鯨が増え過ぎて生態系を破壊する「反捕鯨」の大嘘(その1)

環境保護運動の育成は「新道徳武装」CIA謀略だった!

はしがき

 木村愛二です。

 人類史の区切りとして、大晦日までに、新しい特集をホームページで発表します。主旨を要約すると、人類の段階で加速的に利用度が高まった嘘付き謀略が、その頂点に達した20世紀の終末を飾り、ガス室の嘘はさておき、より具体的で分かりやすい鯨問題に焦点を定め、鯨に関する大嘘の緊急特集です。

 序文を要約すると、日本でも7世紀頃からの記録がある「生類憐れみ」が、徳川幕府の下では「在村鉄砲統制」に利用されたように、生き物を道具とする欺瞞政治は後を断ちません。肉食動物でもある人類の「原罪」をでっち上げることによって宗教支配を可能にした歴史の教訓が、ヴェトナム戦争敗北以後のCIA謀略として展開され、不勉強な自称平和主義者が、まんまと罠に嵌まったのだということです。

 肉食反対の徹底ならば、牛肉も不可のはずですが、そうではないところが、この反捕鯨の愛嬌でしょうか。菜食主義も一時は流行りましたが、最近の医学研究では、高齢者も適度に肉食をした方が健康に良いとのことです。以下、私の電網探偵の結果の中で、簡略にアメリカのCIA謀略を暴く一文の一部を送ります。

反捕鯨で「富と名誉」を得る人々

(インテリジェンス 1995年8月号)
掘武昭 (経済人類学者)

[前略]

捕鯨禁止の起点はベトナム戦争

 1970 年代初め、アメリカはベトナム戦争という泥沼に入り込み、抜きさしならぬ 状況に陥りつつあった。 枯れ葉剤の大量投下と環境への壊滅的影響、反戦運動の盛り上がりと麻薬禍の拡散、 脱走兵の続出等々、反米、反体制、反戦気運を何としても方向転換させる戦略を 考え出す必要があった。 その結果、ホワイトハウスに特別戦略諮問機関が設置され、英知を絞った末の作戦 として自然保護が全面に打ち出されることとなった。 そして、その象徴として鯨に照準が定められたのである。 自然保護に関してカリスマ性に富む多くの理論家、運動家が動員され、それが 1972 年 のストックホルム国連人間環境会議の開催へとつながっていく。

 この会議で、のちに環境保護運動の象徴となる捕鯨のモラトリアム提案が、何の 根回しもないままに電撃的に可決される。 以来、日本は鯨を大量に殺戮・消費する悪魔の国として、徹底的に弾劾され魔女狩り の対象になっていく。

[後略]


(その02)日米捕鯨戦争に反撃の檄をインターネットに飛ばす
「反捕鯨」の大嘘の目次
『憎まれ愚痴』61号の目次