読売新聞・歴史検証◆目次
はしがき
序章 「独裁」「押し売り」「世界一」
- 「読売改憲論批判」には「彼[敵]を知り」の基本戦略があるか
- 「新聞セールス近代化センター」を在京六社で設立の社告
- 巨大企業の自宅訪問と系列専売、生産と流通の双方支配は禁止
- ピストル密輸のテキ屋「拡販団長」の身元を隠す大手紙報道
- 「出刃包丁の刃を相手に向けて刺せ」と指導したベテラン販売員
第一部「文学新聞」読売の最初の半世紀
第一章 近代日本メディアの曙
- 準幕臣の江戸期文化人が創設した日本最古の大衆向け教養新聞
- 文学の薫りに満ちて銀座の一時代を築いた明治文化の華
- 国会開設の世論形成から社会主義の紹介に至る思想の激動期
第二章 武家の商法による創業者時代の終り
- 本野子爵家の私有財産化した読売の古い経営体質の矛盾
- 「多数の新聞を操縦する事を得べし」と考えていた内務大臣
- 陸軍が機密費付きで右翼紙『国民新聞』から主筆を送り込む
- ストライキを構えて「軍閥」を追い払った読売現場の抵抗
- 首都東京で新聞がすべて発行停止の「世界でもまれな出来事」
- 革進会の屈服と正進会の再建のはざまに編集ストライキ
- 財閥による買収、全員解雇、「離散」の人間ドラマ
第三章 屈辱の誓いに変質した「不偏不党」
- 絵入り小新聞(こしんぶん)だった朝日が議会傍聴筆記を付録に部数増大
- 政府官報局長と「極秘」同行で輪転機を購入した朝日の政治姿勢
- 米騒動と「朝憲紊乱罪」で脅かされた新聞史上最大の筆禍事件
- 朝日が権力に救命を懇願した日本版「カノッサの屈辱」誓約
- 大正日日の非喜劇を彩ったメディア梁山泊的人間関係
- 松山経営による読売中興の夢を破った関東大震災
- 朝日を仮想敵とみなして抜き返しを図った読売再生策の成功
- プロレタリア文学の突破口となった読売の文芸欄
- 第二次護憲運動の山場で座長に推された読売社長の立場
- 「黄金の魔槌」に圧殺された大正デモクラシーの言論の自由
第二部「大正デモクラシー」圧殺の構図
第四章 神話を自分で信じこんだワンマン
- 「僕ほど評判の悪い男はない」と蚊の鳴くような訴え
- 「創意の人」、実は「盗作専門」だった正力の晩年の我執
- 社史に偽りのあるメディアに真実の報道を求め得るか
第五章 新聞業界が驚倒した画期的異常事態
- 第一声は「正力君、ここはポリのくるところじゃない」
- 「千古の美談」に祭り上げられた「軍資金」調達への疑問
- 最近なら「金丸システム」だった「番町会」への「食い込み」
- 「帝人事件」から「陰鬱なサムシング」の数々への疑惑の発展
- 「大きな支配する力を握って見たい」という珍しい本音の告白
- CIA長官に匹敵!?「総監の幕僚長」お得意の「汚れ役」
第六章 内務・警察高級官僚によるメディア支配
- 思想取締りを目的に内務省警保局図書課を拡張した大臣
- 言論の封殺に走った後進資本主義国日本の悲劇の分岐点
- 帝国主義政策のイデオローグだった初代台湾総督府民政長官
- 問答無用の裁判で「約一万二千人を『土匪』(ママ)として殺した」
- 「王道の旗を以て覇術を行う」インフラの「文装的武備」
- 「阿片漸禁」による「専売」で「百六十万円の収入増」立案
- 満鉄調査部を創設した初代総裁への登竜門にわだかまる疑惑
- シベリア出兵で「強硬論」の外相と「言論機関との小波乱」
- 治安維持法の成立と「反ソ・反革命的キャンぺーン」の関係
- 「大調査機関設立の議」の建白から東京放送局初代総裁まで
- 明治維新の元勲、山県有朋の直系で、仏門出身の儒学者
第七章 メディア支配の斬りこみ隊長
- 「蛮勇を揮った」ことを戦後も自慢話にしていた元「鬼警視」
- 「僕は我儘一杯に育ってきた」と自認する元「餓鬼大将」の正体
- 第一次共産党検挙の手柄をあせった特高の親玉の独裁性
第八章 関東大震災に便乗した治安対策
- 陸軍将校、近衛兵、憲兵、警察官、自警団員、暴徒
- 「朝鮮人暴動説」を新聞記者を通じて意図的に流していた正力
- 東京の新聞の「朝鮮人暴動説」報道例の意外な発見
- 号外の秘密を抱いて墓場に入った元報知販売部長、務台光雄
- 「米騒動」と「三・一朝鮮独立運動」の影に怯える当局者
- 戒厳司令部で「やりましょう」と腕まくりした正力と虐殺
- 「社会主義者」の「監視」と「検束」を命令していた警視庁
- 「使命感すら感じていた」亀戸署長の暴走を弁護する正力
第九章 虐殺者たちの国際的隠蔽工作
- 留学生で中華民国僑日共済会の会長、王希天の逆殺事件
- 「震災当時の新聞」による偶然の発掘から始まった再発掘
- 「相手は外国人だから国際問題」という理解の重大な意味
- 「まぼろしの読売社説」の劇的発見!分散して資料を温存か?
- 中国側の調査団は「陸軍の手で殺されたと思う」と語って帰国
- 九二四件の発売禁止・差押処分を大手紙の社史はほぼ無視
- 後藤内相が呼び掛けた「五大臣会議」で隠蔽工作を決定
- 「荒療治」を踏まえた「警備会議」と正力の「ニヤニヤ笑い」
- 戒厳令から治安維持法への一本道の上に見る正力の任務配置
第三部「換骨奪胎」メディア汚辱の半世紀
第十章 没理想主義の新聞経営から戦犯への道
- 「エロとグロ」から「血しぶき」に走った正力と「言論弾圧」
- 「黄色主義」の直輸入で「騒音を立て」まくる堕落の先兵
- 「首切り浅右衛門」まで登場した読売記者の総入れ替え
- 暖房なし社屋の夜勤に「飲酒禁止」で「武力」を直接行使
- 「死屍の山を踏み越えて」読売を発展させた「進軍喇叭」
- 「君はアカだそうだな」と一発かます元鬼警視の人使い戦法
- 「警視庁人脈で固めたから読売は伸びた」と自慢した正力
- 震災後に大阪財界バックで朝毎が展開した乱売合戦への復讐
第十一章 侵略戦争へと軍部を挑発した新聞の責任
- 「満州国の独立」を支持する日本全国一三二社の「共同宣言」
- 戦時体制で焼け太りした読売の不動産取得「脅迫」戦略
- 「競争でヒトラー礼讃」する呉越同舟の「醜態」ぶり
- アジア侵略の思想戦の先兵としての日本の大手メディア
第十二章 敗戦後の「ケイレツ」生き残り戦略
- 「自らを罪するの弁」から「一斉に右へならへ」までの軌跡
- 「新聞自体が生きのびるため」の基本条件を棚に上げた議論
- 「社長……」と嗚咽しつつ、今度は米軍に妥協した戦後史
- レッド・パージに先駆けた読売争議で三七名の解雇と退社
第十三章「独裁主義」の継承者たち
- 「ワンマン正力」の後継者決定の七か月の骨肉の争い
- 「日本テレビ、粉飾決算」の爆弾犯人は誰だったのか
- 「円月殺法」答弁を自慢する元自治省事務次官の赤字決算
- 「はで」な警防で「絨毯爆撃を仮想」、「個人はない」と講義
- 最後の「独裁」継承者はフィクサー児玉誉士夫の小姓上がり
- 「公開質問状」に答えない読売広報部の大手メディア体質
- 政治思想経歴を詐称する元学生共産党細胞長の出世主義
あとがき
資 料