やじうま日誌 2024年1月

【1月1日】
天皇一家◆新年を迎えたとして明仁が宮内庁を通じて感想を公表し、世界各地で戦争や紛争により多くの命が失われていることに「心が痛む」とし「平和な世界を築くために、お互いの理解に努め、協力していくことの大切さを改めて感じている」と記したと報道。「陛下は感想で、自然災害や物価上昇などによる国民の苦労を案じ、支援の輪が広がっていくことを期待した。その上で『今年も、人々がお互いを思いやりながら支え合うことを願い、新しい年が、明るい希望を持って歩んでいくことのできる年となることを祈る』と結んだ。」
天皇、皇族◆「新年祝賀の儀」が皇居・宮殿であり、徳仁「新しい年を共に祝うことを誠にうれしく思います。年頭に当たり、国民の幸せと国の発展を祈ります」。宮殿「松の間」で、秋篠宮、紀子や愛子ら皇族が順次、徳仁、雅子にあいさつ。徳仁、雅子が皇族と共に宮殿の各部屋を回り、岸田文雄首相や閣僚、最高裁長官らから「祝賀」を受ける。各国の駐日大使らがあいさつに訪れる。明仁、美智子は皇居での儀式に出席せず。秋篠宮、紀子や愛子ら皇族が東京・元赤坂の赤坂御用地にある仙洞御所を訪れ、明仁、美智子に新年のあいさつ。/新年一般参賀が2日に皇居で開催され、徳仁は雅子、愛子、秋篠宮、紀子ら皇族と共に宮殿・長和殿のベランダに立ち、東庭に集まった人々にあいさつすると報道。明仁、美智子は午前中だけ出席する。
「新年一般参賀」◆宮内庁が、石川県能登地方で発生した地震の被害を考慮し、2日に予定していた新年一般参賀の開催を取りやめると発表。宮内庁によると、徳仁、雅子の意向を踏まえ決めたというと報道。
「新年祝賀の儀」◆岸田文雄首相が妻と共に、皇居で行われた「新年祝賀の儀」に出席。
デンマーク女王◆デンマークの女王マルグレーテ2世が、「国民」に向けたテレビスピーチで、即位52周年となる1月14日に退位すると表明。長男のフレデリック皇太子が王位を継承すると、ロイター通信などが報じる。
「三の丸尚蔵館」◆「芸術文化に親しんできた皇室は、長く宝物を守り伝えてきた。古くは奈良時代の聖武天皇の愛用品に見られ、明治以降は献上が相次いだ。脈々と受け継がれた至宝は、新装した『皇居三の丸尚蔵館』で公開され、国民の目に触れる機会が増えそうだ」とリードで書く企画記事「皇室の宝物」を共同通信が配信。「一般に開放され、多くの外国人観光客らが散策する皇居・東御苑。大手門をくぐると、すぐに真新しい白壁の建物が目に入る。皇室ゆかりの美術工芸品を収蔵、展示する「皇居三の丸尚蔵館」だ。/昨年11月のリニューアルオープンを記念した『皇室のみやび受け継ぐ美-』展が開催中で、来館者は国宝『春日権現験記絵』などをのぞき込み、写真に収めていた」/共同通信が「高精細画像、サイトで紹介」と題した企画記事で「皇居三の丸尚蔵館の収蔵品のうち、約6千点はデジタル化してウェブサイトで一般公開している。高精細な画像で、キーワードなどで検索し、さまざまな角度から拡大して鑑賞できる」と配信。/共同通信が「ゆかりの品を貸し出し」と題した企画記事で「全国の美術館とコラボし、皇室の宝物を多くの人に楽しんでもらう取り組みが進んでいる。皇居三の丸尚蔵館が所蔵する各地域ゆかりの作品を貸し出し、それぞれの特色を生かして公開する展覧会だ」と配信。/皇居三の丸尚蔵館の記念展「皇室のみやび-受け継ぐ美-」は6月23日まで開催していると報道。
「琉球王国」◆沖縄県の設置前、1429年から約450年にわたって続いた琉球王国では、竜は「王権の象徴」として特別視されたと、共同通信が報道。「明と清の時代に中国の皇帝から琉球国王と認められ、君臣関係を結ぶ冊封体制下にあったことが背景にある」。
【1月2日】
「新年一般参賀」◆石川県で最大震度7を観測した能登半島地震を受け、皇居で予定されていた新年一般参賀が中止に。宮内庁によると、徳仁、雅子が被害の状況に「心を痛め」、救助活動が一刻も早く進むことを願っているというと報道。徳仁、雅子の意向を踏まえ、1日夜に中止を決めたとして、東京駅から皇居に続く通りに同庁職員が立ち、中止を知らずに訪れた人たちの対応に当たったほか、皇居前広場に中止を知らせる看板を設置。
奥崎謙三◆1969年の当日、新年一般参賀でニューギニア戦線帰りの奥崎謙三が、昭和天皇にパチンコで数発の玉を放ったが外れる。死んだ戦友の名を叫び戦争責任を告発したもので、生きざまを映画「ゆきゆきて、神軍」が記録したと報道。翌年から参賀はガラス越しに。
レコンキスタ◆1492年の当日、イベリア半島グラナダで、イスラム教勢力がアルハンブラ宮殿をキリスト教勢力に明け渡す。8世紀初頭から800年近くイスラム支配下にあった半島をキリスト教徒の手に奪回するレコンキスタ(国土回復運動)が終結したと報道。
【1月3日】
英国王◆チャールズ英国王が能登半島地震で甚大な被害が出たことに対し「私と妻は深い悲しみを覚えている。多くの命が失われたことを悼み、愛する人を失った全ての人々に思いを寄せている」と徳仁に見舞いのメッセージを送ったと、在日英大使館がX(旧ツイッター)で明らかに。
【1月4日】
蹴鞠◆京都市左京区の世界遺産・下鴨神社で、平安時代の貴族らが興じた蹴鞠を奉納する新春恒例の「蹴鞠初め」がある。技を継承する「蹴鞠保存会」のメンバーが実施。保存会は明治天皇の勅命で設立された。
【1月5日】
徳仁、雅子◆能登半島地震の犠牲者を悼み、被災者を見舞う気持ちを、侍従長を通じて石川県の馳浩知事に伝えたと、宮内庁が発表。
【1月6日】
紀子◆宮内庁が、紀子が前年末から体調が優れず、ここ数日、胃腸の症状が強くなっていると明らかに。通常の食事が取れない状態で、以後の行事出席などは体調を見ながら判断すると報道。
かるた◆小倉百人一首競技かるたの第70期名人位・第68期クイーン位決定戦が、かるたの聖地として知られる大津市の近江神宮で開かれ、東京都の大学院生が初挑戦で新クイーンとなる。名人戦は横浜市の会社員が3連覇。近江神宮は百人一首の第1首を詠んだ天智天皇を祭っており、決定戦は毎年1月の恒例行事と報道。
【1月7日】
悠仁◆東京都高等学校バドミントン冬季ブロック大会(団体)の予選リーグ、ダブルスの試合に出場し、ストレートで負ける。所属する筑波大学附属高校のチームは予選リーグ敗退(『女性セブン』2月15日付『悠仁さま/高校部活バドミントン奮闘/「ほろ苦デビュー戦」』より)
紀子◆皇居・宮中三殿で開かれた昭和天皇祭の皇霊殿の儀に出席。午後からの「御神楽の儀」での拝礼は取りやめ。侍医から、負担がかからないよう少なくとも一両日中の行事出席は控えていただきたい、との進言があったとして宮内庁が、紀子は、8日に東京・渋谷の国立能楽堂で開催される「第43回手話狂言・初春の会」への出席を取りやめると発表。当日は佳子だけで鑑賞すると報道。
千円札◆1950年の当日、千円紙幣が新たに発行される。当時最高額だった百円札ではインフレ進行に対処できず、さらに高額紙幣の発行を迫られたもので、表は聖徳太子像、裏は法隆寺夢殿。63年に伊藤博文像の千円札が登場するまで広く流通、65年に発行停止される。
【1月8日】
紀子、佳子◆佳子が東京・渋谷の国立能楽堂を訪れ、聴覚障害がある俳優らによる「第43回手話狂言・初春の会」を鑑賞。終演後に出演者らと「懇談」。紀子も出席予定だったが、前年末から体調が優れず、大事を取って欠席したと報道。
京都御所◆共同通信が「宮廷文化の粋伝える/京都御所のちょうず鉢」と題した企画記事で「京都御所(京都市)の広大な庭園には、木立に隠れるようにしていくつかの茶室が立っている」と配信。「中でも『聴雪』は江戸時代末の天皇、孝明天皇の好みにこだわった設計で、調度品もユニーク。出入り口には、竜の注ぎ口がついたちょうず鉢などが置かれていた。(略)孝明天皇の子である明治天皇は即位の際、中国風の礼服を廃止し日本風で赤茶色の黄櫨染御袍を身に着けた。それは日本が千年以上続いた伝説の竜の守護から抜け出し、近代国家を目指す第一歩でもあった」。
桜田門事件◆1932年の当日、東京・桜田門の警視庁前で、陸軍観兵式から戻る昭和天皇の車列に向け、群衆の中から手りゅう弾が投げられる。差別に憤る朝鮮人労働者が投げ、宮内大臣の馬車に軽い損傷を与えただけで天皇にけがはなかったが、捕らえられ死刑となったと報道。
モナコ◆1297年の当日、イタリアのジェノバで栄えた商業国家、ジェノバ共和国の貴族グリマルディ家が、現在のモナコにある要塞を占拠し一帯を支配。1861年、公国として独立し、2002年の憲法「改正」で、女性も君主の地位に就けるようになったと報道。
【1月9日】
「聚楽第」◆豊臣秀吉の公邸だった「聚楽第」跡地(京都市上京区)で、西側の外堀とみられる遺構が見つかったと同市文化財保護課が発表。1586年に造営が始まった聚楽第は政務のほか、後陽成天皇や海外使節をもてなす場としても使われ、秀吉がおいの秀次に譲ったが、秀次の失脚に伴い破却されたと報道。
内村鑑三◆1891年の当日、第一高等中学校の嘱託教員をしていた内村鑑三が、教育勅語の「奉読式」で天皇の署名に対し拝礼を拒否。キリスト教の信仰に基づく行動だったが、不敬だと激しく非難され依願退職。以降、著述活動を続け、無教会主義を主唱したと報道。
【1月10日】
紀子◆宮内庁が、体調不良が続く紀子が東京都内の病院で内視鏡検査を受けたと明らかに。通常の食事が取れないなど胃腸に症状が出ていたが、直接の原因となる異常はみられなかったと報道。
【1月11日】
天皇、皇族◆「講書始の儀」が皇居・宮殿「松の間」で開かれる。徳仁、雅子のほか、秋篠宮、紀子ら皇族も参列し、愛子が初めて出席。
靖国参拝◆防衛省が、陸上自衛隊の小林弘樹・陸上幕僚副長(陸将)ら数十人が9日午後、東京都千代田区の靖国神社を集団で参拝したと明らかに。小林副長は時間休を取得しながら公用車を使用し、玉串料は「私費」だったが、同省は1974年の事務次官通達で、宗教の礼拝所を部隊で参拝したり、隊員に参加を強制したりするのを禁じているとして、今回の参拝は、この通達に違反する可能性があり、事実関係を詳しく調べると報道。防衛省によると、参拝した数十人は、陸自の航空事故調査委員会の関係者で小林副長は委員長。新年の安全祈願として、陸自の担当部署が参拝について実施計画を作成しており、聞き取り調査に対し「公式参拝的な意味合いで参拝したわけではない」という趣旨の説明をしているという。陸自は、小林副長が参拝したのは勤務時間外で「私的な行為」と説明し、公用車の使用に関しては「能登半島地震の災害派遣中であり、速やかに職務に戻るための備えだった」と説明しているという。陸自トップの森下泰臣・陸上幕僚長が記者会見で、自衛官による集団参拝に関し「誤解を与えない範囲で、個人として実施すべきだと思っている」。
【1月12日】
徳仁、雅子◆能登半島地震で甚大な被害を受けた石川、新潟、富山の3県に「見舞金」を贈る。宮内庁の鈴木敏夫・総務課長が、各県の東京事務所長らに渡す。
靖国参拝◆陸上自衛隊幹部ら数十人が靖国神社に集団参拝していた問題で、防衛省が、陸自の担当部署が作成した参拝の実施計画は行政文書だったと明らかに。陸自の担当部署が参拝は9日午後3時半から4時の30分間と計画し、小林弘樹・陸上幕僚副長(陸将)ら一部が公用車を使い、ほかはタクシーや徒歩で移動していたことが、防衛省への取材で分かる。集団参拝は組織的に計画された公務に該当する可能性があり、茂木陽・報道官が記者会見で、実施計画が、陸自航空事故調査委員会による安全祈願に関するもので「行政文書として作成され、保存されているのを確認した」。木原稔・防衛相が閣議後会見で、憲法が国やその機関による宗教的活動を禁じていることを挙げ「誤解を招く行動は避けなければならない」。「判明した事実関係に基づき厳正に対処していく」。/立憲民主党の泉健太代表が記者会見で、陸上自衛隊幹部ら数十人による靖国神社の集団参拝に懸念を示し「重大な事案に発展する可能性がある」。「靖国かどうかの問題にとどまらない。どこまで組織的に宗教施設を訪問したかだ」。
「君が代丸」◆韓国南部・済州島にルーツを持つ在日コリアンが多く暮らす大阪市生野区の「大阪コリアタウン歴史資料館」で、1月から企画展「君が代丸に乗ってきた済州人」が始まったと報道。島と大阪築港を「君が代丸」で結ぶ定期航路が、植民地期の1923年に開かれ前年で100年となったのを機に開催されているという。
【1月13日】
靖国参拝◆在日本中国大使館の報道官が、陸上自衛隊幹部ら数十人が靖国神社に集団参拝した問題について「A級戦犯がまつられている靖国神社への参拝は歴史の正義を冒瀆している」。
【1月14日】
デンマーク女王◆在位期間52年に及び、欧州の君主で最長となっていたデンマーク女王マルグレーテ2世が退位。長男のフレデリック皇太子が王位を継承、フレデリック10世として即位。首都コペンハーゲンで王位継承の国務会議が開かれ、政府や王族関係者に見守られながら、マルグレーテ2世が退位宣言に署名。新国王が、国務会議が開かれた宮殿のバルコニーから演説し「私には、みなさんの信頼が必要だ。その期待に応えたい」。英BBC放送によると、首都には数万人が集まり、沿道でパレードも行われたと報道。
故エリザベス女王◆故エリザベス英女王が2022年9月、死去する前日の朝から体調が悪化し「公務」を取りやめたことが、英紙デーリー・メールの王室記者の新著で明らかになったと同紙が報じたと、共同通信が報道。死去前日の7日、女王は「非常に珍しく」ベッドで一日中横になっていると述べており、ロンドンでトラス前政権の閣僚任命が予定されて、女王はビデオリンクで参加するつもりでいたが、直前に「医師の忠告」で取りやめとなったという。
【1月15日】
徳仁、雅子◆警視庁が創立150年を迎えたとして、本部庁舎(東京都千代田区)で開かれた記念式典に出席。徳仁が「都民・国民の生命財産を守るため、長年にわたって職務を遂行してきた努力に敬意を表します」とあいさつ。1日に発生した能登半島地震に触れ「亡くなられた方々に哀悼の意を表し、ご遺族と被災された方々に心からお見舞いをお伝えします」。式典終了後、110番を受理する通信指令センターを視察したほか、佐藤雅一・鑑識課長から事件捜査で活躍する警察犬の活動について説明を受ける。
【1月17日】
徳仁、雅子、愛子◆阪神大震災の発生日に当たり、皇居・御所で黙とうしたと報道。
明仁、美智子◆宮内庁によると、東京・元赤坂の赤坂御用地にある仙洞御所で、阪神大震災の発生時刻に合わせて黙とうしたと報道。
秋篠宮、紀子◆東京都文京区の文京シビックホールを訪れ、第64回交通安全国民運動中央大会に出席。冒頭に能登半島地震の犠牲者に黙とうし、秋篠宮があいさつで「心よりお見舞いを申し上げるとともに、被災地の復旧・復興を願っている」。
秋篠宮◆能登半島地震の医療支援について、総裁を務める社会福祉法人「恩賜財団済生会」からオンラインで説明を受けたと、済生会が明らかにしたと報道。説明の場は16日に設けられ、被災地で活動した災害派遣医療チーム(DMAT)の職員から状況を聞き「長期的な支援が必要となると思う。皆さんもくれぐれもお体に気をつけてください」と話したという。
英王室◆英王室が、チャールズ国王が翌週、病院で前立腺肥大の処置を受けると発表。療養のため短期間、「公務」から離れると報道。ウィリアム皇太子の妻キャサリンについても16日に入院し、事前に計画されていた腹部の手術を受けたと発表。10~14日間、病院で療養し、「公務」復帰は3月末の復活祭(イースター)後となる見込みという。
陸自幹部靖国参拝◆北朝鮮の朝鮮中央通信が、陸上自衛隊幹部ら数十人が靖国神社に集団参拝した問題を論評で批判。靖国参拝を通じ、日米韓3カ国が連携して朝鮮半島に武力展開しようとする「再侵略の野望」を国内外に示したと主張。
「君が代」指導◆奈良市の国立奈良教育大付属小が、複数の教科で、定められた授業時間の不足や履修の漏れなど不適切な指導があったと発表。同小では今後、不足した教科の補習などを実施し、再発防止に向け、管理運営体制を見直すと報道。奈良教育大によると、授業時間について国語や外国語、道徳でそれぞれ年間30時間前後が不足していたほか、複数の教科で履修漏れも確認し、音楽での「君が代」や、外国語での代名詞や動名詞の指導などがされなかったという。
不破哲三◆共産党の最高指導部から退く不破哲三・前議長は、現在の党の礎となる「ソフト路線」を推進したと、共同通信が報道。1989年に委員長に復帰した後、98年に共産が参加する連合政権における「日米安保条約廃棄」凍結や天皇制容認の方針を表明し、2003年の議員活動引退後も議長にとどまって、04年には天皇制の事実上容認などを盛り込んだ新綱領の採択を主導した。
【1月18日】
紀子◆埼玉県ときがわ町の文化施設を訪れ、子育てサロンなど恩賜財団母子愛育会埼玉県支部の活動を視察。紀子は母子愛育会の総裁を務めている。高齢者の健康支援活動も見学。
通常国会◆自民党の御法川信英・国対委員長代理と立憲民主党の笠浩史・国対副委員長が国会内で会談し、26日「召集」の通常国会の冒頭日程について正式合意。「召集」日は天皇を迎えて開会式を開くと報道。
【1月19日】
天皇、皇族◆「歌会始の儀」が皇居・宮殿「松の間」で開かれ、徳仁、雅子や秋篠宮、紀子ら皇族が出席。愛子は学業があり、参列は見送る。徳仁、雅子や皇族、一般の入選者10人らの歌が披露される。朗詠は入選者の10首から始まり、選者の代表や召人、皇族代表の故高円宮の長女承子、紀子、秋篠宮、雅子、徳仁の順で、儀式後、入選者10人が宮内庁で記者会見。石川県かほく市の公務員は能登半島地震を受け、一時参加を自粛しようと考えたが、上司に背中を押されて出席したとして、懇談の席で徳仁、雅子が「大変でしたね」と声をかけ、被災地を案じていたというと報道。
「歌会始」◆皇居・宮殿で催された「歌会始の儀」に出席した入選者10人が宮内庁で記者会見し「感激の極み」「夢のよう」などと喜びを語ったと、共同通信が報道。「能登半島地震の被災地から来た女性は、上司に背中を押されて参加を決めた。天皇、皇后両陛下は儀式後の懇談で、現地を案じられていたという」。/宮内庁が、歌会始の一般応募で佳作に選ばれた16人と、それぞれの歌を発表。儀式では披露されないが、徳仁、雅子が歌に目を通すと報道。/翌年の歌会始の題が「夢」に決まり、宮内庁が応募要領を発表。
英王室◆ロイター通信が、英王室関係者の話として、当週に腹部手術を受けたウィリアム皇太子の妻、キャサリンの術後の経過は順調だと報じる。国王の妻カミラによると、翌週に前立腺肥大の処置を受けるチャールズ国王も「元気」で「公務に戻ることを楽しみにしている」というと報道。
【1月20日】
太安万侶◆1979年の当日、奈良市の茶畑で、農作業中に地中の木炭層から人骨が見つかる。続いて墓誌とみられる銅板を発見。連絡を受けた奈良県立橿原考古学研究所の調査で、現存最古の歴史書「古事記」を編さんした奈良時代の官人、太安万侶の墓と判明したと報道。
【1月22日】
徳仁、雅子、愛子◆宮内庁が、愛子が学習院大を卒業後、4月1日から日本赤十字社で嘱託職員として勤務することが内定したと発表。宮内庁を通じ「日頃から関心を寄せている日赤の仕事に携われることをうれしく思うと同時に、身の引き締まる思いがします」と感想を公表。宮内庁によると、就職は愛子の希望で、東京都港区の日赤本社に出勤し「今後も公務との両立を図る考えという」。徳仁、雅子が「努力を続け社会人の一人として成長してくれることを願う」との気持ちを明かしたと報道。日赤が「安心して勤務いただけるよう、しっかりと準備を進めたい」とのコメントを出す。
佳子◆東京都江戸川区のタワーホール船堀を訪れ、第46回聴覚障害児を育てたお母さんをたたえる会の式典に出席。
「皇帝パレード」◆長崎市が、長崎県出身の歌手福山雅治と俳優仲里依紗がそれぞれ皇帝、皇后役で出演する2月の「皇帝パレード」の観覧希望に約17万人の応募があったと発表。パレードは、中国の春節(旧正月)を祝う冬の風物詩「長崎ランタンフェスティバル」のメインイベントで、2月17日に実施すると報道。
【1月23日】
徳仁、雅子◆東京都渋谷区の明治神宮ミュージアムを訪れ、企画展「正倉院宝物を受け継ぐ-明治天皇に始まる宝物模造の歴史」を鑑賞。美智子が育てた日本純産種の蚕「小石丸」の絹糸を弦に用いた「螺鈿紫檀五絃琵琶」の模造品を熱心に見学したと報道。
秋篠宮◆福岡市のホテルを訪れ、総裁を務める日本動物園水族館協会の動物園技術者研究会に出席。福岡市動物園に移り、国の天然記念物ツシマヤマネコの繁殖に向けた取り組みを視察。当初は23日から1泊2日の日程だったが、能登半島地震の被害を考慮し、日帰りでの訪問となったと報道。
【1月25日】
悠仁◆「秋篠宮家の長男で高校2年の悠仁さまは小学校低学年の頃からトンボに関心を持ち、住まいがある東京・赤坂御用地で生息環境の調査を続けてきた。10年以上かけて積み上げた記録はこのほど、研究者と共同で発表した学術論文に結実した」と書き出す企画記事を、共同通信が配信。「論文は『赤坂御用地のトンボ相-多様な環境と人の手による維持管理-』で、2023年11月に国立科学博物館研究報告に収録された。執筆者には博物館の研究者らと並んで『秋篠宮悠仁』とある。」
皇嗣職宮務官◆皇嗣職宮務官・雨宮敏雄が依願退官する宮内庁人事が公表される。
【1月26日】
徳仁◆第213通常国会が「召集」され、参院本会議場で行われた開会式に出席して「お言葉」を述べる。
秋篠宮、紀子、佳子◆東京・池袋の文化施設を訪れ、第72回関東東海花の展覧会を視察。
皇嗣職宮務官◆在ラオス大使館1等書記官の佐藤雅子を皇嗣職宮務官に起用する宮内庁人事が公表される。
皇位継承策◆公明党の山口那津男代表が「安定的な皇位継承を巡る議論は国民の理解を得ながら、丁寧に進める必要がある。皇族の負担を緩和するため、皇族数を増やすことが当面の課題となる」と主張する共同通信のインタビュー企画「戦略を問う」の第2回が配信される。
英王室◆英国のチャールズ国王が、ロンドンの病院に入院し前立腺肥大の治療を受ける。治療前に、同じ病院で腹部手術を受けて療養中のウィリアム皇太子の妻キャサリンを訪ねる。ロイター通信が伝える。国王は療養のため短期間、「公務」を休むというと報道。
ケニア大統領◆林芳正・官房長官が記者会見で、ケニアのルト大統領が2月6~9日の日程で訪日すると発表。滞在中、徳仁と会見すると報道。
陸自幹部靖国参拝◆陸上自衛隊幹部らが靖国神社に集団参拝した問題で、防衛省が、「公用車」の使用が不適切だったとして、参拝した小林弘樹・陸上幕僚副長ら3人を訓戒とするなど計9人を処分。陸自トップの森下泰臣・陸上幕僚長も含まれ、監督責任を問われ「注意」に。全員が休暇を取って参加し、玉串料は「私費」だったとして、部隊参拝や、参拝の強制を禁じた1974年の事務次官通達の違反はなく、「私的参拝」と結論付ける。防衛省によると、参拝は41人に案内、22人が参加して、うち13人が玉串料を支払い、小林副長らは「公用車」の使用に関し、能登半島地震で自衛隊が災害派遣中のため「緊急に防衛省に戻る可能性を考慮した」と説明したと報道。
【1月27日】
英王室◆チャールズ英国王が、ロンドンの病院で前立腺肥大の治療を受ける。治療前に、同じ病院で腹部手術を受けて療養しているウィリアム皇太子の妻キャサリンを訪ねる。チャールズは療養のため短期間、「公務」を休むというと、英メディアが報じる。
マチュピチュ◆「空中都市」とも呼ばれるペルーの世界遺産マチュピチュ遺跡で、20日から導入された新たな入場券の販売方法を巡り、周辺で抗議活動が起きデモ隊と警察が衝突するなど混乱が続いていると、共同通信が報道。記事の最後に「秋篠宮家の次女佳子さまも昨年11月のペルー公式訪問時に遺跡を視察された。」と付け加える。
サッカー皇后杯◆サッカーの第45回皇后杯全日本女子選手権の決勝が、大阪市のヨドコウ桜スタジアムで行われ、INAC神戸が1-1からのPK戦を6-5で制して三菱重工浦和を下し、7大会ぶり7度目の優勝を果たす。
【1月28日】
秋篠宮◆熊本市にある熊本城ホールを訪れ、総裁を務める社会福祉法人「恩賜財団済生会」の総会に出席。あいさつで、済生会が能登半島地震の被災地に職員を派遣していることについて「困難な状況の中、多くの職員が献身的な尽力をしており、改めて敬意を表する」。「功労」があった会員に表彰状を手渡す。
【1月29日】
英王室◆英王室が、腹部の手術を受けロンドンの病院で療養していたウィリアム皇太子の妻、キャサリンが退院し、ロンドン郊外ウィンザーにある自宅に戻ったと明らかに。しばらく自宅で療養を続け、「公務」復帰は3月末の復活祭(イースター)後となる見込みで、英メディアによると、キャサリンと同じ病院で26日に前立腺肥大の治療を受けて療養中だったチャールズ国王も退院したと報道。
【1月30日】
英王室◆英王室が、チャールズ国王がロンドンの病院から退院したと明らかに。英メディアによると、国王は最長1カ月ほど療養した後、「公務」に復帰する見通しで、妻のカミラに付き添われて、集まった市民に手を振りながら病院を後にしたと報道。
皇位継承策◆岸田文雄首相が施政方針演説で、安定的な皇位継承策の取りまとめに向けた議論を要請。「早期に立法府の総意が取りまとめられるよう、積極的な議論が行われることを期待する」。皇位継承に関して、政府が22年に皇族数の確保策を提起した有識者会議報告書を国会に提出して以降、議論が停滞していると報道。
皇嗣職大夫◆秋篠宮「家の」側近トップ、加地隆治・皇嗣職大夫が2月1日付で退任し、後任に吉田尚正・御用掛を充てる宮内庁の人事が閣議で決まる。加地大夫は2月2日付で御用掛となると報道。吉田御用掛は、宮崎、福岡両県警本部長、警察庁刑事局長などを経て2017年9月から警視総監を務め、18年9月に退官してトヨタ自動車顧問に就任した後、22年7月から御用掛。
イングランド王◆1649年の当日、王権神授説により専制政治を敷いたイングランド王チャールズ1世が王宮前で公開処刑される。国教会への従属を強要し、ピューリタン(清教徒)や議会を弾圧した後、議会派との内戦に敗れて君主制から共和制になり、ピューリタン革命と名付けられる。
【1月31日】
「即位礼・大嘗祭」違憲訴訟◆「即位の礼」や「大嘗祭」に国費を支出したことは政教分離の原則に反し、信教の自由といった憲法上の権利が侵害されたなどとして、約320人が国に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁が請求を棄却。中島崇・裁判長が、新天皇の即位に伴う「国事行為」や皇室の儀式として行われ、特定の宗教の信仰を禁止したり強制したりしていないとして「国費支出で、信教の自由が侵害されたとはいえない」。

カテゴリー: 2024年, やじうま日誌(皇室動向) パーマリンク