やじうま日誌 2022年10月

【10月1日】
徳仁、雅子◆栃木県を訪れ、第77回国体の総合開会式に出席。カンセキスタジアムとちぎ(宇都宮市)であった開会式で徳仁があいさつ。国体を含む四つの主要「地方公務」を巡り、実際に現地入りするのは2019年9月以来3年ぶり。感染対策で、駅周辺が出迎えなどで密集することを避けるためとして、移動に皇居から車を使う。宮内庁は宿泊を伴う日程での地方視察も検討したが、感染リスクを考慮し、日帰りとしたと報道。
秋篠宮、紀子◆東京都千代田区の国立劇場を訪れ、文化庁芸術祭オープニング公演「通し狂言 義経千本桜」を鑑賞。
佳子◆東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場を訪れ、聴覚障害者による「第19回日本デフ陸上競技選手権大会」を観戦。観戦後、5月にブラジルで開かれた国際大会「デフリンピック」の金メダリストらと手話で懇談。
悠仁◆三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝。「私的」な旅行との位置付けで、単身での参拝は初めてと報道。参拝後、近くの神宮美術館で開催中の特別展「生きる正倉院 伊勢神宮と正倉院が紡ぐもの」を鑑賞。
【10月3日】
徳仁◆第210臨時国会が「召集」され、参院本会議場で行われた開会式に出席。「お言葉」を述べる。/宮内庁が、徳仁が病院で前立腺のMRI検査を受けると発表。11月上旬で調整していると報道。これまでの検診で、前立腺がんなどの腫瘍マーカーである「前立腺特異抗原」(PSA)の数値が正常より少し高くなっており「やや懸念される傾向が見られる」としている。徳仁に自覚症状はなく、普段通りに過ごしているという。
秋篠宮、紀子、佳子、悠仁◆東京・元赤坂の赤坂御用地にある秋篠宮邸で、ブータン国王の妹で訪日中のソナム・デチェン・ワンチュク王女らと面会。宮内庁によると、王女は安倍晋三・元首相の「国葬」参列などで訪日し、午後、息子である王子2人と共に訪れた。佳子、悠仁が出迎え、約1時間、懇談したという。
サウジ皇太子◆米紙ワシントン・ポストが、2018年にトルコで起きたサウジアラビア人記者殺害事件の発生から4年となるのに合わせ、関与が指摘されるサウジのムハンマド皇太子の責任追及を訴える全面広告を掲載。広告は皇太子の顔写真入りで、記者を殺害する作戦を皇太子が承認したと米情報当局が判断しているにもかかわらず「4年間、責任が追及されていない」と主張。「真実を報じる時、記者の命が脅かされるべきではない」と訴える。
【10月4日】
安倍銃撃現場◆奈良市の仲川げん市長が、安倍晋三・元首相の銃撃事件が起きた奈良市の近鉄大和西大寺駅近くの現場について、慰霊碑などを置かずに車道として整備し、近くに花壇を設ける方針を記者会見で発表。慰霊碑などの設置について「100年200年先の方が歴史を振り返る時、何かしらの表現をしたいということなら、その時に考えてもらうのは可能。今の時代の人で決めるものではないのかなと思う」。花壇は現場両側にある歩道に整備する予定で「花が安全や平和を希求する市民の願いの象徴になれば」。
サウジ皇太子◆2018年に起きたサウジアラビア人記者ジャマル・カショギ殺害事件を巡り、サウジのムハンマド皇太子の責任を追及するとして米国で起こされた裁判で、皇太子の首相就任を理由に弁護側が免責を主張したと、ロイター通信などが伝えたと報道。サウジのサルマン国王が9月27日、閣僚評議会(内閣)を改造して息子のムハンマド皇太子を首相に起用しており、弁護側は裁判所に提出した文書で米国が過去に他国の元首の免責を認めた事例を引用し、首相就任で「免責を受ける権利を持つことは疑いない」と述べたと報道。
【10月5日】
秋篠宮、紀子◆東京・丸の内の東京会館を訪れ、地球環境問題の解決に貢献した人に贈る第31回ブループラネット賞の表彰式に出席。受賞者はブータンのジグミ・シンゲ・ワンチュク前国王ら2人。秋篠宮があいさつで「環境問題を深く考察している方々が主導的な役割を担い、持続可能な地球環境と人々のよりよい生活が実現されることを願っている」。前国王は、環境保護を基本とする国民総幸福量という考え方を提唱し、幸福度を社会指標として用いる世界的な動きの端緒をつくったことが評価されたと報道。
クウェート◆ペルシャ湾岸の産油国クウェートのミシャル皇太子が、9月の国民議会選挙実施による内閣総辞職を受け、アハマド前首相を再任、組閣を命じる。国営クウェート通信が伝える。クウェートの首相は首長に任免権があるが、ミシャル皇太子はナワフ首長から職務の大半を引き継いでいる。アハマド前首相はナワフ首長の息子で、7月から首相を務めていた。
【10月6日】
徳仁、雅子◆日本の鉄道開業から14日で150周年となるのを記念し、国土交通省などがJR東京駅の赤れんが駅舎にある東京ステーションホテル(東京都千代田区)で開いた式典に出席。徳仁があいさつで「鉄道は信頼性の高い公共交通機関として、わが国の繁栄に貢献してきた」。宮内庁によると、1972年の100周年の式典には、昭和天皇と香淳皇后が出席した。
正倉院◆奈良時代の聖武天皇ゆかりの品やシルクロードを経て大陸から伝わった歴史的宝物が数多く保管されている奈良市の正倉院で、年に1度宝庫の扉を開ける「開封の儀」が執り行われる。勅使の増田裕一郎従ら14人が手を清めた後、宝庫の中に入り、宝物が納められる六つある部屋の扉の麻縄を切って開封。宮内庁によると「閉封の儀」の12月2日まで約9千件の宝物の点検や調査を実施する。10月29日から11月14日まで開催の奈良国立博物館(奈良市)の正倉院展で、宝物の一部が公開される。
【10月7日】
「君が代」◆2025年に東京での開催が決まった聴覚障害者の国際総合スポーツ大会「デフリンピック」に関し、自民党の今井絵理子・参院議員が、「君が代」について明確な手話表現が定まっていないとして「国としてきちんとメッセージを発信し、統一した手話をつくっていくべきだ」。障害者スポーツに関する超党派の議員連盟の会合で言及。
由義寺◆奈良時代に称徳天皇と僧道鏡が建立した由義寺の塔跡(大阪府八尾市)の基壇下から、前身寺院に当たる弓削寺の建物跡が見つかり、市観光・文化財課が発表。塔か金堂だった可能性があると報道。続日本紀によると、765年に称徳天皇は弓削寺を訪れ、仏を礼拝。道鏡を太政大臣禅師に任じて文武百官に拝賀させたという。翌年に道鏡は法王となった。付近には由義宮が造営され、称徳天皇は770年に宮を訪れたほか、由義寺の塔を造った雑工らに位階を与えたことが記されている。
【10月8日】
英王室◆「英国の母」として70年在位したエリザベス女王が96歳で死去してから1カ月が経過し、王位を継承した長男チャールズ国王は女王が追求した「開かれた王室」を維持しながら、王室の「スリム化」という改革も推進する方針で、戴冠式を小規模にしたり、「公務」に従事する王室メンバーを絞ったりするとみられていると報道。
【10月9日】
佳子◆東京都江東区の有明コロシアムを訪れ、男子テニスの楽天ジャパン・オープンのシングルス決勝を観戦。主催の日本テニス協会の名誉総裁を務めている。
【10月10日】
天皇杯◆国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」第77回の総合閉会式が、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎなどで行われ、閉幕。東京が5年ぶり16度目の男女総合優勝(天皇杯獲得)。栃木は2位で、開催都道府県が総合優勝を逃したのは2017年愛媛以来と報道。女子総合優勝(皇后杯)も東京が5年ぶりに手にし、栃木は2位だったと報道。
「皇室ジャーナリスト」◆渡辺みどり(「皇室ジャーナリスト」、元文化学園大客員教授)が東京都内の自宅で死去していたと報道。日本テレビでプロデューサーとして数々の皇室番組を手がけ、「美智子皇后の『いのちの旅』」「天皇家の姫君たち」など著書多数。関係者によると、10月初旬、1人暮らししていた自宅で倒れているところを発見され、9月30日に死去したとみられるという。
【10月11日】
安倍「国葬」記帳◆故安倍晋三・元首相の「国葬」に関し、岸田文雄首相が皇居、仙洞御所、秋篠宮邸で記帳。
【10月12日】
秋篠宮、紀子◆京都市の国立京都国際会館を訪れ、第29回国際高血圧学会の開会式に出席。秋篠宮が英語でスピーチし「高血圧は生活習慣が大きく関与する疾患の代表格で、世界保健機関(WHO)では、2030年までに有病率を10年時点から33%減少させる目標を掲げている」。「この会議で目標の達成に向けた議論がされることは大変意義深い」。
【10月13日】
徳仁、雅子◆東京都千代田区の国立劇場を訪れ、裁判所の調停制度施行100周年と日本調停協会連合会創立70周年の記念式典に出席。徳仁があいさつで「社会情勢の変化や人々の価値観の多様化にも的確に対応し、当事者に寄り添いつつ、さまざまな紛争の解決に重要な役割を果たすことを希望する」。
徳仁◆ドイツ大統領府が、シュタインマイヤー大統領が10月31日から11月5日の日程で日本と韓国を訪問すると発表。日本では徳仁と会見するほか、岸田文雄首相と会談する。
英女王「追悼効果」◆9月8日に96歳で死去したエリザベス英女王の「追悼効果」で、英国で9月のマーマレードの売り上げが急増したことが分かったと報道。女王が6月に人気キャラクター「くまのパディントン」と共演した映像にマーマレードサンドイッチが登場したことを受け、市民がマーマレードサンドを大量に供えるなどしていたと、英メディアが伝える。
安倍「国葬」◆安倍晋三・元首相の「国葬」に関し「反対のSNS(交流サイト)発信の8割が隣の大陸からだったという分析が出ている」とツイッターに投稿した三重県の小林貴虎県議=自民=に、同県伊賀市の男性カップルが「特定の国や民族、さまざまなマイノリティーを傷つけ、より生きづらくしている」として、議員辞職を求める要望書を議長宛てに提出。
【10月14日】
秋篠宮、紀子◆犯罪被害者や家族への支援の充実を目指す「全国犯罪被害者支援フォーラム2022」が、全国被害者支援ネットワークや警察庁などの主催で東京都千代田区で開かれ、秋篠宮、紀子が出席。
英皇太子◆ウィリアム英皇太子が、ロンドンで開催された慈善団体の設立10周年記念イベントで、ボクシングの隠れた腕前を披露したと報道。英メディアによると、皇太子はボクシングの経験があるという。団体は2012年に王室基金によって設立された。
「お召列車」◆日本初の鉄道が1872年に開業してから150周年を迎え、東京都港区のJR新橋駅で、開業100周年時に広場に設置された蒸気機関車(SL)の前でセレモニーが開催され、東海道線のホームで「お召し列車」から皇族専用の車両を除いたハイグレード車両、E655系「なごみ(和)」が記念列車として出発。
鉄道150周年◆「明治」時代の1872年に日本初の鉄道が新橋―横浜間で開業してから150周年を迎える。旧国鉄や国土交通省などの資料によると、開業式では新橋、横浜両駅に万国旗がはためき、明治天皇が乗車したと報道。
【10月15日】
サウジ皇太子◆サウジアラビアが、ロシア軍の侵攻が続くウクライナの人道支援のために4億ドル(約595億円)を拠出するとサウジの国営通信が報じる。サウジのムハンマド皇太子が、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談して支援を表明したと報道。
【10月16日】
佳子◆東京都渋谷区で開かれたガールスカウト日本連盟が主催する「ガールズメッセ2022」に出席。あいさつで「ジェンダー平等が達成され、誰もがより幅広い人生の選択肢を持てるようになることが当たり前の社会になることを切に願います」。
サッカー天皇杯◆サッカー日本一を決める第102回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)の決勝が横浜・日産スタジアムで行われ、J2甲府が初制覇。
【10月17日】
徳仁、雅子◆「国民文化祭」の開会式出席などに合わせ、22~23日に即位後初めて沖縄県を訪問すると報道。
学習院◆1877年の当日、華族学校の開業式が東京・神田錦町で行われ、明治天皇の「勅諭」によって「学習院」と名付けられる。学習院の名称は、江戸時代に京都御所の東側に設けられた公家の学問所で使われていたが、現在の学習院はこの日を創立としていると報道。
靖国問題◆岸田文雄首相が、東京・九段北の靖国神社で始まった秋季例大祭に合わせて「内閣総理大臣 岸田文雄」名で「真榊」と呼ばれる供物を奉納。参拝は見送る。松野博一・官房長官が記者会見で、首相の真榊奉納は「私人」の立場で行ったと強調。「内閣総理大臣」との肩書使用について「その地位にある個人を表す場合に慣例としてしばしば行われている」。加藤勝信・厚生労働相や尾辻秀久・参院議長も「真榊」を奉納。/中国外務省の汪文斌・副報道局長が記者会見で、靖国神社の秋季例大祭に合わせ岸田文雄首相が「真榊」と呼ばれる供物を奉納し、閣僚が参拝したことについて「後ろ向きな動きに断固として反対する」。日本側に抗議として厳正な申し入れを行ったと明らかに。/韓国外務省が、靖国神社に岸田文雄首相が供物を奉納するなどしたことについて「日本の責任ある指導者が再び供物を奉納したり、参拝を繰り返したりすることに深い失望と遺憾を表明する」との報道官論評を発表。
靖国参拝◆靖国神社(東京・九段北)の秋季例大祭初日に、閣僚では高市早苗・経済安全保障担当相が参拝。「国務大臣 高市早苗」と記帳。玉串料を「私費」で納めたことを記者団に明らかに。「国策に殉じた方々の御霊に感謝の誠をささげた」。
【10月18日】
靖国参拝◆超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーが、東京・九段北の靖国神社を秋季例大祭に合わせて一斉参拝。事務局によると、自民党、日本維新の会、国民民主党、NHK党や無所属の約90人が参加。政務三役から山田美樹・環境副大臣、鈴木英敬・内閣府政務官らが参加。参拝後に記者会見した議連の逢沢一郎・副会長(自民)「平和の大切さを改めて心に刻ませていただいた」。岸田文雄首相が「真榊」と呼ばれる供物を奉納したことに関し「二度と戦争を起こしてはならないとの深い思いを込めてのことだ」。
高松宮記念世界文化賞◆第33回「高松宮殿下記念世界文化賞」(日本美術協会主催)に決まったドイツの映画監督のビム・ベンダースさんらが東京都内で記者会見し、喜びを語る。
【10月19日】
秋篠宮、紀子◆東京都港区のホテルを訪れ、学術・芸術などで日本と海外の橋渡しに貢献した個人や団体に贈られる国際交流基金賞の授賞式に出席。秋篠宮があいさつで「国際社会における相互理解、文化交流の必要性はますます高まっている。多様な分野における文化交流がさらに発展することを願う」。式に先立ち、懇談。
常陸宮、華子◆常陸宮の妻華子が東京都港区の明治記念館を訪れ、第33回「高松宮殿下記念世界文化賞」の授賞式に出席。常陸宮が総裁を務める日本美術協会の主催。名代として華子が出席し、常陸宮のあいさつを代読。
高松宮記念世界文化賞◆第33回「高松宮殿下記念世界文化賞」(日本美術協会主催)の授賞式が、東京・元赤坂の明治記念館で行われる。/岸田文雄首相が、東京・元赤坂の明治記念館の宴会場「金鶏の間」で、「高松宮殿下記念世界文化賞」国際顧問のヒラリー・クリントン元米国務長官らと懇談。宴会場「富士の間」で同賞の祝宴に出席し、祝辞。
【10月20日】
天皇、皇族◆美智子が88歳の米寿を迎え、明仁と共に、東京・元赤坂の赤坂御用地にある住まいの仙洞御所で徳仁、雅子や秋篠宮、紀子らから「祝い」のあいさつを受ける。徳仁、雅子は赤坂御用地車で入り、後部座席から窓を開けて沿道に手を振る。明仁、美智子が、側近部局の上皇職職員や宮内庁長官ら幹部から「祝賀」を受ける。誕生日行事は、2019年は台風19号の被害を考慮するとして見合わせ、明仁と徳仁、雅子、愛子らと共に昼食。
徳仁、雅子◆22~23日、即位後初めて沖縄県を訪問するが、太平洋戦争末期、凄惨な地上戦で本土防衛の「捨て石」となったとされる沖縄で、県民には皇室への複雑な感情がくすぶる一方、訪問を重ねた明仁のように、徳仁にも沖縄に温かいまなざしを向けてほしいと期待もあり、歴史を語り継ぐ若者は、日本復帰から50年の今も米軍基地が集中する現状に「負担の構造は変わっていない」と訴えると報道。
美智子◆88歳の誕生日。/宮内庁が、美智子の米寿を記念し、1959年の結婚から明仁とのこれまでの歩みを振り返るDVD「上皇后陛下 米寿をお迎えになって」を制作し、政府インターネットテレビでの放映を開始。
靖国問題◆ロシア外務省のザハロワ情報局長が、岸田文雄首相が靖国神社の秋季例大祭に合わせて「真榊」と呼ばれる供物を奉納したことを批判し「日本は第2次大戦中に行った犯罪行為についての責任を完全に認めるべきだ」。タス通信が伝える。
【10月21日】
徳仁、雅子◆宮内庁が、徳仁、雅子が第41回全国豊かな海づくり大会の式典出席などのため、11月12日から1泊2日の日程で兵庫県を訪問すると発表。雅子の体調次第では、徳仁単独となると報道。
徳仁◆22日に即位後初の沖縄訪問を控える徳仁は、父明仁の影響で幼い頃から沖縄文化に親しんできたが、明仁は太平洋戦争の戦没者慰霊にとどまらず、自ら琉歌をたしなむなど、深く知ろうと努力を重ね、長年親交がある琉球舞踊の人間国宝志田房子は「沖縄への温かい気持ちは、陛下の心にも受け継がれている」と語ると報道。
眞子◆眞子の夫小室圭が米ニューヨーク州の弁護士試験に合格したことが、関係者への取材で分かる。合格の報を聞いた宮内庁幹部は「良かった。生活基盤がようやく整いそうで安心した」と話したと報道。
【10月22日】
徳仁、雅子◆羽田発の特別機で沖縄県入り。即位後初めての沖縄県訪問で、皇太子時代の2010年以来で6度目。雅子は97年に同行して以来25年ぶり。糸満市の平和祈念公園にある国立沖縄戦没者墓苑で、沖縄戦で死去した約18万人の遺骨を納めた納骨堂前に供花し拝礼。「平和の礎」を回り、沖縄県平和祈念資料館で、沖縄戦の悲惨さを伝える展示を視察。侍従を通じて「沖縄戦の悲惨さや私たちが現在、享受している平和のありがたさを思い、改めて平和の大切さを心に刻みました」との感想を出す。宿泊先の沖縄県宜野湾市内のホテルで、5月に開かれた沖縄復帰50周年記念式典で県民代表としてあいさつした高良政勝ら関係者と懇談。これに先立ち、過去に豆記者として本土に派遣された高校生や大学生と面会。/沖縄県で開催中の「国民文化祭」に徳仁、雅子が出席することについて、反対デモが同県浦添市で行われる。参加者が「再度の沖縄戦を許さない」などと書かれた紙を掲げる。デモに先立ち開かれたシンポジウムで「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の清水早子が、国が南西諸島にミサイル部隊配置を進めていることに触れ「戦争の足音が大きくなっている」。
京都・時代祭◆京都三大祭りの一つ「時代祭」が京都市内で行われる。3年ぶりの開催。桓武、孝明両天皇を祭ったみこし2基をかついだ神幸列が平安神宮(左京区)から京都御苑(上京区)へ行進。
【10月23日】
徳仁、雅子◆沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターを訪れ、第37回「国民文化祭」と第22回「全国障害者芸術・文化祭」の開会式に出席。徳仁があいさつで、沖縄の日本復帰50年での開催を「誠に喜ばしい」とし「広く国民の間に沖縄に対する理解が一層深まる大会となるよう期待している」。「沖縄県は、琉球王国の時代から東アジアや東南アジア諸国と交流を深め、戦後には、約27年間にわたる日本の施政下から外れた時代を経て、多様な文化と触れ合いながら、特色のある豊かな文化を育んできた」。式後、琉球王国時代から沖縄戦、米統治下などの歴史を表現した歌や踊りを観覧。市立体育館で国民文化祭「沖縄音楽フェスティバル」の練習風景を視察。豊見城市の文化施設へ移り、障害者らが閉会式などで展示する大型絵画をつくる様子を見学。夜、帰京。
明仁、美智子◆1992年の当日、当時の天皇明仁、皇后美智子が中国を訪問。歓迎晩さん会で「わが国が中国国民に対し多大の苦難を与えた不幸な一時期があった。これは私の深く悲しみとするところ」と述べる。
サウジ皇太子◆アルジェリア大統領府が、首都アルジェで翌月1、2日に開かれるアラブ連盟首脳会議に、サウジアラビアのムハンマド皇太子が出席しないと明らかにしたと、アルジェリアメディアが伝える。医師の助言に従うためというが詳細は不明で、アルジェリアのテブン大統領と電話会談し、欠席予定を伝えたといい、サウジ外務省が、両者が電話会談して2国間関係を協議したとの声明を出したが、欠席予定などには触れていないと報道。
【10月24日】
徳仁◆松野博一・官房長官が記者会見で、ウルグアイのラカジェポー大統領が27~29日の日程で訪日すると発表。岸田文雄首相と会談する他、徳仁と会見する予定と報道。
サウジアラビア◆サウジアラビア王室が、翌月初めにアルジェリアで開かれるアラブ連盟首脳会議に、ムハンマド皇太子の代わりにファイサル外相が出席すると国営通信を通じて発表。長距離フライトで皇太子の中耳に影響が出る恐れがあるとの医師団の助言を受けたためというと報道。
【10月25日】
「内奏」、閣僚認証式◆岸田文雄首相が皇居で「内奏」、後藤茂之の経済再生担当相就任に伴う閣僚認証式に出席。
閣僚認証式◆山際大志郎・前経済再生担当相の後任となる後藤茂之の認証式が、皇居・宮殿で行われる。
「帰国の記帳」◆岸田文雄首相が皇居で「帰国の記帳」。
文化勲章◆政府が、2022年度の文化勲章を、歌舞伎の松本白鸚、日本画の上村淳之、箏曲の山勢松韻、電子工学の榊裕之、発酵学の別府輝彦、中国思想史・中国史の吉川忠夫の6人に贈ることを決める。文化功労者に、大衆音楽の松任谷由実、将棋の加藤一二三の2人ら20人を選ぶ。文化勲章の「親授式」は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は同4日に東京都内のホテルで開かれると報道。
靖国問題◆北朝鮮の朝鮮中央通信が論評を配信し、岸田文雄首相が靖国神社の秋季例大祭に合わせて「真榊」と呼ばれる供物を奉納したことを批判し「過去の血なまぐさい侵略の歴史を美化し、再侵略の狂気を鼓吹する危険極まりない行動だ」。
安倍追悼演説◆立憲民主党の野田佳彦・元首相が衆院本会議で、7月に奈良市で銃撃され死去した安倍晋三・元首相の追悼演説を行い、旧民主党から自民党への政権交代や、天皇退位の節目で、与野党の立場の隔たりを超え「腹を割ってざっくばらんに」意見交換していたと話す。17年1月、首相公邸でひそかに1時間余り面会したと紹介し、明仁の天皇退位を巡り「政争の具にしてはならない。国論を二分しないよう、立法府の総意をつくるべきだ」との考えで一致したと振り返ったと報道。
【10月26日】
徳仁、雅子◆政府が、ドイツのシュタインマイヤー大統領が11月1~3日の日程で訪日すると発表。徳仁、雅子と会見する予定と報道。
秋篠宮、紀子◆東京都八王子市の高尾みころも霊堂を訪れ、労働災害で死去した人を慰霊する「産業殉職者合祀慰霊式」に出席。黙とうし、祭壇に供花。式後、参列した遺族に声をかける。
英王室◆1965年の当日、英国バッキンガム宮殿でエリザベス女王がビートルズの4人に大英帝国勲章(MBE)を授与。外貨を稼ぎ英経済に貢献したと評価されたが「勲章の品位を汚す」などと反発もあり、勲章を返上する元軍人らが続出したと報道。
【10月27日】
徳仁、雅子◆東京都港区のホテルを訪れ、地球環境行動会議(GEA)が主催する国際会議の開会式に出席。徳仁があいさつで「気候変動をはじめとする地球環境問題に対処し、かけがえのない地球を守っていくことは、私たちが取り組むべき喫緊の課題だ」。2015年に国連で採択された持続可能な開発目標の達成への取り組みを推進する必要性に触れ「一人一人が、どのように行動していくかが問われている」。
秋篠宮、紀子、眞子◆眞子の夫小室圭が米ニューヨーク州の弁護士試験に合格したことについて、宮内庁の秋篠宮家側近トップ加地隆治・皇嗣職大夫が記者会見で、秋篠宮、紀子が「喜んでいる様子」と紹介。
新年一般参賀◆毎年1月2日に皇居で催される新年の一般参賀について、3年ぶりに実施する方向で宮内庁が検討していることが、関係者への取材で分かる。新型コロナウイルス禍を考慮し、予約制にして人数は大幅に絞る方針と報道。
皇居一般公開◆宮内庁が、例年春と秋の年2回行う皇居・乾通りの一般公開を秋に3年ぶりに実施する方向で、近く正式に決定し、発表する見通しと報道。
天皇陵絵図◆天皇陵の所在地や特徴を紹介した江戸時代後期の絵図が、初代・神武天皇を祭る橿原神宮(奈良県橿原市)の特別展「天皇陵巡りの近世・近代」で初公開されていると報道。現在の天皇陵の多くが定められる前の資料で、現在の綏靖天皇陵(同市)が神武天皇陵とされているほか、高松塚古墳(同県明日香村)は「文武天皇陵」と紹介され、神武天皇陵が今の場所に決まった1863(文久3)年より前に作成されたとみられるという。
【10月28日】
徳仁◆訪日したウルグアイのラカジェポー大統領と皇居・宮殿「竹の間」で会見。宮内庁によると、徳仁は両国が前年、外交関係樹立100周年を迎え「友好親善関係がさらに深まることを願う」と述べ、大統領「経済的に補完関係にあり、両国関係はますます深まっていくと思う」。徳仁がウルグアイの電力がほぼ再生可能エネルギーでまかなわれていることに触れ「どのようにして達成できたのか」と尋ね、大統領「国内に石油資源がないため、取り組みを進めてきた」。大統領を乗せた車が宮殿の南車寄せに到着し、マスク姿の徳仁が出迎える。
秋篠宮、紀子◆第22回全国障害者スポーツ大会開会式出席などのため、栃木県を訪問。宇都宮市の県立特別支援学校宇都宮青葉高等学園を訪れ、軽度の知的障害がある生徒たちが就労に向けて実習する様子を視察。県農業大学校に移り、最先端技術を使った温室で、収穫期を迎えた名産のイチゴの状況を見て回る。宿泊先のホテルで、大会に臨む栃木県選手団の激励会に出席。
常陸宮◆東京都千代田区の帝国ホテルを訪れ、総裁を務める大日本蚕糸会主催の蚕糸功労者表彰式に出席。
国葬法案◆国民民主党が、国葬の対象を天皇、上皇の「大喪の礼」に限定するとした法案を参院に提出。大塚耕平・政調会長が提出後、記者団に「今後、仮に国葬が行われる際に、混乱が生じてはならない。法案は国民の感覚に合致するのではないか」。
【10月29日】
秋篠宮、紀子◆宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで、第22回全国障害者スポーツ大会の開会式に出席。秋篠宮があいさつで「大会を一つの契機として、障害のある人々に対する理解がさらに広がり、障害者の社会参加が一層促進されることを祈念する」。水泳の競技を見る。那須塩原市のスポーツ施設を訪れ、ボッチャの試合を観戦。帰京。
スペイン王室◆「スペインのノーベル賞」とも呼ばれるアストゥリアス皇太子賞の授賞式が北部オビエドで開催され、8部門のうち平和賞に当たる共存共栄部門で、建築を通じて世界各地の避難民や被災者への支援を続ける日本の建築家、坂茂が受賞。スペイン国王フェリペ6世の長女レオノール王女が賞を授与。国王が演説で「坂さんは建築の理解と最も苦しんでいる人々への連帯に関して見事に先頭を走っている。寛容な行動に感服する」。
【10月30日】
「お召し列車」◆1953~2001年に天皇、皇后のため特別に運行される「お召し列車」を90回以上けん引した「EF58形61号電気機関車」の常設展示が、さいたま市の鉄道博物館で始まる。
競馬・天皇賞◆第166回天皇賞・秋(30日・東京2000メートル芝15頭、GⅠ)1番人気のイクイノックス(クリストフ・ルメール騎乗)が1分57秒5で優勝。

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