法的な根拠が何もないまま、そして、アレだけではなく自民党がまるごと統一カルトの影響下にあることが明らかとなっていても、政府はなお、アレの「国葬」をするつもりだという。
その費用は国家予算「予備費」から支出され、どうやら、東京2020の開会式・閉会式の演出で勇名を世界に轟かせた「電通」が担当するようだ。
私たちは五輪反対の街頭行動をしていたので、国立競技場ではもちろん、リアルタイムの中継でも見られなかったのだが、うちのTVで録画を見て、思わず身をよじった。反対行動をしていたのだから、あのようなザマを見れば笑って快哉を叫べばよいようなものなのに、じぶんの目も身体も、ついついおぞましさと「恥」の思いに悶えてしまったのが悔しかった。
そこでアレの「国葬」だ。費用は35億円とも見積もられている。どうだろう、これを秘密裏の受発注でなく、相見積もりにかけてはどうか。
わたしとしては、電通の見積以下の費用で応札してもいいと思っている。わたしも友人知人も、親しいひとやそうでもないひとを送った葬儀の経験はそこそこあるし、舞台や音楽、パフォーマンスやアートの経験豊かな者も多い。歴史や人文系の専門家だっている。ドローン演出こそ心得がないが、いくつか伝手をたどれば最近はやりのVR(仮想現実)による「メタバース」だってできるかもしれない。アテレコする声優なら、候補者に不自由することはない。二次元のアニメ少女のナビゲートで、アレがしゃべりだす演出などどうか。支持派・批判派それぞれに合わせてAIが対応してくれよう。ポケモンのように、アレがAR(拡張現実)で街角に現れれば、喪失感に打ちのめされているかもしれない自民党支持者もうれしがるのではないか。割増料金をつけてくれたら、「国葬」ぽく皇室関係者向けの演出も考えよう。これから予想される「大葬」だって請け負ってみせる。
五輪の開会式・閉会式は165億円だったと言われているが、その詳細はいまなお明らかにされていない。電通の「国葬」だってそうなるだろう。しかし、私たちに受注させてもらえれば、会場費用はもちろん担当者のアイス1本や麦茶の1杯まで、明朗会計にしてみせる。裏金の処理で会計係が自死するというような悲惨はありえない。
左派は批判ばかりで「提案型」ではないから受け入れられないのだそうだ。ならば、いまこそ、わたしはこのような「国葬」を「提案」したいとおもっている。(蒜)