やじうま日誌 2021年7月

【7月1日】
徳仁、雅子◆宮内庁を通じ、東京五輪・パラリンピックに参加する日本代表選手団に、金一封を贈る。宮内庁の池田憲治次長が、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長と、日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会の鳥原光憲会長に、それぞれ伝達。
皇位継承策◆大島理森・衆院議長が共同通信のインタビューに応じ、安定的な皇位継承策に関し、政府は選択肢を絞って国会に報告するのが望ましいとの見解を示す。政府の報告を受け、各党で議論して国会としての方向性を政府に伝え、その上で政府が最終的な成案を得るべきだと語る。継承策の速やかな検討を政府に求めた2017年の国会付帯決議に触れ、当時の考え方として「政府の有識者会議の検討を、そのまま報告してくださいということではなかった」。「政府として『こういう幅の中で考えたい』というものが出てきた暁には、国会に報告を頂きたい」。「各党各会派で議論し、できれば立法府としてはこういう方向だという『重ね絵』をつくり、政府にお返しするやり方がいいと考えていた。今もその気持ちに変わりはない」。
上皇侍従◆上皇侍従の江口友之が7月1日で依願退官し、国土交通省広域地方政策課長の伊藤敬が上皇侍従に就任する6月30日付の宮内庁人事が公表される。
歌会始◆宮内庁が、翌年1月に皇居で開かれる歌会始の儀(題は「窓」)の選者5人を発表。篠弘=日本現代詩歌文学館顧問、宮内庁御用掛、歌誌「まひる野」代表▽三枝昂之=山梨県立文学館館長、日経歌壇選者▽永田和宏=京大名誉教授、歌誌「塔」選者▽今野寿美=現代歌人協会会員、歌誌「りとむ」同人▽内藤明=早稲田大教授、歌誌「音」発行人
ダイアナ◆故ダイアナ元皇太子妃の生誕60周年に合わせ、ロンドン中心部のケンジントン宮殿で、元妃の銅像の除幕式が行われる。息子のウィリアム、ヘンリー両王子が、元妃の「人生と遺産」をたたえるために銅像建立を計画していた。
【7月2日】
【7月3日】
徳仁、雅子◆宮崎県で開催の第35回国民文化祭(国文祭)と第20回全国障害者芸術・文化祭(芸文祭)の開会式にオンラインで参加。徳仁が現地と中継を結んで、赤坂御所からあいさつ。新型コロナウイルス禍を踏まえて「文化芸術に携わる皆さんのご苦労もいかばかりかと思います」。
【7月4日】
中国人強制連行◆第2次大戦中に強制連行され、長崎原爆で犠牲になった中国人を追悼する集会が、長崎市の平和公園にある「中国人原爆犠牲者追悼碑」の前で開かれ、日本の被爆者ら約50人が参加。
【7月5日】
徳仁、雅子◆静岡県熱海市で発生した土石流の犠牲者や被害者に対する「見舞い」の気持ちを、侍従長を通じて川勝平太県知事に伝える。宮内庁が発表。
「表現の不自由展」◆国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で抗議が殺到し一時中断された企画展「表現の不自由展・その後」の一部作品の展示が6日から名古屋市中区の市施設「市民ギャラリー栄」で始まると報道。11日まで。市が、抗議活動が激化しているとして、主催団体に警備態勢の増強を求め、警察とも連携して対応すると説明。
【7月6日】
徳仁◆赤坂御所で、1回目の新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける。宮内庁が発表。宮内庁の池田憲治次長が接種のタイミングについて、一般の「国民」などへの接種が進んでいる状況を踏まえて、徳仁に相談をしたと説明。
元宮内庁東宮大夫◆野村一成(元宮内庁東宮大夫、駐ロシア大使)が4日午前、肺炎のため東京都内の病院で死去したと報道。駐ドイツ大使や駐ロシア大使などを歴任後、2006年から11年に東宮職のトップ東宮大夫を務めた。適応障害で療養中の雅子のため、一家でのオランダ静養を実現、愛子の不登校の対応に当たる。
「表現の不自由展」◆国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の一部作品の展示が、名古屋市中区の市施設「市民ギャラリー栄」で始まる。11日まで。市が愛知県警と連携し警戒態勢を強化。
【7月7日】
古文書◆清水寺(京都市東山区)が、境内にある成就院の書庫から足利尊氏や織田信長、豊臣秀吉らの書状の原本など194点の古文書を発見したと発表。このうち53点は新発見。尊氏らの文書は写しがあり、内容は知られていたが、原本は所在が分かっていなかった。194点のうち16点(15点は新発見)は室町―江戸時代の天皇11人が、成就院に宛てた書簡。側近が天皇の命令を書いた「綸旨」だった。後土御門天皇は、応仁の乱(1467~77年)で焼失した清水寺の修繕を進めるよう指示していた。成就院が、修繕のための寄付集めを、朝廷の権威を得て進めていたことが分かるという。
【7月8日】
雅子◆皇居内の紅葉山御養蚕所で、当年の養蚕作業の締めくくりとなる「御養蚕納の儀」に臨む。側近によると、雅子は無事に作業を終えたことを感慨深く思っているというと報道。
「拝察」発言◆宮内庁の西村泰彦長官が定例記者会見で、徳仁が東京五輪・パラリンピックでの新型コロナウイルスの感染拡大を懸念しているという自身の「拝察」発言の真意を問われ「開催に当たって感染防止対策の徹底をしていただきたい。そこに尽きる」。
「皇室外交」◆宮内庁の西村泰彦長官が定例記者会見で、東京五輪・パラリンピックに関し、過去の大会でも実施された国際オリンピック委員会(IOC)の関係者や海外要人と皇室の交流行事について「今まさに調整中」。
五輪開会式出席◆国民民主党の玉木雄一郎代表が、新型コロナウイルス禍の東京五輪開催に賛否が割れている現状を踏まえ、徳仁が開会式に出席し、開会を宣言するのは避けるのが望ましいとの考えを示す。記者団の取材に「国民統合の象徴としての天皇の存在に傷を付けてしまう」。現行憲法の天皇の位置付けを踏まえ「政治的に中立性が求められる存在であり、俗世の対立に巻き込むのは適切ではない」。
競技観戦◆宮内庁の西村泰彦長官が定例記者会見で、東京五輪・パラリンピックに関で無観客開催も持ち上がる中、皇室の競技観戦について「(大会)組織委員会からの願い出に基づいて、ということになる」。
ヨルダン国王◆米国のサキ大統領報道官が、ヨルダンのアブドラ国王が訪米し、19日にホワイトハウスでバイデン大統領と会談すると発表。2国間関係のほか中東の諸課題について議論する予定で、米側は地域情勢の安定化に向けて協力を強化する構え。訪米にはラニア王妃、フセイン皇太子も同行する。
「日の丸」◆安住淳・立憲民主党国対委員長が記者団に「バッハ会長を含め国際オリンピック委員会(IOC)関係者を単に歓迎し、日の丸を振って迎えるような環境では全くない。なぜ東京五輪を開くのか聞きたい」。/東京五輪体操代表の内村航平選手の激励会が、出身地・長崎県諫早市の市役所で開かれる。「金メダル目指して頑張って」「必勝」といった市民のメッセージが書かれた「日の丸」が両親に贈られる。
「表現の不自由展」◆「表現の不自由展」が開催されている名古屋市中区栄4丁目の市施設「名古屋市民ギャラリー栄」で、郵送物を職員が開封したところ、10回程度、破裂音がする。市が安全確保のためとして11日まで施設を臨時休館すると発表。不自由展は11日までの予定で、事実上の中止となる。河村たかし市長が市役所で記者団に「とんでもない犯罪だ。漫然と続けることはできない。市民の安全を守るのが市長の義務だ」と臨時休館の理由を説明。「(郵送物の)差出人には一定の思想が予想される」と不自由展に反対する意図があるとの見方を示す。主催団体が県庁で記者会見し、6月28日ごろ、団体宛てに「中止しなければ強硬手段に入る」とする匿名のメールが届いていたと明らかに。
【7月9日】
五輪開会式出席◆加藤勝信・官房長官が記者会見で、徳仁が23日の東京五輪開会式に出席するか問われ「五輪憲章では元首が開会宣言することになっているが、具体的には現在、関係者間で調整されている状況だ」。/島根県の丸山達也知事が記者会見で、新型コロナウイルス禍の東京五輪開催に国論が二分している状況では、徳仁が開会式に出席するのは「避けるべきだ」と強調。「陛下は政治的な判断をしないので、周りが立場を考えてほしい」と述べ、大会組織委員会や政府、東京都に対して再考を促す。「私が大会組織委員会の会長の立場だったら(出席のお願いを)取り下げる」として、菅義偉首相が開会宣言を代行するなどの措置を取るべきだと主張。
皇位継承策◆安定的な皇位継承策を議論する政府の有識者会議(座長・清家篤・元慶応義塾長)で、女性皇族が結婚後も皇室に残れるようにした場合、その子供に継承資格を与えるかどうかは結論を出さずに見送る方向に。旧宮家(旧皇族)の男系男子子孫と現皇族による養子縁組を解禁した場合も、本人やその子供の継承権の有無は議論の対象外とする。清家座長が第9回会合後、記者団に明らかに。女性皇族の配偶者やその子供を皇族とするかどうかも、明確な結論の提示は避ける見通し。会合で「配偶者や子が皇族になるのはハードルが高い」「男性皇族の配偶者は自動的に皇族になるのだから、女性皇族の場合にそうならないのはバランスが悪い」などと賛否が分かれた。
【7月10日】
【7月11日】
「表現の不自由展」◆名古屋市で開催された「表現の不自由展」が中止となった問題で、主催団体が、郵送物から破裂音がした事案を受けて会場施設を臨時休館した市の対応を批判する声明を発表。「表現の自由の放棄で、結果的に卑劣な脅迫行為の前に屈服した」。市が、再開を求める団体側に「破裂事案は明らかな差し迫った危険であり、これ以上の警備体制強化は困難」との回答を出す。
【7月12日】
ヨルダン王室◆ヨルダンの裁判所が、アブドラ国王に代わって前皇太子ハムザ王子を国王にしようと計画し、国家の不安定化を企てたとして、アワダラ元王宮府長官ら2人に禁錮15年の判決を言い渡す。ロイター通信が報じる。
【7月13日】
明仁◆2016年当日、当時の天皇明仁が、天皇の位を生前に徳仁に譲る「生前退位」の意向を示していることが明らかに。17年、一代限りの退位を定めた特例法が成立し、19年4月30日、30年余りの「平成」が終わる。
【7月14日】
徳仁◆東京五輪の開会式に、大会名誉総裁を務める徳仁が一人で出席し、開会宣言をする方向で調整が進められていることが、関係者への取材で分かる。雅子は出席しない。皇室による現地観戦も、会場の大半が無観客開催となったことを受けて、実施しない見通し。関係者によると、開会前に徳仁が国際オリンピック委員会(IOC)の関係者や訪日した海外要人と、皇居・宮殿でそれぞれ面会する方針。
新御所◆天皇一家が移り住む予定の皇居・旧吹上仙洞御所の改修工事が終了し、宮内庁が報道陣に公開。一家は9月中に、東京・元赤坂の赤坂御所から引っ越す。新しい御所は鉄筋コンクリート造りで延べ面積は約5290平方メートル。一家の「私室」部分、「賓客」と対面する広間や応接室などがある接遇部分、側近が控える事務部分が中庭を囲うように並ぶ。約8億7千万円をかけて空調などの設備を改修、一部の壁紙を張り替えるなどした。
【7月15日】
【7月16日】
三の丸尚蔵館◆文化審議会が、伊藤若冲の「絹本著色動植綵絵」や元寇を描いた「紙本著色蒙古襲来絵詞」など、かつて皇室が所有し、現在は国の財産として皇居にある三の丸尚蔵館が収蔵する5件を国宝に指定するよう、萩生田光一・文部科学相に答申。
「表現の不自由展」◆大阪府立労働センター「エル・おおさか」(大阪市中央区)で、「表現の不自由展かんさい」が始まる。府警が警官を多数動員し厳重警備。ペーパーナイフのようなものと展示に抗議する文書が郵送で届く。最高裁が、会場利用を巡るセンター側の特別抗告を棄却する決定をし、利用を認めた司法判断が確定。利用許可取り消しに賛成していた吉村洋文・府知事が記者団に「警備態勢を強化して施設利用者の安全を守る」。「裁判所の決定には従う」とする一方「差し迫った危険があるという認識は変わっていない」。
【7月17日】
【7月18日】
【7月19日】
中東王室◆アラブ首長国連邦(UAE)の実権を握るアブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザイド皇太子が、隣国サウジアラビアの首都リヤドでムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談。アブダビのムハンマド皇太子がツイッターで「両国関係は強固であり続ける」。
【7月20日】
徳仁◆宮内庁が、徳仁が23日の東京五輪開会式に出席すると発表。新型コロナウイルス禍で出席者数を絞るため、雅子は出席しない。宮内庁によると、大会組織委員会から14日付で、徳仁出席の願い出があった。徳仁、雅子や皇族による会場での競技観戦は、大半が無観客開催となったのを受け、行わないこととなった。前日の22日に国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長らと皇居・宮殿で面会する。
徳仁開会宣言◆東京五輪開会式で大会名誉総裁の徳仁が述べる見通しの開会宣言について、政府と大会組織委員会が新型コロナウイルス禍を踏まえ、開催を祝う趣旨の文言を盛り込まない方向で調整を進めていることが、政府関係者への取材で分かる。
昭和天皇実録◆宮内庁が、昭和天皇の生涯を記録した「昭和天皇実録」の原本に当たる正本に、人名や肩書などの誤りが新たに約2千カ所見つかり、誤りは計約7250カ所になったと発表。東京書籍が出版している公刊本には157カ所の誤りがあり、21日から同社ホームページで正しい情報が公開されるという。
中東◆バイデン米大統領が、ヨルダンのアブドラ国王とホワイトハウスで会談。ホワイトハウスによると、バイデン大統領が、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」を支持する考えを改めて示し、ヨルダンの「特別な役割」を尊重すると表明。
【7月21日】
徳仁、雅子◆宮内庁が、開会式に先立って福島市で実施された東京五輪ソフトボールについて、徳仁、雅子が日本の活躍を喜び、対戦相手となったオーストラリアの健闘をたたえていると明らかに。
徳仁◆米ホワイトハウスが、東京五輪開会式に出席するジル・バイデン大統領夫人が22日に菅義偉首相夫妻との夕食会に臨み、23日に徳仁と面会すると発表。
愛子◆宮内庁が、愛子が、赤坂御所で飼育している蚕の写真4枚を公開。
秋篠宮、紀子◆宮内庁病院で新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたことが分かる。
「政治利用」◆立憲民主党の川内博史・政調会長代行が、東京五輪についてツイッターで「陛下が開会式で大会の中止を宣言されるしか、もはや止める手だてはない」。天皇の「政治利用」だとの批判がインターネット上で相次ぎ、ツイートを削除。共同通信の取材に「天皇陛下の政治利用のつもりはない。誤解されたので削除した」。加藤勝信・官房長官が記者会見で「国会議員の個々の発言について、政府としてコメントは控えている」。
【7月22日】
徳仁◆皇居・宮殿「春秋の間」で、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長らと面会し、新型コロナウイルス禍の中での東京五輪について英語で「感染症に対する万全の対策を講じながらの大会運営は決して容易なことではないと思います。皆さんのご尽力に深く敬意を表します」。バッハ会長が「日本の皆さまに危険をもたらすことのないよう、最大限の努力をしていることを、陛下に改めてお約束します」とあいさつ。皇室と五輪との絆を強調した上で、23日の開会式について「陛下が明日、開会を宣言してくださることに、深く感謝し、謙虚に受け止めさせていただきます」。
朝鮮人強制連行◆国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が、世界文化遺産に登録されている長崎市の端島(通称・軍艦島)を巡り、戦時徴用された朝鮮半島出身者に関する日本政府の説明は不十分だとする決議案を採択。日本政府が前年開設した「産業遺産情報センター」(東京都新宿区)の展示を念頭に、改善を求めた。多くの朝鮮半島出身者が戦時の徴用政策の下、意に反して厳しい労働を強いられた実態を理解できるような措置を取るよう要求。翌年12月までに取り組み状況を報告するよう求めた。
【7月23日】
徳仁◆東京五輪の大会名誉総裁を務める徳仁が開会式で「私は、ここに、第32回近代オリンピアードを記念する、東京大会の開会を宣言します」。前回の東京五輪と異なり、「祝い」という表現を避け、「記念する」に変更したと報道。/皇居・宮殿で、東京五輪の開会式出席で訪日したジル・バイデン米大統領夫人や各国首脳らと面会。型コロナウイルス禍での大会に臨むアスリートについて英語で「感染症を防ぎ、出身国・地域とは異なるであろう暑い気候に気をつけつつ、健康な状態で最善を尽くすことができることを希望します」。夫人やフランスのマクロン大統領ら計11カ国12人が出席。
【7月24日】
【7月25日】
徳仁◆韓国の聯合ニュースが、国連の前事務総長、潘基文が東京五輪に合わせて訪日し、23日夜の開会式終了後に東京の国立競技場の貴賓室で徳仁と面会したと報じる。聯合によると徳仁の要請による10分程度の面会で、双方が日韓関係改善の必要性で認識を一致させたとしている。
宮内庁職員◆栃木県警が、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、県内にある「御料牧場」に勤務する宮内庁職員を逮捕。宇都宮市御幸本町で、酒気を帯びた状態で乗用車を運転した疑い。
【7月26日】
五輪開会宣言◆加藤勝信・官房長官が記者会見で、東京五輪開会式で徳仁の開会宣言の途中で菅義偉首相が椅子から立ち上がったのは進行上のミスかどうか問われ、回答を避ける。「開会式の進行は運営主体の大会組織委員会にお尋ねいただきたい」。
皇位継承策◆安定的な皇位継承策を議論する政府の有識者会議(座長・清家篤・元慶応義塾長)が第10回会合を首相官邸で開き、皇族確保策に関し、女性皇族の婚姻後の皇籍維持と、旧宮家(旧皇族)の男系男子子孫と現皇族による養子縁組の2案を軸とした「今後の整理の方向性」をまとめる。中間整理の位置付けで、政府事務局がこれを基に具体策の調査・研究に入る。清家座長が会合後、記者団に「今後の整理の方向性について会議として合意を得た。さらに議論を進めていくため、事務局に調査・研究してもらい、まとまり次第、会議を開催する」。今後の整理の方向性は前提として「今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない。当面は皇族数の確保を図ることが喫緊の課題」と明記。皇族確保策として①内親王・女王が婚姻後も皇族の身分を保持することを可能とすること②皇族の養子縁組を可能とすることで、皇統に属する男系の男子が皇族となることを可能とすること―を中心とすると整理。悠仁の次代以降の皇位継承について「将来、悠仁親王殿下のご年齢やご結婚などを巡る状況を踏まえた上で判断すべき事柄なのではないか」。
【7月27日】
「混乱」◆東京五輪・パラリンピック組織委員会の高谷正哲・スポークスパーソンが、五輪開会式で徳仁の開会宣言の途中で菅義偉首相が椅子から立ち上がったことに関し、事前に予定されていた起立を促す場内アナウンスが流れなかったことを明らかに。東京都内で記者団に「関係者に混乱が生じ、申し訳ない」。徳仁の前にスピーチした国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が最後に徳仁に開会宣言を求めたため、アナウンスを流すタイミングを失ったという。
【7月28日】
【7月29日】
英王室◆1981年の当日、英国のチャールズ皇太子とダイアナ・スペンサーの結婚式が、ロンドンのセントポール大聖堂で行われた。96年に離婚。ダイアナは翌年、パリで交通事故死した。
【7月30日】
秋篠宮◆宮内庁が、国立競技場で8月8日に実施される東京五輪の閉会式に、徳仁の名代として秋篠宮が出席すると発表。
眞子結婚スキャンダル◆眞子と婚約が内定している小室圭が、米ニューヨーク州の法律事務所への就職を検討していることが、関係者への取材で分かる。
明治天皇◆1912年の当日、政府が、明治天皇が未明に死去したと発表した。
【7月31日】
侍従◆侍従石川亨が依願退官し、8月1日付で国土交通省への異動を予定している宮内庁人事が公表される。

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