やじうま日誌 2023年7月

【7月1日】
上皇侍従◆国土交通省大臣官房付の南衛が上皇侍従に就任する宮内庁人事が公表される。
歌会始◆宮内庁が、翌年1月の歌会始の儀(題は「和」)の選者5人を発表。長年選者を務めていた歌人の篠弘が前年12月に死去し、後継に歌人の大辻隆弘が選ばれる。
安倍慰霊碑◆安倍晋三・元首相銃撃事件を受け、安倍の慰霊碑が奈良市にある霊園に建立され、除幕式が開かれる。奈良県選出の国会議員らでつくる有志団体「安倍晋三元内閣総理大臣感謝と継承の会奈良」が奈良市川上町の「三笠霊苑」に建立。「留魂碑」と名付けられ、碑には安倍が生前に書き記した「不動心」という文字が刻まれたと報道。
【7月3日】
徳仁、雅子◆東京・上野の日本芸術院会館を訪れ、第79回日本芸術院賞の授賞式に出席。受賞者は小説家の小川洋子ら9人で、うち工芸家の大樋年雄、詩人・文芸批評家の北川透、能楽シテ方金剛流宗家の金剛永謹の3人は、特に業績が顕著として恩賜賞も贈られたと報道。/皇居・宮殿で、2019~22年度に新たに日本学士院や日本芸術院の会員となった計42人と面会。学士院は15年にノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章や、19年にノーベル化学賞を受賞した吉野彰ら、芸術院は俳優の黒柳徹子らが出席。
「国葬」◆松野博一・官房長官が記者会見で、今後の首相経験者の「国葬」を巡り、実施基準を明文化しない方針を表明。「国葬の検討に当たっては、時の内閣において責任を持って判断する」。実施決定後に国会に説明し、「国葬」終了後にも概要を国会に報告する考えを示す。
【7月5日】
安倍「国葬」◆政府が、前年9月の安倍晋三・元首相の国葬記録集を8月中にまとめる見通しとなったと、関係者が明らかに。今後、同様の葬儀を執り行う際の参考資料とするのが目的で、準備作業や当日の流れを事務的に記載する一方、「国葬」そのものの是非や、前年実施した問題点を洗い出す有識者ヒアリングには触れないと報道。
「君が代」暗記調査◆大阪府吹田市教育委員会が3月、市議の求めに応じて全市立小中学校の児童生徒を対象に、「君が代」の歌詞の暗記状況を一斉調査した問題で、同市の後藤圭二市長が定例記者会見で「調査の目的が議会対応になっていた。調査方法は内心の自由を侵す可能性があると想起させる行為で、適切ではない」。
【7月6日】
徳仁◆徳仁は一人の郷土史家に光を当てたことがあると、共同通信が報道。「江戸時代に沖縄・先島諸島を襲った『明和の大津波』を丹念に調べた沖縄県石垣市の故牧野清さん(1910~2000年)だ。過去に学び、未来に生かす。その姿勢は、防災に対する陛下の思いと一致する」。
秋篠宮、紀子◆9月に日本と外交関係樹立50周年を迎えるベトナムを「公式訪問」する方向で調整が進められていることが、宮内庁関係者への取材で分かる。
【7月7日】
「君が代」暗記調査◆大阪府吹田市教育委員会が3月、市議の求めに応じて全市立小中学校の児童生徒を対象に、君が代の歌詞の暗記状況を一斉調査した問題で、保護者や市民らが、約870人の賛同者を集め「基本的人権として尊重されるべき『思想・良心の自由』『内心の自由』を侵すことにつながる」と市教委に抗議。二度と調査しないよう求める要望書を手渡す。
【7月8日】
皇居見学会◆宮内庁が、夏休みの子どもたちに向け、皇室や皇居の仕事を紹介する見学会の参加者を募集しており、「皇室・宮内庁を知ろう!」をテーマに8月2、3日に加え、22日はオンラインで開催すると報道。
安倍銃撃◆安倍晋三・元首相が演説中に銃撃され、死亡した事件から1年となり、岸田文雄首相が東京都内で開かれた安倍をしのぶ会合で「遺志を継ぎ、憲法改正や安定的な皇位継承の方策、拉致問題などの国家的課題の解決に全力を挙げる」。/安倍晋三・元首相銃撃事件の発生時に国家公安委員長だった二之湯智が奈良市の三笠霊苑内に設置された慰霊碑を献花に訪れ、「こんなこと(銃撃事件)が今の日本に起こり得るかと思った」。/安倍晋三・元首相銃撃事件から1年となるのに合わせ、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が公式サイトで声明を発表し、安倍を「不世出の政治家」とたたえ「心からの哀悼の意」を表明したと報道。
【7月9日】
徳仁、雅子◆横浜市のパシフィコ横浜を訪れ、システム制御に関する研究者らが集う「第22回国際自動制御連盟世界大会」開会式に出席。徳仁が英語であいさつし「自動制御技術は、私たちの生活のあらゆる場面で重要性を増している」。「世界各地の水資源を適切かつ効率的に配分する技術に、自動制御が寄与することを期待する」。
【7月12日】
徳仁、雅子◆派遣先から帰国したシニア海外協力隊員ら3人と皇居・御所で懇談。
信子◆宮内庁が、故寛仁の妻信子が国際柔道連盟主催のワールドマスターズ・ハンガリー大会を視察するため、8月2~8日の日程でハンガリーを訪問すると発表。信子は2019年7月から国際柔道連盟のアンバサダーを務めており、招待を受けたと報道。
【7月13日】
佳子別居◆宮内庁の西村泰彦長官が記者会見で、佳子が改修後の宮邸に移らず、別の建物に1人で住んでいることを6月に公表した側近部局の対応について「問題になったときになるべく早く発表すればよかった」。秋篠宮一家が3月までに引っ越すとしていた当初の説明と異なる点について「結果的に違ったことについて、反省すべきだ」。
【7月14日】
秋篠宮、紀子◆福岡市で開幕した水泳の世界選手権の開会式に出席。秋篠宮が開会を宣言。
「献上品」◆宮内庁が、宮内庁職員などを名乗り、「皇室に献上するため」として文書で物品の提供を依頼する事案が報告されたと発表。「宮内庁または職員が皇室への物品の献上を一般の方に依頼することはない」。
「帰国の記帳」◆岸田文雄首相が、欧州での北大西洋条約機構(NATO)首脳会議、欧州連合(EU)定期首脳協議出席を終え、妻と共に政府専用機で羽田空港に到着し、皇居で「帰国の記帳」。
【7月17日】
佳子◆東京都渋谷区の東京体育館を訪れ、障害者や健常者が一緒にダンスや音楽を楽しむ「ドレミファダンスコンサート」を鑑賞。イベント後に懇談。
サウジ皇太子◆岸田文雄首相が、訪問先のサウジアラビア西部ジッダで、同国のムハンマド皇太子と会談。太陽光や水素、アンモニアなどの「クリーンエネルギー」分野で協力を深めることで一致。外相級の「戦略対話」の創設で合意。首相が記者団に明らかに。
雅楽演奏会◆宮内庁が、10月20~22日に皇居・東御苑で開催する一般向けの秋季雅楽演奏会の鑑賞希望者を募集していると報道。新型コロナウイルス禍などで見送りが続き、実施は5年ぶり。
【7月18日】
明仁、美智子◆宮内庁が、明仁、美智子が静養のため、24~28日の日程で、栃木県那須町の那須御用邸に滞在すると発表。2人が静養のため住まいを離れるのは2019年7月以来4年ぶりと報道。
サウジ皇太子◆トルコのエルドアン大統領がサウジアラビア西部ジッダを訪問。トルコメディアによると、ムハンマド皇太子と会談。
「邪馬台国」◆吉野ケ里遺跡(佐賀県吉野ケ里町、神埼市)の手つかずだった「謎のエリア」での石棺墓の調査で、県が掘り進める様子を連日報道公開する「見せる発掘」は新発見への期待を高め、注目を集めたが、副葬品などが出土しなかったにもかかわらず「弥生時代後期の有力者の墓」と、県が結論付けたことに有識者からは「根拠が不十分だ」との声が出ていると、共同通信が報道。「4月に石棺墓が見つかると、内部調査開始前に山口祥義知事は緊急記者会見を開き、見晴らしのいい丘陵地の頂上部にあり、墓を入れる穴が通常より大きいことなどを挙げ「邪馬台国と同じ弥生時代後期後半―終末期の有力者とみられる」と大々的に発表した。メディアの注目も高く、約30年前の「吉野ケ里フィーバー」の要因となった邪馬台国と関連付けるかのような報道が相次いだ」。
【7月19日】
雅子◆皇居内の紅葉山御養蚕所で当年の養蚕作業の締めくくりとなる「御養蚕納の儀」に臨む。側近によると、当年に取れた繭からできた生糸の束を供え、拝礼。
秋篠宮、紀子、佳子、悠仁◆東京・元赤坂の赤坂御用地にある宮邸で、研修旅行で訪日しているパラグアイの高校生20人や教員らと面会。
久子、承子、千家典子◆故高円宮の妻久子の母鳥取二三子が18日午前9時49分、老衰のため入居していた東京都内の施設で死去し、葬儀・告別式は28日で、喪主は孫の「高円宮家」の次女千家典子と報道。夫は東邦物産専務や東海観光会長を歴任した故滋治郎で、長女の久子が1984年に故高円宮と結婚した。宮内庁が、久子が90日間、長女承子が30日間の喪に服すと発表。
「帰国の記帳」◆岸田文雄首相が中東3カ国歴訪を終えて政府専用機で羽田空港に到着し、皇居で「帰国の記帳」。
【7月20日】
徳仁、雅子◆徳仁、雅子は明仁、美智子の活動を引き継ぎ、毎年の障害者週間に合わせて障害者と交流を続けていると、共同通信が報道。「訪問を受けた人たちは『努力を認めてもらった』と励みに感じ、障害者への理解が広がるきっかけにもなってきた。『障害の有無にかかわらず、誰もが相互に人格や個性を尊重し支え合う『共生社会』が築かれることを願う』。2020年の式典で、陛下は思いを語っている」。
明治天皇◆1912年の当日、宮内省が明治天皇の重体を発表、官報号外で「国民」に伝える。糖尿病を患い、尿毒症の症状を呈しており、新聞各紙は「御不例」と報じて「国民」は鳴り物や祭りを自粛、「平癒祈願」の人々が皇居前に詰めかけたと報道。30日に「崩御」が発表された。
造山古墳◆歴史好きで知られる岡山市の大森雅夫市長が4月、同市の造山古墳を観光の目玉にするべく「造山古墳に眠るとされる吉備の王が支配した吉備国は、大和政権に匹敵する勢力だった」とする独自の説を打ち出し、市の担当者は「すごい古墳だと興味を持ってもらい、多くの人に足を運んでもらいたい」と期待を寄せると、共同通信が報道。「造山古墳は全長約350メートルで、前方後円墳では全国4番目の大きさ。大山古墳(堺市)など世界遺産の上位三つの前方後円墳は宮内庁が天皇陵として管理しているため、墳丘に登れる古墳としては日本最大だ」。
【7月21日】
秋篠宮、紀子◆全国高校総合体育大会の総合開会式出席などのため、羽田発の民間機で北海道を訪問。旭川市で少林寺拳法の競技を見学。
「日の丸」◆米南部テキサス州コーパスクリスティのUSSレキシントン博物館に29年間展示されていた「寄せ書き日の丸」と呼ばれる「日章旗」の持ち主が判明し、日本の家族の元へ返還されることになったと報道。太平洋戦争に出征したまま帰らぬ人となった岐阜県出身の男性のもので、博物館で、米海軍や日本総領事館の関係者らが出席して記念式典が開かれる。
【7月22日】
秋篠宮、紀子◆札幌市の北海道立総合体育センター(北海きたえーる)を訪れ、全国高校総合体育大会の総合開会式に出席。秋篠宮があいさつで「感染症や熱中症の予防に心を配りつつ、日頃の練習の成果を存分に発揮することを期待しています」。2018年9月の北海道地震で甚大な被害を受けた厚真町を訪れ、19人が死亡した吉野地区の土砂崩れ現場を視察。町総合ケアセンター「ゆくり」に移り、写真パネルを見ながら厚真町、安平町、むかわ町の計3町の復興状況を聞く。隣接する公園で催された森林再生の記念植樹会で、アカエゾマツの苗木を植える。
英王室◆チャールズ英国王の孫のジョージ王子が10歳の誕生日を迎え、英王室は近影を公開。英PA通信が伝える。ジョージ王子はウィリアム皇太子の長男で、前年9月のエリザベス女王の死去とチャールズ国王の即位に伴い、王位継承順位が2位になったと報道。
【7月24日】
明仁、美智子◆静養のため、栃木県那須町の那須御用邸に入る。新型コロナウイルス禍で外出を控えていたため、静養で御用邸を訪れるのは2019年7月以来4年ぶりと報道。
秋篠宮、紀子、佳子、悠仁◆東京・元赤坂の赤坂御用地にある赤坂東邸で、ブラジルの日本語学校で学ぶ生徒ら約30人と面会。
【7月25日】
紀子◆宮内庁が、紀子が新型コロナウイルスに感染したと発表。宮内庁によると、26日に千葉県で献血運動推進全国大会の式典、27日に東京都内でフローレンス・ナイチンゲール記章授与式、29~30日に鹿児島県で全国高校総合文化祭の式典に出席する予定だったが、いずれも取りやめ、29日まで宮邸で療養すると報道。秋篠宮や佳子、悠仁は陰性で、全国高校総合文化祭については、秋篠宮と悠仁の訪問に変更はないとしているという。
佳子◆静岡県御殿場市の馬術・スポーツセンターを訪れ、第57回全日本高校馬術競技大会の開会式に出席。午後から競技を観戦。同県長泉町の県医療健康産業研究開発センターに移り、加齢により身体能力が低下しても自立した生活が送れるように設計したモデルルームを見学。
共産党◆共産党が、1922年の結党からの歴史をまとめた冊子「日本共産党の百年」が完成したと発表。五つの章で構成し、創立の歴史的意義に関し「日本社会発展の最大の障害物だった天皇絶対の専制政治の変革に取り組む革命政党が出現した」。
「版籍奉還」◆1869年の当日、「明治政府」が各藩主に、土地と人民を天皇に返還させる「版籍奉還」を布告。71年、政府は廃藩置県に踏み切り、近代的集権国家体制を実現したと報道。
【7月26日】
平岩外四◆明仁が天皇在位中の2000年から06年まで、宮内庁参与という相談役の一人だった元経団連会長の故平岩外四は、明仁とほぼ20歳違いで、内輪の会合で、明仁からよく尋ねられたのは「戦時中の体験でした」と生前、打ち明けてくれたと、共同通信が報道。「上皇さまは11歳で敗戦を迎えた。疎開先の日光から帰京した際、一面焼け野原と化した首都の姿が脳裏に焼き付いている、という思い出も話題になったという。戦後60年にはサイパンを訪れ、海外への慰霊の旅を初めて実現。平岩さんは『若い世代にも非戦の重みを理解してもらう好機になりましたね』と喜んでいた。そしてこう付け加えた。/『平成は折り返し点を過ぎたかもしれません』。31年で幕を閉じた平成はこの年17年。上皇さまは既に退位の意向を信頼する平岩さんに伝えていたのかもしれない」。
正倉院展◆奈良国立博物館(奈良市)が、「第75回正倉院展」を10月28日~11月13日に開催すると発表。正倉院に伝わる楽器などの宝物59件が出品され、うち6件は初公開と報道。
【7月27日】
雅子、華子、信子◆雅子が東京都港区のホテルを訪れ、看護活動で顕著な功績があった人に贈られる第49回フローレンス・ナイチンゲール記章の授与式に出席。日本赤十字社の名誉総裁を務めており、名誉副総裁の常陸宮の妻華子、故寛仁の妻信子が同席。
「日章旗」◆米南部テキサス州の博物館に展示されていた「寄せ書き日の丸」と呼ばれる「日章旗」の持ち主に関し、西部オレゴン州のNPO「OBONソサエティ」が、名前の漢字を「陸田繁義」さんと修正。旗に「睦田」と書かれていたため、当初名字を睦田としていたが、遺族に確認したところ「陸田」が正しい表記だと判明したというと報道。
【7月28日】
明仁、美智子◆栃木県那須町の那須御用邸での静養を終え、帰京。
サウジ皇太子◆米ホワイトハウスが、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)がサウジアラビア西部ジッダを訪問し、ムハンマド皇太子ら同国高官と会談したと発表。ホワイトハウスによると、サリバン補佐官はサウジ側と両国関係の他、中東地域の安定化に向けた方策について協議。サリバン補佐官は、サウジが影響力を持つ隣国イエメンでの国連主導の内戦終結の取り組みについても評価したと報道。
「皇室献上品」◆宮内庁関係者などを名乗り、皇室への「献上」名目で福島市の農家からモモをだまし取ろうとしたとして、福島県警捜査2課が、詐欺未遂の疑いで男性を逮捕。福島市の複数の農家は取材に、男性が東大客員教授とも称して、2021年ごろから「献上」名目で複数の農家から少なくとも20キロのモモを集めたと証言し、逮捕前の26日、自宅で取材に応じ「ボランティアで宮内庁のお使いをやっていた」「宮内庁大膳課に着払いで送った」などと実際に〝献上〟したと説明したと報道。
【7月29日】
秋篠宮、紀子、悠仁◆秋篠宮と悠仁が鹿児島県を訪問し、鹿児島市で第47回全国高校総合文化祭(総文祭)の総合開会式に出席。紀子は新型コロナウイルスに感染したため、訪問を取りやめる。宮内庁によると、筑波大付属高2年の悠仁が「地方公務」に同行するのは初めてと報道。式典後、市中心部に移り、西郷隆盛銅像の前で総文祭に参加する生徒らのパレードを観覧。1泊2日の日程で、30日は総文祭の美術・工芸部門などを視察し、帰京する。
「日章旗」◆米南部テキサス州の博物館に展示されていた岐阜県出身の男性の「寄せ書き日の丸」と呼ばれる日章旗が、東京都千代田区の靖国神社で日本の遺族に返還される。「日章旗」の返還活動を続ける米国のNPO「OBONソサエティ」と、展示していたUSSレキシントン博物館の関係者が訪日し、長男ら子ども3人と神社を参拝後、旗を手渡す。
【7月30日】
秋篠宮、悠仁◆鹿児島市で全国高校総合文化祭の会場を回り、自然科学部門や美術・工芸部門を視察。曽於市の県立曽於高を訪れ、実習農場を視察。
【7月31日】
「宮内庁献上品」◆茨城県筑西市が「宮内庁へ献上された」と広報紙に掲載していた複数の農産物が、実際には献上されていなかったことが、市への取材で分かる。市は、広報紙の記事は誤りだったとしてウェブサイトの当該部分を非公開としたと報道。市によると、2020年ごろ、市内の農家から「宮内庁への献上品になったので市長に報告したい」との連絡を受け、20年9月と前年4月の2回、「トマトやスイカなどを皇室や宮内庁に献上した」という農家計4人の話を広報紙で紹介したが、宮内庁が7月中旬、「宮内庁または職員が皇室への物品の献上を一般の方に依頼することはない」と注意喚起する報道を見た農家1人から市に相談があり、市が茨城県に確認したところ、これらの農産物は献上されていなかったことが判明したという。

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