2026.06.20 アカデミック・アクティビスト 藤田早苗氏:「人権問題シンポジウム」から学ぶ
講演会「武器としての国際人権~思いやりと人権は別物~」
2026年6月20日(土)、18:30〜20:30エルおおさか(府立労働センター)で開かれた「人権問題シンポジウム」に参加しました。この集まりは「全日本建設運輸連帯労働組合 近畿地方本部(略称 連帯ユニオン)」の人権部が主催し、「おおさかユニオンネットワーク」で参加が呼びかけられた講演会で、南館5階のホール一杯の人が参加しました。各労組の組合員だけでなく、多くの市民、中には高校生らしき若者も居りました。なにわユニオンからは、6名が参加しました。
講演は「武器としての国際人権~思いやりと人権は別物~」との題で藤田早苗さん(イギリス・エセックス大学ヒューマンライツセンター)が話しました。藤田さんは『日本が批准した国際条約は国内法より上位にあるのに、日本政府は人権委員会の指摘を無視したり、分担金不払いで抵抗したりしている。人権に関する行政・政府の義務を規定している国際人権条約を守らせる闘い、主権と人権を奪おうとする自民党等の改憲を許さない闘いが必要だ。』と熱弁しました。
労働基本権だけでなく、反戦・反弾圧・反差別・反排外・反貧困等の人権を守り拡大する闘いも労働者の課題である事を再確認する学習の場となりました。
藤田早苗氏の著書『武器としての国際人権―日本の貧困、報道、差別』(集英社新書)でも詳しく論じられている通り、日本社会が抱える「人権認識のズレ」を鋭く指摘され、日本の人権状況を「世界の常識(グローバルスタンダード)」の視点から問い直し、一人ひとりが持つ権利の本来の意味を正しく理解する機会となりました。「思いやり」と混同しがちな現状に対し、国際基準から見た報道の自由、貧困、差別の問題を鋭く指摘し、本来の「国際人権」の視点を学ぶ内容でした。
【藤田早苗氏 PROFILE】 ※レイバーネットHPより引用
エセックス大学人権センターフェロー。
写真家。
同大学で国際人権法学修士号、法学博士号取得。
名古屋大学大学院国際開発研究科修了。
大阪出身。
英国在住。
日本の人権状況向上を切望し、国際社会に日本人の人権問題について知らせ、日本に国際人権を伝えるために奔走しているアカデミック・アクティビスト。
著書:「武器としての国際人権-日本の貧困、報道、差別」(2022年、集英社新書)
2023年日隅一雄・情報流通促進賞奨励賞受賞。

