やじうま日誌 2023年5月

【5月1日】
徳仁、雅子、秋篠宮、紀子◆秋篠宮、紀子が、チャールズ国王の戴冠式参列で英国を「公式」訪問するのを前に皇居・御所を訪れ、徳仁、雅子にあいさつ。半蔵門から皇居に入る際、車の後部座席の窓を開けて沿道に集まった約20人に会釈したと報道。
秋篠宮、紀子◆チャールズ国王の戴冠式参列のため、4~7日の日程で英国を初めて「公式訪問」すると、共同通信が報道。「戴冠式は6日に催される予定だ。皇室と英王室は、太平洋戦争で交戦した両国の痛ましい過去に向き合った上で、70年にわたり深い交流を続けてきた。今回の訪英は、先代が築いた友好関係を継承し、新たな時代を進む姿勢を示す機会となりそうだ」。
明仁、美智子◆宮内庁が、明仁、美智子が14~18日の日程で京都府と奈良県を「私的」に旅行すると発表。京都三大祭りの一つ、葵祭を観覧するほか、皇室にゆかりのある尼門跡寺院の大聖寺(京都市)や中宮寺(奈良県斑鳩町)などを訪問する。2人の地方訪問は、葉山御用邸(神奈川県)や御料牧場(栃木県)を除くと、2019年6月以来約4年ぶり。宮内庁によると、大聖寺は、明治天皇の妻だった昭憲皇太后が宮中行事で着用した「最高位」のドレス「大礼服」が修復を終えて保管されており、中宮寺は21年に本堂の改修を終えたと報道。
英国王戴冠式◆英ロンドン郊外にあるテーマパーク「レゴランド」で、レゴブロックを使ってチャールズ英国王の戴冠式を祝う展示が公開されたと、英メディアが伝えたと共同通信が報道。「バッキンガム宮殿のバルコニーに国王夫妻やウィリアム皇太子らが立ち並ぶ姿などを『ミニサイズ』で表現。スタッフ6人が千時間以上をかけ、約3万2千個のブロックを使って完成させた」。
【5月2日】
徳仁「留学記」◆浩宮時代の1983年から約2年間、英オックスフォード大に留学した際の経験をつづった「テムズとともに 英国の二年間」が30年ぶりに復刊されたと、共同通信が報道。「陛下は『私にとっての青春の記録』と後書きを寄せ、自身の経験を踏まえて『日本の外に出て日本を見つめ直すまたとない機会』を一人でも多くの人が得られるよう願った」。
鴨場見学会◆宮内庁が、埼玉県と千葉県にある「鴨場」で6月と9月に開く見学会の参加者を募集していると報道。
「春の園遊会」◆宮内庁が、11日に開催される春の園遊会の招待者として4月27日付で発表した名簿のうち、5人の肩書の訂正を発表。
英王室◆英王室が、チャールズ国王の孫のシャーロット王女が2日に8歳の誕生日を迎えるのを前に近影を公開。王女はウィリアム皇太子の長女で、王位継承順位3位。英PA通信が報じる。
「大山古墳」◆堺市が、世界文化遺産・仁徳天皇陵古墳(大山古墳)を上空から一望するガス気球の運航を25日に始めると、共同通信が報道。「古墳南側に位置する大仙公園内から高度約100メートルまで上昇し、地上から見るだけでは分かりにくい巨大古墳の全体像を体感できる」。
【5月4日】
徳仁、雅子、愛子◆東京都港区のサントリーホールを訪れ、ウィーン少年合唱団のコンサートを鑑賞。
秋篠宮、紀子、佳子、悠仁◆秋篠宮、紀子が、チャールズ国王の戴冠式に参列するため、英国へ向けて政府専用機で羽田空港から出発。東京・元赤坂の赤坂御用地にある宮邸を出る際、佳子と悠仁が見送る。羽田空港で、駐日英国大使夫妻や戸倉三郎・最高裁長官らの見送りを受ける。
英国王戴冠式◆英国のチャールズ国王の戴冠式が6日、ロンドンのウェストミンスター寺院で開かれると、共同通信が報道。「国王は記録的な物価高による国民の生活苦に配慮しているとされ、70年前のエリザベス女王の式典より簡素化。形式も一部変更するとみられている。3日未明には式典前後の行進のリハーサルが行われ、金色の馬車と共に制服姿の兵士らが市内を練り歩いた。(略)戴冠式の関連費用は全て公費でまかなわれ、政府が後日公表する。英メディアによると、70年前の戴冠式には現在の金額に換算して約4600万ポンド(約77億7千万円)かかった。国王は国民感情を考慮してこれよりも少ない費用を望んでいるとされるが、警備費用などで巨額になるとの報道もある」。/1953年6月2日に営まれた故エリザベス女王の戴冠式は初めてテレビ中継されたと、共同通信が報道。「厳かな式典は約3時間続き、英国の4人に3人に当たる2700万人が見入った。繁華街など7・2キロを金色の馬車で行進した弱冠27歳の女王。ロンドンの沿道などには推定300万人が集まり、大きな歓声とともに若き君主の船出を盛大に祝った」。
「皇室と英王室」◆皇室と英王室は戦後、即位の礼や戴冠式にそれぞれ参列するなど節目ごとに往来を重ね、交流を続けてきたと、共同通信が報道。「4日に英国に向かわれた秋篠宮さまも過去に約2年間留学を経験。チャールズ国王は平成と令和の『即位礼正殿の儀』に参列し、他に公賓などとして3回の来日歴がある。2人の付き合いは半世紀に及ぶ」。
【5月5日】
秋篠宮、紀子◆秋篠宮、紀子が、チャールズ国王の戴冠式に参列するため訪英し、ロンドン郊外のスタンステッド空港に到着。英国の特別代表の出迎えを受け、宿泊先となるロンドン中心部のホテル「クラリッジズ」に入る。日本大使公邸で、現地で暮らす日本人と「懇談」。バッキンガム宮殿で国王主催のレセプションに出席。
英王室◆チャールズ英国王の戴冠式を6日に控え、ウィリアム皇太子夫妻が、地下鉄を利用してロンドン中心部の繁華街ソーホー地区を「突然訪問」。パブに立ち寄り、集まった市民らと談笑しながら交流を深めたと、英メディアが報じる。/チャールズ英国王の戴冠式は妻カミラ王妃のお披露目の場でもあると、共同通信が報道。「2人は不倫関係の末に結婚し、当時皇太子だった国王と、国民に愛された故ダイアナ元妃との離婚を招いた。世論は今なお複雑な感情を抱くが、夫妻は戴冠式で「クイーン(王妃)」の称号を正式に用いることを決断した」。
英国王戴冠式◆英国の首都ロンドンのウェストミンスター寺院で開かれるチャールズ国王の戴冠式について、共同通信が前触れ記事で「英君主の戴冠式は1953年のエリザベス女王の式典以来、70年ぶり。国王夫妻が式典前後に馬車で行進する大通りの沿道には、既に見物のため場所取りする人々が詰めかけ、国を挙げて歴史的慶事への祝福ムードが高まっている。式典は世界中にテレビ中継される」。/6日のチャールズ英国王の戴冠式は、五つのパートに分かれた伝統的な形式で執り行われると、共同通信が報道。「一方で、女性聖職者やキリスト教以外の宗教代表が歴史上初めて進行に携わるなど、多様性を重んじる現代の世相も反映している」。
【5月6日】
徳仁、雅子◆宮内庁が、英国のチャールズ国王の戴冠式に合わせ、徳仁が、徳仁、雅子の「祝意」として電報を送ったと発表。
秋篠宮、紀子◆バッキンガム宮殿でチャールズ英国王主催のレセプションに出席。側近によると、国王に直接、「祝い」の気持ちを伝え、徳仁、雅子からの「祝意」も伝えたと報道。国王のほか、ウィリアム皇太子夫妻らにあいさつ。宮殿内の部屋で、オランダやベルギー、タイなど国王の戴冠式に参列する約20カ国の王族と言葉を交わす。在英ブルガリア大使館を訪れ、シメオン元国王夫妻と面会。ロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われたチャールズ国王の戴冠式に参列。戴冠式後、ホテルに戻った秋篠宮が報道陣に「とても荘厳で喜びに満ちた良い式だったと思います」。
英国王戴冠式◆英国のチャールズ国王の戴冠式が、首都ロンドンのウェストミンスター寺院で開かれる。王室メンバーや各国君主や首脳、歴代英首相ら2千人超が参列。日本から秋篠宮、紀子が列席。70年ぶりの式典で国王は英国の統治を「厳粛に約束する」と宣誓し、王室の新たな時代への決意を表明したと、共同通信が報道。「王室に対する国内の廃止論や若者の無関心、英君主を元首とする英連邦諸国の共和制移行の動きなどに直面しており、英史上最長の在位期間で母エリザベス女王が築いた威信や結束の維持が課題だ」。戴冠式に先立ち国王と妻のカミラがバッキンガム宮殿を馬車で出発し、騎馬隊などとウェストミンスター寺院まで約2キロを進む。式典終了後、国王夫妻が、女王が戴冠式で使用した王室伝統の馬車「ゴールド・ステート・コーチ」に乗り、バッキンガム宮殿に戻る。往復のコースで計7千人の英兵士らが行進。国王夫妻が宮殿バルコニーに姿を見せ、集まった国民に手を振る。ロンドン中心部で王室廃止を訴える団体がデモを実施。全国から集まった警察官約2万9千人が沿道などに配置される。/英国の王位を象徴する17世紀の輝く冠をチャールズ国王がいただくと、会場内にファンファーレが響き、英各地で祝砲がとどろいたと、共同通信が報道。「首都ロンドンのウェストミンスター寺院で6日に挙行された戴冠式。国王夫妻は周辺を馬車でパレードして回り、千年の歴史を持つ伝統行事を肌で感じようと、あいにくの雨天の中、国内外からの観衆が沿道にぎっしりと詰めかけた」。
英国王◆チャールズ国王は水彩画を描いたり、馬術に励んだりと、多趣味で知られると、共同通信が報道。「大学では人類学や歴史学を学び、軍務でパイロットの資格も取得。慈善事業などを通じ、環境保護をライフワークとする」。
英王室◆英国のチャールズ国王が、ロンドンのバッキンガム宮殿で戴冠式を前に、参列する各国の首脳らを招いてレセプションを開く。ウィリアム皇太子夫妻らと共に、要人を歓迎。秋篠宮、紀子や、米国のジル・バイデン大統領夫人、中国の韓正・国家副主席、ウクライナのオレナ・ゼレンスキー大統領夫人、フィリピンのマルコス大統領夫妻らが出席。これに先立ち国王が、宮殿近くの大通りを「予告なく」訪れて市民と交流し、親しみやすさをアピールしたと報道。/チャールズ英国王の戴冠式に、次男のヘンリー王子も出席したと、共同通信が報道。「王子は2020年に王室公務を引退して以降、妻メーガン妃と長男長女と一緒に米国で暮らす。英メディアによると、父や兄のウィリアム皇太子との不仲を暴露した自伝を1月に出版した後、王室行事に参加するのは初めて」。/1960年の当日、英国のエリザベス女王の妹、マーガレット王女の結婚式が、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われたと報道。英国王室の結婚式が初めてテレビ中継され、国内だけでも2千万人超が視聴したという。
「皇室と英王室」◆チャールズ国王の戴冠式は、皇室を代表して秋篠宮、紀子が参列し、70年にわたる英王室との友好関係を確認する舞台となったと、共同通信が報道。「太平洋戦争で敵対した両国の歴史を乗り越え、和解に尽力した上皇さまとエリザベス女王の時代を継ぎ、新たな世代がさらに交流を深めていく起点と言える」。
「十七条憲法」◆日本書紀によると、604年の当日、聖徳太子が「十七条憲法」を制定したと報道。
【5月7日】
秋篠宮、紀子◆チャールズ国王の戴冠式参列のため訪問していた英国ロンドン郊外のスタンステッド空港から政府専用機で出発し、帰国の途に就く。羽田空港に到着する。
英王室◆英国で6日、チャールズ国王の戴冠式が営まれ「新たな治世の始まりを祝福する式典だが、敬愛された母親のエリザベス女王と比べ、国王の人気は低迷。次男ヘンリー王子が身内批判を繰り返すなど『お家騒動』が続いており、王室廃止論が絶えない。旧植民地などでつくる英連邦の結束も揺らいでおり、千年の伝統を誇る英王室は転換期を迎えている」と共同通信が報道。
サッカー天皇杯◆サッカーの第103回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)の代表決定戦が各地で行われ、47都道府県代表が出そろって本大会に出場する全88チームが決定。
【5月8日】
徳仁、雅子、秋篠宮、紀子、明仁、美智子◆チャールズ国王の戴冠式参列を終えて英国から帰国した秋篠宮、紀子が皇居・御所を訪れ、徳仁、雅子にあいさつ。明仁、美智子にあいさつするため、東京・元赤坂の赤坂御用地にある仙洞御所を訪問。
英王室◆英ロンドン郊外のウィンザー城で、チャールズ国王の戴冠記念コンサートが開かれる。城の敷地内にステージが設置され、約2万人の観衆が参加。米歌手ケイティ・ペリーやライオネル・リッチー、英ポップグループ「テイク・ザット」らがパフォーマンスを披露。長男ウィリアム皇太子がスピーチで「祖母が(天国で)見守ってくれている」。
「帰国の記帳」◆韓国訪問を終えた岸田文雄首相が、妻と共に羽田空港に到着し、皇居「帰国の記帳」。
大仙古墳◆堺市が、世界文化遺産・仁徳天皇陵古墳(大山古墳)を上空から一望できるガス気球の運航について、当初開始予定としていた25日から延期すると発表。ヘリウムガスの気球運航で、準備中の午前にガスが抜けてしぼんでいるのを確認。
【5月9日】
徳仁◆「春の叙勲」のうち、大綬章の「親授式」が皇居・宮殿「松の間」で開かれ、旭日大綬章の岡田卓也・元ジャスコ社長、池上政幸・元最高裁判事ら7人に、勲章を手渡す。
秋篠宮、紀子◆チャールズ国王の戴冠式参列について、宮内庁を通じて感想を文書で公表。70年にわたる英王室との交流に触れ「出席に感慨を深くした」とし、今回の訪問が「日本と英国両国の友好親善の役に少しでもたつことがあるとすれば、この上なくうれしい」とつづったと報道。
久子、承子◆故高円宮の妻久子と長女承子が6月1日に催されるヨルダンのフセイン皇太子の結婚式に参列するため、同国を「公式訪問」することが、閣議で了解される。宮内庁によると、アブドラ国王夫妻から当初、秋篠宮、紀子に招待があったが、国内の行事と重なり、同庁幹部が徳仁に相談して久子らが出席することになったと報道。
英王室◆チャールズ英国王の戴冠を祝う一連の行事の最終日で、英国各地で市民らが「奉仕活動」に参加。国王の長男ウィリアム皇太子一家ら王室メンバーも「ボランティア活動」をしながら市民と「交流」したと報道。国王が、一連の行事を受けてメッセージを発表し「このような特別な機会を与えてくれた全ての人々に心から感謝を伝えたい。皆さんの支援や励ましは戴冠式の最高の贈り物になった」。
「大綬章親授式」◆岸田文雄首相が、皇居で行われた「大綬章親授式」に出席。
「半蔵門園地」◆2015年に在日英国大使館から返還された国有地で、環境省が整備を進めてきた「国民公園皇居外苑半蔵門園地」が東京都千代田区に開園したと、共同通信が報道。「敷地東側の『太白』という桜は、王子時代のウィリアム英皇太子が来日した際、大使館の敷地内に植樹したものを移植。以前、大使館で使われていた門柱も受け継いで利用した」。
【5月11日】
徳仁、雅子◆徳仁、雅子「主催」の春の園遊会が、東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれる。東京五輪の金メダリストや各界の「功労者」ら約千人が出席。即位儀式や新型コロナウイルス禍で中止が続き、開催は2018年11月以来4年半ぶりで、「令和」初となったと報道。秋篠宮、紀子や佳子ら皇族9人も参加。愛子は学業があるとして出席せず、明仁、美智子も欠席。
【5月12日】
徳仁、雅子◆宮内庁が、徳仁、雅子が第73回全国植樹祭の式典出席などのため、6月3日から1泊2日の日程で岩手県を訪問すると発表。東日本大震災の被災地に実際に赴くのは即位後初で、雅子の体調次第では、徳仁単独となると報道。/宮内庁が、石川県珠洲市で震度6強を観測した地震について、徳仁、雅子が心を痛め、被災者を案じていると明らかにしたと報道。
【5月13日】
佳子◆東京都千代田区のイイノホールを訪れ、「第32回森と花の祭典『みどりの感謝祭』」の式典に出席。あいさつで、森林は地球温暖化防止に貢献し、多様な生き物を育む場になっているとして「将来へ着実に引き継いでいくためには、私たち一人一人が理解を深めることが第一歩ではないでしょうか」。
【5月14日】
明仁、美智子◆京都府と奈良県を「私的」に旅行するため、新幹線の臨時専用列車で東京駅を出発し、京都入り。4泊5日の日程で、宮内庁によると、明仁、美智子の地方訪問は葉山御用邸(神奈川県)の滞在などを除くと、2019年6月以来約4年ぶりと報道。府によると、京都駅に約730人が集まる。
【5月15日】
明仁、美智子◆京都市で、皇室にゆかりが深い尼門跡寺院の大聖寺を訪問。明治天皇の妻だった昭憲皇太后が宮中行事で着用した「最高位」のドレス「大礼服」が修復を終えて保管されていると報道。午前は京都三大祭りの一つ、葵祭の行列を観覧する予定だったが、天候不良で16日に順延となった。
「紫綬褒章」◆3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表を優勝に導いた栗山英樹監督が東京都内のホテルで、代表チームとして受章した紫綬褒章の伝達式に出席。皇居に移動後、他の受章者と一緒に徳仁と面会。
橿原神宮◆奈良県橿原市の橿原神宮で「鳥居の柱に落書きされている」と橿原署に通報がある。署によると、被害が確認された「第1鳥居」は木製で、直径約1メートルの柱にバツ印やアルファベットのDの形状をした傷が見つかる。橿原神宮は1890年に創建され、初代天皇とされる神武天皇とその皇后が祭られていると報道。
沖縄「復帰」◆1972年の当日、沖縄返還協定が発効、戦後27年にわたり米国の統治下にあった沖縄が日本に復帰。「復帰を祝う記念式典が開かれた一方、多くの米軍基地がそのまま残ったため、住民による抗議行動もあった」。
【5月16日】
徳仁◆皇居内の生物学研究所の脇にある水田で田植えをする。
明仁、美智子◆京都市の京都御苑の建礼門近くで、京都三大祭りの一つ、葵祭の行列を観覧。京都での日程を終え、近鉄の臨時専用列車で奈良県入り。/「葵祭」は京都三大祭りの一つ、葵祭の行列が京都市で催される。葵祭は上賀茂神社と下鴨神社の例祭で、6世紀、欽明天皇の時代に、大凶作が続いたため、五穀豊穣を祈ったことが始まりとされると報道。
「極東選手権」◆日本のスポーツ界にとって大きな意味を持つ「第6回極東選手権」が開催されて100年の節目を迎えると、共同通信が報道。「1923年5月21日から6日間、大阪市で日本、フィリピン、中国が7競技を争った総合競技会。秩父宮が皇族として初めて総裁を務めて総合優勝の日本に天皇杯が授与され、スポーツと関わる新たな皇室像を演出した。サッカーやラグビーは競技発展の起点となり、女子テニス、バレーボールで日本が国際大会にデビュー。成果は現代につながった」。
【5月17日】
明仁、美智子◆奈良県で、皇室にゆかりが深い尼門跡寺院の中宮寺(斑鳩町)を訪れ、本堂で拝礼。本堂は2020年から改修を進め、21年3月に工事を終えた。中宮寺によると、改修に際し、明仁、美智子から支援を受けたと報道。天理市の「なら歴史芸術文化村」を訪問。
【5月18日】
雅子、紀子、華子、信子、久子◆雅子が東京都渋谷区の明治神宮会館を訪れ、名誉総裁を務める日本赤十字社の全国赤十字大会に出席。名誉副総裁の紀子や常陸宮の妻華子、故寛仁の妻信子、故高円宮の妻久子も出席。
明仁、美智子◆京都府と奈良県への「私的旅行」を終え、新幹線の臨時専用列車で帰京。
【5月19日】
皇居◆東京都千代田区の祝田橋付近で、70代女性が皇居の堀に飛び込んだのを、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で警戒に当たっていた警視庁の警察官が見つける。橋付近に立っていた女性を警察官が不審に思い声をかけたところ、突然飛び込んだというと報道。
【5月21日】
「三船祭」◆「平安貴族」の船遊びを再現した車折神社(京都市右京区)の「三船祭」が京都・嵐山である。三船祭は宇多上皇が船遊びをしたのが始まりとされると報道。
【5月22日】
徳仁◆東京都江戸川区を訪れ、荒川と旧中川を結び船の往来を手助けする閘門「荒川ロックゲート」を船上から視察。近くの大島小松川公園にある旧小松川閘門や、水運の歴史に関する資料などを展示する江東区中川船番所資料館を見て回る。
ラオス国家主席◆政府が、ラオスのトンルン国家主席が25~27日の日程で訪日すると発表。滞在中、徳仁と会見し、岸田文雄首相とも会談する予定と報道。
【5月23日】
秋篠宮◆山口県宇部市のホテルを訪れ、総裁を務める日本動物園水族館協会の総会に出席。あいさつで、新型コロナウイルス禍での休園を経て、動物園や水族館に多くの来訪者があったことに触れ「各園館が人々の思いに応えて日々工夫を重ねている」。市内のときわ公園を訪れ、飼育されているコブハクチョウを観察。宇部市で宿泊。
佳子◆全国都市緑化祭の式典出席などのため宮城県に入り、東日本大震災で被害に遭った石巻市南浜地区にある石巻南浜津波復興祈念公園の「祈りの場」に供花。震災の記憶と教訓を伝える「みやぎ東日本大震災津波伝承館」や、震災遺構として保存された門脇小を見て回る。
【5月24日】
徳仁、雅子◆太平洋戦争で犠牲になった6万人を超える商船や漁船の船員を慰霊するため、神奈川県横須賀市の観音崎公園にある「戦没船員の碑」を訪れ、第50回戦没・殉職船員追悼式に出席。参列した遺族らと共に黙とうした後、供花し拝礼。徳仁があいさつで「先の大戦の記憶が薄れようとしている今日、わが国の平和と繁栄が多くの人々の尊い犠牲の上に、国民のたゆみない努力によって築き上げられてきたことを決して忘れてはならない」。戦没船員の碑は1971年に建立され、同年の第1回追悼式に皇太子時代の明仁と美智子が出席した。その後も節目の式典に赴き、2015年は戦後70年に際して供花。宮内庁によると、徳仁は皇太子時代、90年と91年の追悼式に参列し、94年は美智子も同席したと報道。
秋篠宮◆山口県宇部市で、動物の行動を本来の姿に近い形で観察できる「生息環境展示」を採用している「ときわ動物園」を視察。一連の日程を終え帰京。
佳子◆仙台市の仙台国際センターを訪れ、全国都市緑化祭の記念式典に出席。青葉山公園の大花壇を視察。
スペイン皇太子賞◆「スペインのノーベル賞」とも呼ばれるアストゥリアス皇太子賞のうち文学部門の当年の受賞者に、作家の村上春樹が決まる。賞の財団が発表。アストゥリアス皇太子賞は、スペイン国王フェリペ6世が皇太子だった1980年に皇太子の称号を冠して設立された財団が81年から授与。芸術や文学、科学研究、スポーツなど8部門ある。
【5月25日】
徳仁◆皇居・御所で、ラオスのトンルン国家主席と会見。宮内庁によると、徳仁が2018年のメコン川の水害について「多くのラオスの人が被災された。改めてお見舞いします」。
「天皇の歌」◆天皇が和歌を公表する機会が減っていると、共同通信が報道。「毎年、訪問した自治体に歌を贈る慣例は令和になって途絶え、披露される場面は新春の『歌会始の儀』に限られるのが現状だ。天皇の歌は人柄や関心を寄せる事柄を浮かばせ、国民が『象徴』を理解する上で重要な役割を果たす。識者は『折々の思いを知るため、できるだけ公開してほしい』と期待する」。
【5月27日】
徳仁、雅子◆共同通信が特集記事「両陛下、震災被災地へ」を配信。「天皇、皇后両陛下は全国植樹祭の式典出席に合わせ、6月3~4日に岩手県を訪問される。津波で甚大な被害を受けた陸前高田市が会場で、供花して犠牲者を追悼する。東日本大震災の被災地へ足を運ぶのは即位後初。天皇陛下は過去の記者会見で「被災地に永く心を寄せていきたい」と語っており、人々の声に直接耳を傾け、復興を見守っていく思いを示す」。
「大極殿」◆1177年の当日、平安京で出火、朱雀門や大学寮、天皇即位式を行う大極殿などが焼失。「安元の大火」と呼ばれ、方丈記は家屋の焼失について「すべて都のうち三分が一に及べり」と記した。庶民は愛宕山の大てんぐ・太郎坊の仕業とうわさし「太郎焼亡」と呼んだと報道。
ロシア◆1703年の当日、ロシアのピョートル大帝がスウェーデンに対抗するためペトロパブロフスク要塞の建設を開始。サンクトペテルブルク建都の日とされ、要塞は監獄となりドストエフスキーら思想犯を収容したと報道。
【5月28日】
徳仁、愛子◆皇居で開かれた宮内庁楽部による春季雅楽演奏会を鑑賞。
久子、承子◆故高円宮の妻久子が、ヨルダンのフセイン皇太子の結婚式に参列するため、同国に向けて羽田空港から民間機で出発。同様に参列する長女承子は29日に出発すると報道。
【5月29日】
秋篠宮◆高知市を訪れ、総裁を務める日本植物園協会の大会に出席。開会式のあいさつで、気候変動をはじめとする環境問題に直面している状況に触れ「生物多様性の保全や普及啓発などの面から、全国の植物園が果たす役割は、ますます大きくなっている」。
佳子◆身元不明の「戦没者」を慰霊する厚生労働省主催の拝礼式が、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で開かれ、初めて参列。
久子◆宮内庁が、故高円宮の妻久子が、名誉総裁を務める環境保護団体「バードライフ・インターナショナル」の創立100周年記念祝賀会などに出席するため、6月19~27日の日程でフィンランドと英国を訪問すると発表。20日にフィンランドに到着し、国立公文書館ミッケリ支部で、自身が撮影した鳥写真の展示会の開会式に出席。23日に英国へ移り、スコットランドで「バードライフ・インターナショナル」の記念祝賀会などに臨む。
吉野ケ里遺跡◆佐賀県が、弥生時代の大集落として知られる吉野ケ里遺跡(同県吉野ケ里町、神埼市)で、石棺墓1基が見つかったと発表。県の担当者は「いわゆる邪馬台国時代に近い墳墓」と説明し、弥生時代の後期後半―終末期の有力者の墓とみられ、当時の集落構造や政治状況を解明する手掛かりとなる可能性があると報道。
【5月30日】
徳仁、雅子、愛子◆東京都中央区の日本橋高島屋を訪れ、即位5年と結婚30年を記念する特別展「新しい時代とともに―天皇皇后両陛下の歩み」を鑑賞。主催は毎日新聞。
雅子◆皇居内の紅葉山御養蚕所で、蚕に餌の桑の葉を与える「給桑」の作業をする。8日に「御養蚕始の儀」に臨み、当年の作業が始まっていた。側近によると、徳仁や愛子も一緒になって手伝っていると報道。
秋篠宮◆高知市で、日本の植物分類学の基礎を築いた植物学者・牧野富太郎にゆかりがある高知県立牧野植物園を視察。
戦死者追悼◆バイデン米大統領が戦没将兵記念日(メモリアルデー)に、南部バージニア州アーリントン国立墓地で戦没者を追悼し「民主主義を守るために払われた代償を忘れてはならない」。ハリス副大統領やオースティン国防長官と共に無名戦士の墓を訪れ献花。ホワイトハウスによると、演説に軍関係者や家族ら約3千人が参列。

 

 

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