「国民体育大会」

  • 敗戦翌年の1946年から始まった天皇四大行事(全国巡行行事)の1つで、通常「国体」と呼ばれてきた。2024年より「国民スポーツ大会」に名称変更。
  • 各都道府県が持ち回りで担当し、日本スポーツ協会・文部科学省・開催都道府県の共催。都道府県対抗で優勝を争う。
  • 競技には「銃剣道」「射撃」「なぎなた」など、戦中は戦闘訓練としてあった「武闘競技」もあり、自衛隊員の参加も少なくない。
  • 毎年開会式には天皇・皇后が出席し、天皇が「おことば」を述べる。開催期間中、他の皇族の観戦もある。
  • 天皇・皇族は開催地を訪れた時には、近隣の福祉関連施設なども訪問。
  • 競技場や関連施設の設営費とその後の解体費や維持費等々で自治体の財政負担は大きい。主催自治体により異なるが、100億〜600億円くらい使われている。
     *2013年の東京国体では、総額約1100億円の税金が投入された。
  • 開会式や観戦などへの児童生徒の動員について、市民や教育関係者などから批判の声が上がっている。
  • 冬季大会と本大会通算で男女総合成績第1位の都道府県に天皇杯、女子総合成績第1位の都道府県に皇后杯が渡されるが、第19回(1964)の「新潟国体」からは、毎年開催都道府県が優勝し「天皇杯・皇后杯」が全国にばら撒かれた。「八百長大会」との批判が続き、第57回(2002)の「高知国体」では、八百長につながらない「公平」を意識した大会運営を行った。その結果、開催県は「天皇・皇后杯」を逃し、翌年からまた「八百長大会」に戻った。

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