1967年の第3次中東戦争前の境界線に基づくパレスチナ独立国家が承認されない限り、認めないとの声明を出す。パレスチナ自治区ガザの戦闘終結とイスラエル軍のガザ撤退も条件だとし、この「確固たる立場」を米国に伝えたと表明。ブリンケン米国務長官が、サウジの実権を握るムハンマド皇太子が5日の会談でイスラエルとの国交正常化に「強い関心」を示したと、カタールでの記者会見で語る。ブリンケンによると、皇太子は、パレスチナ国家樹立への明確な期限設定と、ガザの戦闘終結を条件としたと報道。
大嘗祭参列違憲訴訟◆2019年に行われた「大嘗祭」の中心儀式などに、西脇隆俊・京都府知事らが「公務」として参列したのは憲法の政教分離の原則に違反するとして、府民らが、府の支払った公費約37万円の返還を知事に求めた訴訟の判決で、京都地裁が請求を棄却。植田智彦・裁判長が判決理由で、知事らの関与行為について「社会的儀礼として行われたものに過ぎず、支援の態様も受動的だ」。
グレナダ◆1974年の当日、カリブ海の島々から成るグレナダが英国議会の承認を得て英連邦の一員として独立。英国王を元首とする立憲君主制。79年の無血クーデターで人民革命政府が樹立されたが、83年に米国が軍事侵攻し、親米政権が誕生した。
【2月8日】
愛子◆学習院大卒業後の4月から、日本赤十字社で嘱託職員として勤務することが内定したと、共同通信が企画記事を配信。「大学院などの選択肢もあった中、選んだ道は以前から関心を持つ社会福祉分野への『就職』だった。中学生の頃、その原点と読める小説を執筆している。側近は『納得の進路』と話す。」
佳子◆佐賀県有田町を訪れ、有田焼の今右衛門窯を見学。総裁を務める日本工芸会の活動の一環で、視察を終え、車で福岡市へ移動。1泊2日の日程で、9日は第70回日本伝統工芸展福岡展を鑑賞すると報道。
【2月9日】
徳仁、雅子、愛子、秋篠宮◆徳仁、雅子が皇居・宮殿で、訪日しているケニアのルト大統領夫妻と会見。宮殿の車寄せで大統領夫妻を出迎える。小食堂「連翠」で昼食会が催され、秋篠宮と愛子が同席。宮内庁によると、海外「賓客」を招いた宮中昼食会に愛子が加わるのは初めてと報道。
悠仁◆宮内庁が、悠仁が7日にインフルエンザと診断されたと明らかに。
佳子◆福岡市の福岡三越を訪れ、第70回日本伝統工芸展福岡展を鑑賞。主催する日本工芸会の総裁を務めていると報道。鑑賞に先立ち、日本工芸会の関係者から能登半島地震で被災した作家の状況について説明を受け「健康に気を付けて、また素晴らしい作品を作られることを願っています」。
2・11◆岸田文雄首相が、「建国記念の日」の11日を前にメッセージを発表。「国民」の努力と絆によって築かれた礎の上に今日の発展があるとした上で「1月に発生した能登半島地震も国の力を結集し、必ず乗り越えていく」。「明治維新」や戦後復興、高度経済成長に触れ「時代の変化の流れをつかみ取り、国民の力に変え、幾多の社会変革を実現してきた」。「建国記念の日」のメッセージは安倍晋三・元首相が2014年に始めて菅義偉・前首相が踏襲し、岸田首相も毎年発表していると報道。
オスマン帝国軍艦◆1890年に和歌山県串本町沖で沈没したオスマン帝国(現在のトルコ)の軍艦「エルトゥールル号」の遺物を保存する取り組みを奈良大が始め、木製品の劣化を防ぐ処理をすると報道。エルトゥールル号は、明治天皇を訪れる使節団を乗せて訪日したが、帰途に台風に遭遇して座礁、沈没。周辺の海底では2007年から、トルコの水中考古学者トゥファン・トゥランルを中心としたチームが調査を開始し、ガラスや陶器など8千点以上を海中から引き揚げ、串本町の施設で保管しているという。
【2月11日】
大日本帝国憲法◆1889年の当日、大日本帝国憲法(明治憲法)が発布される。宮中での発布式では、明治天皇が定めた「欽定憲法」を首相の黒田清隆に授ける形式がとられた。
【2月13日】
徳仁、雅子◆皇居・宮殿で、障害がありながら自立に努めたとして厚生労働大臣表彰を受けた障害者らと「懇談」。「懇談」に先立ち徳仁が「立派に社会参加されていることをうれしく思います」とあいさつ。
彬子◆宮内庁が、故寛仁の長女彬子が3月5〜12日の日程でブータンを「非公式」に訪問すると発表。ケサン・チョデン王女からの招待で、滞在中はワンチュク国王を表敬訪問するほか、国立博物館やチベット仏教のタクツァン寺院などを見て回ると報道。
皇室「献上」品◆福井県坂井市の魚問屋で、徳仁、雅子や皇族に「献上」するために、特産の「越前ガニ」を釜ゆでする作業が行われ、報道陣に公開される。県主催の恒例行事で、当年で98回目。「献上」は1922年に始まり、戦時中や昭和天皇が死去した89年などを除き続いていると報道。
靖国集団参拝◆衆院予算委員会で、陸上自衛隊幹部らによる靖国神社への集団参拝が議題に上り、木原稔・防衛相「参拝はおのおのの自由意思に基づいていることが判明した」。①参加者は私的参拝と認識していた②休暇を取得し、玉串料を私費で支払った—と述べ、部隊による参拝や強制を禁じた1974年の事務次官通達に違反しないと主張。通達は古いとして、信教の自由や政教分離に関する最高裁の判例も踏まえ「内容を不断に検討し、必要に応じて改正すべきだ」と語る。共産党の穀田恵二委員が、参拝の実施計画を記した行政文書を示し、組織の関与が疑われると批判。木原防衛相「私的文書として作成された。危機管理のために参加者の所在場所などを共有するのが目的だ」と述べ、部隊参拝や強制を意味する文書ではないと強調。
教育勅語◆広島市の職員研修で松井一実市長が戦前の「教育勅語」の一部を研修資料に引用している問題で、広島弁護士会が「引用が誤りであったと認め、今後はやめるよう求める」との会長声明を発表。教育勅語は「国民主権を原理とする日本国憲法および教育基本法とは根本から矛盾する」と主張。内容は象徴天皇制や政教分離の原則とも相いれないとして「憲法尊重擁護義務を負う公務員である広島市長が、公務員の研修に教育勅語を用いることは明らかに誤りだ」。
【2月14日】
秋篠宮◆石川県済生会金沢病院(金沢市)を訪れ、能登半島地震で被災し、入院している患者らと面会。恩賜財団済生会の総裁を務めていると報道。
【2月16日】
紀子◆東京都中央区の日本橋高島屋を訪れ、第55回現代女流書100人展を鑑賞。
徳仁、雅子、愛子◆徳仁、雅子が東京・上野の東京都美術館を訪れ、第98回国風盆栽展を鑑賞。愛子も同行。
【2月17日】
英王子◆英紙タイムズ電子版が、「公務」を引退し米国で暮らすヘンリー英王子が、がん治療中の父親チャールズ国王を支えるため、一時的な王室復帰を希望していると報じる。王子は「公務」引退後、王室批判を展開し、国王や兄ウィリアム皇太子との不仲が伝えられるが、国王もヘンリー王子と会う機会を増やしたいとの意向を示しており、家族の和解に期待が高まっているというと報道。
「皇帝パレード」◆長崎市で、中国の春節(旧正月)に合わせた「長崎ランタンフェスティバル」の目玉イベント「皇帝パレード」が行われ、長崎県出身の歌手福山雅治と俳優仲里依紗が皇帝、皇后役で出演。皇帝パレードは、中国・清朝時代の正月に皇帝らが町中で民衆と新年を祝う様子をイメージした行事で、ランタンフェスの目玉として1995年に始まり、皇帝・皇后役に例年、長崎ゆかりの著名人などを招いていると報道。
杉田水脈◆自民党の杉田水脈・衆院議員が、インターネットの「ニコニコ生放送」番組に出演し、群馬県による朝鮮人労働者追悼碑撤去に抗議した市民の反対運動に言及し「やっているのは朝鮮総連系」と発言したと報道。「中核派とか革マル派とかの労働組合が、北朝鮮系の労働組合と手を組み、日本国内で像を建てたことが浮き彫りになってくる」と述べる。
【2月19日】
教育勅語◆自民党の杉田水脈・衆院議員がX(旧ツイッター)投稿で、教育勅語を礼賛し「なに一つおかしなことは書かれていません」。児童虐待やいじめの防止に役立つと強調し「教育勅語を家庭や学校教育でしっかり教えることが一番の近道です。そのためにも学校の先生にこそ、知ってほしい内容です」。
【2月20日】
ブルネイ皇太子◆林芳正・官房長官が記者会見で、ブルネイのビラ皇太子が3月7〜11日の日程で訪日すると発表。滞在中、徳仁と会見すると報道。
「女性宮家」◆立憲民主党の「安定的な皇位継承に関する検討委員会」が会合で論点整理案を提示。「女性宮家」創設に関し「緊急的な課題として議論を急ぐ必要がある」。皇族の養子縁組を可能とし、旧皇族男系男子が皇族復帰する案には憲法上などの問題点を列挙したと報道。政府の有識者会議が岸田文雄首相に提出した報告書は女性宮家への明確な結論を示していないと批判し、「近々、女性皇族が婚姻により皇室を離れることは十分想定される」として、議論を進める重要性を訴えたが、「将来の女系天皇につながる恐れがあり、皇室の伝統を破壊する」との反対意見も紹介。旧皇族男系男子の皇族復帰案に関しては、法の下の平等など憲法上の規定との整合性を検討すべきだと主張。制度設計に入る前に対象者の意思確認が必要だと言及。皇位継承策を巡り、額賀福志郎・衆院議長が前昨年末から、各党に意見集約の推進を要請していたが、立民の検討委員長の野田佳彦・元首相が会合で「今国会中に各党間の協議が進み、成案を得るまで視野に入れていると感じる」。
靖国集団参拝◆海上自衛隊練習艦隊司令部(広島県呉市)の司令官らが遠洋練習航海を前にした研修期間中の昨年5月、制服を着用し東京都千代田区の靖国神社を集団で参拝していたことが、防衛省への取材で分かる。海自トップの酒井良・海上幕僚長が記者会見で「研修の合間の時間に、個人の自由意思で私的に参拝した。問題視しておらず、調査する方針はない」。防衛省によると、海自の研修は前年5月17日、165人が参加し、東京・九段下周辺で実施。酒井海幕長の説明では、当時司令官だった今野泰樹・海将補を含む多くが参拝しし、「玉串料」はまとめて納めたとしていると報道。防衛省の茂木陽・報道官が記者会見で「玉串料を私費で支払った私的参拝だと聞いているが、詳しい事実関係を確認中だ」。
【2月21日】
徳仁、雅子◆能登半島地震の被災者を見舞うため、石川県を訪問する方向で宮内庁が調整していることが分かる。時期は3月下旬を軸に検討しており、関係者によると、空路で石川県入りし、輪島市や珠洲市などを視察する見通しで、道路状況などを考慮し、移動にヘリコプターを使うことを検討しているほか、被災者と「懇談」する機会も調整しているというと報道。
信子◆宮内庁が、故寛仁の妻信子が両目とも原発性閉塞隅角症と白内障であると診断され、3月3日に慶応大病院(東京都新宿区)に入院し、4日に手術を受けると発表。
英皇太子◆英国のウィリアム皇太子がX(旧ツイッター)で声明を発表し、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘で「あまりに多くの人々が犠牲になった」。「できるだけ早く戦闘が終結するよう望んでいる」。
美濃部達吉◆1936年の当日、天皇機関説を唱えた憲法学者の美濃部達吉が、東京の自宅で右翼の青年に短銃で撃たれ重傷を負う。「主権は国家にあって天皇にはなく、天皇は国家を代表する最高の機関に過ぎない」と主張し、軍部や右翼から批判されていたと報道。
【2月22日】
常陸宮、華子◆東京都千代田区のホテルを訪れ、公益財団法人「高松宮妃癌研究基金」の学術賞贈呈式に出席。総裁を務める常陸宮は車いすで入場。
天皇誕生日一般参賀◆徳仁の64歳の誕生日を祝う一般参賀が23日に皇居で催されると報道。
海自靖国集団参拝◆木原稔・防衛相が閣議後記者会見で、海上自衛隊の幹部らが前年5月に東京都千代田区の靖国神社を集団で参拝していたことに関し、憲法で国およびその機関の宗教活動を禁じていることを指摘し「防衛省・自衛隊でも誤解を招くような行動は避けなければならない」。今回の海自の行動は「私的参拝だったと聞いており、詳細は確認中だ」と語る。
【2月23日】
天皇、皇族◆徳仁の64歳の誕生日に伴う一般参賀が皇居で催される。徳仁があいさつで、能登半島地震に触れ「亡くなられた方々に改めて哀悼の意を表するとともに、ご遺族と被災された方々に心からお見舞いをお伝えいたします」。雅子や愛子、秋篠宮、紀子と佳子と共に宮殿・長和殿のベランダに立つ。宮殿で祝賀行事が続き、午前は秋篠宮、紀子ら皇族、宮内庁幹部が徳仁、雅子にあいさつ。午後は岸田文雄首相ら三権の長や国会議員らが「祝意」を伝え、各国の駐日大使らが「祝賀」に訪れる。徳仁、雅子が東京・元赤坂の赤坂御用地にある仙洞御所を訪問し、明仁、美智子にあいさつ。
徳仁、雅子◆宮内庁が徳仁の誕生日に際し、徳仁、雅子が石川県の伝統工芸品である輪島塗や珠洲焼を見ながら歓談する様子の写真や映像を公開。側近によると、2人は、能登半島地震で伝統的な文化や産業に携わる人々が困難な状況にあることを心配し「生活が早く元に戻ることを心から願われる気持ちを示された」としていると報道。
徳仁◆64歳の誕生日。これに先立ち、皇居・宮殿「石橋の間」で記者会見し、能登半島地震について「多くの方が犠牲となり、避難を余儀なくされている方が多いことに深く心を痛めている」と述べ、避難生活の長期化による高齢者の体調を案じ、雅子と共に被災地へ見舞いに訪れたい意向を明らかにしたと報道。/徳仁が23日の誕生日を前に臨んだ記者会見で「国民の中に入り、少しでも寄り添うことを目指す」と述べ、活動の基軸を改めて示したと、共同通信が報道。「5月で即位から5年。国民と交流を重ねながら信頼関係を築き、象徴の務めを果たしていく考えだ。」
「天皇誕生日祝賀の儀」◆岸田文雄首相が妻と共に、皇居で行われた「天皇誕生日祝賀の儀」に出席。
【2月26日】
天皇誕生日◆日本大使館に代わる対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所が、台北市のホテルで天皇誕生日の祝賀レセプションを開催し、蔡英文総統と次期総統の頼清徳・副総統がそろって参加。最大野党、国民党の韓国瑜・立法院院長(国会議長)や第2野党、台湾民衆党の柯文哲主席も出席。
「献上」陶磁器◆大分市の大分県立埋蔵文化財センターが、同市の府内城下町跡から出土した江戸時代の陶磁器など計約160点を紹介した企画展を開催中と報道。5月26日までで、展示の目玉は、天皇家に「献上」された後、御所に仕える公家に「下賜」された染付皿という。
「献上」詐欺◆宮内庁関係者を名乗り、皇室への「献上」名目で農家から農作物を詐取したとしたとして、詐欺などの罪に問われた男性被告の公判が福島地裁であり、弁護側あが茨城県でトマトやシイタケを詐取したとされる追起訴分を否認し、無罪を主張。被告は「宮内庁からもらった依頼書を一部補足した」などと述べ、偽造有印公文書行使罪については一部認めたと報道。検察側が冒頭陳述で、被告は同県筑西市のシイタケ農家に偽造した「献上依頼書」、「皇室献上品の産地」などと書かれた木札を手渡し、皇室行事のため「献上」するよう求めたと主張。
高輪◆2020年に開業したJR山手線高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)の西側に広がる高輪は、宮邸などが並ぶ邸宅地でもある、と共同通信が報道。「ゆったりとして品のある都心の街を歩いた。/(略)約2年前まで上皇ご夫妻の仮住まい先だった高輪皇族邸前に差しかかると、緑豊かな敷地から小鳥のさえずりが聞こえた。/そのすぐ近くにあるのが和菓子の『松島屋』。高輪育ちの3代目店主文屋弘さんは『皇族の方は近所の子どもを大切にしてくれた。私たちは幼い頃、皇族邸の中でセミ捕りをして遊びました。おおらかで品がある街の雰囲気に豊かさを感じます』と笑顔を見せる。/昭和天皇のお気に入りだったという豆大福は看板商品。ほど良い甘さのあんこをたっぷり使い、豆の歯ごたえと塩味のアクセントが絶妙だ。」
【2月27日】
徳仁、雅子◆東京都港区の六本木ヒルズ森タワーにある森美術館を訪れ、開館20周年記念展「私たちのエコロジー・地球という惑星を生きるために」を鑑賞。
英王室◆英国のウィリアム皇太子が、ロンドン郊外のウィンザー城で予定していた式典への出席を急きょ取りやめる。英メディアが報じる。皇太子は、ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂で営まれる元ギリシャ国王、故コンスタンティノス2世(昨年1月死去)の追悼式典で朗読をする予定だったが、ギリシャ王室に27日朝、電話で欠席を伝えたという。がん治療中のチャールズ国王も欠席し、妻のカミラ王妃らが出席。
サウジ皇太子◆ウクライナのゼレンスキー大統領が、中東サウジアラビアを訪問したと通信アプリで明らかに。サウジの実権を握るムハンマド皇太子と会談する予定と報道。
網野善彦◆新鮮な日本中世史を示し、戦後を代表する歴史学者の1人だった網野善彦(1928〜2004年)の没後20年に当たり、岩波書店が網野の代表的著作などを文庫で刊行していると共同通信が報道。研究の原点とされる『中世荘園の様相』の他、商工民や芸能民と天皇の結び付きを追った「日本中世の非農業民と天皇」を上下巻で初めて文庫化。」
【2月28日】
秋篠宮、紀子◆東京都港区の明治記念館を訪れ、若手研究者を支援するため、日本学術振興会が設けた「育志賞」の授賞式に出席。式後、受賞者と「懇談」。育志賞は、厳しい経済環境の中で勉学に励む若手研究者を支援する資金として、明仁が日本学術振興会に下賜金を贈ったことをきっかけに2010年度に創設されたと報道。
皇族数確保策◆内閣法制局が衆院予算委員会分科会で、皇族数の確保策を巡り、女性皇族の配偶者に皇族身分が与えられなくても、「夫婦が同等の権利を有する」とした憲法24条に抵触しないとの見解を示す。政府有識者会議が報告書で提起した「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する」案に関する木村陽一第1部長の答弁。憲法24条は婚姻や家族の関係について両性の平等を定め、権利の共有に不平等な扱いを禁じたものだと述べ「皇族の身分で配偶者と差異が生じたとしても問題となるものではない」。立憲民主党の馬淵澄夫議員が配偶者や子への皇族身分の付与についても議論するよう求めたが、林芳正・官房長官「政府としては有識者会議の報告書を尊重している」。
皇位継承策◆自民党の2024年運動方針の原案が判明。派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け「これまでの派閥から脱却し、二度と復活させない」と明記したほか、年内の憲法「改正」実現のため、「国民投票」を通じ判断を仰ぐと述べていると、複数の関係者が明らかに。「安定的な皇位継承策」に関し、国会での議論に資するよう党内議論を推進するとしたと報道。
サウジ皇太子◆ウクライナのゼレンスキー大統領がサウジアラビアの首都リヤドを訪れ、同国の実権を握るムハンマド皇太子と会談。ウクライナ大統領府によると、ゼレンスキー大統領が提唱する和平案「平和の公式」について意見を交わしたと報道。
京都御所◆「五箇条の御誓文や明治天皇の即位の礼が行われた京都御所(京都市上京区)で、生きた歴史を学んでみませんか—」と書き出す企画記事を、共同通信が配信。「宮内庁京都事務所が、小中学生を対象に京都御所などで開いている体験型の『こども学習』がスタートして10年。若い世代が皇室文化に触れる貴重な機会となっている。」
戦前のカレンダー◆「2月29日がある4年に1度のうるう年は、28年周期で日にちと曜日が同じになる。山形市で眼鏡店を営む蜂屋孝司さん(83)は、今年と合致する1940年のカレンダーを所有している」と共同通信が報道。「太平洋戦争直前の世相を反映し、表紙には国威発揚のスローガンとされた「八紘一宇」の文字。(略)表紙の年号は「昭和十五年」と「皇紀二千六百年記念」の二つで、西暦はない。」
「古カレワラ」◆1835年の当日、フィンランドの民族叙事詩「古カレワラ」が発表される。医師リョンロットが口承文芸を採集して収録したもので、フィンランド人の民族意識に大きな影響を与え、現在はこの日に「国旗」を掲げると報道。
【2月29日】
皇位継承策◆公明党の北側一雄・副代表が記者会見で、「安定的な皇位継承策」を巡り当国会中の「皇室典範改正」に意欲を示す。皇族数の減少対策が喫緊の課題だとして「できれば今国会中に各党の合意を得て、典範改正までできればいい」。愛子と佳子に触れ「お二人の意思を尊重するのは当然だが、女性皇族が結婚後も皇室に残る道を制度的に確保していく必要がある」。「皇族数が確保されていないと、安定的な皇位継承策を将来考えようとしても議論ができなくなる」。
英皇太子◆英国のウィリアム皇太子がロンドンのシナゴーグ(ユダヤ教会堂)を訪れ、ユダヤ人の若者らと交流。英PA通信が報じる。「反ユダヤ主義の居場所はない」と語り、イスラエルのパレスチナ自治区ガザへの攻撃に伴い、英国内でユダヤ人コミュニティーに対する憎悪が高まっていることを非難したと報道。
大河ドラマ「光る君へ」◆「今年のNHK大河ドラマ『光る君へ』は『源氏物語』の作者紫式部が主人公。映像化された王朝貴族たちの姿は新鮮だ」と書き出す企画記事を共同通信が配信。「だが、平安時代は女性の地位が低下し、政治の表舞台から締め出されていった時期でもあったという。源氏物語や、清少納言の『枕草子』などの名作は、女性たちのしたたかな自己表現として、今も人々を魅了し続ける。」/共同通信が企画のサイド記事で「天皇や親王に嫁いで皇子を産むことを期待され、政治の『道具』にされたというイメージが強い摂関政治の時代の女性たちだが、近年の研究では、『国母』として天皇を後見し、政治的に大きな力を持った女性たちの存在が注目されつつある」。

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